JP3639382B2 - 静電荷像現像用現像剤およびそれを使用した静電荷像現像方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法、静電印刷法および静電記録法などに使用される、磁性トナーと磁性キャリアとを混合してなる静電荷像現像用現像剤およびそれを使用した静電荷像現像方法に関するものであり、特にキャリア付着がなく高画質の画像が得られる静電荷像現像用現像剤および静電荷像現像方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来電子写真法や静電記録を応用したプリンタ、ファクシミリ等における画像形成方法においては、例えば円筒状に形成された感光体ドラムの表面に静電荷像を形成した後、この感光体ドラムと対向して設けられ、表面に複数個の磁極を有する永久磁石部材を内蔵すると共にこの永久磁石部材と同軸的に相対回転可能に嵌挿してなるスリーブとによって構成される現像ロールにより、磁性現像剤をスリーブの表面に吸着して搬送する。
【0003】
その後、感光体ドラムと現像ロールとが対向する現像領域において、スリーブの表面に磁気ブラシを形成すると共に、この磁気ブラシによって前記感光体ドラム上に形成された静電荷像を摺擦し、トナー像として顕像化する方法を採用している。そしてこの顕像化したトナー像を記録紙に転写した後、熱定着するのが最も一般的な手段である。
【0004】
上記のような磁気ブラシ現像に使用される現像剤としては、磁性キャリアと非磁性トナーとを混合した二成分系現像剤が多い。一方現像剤として樹脂と磁性粉による一成分系現像剤を使用する方法もある。前者の二成分系現像剤を使用する方法においては、画像濃度および解像度の良好な画像が得られる反面、中間調の再現性が劣ることや、トナー濃度の制御が必要であるなどの問題点がある。一方後者の一成分系現像剤を使用する方法においては、トナーの帯電凝集の発生、スリーブ上のトナーの帯電不足による現像不良等の問題点がある。
【0005】
上記問題点を解決する手段として、磁性キャリアと磁性トナーとを混合した現像剤が提案されており、前記二成分系現像剤および一成分系現像剤の両者の長所を併有するものとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年画像の高画質化の要請が強くなってきており、この要請に応えるために小粒径、例えば平均粒径5〜15μmの磁性トナーが使用されてきている。このため磁性キャリアも必然的に小粒径化の傾向があり、結果としてキャリア付着による画像の白抜けが発生し易くなるという問題点がある。一方キャリア付着を防止するために、磁性キャリアの磁化の値を大にすることも考えられるが、磁化の値が大きすぎると、磁気ブラシが硬くなりすぎる結果、現像性が低下するという問題点がある。
【0007】
本発明は、上記従来技術に存在する問題点を解決し、キャリア付着の発生が少なくかつ高画質の画像が得られる静電荷像現像用現像剤およびそれを使用した静電荷像現像方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、第1の発明においては、結着樹脂と磁性粉とを必須成分として含有する磁性トナーと、磁性キャリアとを混合してなる静電荷像現像用現像剤において、
磁性キャリアの体積固有抵抗を109 Ω・cm以上に形成すると共に、磁性キャリアの平均粒径を磁性トナーの平均粒径の0.5〜6倍とし、磁性キャリアの摩擦帯電量Qcと磁性トナーの摩擦帯電量Qtとを|Qt−Qc|=5〜50μc/gに形成する、という技術的手段を採用した。
【0009】
上記の発明において、磁性トナーを、磁性粉の含有量20〜60重量%および平均粒径5〜15μmに形成し、かつトナー濃度を5〜70重量%に形成することができる。
【0010】
次に第2の発明においては、画像担体の表面に静電荷像を形成し、前記画像担体の表面に対向して配置され複数個の磁極を形成する永久磁石部材を備えた現像ロールに磁性トナーと磁性キャリアとを混合してなる現像剤を供給し、前記現像ロール上に形成された磁気ブラシによって前記静電荷像を現像する静電荷像現像方法において、
非磁性材料により中空円筒状に形成したスリーブ内に永久磁石部材を同軸的に嵌挿させ、かつスリーブと永久磁石部材とを相対回転可能に形成して現像ロールを構成すると共に、前記第1の発明における現像剤を使用する、という技術的手段を採用した。
【0011】
上記の発明において、スリーブと永久磁石部材とを両者回転可能に、または永久磁石部材の特定の磁極を画像担体の表面に最接近させて固定し、スリーブを回転可能に形成することができる。
【0012】
更に第3の発明においては、画像担体の表面に静電荷像を形成し、前記画像担体の表面に対向して配置され複数個の磁極を形成する永久磁石部材を備えた現像ロールに磁性トナーと磁性キャリアとを混合してなる現像剤を供給し、前記現像ロール上に形成された磁気ブラシによって前記静電荷像を現像する静電荷像現像方法において、
円筒面を有し回転可能に形成された永久磁石部材によって現像ロールを構成し、この永久磁石部材の表面に前記第1の発明における現像剤を吸着搬送する、という技術的手段を採用した。
【0013】
本発明において、磁性トナーを構成する樹脂材料としては、p−クロルスチレン、メチルスチレン等のスチレン類:塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル等のハロゲン化ビニル類:酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酢酸ビニル等のビニルエステル類:アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ルーブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸3−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタアクリル酸ブチル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸のエステル類:アクリルニトリル、メタアクリロニトリル、アクリルアミド、ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル類:ビニルエチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類などの単量体を重合させたホモポリマー又はコポリマー、あるいはこの他の樹脂としてエポキシ樹脂、縮合架橋型シリコーン樹脂、ロジン変性フェノールホルマリン樹脂、セルローズ樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、4フッ化エチレン等のフッ素樹脂などを単独でもしくはブレンドして使用することができる。
【0014】
磁性トナー中には、マグネタイト、ソフトフェライト等の微粉状の磁性粉を20〜60重量%含有させ、1000Oeの磁界中で測定した時の磁化の値σ1000を11〜40emu/gに形成する。σ1000は含有させる磁性粉の種類とその混合割合で調整できる。また磁性粉の保磁力(iHc)を変えたものを用いることによっても調整できる。磁性粉が少ないとσ1000は小となり、トナー飛散が多くなり、一方磁性粉が多いと定着性が低下すると共に、σ1000が大きくなり、現像性が低下するため好ましくない。この場合、磁化の値は、振動試料型磁力計(東英工業製 VSM−3型)を使用して測定した。
【0015】
上記の他に離型剤(ポリオレフィン等)を10重量%以下および着色剤(カーボンブラック等、但し、前述の磁性粉としてマグネタイトを使用する場合には特に添加しなくてもよい)若干量を含有させると共に、流動化剤として後述するものを内添若しくは外添させる。
【0016】
流動化剤としては、ステアリン酸亜鉛、ポリフッ化ビニリデン、シリコンワニス等を0.1〜5重量%内添させるか、ステアリン酸亜鉛、ポリフッ化ビニリデン、疎水性シリカ等を0.1〜2重量%外添させる。添加量が少ないと画質の汚れが発生し易く、一方多すぎるとカブリを発生するため好ましくない。
【0017】
上記の他に任意成分として、ニグロシン、含金属アゾ染料等の公知の帯電制御剤を添加することができる。
なお磁性トナーの平均粒径は高精細画像を得るために5〜15μm、好ましくは5〜12μmに形成し、磁性現像剤中のトナー濃度は5〜70重量%とするのが好ましい。この場合、平均粒径(体積)は、粒度分析計(コールターエレクトロニクス社製 コールターカウンターモデルTA−II)を使用して測定した。
【0018】
また磁性トナーの体積固有抵抗は、転写性を向上させる点から1014Ω・cm以上の絶縁性のものが好ましく、また磁性キャリアやドクターブレードなどの摩擦により帯電し易いもの(摩擦帯電量が絶対値で10μc/g以上)が好ましい。
【0019】
磁性トナーの摩擦帯電量Qtの制御には公知の技術を用いることができ、添加する帯電制御剤の種類により極性を、添加量により帯電量をそれぞれ調節できる。例えばニグロシンを添加すると正の帯電性が、含金属アゾ染料を添加すると負の帯電性が付与される。また、磁性トナーを構成する樹脂材料によっても影響される。
【0020】
次に磁性キャリアとしては、鉄粉等の磁性金属粉や、フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物粉をそのままの状態で使用することができる他、樹脂材料によって表面を被覆したものも使用できる。また上記のような磁性粉を樹脂中に分散してなるバインダー型の粒子を使用してもよい。
【0021】
バインダー型の磁性キャリアの場合において、樹脂として熱可塑性樹脂を使用することにより、キャリア付着を生じた際においても磁性トナーと共に定着されるという利点がある。このようなことから、着色剤、荷電制御剤を含有させてもよい。
【0022】
また磁性キャリアの体積固有抵抗は109 Ω・cm以上のものが好ましい。すなわち体積固有抵抗が109 Ω・cm未満であると、感光体への付着を発生し易く、画質を低下させると共に、帯電手段においてリークを生ずると共に、現像時におけるトナーへの帯電付与性が不安定となるため好ましくない。
【0023】
本発明においては、磁性キャリアの平均粒径を磁性トナーの平均粒径の0.5〜6倍、好ましくは1.0〜3.5倍とする。平均粒径が小であると画像担体の表面に付着し易く、一方平均粒径が上記の値より大であると磁性キャリアの比表面積が小さくなり、磁性トナーに対する帯電付与能力が低下するため好ましくない。
【0024】
磁性キャリアのσ1000の調整は、フェライトキャリアの場合その組成により調整できる。バインダー型磁性キャリアの場合は含有させる磁性粉の種類とその混合割合で調整でき、また磁性粉の保磁力(iHc)を変えたものを用いることによっても調整できる。鉄粉等の磁性金属粉やマグネタイトの場合はほぼ一定値を示す。
【0025】
次に1000Oeの磁界中で測定した時の磁性キャリアおよび磁性トナーの磁化の値を各々σ1000c ,σ1000t とした場合において、σ1000c /σ1000t =0.5〜4とするのが好ましい。上記磁化の比率が0.5未満であると画像担体へのキャリア付着が生じ易くなるため不都合である。一方上記の比率が4より大であると、現像剤の吸着搬送に要するトルクが大となるのみならず、キャリアのスペント現象が発生し易くなり、キャリアの寿命低下、かぶりの発生を招来するため好ましくない。
【0026】
磁性キャリアの摩擦帯電量は、その材質(フェライトキャリアの場合Ni−Zn系フェライト、Cu−Zn系フェライト、Ba−Ni−Zn系フェライトなど)により、樹脂材料でキャリア表面を被覆する場合はその樹脂材料の種類により調整できる。
【0027】
本発明において、磁性キャリアおよび磁性トナーの摩擦帯電量をQc,Qtとした場合に、|Qt−Qc|=5〜50μc/gに形成する。すなわち画像担体が負帯電性で正規現像を行なう場合、または画像担体が正帯電性で反転現像を行なう場合には、(Qt−Qc)=5〜50μc/gとする。一方画像担体が正帯電性で正規現像を行なう場合、または画像担体が負帯電性で反転現像を行なう場合には、(Qt−Qc)=−5〜−50μc/gとする。(Qt−Qc)の値が上記の範囲外であると、かぶり、ちり等が発生すると共に、画像の鮮明度が低下する等、画質が低下するため好ましくない。
【0028】
なお上記磁化の値は、振動試料型磁力計(東英工業製 VSM−3型)を使用して測定した。
また上記体積固有抵抗の値は、試料を適当量(10数mg) 秤取し、内径3.05mmのテフロン(商品名)製シリンダ中に充填し、0.1kgの荷重下、D.C.10kV/cmの電場を印加して測定し、抵抗値を算出した。抵抗の測定には横河ヒューレットパッカード製4329型絶縁抵抗計を使用した。
【0029】
また、摩擦帯電量の測定は次のようにして行なった。
日立金属製キャリアKBN−220(Cu−Zn系フェライト、粒径74〜149μm(#100/#200))95重量%と、被測定物(本発明の現像剤を構成する磁性トナーまたは磁性キャリア)5重量%とからなる測定試料100gを100cm3 のポリエチレン製容器に入れ、22℃、50%相対湿度にて30分間攪拌する。攪拌後ブローオフ粉体帯電量測定器(東芝ケミカル社製 TB−200型)にて測定した。ブローオフは22℃、50%相対湿度、ブロー圧1.0Kgf/cm2 にて30秒間行なった。メッシュはトナーが通過してキャリアが通過しない大きさとし、通常は#325(44μm)を使用した。
【0030】
なお磁性キャリアと上記のKBN−220キャリアとの粒度分布の重なりが多い場合には、篩分けが困難であるので、磁力の差を利用したマグネットブローによって分離して測定した。
【0031】
【発明の実施の形態】
まず磁性トナーを下記のようにして作製した。すなわち、スチレン−アクリル系樹脂(グッドイヤー製 プライオトーンACL若しくは三洋化成製 UNI3500)、磁性粉(戸田工業製 EPT−500若しくは関東電化製 KBC−100)、ポリプロピレン(三洋化成製 TP32)および帯電制御剤(オリエント化学製 ボントロンN−04若しくは日本化薬製 カヤチャージT−2N)を表1に示す重量比にて配合し、乾式混合した後、150〜190℃にて加熱混練し、冷却固化させ、ピンミルにより粗粉砕後、ジェットミルにより微粉砕し、分級して平均粒径7.5〜12μmの磁性トナーとした。この磁性トナーに、シリカ(ワッカーケミカル製 H2050EP若しくは日本アエロジル製 R972)を表1に示す量だけ外添した。
【0032】
【表1】
【0033】
次にバインダー型の磁性キャリアは下記のようにして作製した。すなわち、樹脂(グッドイヤー製 プライオトーンAC若しくは油化・シェル・エポキシ製
H1007)、磁性粉(戸田工業製 MAT−222若しくはEPT−500)および帯電制御剤(藤倉化成製 FCA201,日本化薬製 T−2N若しくはオリエント化学製 S34)を表2に示す重量比で配合し、前記磁性トナーと同様の方法でバインダー型の磁性キャリアとした。なおNo.11の磁性キャリアにおいては、磁性粉にアミノシランカップリング剤(東レ・シリコーン製 SH6020)の処理を施した。またCu−Znフェライトまたは鉄粉からなる磁性キャリアのあるものについては、体積固有抵抗調整のために、表面にフッ素系樹脂を表2に示す量だけ被覆した。
【0034】
【表2】
【0035】
図1は本発明の実施の形態における現像装置の例を示す要部断面図である。図1において、1はトナー槽であり、磁性トナー2を収容する。トナー槽1の底部には、表面にNS磁極を有する永久磁石部材3と、例えばステンレス鋼その他の非磁性材料により中空円筒状に形成されたスリーブ4とからなる現像ロール5を設ける。永久磁石部材3とスリーブ4とは相対回転可能に形成されている。次に6は画像担体であり、前記スリーブ4と現像ギャップDsを介して矢印方向に回転可能に設けられる。
【0036】
上記の構成により、永久磁石部材3とスリーブ4とを相対回転させると、予めスリーブ4の表面に供給された磁性キャリアと、トナー槽1内に収容された磁性トナー2とが混合され、ドクターギャップDgを経て更に攪拌作用を受けながらスリーブ4によって搬送される。そして永久磁石部材3の表面の磁極によって磁気ブラシが形成され、画像担体6の表面を摺擦する。従って画像担体6の表面に形成された静電荷像を現像することができるのである。スリーブ4の外径は10〜32mm、回転数は100〜400r.p.m.とする場合が多い。
【0037】
【実施例】
(実施例1)
上記の現像装置および前記磁性キャリアと磁性トナーとからなる現像剤を使用して画像形成した結果を表3に示す。
【0038】
この場合、画像担体6はOPCにより負帯電性に形成し、正規現像を行なうため、表面電位−600V、周速70mm/秒とした。次に現像ロール5は、ステンレス鋼(SUS304)により外径を20mmに形成したスリーブ4内に、8極対称着磁(表面磁束密度750G)の永久磁石部材3を設けて形成した。なお回転数はスリーブ4を140r.p.m.、永久磁石部材3を500r.p.m.とし、同一の方向に回転させた。現像ギャップDs=0.5mm、ドクターギャップDg=0.2mmとし、スリーブ4にVb=−120Vの直流電圧と、Vp-p =2000V、周波数f=1.0kHzの交流電圧を重畳させて印加した。現像後普通紙にコロナ転写し、180℃、1kg/cmで熱ロール定着した。この結果を表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】
表3から明らかなように、No.11およびNo.12は、磁性トナーと磁性キャリアとの摩擦帯電量の差が各々4.5μc/gおよび50.8μc/gであり、画像にかぶり、ちりが発生すると共に、シャープ度がよくない。またNo.14は磁性キャリアの体積固有抵抗が低すぎるため、かぶり、ちり、シャープ度の点で若干劣ると共に、キャリア付着が発生している。更にNo.13は、平均粒径の比dc/dtが大きすぎるため、かぶり、ちり、シャープ度の点で画質の低下が認められている。
【0041】
これに対して、No.1〜7はトナー濃度の広い範囲において、画像濃度が高いと共に、かぶり、ちり等がなく、キャリア付着の発生がない高画質の画像が得られている。
【0042】
(実施例2)
前記図1において、画像担体6をα−Siにより正帯電性に形成し、反転現像を行なうため、表面電位+400V、周速50mm/秒とした。現像ロール5は、ステンレス鋼(SUS304)により外径20mmのスリーブ4(周速100mm/秒)内に、4極非対称着磁(表面磁束密度:現像ギャップ位置の主極700G,他極600G)の永久磁石部材3を固定し、現像ギャップDs=0.4mm、ドクターギャップDg=0.3mmとし、スリーブ4に+350Vの直流バイアス電圧を印加したものとした。現像後普通紙にコロナ転写し、180℃、1kg/cmで熱ロール定着した。この結果を表4に示す。
【0043】
【表4】
【0044】
表4から明らかなように、比較例であるNo.24においては、磁性トナーと磁性キャリアとの摩擦帯電量の差が小であるため、画像濃度が低いと共に、かぶり、ちり等が発生し、画質が低下している。これに対してNo.21〜23のものにおいては、トナー濃度の広い範囲において、高画像濃度が得られると共に、かぶり、ちり、キャリア付着等のない高画質の画像が得られている。
【0045】
(実施例3)
前記図1において、画像担体6をOPCにより負帯電性に形成し、反転現像を行なうために、表面電位−600V、周速50mm/秒とした。現像ロール5はスリーブ4を欠如した永久磁石部材3のみにより形成した。すなわちフェライト磁石(日立金属製 YBM−3)により、外径20mmとし、32極対称着磁、表面磁束密度を400Gとし、周速150mm/秒とした。現像ギャップDs=0.4mm、ドクターギャップDg=0.35mmとし、ドクターブレード7から−500Vの直流電圧と、Vp-p =800V、周波数f=2kHzの交流電圧を重畳させて印加した。現像後の定着条件は前記実施例1,2と同様である。この結果を表5に示す。
【0046】
【表5】
【0047】
表5から明らかなように、比較例であるNo.34においては、磁性トナーと磁性キャリアとの摩擦帯電量の差が小であるため、画像濃度が低いと共に、かぶり、ちりが発生し、シャープ度が低い。これに対してNo.31〜33のものにおいては、高画像濃度が得られると共に、かぶり、ちり、キャリア付着のない高画質の画像が得られている。
【0048】
【発明の効果】
本発明は以上記述のような構成および作用であるから、トナー濃度制御手段が不要であるに拘らず広いトナー濃度範囲に亘って、キャリア付着や、かぶり、ちり等の発生がない高画質の画像が得られるという効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における現像装置の例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
5 現像ロール
Claims (4)
- 結着樹脂と磁性粉とを必須成分として含有する磁性トナーと、磁性キャリアとを混合してなる静電荷像現像用現像剤において、
磁性キャリアの体積固有抵抗を109 Ω・cm以上に形成すると共に、磁性キャリアの平均粒径を磁性トナーの平均粒径の0.5〜6倍とし、磁性キャリアの摩擦帯電量Qcと磁性トナーの摩擦帯電量Qtとを|Qt−Qc|=5〜50μc/gに形成したことを特徴とする静電荷像現像用現像剤。 - 磁性トナーを、磁性粉の含有量20〜60重量%および平均粒径5〜15μmに形成し、かつトナー濃度を5〜70重量%に形成したことを特徴とする請求項1記載の静電荷像現像用現像剤。
- 画像担体の表面に静電荷像を形成し、前記画像担体の表面に対向して配置され複数個の磁極を形成する永久磁石部材を備えた現像ロールに磁性トナーと磁性キャリアとを混合してなる現像剤を供給し、前記現像ロール上に形成された磁気ブラシによって前記静電荷像を現像する静電荷像現像方法において、
非磁性材料により中空円筒状に形成したスリーブ内に永久磁石部材を同軸的に嵌挿させ、かつスリーブと永久磁石部材とを相対回転可能に形成して現像ロールを構成すると共に、請求項1若しくは2記載の現像剤を使用することを特徴とする静電荷像現像方法。 - 画像担体の表面に静電荷像を形成し、前記画像担体の表面に対向して配置され複数個の磁極を形成する永久磁石部材を備えた現像ロールに磁性トナーと磁性キャリアとを混合してなる現像剤を供給し、前記現像ロール上に形成された磁気ブラシによって前記静電荷像を現像する静電荷像現像方法において、
円筒面を有し回転可能に形成された永久磁石部材によって現像ロールを構成し、この永久磁石部材の表面に請求項1若しくは2記載の現像剤を吸着搬送することを特徴とする静電荷像現像方法。
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