JPH06333700A - 粒子加速器 - Google Patents

粒子加速器

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JPH06333700A
JPH06333700A JP11882193A JP11882193A JPH06333700A JP H06333700 A JPH06333700 A JP H06333700A JP 11882193 A JP11882193 A JP 11882193A JP 11882193 A JP11882193 A JP 11882193A JP H06333700 A JPH06333700 A JP H06333700A
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JP
Japan
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storage ring
deflecting
deflection
particle accelerator
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Withdrawn
Application number
JP11882193A
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English (en)
Inventor
Mizuho Ida
瑞穂 井田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数のビームラインを設置可能な蓄積リング
を備える粒子加速器を提供する。 【構成】 荷電粒子の周回軌道を構成する蓄積リング2
0を直線部20aと偏向部20bとにより平面視多角形
状となすとともに、上下に蛇行するように立体的に構成
して、その頂点の位置に上記偏向部20bを配置し、そ
れらの偏向部20bから斜め上方もしくは斜め下方に延
びるように多数のビームライン23を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SOR光利用のための
粒子加速器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、シンクロトロン等の粒子加速器か
ら放射されるSOR光(シンクロトロン放射光)を取り
出し、それを光源としてたとえば超LSIの製造、医療
分野における診断、分子解析、構造解析等といった様々
な分野において利用しようとする機運があり、そのため
の施設が開発されつつある。
【0003】図3はSOR光利用のための小型シンクロ
トロンの概要を示すものである。このシンクロトロンで
は、電子銃等の電子発生装置1で発生させた電子を直線
加速器(ライナック)2で光速近くに加速し、偏向電磁
石3で偏向させてインフレクタ4を介して蓄積リング5
に入射する。蓄積リング5に入射した電子は高周波加速
空洞6によりエネルギを与えられながら収束電磁石7で
収束され、偏向電磁石8で偏向されて蓄積リング5内を
周回し続ける。そして、偏向電磁石8で偏向される際に
SOR光が発生し、それが光取り出しラインであるビー
ムライン9を介してたとえば露光装置10に出射されて
利用されるのである。
【0004】図3に示すシンクロトロンにおける蓄積リ
ング5は、4箇所の直線部5aと円弧状に湾曲している
4箇所の偏向部5bとを有する略正方形状の環状をなす
ものであって、その直径は10メートル程度と十分な小
型化が実現されている。そして、この蓄積リング5内を
周回する電子は各偏向部5bにおいて上記の偏向電磁石
8によりそれぞれ水平面内において90゜ずつ偏向され
る、つまり周回軌道が90゜ずつ曲げられるようになっ
ている。そして、電子が偏向部5bにおいて偏向される
際にその接線方向にSOR光が放射されるので、そのS
OR光を偏向5b部に接続した上記のビームライン9を
通して取り出すのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、SOR光は
周回軌道の接線方向に放射されることから、図3に鎖線
で示すように各偏向部5bに多数のビームライン9を接
続すればそれらビームライン9を通して多くのSOR光
を同時に取り出すことができるものである。そして、偏
向部5bの曲率半径や偏向角が十分に大きければその偏
向部5bに多数のビームライン9を自由に設置できるこ
とになるので、蓄積リング5の直径が数百メートルにも
及ぶような大型粒子加速器においては多数のビームライ
ン9を設置することが通常である。しかし、図3に示し
たような小型シンクロトロンの場合には、たとえば直線
加速器2等の他の機器類が邪魔になって多数のビームラ
イン9を設置するスペースが確保し難く、したがってそ
の設置可能本数には自ずと限界があってさほど多くのビ
ームライン9を設置することができないものであった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、小型であっても多くのビームラインを設置し得る粒
子加速器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、荷電粒子を蓄
積リング内において周回させることにより、その周回軌
道の偏向部において接線方向に放射される放射光をビー
ムラインを通して取り出すようにした粒子加速器であっ
て、前記蓄積リングは、荷電粒子が直進する直線部と偏
向電磁石によって偏向される偏向部とが交互に設けられ
ることにより平面視において略多角形状をなすととも
に、この蓄積リングは前記各偏向部が基準水平面の上下
に交互に配置されて上下方向に蛇行するものとされてい
て、この蓄積リングの頂点の位置に前記各偏向部が配置
されていることを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の粒子加速器における蓄積リングは、平
面視多角形状をなすとともに上下方向に蛇行してその頂
点の位置に各偏向部が配置されたものとなっていること
から、総偏向角は自ずと増大し、全体で多数のビームラ
インを設置し得る。また、各偏向部における周回軌道は
水平面に対して傾斜するものとなり、したがって各偏向
部からはSOR光が斜め上方または斜め下方に向けて放
射されることになる。このため、ビームラインも水平面
に対して傾斜して各偏向部から斜め上方もしくは斜め下
方に向かうことになり、その結果、多数のビームライン
を設置してもそれらが相互に錯綜したり他の周辺機器と
干渉してしまうようなことを有効に回避し得る。
【0009】
【実施例】図1および図2は本発明の一実施例であるシ
ンクロトロンにおける蓄積リング20の概要を示すもの
で、図1は平面図、図2は側面図である。その蓄積リン
グ20は、図3に示した従来のシンクロトロンにおける
蓄積リング5と同様に、荷電粒子が直進する直線部20
aと、偏向電磁石21によって偏向される偏向部20b
とが交互に設けられているものであるが、図1に示すよ
うに平面視においては正六角形状をなすとともに、図2
に示すように側面視においては上下方向に蛇行したもの
となっている。つまり、各偏向部20bが頂点の位置と
なってそれら偏向部20bが基準水平面Hの上下に交互
に配置され、それら各偏向部20bにそれぞれ偏向電磁
石21が設置されたものとなっているのである。また、
この蓄積リング20の各偏向部20bの偏向角は図3に
示した蓄積リング5と同様に90゜とされていて、6箇
所の90゜偏向部20bを有していることからこの蓄積
リング20全体の総偏向角は540゜となっている。そ
して、上記の各偏向電磁石21は従来のものと同様に偏
向角が90゜のものがそれぞれ水平面に対して傾斜する
状態で合計6台使用されている。なお、図2における符
号22は蓄積リング20の支持するための架台であり、
これは図2では1台しか図示していないが適宜位置に複
数台設置すると良い。
【0010】上記のように、蓄積リング20を上下に蛇
行するように立体的に構成したことにより、このような
蓄積リング2を備えた粒子加速器では、従来一般の平面
的に構成される蓄積リング5を採用する場合に比して多
数のビームライン23を設置し得るものである。すなわ
ち、従来一般の平面的に構成される蓄積リング5はその
総偏向角が自ずと360゜となるが、本実施例の蓄積リ
ング20では上述のようにその総偏向角が540゜とさ
れており、したがって、たとえば偏向角が30゜ごとに
1本のビームライン23を設置する場合には、従来の平
面的に構成される蓄積リング5においては図3に示して
いるようにビームライン9を4箇所の90゜偏向部のそ
れぞれに3本ずつ合計12本しか設置できないのに対
し、本実施例の場合には図1および図2に示しているよ
うに6箇所の90゜偏向部のそれぞれに対して3本ずつ
合計18本のビームライン23を設置することが可能で
ある。
【0011】そして、本実施例の蓄積リング20は立体
的に構成されていることから電子の周回軌道が各偏向部
20bにおいて水平面に対して傾斜するものとなり、し
たがって各偏向部20bからはSOR光が斜め上方また
は斜め下方に向けて放射されることになる。このため、
各偏向部20bに接続するビームライン23も水平面に
対して傾斜して各偏向部20bから斜め上方もしくは斜
め下方に向かうことになり、したがって、上記のように
多数のビームライン23を設置してもそれらが相互に干
渉したり他の周辺機器等と錯綜してしまうようなことを
有効に回避し得るものである。
【0012】なお、本実施例の蓄積リング20は、各偏
向部20bの偏向角を90゜としているので、この蓄積
リング20を構成するために用いる真空チェンバや偏向
電磁石21は、図3に示した略正方形状の蓄積リング5
を構成するためのものを傾斜させた状態で設置すること
でそのまま転用できるものであり、蓄積リングを立体化
するために複雑な形状の真空チャンバや偏向電磁石を別
途用意する必要はなく、大幅なコスト増を招くことはな
い。また、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、平面視において多角形状をなし、かつ、上下に蛇行
するものとする限りにおいては、蓄積リングの形態は任
意であって適宜の設計的な変更が可能であることはいう
までもない。
【0013】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明の粒子加
速器は、蓄積リングを平面視多角形状となすとともに上
下に蛇行するように立体的に構成し、この蓄積リングの
各頂点の位置に偏向部を配置した構成としたので、従来
一般の平面的な蓄積リングの場合に比して総偏向角を大
きく確保することができ、また、各偏向部に接続される
ビームラインは水平面に対して傾斜して斜め上方もしく
は斜め下方に延びることになるからそれらビームライン
どうしが錯綜したり他の設置機器等と錯綜してしまうこ
とを回避でき、したがって、このような蓄積リングを備
えた本発明の粒子加速器は多数のビームラインを設置す
ることが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である粒子加速器における蓄積
リングの概要を示す平面図である。
【図2】同、側面図である。
【図3】従来一般のシンクロトロンの概要を示す平面図
である。
【符号の説明】
20 蓄積リング 20a 直線部 20b 偏向部 21 偏向電磁石 23 ビームライン H 基準水平面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子を蓄積リング内において周回さ
    せることにより、その周回軌道の偏向部において接線方
    向に放射される放射光をビームラインを通して取り出す
    ようにした粒子加速器であって、前記蓄積リングは、荷
    電粒子が直進する直線部と偏向電磁石によって偏向され
    る偏向部とが交互に設けられることにより平面視におい
    て略多角形状をなすとともに、この蓄積リングは前記各
    偏向部が基準水平面の上下に交互に配置されて上下方向
    に蛇行するものとされていて、この蓄積リングの頂点の
    位置に前記各偏向部が配置されていることを特徴とする
    粒子加速器。
JP11882193A 1993-05-20 1993-05-20 粒子加速器 Withdrawn JPH06333700A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11882193A JPH06333700A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 粒子加速器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11882193A JPH06333700A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 粒子加速器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06333700A true JPH06333700A (ja) 1994-12-02

Family

ID=14745983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11882193A Withdrawn JPH06333700A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 粒子加速器

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JP (1) JPH06333700A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015144846A (ja) * 2008-05-22 2015-08-13 エゴロヴィチ バラキン、ウラジミール 荷電粒子癌治療システムの一部としての荷電粒子ビーム加速方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015144846A (ja) * 2008-05-22 2015-08-13 エゴロヴィチ バラキン、ウラジミール 荷電粒子癌治療システムの一部としての荷電粒子ビーム加速方法及び装置

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