JPH0633382A - ゴム補強用スチールコード - Google Patents
ゴム補強用スチールコードInfo
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- JPH0633382A JPH0633382A JP4206263A JP20626392A JPH0633382A JP H0633382 A JPH0633382 A JP H0633382A JP 4206263 A JP4206263 A JP 4206263A JP 20626392 A JP20626392 A JP 20626392A JP H0633382 A JPH0633382 A JP H0633382A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core strand
- twisting
- strands
- twisted
- steel cord
- Prior art date
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
- D07B1/0626—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration the reinforcing cords consisting of three core wires or filaments and at least one layer of outer wires or filaments, i.e. a 3+N configuration
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C9/00—Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
- B60C9/0007—Reinforcements made of metallic elements, e.g. cords, yarns, filaments or fibres made from metal
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2047—Cores
- D07B2201/2048—Cores characterised by their cross-sectional shape
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2401/00—Aspects related to the problem to be solved or advantage
- D07B2401/20—Aspects related to the problem to be solved or advantage related to ropes or cables
- D07B2401/208—Enabling filler penetration
Abstract
(57)【要約】
【目的】 芯ストランド、スチールコードの構造安定性
の確保とともに、外層及び芯ストランドのオープン性を
高めてゴム浸透性、信頼性を向上し、スチールコードの
腐食、疲労を防止してタイヤ寿命を高めた２層撚りゴム
補強用スチールコードを提供するにある。 【構成】 ３本の素線１，１ａを撚り合わせて形成した
芯ストランド５，５ａと、芯ストランドの外周に６〜９
本の素線２，２ａを撚り合わせて形成した外層６，６
ａ，６ｂを有する２層撚りのゴム補強用スチールコード
において、撚成時の芯ストランドを少なくとも長径ｄi
と短径ｄs の比１．３以上の偏平状断面に形成するとと
もに、芯ストランドの撚りピツチＰｓに対し外層の撚り
ピツチＰｃを少なくともほぼ２倍以上にして撚り合わせ
たことに特徴を有し、また、好ましくは前記芯ストラン
ドの撚りピツチに対して前記外層の撚りピツチをほぼ３
〜４倍にして撚り合わせたことに特徴を有する。
の確保とともに、外層及び芯ストランドのオープン性を
高めてゴム浸透性、信頼性を向上し、スチールコードの
腐食、疲労を防止してタイヤ寿命を高めた２層撚りゴム
補強用スチールコードを提供するにある。 【構成】 ３本の素線１，１ａを撚り合わせて形成した
芯ストランド５，５ａと、芯ストランドの外周に６〜９
本の素線２，２ａを撚り合わせて形成した外層６，６
ａ，６ｂを有する２層撚りのゴム補強用スチールコード
において、撚成時の芯ストランドを少なくとも長径ｄi
と短径ｄs の比１．３以上の偏平状断面に形成するとと
もに、芯ストランドの撚りピツチＰｓに対し外層の撚り
ピツチＰｃを少なくともほぼ２倍以上にして撚り合わせ
たことに特徴を有し、また、好ましくは前記芯ストラン
ドの撚りピツチに対して前記外層の撚りピツチをほぼ３
〜４倍にして撚り合わせたことに特徴を有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スチールラジアルタイ
ヤ、コンベヤーベルト等のゴム・スチールコード複合体
における補強用として好適なゴム補強用スチールコード
に関するものである。
ヤ、コンベヤーベルト等のゴム・スチールコード複合体
における補強用として好適なゴム補強用スチールコード
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のゴム補強用スチールコードは、図
４（Ａ）に示すように３本の素線ａを撚り合わせて形成
した芯ストランドと、芯ストランドの外周に９本の素線
ｂを撚り合わせて形成した外層を有する３＋９構造の２
層撚りゴム補強用スチールコードが一般的になつてお
り、その３本撚りの芯ストランドは構造的に安定してい
るが、その周囲に９本の素線ｂが整然と平行撚りされ
て、芯ストランド及び外層の各素線間に殆んど隙間が形
成されず、コード内部にゴムが浸透し難い空間部が比較
的に大きく形成され、その空間部内に水分が浸入して伝
わりコードの腐食や疲労、タイヤ寿命の低下等の原因と
なる。最近、コードの腐食、疲労防止のため、図４
（Ｂ）に示すように３本の素線ａを撚り合わせて形成し
た芯ストランドと、芯ストランドの外周に８本の素線ｂ
を撚り合わせてその素線ｂ間に隙間を形成しゴム浸透性
を高めた外層を有する３＋８構造や、図４（Ｃ）に示す
ように比較的に細径の３本の素線ａ1 を撚り合わせて形
成した芯ストランドと、芯ストランドの外周に６本の素
線ｂ1 を撚り合わせてその素線ｂ1 間に適度の隙間を形
成しゴム浸透性を高めた外層を有する３＋６構造の２層
撚りゴム補強用スチールコード等のオープンコードが開
発されている。
４（Ａ）に示すように３本の素線ａを撚り合わせて形成
した芯ストランドと、芯ストランドの外周に９本の素線
ｂを撚り合わせて形成した外層を有する３＋９構造の２
層撚りゴム補強用スチールコードが一般的になつてお
り、その３本撚りの芯ストランドは構造的に安定してい
るが、その周囲に９本の素線ｂが整然と平行撚りされ
て、芯ストランド及び外層の各素線間に殆んど隙間が形
成されず、コード内部にゴムが浸透し難い空間部が比較
的に大きく形成され、その空間部内に水分が浸入して伝
わりコードの腐食や疲労、タイヤ寿命の低下等の原因と
なる。最近、コードの腐食、疲労防止のため、図４
（Ｂ）に示すように３本の素線ａを撚り合わせて形成し
た芯ストランドと、芯ストランドの外周に８本の素線ｂ
を撚り合わせてその素線ｂ間に隙間を形成しゴム浸透性
を高めた外層を有する３＋８構造や、図４（Ｃ）に示す
ように比較的に細径の３本の素線ａ1 を撚り合わせて形
成した芯ストランドと、芯ストランドの外周に６本の素
線ｂ1 を撚り合わせてその素線ｂ1 間に適度の隙間を形
成しゴム浸透性を高めた外層を有する３＋６構造の２層
撚りゴム補強用スチールコード等のオープンコードが開
発されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の２層撚りゴム補
強用スチールコードにおいて、前記のような３＋８構
造、３＋６構造等のオープンコードは、いずれも外層の
素線間に隙間を形成して外層内へのゴム浸透性を高めて
いるが、３本撚りの芯ストランド内にゴムが浸透し難い
空間部が形成されるため、そのゴム浸透性には自から限
界がある。また、その芯ストランドの各素線を過度に形
付けして撚り合わせ素線間に隙間を形成したオープン構
造のストランドにしても、外層素線の撚り合わせにより
芯ストランドが潰されその素線間の隙間がなくなつてゴ
ム浸透性を高めることができず、あるいは、芯ストラン
ド、スチールコードの構造安定性が損なわれて製品の精
度、信頼性が低下されるなどの課題がある。
強用スチールコードにおいて、前記のような３＋８構
造、３＋６構造等のオープンコードは、いずれも外層の
素線間に隙間を形成して外層内へのゴム浸透性を高めて
いるが、３本撚りの芯ストランド内にゴムが浸透し難い
空間部が形成されるため、そのゴム浸透性には自から限
界がある。また、その芯ストランドの各素線を過度に形
付けして撚り合わせ素線間に隙間を形成したオープン構
造のストランドにしても、外層素線の撚り合わせにより
芯ストランドが潰されその素線間の隙間がなくなつてゴ
ム浸透性を高めることができず、あるいは、芯ストラン
ド、スチールコードの構造安定性が損なわれて製品の精
度、信頼性が低下されるなどの課題がある。
【０００４】本発明は、上記のような課題に対処するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、芯
ストランド、スチールコードの構造安定性の確保ととも
に、外層及び芯ストランドのオープン性を高めてゴム浸
透性、信頼性を向上し、スチールコードの腐食、疲労を
防止してタイヤ寿命を高めた２層撚りゴム補強用スチー
ルコードを提供するにある。
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、芯
ストランド、スチールコードの構造安定性の確保ととも
に、外層及び芯ストランドのオープン性を高めてゴム浸
透性、信頼性を向上し、スチールコードの腐食、疲労を
防止してタイヤ寿命を高めた２層撚りゴム補強用スチー
ルコードを提供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、３本の素線を
撚り合わせて形成した芯ストランドと、芯ストランドの
外周に６〜９本の素線を撚り合わせて形成した外層を有
する２層撚りのゴム補強用スチールコードにおいて、撚
成時の芯ストランドを少なくとも長径と短径の比１．３
以上の偏平状断面に形成するとともに、芯ストランドの
撚りピツチに対し外層の撚りピツチを少なくともほぼ２
倍以上に、好ましくはほぼ３〜４倍にして撚り合わせた
ことにより、芯ストランド、スチールコードの構造安定
性を確保するとともに、外層及び芯ストランドのオープ
ン性を高めている。
撚り合わせて形成した芯ストランドと、芯ストランドの
外周に６〜９本の素線を撚り合わせて形成した外層を有
する２層撚りのゴム補強用スチールコードにおいて、撚
成時の芯ストランドを少なくとも長径と短径の比１．３
以上の偏平状断面に形成するとともに、芯ストランドの
撚りピツチに対し外層の撚りピツチを少なくともほぼ２
倍以上に、好ましくはほぼ３〜４倍にして撚り合わせた
ことにより、芯ストランド、スチールコードの構造安定
性を確保するとともに、外層及び芯ストランドのオープ
ン性を高めている。
【０００６】
【作用】３本の素線を撚り合わせて形成した芯ストラン
ドと、芯ストランドの外周に６〜９本の素線を撚り合わ
せて形成した外層を有する２層撚りのゴム補強用スチー
ルコードにおいて、前記芯ストランドを少なくとも長径
と短径の比１．３以上の偏平状断面に形成するととも
に、芯ストランドの撚りピツチに対して外層の撚りピツ
チを少なくともほぼ２倍以上に、好ましくはほぼ３〜４
倍にして撚り合わせ、外層の撚り合わせによる芯ストラ
ンドの潰れをなくし、外層及び芯ストランドの各素線間
にそれぞれ適度の素線間隔を形成して、ゴム浸透性及び
信頼性を効果的に高めるとともに、芯ストランド及びス
チールコードの構造安定性を確保している。
ドと、芯ストランドの外周に６〜９本の素線を撚り合わ
せて形成した外層を有する２層撚りのゴム補強用スチー
ルコードにおいて、前記芯ストランドを少なくとも長径
と短径の比１．３以上の偏平状断面に形成するととも
に、芯ストランドの撚りピツチに対して外層の撚りピツ
チを少なくともほぼ２倍以上に、好ましくはほぼ３〜４
倍にして撚り合わせ、外層の撚り合わせによる芯ストラ
ンドの潰れをなくし、外層及び芯ストランドの各素線間
にそれぞれ適度の素線間隔を形成して、ゴム浸透性及び
信頼性を効果的に高めるとともに、芯ストランド及びス
チールコードの構造安定性を確保している。
【０００７】
【実施例】図１に本発明の第１実施例、図２に第２実施
例、図３に第３実施例を、それぞれ芯ストランドの撚り
ピツチの１／３間隔の各横断面図（Ａ〜Ｄ）で示す。図
中１，１ａは芯ストランドを形成する素線、２，２ａは
外層を形成する素線、５，５ａは３本の素線１又は１ａ
を撚り合わせて形成した芯ストランド、６，６ａ，６ｂ
は芯ストランドの周囲に６〜９本の素線２又は２ａを撚
り合わせて形成した外層、ｄi は芯ストランド５，５ａ
の長径、ｄs は芯ストランド５，５ａの短径であり、ま
た芯ストランド５，５ａの撚りピツチをＰｓ（図示省
略）、外層６，６ａ，６ｂの撚りピツチをＰｃ（図示省
略）とすると、
例、図３に第３実施例を、それぞれ芯ストランドの撚り
ピツチの１／３間隔の各横断面図（Ａ〜Ｄ）で示す。図
中１，１ａは芯ストランドを形成する素線、２，２ａは
外層を形成する素線、５，５ａは３本の素線１又は１ａ
を撚り合わせて形成した芯ストランド、６，６ａ，６ｂ
は芯ストランドの周囲に６〜９本の素線２又は２ａを撚
り合わせて形成した外層、ｄi は芯ストランド５，５ａ
の長径、ｄs は芯ストランド５，５ａの短径であり、ま
た芯ストランド５，５ａの撚りピツチをＰｓ（図示省
略）、外層６，６ａ，６ｂの撚りピツチをＰｃ（図示省
略）とすると、
【０００８】図１（Ａ）〜（Ｄ）に示す第１実施例は、
１２本の素線（同一径）１、２を２層撚りに撚成した３
＋９構造の実施例であつて、その芯ストランド５は、３
本の素線１を適度に（例えば１５０％）に形付けしてＳ
撚りに撚り合わせた後、矯正ローラー（図示省略）で偏
平状断面に加工して図示のようなオープン構造に形成さ
れ、さらに芯ストランド５の周囲に９本の素線２をＳ撚
りに撚り合わせて形成した外層６を有する２層撚りのゴ
ム補強用スチールコードに構成され、撚成時の芯ストラ
ンド５を、少なくとも長径ｄi と短径ｄs の比１．３以
上の偏平状断面に形成するとともに、芯ストランド５の
撚りピツチＰｓに対し外層６の撚りピツチＰｃを少なく
ともほぼ２倍以上にして撚り合わせたことを特徴とする
２層撚りゴム補強用スチールコードになつている。
１２本の素線（同一径）１、２を２層撚りに撚成した３
＋９構造の実施例であつて、その芯ストランド５は、３
本の素線１を適度に（例えば１５０％）に形付けしてＳ
撚りに撚り合わせた後、矯正ローラー（図示省略）で偏
平状断面に加工して図示のようなオープン構造に形成さ
れ、さらに芯ストランド５の周囲に９本の素線２をＳ撚
りに撚り合わせて形成した外層６を有する２層撚りのゴ
ム補強用スチールコードに構成され、撚成時の芯ストラ
ンド５を、少なくとも長径ｄi と短径ｄs の比１．３以
上の偏平状断面に形成するとともに、芯ストランド５の
撚りピツチＰｓに対し外層６の撚りピツチＰｃを少なく
ともほぼ２倍以上にして撚り合わせたことを特徴とする
２層撚りゴム補強用スチールコードになつている。
【０００９】また、図２（Ａ）〜（Ｄ）に示す第２実施
例は、１１本の素線（同一径）を２層撚りに撚成した３
＋８構造の実施例であつて、その芯ストランド５は、３
本の素線１により第１実施例と同様なオープン構造に形
成され、３本の素線１を撚り合わせて形成した芯ストラ
ンド５と、さらに芯ストランド５の周囲に８本の素線２
をＳ撚りに撚り合わせて形成した外層６ａを有する２層
撚りのゴム補強用スチールコードに構成され、第１実施
例と同様に、撚成時の芯ストランド５を少なくとも長径
ｄi と短径ｄs の比１．３以上の偏平状断面に形成する
とともに、芯ストランド５の撚りピツチＰｓに対し外層
６ａの撚りピツチＰｃを少なくともほぼ２倍以上にして
撚り合わせたことを特徴とするゴム補強用スチールコー
ドになつている。
例は、１１本の素線（同一径）を２層撚りに撚成した３
＋８構造の実施例であつて、その芯ストランド５は、３
本の素線１により第１実施例と同様なオープン構造に形
成され、３本の素線１を撚り合わせて形成した芯ストラ
ンド５と、さらに芯ストランド５の周囲に８本の素線２
をＳ撚りに撚り合わせて形成した外層６ａを有する２層
撚りのゴム補強用スチールコードに構成され、第１実施
例と同様に、撚成時の芯ストランド５を少なくとも長径
ｄi と短径ｄs の比１．３以上の偏平状断面に形成する
とともに、芯ストランド５の撚りピツチＰｓに対し外層
６ａの撚りピツチＰｃを少なくともほぼ２倍以上にして
撚り合わせたことを特徴とするゴム補強用スチールコー
ドになつている。
【００１０】図３（Ａ）〜（Ｄ）に示す第３実施例は、
比較的に小径の素線１ａの３本と大径の素線２ａの６本
を２層撚りに撚成した３＋６構造の実施例であつて、そ
の芯ストランド５ａは、３本の素線１ａにより第１実施
例と同様なオープン構造に形成され、３本の素線１ａを
撚り合わせて形成した芯ストランド５ａと、芯ストラン
ド５ａの外周に６本の素線２ａを撚り合わせて形成した
外層６ｂを有する２層撚りのゴム補強用スチールコード
に構成され、第１実施例と同様に、撚成時の芯ストラン
ド５ａを少なくとも長径ｄi と短径ｄs の比１．３以上
の偏平状断面に形成するとともに、芯ストランド５ａの
撚りピツチＰｓに対し外層６ｂの撚りピツチＰｃを少な
くともほぼ２倍以上にして撚り合わせたことを特徴とす
るゴム補強用スチールコードになつている。
比較的に小径の素線１ａの３本と大径の素線２ａの６本
を２層撚りに撚成した３＋６構造の実施例であつて、そ
の芯ストランド５ａは、３本の素線１ａにより第１実施
例と同様なオープン構造に形成され、３本の素線１ａを
撚り合わせて形成した芯ストランド５ａと、芯ストラン
ド５ａの外周に６本の素線２ａを撚り合わせて形成した
外層６ｂを有する２層撚りのゴム補強用スチールコード
に構成され、第１実施例と同様に、撚成時の芯ストラン
ド５ａを少なくとも長径ｄi と短径ｄs の比１．３以上
の偏平状断面に形成するとともに、芯ストランド５ａの
撚りピツチＰｓに対し外層６ｂの撚りピツチＰｃを少な
くともほぼ２倍以上にして撚り合わせたことを特徴とす
るゴム補強用スチールコードになつている。
【００１１】さらに、前記の各実施例の２層撚りゴム補
強用スチールコードにおいて、芯ストランド５又は５ａ
の撚りピツチＰｓに対し外層６又は６ａ，６ｂの撚りピ
ツチＰｃを、好ましくはほぼ３〜４倍以上にして撚り合
わせたことを特徴とするゴム補強用スチールコードにな
つている。
強用スチールコードにおいて、芯ストランド５又は５ａ
の撚りピツチＰｓに対し外層６又は６ａ，６ｂの撚りピ
ツチＰｃを、好ましくはほぼ３〜４倍以上にして撚り合
わせたことを特徴とするゴム補強用スチールコードにな
つている。
【００１２】
【表１】
【表２】
【表３】
【００１３】表１に示す実施例１〜３、比較例１，２及
び従来例１は、０．２２mmφの素線を１２本使用して、
芯ストランドの偏平率（長径ｄi と短径ｄs の比）、撚
ピツチの比（外層の撚りピツチＰｃ／芯ストランドの撚
りピツチＰｓ）を変えて、撚り方向Ｓ−Ｓ、３＋９×
０．２２構造の２層撚りゴム補強用スチールコードに製
造した各試料であり、各試料を長さ１０cmのコードにし
てゴムに埋設、加硫し、そのコード中のゴム量を面積比
で測定するゴム浸透性の試験とともに、各試料のコード
をゴムに埋設、加硫してデマッチヤー疲労試験用とし、
片端を濃度２０％の食塩水に浸しながら腐食疲労性の試
験を行い表示のような評価が得られた。
び従来例１は、０．２２mmφの素線を１２本使用して、
芯ストランドの偏平率（長径ｄi と短径ｄs の比）、撚
ピツチの比（外層の撚りピツチＰｃ／芯ストランドの撚
りピツチＰｓ）を変えて、撚り方向Ｓ−Ｓ、３＋９×
０．２２構造の２層撚りゴム補強用スチールコードに製
造した各試料であり、各試料を長さ１０cmのコードにし
てゴムに埋設、加硫し、そのコード中のゴム量を面積比
で測定するゴム浸透性の試験とともに、各試料のコード
をゴムに埋設、加硫してデマッチヤー疲労試験用とし、
片端を濃度２０％の食塩水に浸しながら腐食疲労性の試
験を行い表示のような評価が得られた。
【００１４】また、表２に示す実施例４〜６、比較例
３，４及び従来例２は、０．２２mmφの素線を１１本使
用して、同様に芯ストランドの偏平率、撚ピツチの比を
変えて、撚り方向Ｓ−Ｓ、３＋８×０．２２構造の２層
撚りゴム補強用スチールコードに製造した各試料、さら
に、表３に示す実施例７〜９、比較例５，６及び従来例
３は、０．２０mmφの素線を３本、０．３５mmφの素線
を６本使用して、同様に芯ストランドの偏平率、撚りピ
ツチの比を変えて、撚り方向Ｓ−Ｓ、３×０．２０＋６
×０．３５構造の２層撚りゴム補強用スチールコードに
製造した各試料であつて、各試料を前記と同様にしてそ
れらのゴム浸透性及び腐食疲労性の試験を行い表示のよ
うな評価が得られた。
３，４及び従来例２は、０．２２mmφの素線を１１本使
用して、同様に芯ストランドの偏平率、撚ピツチの比を
変えて、撚り方向Ｓ−Ｓ、３＋８×０．２２構造の２層
撚りゴム補強用スチールコードに製造した各試料、さら
に、表３に示す実施例７〜９、比較例５，６及び従来例
３は、０．２０mmφの素線を３本、０．３５mmφの素線
を６本使用して、同様に芯ストランドの偏平率、撚りピ
ツチの比を変えて、撚り方向Ｓ−Ｓ、３×０．２０＋６
×０．３５構造の２層撚りゴム補強用スチールコードに
製造した各試料であつて、各試料を前記と同様にしてそ
れらのゴム浸透性及び腐食疲労性の試験を行い表示のよ
うな評価が得られた。
【００１５】図１、図２、図３に示す本発明の第１実施
例、第２実施例及び第３実施例は、それらの各断面図
（Ａ）〜（Ｄ）から明らかなように、３本の素線１又は
１ａを適度に（例えば１５０％）に形付けして撚り合わ
せた後、矯正ローラー（図示省略）等で偏平状断面に形
成された芯ストランド５，５ａを有し、それらの芯スト
ランドは、各素線の内部が図示のように大きく外方に開
放されたオープン構造に形成されるとともに、比較的に
押し潰しが困難となつて構造的に安定した構造となり、
また、断面形状が拡大されて図１に示すように３×９構
造でもその外層５の素線２間に適度の隙間が形成され、
さらに、表１，２，３に示す各実施例１〜９から明らか
なように、撚成時の芯ストランド５，５ａを少なくとも
長径ｄi と短径ｄs の比を１．３以上の偏平状断面に形
成するとともに、芯ストランドの撚りピツチＰｓに対し
て外層６，６ａ，６ｂの撚りピツチＰｃを少なくともほ
ぼ２倍以上に、好ましくはほぼ３〜４倍にして撚り合わ
せることにより、図示のように外層の撚り合わせによる
芯ストランドの潰れが防止されて、外層及び芯ストラン
ドの素線間にそれぞれ適度の素線間隔が形成されたオー
プン構造となり、ゴム浸透性及び信頼性が効果的に高め
られるとともに、芯ストランド及びスチールコードの構
造安定性が確保されて製品の精度、信頼性が高められて
いる。なお、前記長径ｄi と短径ｄs の比はほぼほぼ
１．３以上、１．８以下に形成され、１．８以上にする
と、コード外形が大きく偏平化され、構造安定性が低下
されて製品精度、信頼性等が得られない。
例、第２実施例及び第３実施例は、それらの各断面図
（Ａ）〜（Ｄ）から明らかなように、３本の素線１又は
１ａを適度に（例えば１５０％）に形付けして撚り合わ
せた後、矯正ローラー（図示省略）等で偏平状断面に形
成された芯ストランド５，５ａを有し、それらの芯スト
ランドは、各素線の内部が図示のように大きく外方に開
放されたオープン構造に形成されるとともに、比較的に
押し潰しが困難となつて構造的に安定した構造となり、
また、断面形状が拡大されて図１に示すように３×９構
造でもその外層５の素線２間に適度の隙間が形成され、
さらに、表１，２，３に示す各実施例１〜９から明らか
なように、撚成時の芯ストランド５，５ａを少なくとも
長径ｄi と短径ｄs の比を１．３以上の偏平状断面に形
成するとともに、芯ストランドの撚りピツチＰｓに対し
て外層６，６ａ，６ｂの撚りピツチＰｃを少なくともほ
ぼ２倍以上に、好ましくはほぼ３〜４倍にして撚り合わ
せることにより、図示のように外層の撚り合わせによる
芯ストランドの潰れが防止されて、外層及び芯ストラン
ドの素線間にそれぞれ適度の素線間隔が形成されたオー
プン構造となり、ゴム浸透性及び信頼性が効果的に高め
られるとともに、芯ストランド及びスチールコードの構
造安定性が確保されて製品の精度、信頼性が高められて
いる。なお、前記長径ｄi と短径ｄs の比はほぼほぼ
１．３以上、１．８以下に形成され、１．８以上にする
と、コード外形が大きく偏平化され、構造安定性が低下
されて製品精度、信頼性等が得られない。
【００１６】本願の発明は図示の３＋９構造、３＋８構
造、３＋６構造の他に、３＋７構造のゴム補強用スチー
ルコードについても適用される。
造、３＋６構造の他に、３＋７構造のゴム補強用スチー
ルコードについても適用される。
【００１７】
【発明の効果】本発明は、上述のような構成になつてお
り、３本の素線を撚り合わせて形成した芯ストランド
と、芯ストランドの外周に６〜９本の素線を撚り合わせ
て形成した外層を有する２層撚りのゴム補強用スチール
コードにおいて、撚成時の芯ストランドを少なくとも長
径と短径の比１．３以上の偏平状断面に形成するととも
に、芯ストランドの撚りピツチに対して外層の撚りピツ
チを少なくともほぼ２倍以上に、好ましくはほぼ３〜４
倍にして撚り合わせして、外層の撚り合わせによる芯ス
トランドの潰れをなくし、芯ストランド、スチールコー
ドの構造安定性の確保とともに、外層及び芯ストランド
のオープン性を高めてゴム浸透性、信頼性を向上し、ス
チールコードの腐食、疲労を防止してタイヤ寿命を高め
ている。また、優れた製品の精度、信頼性が得られる。
り、３本の素線を撚り合わせて形成した芯ストランド
と、芯ストランドの外周に６〜９本の素線を撚り合わせ
て形成した外層を有する２層撚りのゴム補強用スチール
コードにおいて、撚成時の芯ストランドを少なくとも長
径と短径の比１．３以上の偏平状断面に形成するととも
に、芯ストランドの撚りピツチに対して外層の撚りピツ
チを少なくともほぼ２倍以上に、好ましくはほぼ３〜４
倍にして撚り合わせして、外層の撚り合わせによる芯ス
トランドの潰れをなくし、芯ストランド、スチールコー
ドの構造安定性の確保とともに、外層及び芯ストランド
のオープン性を高めてゴム浸透性、信頼性を向上し、ス
チールコードの腐食、疲労を防止してタイヤ寿命を高め
ている。また、優れた製品の精度、信頼性が得られる。
【図１】本発明の第１実施例（３＋９構造）を示す各横
断面図（Ａ）〜（Ｄ）
断面図（Ａ）〜（Ｄ）
【図２】第２実施例（３＋８構造）を示す各横断面図
（Ａ）〜（Ｄ）
（Ａ）〜（Ｄ）
【図３】第３実施例（３＋６構造）を示す各横断面図
（Ａ）〜（Ｄ）
（Ａ）〜（Ｄ）
【図４】従来例（３＋９構造，３＋８構造及び３＋６構
造）を示す各横断面図（Ａ）〜（Ｃ）である。
造）を示す各横断面図（Ａ）〜（Ｃ）である。
１，１ａ 素線 ２，２ａ 素線 ５，５ａ 芯ストランド ６，６ａ，ｂ 外層 ｄi 長径 ｄs 短径 Ｐｃ 外層の撚りピツチ Ｐｓ 芯ストランドの撚りピツチ
Claims (2)
- 【請求項１】 ３本の素線を撚り合わせて形成した芯ス
トランドと、芯ストランドの外周に６〜９本の素線を撚
り合わせて形成した外層を有する２層撚りのゴム補強用
スチールコードにおいて、撚成時の前記芯ストランドを
少なくとも長径と短径の比１．３以上の偏平状断面に形
成するとともに、前記芯ストランドの撚りピツチに対し
前記外層の撚りピツチを少なくともほぼ２倍以上にして
撚り合わせたことを特徴とするゴム補強用スチールコー
ド。 - 【請求項２】 請求項１記載のゴム補強用スチールコー
ドにおいて、前記芯ストランドの撚りピツチに対して前
記外層の撚りピツチをほぼ３〜４倍にして撚り合わせた
ことを特徴とするゴム補強用スチールコード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4206263A JPH0633382A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ゴム補強用スチールコード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4206263A JPH0633382A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ゴム補強用スチールコード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0633382A true JPH0633382A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16520438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4206263A Pending JPH0633382A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ゴム補強用スチールコード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633382A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100705786B1 (ko) * | 2005-03-29 | 2007-04-10 | 금호타이어 주식회사 | 래디알 타이어용 스틸코드 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6350587A (ja) * | 1986-08-13 | 1988-03-03 | 株式会社ブリヂストン | ゴム製品の補強用スチ−ルコ−ド |
| JPS63176702A (ja) * | 1986-10-16 | 1988-07-21 | アクゾ・エヌ・ヴエー | 偏平な補強コードを有する空気タイヤ |
| JPH03220387A (ja) * | 1990-01-26 | 1991-09-27 | Tokyo Seiko Co Ltd | スチールコード |
| JPH03120597U (ja) * | 1990-03-16 | 1991-12-11 | ||
| JPH0533277A (ja) * | 1991-07-30 | 1993-02-09 | Kanai Hiroyuki | ゴム製品補強用スチールコード |
| JPH061108A (ja) * | 1992-06-22 | 1994-01-11 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りラジアルタイヤ |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP4206263A patent/JPH0633382A/ja active Pending
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6350587A (ja) * | 1986-08-13 | 1988-03-03 | 株式会社ブリヂストン | ゴム製品の補強用スチ−ルコ−ド |
| JPS63176702A (ja) * | 1986-10-16 | 1988-07-21 | アクゾ・エヌ・ヴエー | 偏平な補強コードを有する空気タイヤ |
| JPH03220387A (ja) * | 1990-01-26 | 1991-09-27 | Tokyo Seiko Co Ltd | スチールコード |
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| JPH061108A (ja) * | 1992-06-22 | 1994-01-11 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りラジアルタイヤ |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100705786B1 (ko) * | 2005-03-29 | 2007-04-10 | 금호타이어 주식회사 | 래디알 타이어용 스틸코드 |
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