JPH0633153Y2 - 閉断面を有する横梁の接合装置 - Google Patents

閉断面を有する横梁の接合装置

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JPH0633153Y2
JPH0633153Y2 JP19656987U JP19656987U JPH0633153Y2 JP H0633153 Y2 JPH0633153 Y2 JP H0633153Y2 JP 19656987 U JP19656987 U JP 19656987U JP 19656987 U JP19656987 U JP 19656987U JP H0633153 Y2 JPH0633153 Y2 JP H0633153Y2
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誠宏 安田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は閉断面を有する横梁の接合装置に係り、詳しく
は、車両用防護柵などにおける閉断面を有する横梁相互
を、ボルト締結される接合部材を介して接合する場合に
好適な接合装置に関するものである。
〔従来の技術〕
車道の中央分離帯や路肩に設置される防護柵などでは、
第10図に示すように、支脚21上に載せられた閉断面
を有する長尺な横梁2が使用される。その横梁2相互は
接合部材23を介して接合されるが、横梁2と接合部材
23とは横梁2の上下面から適数個のボルト4で締結さ
れる。第11図は角形の横梁2に矩形断面を有する接合
部材23を挿入締結している例である。このような接合
装置においては、接合部材23を横梁2に挿入する必要
から、接合部材23の外形寸法が横梁2の閉断面寸法よ
り小さくなっている。その結果、ボルト4で締結する場
合に例えば下方側のボルトを締めると、横梁2の上内面
と接合部材23の上外面との間に隙間22が生じる。し
たがって、上方側のボルト4を締めても、その個所で接
合部材23と横梁2とが密着しないので、どうしてもガ
タ付きが生じて、強固な締結力が発揮されなくなる。
このような問題を解消したものとして、第12図
(a),(b)に示すような接合装置が使用されてい
る。その接合部材33は第13図および第14図に示す
ような補助材34を介して重ねられた上下2枚の厚板材
33U,33Lからなり、それぞれを横梁2の上内面と
下内面に密着させることができるようになっている。す
なわち、補助材34は厚板材33Lの端部に点溶接する
などして固定されているが、厚板材33Uは補助材34
に載せられているだけである。横梁2が例えば200mm
角、4.5mm厚みであれば、所定の強度を発揮させるには
厚板材33U,33Lが例えば16mm厚みとされ、その長
さは800mm程度となる。そして、2枚併せての重量は40k
gにも及ぶ。各厚板材33U,33Lには所定間隔でね
じ孔35が形成される一方、横梁2A,2Bの上面には
第12図(a)に示したように、そのねじ孔35に対応
する位置にバカ孔36が設けられ、下面には第12図
(b)に示したように、ねじ孔35が見える程度でかつ
組立時に接合部材33を横梁2内で移動させることがで
きる寸法の長孔37が形成されている。
ここで、その構成による横梁2の組立手順の一例を簡単
に説明する。まず、第13図のように補助材34を介し
て厚板材33Uと33Lとを重ね、第15図(a)のよ
うに、例えばその端面を横梁2Aの端面に一致させる。
長孔37からは接合部材33のねじ孔35bが見えるの
で、篠などの棒材9を上下2つの厚板材33L,33U
に通す。その棒体9を第15図(b)のように右方向へ
長孔37の端面側端縁10に当たるまで動かせ、接合部
材33の先端を横梁2Bに挿入する。ねじ孔35aが横
梁2Bの長孔37から見える位置へ到達するので、第1
5図(c)のように、棒体9を上下2つの締結孔35a
に通す。その棒体9を中央側端縁8に当たるまで動かす
と、接合部材3は左右同等量が横梁2A,2Bに位置
し、しかも、第15図(d)のように、全部のねじ孔3
5はバカ孔36および長孔37に対向する。そこで、ボ
ルト4を締めると、第14図に示すように厚板材33U
は横梁2の上内面に、厚板材33Lは下内面に密着され
る。
このような接合部材によれば、新設や補修時などの組立
において、横梁に設けられた長孔により接合部材33を
所望の方向へ移動することができるので、部分施工も可
能となる利点がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、防護柵などに自動車がぶつかる場合には、横
梁2の平面図を示す第16図中の矢印の方向に力が作用
する。例えば、図中の実線矢印13のように接合部材3
3の左右に荷重が作用した場合を例にとると、その荷重
と横梁2の撓み量との関係は第17図のようになる。破
線は接合部材を有しない単材の場合であり、上記の接合
部材33を使用すると、実線Qで示すように、その最大
耐力は単材の94%程度しか発揮されず、接合部材33が
存在することによって、横梁2の強度が低下し、それ以
上の耐力を得ることはできない。
一方、横梁2の下面の長孔37に取り付けられたボルト
4の締結状態をみると、第18図(a)のように長孔3
7内にある2つのボルト4のうち横梁2の中央側にある
ボルト4mは、長孔37の中央側端縁8の孔壁にほぼ当
接し、端面側のボルト4nは図示のように端面側端縁1
0の孔壁に当接しない。このような状態で隣接する横梁
2A,2Bに引張力が作用すると、例えば厚板材33L
と一方の横梁2Bとの接合部においては、第18図
(b)のように横梁2Bが厚板材33Lから相対的に変
位し、第18図(c)のように端面側のボルト4nが長
孔37の端面側端縁10に当接する。なお、長孔37の
寸法によっては当初からほぼ当接している場合もある。
この場合のボルト4の寄与をみると、端面側端縁10に
接触するボルト4nは引張力に対抗すべく抵抗するが、
他方のボルト4mはボルト頭の座面における摩擦力のみ
の抵抗となる。第12図(a)のように全部で8本のボ
ルトが採用さているにもかかわらず、引張力に対抗すべ
く貢献しているのは上面側の4本のボルト4sと下面側
の2本のボルト4nの計6本となり、ボルトが有効に働
く率が低下する問題がある。
また、上述したように接合部材33は板材であるので、
曲げ強度や引張強度などを勘案すると、極めて厚いもの
を採用せざるを得ず、重量が大きくなると共に、その取
付施工における作業性も悪くなる問題も生じる。しか
も、横梁2の上内面に取り付けられる厚板材を予め支持
するものの接合強度には何らの貢献もしない補助材34
も必要とされる。そして、それを予め一方の厚板材に固
定しておく手間も必要となり、総じて、部品点数が多
く、生産コストが増大する欠点がある。
本考案は上述の問題を解決するためになされたもので、
その目的は、接合部材の軽量化を実現でき、所定の曲げ
耐力や引張耐力などの力学的強度を確保することができ
ること、接合部材を横梁にボルト締結してもガタ付きが
生じなく、接合部材と横梁との密着した取付けが可能と
なること、新設や補修時などの組立てにおいて部分施工
が可能となること、取り付けられているボルトの全部を
横梁などに作用する引張力に有効に対抗させることがで
きること、力学的に無用な部品を排除して部品点数を少
なくまた接合部材の全断面が外力に有効に寄与すること
ができること、を実現する閉断面を有する横梁の接合装
置を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の閉断面を有する横梁の接合装置は、第1図に示
すように、閉断面を有する横梁2の相互が、その端面か
ら両閉断面内に跨るように挿入されかつボルト4で締結
される接合部材3により、接合されるようになっている
横梁の接合装置に適用される。その特徴とするところ
は、接合部材3が、横梁2の内面に沿い、かつ、上下に
対向する2つの挿入体3U,3Lより構成され、その各
挿入体の上面3aおよび下面3bには、隣り合う横梁2
A,2Bを接合するためのボルト用の締結孔5が設けら
れている。そして、横梁2A,2Bの各端部の上面2a
および下面2bには、ボルト4を挿入するための挿通孔
6が、締結孔5に対応した位置に形成され、挿通孔6の
うち横梁2の下面2bにおける中央側の孔6cは、閉断
面内に挿入された当初の接合部材3を横梁2内で位置調
整することができるように、その対応する締結孔5aの
位置から横梁2の中央に向けて延びる長孔状に形成され
ていることである。
〔作用〕
接合部材3による横梁2の接合は、まず、閉断面を有す
る横梁2Aに、その端面から横梁2の内面に沿う形状の
挿入体3U,3Lを開口側を対向し重ねたものを挿入す
る。その横梁2Aに他の横梁2Bを並べ、横梁2に設け
られた挿通孔6のうち中央側の長孔6cを利用して接合
部材3を動かせ、横梁2の挿通孔6に接合部材3の締結
孔5の全部を一致させる。それぞれの孔にボルト4を入
れて締結すると、各挿入体3U,3Lは横梁2の上内面
や下内面に密着した状態となり、ガタ付きが生じること
もない。
このような接合状態において、挿通孔6dにおけるボル
ト4bの全周囲は孔壁にほぼ当接し、長孔状の挿通孔6
cにおけるボルト4aは端面側端縁10に当接する。し
たがって、横梁2A,2Bに引張力が作用しても、横梁
2と接合部材3との間では全てのボルト4が引張力に対
抗する力を発揮する。結局、全部のボルト4に剪断力が
作用し、それによって横梁2A,2B間に働く引張力に
耐えることができる。
例えば、横梁2が200mm角、4.5mm厚みの場合、6mm厚み
の接合部材3の長さを550mmとしても、16mmの厚板材2
枚使用する従来技術の場合よりも、大きい接合強度が発
揮され、しかも、その重量は約半分となる。また、接合
部材3を構成する挿入体3U,3Lは横梁2の内面に沿
う形状をしているので、曲げ耐力も増大する。
〔考案の効果〕
本考案によれば、所定の強度が約半分の重量の部材で達
成され、著しい軽量化が実現される。しかも、曲げ耐力
や引張耐力などは力学的に求められるに等しい強度を確
保することができる。横梁の中で接合部材がガタ付くこ
とはなく、接合部材と横梁との密着した取付けが可能と
なり、その耐久性も向上する。また、挿通孔の中には長
孔状のものもあり、新設や補修時などの組立における部
分施工も可能となる。取り付けられているボルトの全部
が横梁などに作用する引張力に有効に対抗させることが
でき、接合強度が増大する。加えて、接合部材の全断面
が外力に有効に寄与して力学的に無用な部品がなくな
り、そして、部品点数が少なく生産コストの低減を図る
こともできる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、本考案をその実施例に基づ
き詳細に説明する。第1図(a)および(b)は、本考
案の閉断面を有する横梁の接合装置の正面図および下面
図で、車両用防護柵の上部に位置して隣接する2つの長
い横梁2A,2Bを接合部材3によって接合している状
態である。その横梁2は、矩形の閉断面を有し、横梁2
A,2Bの相互が、その端面から両閉断面内に跨るよう
に挿入されかつボルト4で締結される接合部材3によ
り、接合されている。その接合部材3は、例えば200mm
角、4.5mm厚みの第2図に示す横梁2の内面に沿い、か
つ、上下に対向する2つの挿入体3U,3Lとより構成
され、例えば6mmの厚みを有して第3図のようにほぼU
字形となっている。
第4図に示すように、挿入体3Uの上面3aおよび挿入
体3Lの下面3bには、横梁2A,2Bを接合するため
のボルト4用の締結孔5が設けられている。本例にあっ
ては、各4つの締結孔が長手方向に一列に配置され、端
側の2つの締結孔5aはねじ孔、中央の2つの締結孔5
bはねじの形成されないバカ孔となっている。
一方、横梁2A,2Bの端部の上面2aおよび下面2b
には、ボルト4を挿入するための挿通孔6が、上記締結
孔5に対応した位置に形成されている。これらの挿通孔
6はねじの形成されないバカ孔であり、挿通孔6aと6
bなどの中心間距離は締結孔5aと5bなどのそれと等
しくされている。そして、第1図(a)に示したよう
に、挿通孔6aと締結孔5aおよび挿通孔6cと締結孔
5aにはそれぞれ押しボルト4a,4aが、挿通孔6
b、締結孔5b,5b、挿通孔6dには1本の通しボル
ト4bが取り付けられる。
第4図に示すように、上記の挿通孔6のうち横梁2の下
面2bにおける中央側の孔6cは、閉断面内へ挿入され
た当初の接合部材3を横梁2内で位置調整することがで
きるように、締結孔5aの位置から横梁2の中央に向け
て延びる長孔状に形成されている。
ちなみに、横梁2A,2Bの接合作業において、一方の
横梁2Aが既に設置されている場合に、接合すべき横梁
2Bを並べるための余裕として、第1図(a),(b)
に示す隙間7が予め確保される。したがって、接合部材
3に形成される締結孔5b,5bの中心間距離は、横梁
2A,2Bの挿通孔6dとそれぞれの横梁の端面までの
距離の和よりも、隙間7の分だけ長くなっている。
このような構成による横梁2の接合装置によれば、以下
に述べるようにして、隣接する2つの横梁2A,2Bが
ボルト4によって接合される。
まず、第4図のように接合部材3を構成する2つの挿入
体3U,3Lの開口側を対向させ、横梁2の断面に類似
する矩形となるように重ねる。この接合部材3をそれよ
り大きい閉断面を有する一方の横梁2Aに挿入し、第5
図(a)のように、例えばその端面を横梁2Aの端面に
一致させる。上記した長孔状の挿通孔6cの中央側端縁
8は、少なくとも締結孔5bが見える程度の位置にある
ので、その端縁8より、篠などの棒体9を入れ、それに
上下2つの締結孔5bを通す。そして、接合すべき横梁
2Bが配置された後、その棒体9を第5図(b)のよう
に右方向へ動かすと、挿入体3U,3Lはともに移動し
て、接合部材3の先端が横梁2Bに挿入される。棒体9
が挿通孔6cの端面側端縁10に当たると、その棒体9
を抜き、第5図(c)のように、棒体9を挿通孔6cよ
り見える位置にきた上下2つの締結孔5aに通す。その
棒体9を上記と同様に端面側端縁10に当たるまで動か
すと、接合部材3は左右同等量が横梁2Aおよび2B内
に位置し、しかも、第5図(d)のように、全部の締結
孔5a,5bは挿通孔6a〜6dに対向する。
この状態で、まず、2つの通しボルト4b,4bを第1
図(a)に示すように横梁2A,2Bの上から挿通孔6
b,6bに挿入する。例えば、横梁2Aにおいては、通
しボルト4bが挿通孔6b、締結孔5b,5bおよび挿
通孔6dに挿入される。次に、2つの押しボルト4a,
4aを挿通孔6a,6aに入れ、それを回して挿入体3
Uの各締結孔5a,5aのねじに噛む合わせる。また、
横梁2の下からは、第1図(b)に示すように、それぞ
れの挿通孔6c,6cの端面側端縁10に押しボルト4
aを入れ、対向する締結孔5b,5bにねじ込む。最後
に、通しボルト4bの先端にナット11を螺合させ、全
部のボルト4を増し締めする。押しボルト4aによっ
て、挿入体3U,3Lは第1図(a)および第2図に示
すように、確実に横梁2の上下内面に密着され、対向隙
間12が生じるが、横梁2と接合部材3とのガタ付きの
ない一体化が図られる。
このようにして接合部材3が横梁2に取り付けられる
と、横梁2のそれぞれの下部においては、例えば第6図
に示すような締結状態となる。すなわち、挿通孔6dに
おける通しボルト4bの全周囲は孔壁に囲まれ、挿通孔
6cにおける押しボルト4aは端面側端縁10にほぼ当
接した状態となっている。そのため、接合部材3の近傍
の横梁2に自動車が当たるなどして横梁2A,2Bに引
張力が作用しても、全部のボルト4がそれに対抗するよ
うに働く。もう少し詳しく述べると、横梁2A,2Bを
接合している接合部材3と横梁2Bとの関係に着目し
て、第6図のような引張力Fが作用しても、通しボルト
4bのみならず、押しボルト4aも端面側端縁10を介
して引張力に対抗する力を発揮する。挿通孔6cは長孔
状であるにもかかわらず、押しボルト4aにも加担させ
ることができ、結局、第1図(a)に示した全部のボル
ト4a,4b、この場合には8個所においてボルトに剪
断力が作用し、それによって横梁2A,2B間に働く引
張力に耐えるのである。
ちなみに、従来技術のところで述べたのと同様に、横梁
2が200mm角、4.5mm厚みの場合、前述したような6mm厚
みの接合部材3の長さを550mmとすると、これを、第1
6図の実線矢印13のように、接合部材3の左右に集中
荷重を作用させた状態では、第7図中の実線Mで示すよ
うに、単材の場合とほとんど同じ大きさの最大耐力が発
揮される。なお、上下2つの挿入体3U,3Lの重量は
約19kgとなり、従来では40kgも必要とされるのに比べ、
格段に軽量化が図られるのである。第16図の破線の矢
印14のように接合部材3の位置に1つの集中荷重を作
用させた場合には、第8図中の実線Nのように、単材に
比較して最大耐力が約30%も増加することも判明した。
挿入体3U,3Lが例えばU字状であることから、上面
3aおよび下面3b以外のフランジ部3f〔第3図参
照〕が寄与して、横梁2の接合部における曲げ耐力も増
大することはいうまでもない。
このような接合部材3を採用すると、ボルト4の全部に
力を加担させ、また、挿入体の形状に基因して曲げ耐力
を大きくすることができる。それによって引張耐力や曲
げ耐力が所定の力学強度まで発揮され、しかも、著しい
軽量化が実現される。加えて、横梁2に設けられる挿通
孔6のうち、接合部材3を横梁2内で位置調整するため
に設けられた長孔状の挿通孔6cは、横梁2の端面から
かなり中央寄りにあるので、第12図(b)で示したよ
うに、端面側に位置することはなく、横梁2の端部にお
ける断面欠損による横梁2自体の剛性の低下も回避され
る。もちろん、各挿入体3U,3Lは横梁2の上内面や
下内面に密着した状態とされるので、第11図のところ
で述べたようなガタ付きが生じることはない。さらに、
挿通孔6の一つを長孔状としているので、新設や補修時
の組立施工も容易である。
なお、接合部材3は横梁2の内面に沿うものであればよ
いので、横梁2が例えば第9図に示すように円形であれ
ば、各挿入体3U,3Lも円弧状とされる。また、ボル
ト4は上記例のように通しボルトと押しボルトの併用で
ある必要はなく、全部が押しボルトであってもよい。そ
の場合には、横梁2を接合するためのボルト用の接合部
材3に設けられた締結孔5は、全てねじ孔とされる。ま
た、長手方向に配置されるボルトの数が6以上であって
もよいし、2列や3列の配置でもよく、横梁2の寸法と
接合強度の要求から適宜選択される。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案の閉断面を有する横梁の接合装置
による横梁の接合状態正面図、第1図(b)は接合状態
における下面図、第2図は第1図(a)のII−II線矢視
断面図、第3図は接合部材を構成する挿入体の1つの斜
視図、第4図は接合される2つの横梁と接合部材の分解
図、第5図は本考案における接合部材の横梁への組立手
順説明図、第6図は接合部材と横梁に引張力が作用する
場合の説明用部分断面図、第7図は2点集中荷重を作用
させた場合の単材と本考案の接合部材を使用した横梁の
耐力比較図、第8図は1点中央集中荷重を作用させた場
合の単材と本考案の接合部材を使用した横梁の耐力比較
図、第9図は異なる形状をした横梁とそれに適用される
接合部材の断面図、第10図は横梁が車両用防護柵とし
て使用されている場合の全体正面図、第11図は従来使
用されていた矩形断面の接合部材の取付状態図、第12
図(a)は従来の異なる接合部材が取り付けられた横梁
の正面図、第12図(b)はその接合状態の下面図、第
13図は接合部材の縦断面図、第14図は第12図
(a)のIII−III線断面図、第15図は従来における接
合部材の組立手順説明図、第16図は横梁に集中荷重を
作用させる様子を示した模式図、第17図は従来の接合
部材を使用した場合の単材との耐力比較図、第18図は
従来の接合部材と横梁に引張力が作用する場合の説明図
である。 2,2A,2B…横梁、2a…上面、2b…下面、3…
接合部材、3U,3L…挿入体、3a…上面、3b…下
面、4,4a,4b…ボルト、5,5a〜5d…締結
孔、6…挿通孔、6c…中央側の孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】閉断面を有する横梁相互が、その端面から
    両閉断面内に跨るように挿入されかつボルトで締結され
    る接合部材により、接合されるようになっている横梁の
    接合装置において、 上記接合部材は、前記横梁の内面に沿い、かつ、上下に
    対向する2つの挿入体より構成され、 その各挿入体の上面および下面には、隣接する横梁を接
    合するためのボルト用の締結孔が設けられ、 上記横梁の各端部の上面および下面には、ボルトを挿入
    するための挿通孔が、上記締結孔に対応した位置に形成
    され、 上記挿通孔のうち横梁の下面における中央側の孔は、閉
    断面内に挿入された当初の接合部材を横梁内で位置調整
    することができるように、その対応する締結孔の位置か
    ら横梁の中央に向けて延びる長孔状に形成されているこ
    とを特徴とする閉断面を有する横梁の接合装置。
JP19656987U 1987-12-23 1987-12-23 閉断面を有する横梁の接合装置 Expired - Lifetime JPH0633153Y2 (ja)

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