JPH0633088Y2 - 建築用板材を取り付ける下地材 - Google Patents

建築用板材を取り付ける下地材

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JPH0633088Y2
JPH0633088Y2 JP15229388U JP15229388U JPH0633088Y2 JP H0633088 Y2 JPH0633088 Y2 JP H0633088Y2 JP 15229388 U JP15229388 U JP 15229388U JP 15229388 U JP15229388 U JP 15229388U JP H0633088 Y2 JPH0633088 Y2 JP H0633088Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、壁や天井等の建物躯体に、石膏ボード等の
建築用板材を取り付ける下地材に関する。
【従来の技術】
建物躯体の壁面に、石膏ボード等のボードを貼る工法
は、安価で壁面を美しく仕上げられることから、現在、
建物壁の構造に多用されている。この壁構造は、壁体の
表面にペースト状に練った接着剤を点状に付着し、この
接着剤を介して石膏ボードが接着されている。実際の接
着状態に於ては、壁体表面に粘度の高い接着剤を塊状に
付着し、この接着剤に石膏ボードを押し付け、石膏ボー
ドと壁体との間隔を調整して、壁体表面の凹凸にかかわ
りなく、石膏ボード表面を平面状に仕上げている。
【考案が解決しようとする課題】
ところが、この工法は、特定技術者のみが施工するにも
かかわらず、石膏ボードの表面を完全な平面状に仕上げ
ることができない。それは、反りのある石膏ボードを平
面状に矯正して固定できないことが理由である。石膏ボ
ードが、現場に運搬されて積層されると、反りができ
る。現場で、全く反らない状態に保管することは、実際
にはほとんど不可能である。また、反りの状態は、積層
状態によって変化する。 反りのある石膏ボードは、接着剤で反りを修正して固定
できない。接着剤は、石膏ボードを部分的に押圧し、あ
るいは、引っ張る状態で固定できないからである。 この状態で施工された壁構造は、接着剤の硬化および乾
燥に約2週間もかかって工期が短縮できない。また、接
着剤の水分が中心部分まで完全に乾燥しない状態で表面
にクロス等を貼ると、中心部分の水分が表面移行してカ
ビを発生する欠点がある。又、接着剤を完全に乾燥させ
た後クロス等を貼っても、施工後に於ては接着剤が経時
的に吸湿し、気候および湿度によって壁の表面にカビが
発生し易い欠点があった。 建物に発生するカビは、小児喘息に影響を与え、社会問
題になっている。このことからも、生活空間を構成する
カビは、皆無にしなければならない。 又、この構造の壁は、接着剤が未硬化の状態で、ボード
を壁面に押し付けて取付位置を微調整し、壁面全体を完
全な平面状に仕上げている。この為、ボードの固定に極
めて高度な技術を要し、専門の技術者が慎重に作業する
必要がある。一旦押し込んだボードは、再び引き戻すこ
とが出来ないことが施工を難しくする理由である。 また、多量の接着剤を介してボードの多数点が建物躯体
に固定されているので、破損修理や模様変え等におけ
る、ボードの交換は大変困難である。しかしながら、建
築中および完成後使用中に於けるボードの損傷は避けら
れない。損傷を受けたボードは、表面を叩き割って小さ
く砕く。固く硬化した多数の接着剤は粉砕して除去す
る。この作業は周囲を汚すと共に、著しく多労働であ
る。 建物躯体の表面に野縁受を固定し、この野縁受に直交し
て一定の間隔で野縁を連結し、野縁にボードをネジ止す
る建築用板材の下地材は開発されている。この構造の下
地材は、湿気による弊害を解消できる。この構造の下地
材は、施工単価を除く殆どの点で、前述の接着剤使用構
造より優れた特長を備えている。ところが、実際に構築
されている建物の壁には下地材が殆ど使用されず、接着
剤を使用した工法が採用されている。如何に優れた特長
があっても、施工単価を安価に出来ない限り、特別の用
途以外には採用できない。 天井には、接着剤工法が使用出来ないので、躯体から吊
り下げる下地材が使用されている。ところが、従来の下
地材は、野縁を野縁受に固定するのに技術を要し、ま
た、野縁受を水平に揃えて固定するのに高度な技術が要
求される。このため、従来の工法は、1級あるいは2級
の専門技術者のみが施工しているのが実状である。 この考案はこれ等の欠点を解決することを目的に開発さ
れたもので、この考案の重要な目的は、接着剤工法の欠
点を解消し、しかも、施工が簡単で、作業能率が高いこ
とから、施工単価を著しく低減できる建築用板材の下地
材を提供するにある。 又、この考案の他の重要な目的は、ボードを、多量の接
着剤を介して接着する構造でなく、接着剤が原因でボー
ド表面に発生するカビが極減でき、また、接着剤の硬化
待ち期間が不要で工期も短縮でき、更に、ボードの固定
に高度な技術を要しないので誰もが簡単かつ容易に、し
かも迅速に固定できる建物の壁の構造を提供するにあ
る。
【課題を解決する為の手段】
この考案の建築用板材Kを取り付ける下地材は、壁面ま
たは天井等の建物躯体1に、所定の間隔で平行に固定さ
れる野縁受2と、この野縁受2に交差して連結される野
縁3と、この野縁3を野縁受2に連結するクリップ4と
を備える。 建築用板材Kは、直接あるいは取付具を介して野縁3に
固定される。 野縁受2と野縁3とクリップ4とは下記の構成を備えて
いる。 野縁受2は、横断面形状が溝型に形成されている。 野縁3は連結部3Aを有する。 クリップ4は、野縁3の連結部3Aを押圧して、野縁
3を野縁受2に連結する挟着部4Aを端部に備えてい
る。 薄型の野縁受2は、内側の両側に引掛凹部2Aを設け
ている。 野縁受2は、溝型の開口部を野縁3に向けて背面の固
定部2Bが建物躯体1に固定される。 クリップ4は、野縁受2の引掛凹部2Aに引っかけ状
態で固定される引掛部4Bを有する。 引掛部4Bは、野縁受2の溝に挿入されて、溝の内側
両面に設けられている引掛凹部2Aに嵌着される引掛を
外側に突出して両側に備える。 また、この考案の下地材は、別の構成として、野縁受2
と野縁3とクリップ4とが下記の構成を備えている。 野縁受2は、外側の両側面に引掛凹部2Aを設けてい
る。 野縁3は連結部3Aを有する。 クリップ4は、野縁3の連結部3Aを押圧して、野縁
3を野縁受2に連結する挟着部4Aを端部に備えてい
る。 クリップ4は、野縁受2の引掛凹部2Aに引っかけ状
態で固定できる引掛部4Bを有する。 引掛部4Bは、野縁受2の外側両面に設けられている
引掛凹部2Aに嵌着される引掛を相対向して内側に突出
して備える。
【作用効果】
この考案の下地材は、次の状態で使用される。 第1図に示すように、野縁受2を所定の間隔で建物躯
体1の表面に固定する。野縁受2は、直接に接着、釘
止、ネジ止、あるいは、これ等を併用して建物躯体1に
固定される。野縁受2は建築用板材Kの境界の位置を特
定しない。いいかえれば、野縁受2は、建築用板材Kの
固定位置に合わせて固定する必要がない。建築用板材の
境界位置は、野縁3の固定位置で特定される。 野縁受2は、野縁3を建物躯体に取り付ける為のもので
あるから、野縁3を固定できればよい。野縁受3の取り
付け間隔が多少不揃いであっても、これがほぼ平行に固
定される限り、野縁3は定位置に固定できる。クリップ
4が野縁3の間隔を調整するからである。野縁受2の取
り付け位置にかかわらず、野縁2を定位置に固定できる
ので、建築用板材は決められた位置に正確に固定でき
る。この為、野縁3は極めて簡単に、しかも、墨出しす
ることなく、能率良く建物躯体に固定できる特長があ
る。 第2図に示すように、1列の野縁3を野縁受2に連結
する。野縁3はクリップ4を介して野縁受2に連結す
る。クリップ4は、野縁受2に、野縁3の連結部3Aを
押圧して連結する。 第3図に示すように、クリップ4の端に野縁3が当た
る状態で、次々と野縁3を野縁受2に固定する。クリッ
プ4の全長は、野縁3の間隔に調整されている。従っ
て、クリップ4は野縁3を野縁受2に連結すると共に、
野縁3を平行に一定の間隔で野縁受2に連結する。 クリップ4は、野縁受2に野縁3の連結部3Aを押圧し
て連結するので、両者を簡単に連結する。 野縁3の表面に建築用板材Kを固定する。建築用板材
Kは、タッピングビスを介して直接に野縁3に固定さ
れ、あるいは、取付具を介して野縁3に固定される。 この考案は建築用板材Kを野縁3に連結する構造を特定
しない。第4図と第5図は、建築用板材Kを野縁3に固
定する具体例を示している。 第4図の建築用板材Kは、タッピングビスを介して野縁
3に固定されている。 第5図の建築用板材Kは、取付具を介して野縁3に固定
されている。 この考案の下地材は、下記の方法で施工することによっ
て、さらに簡単に建築用板材Kを固定できる。前記の
〜の施工方法は、野縁受2を直接建物躯体1に固定し
た後、野縁3を連結している。以上の方法とは違って、
野縁受2を、固定バーと野縁3を介して建物躯体1に仮
止めするならより簡単に施工できる。この場合、次の工
程で施工する。 天井と床とに固定バーを固定する。固定バー7は、壁
と平行に固定する。固定バーの固定位置は、野縁3の固
定位置を決定する。固定バー7を壁から離して固定する
ほど、野縁3と壁との間隔が広くなる。反対に、固定バ
ー7を接近して固定すると、野縁3と壁との隙間が狭く
なる。固定バーの固定位置は、野縁3の位置が決められ
ると決定される。野縁受2を壁の表面に接着する場合、
野縁受2の背面が壁の表面に接触するように、固定バー
の取付位置を決定する。 ただ、野縁受2は、スペーサーを介して壁に固定するこ
ともできる。この場合、野縁受2は多少壁の表面から離
された位置に固定される。 建築用板材Kを、野縁3と野縁受2と固定バーとを介し
て建物躯体1に固定する場合、固定バーと壁との間隔
が、建築用板材Kと壁との間隔を決定する。従って、固
定バーは、建築用板材Kと建物躯体1との間隔が決まる
と、これによって決定される。 固定バー7が野縁3を連結する状態を第6図に示す。固
定バー7には、野縁3の端部が挿入されて連結される。
固定バー7は金属板等の弾性板でもって薄型に作られて
いる。固定バー7は、アンカーボルト等でもって床に固
定される。薄型に作られた固定バー7の間隔は、野縁3
の厚さに調整されている。 建物躯体1に固定された固定バーに、野縁3の両端を
挿入して連結する。野縁3と固定バー7とは、別の連結
部材で連結することもできる。 天井に固定される固定バーは、床と同じ構造で、ここに
野縁3の上端が連結される。 固定バーに連結された野縁3に、野縁受2を連結す
る。この状態で、野縁受2が定位置に固定される。 野縁受2を壁に固定する。野縁受2と壁との固定は、
両者の隙間に接着材を充填し、あるいは、両者の間にス
ペーサーを入れて接着し、あるいは、野縁受2を壁に釘
で固定する。 その後、野縁3の表面に建築用板材Kを固定する。 この工法で固定される下地材は、野縁受2を簡単かつ容
易にしかも正確に建物躯体1に固定できる特長がある。 以上の状態で建物躯体1に固定されるこの考案の下地材
は、従来の下地材構造および接着剤を使用した構造とは
比較にならないほど簡単かつ迅速に施工できる特長があ
る。野縁受2と野縁3との両方を、取り付け位置を測る
ことなく固定でき、しかも、クリップ4が、簡単かつ迅
速に、野縁3を定位置に野縁受2に連結できることがそ
の理由である。したがって、従来の接着剤工法や下地材
工法のように、建築用板材の施工に熟練した専門の技術
者を要することなく、高度な技術の無い者であっても、
能率よく、短時間に広い面積の施工が実現できるとい
う、この種の下地材にとって極めて大切な特長を実現す
る。 施工手間を著しく削減でき、しかも、熟練者でなくとも
施工でき、更に、全体の構造が簡単であることから施工
単価を著しく削減でき、単位面積当りのコストを、従来
の下地材工法は言うに及ばず、接着剤工法に匹敵するま
で低減する。 また、この考案の下地材は、接着剤を使用しないので、
接着剤使用が原因の欠陥を解消する。すなわち、接着剤
の吸湿によるカビの発生を防ぐことができる。カビは小
児喘息の原因と言われているので、この考案の下地材
は、従来の欠点を解消して健康的な居住空間が施工でき
る。 接着硬化待時間が不要で工期が短縮でき、更に、高度な
技術を有する専門技術者でなくとも、美しく施工できる
という優れた特長を実現する。
【好ましい実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。 但し、以下に示す実施例は、この考案の技術思想を具体
化する為の下地材を例示するものであって、この考案の
下地材は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記の
構造に特定するものでない。この考案の下地材は、実用
新案登録請求の範囲に記載の範囲に於て、種々の変更が
加えられる。 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲が理解し
易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、
「実用新案登録請求の範囲の欄」、「従来の課題を解決
する為の手段の欄」および「作用効果の欄」に示される
部材に付記している。ただ、実用新案登録請求の範囲に
示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決し
てない。 第4図に示す建築用板材Kを建物躯体1に固定する下地
材は、建物躯体1に固定される野縁受2と、これに連結
されて建築用板材Kが固定される野縁3と、野縁3と野
縁受2とを連結するクリップ4とを備えている。 野縁受2と野縁3とクリップ4とは、金属または合成樹
脂で製造されている。 野縁受2は、横断面形状がコ字状に作られている。コ字
状の野縁受2は、内側に、クリップ4の引掛部4Bを挿
入して連結できるように、開口部が折曲されて、内側に
引掛凹部2Aが設けられている。野縁受2の背面の固定
部2Bは、建物躯体1である壁面に固定され、溝の開口
面が前向きに固定されている。 野縁受2の固定部を建物躯体に接着する場合、ここに複
数の貫通孔を穿設して強固に固定することができる。 野縁受2を、建物躯体1に釘止あるいはネジ止する場
合、野縁受2の背面を貫通して、予め止孔(図示せず)
が穿設される。 野縁3は、クリップ4でもって野縁受2に連結される連
結部3Aを有する。第4図の野縁3は、両側に連結部3
Aを有する。両側に連結部3Aを有する野縁3は、クリ
ップ4でもって、両側が確実に野縁受2に連結できる特
長がある。連結部3Aは、図示しないが、野縁受2の片
側にのみ設けることもできる。 中央部分が高く折曲された第4図の野縁3は、これにタ
ッピングビスをねじ込んで建築用板材Kを固定するとき
に、ネジの先端が野縁受2に当たらない状態にできる。
この為、この野縁3は、タッピングビスのねじ込み位置
に制約を受けない。また、折曲された野縁3は、薄い金
属板で曲げ強度を強くできる効果もある。タッピングビ
スをねじ込んで建築用板材Kを固定する野縁3は、縦に
並べて多数の切込6を設けることも可能である。切込6
は横に延長して設けられる。 クリップ4を第4図(A)に示す。このクリップ4は、
両端に挟着部4Aを有する。挟着部4Aは、野縁3の連
結部3Aを野縁受2に押圧して連結する。 クリップ4は、挟着部4Aの間に引掛部4Bを有する。
引掛部4Bは、野縁受2の引掛凹部2Aに引っかけ状態
で固定される。従って、引掛部4Bは先端縁が外側に折
曲されて、引掛が設けられている。 クリップ4は、引掛部4Bを、野縁受2の引掛凹部2A
に引っかける状態で、野縁受2に連結される。この状態
で、クリップ4の挟着部4Aは、野縁3の連結部を野縁
受2に押圧して連結する。 クリップ4は、両端が野縁3に当たって、野縁3の取り
付け間隔を調整する。従って、クリップ4の全長は野縁
間隔に設計される。第4図のクリップ4は、挟着部4A
の先端が野縁3の垂直面に当たって、野縁3の間隔を調
整している。この様に、挟着部4Aの先端を野縁3に当
てて間隔調整するクリップ4は、挟着部4Aの先端を切
断することによって、簡単に野縁間隔が調整できる特長
がある。 ただ、野縁3の間隔を調整する為に、クリップ4が野縁
3に当たる部位は、挟着部4Aの先端に限定されない。
挟着部4Aの付根部の切欠部分を野縁3の両側端縁に当
てて、野縁間隔を調整することも可能である。 第4図は、壁に建築用板材Kを固定する下地材を示して
いる。同じ構造で、天井に建築用板材Kを固定すること
もできる。従って、この考案は下地材の用途を壁に特定
しない。 第5図は、下地材で天井板である建築用板材Kを固定す
る状態を示している。この下地材1の野縁3を天井躯体
に固定する構造は、第4図と同じ構造が使用できる。野
縁3に、横断面がエ字状のチャンネルが使用されてい
る。表面が化粧された天井板である建築用板材Kの表面
に釘頭等が出ないようにするためである。 野縁3は、第4図と同様の構造で野縁受2に連結されて
いる。野縁3には、クランプ8を介して天井板が連結さ
れている。天井板の上面には、端縁に沿ってコ金具9が
固定されている。 コ金具9は、第5図(A)に示す端部形状のクランプ8
で野縁3に連結されている。クランプ8は、第5図に示
すように、それ自体がコ金具に挟着され、端部の突出片
で野縁3の下面をコ金具に押圧して連結している。 片側がコ金具9で野縁3に連結された天井板は、他端に
挿入金具10が固定されている。挿入金具10は、隣接
天井板のコ金具9に押し込まれて、野縁3に連結され
る。即ち、挿入金具10は、コ金具9と天井板との間に
押し込まれる。天井板は、一方の端縁がコ金具9で、他
方の端縁が挿入金具10を介して野縁3に連結されてい
る。 この構造の天井板は、簡単に施工できることに加えて、
天井板の表面に釘やビスの頭が表出しないので、表面化
粧仕上板の取り付けに最適である。 第5図は建築用板材Kに天井板を使用している。これと
同一の構造の下地材を使用して、表面化粧仕上板である
壁板を固定することも可能である。 この考案は固定バー7と野縁3とクランプ4の形状を第
4図のものに特定しない。 第4図(B)に示すクリップ4は、第4図に示すクリッ
プ4に変わって使用できる。このクリップ4は、やじり
状の引掛部4Bを有する。この引掛部4Bは、先端の両
側に引掛が突出し、これが溝型の野縁受2に挿入され
て、引掛凹部2Aに引っ掛けられる。 さらに、第4図(C)は、クリップ4を野縁受2に挿入
して固定する他の構造を示す。このクリップ4は、横断
面形状がコ字状に作られている。コ字状のクリップ4
は、野縁受2の引掛凹部2Aに引っかけ状態で固定でき
る引掛部4Bを有する。引掛部4Bは、野縁受2の外周
面に設けられている引掛凹部2Aに嵌着される引掛が内
側に突出している。 このクリップ4に引っかけられる野縁受2は、外側面に
引掛凹部2Aに設けられている。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの考案の下地材の施工状態を例
示する平面図、第4図および第5図はこの考案の下地材
を例示する斜視図、第4図(A)ないし(B)はクリッ
プを例示する斜視図、第4図(C)は他の実施例にかか
るクリップと野縁受との連結状態を示す断面図、第5図
(A)は第5図に示されるクランプの端部を示す斜視
図、第6図は野縁を床に固定する状態を示す断面図であ
る。 1……建物躯体、2……野縁受、 2A……引掛凹部、2B……固定部、 3……野縁、3A……連結部、 4……クリップ、4A……挟着部、 4B……引掛部、6……切込、 7……固定バー、8……クランプ、 9……コ金具、10……挿入金具、 K……建築用板材。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁面または天井等の建物躯体(1)に、所定
    の間隔で平行に固定される野縁受(2)と、この野縁受(2)
    に交差して連結される野縁(3)と、この野縁(3)を野縁受
    (2)に連結するクリップ(4)とからなり、野縁(3)に建築
    用板材(K)が取り付けられるように構成された下地材で
    あって、野縁受(2)と野縁(3)とクリップ(4)とは下記の
    〜の構成を備えている。 野縁受(2)は、横断面形状が溝型に形成されている。 野縁(3)は連結部(3A)を有する。 クリップ(4)は、野縁(3)の連結部(3A)を押圧して、野
    縁(3)を野縁受(2)に連結する挟着部(4A)を端部に備えて
    いる。 溝型の野縁受(2)は、内側の両側に引掛凹部(2A)を設
    けている。 野縁受(2)は、溝型の開口部を野縁(3)に向けて背面の
    固定部(2B)が建物躯体(1)に固定される。 クリップ(4)は、野縁受(2)の引掛凹部(2A)に引っかけ
    状態で固定される引掛部(4B)を有する。 引掛部(4B)は、野縁受(2)の溝に挿入されて、溝の内
    側両面に設けられている引掛凹部(2A)に嵌着される引掛
    を外側に突出して両側に備える。
  2. 【請求項2】壁面または天井等の建物躯体(1)に、所定
    の間隔で平行に固定される野縁受(2)と、この野縁受(2)
    に交差して連結される野縁(3)と、この野縁(3)を野縁受
    (2)に連結するクリップ(4)とからなり、野縁(3)に建築
    用板材(K)が取り付けられるように構成された下地材で
    あって、野縁受(2)と野縁(3)とクリップ(4)とは下記の
    〜の構成を備えている。 野縁受(2)は、外側の両側面に引掛凹部(2A)を設けて
    いる。 野縁(3)は連結部(3A)を有する。 クリップ(4)は、野縁(3)の連結部(3A)を押圧して、野
    縁(3)を野縁受(2)に連結する挟着部(4A)を端部に備えて
    いる。 クリップ(4)は、野縁受(2)の引掛凹部(2A)に引っかけ
    状態で固定できる引掛部(4B)を有する。 引掛部(4B)は、野縁受(2)の外側両面に設けられてい
    る引掛凹部(2A)に嵌着される引掛を相対向して内側に突
    出して備える。
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