JPH0633246B2 - フルオレン化合物、その製造法および該化合物を用いる記録材料 - Google Patents

フルオレン化合物、その製造法および該化合物を用いる記録材料

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JPH0633246B2
JPH0633246B2 JP2018433A JP1843390A JPH0633246B2 JP H0633246 B2 JPH0633246 B2 JP H0633246B2 JP 2018433 A JP2018433 A JP 2018433A JP 1843390 A JP1843390 A JP 1843390A JP H0633246 B2 JPH0633246 B2 JP H0633246B2
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carbon atoms
nitrogen atom
compound
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誠司 池上
尊道 尼子
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Yamamoto Chemicals Inc
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Yamamoto Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 本発明は、近赤外領域に吸収を有する新規なフルオレン
化合物、その製造法、および該フルオレン化合物を電子
供与性発色剤として用いる記録材料に関する。
更に詳しくは、本発明は一般式(I) {式中Eは、 であり、R1,R2,R3,R4,R5およびR6はいずれも水素、炭素
数1〜4のアルキル基、炭素数5〜7のシクロアルキル
基、ベンジル基を表わす。但し、R1,R2,R3,R4,R5および
R6は全てが同時には炭素数1〜4のアルキル基を示すこ
とがなく、又R1とR2、又はR3とR4は場合によりそれらが
それぞれ結合する窒素原子(アミノ基の窒素原子)とと
もに炭素数4〜6の複素環(第2の窒素原子をも含み得
る)を形成するものとする。} で示されるフルオレン化合物および該フルオレン化合物
を電子供与性発色剤として用いる記録材料に関する。
また本発明は、一般式(II) (式中E、およびR1,R2,R3およびR4は一般式(I)中の
E、およびR1,R2,R3およびR4と同じ意味を表わす。) で示される化合物をジアゾ化後閉環させることを特徴と
する一般式(I)で示されるフルオレン化合物の製造法
に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
従来より、電子供与性発色剤を用いる記録材料としては
感圧記録紙、感熱記録紙、通電感熱記録紙など種々の形
態のものが知られており、情報化時代と共に、これらの
記録材料の需要が増大している。更に最近は、事務の合
理化にコンピューターが多用されており、その際コンピ
ューターへの情報入力に光学文字読取機が用いられてい
る。この光学文字読取機は、近赤外光を用いて情報を読
取ることが読取りの正確さ、早さなどにおいて有利であ
る。従って、近赤外光で情報を読取るためには、情報が
近赤外領域の光を吸収する物質で記録されていることが
必要である。
しかしながら、従来の電子供与性発色剤を用いる記録材
料による記録像は、近赤外部に吸収を有しないため近赤
外光を用いる光学文字読取機では読取ることができない
と云う大きな欠点があった。
〔発明の構成及び効果〕
本発明者らは、従来の記録材料にける前記の欠点を克服
すべき鋭意研究を重ねた結果、フルオレン化合物を電子
供与性発色剤として用いた記録材料の記録像が近赤外部
に吸収を有することを見出し既に特開昭59-199757号で
出願しているが、本発明はこの特開昭59-199757号の発
明を更に発展させた発明に関する。
即ち、本発明の一般式(I)で示されるフルオレン化合
物は新規な化合物であり、それ自体は、実質的に無色の
結晶で近赤外部に吸収を有しないが、酸性白土、フェノ
ール樹脂、ヒドロキシ安息香酸エステル、ビスフェノー
ルA等の電子受容性顕色剤と反応した状態では図−1に
示すごとく、近赤外部に吸収を有するという優れた性質
を有するものである。
本発明の一般式(I)で示されるフルオレン化合物は次
のようにして合成される。
一般式(II)で示される化合物を硫酸中−5〜10℃位
でジアゾ化し、次いで約10〜100℃において数時間乃
至数十時間反応させて閉環させる。尚、銅粉あるいは銅
化合物の存在下に閉環させることが収率向上に有効であ
る。次いで反応生成物をアルカリで中和し、析出物を公
知の方法によって溶剤精製すると、一般式(I)で示さ
れるフルオレン化合物が実質的に無色の結晶として得ら
れる。
〔発明の具体例、並びに実施例〕
次に本発明の一般式(I)で示されるフルオレン化合物
の具体例とその融点を次表に示す。但し、本発明の化合
物はこれらに限定されるものではない。
一般式(I)で示されるフルオレン化合物を感圧記録紙
に適用するには感圧記録紙を製造する方法として周知の
従来方法例えば特公昭46-4614号に記載されている方法
によればよく、又感熱記録紙に適用するにはそのための
慣用方法例えば特公昭45-14039号に記載されている方法
によればよい。
以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。
なお、文中、部は重量部を表わす。
実施例1:フルオレン化合物NO.1の合成 3−(2−アミノ−4−ジメチルアミノフェニル)−3
−(4−ジベンジルアミノフェニル)−6−ジメチルア
ミノフタリド5.8部を濃硫酸18.5部と水6部の混合物中
に溶解し、0℃に冷却する。次いでこれに亜硝酸ナトリ
ウム0.8部を濃硫酸18.5部に溶解した溶液を0〜5℃で3
0分を要して滴下し、同温度で2時間反応してジアゾ化
を完了する。次いで銅粉0.4部を添加した後徐々に30℃
迄加熱し、30〜35℃で1時間攪拌して閉環を完了する。
反応生成物を氷水200部に注入し、20%カセイソーダ溶
液でアルカリ性とする。これをトルエン80部と還流する
こと1時間の後、分層し、トルエン層を50部の温湯で洗
い次いでトルエンを溜去した後これにメタノール20部を
加えて更に1時間還流し、冷却すると結晶が析出する。
析出物を濾取し乾燥するとNO.1のフルオレン化合物
が、白色結晶として得られる。収量2.2部(収率39.1
%)、m.p.238-240℃であった。
元素分析値より、この化合物の分子式がC38H35N3O2であ
ることを確認した。
実施例2:感圧記録紙の製造 実施例1によって合成したフルオレン化合物をアルキル
ナフタリン等の溶剤に溶解し、公知の方法によりカプセ
ルに封入する。これを支持体の下面に塗布、乾燥して上
用紙(CBシート)を得る。一方、フェノール化合物等
の固体酸を支持体の上面に塗布し下用紙(CFシート)
を得る。上用紙と下用紙を塗布面が相対向するように重
ね、筆記等により加圧すると、下用紙上に青緑色の複写
像を得る。この複写像は耐光性が良く、且つ近赤外部に
吸収を有する。
実施例3:感熱記録紙の製造 実施例1によって合成したフルオレン化合物NO.1の4
部を10%ポリビニルアルコール水溶液10部および水6部
と摩砕し分散液を得る(成分Aとする)。一方、ビスフ
ェノールAの4部を10%ポリビニルアルコール水溶液10
部および水6部と摩砕し分散液を得る(成分Bとす
る)。
成分A1部と成分B6部を混合し、これを支持体上に塗
布、乾燥して感熱記録紙を得る。この感熱記録紙は、熱
ペン等により加熱すると緑色に発色する。この発色像は
近赤外部に吸収を有し、且つ耐光性が良い。
【図面の簡単な説明】
図−1は、青色の電子供与性発色剤として用いられるC
VL(クリスタル バイオレット ラクトン)と、本発
明のフルオレン化合物NO.2、およびNO.8のビスフェノ
ールA上の発色像のスペクトルを示す。 本発明のフルオレン化合物は近赤外領域(700〜1000n
m)に吸収を有するが、これに反しCVLは近赤外部に
吸収を有しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/30 C07D 491/107 7019−4C 6956−2H B41M 5/18 105 9221−2H 5/22 105

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I)で表わされるフルオレン化合
    物、 式中Eは、 であり、R1,R2,R3,R4,R5およびR6はいずれも水素、炭素
    数1〜4のアルキル基、炭素数5〜7のシクロアルキル
    基、ベンジル基を表わす。但し、R1,R2,R3,R4,R5および
    R6は全てが同時には炭素数1〜4のアルキル基を示すこ
    とがなく、又R1とR2、又はR3とR4は場合によりそれらが
    それぞれ結合する窒素原子(アミノ基の窒素原子)とと
    もに炭素数4〜6の複素環(第2の窒素原子をも含み得
    る)を形成するものとする。
  2. 【請求項2】一般式(II) {式中Eは、 であり、R1,R2,R3,R4,R5およびR6はいずれも水素、炭素
    数1〜4のアルキル基、炭素数5〜7のシクロアルキル
    基、ベンジル基を表わす。但し、R1,R2,R3,R4,R5および
    R6は全てが同時には炭素数1〜4のアルキル基を示すこ
    とがなく、又R1とR2、又はR3とR4は場合によりそれらが
    それぞれ結合する窒素原子(アミノ基の窒素原子)とと
    もに炭素数4〜6の複素環(第2の窒素原子をも含み得
    る)を形成するものとする。} で表わされる化合物をジアゾ化後閉環させることを特徴
    とする一般式(I) (式中E、およびR1,R2,R3およびR4は一般式(II)中の
    E、およびR1,R2,R3およびR4と同じ意味を表わす。) で示されるフルオレン化合物の製造法。
  3. 【請求項3】次の一般式(I) {式中Eは、 であり、R1,R2,R3,R4,R5およびR6はいずれも水素、炭素
    数1〜4のアルキル基、炭素数5〜7のシクロアルキル
    基、ベンジル基を表わす。但し、R1,R2,R3,R4,R5および
    R6は全てが同時には炭素数1〜4のアルキル基を示すこ
    とがなく、又R1とR2、又はR3とR4は場合によりそれらが
    それぞれ結合する窒素原子(アミノ基の窒素原子)とと
    もに炭素数4〜6の複素環(第2の窒素原子をも含み得
    る)を形成するものとする。} で表わされるフルオレン化合物を電子供与性発色剤とし
    て用いることを特徴とする記録材料。
JP2018433A 1990-01-29 1990-01-29 フルオレン化合物、その製造法および該化合物を用いる記録材料 Expired - Lifetime JPH0633246B2 (ja)

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