JPH056799U - Sor装置 - Google Patents

Sor装置

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JPH056799U
JPH056799U JP5999691U JP5999691U JPH056799U JP H056799 U JPH056799 U JP H056799U JP 5999691 U JP5999691 U JP 5999691U JP 5999691 U JP5999691 U JP 5999691U JP H056799 U JPH056799 U JP H056799U
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JP
Japan
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sor
light
deflection
curvature
different
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Application number
JP5999691U
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English (en)
Inventor
瑞穂 井田
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1台の蓄積リングから波長成分の異なる複数
種類のSOR光を同時に取り出せるようにして、SOR
光を異なる用途に同時に使用できるようにする。 【構成】 蓄積リング32の各偏向部34〜37は偏向
半径がそれぞれ異なる曲率半径r1〜r4に形成されて
いる。これら偏向部34〜37からはその接線方向にビ
ームチャンネル38〜41が引き出されて、SOR光4
7〜50がそれぞれ出射される。電子ビームエネルギが
一定でも偏向の曲率半径によって臨界波長が異なる。し
たがって、各偏向部34〜37から出射されるSOR光
47〜50の波長成分は異なったものとなる。したがっ
て、用途に応じて必要とされる波長のSOR光を使用す
ることにより、SOR光47〜50を様々な用途に同時
に使用することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、SOR装置(シンクロトロン放射光装置)に関し、1台の蓄積リ ングから波長成分の異なる複数種類のSOR光を同時に取り出せるようにしたも のである。
【0002】
【従来の技術】
近年、シンクロトロンは、SOR装置として、超々LSI回路の作成、医療分 野における診断、分子解析、構造解析等様々な分野への適用が期待されている。
【0003】 SOR装置の概要を図2に示す。荷電粒子発生装置(電子銃等)10で発生し た電子ビームは線型加速装置(ライナック)12で光速近くに加速され、ビーム 輸送部14の偏向電磁石16で偏向されて、インフレクタ18を介して蓄積リン グ22内に入射される。蓄積リング22に入射された電子ビームは高周波加速空 洞21でエネルギを与えられながら収束電磁石23(垂直方向用)、25(水平 方向用)で収束され、偏向電磁石24で偏向されて蓄積リング22中を回り続け る。偏向電磁石24で偏向される時に発生するシンクロトロン放射光はビームチ ャンネル26を通して例えば露光装置28に送られて超々LSI回路作成用の光 源等として利用される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
SOR光は、超々LSI回路作成用の光源として用いられるほか医療分野にお ける診断、分子解析、構造解析等様々な用途に使用され、用途ごとに使用される 波長成分が異なる。
【0005】 前記図2の従来のSOR装置では蓄積リング22の4つの偏向部にそれぞれビ ームチャンネルを連結することにより複数本のSOR光を取り出すことができる が、これらは波長成分がすべて同一であり、同時に複数の用途に使用することが できなかった。
【0006】 この考案は、上記従来の技術の欠点を解決して、1台の蓄積リングから波長成 分の異なる複数種類のSOR光を同時に取り出すことができるSOR装置を提供 しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は、曲率半径が相互に異なる偏向部を有する蓄積リングと、これら偏 向部にそれぞれの曲率半径に合わせて配設された偏向電磁石と、これら偏向部の 蓄積リングからそれぞれ引き出された複数のビームチャンネルとを具備してなる ものである。
【0008】
【作用】
この考案によれば、SOR装置から取り出されるSOR光の波長成分は、偏向 部の曲率半径(偏向半径)によって変化する(曲率半径が小さいほど短い波長成 分となる)ので、曲率半径が相互に異なる偏向部を形成することにより、波長成 分の異なる複数種類のSOR光を同時に取り出すことができ、同時に様々な用途 に使用することができる。
【0009】
【実施例】
この考案の一実施例を図1に平面図で示す。SOR光装置30は蓄積リング3 2が略々四角形状に形成されている。蓄積リング32の4つの偏向部34〜37 は偏向半径がそれぞれ異なる曲率半径r1〜r4に形成されており、これら偏向 部34〜37からはその接線方向にビームチャンネル38〜41が引き出されて いる。各偏向部34〜37にはそれぞれの曲率半径に合わせた曲率半径を有する 偏向電磁石42〜45が配設されている。また、蓄積リング32の直線部46に は図示しない収束電磁石、高周波加速空調、インフレクタ、パータベータ、電流 モニタ等が配設されている。
【0010】 以上の構成によれば、線型加速器等の入射器(図示せず)から出射された電子 ビームはインフレクタ(図示せず)を介して蓄積リング32に入射され、高周波 で加速されて蓄積リング32内を周回し続ける。この時各偏向電磁石42〜45 は、電子ビームのエネルギに応じてこの電子ビームをそれぞれの曲率半径r1〜 r4で偏向させるに必要な励磁量にそれぞれ制御される。これにより各偏向部3 4〜37のビームチャンネル38〜41からはSOR光47〜50が出射される 。
【0011】 ところで、SOR光の臨界波長λc は次式で与えられる。 λc =18.6 2 B 但し、E:電子ビームエネルギ B:偏向電磁石の磁場の強さ(偏向の曲率半径反比例) これによれば電子ビームエネルギが一定でも偏向の曲率半径によってSOR光 の臨界波長が異なる。したがって、各偏向部34〜37から出射されるSOR光 47〜50の波長成分は異なったものとなる。例えば、偏向部34〜37の曲率 半径の大きさが、 r2>r1>r4>r3 に設定されていたとすると、SOR光47〜50の波長は、 SOR光48>SOR光47>SOR光50>SOR光49 となる。したがって、用途に応じて必要とされる波長のSOR光を使用すること により、SOR光47〜50を様々な用途に同時に使用することができる。
【0012】
【変更例】
前記実施例では、全ての偏向部の曲率半径を異ならせたが、一部の偏向部のみ 異ならせることもできる。
【0013】 また、ビームチャンネルはすべての偏向部から引き出す場合に限らず、用途に 応じて任意の偏向部から引き出すことができる。
【0014】 また、前記実施例では偏向部が4つの場合について説明したが、これに限らず 偏向部の数が様々なSOR装置にこの考案を適用することができる。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、SOR装置から取り出されるSOR 光の波長成分が、偏向部の曲率半径によって変化することを利用して曲率半径が 相互に異なる偏向部を形成するようにしたので、波長成分の異なる複数種類のS OR光を同時に取り出すことができ、同時に様々な用途に使用することができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す平面図である。
【図2】従来のSOR装置を示す平面図である。
【符号の説明】
30 SOR装置 32 蓄積リング 34,35,36,37 偏向部 38,39,40,41 ビームチャンネル 42,43,44,45 偏向電磁石 r1,r2,r3,r4 曲率半径

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 曲率半径が相互に異なる偏向部を有する
    蓄積リングと、 これら偏向部にそれぞれの曲率半径に合わせて配設され
    た偏向電磁石と、 これら偏向部の蓄積リングからそれぞれ引き出された複
    数のビームチャンネルとを具備してなるSOR装置。
JP5999691U 1991-07-04 1991-07-04 Sor装置 Pending JPH056799U (ja)

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JP5999691U JPH056799U (ja) 1991-07-04 1991-07-04 Sor装置

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JP5999691U JPH056799U (ja) 1991-07-04 1991-07-04 Sor装置

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JPH056799U true JPH056799U (ja) 1993-01-29

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ID=13129291

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4953387U (ja) * 1972-08-11 1974-05-11
JPS49129188U (ja) * 1973-03-03 1974-11-06
JPS6083582U (ja) * 1983-11-14 1985-06-10 株式会社貝印刃物開発センター 溝切りカツタ−

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JPS6241731Y2 (ja) * 1983-11-14 1987-10-26

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