JPH06332266A - 現像方法 - Google Patents

現像方法

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Publication number
JPH06332266A
JPH06332266A JP5123835A JP12383593A JPH06332266A JP H06332266 A JPH06332266 A JP H06332266A JP 5123835 A JP5123835 A JP 5123835A JP 12383593 A JP12383593 A JP 12383593A JP H06332266 A JPH06332266 A JP H06332266A
Authority
JP
Japan
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magnetic
carrier
toner
image
sleeve
Prior art date
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Pending
Application number
JP5123835A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Noguchi
浩司 野口
Masumi Asanae
益実 朝苗
Masahisa Ochiai
正久 落合
Tsutomu Saito
務 齋藤
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性トナーと磁性キャリアとを混合した現像
剤を低速で搬送させても高品質の画像が得られる現像方
法を提供する。 【構成】 樹脂被覆キャリア粒子5〜50重量%と未被
覆キャリア粒子50〜95重量%からなる磁性キャリア
と一方向極性に荷電能力を有する磁性トナーとをトナー
濃度10〜40重量となるように混合した現像剤をスリ
ーブ上に吸着させ、現像領域においてスリーブを感光体
と同方向に回転させて現像を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法、静電印刷法等において画像担体表面に形成された静
電荷像を磁性トナーを含む磁性現像剤によって顕像化す
る現像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は、感光体表面に静電荷像を
形成しこの静電荷像をトナーと称する着色樹脂微粒子に
より可視像化し,得られたトナー像を普通紙等の転写部
材上に転写した後加熱又は加圧手段により定着し最終画
像を得るものに代表される。
【0003】この静電荷像の現像方法はこれまで種々提
案されているが、その一つに樹脂と磁性粉を含有するト
ナー粒子からなる磁性トナーを非磁性スリーブ上に供給
し、スリーブとその内部の磁石体との相対的回転により
磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシで画像担体表面を
摺擦し、静電荷像にトナー粒子を付着せしめる方法があ
る。この一成分磁性トナー方式においては、トナー粒子
に荷電制御剤を添加するなどして一方向極性に強く帯電
する性質をもたせた荷電型磁性トナーを使用し、トナー
をスリーブやドクター部材などとの接触により摩擦帯電
させて現像を行なうことが多い。
【0004】しかし荷電型磁性トナーを単独で使用する
と、トナーの帯電凝集が生じ易く、それに基因して画像
の白抜けが発生するので、これの対策として磁性トナー
に磁性キャリアを混合した現像剤を使用することが提案
されている(特開昭59−40653号、同59−162563号、特
公平2−31383号等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような荷電型磁
性トナーと磁性キャリアとを混合した現像剤を使用して
静電荷像を現像する方式では、磁性キャリアは比較的導
電性のものが使用され、トナー濃度の制御は行なわな
い。そのため現像領域でのトナー濃度は重量比で10〜
90%の広い範囲となる。しかも磁性トナーは転写性の
点から絶縁性を持たせてあるので、現像剤全体の電気抵
抗は非常に高いものとなる。
【0006】したがってこのような現像剤を用いて画像
濃度が高く、鮮明な良質の画像を得るためには、効率的
な静電荷像の現像を行なうことが必要となる。そこで通
常は、非磁性スリーブもしくは磁石ロールの少なくとも
一方を高速で回転させることにより現像剤の搬送速度を
大ならしめ、これにより現像効率の向上を図っている。
しかし上記の部材を高速で回転させた場合は、現像剤へ
のダメージが大となる、装置駆動系における騒音が大き
くなる等の問題を伴う。
【0007】したがって本発明の目的は、磁性トナーと
磁性キャリアとを混合した現像剤を低速で搬送させても
良好なトナー像を得ることのできる現像方法を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、静電荷像を表面に有する画像担体に対向
して、内部に固定された磁石部材を有する非磁性スリー
ブを配置して現像領域を形成し、結着樹脂と磁性粉を含
有し一方向極性に荷電能力を有する磁性トナーと、磁性
キャリアとを混合してなる現像剤を前記非磁性スリーブ
の表面に磁気的に吸着させ、前記非磁性スリーブを回転
させることにより前記現像剤を前記現像領域に搬送さ
せ、前記磁性トナーにより前記静電荷像を顕像化する現
像方法において、前記磁性キャリアは、未被覆キャリア
粒子50〜95重量%と樹脂被覆キャリア粒子5〜50
重量%からなると共に、前記現像剤はこの磁性キャリア
40〜90重量%と前記磁性トナー10〜40重量%か
らなる、という技術的手段を採用した。
【0009】すなわち、本発明は、一方向極性に荷電能
力を有する磁性トナーと磁性キャリアとを混合してなる
現像剤を画像担体の表面と接触させてそこに形成された
静電荷像を現像する場合、現像剤を保持する非磁性スリ
ーブのみを回転させることにより現像剤を現像領域に搬
送させる方式を採用し、これにより装置の簡素化・低騒
音化を図ると共に、特定の磁性キャリアを用いることに
より、画質の向上を図るものである。
【0010】以下本発明を更に詳細に説明する。本発明
において使用される一方向極性に荷電能力を有する磁性
トナーは、図1に示す装置によりその特性を確認するこ
とができる。この装置は、金属ドラム1と、それに近接
配置された非磁性金属材料からなる円筒形のスリーブ3
と、スリーブ3の内部に固設された磁石ロール2と、ス
リーブ3上の磁性トナー5の厚みを規制するドクター部
材4と、金属ドラム1とスリーブ3との間に接続された
電圧源6とにより構成される。図1で、X、Yはそれぞ
れ金属ドラム1およびスリーブ2の回転方向を示す。
【0011】上記の装置において、電圧源6によりスリ
ーブ3に印加する直流のバイアス電圧を変化させると、
金属ドラムに付着する磁性トナー5の量が変化する。図
2は負の帯電極性を有する磁性トナーの付着量を示した
もので、バイアス電圧が負の場合にはより多くの磁性ト
ナー5が金属ドラム1の表面に付着し、一方バイアス電
圧が正の場合には、電流は観察されるものの磁性トナー
5の金属ドラム1表面への付着量はわずかであることを
示している。
【0012】ここで、一般に磁性トナーを構成するトナ
ー粒子の金属表面への付着力は、トナー粒子の持つ電荷
により金属表面に形成される鏡像との相互作用によると
考えられる。一方、金属表面に付着した帯電粒子とその
鏡像との間に形成される電界は、トナー粒子の持つ電荷
と再結合しそれを中和する方向に働くが、トナー電荷は
この中和力に打ち勝って保持される。これに対して逆極
性の電荷は鏡像との間で形成される電界によって容易に
電荷が再結合してしまい、トナーの金属表面に対する付
着力は消滅すると考えられる。
【0013】このような現象は磁性トナーの電荷保持能
力が正極性側と負極性側とで大幅に異なること、あるい
は、電荷の極性により対導電性表面に対する電位障壁が
大きくなることを意味し、電子写真による画像形成にと
って重要な特性となる。すなわち、感光体に対しても、
正負の電位に対し現像性が著しく異なり、所定の極性で
大きな現像性能が得られる。
【0014】本発明で一方向極性に荷電能力を有する磁
性トナーを用いる理由は上述したことに基くものであ
る。このような磁性トナーの構成材料、物性については
後述する。
【0015】次にこの磁性トナーで静電荷像を現像する
場合、良好な現像性能を有する反面、トナー単独で使用
すると、トナー自体から電荷が抜けにくいので現像剤支
持部材(非磁性スリーブ)の表面に付着したり、あるい
は帯電凝集が生じ易くなる。そこで本発明は、この磁性
トナーを比較的導電性を有する磁性キャリア、即ち、未
被覆キャリア粒子と混合すると共に、更に磁性キャリア
の耐久性を向上させかつトナーの帯電量の安定化を図る
ために樹脂被覆キャリアも混合して使用することによ
り、上記不具合を解消し、長期に亘り安定した画像を形
成することができる。
【0016】本発明において未被覆キャリアは、鉄粉、
マグネタイトやヘマタイトなどの酸化鉄、あるいはNi
−Znフェライト、Mg−Znフェライト、Mn−Zn
フェライト、Cu−Znフェライトなどの磁性粒子をそ
のまま使用することができる。
【0017】上記の未被覆キャリアは次のような物性を
有するものであることが好ましい。飽和磁化(σs)
は、小さすぎるとキャリア付着が生じ易くなり、一方大
きすぎると現像性が阻害されるので、30〜220em
u/gの範囲が好ましく、より好ましくは45〜120
emu/gである。抵抗は、高すぎると電荷を蓄積し易
く、現像性が低下してしまい、低すぎると低電圧下でも
ブレークダウンするので、105〜1010Ω・cmの範
囲が好ましく、より好ましくは107〜109Ω・cmで
ある。粒径は、トナーより大きいことに加えて、20〜
105μmの範囲にあること、具体的には20μm未満
の粒子および105μmより大きい粒子が5重量%未満
であることが望ましい。これは、20μm未満の粒子が
多いと、キャリア付着が生じ易くなり、105μmより
大きい粒子が多くなると、感光体表面を損傷し易くなる
からである。より好ましい粒径は、37〜75μmであ
る。またキャリアの平均粒径は50〜70μmとするの
が望ましい。
【0018】本発明において樹脂被覆キャリアは、上記
の磁性粒子の表面に樹脂層を形成したものを用い得る。
このような樹脂としては、P−クロルスチレン、メチル
スチレン等のスチレン類:塩化ビニル、臭化ビニル、フ
ッ化ビニル等のハロゲン化ビニル類:酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニル等のビ
ニルエステル類:アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ルーブチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸ドデシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル
酸3−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロル
アクリル酸メチル、メタアクリル酸ブチル等のα−メチ
レン脂肪族モノカルボン酸のエステル類:アクリルニト
リル、メタアクリロニトリル、アクリルアミド、ビニル
メチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルエ
チルエーテル等のビニルエーテル類:ビニルエチルケト
ン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケト
ン等のビニルケトン類などの単量体を重合させたホモポ
リマー又はコポリマー、あるいはこの他の樹脂としてエ
ポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ロジン変性フェノールホ
ルマリン樹脂、セルローズ樹脂、ポリエーテル樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン
ーブタジエン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、4フッ化エチレン等のフッ素樹脂などを単独で
もしくはブレンドして使用することができる。
【0019】このうち、スチレン−アクリル系樹脂、シ
リコーン樹脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン樹
脂、セルローズ樹脂等が特に有用である。
【0020】樹脂被覆キャリアは、例えば次のようにし
て作成することができる。樹脂を適当に溶解する。溶剤
として、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、メチル
エチルケトン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、ヘ
キサン等を使用することができる。また樹脂をエマルジ
エンとして使用することもできる。樹脂溶液又はエマル
ジョンはキャリア粒子の表面を均一に被覆するようにス
プレーする。均一な表面被覆を得るために、キャリア粒
子を流動状態に維持するのが好ましい。この目的にはス
プレードライヤー又は流動床等を使用することが望まし
い。樹脂溶液のスプレーは約200℃以下、好ましくは
約100〜150℃の雰囲気で行ない、溶剤を迅速に除
去する。この工程で樹脂被覆の乾燥まで行なう。また樹
脂エマルジョンの場合、スプレーは、常温〜100℃で
行ない、樹脂をキャリア表面に融着させる。
【0021】樹脂被覆キャリアの粒径は、未被覆キャリ
アと同様でよいが、抵抗は109〜1014Ω・cmの範
囲であることが好ましい。これは、抵抗が109Ω・c
mより小さいと、耐久性が低下し、抵抗が1014Ω・c
mより大きいと、電荷が極端に蓄積し易く、現像性が低
下するからである。
【0022】未被覆キャリアと樹脂被覆キャリアとは重
量で50〜95:50:5の割合で混合することが好ま
しい。樹脂被覆キャリアの混合率が少ないと、その効果
がなく、混合比率が多すぎると、電荷が蓄積し易く、現
像性が低下する。
【0023】次に、磁性トナーは、定着用樹脂および磁
性粉を必須成分として含有したトナー粒子により構成さ
れる。定着用樹脂は基本的には定着方式に応じて定めれ
ばよく、例えば加熱定着方式の場合には、スチレン系樹
脂、ポリエステル樹脂又はエポキシ樹脂等を単独又は混
合して用いればよい。
【0024】磁性粉は、マグネタイト、フェライトに代
表される鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性を示す金
属もしくは合金またはこれらの元素を含む化合物などを
用い得るが、色相や磁気特性の点からマグネタイトが好
適である。磁性粉の含有量は、多すぎるとトナーの電荷
保持能力が低下する、あるいは、スリーブに吸着される
力が強まって、一方向極性の荷電能力をもったトナーと
することが困難になるので、50重量%以下する必要が
ある。ただし磁性粉の含有量が少なすぎると、トナーの
飛散が生じ易くなるので10重量%以上とする。磁性粉
の含有量の好ましい範囲は15〜45重量%である。
【0025】また本発明では、上記の必須成分の他に、
トナーに一方向極性に電荷を強くもたせるためにニグロ
シン系染料や含金属アゾ系染料等の電荷制御剤を添加す
ることが望ましい。電荷制御剤の含有量は、0.5〜5
重量%の範囲が好ましい。更に、本発明では、着色剤
(顔料、染料)、流動性改質剤(シリカ、アルミナ
等)、抵抗調節剤(カーボンブラック等)を添加しても
よい。ただしこれらを大量に含むと定着性が阻害される
ので、10重量%以下とすることが望ましい。
【0026】本発明で使用する磁性トナーは、上記の各
材料を用いて粉砕法、スプレードライ法などの公知の手
法により作成することができる。本発明で使用する磁性
トナーの好ましい物性は次の通りである。粒度分布は5
〜20μmの範囲にあればよいが、好ましい範囲は6〜
16μmである。但し、粒径8μm以下の粒子が多くな
ると、地カブリが生じ易くなるので、8μm以下の粒子
は全体の20重量%以下がよい。比抵抗は転写性の点か
ら1014Ω・cm以上あればよい。摩擦帯電量は、小さ
いと現像性が低下し、多いと地カブリを生じ易くなり又
凝集し易くなるので、絶対値で5〜30μc/gの範囲
がよい。
【0027】本発明における現像剤は、磁性キャリアと
磁性トナーとを混合して調整されるが、現像領域におけ
る現像剤中の磁性トナーの含有量(トナー濃度)は重量
で10〜60%の範囲で使用できるが、画質の点から1
0〜40%が好ましく、より好ましくは20〜30%で
ある。また磁性キャリアの使用量は、キャリアの材質、
現像剤収容部の容積によっても異なるが、フェライトキ
ャリアの場合は、スリーブの単位面積当たりに換算し、
0.05〜1g/cm2のキャリアを使用することが好
ましい。
【0028】本発明において、キャリアおよびトナーの
磁気特性は、振動試料型磁力計(東英工業社製VSM−
3型)を用いて最大10KOeの磁場を印加して測定し
た値である。キャリアおよびトナーの体積抵抗は、サン
プルを少量(キャリアの場合は数十mg、トナーの場合
は十数mg)計り取り、ダイアルゲージを改良した内径
3.05mm(断面積=0.073m2)のテフロン
(商品名)製シリンダー中に充填し、0.1Kgの圧力
下、D・C200V/cmの電場でキャリアの抵抗を、
D・C4KV/cmの電場でトナーの抵抗を測定し[横
河ヒューレットパッカード社製絶縁抵抗計(4329A
型)]、算出した。トナーの粒径は粒度分析計[コール
ターエレクトロニクス社製コールターカウンターモデル
TA−2]により測定した値である。トナーの帯電量
は、ブローオフ摩擦帯電測定器(東芝ケミカル社製TB
−200型)により、標準キャリアとしてフェライトキ
ャリア(日立金属製KBN−100)を用い、トナー濃
度5重量%にて測定した。
【0029】次に本発明を実施するための現像装置の一
例を図面により説明する。図3は現像装置の断面図であ
る。同図において、7は画像担体であり、例えば導電性
基板7aの上に光導電性層7bを形成したものが使用さ
れる。画像担体7は矢印X方向に回転され、その表面に
は帯電および露光により静電荷像(図示せず)が形成さ
れる。8は非磁性体からなるスリーブで、画像担体7に
対向して、回転自在に配置され、画像担体7との間に現
像領域Zを形成する。
【0030】9は、スリーブ8の内部に固設された磁石
ロールである。磁石ロール9は、表面に複数個の磁極を
有する永久磁石9aとそれを支持する軸9bとを有して
いる。永久磁石9aの磁極のうち一磁極(図中N1で示
し、以下現像磁極という)は、現像領域Zに位置してい
る。他の磁極(N2,S1,S2)は現像剤12を搬送す
るための磁極である。現像剤11は磁性キャリアと磁性
トナーとの混合粉体であり、現像剤槽10に収容されて
いる。補給用磁性トナーは、例えば現像剤槽10の上部
に設けられたトナーカートリッジ(図示せず)から補給
される。12はドクターブレードであり、スリーブ8に
対して所定の間隙をもって配置されている。
【0031】上記の現像装置によれば、スリーブ8上に
吸着された現像剤11は、スリーブ8を適当な駆動手段
(図示せず)により矢印Y方向に回転させることにより
それと同方向に搬送される。ドクターブレード12によ
り一定の厚みに規制された現像剤12が現像領域Zに至
ると、そこで形成された磁気ブラシが画像担体7の表面
を摺擦して静電荷像の現像が行なわれる。
【0032】上記のようなスリーブ回転方式の現像装置
により高品質の画像を得るためには、次のような現像条
件を設定することが望ましい。良質の画像を得る上で最
も基本的な条件は、現像剤の搬送方向が現像領域におい
て画像担体の移動方向と同方向であり、かつ、スリーブ
の表面移動速度(V1)が画像担体の表面移動速度
(V2)の1.5〜5.0倍の範囲にあることである。
すなわち磁気ブラシで画像担体表面を摺擦する際、磁気
ブラシの先端が画像担体表面と軟かくかつ均一に接触す
ることである。
【0033】そのため本発明では、図3に示すようにス
リーブ8を現像領域Zにおいて画像担体7と同方向に移
動するように回転させる。また、現像剤の搬送速度が遅
いと、現像領域に搬送される現像剤の量が減少するの
で、画像濃度が低下すると共に、地カブリが増大する。
そこで本発明では、高濃度でかつ地カブリの少ない画像
を得るためにV1/V2(以下速度比ともいう)を1.5
以上とする。一方現像剤の搬送速度が過大になると、ト
ナーに加わるダメージが大きくなりまたトナーが飛散し
易くなるので、V1/V2は5.0以下とする。また速度
比の好ましい範囲は、2.0〜4.5であり、より好ま
しい範囲は3.0〜4.0である。
【0034】また現像磁極(N1)の強さによっても画
質は変化するが、本発明ではこれを700〜1200G
(スリーブ8上での値、以下も同様)とする。N1極の
磁束密度が700Gより小さいと、磁性キャリア及び磁
性トナーがスリーブから離脱し易くなり、キャリア付着
および地カブリが生じ易くなり、又解像度の低下も招
く。一方N1極の磁束密度が1200Gより大きいと、
磁性トナーをスリーブ8上に磁気的に拘束する力が強す
ぎて、トナーに対するスリーブ側への吸引力が増して、
画像濃度が低下する。N1極の磁束密度の好ましい範囲
は850〜1150Gである。
【0035】上述した以外で好ましい現像条件は次の通
りである。感光体の表面電位は感光体の種類に応じて定
まるが、OPC(有機光導体)の場合は電圧の絶対値が
400〜700Vの範囲が好ましい。またOPC上の静
電荷像を反転現像する場合は、スリーブに表面電位と同
極性でそれの0.6〜0.9倍のバイアス電圧を印加す
ることにより、高濃度でかつ地カブリの少ない画像が得
られる。また現像ギャップは0.2〜0.6mmの範囲
で設定すると、磁気ブラシと感光体との接触状態が良好
になる。ドクターギャップは現像ギャップと同程度ない
し約0.1mmのマイナス設定でよい。
【0036】
【実施例】
(実施例1)スチレン−nブチルメタクリレート共重合
体(Mw約20万、Mn約1万)54重量部、マグネタ
イト(戸田工業社製EPT500)40重量部、ポリプ
ロピレン(三洋化成社製ビスコール550P)4重量部
および含Crアゾ染料(オリエント化学工業社製ボント
ロンE81)1重量部を乾式混合、溶融混練し、冷却固
化後粉砕し、分級し次いで疎水性シリカ(日本アエロジ
ル社製アエロジルR972)0.5重量部を添加混合し
て平均粒径10μmの磁性トナーを作成した。この磁性
トナーの体積抵抗は、4×1014Ω・cmであり、摩擦
帯電量は−18μc/gであった。
【0037】未被覆キャリアとして、体積抵抗が108
Ω・cm、σsが60emu/gで平均粒径が70μm
のフェライトキャリア(日立金属製KBN−100)を
準備した。このキャリアを試料Aとする。次に上記キャ
リア100重量部に対して、被覆樹脂としてシリコーン
樹脂(東レシリコーン社製SR2410)7.5重量部
を用いて、流動床コーティング装置により体積抵抗が1
12Ω・cmの樹脂被覆キャリアを得た。これを試料B
とする。
【0038】試料A及びBを種々の割合で均一に混合し
たキャリアと上記磁性トナーとをトナー濃度が25重量
%になるように混合して、次の条件で画像を作成した。
図3において、画像担体として負極製のOPCドラム
(外径40mm)を使用し、これを100mm/sec
の周速で回転させた。スリーブとして外径20mmのS
US304製円筒を使用し、これを150rpmで回転
させ(周速=157mm/sec)その内部に4極着磁
した円筒磁石(Ni=1000G、S1、N2、S2=8
00G)を配置した。現像ギャップ及びドクターギャッ
プをそれぞれ0.35mm及び0.25mmに設定し、
感光体の表面電位(帯電部)は−550V、残留電位
(露光部)は−50Vとして、スリーブに−450Vの
直流バイアス電圧を印加して反転現像を行なった。次に
現像して得られたトナー像を普通紙に転写し、次いで加
熱ローラ定着(定着温度190℃、定着圧力(線圧)1
Kg/cm、ニップ幅4mm)を行なった。環境条件は
20℃、60%R.H.であった。画像評価結果を表1
に示す。
【0039】
【表1】 (注) ○:良好 △:やや悪い ×:悪い
【0040】表1の結果から、樹脂被覆キャリアと未被
覆キャリアを混合したキャリアを使用した場合は、未被
覆キャリアのみを使用した場合に比べて、画像濃度の変
化が少なく、中間調の再現性が良く、しかも地カブリや
キャリア付着も少ないことがわかる。ただし、樹脂被覆
キャリアのみを使用すると、画像濃度が低下し、又濃度
ムラも生じ易くなる。
【0041】(実施例2)実施例1において、樹脂被覆
キャリアと未被覆キャリアとを1:1の重量比で混合
し、トナー濃度を種々変化させた以外は実施例1と同じ
条件で画像を作成し、評価した。その結果を表2に示
す。
【0042】
【表2】 (注) ○:良好 △:やや悪い ×:悪い
【0043】表2の結果から、トナー濃度が5重量%で
は画像濃度が不足し、トナー濃度が50重量%では地カ
ブリが多くなり、トナー濃度が10〜40重量%の範囲
で良質の画像が得られ、特にトナー濃度が20〜30重
量%がよいことがわかる。
【0044】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば、未被
覆キャリアと樹脂被覆キャリアを特定の比率で混合しか
つ特定のトナー濃度に調整した現像剤を用いるので、現
像剤を低速で搬送させても、高濃度で中間調の再現性も
よくかつ地カブリの少ない高品質の画像を長期にわたっ
て安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する磁性トナーの帯電特性を測定
するための装置を示す断面図である。
【図2】図1の装置で測定された磁性トナーの帯電特性
を示す図である。
【図3】本発明を実施するための現像装置の一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
7 画像担体, 8 スリーブ, 9 磁石ロール,1
1 現像剤
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/097 13/09 G03G 9/08 321 351 (72)発明者 齋藤 務 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地日立金属株式 会社熊谷工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電荷像を表面に有する画像担体に対向
    して、内部に固定された磁石部材を有する非磁性スリー
    ブを配置して現像領域を形成し、結着樹脂と磁性粉とを
    含有し一方向極性に荷電能力を有する磁性トナーと、磁
    性キャリアとを混合してなる現像剤を前記非磁性スリー
    ブの表面に磁気的に吸着させ、前記非磁性スリーブを回
    転させることにより前記現像剤を前記現像領域に搬送さ
    せ、前記磁性トナーにより前記静電荷像を顕像化する現
    像方法において、前記磁性キャリアは、未被覆キャリア
    粒子50〜95重量%と樹脂被覆キャリア粒子5〜50
    重量%からなると共に前記現像剤はこの磁性キャリア4
    0〜90重量%と前記磁性トナー10〜60重量%から
    なることを特徴とする現像方法。
JP5123835A 1993-05-26 1993-05-26 現像方法 Pending JPH06332266A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1701219A3 (en) * 2005-03-07 2008-08-27 Xerox Corporation Carrier and Developer Compositions
US7572565B2 (en) * 2006-04-12 2009-08-11 Xerox Corporation Carrier particle compositions for xerographic developers

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EP1701219A3 (en) * 2005-03-07 2008-08-27 Xerox Corporation Carrier and Developer Compositions
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