JPH0633277U - 自動販売機の冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高さが従来よりも低く、自動販売機本体にお
ける商品の収納スペースの拡大に寄与できる冷却装置を
提供することを目的とする。 【構成】 コンデンサ９をその冷却風入出力面15ａ，15
ｂが自動販売機の底面18と平行にして配置したため、コ
ンデンサ９の据付け高さが低くなる。さらにクロスフロ
ーファン20でコンデンサ９を空冷するため、コンデンサ
９に隣接するコンプレッサ７も空冷される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動販売機の冷却装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図３に示すように自動販売機本体１には断熱壁で囲まれた内箱２が設けられて おり、内箱２の庫内には搬送ユニット３と搬送ユニット３から払い出された商品 を取出口４に送るシュート５、ならびに庫内を冷却する冷却装置６の一部などが 組み込まれている。冷却装置６は図４に示すようにコンプレッサ７，ディスチャ ージコイル８，コンデンサ９，ドライヤ10，エバポレータ11，逆止弁12，アキュ ムレータ13を配管接続して冷媒の循環経路を構成されており、庫内の検出温度情 報が設定温度に近づくように前記コンプレッサ７が運転制御されている。コンデ ンサ９には空冷用の軸流型電動ファン14が取り付けられている。軸流型電動ファ ン14が運転されることによって図５に示すようにコンデンサ９の冷却風入力面15 ａから吸い込まれた空気流16はコンデンサ９のフィン17の間を通過して冷却風出 力面15ｂから吐き出されてコンデンサ９を空冷し、後方のコンプレッサ７へと流 れてコンプレッサ７の冷却にも役立っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この構成によると、コンデンサ９が縦置き状態に据え付けられているため、図 ６に示すように自動販売機本体１の高さ方向に占める冷却装置６の高さＨ₁ の割 合が大きく、商品の収納スペースが大きくできないと云う問題がある。

【０００４】 本考案は高さが従来よりも低く、自動販売機本体における商品の収納スペース の拡大に寄与できる冷却装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の冷却装置は、コンプレッサを運転してコンデンサに圧縮冷媒を送り込 んで自動販売機の庫内を冷却し、前記コンデンサを電動ファンで空冷する冷却装 置において、冷却風入出力面が自動販売機の底面と平行にして前記コンデンサを 配置し、前記電動ファンをクロスフロー型電動ファンとしたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

この構成によると、コンデンサをその冷却風入出力面が自動販売機の底面と平 行にして配置したため、コンデンサの据付け高さが低くなる。さらにクロスフロ ーファンでコンデンサを空冷するため、コンデンサに隣接するコンプレッサも空 冷される。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１と図２に基づいて説明する。 なお、従来例を示す図３〜図５と同様の作用をなすものには、同一の符号を付 けて説明する。

【０００８】 図１に示すように、自動販売機本体１の底面18に載せられるユニットベース19 の上には、冷却風入出力面15ａ，15ｂを自動販売機の底面18と平行にした横置き 状態でコンデンサ９が配置されている。矢印Ａはフィン17の積層方向を表してい る。ユニットベース19の上でコンデンサ９に隣接してはコンプレッサ７が据え付 けられている。コンデンサ９の冷却風出力面15ｂにはクロスフロー型電動ファン 20が配置されている。

【０００９】 このように構成したため、クロスフロー型電動ファン20が運転されることによ って、自動販売機本体１の底面18 の一部に穿設されている吸気口〔図示せず〕 からコンデンサ９の冷却風入力面15ａから吸い込まれた空気流16はコンデンサ９ のフィン17の間を通過して冷却風出力面15ｂから吐き出されてコンデンサ９を空 冷し、隣接する側方位置のコンプレッサ７へと流れてコンプレッサ７の冷却にも 役立っている。

【００１０】 また、冷却風入出力面15ａ，15ｂを自動販売機の底面18と平行にした横置き状 態でコンデンサ９を配置したため、図２に示すように冷却装置６の据付け高さＨ ₂ を従来の据付け高さＨ₁ 〔図６参照〕よりも低くすることができ、その低くで きる分だけ内箱２の高さを長くして商品の収納スペースを拡大できる。

【００１１】 また、軸流型電動ファン14に比べて動作音が静かであると云う特性を持ってい るクロスフロー型電動ファン20を使用したことによって、自動販売機の静騒音化 を達成することができる。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように本考案によると、冷却風入出力面が自動販売機の底面と平行にし てコンデンサを配置したため、冷却装置の据付け高さが低くなり商品の収納スペ ースを拡大できる。

【００１３】 さらに、電動ファンをクロスフロー型電動ファンとしたため、コンデンサを上 記のように据え付けたにもかかわらず、コンデンサに隣接するコンプレッサも空 冷することができ、併せて自動販売機の静騒音化を達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の冷却装置の一実施例の外観斜視図であ
る。

【図２】同冷却装置を搭載した自動販売機本体の概略斜
視図である。

【図３】従来の自動販売機の縦断面図である。

【図４】従来の冷却装置の接続図である。

【図５】従来の冷却装置の外観斜視図である。

【図６】従来の冷却装置を搭載した自動販売機本体の概
略斜視図である。

【符号の説明】

７ コンプレッサ ９ コンデンサ 15ａ 冷却風入力面 15ｂ 冷却風出力面 18 自動販売機本体の底面 20 クロスフロー型電動ファン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンプレッサを運転してコンデンサに圧
   縮冷媒を送り込んで自動販売機の庫内を冷却し、前記コ
   ンデンサを電動ファンで空冷する冷却装置において、冷
   却風入出力面を自動販売機の底面と平行にして前記コン
   デンサを配置し、前記電動ファンをクロスフロー型電動
   ファンとした自動販売機の冷却装置。