JPH06330189A - 焼結機操業方法 - Google Patents
焼結機操業方法Info
- Publication number
- JPH06330189A JPH06330189A JP12177993A JP12177993A JPH06330189A JP H06330189 A JPH06330189 A JP H06330189A JP 12177993 A JP12177993 A JP 12177993A JP 12177993 A JP12177993 A JP 12177993A JP H06330189 A JPH06330189 A JP H06330189A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw material
- sintering
- sintering machine
- moisture
- drying
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 焼結用原料充填層中の水分による焼結速度,
歩留り,強度の低下の問題を解消する焼結機の操業法の
提供。 【構成】 下方吸引式焼結機により焼結鉱を製造するに
当たって、原料に水分を添加した造粒原料を焼結機に装
入し、充填層を形成した後に点火炉で着火開始するまで
の間に充填原料の付着水分を下方吸引されるガス温度,
風量を増大したり、乾燥炉を完全密封状態にして配置さ
れたマイクロ波発生装置により、乾燥状態とした後に焼
結されることによって高歩留りで高生産性の焼結が可能
となる。
歩留り,強度の低下の問題を解消する焼結機の操業法の
提供。 【構成】 下方吸引式焼結機により焼結鉱を製造するに
当たって、原料に水分を添加した造粒原料を焼結機に装
入し、充填層を形成した後に点火炉で着火開始するまで
の間に充填原料の付着水分を下方吸引されるガス温度,
風量を増大したり、乾燥炉を完全密封状態にして配置さ
れたマイクロ波発生装置により、乾燥状態とした後に焼
結されることによって高歩留りで高生産性の焼結が可能
となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製銑用等の原料鉱石を
焼結するための下方吸引式焼結機の操業方法に関する。
焼結するための下方吸引式焼結機の操業方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この焼結に際しての焼結機への装入原料
は、図3に示すように、主原料の鉱石は鉱石ホッパー
1、副原料である石灰石は石灰石ホッパー2、燃料であ
るコークスはコークスホッパー3、返鉱は返鉱ホッパー
4からそれぞれ所定量切り出し、これをミキサー5で調
湿造粒している。そして、この調湿造粒後の焼結原料M
は、サージホッパー6に一旦装入し、ドラムフィーダー
7から切り出しシュート12を介してパレット8に装入
して充填層Fを形成したのち、表層部分を乾燥炉9にお
いて加熱・乾燥してから、点火炉10において表層部分
のコークスに点火して、下方に空気を吸引しながらコー
クスを燃焼させ、この燃焼熱で上層から下層にかけて順
次原料を焼結する工程を経て、所定の落下強度、回転強
度以上あって、それに所定の還元粉化指数以下の焼結鉱
としている。
は、図3に示すように、主原料の鉱石は鉱石ホッパー
1、副原料である石灰石は石灰石ホッパー2、燃料であ
るコークスはコークスホッパー3、返鉱は返鉱ホッパー
4からそれぞれ所定量切り出し、これをミキサー5で調
湿造粒している。そして、この調湿造粒後の焼結原料M
は、サージホッパー6に一旦装入し、ドラムフィーダー
7から切り出しシュート12を介してパレット8に装入
して充填層Fを形成したのち、表層部分を乾燥炉9にお
いて加熱・乾燥してから、点火炉10において表層部分
のコークスに点火して、下方に空気を吸引しながらコー
クスを燃焼させ、この燃焼熱で上層から下層にかけて順
次原料を焼結する工程を経て、所定の落下強度、回転強
度以上あって、それに所定の還元粉化指数以下の焼結鉱
としている。
【0003】この焼結プロセスにおける原料鉱石中の含
有水分は、燃焼面がいたずらに広がらないように抑制し
て熱の集中を高める役割があり、必要不可欠なものとさ
れていた。
有水分は、燃焼面がいたずらに広がらないように抑制し
て熱の集中を高める役割があり、必要不可欠なものとさ
れていた。
【0004】この原料鉱石中の含有水分の機能を高める
ために、例えば、特公昭57−45296号公報には、
装入物の表層のみを乾燥して、装入物表層に乾燥帯を形
成した後に点火する技術が開示されている。
ために、例えば、特公昭57−45296号公報には、
装入物の表層のみを乾燥して、装入物表層に乾燥帯を形
成した後に点火する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現実の
問題として、焼結機への装入原料の充填層は、予熱域を
出た後では、その表層部分は乾燥しているが、下層部に
は調湿造粒した際に添加される水分と、予熱域で一旦気
化した表層部の水分が下層部で凝縮した水分とが存在す
る。このため充填層内の空隙が水滴によって閉塞されて
通気が著しく悪化すると共に通気ムラが生じてムラ焼け
が発生し、さらにこの水分の蒸発熱が、コークスの燃焼
熱が奪われることによる焼結速度,歩留り,強度の低下
とバラツキを生じ、生産性,歩留りの大幅な向上が期待
できないという問題がある。
問題として、焼結機への装入原料の充填層は、予熱域を
出た後では、その表層部分は乾燥しているが、下層部に
は調湿造粒した際に添加される水分と、予熱域で一旦気
化した表層部の水分が下層部で凝縮した水分とが存在す
る。このため充填層内の空隙が水滴によって閉塞されて
通気が著しく悪化すると共に通気ムラが生じてムラ焼け
が発生し、さらにこの水分の蒸発熱が、コークスの燃焼
熱が奪われることによる焼結速度,歩留り,強度の低下
とバラツキを生じ、生産性,歩留りの大幅な向上が期待
できないという問題がある。
【0006】本発明の目的は、かかる焼結用原料充填層
中の水分による焼結速度,歩留り,強度の低下の問題を
解消する製銑用焼結機の操業法を提供することにある。
中の水分による焼結速度,歩留り,強度の低下の問題を
解消する製銑用焼結機の操業法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下方吸引式焼
結機により焼結鉱を製造するに当たって、原料充填層の
含有水分を原料装入後点火前までの間に原料充填層の全
厚にわたって乾燥させることによって、その目的を達成
した。
結機により焼結鉱を製造するに当たって、原料充填層の
含有水分を原料装入後点火前までの間に原料充填層の全
厚にわたって乾燥させることによって、その目的を達成
した。
【0008】この点火前までの充填層の含有水分の乾燥
のための具体的な手段としては、乾燥炉において下方吸
引されるガス温度,風量を増大したり、乾燥炉を完全密
封状態にして配置されたマイクロ波発生装置等の乾燥促
進装置を使用することができる。ここで乾燥とは、付着
水分を4.0%以下に乾燥した場合であって、付着水分
を完全乾燥する領域までを含めている。
のための具体的な手段としては、乾燥炉において下方吸
引されるガス温度,風量を増大したり、乾燥炉を完全密
封状態にして配置されたマイクロ波発生装置等の乾燥促
進装置を使用することができる。ここで乾燥とは、付着
水分を4.0%以下に乾燥した場合であって、付着水分
を完全乾燥する領域までを含めている。
【0009】
【作用】装入原料充填層の乾燥状態における焼成に際し
て、乾燥状態の原料を焼結機に装入したのでは擬似粒子
が崩壊して焼結できないが、原料に水分を添加し造粒し
たものを焼結機に装入した後に点火炉で着火開始するま
での間に、充填原料の付着水分を完全乾燥状態とした後
に焼結すれば、高歩留りで高生産性の焼結が可能とな
る。
て、乾燥状態の原料を焼結機に装入したのでは擬似粒子
が崩壊して焼結できないが、原料に水分を添加し造粒し
たものを焼結機に装入した後に点火炉で着火開始するま
での間に、充填原料の付着水分を完全乾燥状態とした後
に焼結すれば、高歩留りで高生産性の焼結が可能とな
る。
【0010】装入原料中の水分の焼結反応への機能は、
造粒による通気性改善への機能であって、通気性さえ確
保できれば焼結反応自体には必要でなく、むしろ吸熱物
質である水分の焼結べッド内下層部における凝縮による
擬似粒子の崩壊,むら焼け等の悪影響が取り除かれるの
で、熱的に有利な形で擬似粒子崩壊による焼結性の悪化
を防ぐことができる。
造粒による通気性改善への機能であって、通気性さえ確
保できれば焼結反応自体には必要でなく、むしろ吸熱物
質である水分の焼結べッド内下層部における凝縮による
擬似粒子の崩壊,むら焼け等の悪影響が取り除かれるの
で、熱的に有利な形で擬似粒子崩壊による焼結性の悪化
を防ぐことができる。
【0011】この作用は、乾燥仕上がり水分が1.0%
以下でより好ましい結果が得られ、更に付着水(結晶水
を除く)を完全に乾燥すると極めて優れた効果が得られ
る。
以下でより好ましい結果が得られ、更に付着水(結晶水
を除く)を完全に乾燥すると極めて優れた効果が得られ
る。
【0012】
実施例1 図1は本発明を実施するための装置の態様を示す。
【0013】同図において、従来方法と同じプロセスで
形成された層高600mmの原料充填層Fを、パレット
8と原料充填層Fの表層との気密性を持った乾燥炉9に
装入し、ガス温度450℃、風量18万Nm3 /Hの熱
風を下方吸引して原料充填層Fを乾燥させて充填層の全
厚みにわたる付着水分を4.0%と1.0%とした後
に、点火炉10で点火して焼結を行った。これによっ
て、生産率は34.7T/D/m2 に、歩留りは84.
0%に向上し、粉コークスの原単位は38.6kg/t
であった。また、上記の条件で全厚みの付着水分が0%
となるまで完全乾燥したものを焼結したが、生産率,歩
留り等、より優れた値が得られた。
形成された層高600mmの原料充填層Fを、パレット
8と原料充填層Fの表層との気密性を持った乾燥炉9に
装入し、ガス温度450℃、風量18万Nm3 /Hの熱
風を下方吸引して原料充填層Fを乾燥させて充填層の全
厚みにわたる付着水分を4.0%と1.0%とした後
に、点火炉10で点火して焼結を行った。これによっ
て、生産率は34.7T/D/m2 に、歩留りは84.
0%に向上し、粉コークスの原単位は38.6kg/t
であった。また、上記の条件で全厚みの付着水分が0%
となるまで完全乾燥したものを焼結したが、生産率,歩
留り等、より優れた値が得られた。
【0014】これに対して、完全乾燥を行わない水分が
5.8%残留する充填層を焼成した場合の生産率は2
9.4T/D/m2 、歩留は82.5%、粉コークス原
単位は44.2kg/tに過ぎなかった。
5.8%残留する充填層を焼成した場合の生産率は2
9.4T/D/m2 、歩留は82.5%、粉コークス原
単位は44.2kg/tに過ぎなかった。
【0015】実施例2 図2に本発明を実施するための装置の第2の態様を示
す。
す。
【0016】同図において、図3に示す従来方法と同じ
プロセスで鉱石原料Mを装入し、形成された層高600
mmの原料充填層Fを、完全にシールドされた乾燥炉9
に設けたマイクロ波発生装置11によって完全乾燥させ
て付着水分を0%とした後に、点火炉10において点火
して焼結を行った。これよって、生産率は35.2T/
D/m2 、歩留が85.9%に向上し、粉コークス原単
位が37.9kg/tとなった。
プロセスで鉱石原料Mを装入し、形成された層高600
mmの原料充填層Fを、完全にシールドされた乾燥炉9
に設けたマイクロ波発生装置11によって完全乾燥させ
て付着水分を0%とした後に、点火炉10において点火
して焼結を行った。これよって、生産率は35.2T/
D/m2 、歩留が85.9%に向上し、粉コークス原単
位が37.9kg/tとなった。
【0017】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏する。
【0018】(1) 水分による通気悪化が起こらない
ので、焼結速度が上がり、生産性は約20%大幅に向上
する。
ので、焼結速度が上がり、生産性は約20%大幅に向上
する。
【0019】(2) 原料充填層に焼けムラが生じない
ために均一焼成が可能となり、歩留りは約2%向上す
る。
ために均一焼成が可能となり、歩留りは約2%向上す
る。
【0020】(3) 充填鉱石に付着した水分の蒸発の
ための熱が不要となるため、コークス原単位の大幅な低
減が可能となる。
ための熱が不要となるため、コークス原単位の大幅な低
減が可能となる。
【図1】 本発明を実施するための乾燥炉の例を示す。
【図2】 本発明の他の実施例である乾燥装置の例を示
す。
す。
【図3】 従来方法の概略工程を示す図である。
M 焼結原料 F 原料充填層 1,2,3,4 ホッパー 5 ミキサー 6 サージホッパー 7 ドラムフィーダー 8 パレット 9 乾燥炉 10 点火炉 11 マイクロ波発生装置 12 切り出しシュート
Claims (1)
- 【請求項1】 下方吸引式焼結機により焼結鉱を製造す
るに当たって、装入原料に水分を添加して混合・造粒し
た後、焼結機に装入して原料充填層を形成し、この原料
充填層の含有水分を原料装入後点火前までの間に原料充
填層の全厚にわたって乾燥したのち点火焼成する焼結機
操業方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12177993A JPH06330189A (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 焼結機操業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12177993A JPH06330189A (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 焼結機操業方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06330189A true JPH06330189A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=14819684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12177993A Withdrawn JPH06330189A (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 焼結機操業方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06330189A (ja) |
-
1993
- 1993-05-24 JP JP12177993A patent/JPH06330189A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000801 |