JPH06332923A - 無人情報販売装置および無人情報販売システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】各種の情報を無人で無限に販売することができ
る。 【構成】ソフトウェア情報の購入者が表示部１１ｂに表
示された各種のソフトウェア情報の内容および所定の指
示に基づいて、選択入力部１１ｃから各種のソフトウェ
ア情報のうちのいづれかを選択指示する。そして、入金
検出部１２ａが、選択したソフトウェア情報に対応する
所定の金額の入金を検出し、かつ媒体検出部１３ａが、
磁気ディスクの挿入を検出した場合に、制御部１６は、
格納部１７から選択されたソフトウェア情報を読み出
し、情報複写部１３ｂにこの情報を転送し、複写させ
る。その後、制御部１６は、選択されたソフトウェア情
報の複写が完了すると磁気ディスクを取り出し、釣り銭
がある場合は、その釣り銭を釣銭出力部１２ｂから出力
するとともに、印刷出力部１４から領収書を印刷出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータソフトウ
ェア、ゲームソフトウェア等のソフトウェア、クラシッ
ク音楽等の音声情報、画像情報等の各種の情報を所定の
記録媒体に転送、複写して販売する無人情報販売装置お
よび通信網を介した無人情報販売システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンピュータソフトウェア、ゲー
ムソフトウェア等の情報は、予め所定の磁気ディスクに
記憶され、この記憶された情報と記憶媒体である磁気デ
ィスクが一体となって、ソフトウェア販売店により販売
されていた。

【０００３】また、クラシック音楽等の音声情報、画像
情報、あるいは音声情報と画像情報とを含む情報は、予
め光ディスクに記憶され、この光ディスクと情報とが一
体となって、販売店あるいは自動販売機等により販売さ
れていた。

【０００４】一方、自動販売機は、ジュース等が缶に包
装され、缶ジュースあるいは缶コーヒーとして販売店以
外に自動販売機等で販売されている。特に、缶ジュー
ス、缶コーヒー、あるいはタバコなどの自動販売機は、
非常に普及し、各所に設置されている。

【０００５】そして、この自動販売機による商品の販売
は、商品の販売側からは販売に要するコストの軽減とい
う利点があるとともに、商品を買う側からは、時間に関
係なく必要なときいつでも買うことができるという利点
がある。

【０００６】しかし、この自動販売機により販売される
商品は、缶ジュース、缶コーヒー、タバコ等は、有体物
であるため、販売により商品が減少し、最終的には自動
販売機を管理する人が補給する必要がある。そして、商
品が空になった場合は、商品を買うことはできない。

【０００７】また、情報が記憶され、この情報と一体と
なって販売される光ディスク等も、同様なことが言え
る。

【０００８】これに対し、コーヒー、ジュース等の自動
販売機の一部は、コーヒー、ジュース本体と、この本体
を入れるコップとを別に用意して、商品の販売容量の増
大を図っているものもある。

【０００９】しかし、この商品、すなわちコーヒー、ジ
ュース本体も有体物であるため、やはり補給する必要が
ある。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の自動販売機で販売される商品は、缶ジュースあるいは
情報が記憶された光ディスク等の有体物であったため、
販売されるこれらの商品を最終的に補給する必要があ
り、この補給管理のためにコストがかかるという問題点
があった。

【００１１】また、自動販売機で販売される商品が売り
尽くされると、商品を購入する者は、この商品を購入で
きなくなり、いつでも商品を購入できるという自動販売
機の利点が滅却されるという問題点があった。

【００１２】一方、自動販売機の中には、ジュース等の
本体商品とこの商品を入れるコップ等とを別に用意して
販売することにより、商品の補給期間を長くしようとす
るものがあるが、この場合においても、商品の補給を行
うことに変わりはなく、上記問題点を解決するものでは
ない。

【００１３】これに対し、磁気ディスク、光磁気ディス
ク等記憶媒体に記憶され、一体となって販売される情報
は、転送、複写が可能であり、この転送、複写により商
品である情報は無限となるという特性を有している。

【００１４】そこで、本発明は、かかる問題点を除去
し、商品としての情報の特性を生かし、各種の情報を無
人で無限に販売することができる無人情報販売装置およ
び無人情報販売システムを提供することを目的とする。

【００１５】

【課題を解決するための手段】第１の発明は、各種の情
報を格納する格納手段と、前記格納手段に格納された各
種の情報の内容および所定の指示を表示する表示手段
と、前記表示手段に表示された内容および指示に基づい
て不特定人が前記各種の情報のうちのいづれかを選択指
示する選択指示手段と、前記選択指示手段により選択さ
れた情報に対応した所定の金額の入金を検出する入金検
出手段と、前記選択された情報を記憶できる所定の記憶
媒体の挿入を検出する媒体検出手段と、前記所定の記憶
媒体に情報を記憶させる情報記憶手段と、前記入金検出
手段が前記所定の金額の入金を検出し、かつ前記媒体検
出手段が前記所定の記憶媒体の挿入を検出した場合に、
前記格納手段から前記選択された情報を取り出して前記
情報記憶手段に該情報を転送し、前記情報記憶手段に該
情報を複写させる制御を行う制御手段とを具備したこと
を特徴とする。

【００１６】第２の発明は、通信網と、各種の情報の内
容および所定の指示を表示する表示手段、前記表示手段
に表示された内容および指示に基づいて不特定人が前記
各種の情報のうちのいづれかを選択指示する選択指示手
段、選択された情報に対応した所定の金額の入金を検出
する入金検出手段、選択された情報を記憶できる所定の
記憶媒体の挿入を検出する媒体検出手段、前記所定の記
憶媒体に情報を記憶させる情報記憶手段、前記通信網に
接続され、選択された情報の転送要求を送信して該要求
した転送情報を受信する第１の送受信手段、前記入金検
出手段が前記所定の金額の入金を検出し、かつ前記媒体
検出手段が前記所定の記憶媒体の挿入を検出した場合
に、前記送受信手段に選択された情報の転送要求を指示
し、受信した転送情報を前記情報記憶手段に該転送情報
を転送し、前記情報記憶手段に該転送情報を複写させる
制御を行う第１の制御手段を有した複数の無人情報販売
手段と、各種の情報を格納する格納手段、前記通信網に
接続され、前記複数の無人情報販売手段からの転送要求
を受信して該要求された情報を要求先に転送する第２の
送受信手段、該第２の送受信手段が転送要求を受信した
場合に、該転送要求された情報を前記格納手段から取り
出して前記第２の送受信手段に転送させる制御を行う第
２の制御手段を有した情報転送手段とを具備したことを
特徴とする。

【００１７】

【作用】第１の発明は、不特定人が表示手段に表示され
た格納手段に格納されている各種の情報の内容および所
定の指示に基づいて、選択指示手段から前記各種の情報
のうちのいづれかを選択指示する。

【００１８】そして、入金検出手段が、前記選択指示手
段により選択指示された情報に対応した所定の金額の入
金を検出し、かつ媒体検出手段が、所定の記憶媒体の挿
入を検出した場合に、制御手段は、前記格納手段から前
記選択された情報を取り出して、前記所定の記憶媒体に
情報を記憶させる情報記憶手段に該情報を転送し、前記
情報記憶手段に該情報を複写させる制御を行う。

【００１９】さらに、前記選択された情報が複写された
前記所定の記憶媒体を情報記憶手段から取り出し、釣り
銭がある場合は、その釣り銭を出力するとともに、領収
書を印刷出力する。

【００２０】これにより、格納手段に格納された各種の
情報を無人でかつ無限に販売することができる。

【００２１】第２の発明は、複数の無人情報販売手段の
それぞれが、通信網に接続され、不特定人が、表示手段
に表示された各種の情報の内容および指示に基づいて、
選択指示手段により情報を選択し、その後入金検出手段
が該選択された情報に対応した所定の金額の入金を検出
し、かつ媒体検出手段が所定の記憶媒体の挿入を検出す
ると、第１の制御手段が、第１の送受信手段に、該選択
された情報の転送要求を指示する。そして、第１の送受
信手段が、通信網へ、該選択された情報の転送要求を行
う。

【００２２】一方、情報転送手段は、前記通信網に接続
され、第２の送受信手段が、前記無人情報販売手段から
の転送要求を受信すると、第２の制御手段は、該転送要
求された情報を格納手段から取り出して前記第２の送受
信手段に転送させる制御を行う。そして、第２の送受信
手段は、この取り出した転送情報を転送要求した無人情
報販売手段に送信する。

【００２３】そして、無人情報販売手段は、情報転送手
段から転送された情報を受信すると、この情報を情報記
憶手段に転送し、情報転送手段は、この転送情報を所定
の記憶媒体に記憶する。

【００２４】これにより、複数の無人情報販売手段が膨
大な各種の情報を格納する格納手段を必要とせずに、各
種の情報に対して、無人でかつ無限に販売することがで
きる。

【００２５】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。

【００２６】図１は、本発明の第１の実施例である無人
情報販売装置の構成を示すブロック図である。

【００２７】図１において、無人情報販売装置１０は、
各種のソフトウェア情報を無人で販売する装置であり、
各種のソフトウェア情報の購入を希望する購入者に対す
る各種のソフトウェアの選択指定の情報を出力し、購入
者が選択指定入力を行う入出力部１１、購入者が選択指
定したソフトウェア情報に対する金銭を入力し、その釣
り銭を出力する金銭管理部１２、購入者が選択指定した
ソフトウェア情報を記憶する記憶媒体である磁気ディス
クを挿入し、この磁気ディスクに選択指定したソフトウ
ェア情報を複写し、複写された磁気ディスクを出力する
媒体入出力部１３、選択したソフトウェア情報が磁気デ
ィスクに複写完了した場合に、領収書を印刷出力する印
刷出力部１４、所定の制御プログラムと管理情報を有す
る記憶部１５、各種のソフトウェア情報を格納する格納
部１７、記憶部１５および格納部１７の情報に基づいて
入出力部１１，金銭管理部１２，媒体入出力部１３，印
刷出力部１４を制御する制御部１６から構成される。

【００２８】入出力部１１は、購入者に対して音声で選
択指示、案内を出力する音声出力部１１ａ、各種のソフ
トウェア情報あるいは選択指示情報を液晶ディスプレイ
等に表示出力する表示部１１ｂ、購入者が音声出力部１
１ａあるいは表示部１１ｂの出力情報をもとに選択指示
入力する選択入力部１１ｃを有している。

【００２９】金銭管理部１２は、入金された金銭の額を
検出する入金検出部１２ａ、釣り銭を出力する釣銭出力
部１２ｂを有している。

【００３０】媒体入出力部１３は、磁気ディスクの挿入
を検出する媒体検出部１３ａ、挿入された磁気ディスク
に選択指定されたソフトウェア情報を複写する情報複写
部１３ｂを有している。

【００３１】次に、この無人情報販売装置１０の動作を
フローチャートに基づいて説明する。

【００３２】図２は、本発明の第１の実施例である無人
情報販売装置の動作手順を示すフローチャートである。

【００３３】図２において、まず購入者は表示部１１ｂ
に表示出力されている案内情報を参照して、選択入力部
１１ｃから所定の選択指示入力を行う（ステップ１０
１）。そして、制御部１６は、この選択指示入力情報が
ソフトウェア情報を確定させる最終的な選択指示入力情
報であるか否かを判断する（ステップ１０２）。ステッ
プ１０２において、最終的な選択指示入力情報でない場
合は、ステップ１０１に移行して所定の選択指示入力を
繰り返す。一方、ステップ１０２において、制御部１６
が、ソフトウェア情報を確定させる最終的な選択指示入
力情報である場合は、制御部１６は、この選択したソフ
トウェア情報の購入に必要な入金の指示と入金の額、お
よび磁気ディスクの挿入の指示を表示部１１ｂに表示出
力させる（ステップ１０３）。そして、入金検出部１２
ａによる入金の検出結果から、入金の額が選択されたソ
フトウェア情報に対応する額以上の入金がされ、かつ媒
体検出部１３ａが磁気ディスクの挿入を検出しているか
否かを制御部１６が判断する（ステップ１０４）。この
判断の結果、所定の額以上の入金、および磁気ディスク
の挿入がされていない場合は、さらに所定のタイムアウ
ト時間を経過したか否かを判断し（ステップ１０５）、
タイムアウト時間を経過していない場合はステップ１０
３に移行し、タイムアウト時間を経過している場合はス
テップ１０１に移行して、上記処理を繰り返す。

【００３４】一方、ステップ１０４において、所定の額
以上の入金、および磁気ディスクの挿入がされた場合、
制御部１６は、選択されたソフトウェア情報を格納部１
７から読み出し、媒体入出力部１３の情報複写部１３ｂ
に転送し、複写を行わせる（ステップ１０６）。そし
て、情報複写部１３ｂは、転送されたソフトウェア情報
を挿入された磁気ディスクに複写を実行する。その後、
この磁気ディスクへのソフトウェア情報の複写が完了す
ると、制御部１６は、図示されていない媒体入出力部１
３の取出口に、複写が完了した磁気ディスクを出力する
（ステップ１０７）。そして、これにより購入者は、取
出口から情報が複写された磁気ディスクを取り出す。

【００３５】さらに制御部１６は、磁気ディスクへの複
写が完了すると、所定額以上の入金がされているか、す
なわち釣り銭があるか否かを判断し（ステップ１０
８）、釣り銭がある場合は、その釣り銭の額の金額を釣
銭出力部１２ｂから出力させる指示を行い、釣銭出力部
１０９は、その額の釣り銭を図示されていない金銭管理
部１２の釣り銭取出口から出力し（ステップ１０９）、
釣り銭がない場合はそのままステップ１１０に移行す
る。

【００３６】ステップ１１０では、制御部１６が印刷出
力部１４に領収書の印刷出力を指示する。この印刷出力
部１４は、磁気ディスクに複写したソフトウェア情報の
名称、情報量、複写した日時等の情報、さらに購入した
ソフトウェア情報の額と、入金の額、その釣り銭の額、
さらには購入場所、購入識別番号が記載された領収書を
印刷出力し、一連のソフトウェア情報の販売処理を終了
する。

【００３７】ここで、上記第１の実施例においては、購
入者が磁気ディスクを用意し、この用意された磁気ディ
スクを媒体入出力部１３に挿入することにより、所望の
ソフトウェア情報がこの磁気ディスクに複写されるもの
であるが、この磁気ディスクを購入者が用意するのでは
なく、情報が記憶されていない磁気ディスクを販売する
装置を無人情報販売装置に付加させるようにしてもよ
い。実際には、磁気ディスクの販売を同時に行うように
し、磁気ディスクの購入により、ステップ１０４の磁気
ディスクの挿入が自動的に行われる場合が多い。もちろ
ん、この場合においても購入者が用意する磁気ディスク
の挿入は行えるものである。

【００３８】このようにして、無人情報販売装置１０
は、格納部１７に格納されているソフトウェア情報を無
限に、無人で販売することができる。

【００３９】図３は、本発明の第２の実施例であるＩＳ
ＤＮ網（Integrated Services Digital Network：サー
ビス総合ディジタル網）を介した無人情報販売システム
の構成を示すブロック図である。

【００４０】図３において、無人情報販売システムは、
ＩＳＤＮ網ｎ、このＩＳＤＮ網に接続された複数の無人
情報販売装置２０−１〜２０−ｎ、およびＩＳＤＮ網に
接続された情報転送装置３０から構成される。

【００４１】無人情報販売装置２０−１〜２０−ｎのそ
れぞれは、各種のソフトウェア情報を無人で販売する装
置であり、各種のソフトウェア情報の購入を希望する購
入者に対する各種のソフトウェアの選択指定の情報を出
力し、購入者が選択指定入力を行う入出力部２１、購入
者が選択指定したソフトウェア情報に対する金銭を入力
し、その釣り銭を出力する金銭管理部２２、購入者が選
択指定したソフトウェア情報を記憶する記憶媒体である
磁気ディスクを挿入し、この磁気ディスクに選択指定し
たソフトウェア情報を複写し、複写された磁気ディスク
を出力する媒体入出力部２３、選択したソフトウェア情
報が磁気ディスクに複写完了した場合に、領収書を印刷
出力する印刷出力部２４、所定の制御プログラムと管理
情報を有する記憶部２５、ＩＳＤＮ網ｎを介して情報転
送装置３０との送受信を行う送受信部２７、送受信部２
７の送受信制御と、記憶部２５および送受信部２７で受
信した情報に基づいて入出力部２１，金銭管理部２２，
媒体入出力部２３，印刷出力部２４を制御する制御部２
６から構成される。

【００４２】また、入出力部２１は、購入者に対して音
声で選択指示、案内を出力する音声出力部２１ａ、各種
のソフトウェア情報あるいは選択指示情報を液晶ディス
プレイ等に表示出力する表示部２１ｂ、購入者が音声出
力部２１ａあるいは表示部２１ｂの出力情報をもとに選
択指示入力する選択入力部２１ｃを有している。

【００４３】金銭管理部２２は、入金された金銭の額を
検出する入金検出部２２ａ、釣り銭を出力する釣銭出力
部２２ｂを有している。

【００４４】媒体入出力部２３は、磁気ディスクの挿入
を検出する媒体検出部２３ａ、挿入された磁気ディスク
に選択指定されたソフトウェア情報を複写する情報複写
部２３ｂを有している。

【００４５】一方、情報転送装置３０は、多くのソフト
ウェア情報を格納している格納部３１、所定の制御プロ
グラムと管理情報を有する記憶部３２、ＩＳＤＮ網ｎを
介して無人情報販売装置２０−１〜２０−ｎと送受信を
行う送受信部３３、送受信部３３の送受信制御と、記憶
部３２および送受信部３３で受信した情報に基づいて格
納部３１に格納されているソフトウェア情報を取り出
し、この情報の転送制御を行う制御部３４から構成され
る。

【００４６】すなわち、この無人情報販売システムは、
図１の無人情報販売装置１０の格納部を情報転送装置３
０に設け、この格納部に格納されたソフトウェア情報を
ＩＳＤＮ網を介して取り出すために送受信部を無人情報
販売装置２０−１〜２０−ｎと情報転送装置３０に設け
たものである。

【００４７】次に、この無人情報販売システムの動作を
フローチャートに基づいて説明する。

【００４８】図４は、本発明の第２の実施例である無人
情報販売システムの動作手順を示すフローチャートであ
る。

【００４９】図４において、まず無人情報販売装置２０
−１〜２０−ｎ側で、購入者が表示部２１ｂに表示出力
されている案内情報を参照して、選択入力部２１ｃから
所定の選択指示入力を行う（ステップ２０１）。そし
て、制御部２６は、この選択指示入力情報がソフトウェ
ア情報を確定させる最終的な選択指示入力情報であるか
否かを判断する（ステップ２０２）。ステップ２０２に
おいて、最終的な選択指示入力情報でない場合は、ステ
ップ２０１に移行して所定の選択指示入力を繰り返す。
一方、ステップ２０２において、制御部２６がソフトウ
ェア情報を確定させる最終的な選択指示入力情報である
場合は、制御部２６は、この選択したソフトウェア情報
の購入に必要な入金の指示と入金の額、および磁気ディ
スクの挿入の指示を表示部２１ｂに表示出力させる（ス
テップ２０３）。そして、入金検出部２２ａによる入金
の検出結果から、入金の額が選択されたソフトウェア情
報に対応する額以上の入金がされ、かつ媒体検出部２３
ａが磁気ディスクの挿入を検出しているか否かを制御部
２６が判断する（ステップ２０４）。この判断の結果、
所定の額以上の入金、および磁気ディスクの挿入がされ
ていない場合は、さらに所定のタイムアウト時間を経過
したか否かを判断し（ステップ２０５）、タイムアウト
時間を経過していない場合はステップ２０３に移行し、
タイムアウト時間を経過している場合はステップ２０１
に移行して上記処理を繰り返す。

【００５０】一方、ステップ２０４において、所定の額
以上の入金、および磁気ディスクの挿入がされた場合、
制御部１６は、選択されたソフトウェア情報の転送要求
を送受信部２６に指示する。そして、送受信部２７は、
この選択されたソフトウェア情報の選択情報を、記憶部
２５が有する無人情報販売装置２０−１〜２０−ｎの識
別符号（ＩＤ）を含ませてＩＳＤＮ網ｎに転送要求を送
信する（ステップ２０６）。

【００５１】一方、情報転送装置３０側においては、転
送要求を受信したか否かを判断し（ステップ３０１）、
転送要求を受信するまで待ち受け状態となっている。こ
こで、送受信部３３が無人情報販売装置２０−１〜２０
−ｎからの転送要求を受信すると、制御部３４は、転送
要求のあったソフトウェア情報の内容を格納部３１から
読み出し、この読み出したソフトウェア情報の転送を送
受信部３３に指示する（ステップ３０２）。そして、送
受信部３３は、このソフトウェア情報の内容を、転送要
求のあった無人情報販売装置にＩＳＤＮ網ｎを介して転
送する（ステップ３０３）。その後、ソフトウェア情報
の全てが転送完了したか否かを判断し（ステップ３０
４）、転送が完了するまで転送処理を行う。

【００５２】一方、無人情報販売装置側では、送受信部
２７が、情報転送装置３０から転送要求したソフトウェ
ア情報をＩＳＤＮ網ｎを介して受信し、制御部２６がこ
の受信したソフトウェア情報を媒体入出力部２３の情報
複写部２３ｂに転送し、複写を行わせる。そして、情報
複写部２３ｂは、転送されたソフトウェア情報を挿入さ
れた磁気ディスクに複写を行う（ステップ２０７）。そ
の後、複写が正常に完了したか否かを判断し（ステップ
２０８）、正常に複写ができなかった場合は、さらにス
テップ２０６に移行し、転送要求を行う。

【００５３】ここで、複写が正常に完了した場合は、さ
らに釣り銭があるか否かを判断し（ステップ２０９）、
釣り銭がある場合は、その釣り銭の額の金額を釣銭出力
部２２ｂから出力し（ステップ２１０）、釣り銭がない
場合はそのままステップ２１１に移行する。

【００５４】ステップ２１１では、制御部２６が印刷出
力部２４に領収書の印刷出力を指示する。この印刷出力
部２４は、磁気ディスクに複写したソフトウェア情報の
名称、情報量、複写した日時等の情報、さらに購入した
ソフトウェア情報の額と、入金の額、その釣り銭の額、
さらには購入場所、購入識別番号が記載された領収書を
印刷出力し、一連のソフトウェア情報の販売処理を終了
する。

【００５５】ここで、上記第２の実施例においては、第
１の実施例と同様に、購入者が磁気ディスクを用意し、
この用意された磁気ディスクを媒体入出力部２３に挿入
することにより、所望のソフトウェア情報がこの磁気デ
ィスクに複写されるものであるが、この磁気ディスクを
購入者が用意するのではなく、情報が記憶されていない
磁気ディスクを販売する装置を無人情報販売装置に付加
させるようにしてもよい。

【００５６】このようにして、無人情報販売システム
は、情報転送装置３０の格納部３１が集中的に多くのソ
フトウェア情報を格納することができるので、複数の無
人情報販売装置２０−１〜２０−ｎのサイズを小さくす
ることができる。また、ソフトウェア情報の管理を一元
的に行うことができる。

【００５７】なお、上記第２の実施例において、無人情
報販売装置２０−１〜２０−ｎが、第１の実施例の無人
情報販売装置１０と同様に、ソフトウェア情報を格納す
る格納部を有する様にしてもよい。この場合、無人情報
販売装置２０−１〜２０−ｎで最もよく販売されるソフ
トウェア情報を、情報転送装置３０の格納部３１だけで
なく、各無人情報販売装置２０−１〜２０−ｎのそれぞ
れの格納部に格納することにより、それぞれの格納部に
格納されたソフトウェア情報の選択指示がされた場合、
このそれぞれの格納部から読み出すことにより、ＩＳＤ
Ｎ網を介した通信を行うことなく効率的なソフトウェア
情報の販売処理を行うことができる。なお、この際各格
納部に格納する限定されたソフトウェア情報は、情報転
送装置３０が、過去のソフトウェア情報の販売情報を参
照することにより決定することができる。そして、情報
転送装置３０が、定期的に格納部３１から無人情報販売
装置２０−１〜２０−ｎの格納部に転送することによ
り、格納すべきソフトウェア情報の更新を行うことがで
きる。

【００５８】また、上記実施例においては、ソフトウェ
ア情報に関する無人情報販売装置１０あるいは無人情報
販売システムについて説明したが、ソフトウェア情報以
外の情報、例えば音楽等の音声情報あるいは画像情報で
もよい。また、新聞、広告等の文字情報を含む情報であ
ってもよい。

【００５９】さらに、上記実施例においては、記憶媒体
として磁気ディスクを例にとって説明したが、これに限
定されるものではなく、記憶媒体であればよい。例え
ば、大容量の情報が記憶可能な光磁気ディスクでもよ
い。

【００６０】また、上記実施例においては、記憶媒体を
購入者が用意あるいは購入を行うものであったが、情報
記録紙等に要求した情報を出力できるようにしてもよ
い。

【００６１】さらに、上記実施例において金銭管理部１
２、２２が管理する金銭は、現金だけでなく、プリペイ
ドカード、あるいは予め定められたカードを使用できる
ようにしてもよい。

【００６２】また、待ち受け時において、表示部１１
ｂ、２１ｂは、販売するソフトウェア情報等の表示を行
うようにしてもよい。さらに、選択入力部１１ｃ、２１
ｃと表示部１１ｂ、２１ｂとを１つにしたタッチ式の入
出力部にしてもよい。

【００６３】このようにして上記実施例においては、無
人情報販売装置１０、あるいは無人情報販売装置２０−
１〜２０−ｎから、一般購入者のだれでも、夜間を含め
ていつでも必要な情報を購入することができる。

【００６４】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、第１の発明
では、購入を希望する不特定人が、表示手段に表示され
た格納手段に格納されている各種の情報の内容および所
定の指示に基づいて、選択指示手段から前記各種の情報
のうちのいづれかを選択指示し、入金検出手段が、前記
選択指示手段により選択指示された情報に対応した所定
の金額の入金を検出し、かつ媒体検出手段が、所定の記
憶媒体の挿入を検出した場合に、制御手段は、前記格納
手段から前記選択された情報を取り出して、前記所定の
記憶媒体に情報を記憶させる情報記憶手段に該情報を転
送し、前記情報記憶手段に該情報を複写させる制御を行
う。そして、前記選択された情報が複写された前記所定
の記憶媒体を情報記憶手段から取り出し、釣り銭がある
場合は、その釣り銭を出力するとともに、領収書を印刷
出力するようにしている。

【００６５】従って、格納手段に格納された各種の情報
を無人でかつ無限にいつでもどこでも販売することがで
きるという利点を有する。

【００６６】第２の発明では、複数の無人情報販売手段
のそれぞれが、通信網に接続され、不特定人が、表示手
段に表示された各種の情報の内容および指示に基づい
て、選択指示手段により情報を選択し、その後入金検出
手段が該選択された情報に対応した所定の金額の入金を
検出し、かつ媒体検出手段が所定の記憶媒体の挿入を検
出すると、第１の制御手段が、第１の送受信手段に、該
選択された情報の転送要求を指示する。そして、第１の
送受信手段が、通信網へ、該選択された情報の転送要求
を行う。そして、情報転送手段は、前記通信網に接続さ
れ、第２の送受信手段が、前記無人情報販売手段からの
転送要求を受信すると、第２の制御手段は、該転送要求
された情報を格納手段から取り出して前記第２の送受信
手段に転送させる制御を行う。そして、第２の送受信手
段は、この取り出した転送情報を転送要求した無人情報
販売手段に送信する。その後、無人情報販売手段は、情
報転送手段から転送された情報を受信すると、この情報
を情報記憶手段に転送し、情報転送手段は、この転送情
報を所定の記憶媒体に記憶するようにしている。

【００６７】従って、複数の無人情報販売手段のそれぞ
れが、膨大な各種の情報を格納する格納手段を必要とせ
ず、各種の情報を無人でかつ無限に効率的に販売するこ
とができるという利点を有する。

【００６８】また、情報転送手段を別個に設けるため、
膨大な情報の販売が可能になるとともに、販売する情報
の追加等の管理が容易になるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例である無人情報販売装置
の構成を示すブロック図。

【図２】本発明の第１の実施例である無人情報販売装置
の動作手順を示すフローチャート。

【図３】本発明の第２の実施例であるＩＳＤＮ網を介し
た無人情報販売システムの構成を示すブロック図。

【図４】本発明の第２の実施例である無人情報販売シス
テムの動作手順を示すフローチャート。

【符号の説明】

１０，２０−１〜２０−ｎ 無人情報販売装置 １１，
２１ 入出力部 １２，２２ 金銭管理部 １３，２３ 媒体入出力部 １４，２４ 印刷出力部 １５，２５，３２ 記憶部 １６，２６，３４ 制御部 １７，３１ 格納部 ２
７，３３ 送受信部 ３０ 情報転送装置 ｎ ＩＳＤＮ網

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各種の情報を格納する格納手段と、 前記格納手段に格納された各種の情報の内容および所定
   の指示を表示する表示手段と、 前記表示手段に表示された内容および指示に基づいて不
   特定人が前記各種の情報のうちのいづれかを選択指示す
   る選択指示手段と、 前記選択指示手段により選択された情報に対応した所定
   の金額の入金を検出する入金検出手段と、 前記選択された情報を記憶できる所定の記憶媒体の挿入
   を検出する媒体検出手段と、 前記所定の記憶媒体に情報を記憶させる情報記憶手段
   と、 前記入金検出手段が前記所定の金額の入金を検出し、か
   つ前記媒体検出手段が前記所定の記憶媒体の挿入を検出
   した場合に、前記格納手段から前記選択された情報を取
   り出して前記情報記憶手段に該情報を転送し、前記情報
   記憶手段に該情報を複写させる制御を行う制御手段とを
   具備したことを特徴とする無人情報販売装置。
2. 【請求項２】 通信網と、 各種の情報の内容および所定の指示を表示する表示手
   段、前記表示手段に表示された内容および指示に基づい
   て不特定人が前記各種の情報のうちのいづれかを選択指
   示する選択指示手段、選択された情報に対応した所定の
   金額の入金を検出する入金検出手段、選択された情報を
   記憶できる所定の記憶媒体の挿入を検出する媒体検出手
   段、前記所定の記憶媒体に情報を記憶させる情報記憶手
   段、前記通信網に接続され、選択された情報の転送要求
   を送信して該要求した転送情報を受信する第１の送受信
   手段、前記入金検出手段が前記所定の金額の入金を検出
   し、かつ前記媒体検出手段が前記所定の記憶媒体の挿入
   を検出した場合に、前記送受信手段に選択された情報の
   転送要求を指示し、受信した転送情報を前記情報記憶手
   段に該転送情報を転送し、前記情報記憶手段に該転送情
   報を複写させる制御を行う第１の制御手段を有した複数
   の無人情報販売手段と、 各種の情報を格納する格納手段、前記通信網に接続さ
   れ、前記複数の無人情報販売手段からの転送要求を受信
   して該要求された情報を要求先に転送する第２の送受信
   手段、該第２の送受信手段が転送要求を受信した場合
   に、該転送要求された情報を前記格納手段から取り出し
   て前記第２の送受信手段に転送させる制御を行う第２の
   制御手段を有した情報転送手段とを具備したことを特徴
   とする無人情報販売システム。