JPH0633037B2 - 静電複写画像修正用消しゴム - Google Patents

静電複写画像修正用消しゴム

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JPH0633037B2
JPH0633037B2 JP60064696A JP6469685A JPH0633037B2 JP H0633037 B2 JPH0633037 B2 JP H0633037B2 JP 60064696 A JP60064696 A JP 60064696A JP 6469685 A JP6469685 A JP 6469685A JP H0633037 B2 JPH0633037 B2 JP H0633037B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は静電複写法により形成された画像を修正する為
の消しゴムに関するものである。
(従来の技術及びその問題点) 近年,静電複写法が工業図面の作成に用いられるように
なり,使用される紙の中でも,特にトレーシングペーパ
ーの様な透明性の高い紙に画像を形成させたり,また製
図用フィルムに画像を形成させた第2原図としての用途
が増大している。
静電複写法でトレーシングペーパー等普通紙および製図
用フィルムに画像を形成せしめた,いわゆる第2原図
は,画像がトナーと称される着色合成樹脂粉末の溶融固
着したもので構成されている為,単なる消しゴム修正で
は修正出来ない場合が多い。
従来,このような第2原図の修正は,トナーの溶剤を画
像の修正部に直接塗布し,トナーを溶解した後,これを
拭取るといった方法が取られていた。
トナーの溶剤としてはトナーを良く溶かす,ベンゼン,
トルエン,キシレンなどの芳香族炭化水素やトナーの溶
融固着剤としてのトリクロルエチレンなどの塩化炭化水
素,また,これらの他にも,エステル類,ケトン類,脂
肪族炭化水素等を単独又は適当に混合して使用してい
る。
しかし,この方法の場合,トナーを溶解した後,拭取る
為,溶解性の良い溶剤ほど,紙面,フィルム面を汚す傾
向を有している。
また,汚れを少なくする為に,水又は低級アルコールと
これと相溶性のあるケトン類,エーテル類,エステル類
を混合した,溶剤を使用した(特公昭48−35420
号)例等があるが,修正後の乾燥時間を短かくする為に
低沸点,揮発性溶剤が使用されている。この為,修正操
作を迅速に行わねばならず,簡単な修正法とは言えなか
った。
さらに,画像に直接,溶剤を塗布する為,繊維の密でな
い例えば上質紙といった一般紙については,溶解したト
ナーが紙の繊維の中に浸透してしまい修正が不可能であ
った。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は,これらの状況に鑑み,トナーの溶剤の中で
も特に優れた溶解性を有する物質を見い出し,これを消
しゴム中に含有せしめることが出来れば,上述せる問題
点が解消されるとの見地に立ち,鋭意研究を重ねた結
果,遂に本発明を完成したものである。
即ち本発明は,下記一般式に示す溶剤を含浸した連通多
孔体状の酢酸酪酸セルロースを芯物質とする粉床法マイ
クロカプセルを消しゴム中に含有せしめた事を特徴とす
る静電複写画像修正用消しゴムを要旨とするものであ
る。
(一般式) (式中R1=H,C2H5, R2=H,C2H5) 本発明は、トナーを溶解する溶剤の中でも特に優れた溶
解性を示す上記一般式に示された溶剤を用いているが、
この溶剤による溶解性を低下させないよう、溶剤を単独
で、しかも、低粘度のままで用い、しかも、この溶剤が
直接紙面、フィルム面に接して紙面、フィルム面を汚さ
ないよう、溶剤を連通多孔体中に含浸させ、これを芯物
質として粉床法マイクロカプセルとなしたものを消しゴ
ム中に含有させたものである。しかも、前記連通多孔体
は、溶剤の溶解性を維持し、しかも、紙面、フィルム面
を汚さないよう、溶剤を、製造時適度に含浸し、使用時
適度に滲出させ得るものを選択する必要があるが、酢酸
酪酸セルロースは、前記溶剤に加熱時溶解し、これを冷
却すると連通多孔体状に析出するので、前記溶剤を含浸
した連通多孔体として最適のものである。
このように、溶剤を含む連通多孔体として酢酸酪酸セル
ロースを用いたので、本発明の消しゴムは、画像に対し
ては溶剤自体の持つ優れた溶解性がそのまま発揮され結
果的に優れた消去性を示すと共に、溶剤が酢酸酪酸セル
ロースの連通多孔体より適度の滲出するので紙面、フィ
ルム面を汚さない。尚,上記一般式に示される溶剤は,
その沸点が比較的高いものである事より,消しゴムとし
ての経時安定性に優れ,使用時の臭気等も極力緩和でき
る等,消しゴムとしての別の利点も有するものである。
以下,本発明を詳細に説明する。
簡便性,量産性等の点で優れた粉床法マイクロカプセル
に含有されるトナーを溶解する溶剤としては,下記一般
式に示すものであり,その具体例は下表に示すとおりで
ある。
(一般式) (式中R1=H,C2H5 R2=H,C2H5 (以上,新日本製鉄化学工業(株)製) これらの溶剤は単独もしくは2種以上混合して使用可能
であり,その使用量は消しゴム全量に対して5〜50重
量%,好ましくは5〜30重量%である。
前記トナーを溶解する溶剤を含浸して粉床法マイクロカ
プセルの芯物質となる酢酸酪酸セルロースは,酢酸,酪
酸とセルロースとのエステルの混合物であり,その具体
例としては,セリットBP300,BP500,BP7
00/25,BP700/40,BP900(以上,住
友バイエルウレタン(株)製)等がある。これらの酢酸
酪酸セルロースは同様に,単独もしくは2種以上混合し
て使用可能であり,その使用量は前記溶剤に対して5〜
20重量%,好ましくは10〜20重量%となる。酢酸
酪酸セルロースの量が溶剤に対して5重量%以下では,
酢酸酪酸セルロースによる連通多孔体が一体とならない
為溶剤をこの連通多孔体中に含浸しきれず,また20重
量%以上では連通多孔体が強固すぎて含浸された溶剤が
この多孔体から浸出せず良好でない。
次に,本発明における消しゴムの製造方法について簡単
に述べる。
先ず,溶剤に酢酸酪酸セルロースを加え加熱溶解する。
この溶液を例えば超微粉末シリカ粉中で,従来より周知
の方法に従い高速撹拌すれば,シリカ壁に囲まれたこの
溶液が冷え,酢酸酪酸セルロースが析出し,溶剤を含浸
した連通多孔体が形成される。そして,この連通多孔体
は溶剤を液体のまま含浸した芯物質となりシリカ壁マイ
クロカプセルが得られる。尚,ここで前記せる溶剤の量
は,マイクロカプセル全量に対して60〜75重量%と
なる様にする。次いで,従来より知られている消しゴム
基材,特に好ましくはポリ塩化ビニール,または,ポリ
塩化ビニルとポリ酢酸ビニルとの共重合体に可塑剤,安
定剤,充填材,更に必要に応じて顔料,香料,研磨材な
どを加えてペースト状物としたものに,前述した粉床法
マイクロカプセルを加え,均一に分散せしめた後,加熱
成型すれば,所望の消しゴムが容易に得られる。
(実施例) 以下,本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
<粉床法マイクロカプセルの製法> ジェチルジフェニル(新日本製鉄化学工業(株)製,ア
ロサイザー404)105重量部(以下単に「部」と表
わす。)と,酢酸酪酸セルロース(住友バイエルウレタ
ン(株)製,BP500)19部を加熱溶解して,溶液
124部を得,これを超微粉末シリカ粉30部中で高速
撹拌してシリカ壁マイクロカプセルを得た。
<消しゴムの製法> ポリ塩化ビニル(日本ゼラチン(株)製,Geon121) 150
部 ジオクチルフタレート(可塑剤) 150部 エポキシ化大豆油(安定剤) 3部 炭酸カルシウム (充填剤) 10部 上記成分を撹拌混合して,塩ビペースト状物313部を
得,これに先の粉床法によるシリカ壁マイクロカプセル
154部を加え,均一に撹拌混合した後,110℃,2
0分間プレス成型を行ない消しゴムを得た。
(発明の効果) 上記実施例で得られた消しゴムで,トレーシングペーパ
ー及び製図用フィルム上に形成された静電複写法による
画像を5回擦過したところ,両者ともその画像は容易に
消去,修正でき,その修正跡にも汚れはみられなかっ
た。
以上詳細に述べた如く,本発明による静電複写画像修正
用消しゴムは,優れた消去性を示し,しかもその修正跡
にも汚れはみられず,また,繊維の密でない上質紙とい
った一般紙に対してもトナーを溶解した溶剤が消し屑に
吸着されることにより,トナーを溶解した溶剤が紙に浸
透して不具合を招くことが無いといった如く優れた消し
ゴムと言えるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式に示す溶剤を含浸した連通多孔
    体状の酢酸酪酸セルロースを芯物質とする粉床法マイク
    ロカプセルを消しゴム中に含有せしめた事を特徴とする
    静電複写画像修正用消しゴム。 (一般式) (式中R1=H,C2H2 R2=H,C2H5
JP60064696A 1985-03-28 1985-03-28 静電複写画像修正用消しゴム Expired - Lifetime JPH0633037B2 (ja)

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JPS61222798A JPS61222798A (ja) 1986-10-03
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JPS57128640A (en) * 1981-02-03 1982-08-10 Nippon Steel Chem Co Ltd Preparation of ethylbiphenyl compound
JPS5852520A (ja) * 1981-09-25 1983-03-28 Tatsuno:Kk 液量測定装置

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