JPH06331924A - 光学式偏向装置及びその調整方法 - Google Patents

光学式偏向装置及びその調整方法

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JPH06331924A
JPH06331924A JP12018593A JP12018593A JPH06331924A JP H06331924 A JPH06331924 A JP H06331924A JP 12018593 A JP12018593 A JP 12018593A JP 12018593 A JP12018593 A JP 12018593A JP H06331924 A JPH06331924 A JP H06331924A
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JP
Japan
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incident
light beam
adjusting
lens
optical
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JP12018593A
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English (en)
Inventor
Fumihiro Tawa
文博 田和
Shinya Hasegawa
信也 長谷川
Mamoru Hokari
守 穂刈
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、光学式偏向装置及びその調整方法
に関し、光ビームの偏光方向の傾きを解消でき、かつ、
調整を容易とすることを目的とする。 【構成】 半導体レーザ12から出射された光ビーム
は、コリメートレンズ13を介してプリズムミラー14
に入射される。プリズムミラー14は、反射面をホログ
ラムディスク11の回転軸17に平行とし、入射ビーム
の偏光方向と入射面とを垂直又は平行とし、上記入射ビ
ームをホログラムディスク11の回転軸17方向に反射
する。プリズムミラー15は、プリズムミラー14から
の入射ビームとホログラムディスク11の回転軸17を
含む平面上で、ホログラムディスク11に向けて上記入
射ビームを反射する。ホログラムディスク11は、プリ
ズムミラー15から入射されたビームを偏向して出射す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学式偏向装置及びその
調整方法に係り、特に、ホログラムディスクを用いた光
学式偏向装置及びその調整方法に関する。
【0002】光学式偏向装置では、装置の薄型化するた
めに、ミラー等による光路の折り曲げが行われるが、こ
の光路の折り曲げの際に、偏光方向の傾き及びビーム形
状の傾きを生じると、光学式偏向装置の特性の劣化が起
きる。このため、光学式偏向装置では、偏光方向の傾き
及びビーム形状の傾きを小さくすることが必要とされて
いる。また、光学式偏向装置では、光学系の調整によ
る、偏向素子への入射角と入射位置の調整を容易とする
ことが必要とされている。
【0003】
【従来の技術】図9は、従来の光学式偏向装置における
光学系の説明図を示す。図9は、ホログラムディスクに
よりレーザビームを偏向する光学式偏向装置の光学系で
ある。図9に示すように、装置を薄型化するために、光
源から出射された光ビームのビーム光路L11を、ミラー
53により折り曲げて、光路L12としている。
【0004】光ビームは、この光路L12に沿って、ホロ
グラムディスク51の斜め下の側面方向から、ホログラ
ムディスク51に、所定の入射角θで、所定の入射位置
51に入射される。ホログラムディスク51の中心から
入射位置P51までの距離をrとする。ホログラムディス
ク51に入射された光ビームは、回転軸52を軸として
回転するホログラムディスク51により偏向されて出射
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すように、従
来の光学系では、1枚のミラー53により、ホログラム
ディスク51への入射角θ、及び入射位置P51の距離r
を調整している。この場合、ミラー53の入射点P53
の法線V53及び入射ビームの光路L11を含む入射面と入
射ビームの偏光方向d11とが、垂直又は平行とならない
ため、反射された光ビームの偏光方向d12が傾く。同様
に、反射されたビームのビーム形状s12も、元のビーム
形状s11に対して傾きを生じる。
【0006】上記のように、従来の光学系では、光ビー
ムの偏光方向が傾いて、ホログラムディスク51の格子
方向に対して偏光方向が傾くことにより、回折効率の低
下を招き、また、ビーム形状の傾きにより、結像位置の
ビーム径を増大させるという問題がある。
【0007】また、従来の1枚のミラーによる光学系で
は、入射角と、入射位置を独立に調整できないため、調
整に多大の時間を要するという問題がある。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、光ビームの偏光方向の傾きを解消でき、かつ、調整
が容易な光学式偏向装置及びその調整方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光源
から出射された光ビームを偏向素子に斜めに入射して、
上記光ビームを偏向する光学式偏向装置において、反射
面を偏向素子の回転軸に平行とし、光源から出射されて
入射される入射ビームを上記偏向素子の回転軸方向に反
射する第1の反射手段と、上記第1の反射手段からの入
射ビームと上記偏向素子の回転軸を含む平面上で、上記
偏向素子に向けて上記入射ビームを反射する第2の反射
手段とを有する構成とする。
【0010】請求項5の発明は、光源から出射された光
ビームを偏向素子に斜めに入射して、上記光ビームを偏
向する光学式偏向装置の調整方法において、所定の入射
角及び入射位置で偏向素子に入射する光ビームを所定位
置に配置したレンズにより収束させたときの結像位置
を、基準位置として2次元位置検知手段により求め、上
記偏向素子への実際の入射ビームの上記レンズによる結
像位置を2次元位置検知手段により検知して、上記実際
の入射ビームによる結像位置と上記基準位置との差をな
くすように、上記実際の入射ビームの入射角を調整す
る。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、第1の反射手段及び第2
の反射手段において、入射ビームの偏光方向と入射面と
を垂直又は平行とした状態を保ったまま、偏向素子への
入射角と入射位置を所定値に調整することができる。こ
のため、光源の光ビームの偏光方向に対する、偏向素子
に入射する光ビームの偏光方向の傾きが生じないように
することが可能である。
【0012】また、入射角を第2の反射手段により調整
した後、第1の反射手段により、入射角を変えずに、入
射位置のみを調整することができる。このため、容易に
入射角と入射位置を調整することが可能である。
【0013】請求項5の発明では、2次元位置検知手段
を用いて、実際の入射ビームのレンズによる結像位置を
基準位置に合わせることで、入射角を所定値に調整する
ことができる。このため、容易に入射角の調整をするこ
とが可能である。
【0014】また、レンズを用いてビームを結像させて
いるため、収束光以外のビームでも、容易に精度良く入
射角と入射位置を調整することが可能である。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例の構成図を示す。図
1は、ホログラムディスク11によりレーザビームを偏
向する光学式偏向装置である。本実施例では、ビーム光
路を折り曲げるために、2枚のプリズムミラー14,1
5を設けている。半導体レーザ12から出射された光ビ
ームは、コリメートレンズ13により平行光とされて、
プリズムミラー14に入射される。
【0016】光ビームは、プリズムミラー14,15に
より、光路を折り曲げられる。光路を折り曲げられた光
ビームは、ホログラムディスク11の下側の側面方向か
ら、ホログラムディスク11に所定の入射角及び入射位
置で入射される。
【0017】ホログラムディスク11に入射された光ビ
ームは、回転軸17を軸として回転するホログラムディ
スク11により偏向されて出射される。
【0018】図2は、図1の実施例における光学系の説
明図を示す。なお、図2では、プリズムミラー14,1
5は、反射面のみの略図で記載している。また、ホログ
ラムディスク11も、細部を省略して記載している。
【0019】半導体レーザ12から出射された光ビーム
のビーム光路L1 は、プリズムミラー14により折り曲
げられて、光路L2 となる。このビーム光路L2 は、プ
リズムミラー15により折り曲げられて、光路L3 とな
る。
【0020】光ビームは、この光路L3 に沿って、ホロ
グラムディスク11に、所定の入射角θで、所定の入射
位置P11に入射される。なお、ホログラムディスク11
の中心から入射位置P11までの距離をrとする。ホログ
ラムディスク11に入射された光ビームは、回転軸17
を軸として回転するホログラムディスク11により偏向
されて出射される。
【0021】図3は、入射光のずれによる出射光のずれ
の説明図を示す。ホログラムディスク11は、モータ1
6により、回転軸17を軸として回転されて、ホログラ
ム面11aに入射された入射光を偏向する。
【0022】本実施例では、正しい入射角θを45°と
し、正しい入射位置の距離rを30mmとした場合で説
明する。図3の破線で示すように、入射光の入射角θ、
入射位置の距離rにずれが無い場合は、出射光は、破線
で示す正規の方向に出射される。これに対して、図3の
実線で示すように、入射光の入射角θ、入射位置の距離
rにずれが有る場合は、出射光は、正規の方向とずれた
実線で示す方向に出射される。光学式偏向装置では、上
記の入射角θ、及び入射位置の距離rが正しい値になる
ように調整する。
【0023】図2に示すように、本実施例では、2枚の
プリズムミラー14,15により、ホログラムディスク
11への入射角θ、及び入射位置P11の距離rを調整す
る。プリズムミラー15が入射角θの調整用で、プリズ
ムミラー14が入射位置調整用である。
【0024】入射位置調整用プリズムミラー14は、反
射面がホログラムディスク11の回転軸17と平行で、
かつ、入射された光ビームを、ホログラムディスク11
の回転軸17の方向に反射するように配置している。
【0025】また、入射角調整用プリズムミラー15
は、プリズムミラー14からの入射ビームとホログラム
ディスク11の回転軸17を含む平面上に、光ビームを
反射するように配置している。
【0026】この場合、プリズムミラー14の入射点P
14での法線V14及び入射ビームの光路L1 を含む入射面
と入射ビームの偏光方向d1 とを、垂直又は平行に設定
することができる。図2の例では、上記入射面と入射ビ
ームの偏光方向d1 とを、垂直に設定している。なお、
この場合、ホログラムディスク11の干渉縞に対して偏
光方向d3 が平行なS偏向となる。
【0027】入射位置の距離rの調整の際には、上記入
射面と入射ビームの偏光方向d1 との垂直又は水平状態
を保ったままで、プリズムミラー14を、図2中、
1 ,I 2 方向に動かして、入射位置の距離rを調整す
ることができる。このため、入射ビームの偏光方向d1
に対する、プリズムミラー14で反射された光ビームの
偏光方向d2 の傾きが生じないようにすることができ
る。また、プリズムミラー14で反射されたビームのビ
ーム形状s2 も、入射ビームのビーム形状s1 に対して
傾きを生じないようにすることができる。
【0028】同様に、プリズムミラー15の入射点P15
での法線V15及び入射ビームの光路L2 を含む入射面と
入射ビームの偏光方向d2 とを、垂直又は平行に設定す
ることができる。図2の例では、上記入射面と入射ビー
ムの偏光方向d2 とを、平行に設定している。
【0029】入射角θの調整の際には、上記入射面と入
射ビームの偏光方向d2 との垂直又は水平状態を保った
ままで、プリズムミラー15を、図2中、A1 ,A2
向に動かして、入射角θを調整することができる。この
ため、入射ビームの偏光方向d2 に対する、プリズムミ
ラー15で反射されたビームの偏光方向d3 の傾きを生
じないようにすることができる。また、プリズムミラー
15で反射された光ビームのビーム形状s3 も、入射ビ
ームのビーム形状s2 に対して傾きを生じないようにす
ることができる。
【0030】また、入射角θと入射位置の距離rの調整
の際には、初めに、プリズムミラー15により入射角θ
を調整した後、プリズムミラー14により入射位置の距
離rを調整する。この後、必要があれば、再度、プリズ
ムミラー14,15により、入射角θと入射位置の距離
rを、更に精密に調整する。
【0031】本実施例では、入射角θをプリズムミラー
15により調整した後、プリズムミラー14により、入
射角θを変えずに、入射位置の距離rのみを調整するこ
とができる。このため、プリズムミラー14,15を1
〜2回調整するだけで、容易に入射角θと入射位置の距
離rを調整することができる。
【0032】図4は、本発明の一実施例の調整方法の説
明図を示す。図4に示す調整方法では、入射角θ、入射
位置の距離rの調整のために、He-Ne (ヘリウムネオ
ン)レーザ21、ハーフミラー22、レンズ23、角度
及び位置調整用テレビカメラ24、スリットディスク2
5を用いる。
【0033】次に、レンズ23を用いて入射角θのずれ
を検出する方法について説明する。図5は、レンズ23
に対する入射角βに対する結像位置のずれの説明図を示
す。レンズ23には、レンズの収差を考慮して、十分に
薄いレンズを使う。このレンズ23では、レンズ23に
入射する近軸光線Bn1 の入射角βに対して、近軸近傍
では、下記式の関係がある。
【0034】 Y=f・tanβ −− ここで、fはレンズ23の焦点距離、Yはレンズ23の
光軸からの結像位置ずれを示す。この式より、レンズ2
3に対する入射角βを、レンズ23の光軸からの位置ず
れYとして測定できる。図5に示すように、β=0の光
軸に沿った近軸光線Bn0 は、光軸上の焦点位置に結像
し、Y=0となる。
【0035】上記のように、結像位置ずれYが、レンズ
23への入射位置によらず、入射角βのみに依存する性
質を利用して、ホログラムディスク11への入射角θの
ずれを検出する。
【0036】ホログラムディスク11への入射ビームの
入射角θのずれを検出するためには、入射角θが基準値
の45°であるときに、レンズ23の入射角βがほぼ0
となるように、レンズ23及び調整用の光学系を配置す
る。この状態で、入射角θが基準値の45°である光ビ
ームのレンズ23による結像位置を、基準結像位置とし
て記録する。
【0037】この後、ホログラムディスク11への実際
の入射ビームをレンズ23に入射させたときの結像位置
と、上記の基準結像位置との差を結像位置ずれYとして
検出する。入射角θの調整では、プリズムミラー15を
調整して、上記の結像位置ずれYを0として、入射角θ
を基準値の45°に調整する。
【0038】次に、図4に示す調整方法について詳細に
説明する。図4に示す方法では、後述するように、先
ず、He-Ne レーザ21とハーフミラー22により、半導
体レーザ12からの、入射角θ及び入射位置の距離rが
基準値である入射ビームと等価なビームを生成して、レ
ンズ23の光軸上に入射させ、前記の基準結像位置を求
める。この後、実際に、半導体レーザ12からの光ビー
ムをハーフミラー22を介してレンズ23に入射させて
結像位置を求め、前記基準結像位置との差を、入射角θ
のずれに対応する結像位置ずれYとして検出する。
【0039】なお、入射角θ、入射位置の距離rの調整
時には、ホログラムディスク11の代わりに、基準の入
射位置に光を透過させるスリット25aを設けたスリッ
トディスク25を用いる。
【0040】初めに、He-Ne レーザ21、ハーフミラー
22、レンズ23、テレビカメラ24の位置を調整し
て、基準結像位置に相当するモニタ画面上の基準スポッ
ト位置を求める。この際は、半導体レーザ12は、止め
ておく。
【0041】先ず、入射角θが基準の45°で、入射位
置の距離rが基準のr=30mmであるときの、半導体
レーザ12からのスリットディスク25への入射ビーム
の基準光路LR3に、半導体レーザ12と反対側から参照
用の光ビームを入射するHe-Ne レーザ21の光路LR4
一致させる。
【0042】このためには、例えば、調整用のスリット
ディスク25のスリット25aの位置、即ち基準の入射
位置に、45°直角プリズムを置き、この45°直角プ
リズムによるHe-Ne レーザ21の反射光の光路が、入射
光の光路LR4と一致するように、He-Ne レーザ21の上
下、左右の位置を調整する。
【0043】次に、He-Ne レーザ21の光路LR4が変わ
らないように、ハーフミラー22を光路LR4中に入れ
る。この際、ハーフミラー22の反射面22aが、光路
R4と直交するようにする。ハーフミラー22は、2個
の45°直角プリズムを合わせた構造であり、2個の4
5°直角プリズムの合わせ面を、ビームスプリッター2
2bとしている。
【0044】He-Ne レーザ21から出射されたレーザビ
ームは、光路LR4に沿ってハーフミラー22に入射され
て、反射面22aで反射される。反射面22aで反射さ
れた反射光は、ビームスプリッター22bで分離され
て、光路LR4と直角方向に出射される。
【0045】次に、このビームスプリッター22bで分
離されたビームの光路LR5が、レンズ23の光軸と一致
するように、レンズ23の位置を調整する。また、レン
ズ23の焦点位置がテレビカメラ24の焦点位置に一致
するように、レンズ23の位置とテレビカメラ24の位
置を調整する。
【0046】上記のようにして、He-Ne レーザ21、ハ
ーフミラー22、レンズ23、及びテレビカメラ24の
位置を調整した後に、He-Ne レーザ21から参照用の光
ビームを出射して、テレビカメラ24により撮像する。
テレビカメラ24により撮像された画像は、図6に示す
ように、モニタ画面上に基準スポット31として映し出
される。このモニタ画面上の基準スポット31の位置
を、基準スポット位置として記録する。基準スポット位
置の記録が終わった時点で、He-Ne レーザ21を止め
る。
【0047】次に、半導体レーザ12からの光ビームの
光路調整を行う。半導体レーザ12を発振させて、光ビ
ームb1 をプリズムミラー14に入射する。プリズムミ
ラー14で反射された光ビームb2 は、プリズムミラー
15で反射されて、光ビームb3 としてスリットディス
ク25に入射される。
【0048】スリットディスク25のスリット25aを
透過した光ビームb4 は、ハーフミラー22のビームス
プリッター22bで分離されて、ビームb5 としてレン
ズ23に入射される。ビームb5 は、レンズ23により
収束されて、テレビカメラ24の焦点上に結像する。
【0049】テレビカメラ24により撮像された画像
は、図6に示すように、モニタ画面上に、半導体レーザ
12によるスポット32として映し出される。このモニ
タ画面上の、半導体レーザ12によるスポット位置を確
認する。前記式に示したように、入射角θのずれに対
応して、基準スポット位置とのずれが生じる。
【0050】入射角θの調整では、半導体レーザ12に
よるスポット位置が基準スポット位置に一致するよう
に、図4中、A1 ,A2 方向にプリズムミラー15の角
度を調整する。半導体レーザ12によるスポット位置が
基準スポット位置に一致したとき、入射角θは基準の4
5°になる。
【0051】入射位置の距離rの調整では、スリットデ
ィスク25のスリット25aを透過する光ビームの強度
が、入射位置の距離rにより変化し、入射位置の距離r
が基準のr=30mmのときに光ビームの強度が最大に
なることを利用する。即ち、モニタ画面上の半導体レー
ザ12によるスポットの明るさが最大になるように、図
4中、I1 ,I2 方向にプリズムミラー14の角度を調
整する。
【0052】上記のプリズムミラー14,15の調整
を、必要な精度に応じて、1〜2回繰り返して行う。上
記の調整後、スリットディスク25を、ホログラムディ
スク11に置き換えて、入射角θと入射位置の距離r
を、モニタ画面上で再度確認する。なお、この際には、
入射ビームb3 のうち、ホログラムディスク11を透過
した成分を用いて確認を行う。
【0053】また、プリズムミラー14、15の調整用
に、ミラー駆動ネジを設けて、ミラー駆動ネジを回すこ
とで、プリズムミラー14,15を調整するようにして
もよい。
【0054】上記のように、本実施例の調整方法では、
モニタ画面上で、半導体レーザ12のスポット位置を、
基準スポット位置に合わせるだけで、容易に入射角θの
調整をできる。入射位置の距離rの調整は、モニタ画面
上のスポットの強度を最大にするだけで、容易に行え
る。また、レンズ23を用いてビームを結像させている
ため、収束光以外のビームでも、容易に精度良く入射角
と入射位置を調整することができる。
【0055】また、入射角θをプリズムミラー14によ
り調整した後、プリズムミラー15により、入射角θを
変えずに、入射位置の距離rのみを調整することができ
るため、プリズムミラー14,15を1〜2回調整する
だけで、容易に入射角θと入射位置の距離rを調整する
ことができる。
【0056】また、半導体レーザでは、780nm帯のも
のが多く、人間の目視では、視感度が低く調整が困難で
あるのに対して、本実施例では、780nm帯の光に対す
る感度が十分あるテレビカメラを用いることができるた
め、780nm帯の半導体レーザの場合でも、容易に調整
ができる。
【0057】図7は、本発明の一実施例の別の調整方法
の説明図を示す。図7において、図4と同一構成部分に
は、同一符号を付し、適宜説明を省略する。図7の調整
方法では、入射位置の距離rの調整には、位置調整用テ
レビカメラ26を用い、スリットディスク25は用いな
いで、ホログラムディスク11のままで調整を行う。
【0058】He-Ne レーザ21、ハーフミラー22、レ
ンズ23、角度調整用テレビカメラ24aの位置調整、
及び、基準スポット位置の記録は、図4の場合と全く同
様にして行う。
【0059】入射角θの調整では、スリットディスク2
5を用いず、ホログラムディスク11を用いる。プリズ
ムミラー15からのビームのうち、ホログラムディスク
11を透過した成分をハーフミラー22のビームスプリ
ッター22bで分離して、レンズ23に入射させる。
【0060】これにより、図4の方法と同様に、半導体
レーザ12によるスポット位置を、基準スポット位置に
一致させるように、プリズムミラー15を調整して入射
角θの調整を行うことができる。
【0061】入射位置の距離rの調整では、先ず、He-N
e レーザ21をホログラムディスク11に照射したとき
のスポット位置をテレビカメラ26で撮像して、図8に
示すように、基準スポット41の位置として求める。
【0062】次に、He-Ne レーザ21を止めて、半導体
レーザ12による光ビームをホログラムディスク11に
入射して、スポット42の位置をモニタ画面上で確認す
る。基準スポット位置と半導体レーザ12によるスポッ
ト位置のずれが無くなるように、プリズムミラー14を
調整して、入射位置の距離rを調整する。
【0063】なお、上記実施例では、スポット位置を検
出するのにテレビカメラを用いているが、他の2次元位
置検知器、例えば、フォトダイオードアレイ等を用いる
ことも可能である。
【0064】また、上記実施例は、偏向素子にホログラ
ムディスクを用いた場合であるが、偏向素子にポリゴン
ミラーを用いた場合でも、本発明を適用できることはい
うまでもない。
【0065】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
第1の反射手段及び第2の反射手段において、入射ビー
ムの偏光方向と入射面とを垂直又は平行としたまま、偏
向素子への入射角と入射位置を所定値に調整することが
できるため、光源の光ビームの偏光方向に対する、偏向
素子に入射する光ビームの偏光方向の傾きを解消するこ
とができ、また、入射角を第2の反射手段により調整し
た後、第1の反射手段により、入射角を変えずに入射位
置のみを調整できるため、容易に入射角と入射位置を調
整することができる等の特長を有する。
【0066】請求項5の発明によれば、2次元位置検知
手段を用いて、実際の入射ビームのレンズによる結像位
置を基準位置に合わせることで、入射角を所定値に調整
することができるため、容易に入射角の調整をすること
ができ、また、レンズを用いてビームを結像させている
ため、収束光以外のビームでも、容易に精度良く入射角
と入射位置を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】図1の実施例における光学系の説明図である。
【図3】入射光のずれによる出射光のずれの説明図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の調整方法の説明図である。
【図5】入射角に対する結像位置のずれの説明図であ
る。
【図6】角度及び位置調整用テレビカメラによる画像の
説明図である。
【図7】本発明の一実施例の別の調整方法の説明図であ
る。
【図8】位置調整用テレビカメラによる画像の説明図で
ある。
【図9】従来の光学式偏向装置における光学系の説明図
である。
【符号の説明】
11 ホログラムディスク 12 半導体レーザ 13 コリメートレンズ 14,15 プリズムミラー 16 モータ 17 回転軸 21 He-Ne レーザ 22 ハーフミラー 22a 反射面 22b ビームスプリッター 23 レンズ 24 角度及び位置調整用テレビカメラ 24a 角度調整用テレビカメラ 25 スリットディスク 25a スリット 26 位置調整用テレビカメラ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源(12)から出射された光ビームを
    偏向素子(11)に斜めに入射して、上記光ビームを偏
    向する光学式偏向装置において、 反射面を偏向素子(11)の回転軸(17)に平行と
    し、光源(12)から出射されて入射される入射ビーム
    を上記偏向素子(11)の回転軸17方向に反射する第
    1の反射手段(14)と、 上記第1の反射手段(14)からの入射ビームと上記偏
    向素子(11)の回転軸(17)を含む平面上で、上記
    偏向素子(11)に向けて上記入射ビームを反射する第
    2の反射手段(15)と、 を有する構成としたことを特徴とする光学式偏向装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の反射手段(14)は、光源
    (12)から出射されて入射される入射ビームの偏光方
    向と入射面とを垂直又は平行としたことを特徴とする請
    求項1記載の光学式偏向装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の反射手段(14)及び第2の
    反射手段(15)は、位置調整用のネジを有することを
    特徴とする請求項1記載の光学式偏向装置。
  4. 【請求項4】 前記偏向素子(11)は、ホログラムを
    形成したホログラムディスクであることを特徴とする請
    求項1記載の光学式偏向装置。
  5. 【請求項5】 光源(12)から出射された光ビームを
    偏向素子(11)に斜めに入射して、上記光ビームを偏
    向する光学式偏向装置の調整方法において、 所定の入射角及び入射位置で偏向素子(11)に入射す
    る光ビームを所定位置に配置したレンズ(23)により
    収束させたときの結像位置を、基準位置として2次元位
    置検知手段(24)により求め、 上記偏向素子(11)への実際の入射ビームの上記レン
    ズ(23)による結像位置を2次元位置検知手段(2
    4)により検知して、上記実際の入射ビームによる結像
    位置と上記基準位置との差をなくすように、上記実際の
    入射ビームの入射角を調整することを特徴とする光学式
    偏向装置の調整方法。
  6. 【請求項6】 所定の入射角及び入射位置で偏向素子
    (11)に入射する光ビームと逆方向から参照光ビーム
    を出射して、上記参照光ビームを上記参照光ビームと直
    交するハーフミラー(22a)で反射させた後ビームス
    プリッター(22b)で分離し、上記ビームスプリッタ
    ー(22b)で分離した上記参照光ビームを前記レンズ
    (23)に入射して前記基準位置を求め、 上記偏向素子(11)への実際の入射ビームを上記ビー
    ムスプリッター(22b)で分離したビームを上記レン
    ズ(23)に入射して、上記実際の入射ビームによる結
    像位置を検知し、実際の入射ビームの入射角を調整する
    ことを特徴とする請求項5記載の光学式偏向装置の調整
    方法。
  7. 【請求項7】 前記偏向素子(11)の所定の入射位置
    にスリット(25a)を設置して、スリット(25a)
    を透過した光ビームの強度を検知することにより光ビー
    ムの入射位置を調整することを特徴とする請求項5又は
    請求項6記載の光学式偏向装置の調整方法。
  8. 【請求項8】 前記偏向素子(11)は、ホログラムを
    形成したホログラムディスクであることを特徴とする請
    求項5記載の光学式偏向装置の調整方法。
  9. 【請求項9】 前記2次元位置検知手段(24)は、テ
    レビカメラであることを特徴とする請求項5記載の光学
    式偏向装置の調整方法。
  10. 【請求項10】 前記参照ビームは、ヘリウムネオンレ
    ーザ(21)で生成することを特徴とする請求項6記載
    の光学式偏向装置の調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109564275A (zh) * 2016-08-10 2019-04-02 三菱电机株式会社 光轴调整机构和激光雷达装置

Cited By (2)

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CN109564275B (zh) * 2016-08-10 2022-12-09 三菱电机株式会社 光轴调整机构

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