JPH0633436B2 - 透明多色石鹸の製造法および製造用型 - Google Patents
透明多色石鹸の製造法および製造用型Info
- Publication number
- JPH0633436B2 JPH0633436B2 JP59121250A JP12125084A JPH0633436B2 JP H0633436 B2 JPH0633436 B2 JP H0633436B2 JP 59121250 A JP59121250 A JP 59121250A JP 12125084 A JP12125084 A JP 12125084A JP H0633436 B2 JPH0633436 B2 JP H0633436B2
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- inner frame
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は着色石鹸製の造形物を複数の異色に着色された
透明石鹸によって内包する透明多色石鹸の製造法および
製造用型に関するものである。
透明石鹸によって内包する透明多色石鹸の製造法および
製造用型に関するものである。
本発明は周縁部を縦方向に複数の異色の透明石鹸によっ
て形成し、中央部の着色あるいは着色しない透明石鹸中
に、乾燥着色石鹸製の造形物例えば造花、小鳥等あるい
は印刷着色した水溶性フイルム等の内包物を透視する方
向によって異色に見え、きわめて美麗であると共に、使
用中に内包した造形物が石鹸の表面に露出しても肌に異
和感を生じない石鹸を得んとするものである。
て形成し、中央部の着色あるいは着色しない透明石鹸中
に、乾燥着色石鹸製の造形物例えば造花、小鳥等あるい
は印刷着色した水溶性フイルム等の内包物を透視する方
向によって異色に見え、きわめて美麗であると共に、使
用中に内包した造形物が石鹸の表面に露出しても肌に異
和感を生じない石鹸を得んとするものである。
また本発明は造形物が乾燥した石鹸製であるため、造形
物が注入充填した加熱溶融している透明石鹸によって変
形することなく形状を保持し、造形物が加熱されても造
形物に含有されているアルコール類の揮散を防止し、造
形物の着色料の退色、滲出を防止し、美しさを保持する
石鹸を得んとするものである。
物が注入充填した加熱溶融している透明石鹸によって変
形することなく形状を保持し、造形物が加熱されても造
形物に含有されているアルコール類の揮散を防止し、造
形物の着色料の退色、滲出を防止し、美しさを保持する
石鹸を得んとするものである。
さらに本発明は周縁部に予め形成した異色の透明石鹸と
中央部の造形物を内包する透明石鹸とを一体化し、乾燥
後使用中に両者の層間剥離を生ずることなく一箇の石鹸
として最後まで使用し得る石鹸を得んとするものであ
る。
中央部の造形物を内包する透明石鹸とを一体化し、乾燥
後使用中に両者の層間剥離を生ずることなく一箇の石鹸
として最後まで使用し得る石鹸を得んとするものであ
る。
従来、透明石鹸中に乾燥着色石鹸製の造形物、印刷着色
した水溶性フイルム等の内包物を内包する手段としては
特開昭57−155300号公報、特開昭58−61200号公報、特
開昭58−103600号公報等に開示されているように、着色
あるいは着色していない加熱溶融状態にある透明石鹸を
筒状の冷却装置に注入し、冷却固化後所定の寸法に切断
し、筒状枠の底部に支持台として挿入し、この支持台上
に内包物を載置した後、加熱溶融している透明石鹸を筒
状枠内に注入充填するものであり、支持台の製造に手数
を要すると共に、冷却筒よりの取出し作業中あるいは所
定寸法の切断作業中破損、変形を生ずる等の欠点があっ
たが、本発明者は種々実験研究の結果、このような欠点
のない本発明を得たのである。
した水溶性フイルム等の内包物を内包する手段としては
特開昭57−155300号公報、特開昭58−61200号公報、特
開昭58−103600号公報等に開示されているように、着色
あるいは着色していない加熱溶融状態にある透明石鹸を
筒状の冷却装置に注入し、冷却固化後所定の寸法に切断
し、筒状枠の底部に支持台として挿入し、この支持台上
に内包物を載置した後、加熱溶融している透明石鹸を筒
状枠内に注入充填するものであり、支持台の製造に手数
を要すると共に、冷却筒よりの取出し作業中あるいは所
定寸法の切断作業中破損、変形を生ずる等の欠点があっ
たが、本発明者は種々実験研究の結果、このような欠点
のない本発明を得たのである。
以下本発明の実施例を図面によつて説明する。
第1図はは製造型の平面図、第2図は第1図の断面図、
第3図は充填室に夫々異色の加熱溶融している透明石鹸
を充填した状態の断面図、第4図は筒状内枠を取出した
後の断面図、第5図は凹部に造形物を配設した後の断面
図(造形物を切断せず)、第6図は凹部に加熱溶融して
いる透明石鹸を注入充填した後の断面図(造形物を切断
せず)である。
第3図は充填室に夫々異色の加熱溶融している透明石鹸
を充填した状態の断面図、第4図は筒状内枠を取出した
後の断面図、第5図は凹部に造形物を配設した後の断面
図(造形物を切断せず)、第6図は凹部に加熱溶融して
いる透明石鹸を注入充填した後の断面図(造形物を切断
せず)である。
適宜の厚さを有する金属製あるいは硬質合成樹脂製の周
壁1と、該周壁1の底部に着脱自在に装着した適宜の厚
さを有する金属製あるいは硬質合成樹脂製の底板2とよ
り横断面が円形である筒状外枠3を形成し、前記周壁1
と底板2との内面に外縁4を密接して当接し、適宜の幅
にして厚さが0.05〜0.5mmの側部仕切板5と底部仕切板
6とを連続して金属製あるいは硬質合成樹脂製に横断面
が円形である筒状内枠7の側部材8と底部材9とに突出
形成し、筒状外枠3内に筒状内枠7を抜取り可能に挿入
し、筒状外枠3と筒状内枠7との間に側部仕切板5と底
部仕切板6とによつて仕切られた複数の充填室10,11を
形成し、この充填室10,11に加熱溶融し、異色に着色し
た周知の透知石鹸12,13を注入充填した後、冷却して透
明石鹸12,13を固化し、次で筒状内枠7を抜取り、生じ
た凹部14の底部15に、着色石鹸製の乾燥した造花の如き
造形物16の下端の突出部17を突差し、造形物16を凹部14
内に固定し、次で凹部14内に加熱溶融している着色ある
いは着色してない周知の透明石鹸18を注入充填した後、
冷却固化し、次で筒状外枠3より固化した透明石鹸を抜
取り、上部の凹凸部を所定重量を残して切落し、乾燥室
内で大きさによって異なるが、40〜50日間乾燥して製品
とするものである。尚、筒状内枠7を抜取った時に側部
仕切板5と底部仕切板6とによって生じた透明石鹸12,
13の間の空隙に、凹部14に注入した溶融透明石鹸18が流
入し、両側の固化している透明石鹸12,13を溶融し、一
体化するものである。
壁1と、該周壁1の底部に着脱自在に装着した適宜の厚
さを有する金属製あるいは硬質合成樹脂製の底板2とよ
り横断面が円形である筒状外枠3を形成し、前記周壁1
と底板2との内面に外縁4を密接して当接し、適宜の幅
にして厚さが0.05〜0.5mmの側部仕切板5と底部仕切板
6とを連続して金属製あるいは硬質合成樹脂製に横断面
が円形である筒状内枠7の側部材8と底部材9とに突出
形成し、筒状外枠3内に筒状内枠7を抜取り可能に挿入
し、筒状外枠3と筒状内枠7との間に側部仕切板5と底
部仕切板6とによつて仕切られた複数の充填室10,11を
形成し、この充填室10,11に加熱溶融し、異色に着色し
た周知の透知石鹸12,13を注入充填した後、冷却して透
明石鹸12,13を固化し、次で筒状内枠7を抜取り、生じ
た凹部14の底部15に、着色石鹸製の乾燥した造花の如き
造形物16の下端の突出部17を突差し、造形物16を凹部14
内に固定し、次で凹部14内に加熱溶融している着色ある
いは着色してない周知の透明石鹸18を注入充填した後、
冷却固化し、次で筒状外枠3より固化した透明石鹸を抜
取り、上部の凹凸部を所定重量を残して切落し、乾燥室
内で大きさによって異なるが、40〜50日間乾燥して製品
とするものである。尚、筒状内枠7を抜取った時に側部
仕切板5と底部仕切板6とによって生じた透明石鹸12,
13の間の空隙に、凹部14に注入した溶融透明石鹸18が流
入し、両側の固化している透明石鹸12,13を溶融し、一
体化するものである。
本発明に適用する透明石鹸としては砂糖5〜15重量%、
アルコール類化合物25〜35重量%、水分12〜25重量%、
原料油脂や高級脂肪酸等を鹸化した石鹸成分58〜25重量
%を含有すると共に、アルコール類化合物中10重量%以
上がグリセリンであり、60重量%以上がエタノールであ
り、30重量%以下がエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレング
リコール、マルチトール、ソルビトール、または脂肪族
高級アルコールの中から選ばれた一種または二種以上の
石鹸成分を含有し、適量の香料と着色料と必要ならばパ
ール顔料とを石鹸素地が60〜75℃に加熱溶融状態にある
間に添加分散して透明石鹸素地とするものであり、この
透明石鹸素地を着色する方法としては、大別して、常法
により染料、顔料等の色材を添加混合する方法、着色合
成樹脂微粉末を添加混合する方法、着色シリカゲル微粉
末を添加混合する方法、色素を内包したマイクロカプセ
ルを添加混合する方法等がある。着色合成樹脂微粉末を
得る方法としては赤色204号、緑色201号、黄色403−1
号等の適宜のタール系染料、天然色素、無機顔料等から
選択され、必要ならばパール顔料を添加した色材とポリ
エチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂とを所定の温度
にて溶融して均一に混練しペースト状となし、冷却固化
することによって着色するか、あるいはその他の適宜の
手段によって着色し、斯る着色した合成樹脂を適宜の粉
砕手段によって平均粒径50μ以下とするか、あるいは粒
径1〜〜50μの球状多孔質シリカゲルの微細な空隙内に
微細顔料例えばべんがら、カドミニウムレッドの如き赤
色顔料、黄鉛、黄色酸化鉄の如き黄色顔料、モリブテン
オレンジの如き橙色顔料、クロームグリン、酸化クロム
の如き緑色顔料、あるいは前記の如き染料を含浸せしめ
た着色シリカゲル微粉末を着色料とするか、あるいは前
記の如き染料を芯物質とする平均粒径50μ以下のマイク
ロカプセルを着色料とするか、あるいは前記の如き着色
料を二種以上混合分散して着色料とするものである。
アルコール類化合物25〜35重量%、水分12〜25重量%、
原料油脂や高級脂肪酸等を鹸化した石鹸成分58〜25重量
%を含有すると共に、アルコール類化合物中10重量%以
上がグリセリンであり、60重量%以上がエタノールであ
り、30重量%以下がエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレング
リコール、マルチトール、ソルビトール、または脂肪族
高級アルコールの中から選ばれた一種または二種以上の
石鹸成分を含有し、適量の香料と着色料と必要ならばパ
ール顔料とを石鹸素地が60〜75℃に加熱溶融状態にある
間に添加分散して透明石鹸素地とするものであり、この
透明石鹸素地を着色する方法としては、大別して、常法
により染料、顔料等の色材を添加混合する方法、着色合
成樹脂微粉末を添加混合する方法、着色シリカゲル微粉
末を添加混合する方法、色素を内包したマイクロカプセ
ルを添加混合する方法等がある。着色合成樹脂微粉末を
得る方法としては赤色204号、緑色201号、黄色403−1
号等の適宜のタール系染料、天然色素、無機顔料等から
選択され、必要ならばパール顔料を添加した色材とポリ
エチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂とを所定の温度
にて溶融して均一に混練しペースト状となし、冷却固化
することによって着色するか、あるいはその他の適宜の
手段によって着色し、斯る着色した合成樹脂を適宜の粉
砕手段によって平均粒径50μ以下とするか、あるいは粒
径1〜〜50μの球状多孔質シリカゲルの微細な空隙内に
微細顔料例えばべんがら、カドミニウムレッドの如き赤
色顔料、黄鉛、黄色酸化鉄の如き黄色顔料、モリブテン
オレンジの如き橙色顔料、クロームグリン、酸化クロム
の如き緑色顔料、あるいは前記の如き染料を含浸せしめ
た着色シリカゲル微粉末を着色料とするか、あるいは前
記の如き染料を芯物質とする平均粒径50μ以下のマイク
ロカプセルを着色料とするか、あるいは前記の如き着色
料を二種以上混合分散して着色料とするものである。
前記の如くして得られた異色例えば黄色と橙色の透明石
鹸素地を65〜75℃に加熱し適量の香料を添加混合して溶
融状態として夫々を充填室10,11に夫々注入充填し、冷
却し、充填した着色透明石鹸12,13が固化した後筒状内
枠7を抜取り凹部14を形成する。前記の透明石鹸素地と
異色例えば赤色の透明石鹸素地を65〜75℃に加熱し必要
ならば適量の香料を添加混合して溶融状態として後、適
宜の大きさの冷却箱に注入し、放置冷却あるいは強制冷
却によって固化し、冷却箱より取出し、適宜のスライス
手段によって厚さ0.5〜3.0mmの薄片となし、この薄片よ
り各種形状の抜型によって各形状の花弁片を抜取り、手
で賦形しながら造花を組立て根部を摘み突出部17を形成
して各花弁片を一体化して造形物16である造花を形成
し、得られた造花をその重量が好ましくは50〜70%とな
るまで乾燥するものである。造形物16は型に流込みある
いは型押によって例えば小鳥等を形成することができる
ものであり、また通常の着色石鹸素地によって造形物16
を形成し乾燥して適用することもできるものである。
鹸素地を65〜75℃に加熱し適量の香料を添加混合して溶
融状態として夫々を充填室10,11に夫々注入充填し、冷
却し、充填した着色透明石鹸12,13が固化した後筒状内
枠7を抜取り凹部14を形成する。前記の透明石鹸素地と
異色例えば赤色の透明石鹸素地を65〜75℃に加熱し必要
ならば適量の香料を添加混合して溶融状態として後、適
宜の大きさの冷却箱に注入し、放置冷却あるいは強制冷
却によって固化し、冷却箱より取出し、適宜のスライス
手段によって厚さ0.5〜3.0mmの薄片となし、この薄片よ
り各種形状の抜型によって各形状の花弁片を抜取り、手
で賦形しながら造花を組立て根部を摘み突出部17を形成
して各花弁片を一体化して造形物16である造花を形成
し、得られた造花をその重量が好ましくは50〜70%とな
るまで乾燥するものである。造形物16は型に流込みある
いは型押によって例えば小鳥等を形成することができる
ものであり、また通常の着色石鹸素地によって造形物16
を形成し乾燥して適用することもできるものである。
前記の如くして得られた造形物16である造花の下面の突
出部17を凹部14の底部に突差し、固定して後、前記の如
くして得られた薄く着色、あるいは着色しない透明石鹸
素地を65〜75℃に加熱し、適量の香料を添加混合して溶
融状態として凹部14に注入充填し、冷却固化した後、筒
状外枠3より抜取り、上部の凹凸部を所定重量を残して
切除し、乾燥室内において40〜50日間乾燥し、所定重量
の65〜80%の重量とするものである。
出部17を凹部14の底部に突差し、固定して後、前記の如
くして得られた薄く着色、あるいは着色しない透明石鹸
素地を65〜75℃に加熱し、適量の香料を添加混合して溶
融状態として凹部14に注入充填し、冷却固化した後、筒
状外枠3より抜取り、上部の凹凸部を所定重量を残して
切除し、乾燥室内において40〜50日間乾燥し、所定重量
の65〜80%の重量とするものである。
尚、筒状外枠3、筒状内枠7の横断面形状は円形のほか
三角形、四角形、多角形、楕円形等であってもよいが、
筒状外枠3と筒状内枠7の横断面形状が相似形であるこ
とが好ましいものであり、また連続している側部仕切板
5と底部仕切板6とは一条に限らず複数条でもよく、こ
の場合、三室以上の充填室を生じ、周辺に三色以上の異
色の透明石鹸層を生ずるものである。
三角形、四角形、多角形、楕円形等であってもよいが、
筒状外枠3と筒状内枠7の横断面形状が相似形であるこ
とが好ましいものであり、また連続している側部仕切板
5と底部仕切板6とは一条に限らず複数条でもよく、こ
の場合、三室以上の充填室を生じ、周辺に三色以上の異
色の透明石鹸層を生ずるものである。
本発明は周壁と底板とにより筒状外枠とこの筒状外枠に
挿入可能な筒状内枠を形成し、前記筒状内枠が前記筒状
外枠内に挿入された時、前記筒状外枠と前記筒状内枠と
の間に複数の充填室を形成するため、前記筒状内枠の前
記周壁及び前記底板に、それぞれ、前記筒状外枠の前記
周壁と前記底板に外縁が当接する側部仕切板と底部仕切
板とを連続して形成し、前記筒状外枠内に前記筒状内枠
を挿入して、前記筒状外枠と前記筒状内枠との間に複数
の充填室を形成し、前記複数の充填室内に、それぞれ、
異色の加熱溶融透明石鹸を注入充填し、この加熱溶融透
明石鹸を固化させた後、前記筒状内枠を前記筒状外枠か
ら抜取り、これによって生じた凹部に着色石鹸製の乾燥
した造形物を収納し、前記造形物が収納された前記凹部
内に着色あるいは着色してない加熱溶融透明石鹸を注入
充填し、この加熱溶融透明石鹸を固化させた後、前記筒
状外枠より固化した透明石鹸を取り出して乾燥させるも
のであり、周縁部を縦方向に複数の異色の透明石鹸12,
13によって形成し、中央部の着色あるいは着色しない透
明石鹸18中に、乾燥着色石鹸製の造形物16例えば造花、
小鳥等の内包物を透視する方向によって異色に見え、き
わめて美麗であると共に、使用中に内包した造形物が石
鹸の表面に露出しても肌に異和感を生じないものであ
り、また造形物16が乾燥した石鹸製であるために、注入
充填した加熱溶融している透明石鹸18によって変形する
ことなく、その形状を保持するものであり、さらに注入
した加熱溶融状の透明石鹸18によって乾燥した石鹸製の
造形物16が加熱されても、造形物16が透明石鹸18によっ
て包被されているから、造形物16に含有されているアル
コール類の揮散を防止し、造形物16の着色料の退色、滲
出を防止し美しさを保持するものであり、さらにまた凹
部14に注入充填した加熱溶融している透明石鹸18によっ
て凹部14表面の固化している透明石鹸12,13を溶融し、
注入した透明石鹸18の凹部14周囲の固化している透明石
鹸12,13とは一体化し、乾燥後使用中に層間剥離を生ず
ることなく一箇の石鹸として最後まで使用し得るもので
あり、さらに、筒状内枠7を筒状外枠3に挿入した時
に、筒状内枠7の底部仕切板6によって筒状内枠7の底
部材9が筒状外枠の底板2から離れて位置するから、筒
状外枠3と筒状内枠7との間の充填室10,11内に加熱溶
融した透明石鹸12,13を注入充填し固化するという一工
程で、最終完成品における底部と周縁部を同時に形成す
ることができ、その製造に手間がかからず生産性が向上
するものである。
挿入可能な筒状内枠を形成し、前記筒状内枠が前記筒状
外枠内に挿入された時、前記筒状外枠と前記筒状内枠と
の間に複数の充填室を形成するため、前記筒状内枠の前
記周壁及び前記底板に、それぞれ、前記筒状外枠の前記
周壁と前記底板に外縁が当接する側部仕切板と底部仕切
板とを連続して形成し、前記筒状外枠内に前記筒状内枠
を挿入して、前記筒状外枠と前記筒状内枠との間に複数
の充填室を形成し、前記複数の充填室内に、それぞれ、
異色の加熱溶融透明石鹸を注入充填し、この加熱溶融透
明石鹸を固化させた後、前記筒状内枠を前記筒状外枠か
ら抜取り、これによって生じた凹部に着色石鹸製の乾燥
した造形物を収納し、前記造形物が収納された前記凹部
内に着色あるいは着色してない加熱溶融透明石鹸を注入
充填し、この加熱溶融透明石鹸を固化させた後、前記筒
状外枠より固化した透明石鹸を取り出して乾燥させるも
のであり、周縁部を縦方向に複数の異色の透明石鹸12,
13によって形成し、中央部の着色あるいは着色しない透
明石鹸18中に、乾燥着色石鹸製の造形物16例えば造花、
小鳥等の内包物を透視する方向によって異色に見え、き
わめて美麗であると共に、使用中に内包した造形物が石
鹸の表面に露出しても肌に異和感を生じないものであ
り、また造形物16が乾燥した石鹸製であるために、注入
充填した加熱溶融している透明石鹸18によって変形する
ことなく、その形状を保持するものであり、さらに注入
した加熱溶融状の透明石鹸18によって乾燥した石鹸製の
造形物16が加熱されても、造形物16が透明石鹸18によっ
て包被されているから、造形物16に含有されているアル
コール類の揮散を防止し、造形物16の着色料の退色、滲
出を防止し美しさを保持するものであり、さらにまた凹
部14に注入充填した加熱溶融している透明石鹸18によっ
て凹部14表面の固化している透明石鹸12,13を溶融し、
注入した透明石鹸18の凹部14周囲の固化している透明石
鹸12,13とは一体化し、乾燥後使用中に層間剥離を生ず
ることなく一箇の石鹸として最後まで使用し得るもので
あり、さらに、筒状内枠7を筒状外枠3に挿入した時
に、筒状内枠7の底部仕切板6によって筒状内枠7の底
部材9が筒状外枠の底板2から離れて位置するから、筒
状外枠3と筒状内枠7との間の充填室10,11内に加熱溶
融した透明石鹸12,13を注入充填し固化するという一工
程で、最終完成品における底部と周縁部を同時に形成す
ることができ、その製造に手間がかからず生産性が向上
するものである。
次に本発明の実施例を示す。混合割合は重量%である。
実施例1 内径50mm、深さ40mm、周壁1の厚さ1mm、底板2の厚さ
3mmの金属製の円筒状外枠3を形成し、周壁1と底板2
とに外縁4を密接して当接する厚さ0.2mmの側部仕切板
5と底部仕切板6とを連続して外径30mm、深さ40mmにし
て適宜の厚さの金属製の円筒状内枠7の側部材8と底部
材9とに突出形成し、円筒状外枠3内に円筒状内枠7を
抜取り可能に挿入し、円筒状外枠3と円筒状内枠7との
間に充填室10,11を形成して製造型とする。
3mmの金属製の円筒状外枠3を形成し、周壁1と底板2
とに外縁4を密接して当接する厚さ0.2mmの側部仕切板
5と底部仕切板6とを連続して外径30mm、深さ40mmにし
て適宜の厚さの金属製の円筒状内枠7の側部材8と底部
材9とに突出形成し、円筒状外枠3内に円筒状内枠7を
抜取り可能に挿入し、円筒状外枠3と円筒状内枠7との
間に充填室10,11を形成して製造型とする。
牛脂25%、やし油16%、34%水酸化ナトリウム水溶液21
%、エタノール23%、水4%を反応釜で70℃に加熱撹拌
鹸化し、次で白糖11%を添加混合し、着色料、香料、パ
ール剤の適量を配合した黄色と橙色の溶融状態の透明石
鹸を充填室10,11に注入充填し、冷却固化した後円筒状
内枠7を取除き、凹部14を形成する。
%、エタノール23%、水4%を反応釜で70℃に加熱撹拌
鹸化し、次で白糖11%を添加混合し、着色料、香料、パ
ール剤の適量を配合した黄色と橙色の溶融状態の透明石
鹸を充填室10,11に注入充填し、冷却固化した後円筒状
内枠7を取除き、凹部14を形成する。
次で牛脂24%、やし油14%、34%水酸化ナトリウム水溶
液16%、エタノール20%、水4%を反応釜で70℃に加熱
撹拌鹸化し、次で白糖10%、ポリエチレングリコール6
%、グリセリン6%を添加混合し、着色料、香料、パー
ル剤の適量を配合した赤色透明石鹸を長さ20cm、幅4c
m、深さ10cmの冷却箱内に流し込み、放置冷却し、固化
した後、冷却箱より取出し、鉋によって厚さ0.5〜3.0mm
にスライスし、各種形状の花弁に形成した抜型によって
各種形状の花弁を形成し、これらを適宜組合せて集合部
を押圧して接着し、突出部17を形成し、次で乾燥室内で
重量が70%となるまで乾燥して造形物16である造花とす
る。得られた造花を、凹部14の底部15に突出部17を突差
して固定し、次で充填室10,11に充填した透明石鹸と同
一組成にした着色してない70℃に加熱し、溶融状態の透
明石鹸18を凹部14内に注入充填し、冷却し固化した後円
筒状外枠3より抜取り、上部の凹凸を切除し、高さを35
mmとし、乾燥室内で43日間乾燥し、約25%減量し、次で
周囲を研磨して製品とするものである。
液16%、エタノール20%、水4%を反応釜で70℃に加熱
撹拌鹸化し、次で白糖10%、ポリエチレングリコール6
%、グリセリン6%を添加混合し、着色料、香料、パー
ル剤の適量を配合した赤色透明石鹸を長さ20cm、幅4c
m、深さ10cmの冷却箱内に流し込み、放置冷却し、固化
した後、冷却箱より取出し、鉋によって厚さ0.5〜3.0mm
にスライスし、各種形状の花弁に形成した抜型によって
各種形状の花弁を形成し、これらを適宜組合せて集合部
を押圧して接着し、突出部17を形成し、次で乾燥室内で
重量が70%となるまで乾燥して造形物16である造花とす
る。得られた造花を、凹部14の底部15に突出部17を突差
して固定し、次で充填室10,11に充填した透明石鹸と同
一組成にした着色してない70℃に加熱し、溶融状態の透
明石鹸18を凹部14内に注入充填し、冷却し固化した後円
筒状外枠3より抜取り、上部の凹凸を切除し、高さを35
mmとし、乾燥室内で43日間乾燥し、約25%減量し、次で
周囲を研磨して製品とするものである。
実施例2 第7図は製造型の断面図、第8図は第7図のB−B線断
面図、第9図は充填室に夫々異色の加熱溶融している透
明石鹸を充填し、筒状内枠を取出した後の断面図、第10
図は凹部に造形物を配設し、凹部に加熱溶融している透
明石鹸を注入充填した後の断面図(造形物を切断せ
ず)、第11図は第10図のC−C線断面図であり、これら
の図面によって説明する。
面図、第9図は充填室に夫々異色の加熱溶融している透
明石鹸を充填し、筒状内枠を取出した後の断面図、第10
図は凹部に造形物を配設し、凹部に加熱溶融している透
明石鹸を注入充填した後の断面図(造形物を切断せ
ず)、第11図は第10図のC−C線断面図であり、これら
の図面によって説明する。
内径50mm、深さ40mm、周壁1の厚さ1mm、底板の厚さ3
mmの金属製の円筒状外枠3を形成し、周壁1と底板2と
に外縁4を密接して当接する厚さ0.2mmの側部仕切板
5,5Aと底部仕切板6,6Aとを連続すると共に、底部仕
切板6,6Aを交叉して外径30mm、深さ40mmにして適宜の
厚さの金属製の円筒状内枠7の側部材8と底部材9とに
突出形成し、円筒状外枠3内に円筒状内枠7を抜取り可
能に挿入し、円筒状外枠3と円筒状内枠7との間に四室
の充填室10,10A,11,11Aを形成して製造型とする。
mmの金属製の円筒状外枠3を形成し、周壁1と底板2と
に外縁4を密接して当接する厚さ0.2mmの側部仕切板
5,5Aと底部仕切板6,6Aとを連続すると共に、底部仕
切板6,6Aを交叉して外径30mm、深さ40mmにして適宜の
厚さの金属製の円筒状内枠7の側部材8と底部材9とに
突出形成し、円筒状外枠3内に円筒状内枠7を抜取り可
能に挿入し、円筒状外枠3と円筒状内枠7との間に四室
の充填室10,10A,11,11Aを形成して製造型とする。
牛脂24%、やし油15%、34%水酸化ナトリウム水溶液19
%、エタノール20%、水7%を反応釜で70℃に加熱撹拌
して鹸化し、次で白糖9%、ポリエチレングリコール
(1500)、1%、グリセリン3%を添加混合した後、香
料1%、着色料として平均粒径50μ以下の着色ポリエチ
レン微粉末または着色マイクロカプセルもしくは着色シ
リカゲル1%、必要ならばパール剤の適量を添加分散す
るものであり、得られた薄い橙色、薄いピンク色、薄い
緑色、薄い青色の溶融している透明石鹸12,12A,13,1
3Aを夫々充填室10,10A,11,11Aに注入充填し、冷却固
化した後、円筒状内枠7を取除き、凹部14を形成する。
%、エタノール20%、水7%を反応釜で70℃に加熱撹拌
して鹸化し、次で白糖9%、ポリエチレングリコール
(1500)、1%、グリセリン3%を添加混合した後、香
料1%、着色料として平均粒径50μ以下の着色ポリエチ
レン微粉末または着色マイクロカプセルもしくは着色シ
リカゲル1%、必要ならばパール剤の適量を添加分散す
るものであり、得られた薄い橙色、薄いピンク色、薄い
緑色、薄い青色の溶融している透明石鹸12,12A,13,1
3Aを夫々充填室10,10A,11,11Aに注入充填し、冷却固
化した後、円筒状内枠7を取除き、凹部14を形成する。
次で濃い黄色に着色した通常の石鹸より成形乾燥した小
鳥の如き造形物16を、凹部14の底部15に適宜の手段によ
って載置固定し、次で充填室10,10A,11,11Aに注入充
填した透明石鹸12,12A,13,13Aと同一組成にして薄い
黄色に着色し70℃に加熱し、溶融状態の透明石鹸18を凹
部14内に注入充填し、冷却し固化した後、円筒状外枠3
より抜取り、上部の凹凸部を切除し、高さを35mmとし、
乾燥室内で45日間乾燥し、約26%減量し、次で周囲を研
磨して製品とするものである。
鳥の如き造形物16を、凹部14の底部15に適宜の手段によ
って載置固定し、次で充填室10,10A,11,11Aに注入充
填した透明石鹸12,12A,13,13Aと同一組成にして薄い
黄色に着色し70℃に加熱し、溶融状態の透明石鹸18を凹
部14内に注入充填し、冷却し固化した後、円筒状外枠3
より抜取り、上部の凹凸部を切除し、高さを35mmとし、
乾燥室内で45日間乾燥し、約26%減量し、次で周囲を研
磨して製品とするものである。
第1図は製造型の平面図、第2図は第1図のA−A線断
面図、第3図、第4図、第5図、第6図は製造工程を示
す断面図、第7図は他の製造型の断面図、第8図は第7
図のB−B線断面図、第9図、第10図は製造工程を示す
断面図、第11図は第10図のC−C線断面図である。 1……周壁、2……底板、3……筒状外枠、4……外
縁、5……側部仕切板、6……底部仕切板、7……筒状
内枠、8……側部材、9……底部材、10,11……充填
室、12,13……異色に着色した透明石鹸、14……凹部、
16……造形物、18……透明石鹸
面図、第3図、第4図、第5図、第6図は製造工程を示
す断面図、第7図は他の製造型の断面図、第8図は第7
図のB−B線断面図、第9図、第10図は製造工程を示す
断面図、第11図は第10図のC−C線断面図である。 1……周壁、2……底板、3……筒状外枠、4……外
縁、5……側部仕切板、6……底部仕切板、7……筒状
内枠、8……側部材、9……底部材、10,11……充填
室、12,13……異色に着色した透明石鹸、14……凹部、
16……造形物、18……透明石鹸
Claims (2)
- 【請求項1】周壁と底板とにより筒状外枠とこの筒状外
枠に挿入可能な筒状内枠を形成し、 前記筒状内枠が前記筒状外枠内に挿入された時、前記筒
状外枠と前記筒状内枠との間に複数の充填室を形成する
ため、前記筒状内枠の前記周壁及び前記底板に、それぞ
れ、前記筒状外枠の前記周壁と前記底板に外縁が当接す
る側部仕切板と底部仕切板とを連続して形成し、 前記筒状外枠内に前記筒状内枠を挿入して、前記筒状外
枠と前記筒状内枠との間に複数の充填室を形成し、 前記複数の充填室内に、それぞれ、異色の加熱溶融透明
石鹸を注入充填し、この加熱溶融透明石鹸を固化させた
後、 前記筒状内枠を前記筒状外枠から抜取り、これによって
生じた凹部に着色石鹸製の乾燥した造形物を収納し、 前記造形物が収納された前記凹部内に着色あるいは着色
していない加熱溶融透明石鹸を注入充填し、この加熱溶
融透明石鹸を固化させた後、 前記筒状外枠より固化した透明石鹸を取り出して乾燥さ
せることを特徴とする透明多色石鹸の製造法。 - 【請求項2】周壁と底板とにより筒状外枠とこの筒状外
枠に挿入可能な筒状内枠を形成し、 前記筒状内枠が前記筒状外枠内に挿入された時、前記筒
状外枠と前記筒状内枠との間に複数の充填室を形成する
ため、前記筒状内枠の前記周壁及び前記底板に、それぞ
れ、前記筒状外枠の前記周壁と前記底板に外縁が当接す
る側部仕切板と底部仕切板とを連続して形成したことを
特徴とする透明多色石鹸の製造用型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59121250A JPH0633436B2 (ja) | 1984-06-13 | 1984-06-13 | 透明多色石鹸の製造法および製造用型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59121250A JPH0633436B2 (ja) | 1984-06-13 | 1984-06-13 | 透明多色石鹸の製造法および製造用型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61299A JPS61299A (ja) | 1986-01-06 |
JPH0633436B2 true JPH0633436B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=14806609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59121250A Expired - Lifetime JPH0633436B2 (ja) | 1984-06-13 | 1984-06-13 | 透明多色石鹸の製造法および製造用型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633436B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6084741B1 (ja) * | 2016-06-10 | 2017-02-22 | 株式会社リンクライン | 固形石鹸及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57155300A (en) * | 1981-10-09 | 1982-09-25 | Pola Kasei Kogyo Kk | Manufacture of soap enclosing dry molding of soap |
JPS58163543U (ja) * | 1982-04-22 | 1983-10-31 | 田口 知徳 | 模様入り固形石鹸 |
-
1984
- 1984-06-13 JP JP59121250A patent/JPH0633436B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61299A (ja) | 1986-01-06 |
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