JPH0630999B2 - 静電複写画像修正用消しゴム - Google Patents
静電複写画像修正用消しゴムInfo
- Publication number
- JPH0630999B2 JPH0630999B2 JP59228387A JP22838784A JPH0630999B2 JP H0630999 B2 JPH0630999 B2 JP H0630999B2 JP 59228387 A JP59228387 A JP 59228387A JP 22838784 A JP22838784 A JP 22838784A JP H0630999 B2 JPH0630999 B2 JP H0630999B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eraser
- solvent
- toner
- image correction
- paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は静電複写法により形成された画像を修正する為
の消しゴムに関するものである。
の消しゴムに関するものである。
（従来の技術） 近年，静電複写法が工業図面の作成に用いられるように
なり、使用される紙の中でも，特にトレーシングペーパ
ーの様な透明性の高い紙に画像を形成させたり，また製
図用フイルムに画像を形成させた第２原図としての用途
が増大している。
なり、使用される紙の中でも，特にトレーシングペーパ
ーの様な透明性の高い紙に画像を形成させたり，また製
図用フイルムに画像を形成させた第２原図としての用途
が増大している。
静電複写法でトレーシングペーパー等普通紙および製図
用フイルムに画像を形成せしめた，いわゆる第２原図
は，画像がトナーと称される着色合成樹脂粉末を被複写
面に溶融固着したもので構成されている為，単なる消し
ゴム修正では修正出来ない場合が多い。
用フイルムに画像を形成せしめた，いわゆる第２原図
は，画像がトナーと称される着色合成樹脂粉末を被複写
面に溶融固着したもので構成されている為，単なる消し
ゴム修正では修正出来ない場合が多い。
従来，このような第２原図の修正は，トナーの溶剤を画
像の修正部に直接塗布し，トナーを溶解した後，これを
拭取るといった方法が取られていた。
像の修正部に直接塗布し，トナーを溶解した後，これを
拭取るといった方法が取られていた。
トナーの溶剤としてはトナーを良く溶かす，ベンゼン，
トルエン，キシレンなどの芳香族炭化水素やトナーの溶
融固着剤としてのトリクロルエチレンなどの塩化炭化水
素，また，これらの他にも，エステル類，ケトン類，脂
肪族炭化水素等を単独又は適当に混合して使用してい
る。
トルエン，キシレンなどの芳香族炭化水素やトナーの溶
融固着剤としてのトリクロルエチレンなどの塩化炭化水
素，また，これらの他にも，エステル類，ケトン類，脂
肪族炭化水素等を単独又は適当に混合して使用してい
る。
しかし，この方法の場合，トナーを溶解した後，拭取る
為，溶解性の良い溶剤ほど，紙面，フィルム面を汚す傾
向を有している。
為，溶解性の良い溶剤ほど，紙面，フィルム面を汚す傾
向を有している。
また，汚れを少なくする為に、水又は低級アルコールと
これと相溶性のあるケトン類，エーテル類，エステル類
を混合した，溶剤を使用した（特公昭４８−３５４２０
号）例等があるが、修正後の乾燥時間を短かくする為に
低沸点，揮発性溶剤が使用されている。この為，修正操
作を迅速に行わねばならず，簡単な修正法とは言えなか
った。
これと相溶性のあるケトン類，エーテル類，エステル類
を混合した，溶剤を使用した（特公昭４８−３５４２０
号）例等があるが、修正後の乾燥時間を短かくする為に
低沸点，揮発性溶剤が使用されている。この為，修正操
作を迅速に行わねばならず，簡単な修正法とは言えなか
った。
さらに、画像に直接，溶剤を塗布する為，繊維の密でな
い例えば上質紙といった一般紙については，溶解したト
ナーが紙の繊維の中に浸透してしまい修正が不可能であ
った。
い例えば上質紙といった一般紙については，溶解したト
ナーが紙の繊維の中に浸透してしまい修正が不可能であ
った。
（発明の目的） 本発明者は、これらの状況に鑑み，トナーの溶剤を消し
ゴム中に含有せしめると共に，該溶剤中に超微粒子粉を
混入せしめることが出来れば，上述せる問題点が解消さ
れるとの見地に立ち，鋭意研究を重ねた結果，遂に本発
明を完成したものである。
ゴム中に含有せしめると共に，該溶剤中に超微粒子粉を
混入せしめることが出来れば，上述せる問題点が解消さ
れるとの見地に立ち，鋭意研究を重ねた結果，遂に本発
明を完成したものである。
（発明の構成） 即ち、本発明は，１次粒子の平均粒径が１μｍ以下の超
微粒子粉で増粘させた下記条件を有する沸点１２０℃以
上の溶剤を芯物質とする粉床法マイクロカプセルを消し
ゴム中に含有せしめたことを特徴とする静電複写画像修
正用消しゴムを要旨とするものである。
微粒子粉で増粘させた下記条件を有する沸点１２０℃以
上の溶剤を芯物質とする粉床法マイクロカプセルを消し
ゴム中に含有せしめたことを特徴とする静電複写画像修
正用消しゴムを要旨とするものである。
＜条 件＞ 水素結合力が弱の時 溶解性パラメーター(δ) が7.０〜１1.１ （cal／cm3）1/2 水素結合力が中の時 溶解性パラメーター(δ) が7.４〜１4.７ （cal／cm3）1/2 本発明においては，トナーの溶剤を消しゴム中に含有せ
しめたので、溶剤が直接紙面，フィルム面に接しないた
め、紙面，フイルム面を汚すことが無く，又，繊維の密
でない紙における各繊維間に入り込んだトナーについて
は，マイクロカプセル中の、トナーの粒径（通常１０μ
ｍ）の１／１０以下の粒径である１次粒子の平均粒径が
１μｍ以下の超微粒子粉が、言わば紙面に対して研磨作
用を呈する結果，各繊維間に入り込んだトナーを除去す
ることが可能となったもので，上質紙の様な一般紙につ
いても完全に画像を消去修正することができるようにな
ったものである。
しめたので、溶剤が直接紙面，フィルム面に接しないた
め、紙面，フイルム面を汚すことが無く，又，繊維の密
でない紙における各繊維間に入り込んだトナーについて
は，マイクロカプセル中の、トナーの粒径（通常１０μ
ｍ）の１／１０以下の粒径である１次粒子の平均粒径が
１μｍ以下の超微粒子粉が、言わば紙面に対して研磨作
用を呈する結果，各繊維間に入り込んだトナーを除去す
ることが可能となったもので，上質紙の様な一般紙につ
いても完全に画像を消去修正することができるようにな
ったものである。
以下，本発明を詳細に説明する。
消しゴム中に含有される溶剤としてはトナーを溶解する
溶剤で、消しゴム原材料中に分散して加熱成型する事よ
り沸点が１２０℃以上望ましくは２００℃以上のもので
あれば良い。
溶剤で、消しゴム原材料中に分散して加熱成型する事よ
り沸点が１２０℃以上望ましくは２００℃以上のもので
あれば良い。
又，トナーのバインダーの主な樹脂であるポリスチレン
の溶解パラメーターはメーカー，グレードにより多少異
なるが，その値は，水素結合力が（弱）で7.０〜１1.１
（〔cal／cm3〕1/2），（中）で7.４〜１4.７（〔cal／
cm3〕〕1/2）である。更に，グレード，コポリマーによ
っては、水素結合力（強）で9.５〜１4.５（〔cal／c
m3〕1/2）の値を持つものもある。
の溶解パラメーターはメーカー，グレードにより多少異
なるが，その値は，水素結合力が（弱）で7.０〜１1.１
（〔cal／cm3〕1/2），（中）で7.４〜１4.７（〔cal／
cm3〕〕1/2）である。更に，グレード，コポリマーによ
っては、水素結合力（強）で9.５〜１4.５（〔cal／c
m3〕1/2）の値を持つものもある。
この為，消しゴムに含有される溶剤としては，トナーを
溶解させる条件として溶解パラメーターが水素結合力が
（弱）で7.０〜１1.１，（中）で7.４〜１4.５のもの
で，かつ，消しゴム原材料中に分散して，加熱成型する
ため，上述した沸点が１２０℃以上，好ましくは２００
℃以上のものとなる。
溶解させる条件として溶解パラメーターが水素結合力が
（弱）で7.０〜１1.１，（中）で7.４〜１4.５のもの
で，かつ，消しゴム原材料中に分散して，加熱成型する
ため，上述した沸点が１２０℃以上，好ましくは２００
℃以上のものとなる。
上述の溶剤の具体例を次表に示す。
これらの溶剤は単独もしくは２種以上の混合物として使
用できる。尚，使用できる溶剤としては，上記のものに
限らない。
用できる。尚，使用できる溶剤としては，上記のものに
限らない。
溶剤の使用量としては消しゴム全量に対して５〜５０重
量％，好ましくは５〜３０重量％である。
量％，好ましくは５〜３０重量％である。
次に，前述した溶剤を増粘させる超微粒子粉としては，
各繊維間に入り込んだトナーを研磨，そして除去すると
いう観点から１次粒径が、トナー粒径の１／１０以下で
ある１μｍ以下のものが良く、その具体例を挙げれば，
合成カルシウムシリケートとしてマイクロ・セルーＣ，
マイクロ・セルーＥ（以上，ションズ・マンビル・イン
ターナショナルコーポレーション），超微粉ケイ酸とし
てミズカシルＰ−８０１，ミズカシルＰ−８０１Ｎ（以
上，水澤化学工業（株）製），ニップシールＬＰ，ニッ
プシールＮＳ（以上，日本シリカ工業（株）製），合成
ケイ酸アルミニウムとして合成ケイ酸アルミニウム特軽
質（協和化学工業（株）製）等がある。これらの超微粒
子粉は単独もしくは２種以上混合して使用でき，その使
用量としては，前記溶剤重量の５〜５０重量％，好まし
くは１０〜４０重量％である。超微粒子粉の重量が５重
量％より少ないと，十分な研磨効果が得られず，又，５
０重量％より多いと溶剤が超微粒子粉に吸収されて，ト
ナーに対する溶解作用が軽減してしまいあまり好ましく
ない。
各繊維間に入り込んだトナーを研磨，そして除去すると
いう観点から１次粒径が、トナー粒径の１／１０以下で
ある１μｍ以下のものが良く、その具体例を挙げれば，
合成カルシウムシリケートとしてマイクロ・セルーＣ，
マイクロ・セルーＥ（以上，ションズ・マンビル・イン
ターナショナルコーポレーション），超微粉ケイ酸とし
てミズカシルＰ−８０１，ミズカシルＰ−８０１Ｎ（以
上，水澤化学工業（株）製），ニップシールＬＰ，ニッ
プシールＮＳ（以上，日本シリカ工業（株）製），合成
ケイ酸アルミニウムとして合成ケイ酸アルミニウム特軽
質（協和化学工業（株）製）等がある。これらの超微粒
子粉は単独もしくは２種以上混合して使用でき，その使
用量としては，前記溶剤重量の５〜５０重量％，好まし
くは１０〜４０重量％である。超微粒子粉の重量が５重
量％より少ないと，十分な研磨効果が得られず，又，５
０重量％より多いと溶剤が超微粒子粉に吸収されて，ト
ナーに対する溶解作用が軽減してしまいあまり好ましく
ない。
次に，本発明における消しゴムの製造方法について簡単
に述べる。
に述べる。
先ず，製造の容易性そして量産性等の点で優れている粉
床法マイクロカプセルは，前述した超微粒子粉により増
粘された芯物質たる溶剤を例えば超微粒末シリカ粉中
で，従来より周知の方法に従い高速撹拌すれば，シリカ
壁マイクロカプセルが得られる。次いで従来より知られ
ている消しゴム基材，特に好ましくはポリ塩化ビニル，
ポリ塩化ビニルとポリ酢酸ビニルとの共重合体に可塑
剤，安定剤，充填剤，更に必要に応じて顔料，香料など
を加えてペースト状物としたものに，前述した粉床法マ
イクロカプセルを加え，均一に分散せしめた後，加熱成
型すれば，所望の消しゴムが容易に得られる。
床法マイクロカプセルは，前述した超微粒子粉により増
粘された芯物質たる溶剤を例えば超微粒末シリカ粉中
で，従来より周知の方法に従い高速撹拌すれば，シリカ
壁マイクロカプセルが得られる。次いで従来より知られ
ている消しゴム基材，特に好ましくはポリ塩化ビニル，
ポリ塩化ビニルとポリ酢酸ビニルとの共重合体に可塑
剤，安定剤，充填剤，更に必要に応じて顔料，香料など
を加えてペースト状物としたものに，前述した粉床法マ
イクロカプセルを加え，均一に分散せしめた後，加熱成
型すれば，所望の消しゴムが容易に得られる。
（実施例） 以下本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
実施例 （粉床法マイクロカプセルの製法） ２−フェノキシエタノール１０５重量部（以下，単に
「部」という）と，マイクロ・セルＣ２０部を撹拌混合
してペースト状物１２０部を得，これを超微粒末シリカ
粉３０部中で高速撹拌して，シリカ壁マイクロカプセル
を得た。
「部」という）と，マイクロ・セルＣ２０部を撹拌混合
してペースト状物１２０部を得，これを超微粒末シリカ
粉３０部中で高速撹拌して，シリカ壁マイクロカプセル
を得た。
（消しゴムの製法） ポリ塩化ビニル １５０部 （日本ゼオン（株）製，Geon１２１） ジオクチルフタレート １５０部 エポキシ化大豆油 ３部 炭酸カルシウム ５０部 上記成分を撹拌混合して，塩ビペースト３５３部を得，
これに先の粉床法によるシリカ壁マイクロカプセル１４
８部を加え，均一に撹拌混合した後，１１０℃，２０分
間プレス成型を行ない消しゴムを得た。
これに先の粉床法によるシリカ壁マイクロカプセル１４
８部を加え，均一に撹拌混合した後，１１０℃，２０分
間プレス成型を行ない消しゴムを得た。
（発明の効果） 上記実施例で得られた消しゴムで，上質紙及びＰＰＣ複
写機用普通紙上に形成された静電複写法による画像を２
０回擦過したところ，両者ともその画像は容易に消去，
修正でき，紙の繊維間におけるトナーも残るといった事
がなく，またその消去跡においても汚損等はみられなか
った。
写機用普通紙上に形成された静電複写法による画像を２
０回擦過したところ，両者ともその画像は容易に消去，
修正でき，紙の繊維間におけるトナーも残るといった事
がなく，またその消去跡においても汚損等はみられなか
った。
以上述べた如く，本発明による静電複写画像修正用消し
ゴムは，優れた消去性を示し，また消去，修正跡が汚損
されることにより外観上見栄えの悪くなることが無いた
め非常に有用性の高いものである。
ゴムは，優れた消去性を示し，また消去，修正跡が汚損
されることにより外観上見栄えの悪くなることが無いた
め非常に有用性の高いものである。
Claims (1)
- 【請求項１】１次粒子の平均粒径が１μｍ以下の超微粒
子粉で増粘させた下記条件を有する沸点１２０℃以上の
溶剤を芯物質とする粉末法マイクロカプセルを消しゴム
中に含有せしめたことを特徴とする静電複写画像修正用
消しゴム ＜条 件＞ 水素結合力が弱の時 溶解性パラメーター(δ) が7.０〜１1.１ （cal／cm3）1/2 水素結合力が中の時 溶解性パパラメーター(δ) が7.４〜１4.７ （cal／cm3）1/2
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59228387A JPH0630999B2 (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | 静電複写画像修正用消しゴム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59228387A JPH0630999B2 (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | 静電複写画像修正用消しゴム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61106300A JPS61106300A (ja) | 1986-05-24 |
| JPH0630999B2 true JPH0630999B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=16875666
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59228387A Expired - Lifetime JPH0630999B2 (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | 静電複写画像修正用消しゴム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0630999B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5634193A (en) * | 1979-08-28 | 1981-04-06 | Sony Corp | Clock control circuit of charge transfer type memory element |
| JPS5852520A (ja) * | 1981-09-25 | 1983-03-28 | Tatsuno:Kk | 液量測定装置 |
-
1984
- 1984-10-30 JP JP59228387A patent/JPH0630999B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61106300A (ja) | 1986-05-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |