JPH06329859A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents
塩化ビニル系樹脂組成物Info
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- JPH06329859A JPH06329859A JP14551893A JP14551893A JPH06329859A JP H06329859 A JPH06329859 A JP H06329859A JP 14551893 A JP14551893 A JP 14551893A JP 14551893 A JP14551893 A JP 14551893A JP H06329859 A JPH06329859 A JP H06329859A
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- chloride resin
- copolymer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、塩化ビニル系樹脂成形品の再
利用を有効に行なうことにある。 【構成】硬質塩化ビニル系樹脂成形品粉砕物の成形作業
性を改良するために、該粉砕物に塩化ビニルと該塩化ビ
ニルに共重合可能な他のビニル単量体との共重合体およ
び／または低重合度塩化ビニル樹脂を混合する。
利用を有効に行なうことにある。 【構成】硬質塩化ビニル系樹脂成形品粉砕物の成形作業
性を改良するために、該粉砕物に塩化ビニルと該塩化ビ
ニルに共重合可能な他のビニル単量体との共重合体およ
び／または低重合度塩化ビニル樹脂を混合する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は主として硬質塩化ビニル
系樹脂成形物の再利用を目的とした塩化ビニル系樹脂組
成物に関するものである。
系樹脂成形物の再利用を目的とした塩化ビニル系樹脂組
成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂は日用品、管工機材等
の成形品の材料として多用されているが、その廃棄物は
従来粉砕してインジェクション成形、押出し成形、押出
し注型成形等により再利用されている。
の成形品の材料として多用されているが、その廃棄物は
従来粉砕してインジェクション成形、押出し成形、押出
し注型成形等により再利用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら塩化ビニ
ル系樹脂粉砕物は機械的物性、耐侯性には優れているも
のの、熱分解し易いので高温に加熱して良好な流動性を
得ることは困難であり成形作業性が悪く、特に大型肉厚
成形品を得るために低剪断速度での押出し成形を行なっ
た場合、成形物の表面に未溶融の粉砕物によるスジ状の
模様（フローマーク）が入り、成形物の外観および機械
的な特性を著しく低下させる。
ル系樹脂粉砕物は機械的物性、耐侯性には優れているも
のの、熱分解し易いので高温に加熱して良好な流動性を
得ることは困難であり成形作業性が悪く、特に大型肉厚
成形品を得るために低剪断速度での押出し成形を行なっ
た場合、成形物の表面に未溶融の粉砕物によるスジ状の
模様（フローマーク）が入り、成形物の外観および機械
的な特性を著しく低下させる。
【０００４】成形作業性を改良するために安定剤、滑剤
等を添加することが通常行なわれているが、これらの添
加は塩化ビニル系樹脂を加熱軟化させて行なうので、塩
化ビニル系樹脂を分解させない程度の低温加熱では均一
混合が困難で、成形作業性の改良は充分ではない。
等を添加することが通常行なわれているが、これらの添
加は塩化ビニル系樹脂を加熱軟化させて行なうので、塩
化ビニル系樹脂を分解させない程度の低温加熱では均一
混合が困難で、成形作業性の改良は充分ではない。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点を解決するための手段として、硬質塩化ビニル系樹脂
成形品の粉砕物に下記の成分(1),(2),(3) のいずれかを
混合するものである。 (1)塩化ビニルと該塩化ビニルと共重合可能な他のビニ
ル単量体との共重合体 (2)平均重合度が６００以下の低重合度塩化ビニル樹脂 (3)上記共重合体と上記低重合度塩化ビニル樹脂との混
合物
点を解決するための手段として、硬質塩化ビニル系樹脂
成形品の粉砕物に下記の成分(1),(2),(3) のいずれかを
混合するものである。 (1)塩化ビニルと該塩化ビニルと共重合可能な他のビニ
ル単量体との共重合体 (2)平均重合度が６００以下の低重合度塩化ビニル樹脂 (3)上記共重合体と上記低重合度塩化ビニル樹脂との混
合物
【０００６】本発明で対象とする塩化ビニル系樹脂成形
品は特に硬質なものに限られ、ＪＩＳ−Ｋ６３０１に規
定されている成形品の表面硬度が９０以上であることが
望ましい。表面硬度９０に満たない成形品の粉砕物では
融点が上記共重合体と大きく異なるために成形品表面に
フッシュアイが出来易い。
品は特に硬質なものに限られ、ＪＩＳ−Ｋ６３０１に規
定されている成形品の表面硬度が９０以上であることが
望ましい。表面硬度９０に満たない成形品の粉砕物では
融点が上記共重合体と大きく異なるために成形品表面に
フッシュアイが出来易い。
【０００７】上記共重合体に用いられる塩化ビニルと共
重合可能な他のビニル単量体としては、エチレン、プロ
ピレン、イソブチレン等のオレフィン類、ブタジエン、
イソプレン等のジエン類、塩化ビニリデン、フッ化ビニ
ル等のハロゲン化ビニル類、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸２エチルヘ
キシル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸２エチルヘキシル等のメタクリル酸エステル類、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の飽和モノカルボン
酸のビニルエステル類等が例示され。上記ビニル単量体
は二種以上共重合されてもよい。
重合可能な他のビニル単量体としては、エチレン、プロ
ピレン、イソブチレン等のオレフィン類、ブタジエン、
イソプレン等のジエン類、塩化ビニリデン、フッ化ビニ
ル等のハロゲン化ビニル類、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸２エチルヘ
キシル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸２エチルヘキシル等のメタクリル酸エステル類、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の飽和モノカルボン
酸のビニルエステル類等が例示され。上記ビニル単量体
は二種以上共重合されてもよい。
【０００８】上記ビニル単量体の中で望ましいものは、
その溶融物が塩化ビニル重合体溶融物よりも流動性のよ
い重合体を与えるビニル単量体である。このようなビニ
ル単量体との共重合によって、上記共重合体の溶融物は
塩化ビニル樹脂溶融物よりも流動性の良好なものとな
る。上記ビニル単量体は上記共重合体中に１重量％以上
共重合されることが好ましく、１重量％に満たない量で
は上記共重合体溶融物の良好な流動性は実質的に期待出
来ない。
その溶融物が塩化ビニル重合体溶融物よりも流動性のよ
い重合体を与えるビニル単量体である。このようなビニ
ル単量体との共重合によって、上記共重合体の溶融物は
塩化ビニル樹脂溶融物よりも流動性の良好なものとな
る。上記ビニル単量体は上記共重合体中に１重量％以上
共重合されることが好ましく、１重量％に満たない量で
は上記共重合体溶融物の良好な流動性は実質的に期待出
来ない。
【０００９】上記低重合度塩化ビニル樹脂の溶融物もま
た上記硬質塩化ビニル系樹脂成形品の粉砕物の溶融物よ
りも良好な流動性を有する。
た上記硬質塩化ビニル系樹脂成形品の粉砕物の溶融物よ
りも良好な流動性を有する。
【００１０】上記共重合体、あるいは上記低重合度塩化
ビニル樹脂、あるいは上記共重合体と上記低重合度塩化
ビニル樹脂との混合物は、上記硬質塩化ビニル系樹脂成
形品粉砕物１００重量部に対して５〜５００重量部混合
される。上記共重合体、あるいは低重合度塩化ビニル樹
脂、あるいはそれらの混合物の混合量が５重量部に満た
ない場合には、上記粉砕物の成形作業性の改良が充分行
なわれず、また５００重量部を越える場合には上記粉砕
物の利用率が低くなり、また得られる成形品の耐熱性が
充分でない。
ビニル樹脂、あるいは上記共重合体と上記低重合度塩化
ビニル樹脂との混合物は、上記硬質塩化ビニル系樹脂成
形品粉砕物１００重量部に対して５〜５００重量部混合
される。上記共重合体、あるいは低重合度塩化ビニル樹
脂、あるいはそれらの混合物の混合量が５重量部に満た
ない場合には、上記粉砕物の成形作業性の改良が充分行
なわれず、また５００重量部を越える場合には上記粉砕
物の利用率が低くなり、また得られる成形品の耐熱性が
充分でない。
【００１１】
【作用】本発明の共重合体は塩化ビニル共重合体である
から、硬質塩化ビニル系樹脂成形品の粉砕物と相溶性が
よく、かつその溶融物が塩化ビニル重合体溶融物よりも
流動性のよい重合体を与えるビニル単量体が共重合され
ていれば、該共重合体の溶融物は該粉砕物の溶融物より
も流動性が良くなる。また低重合度塩化ビニル樹脂も上
記粉砕物とは当然相溶性がよく、かつその溶融物は塩化
ビニル重合体溶融物よりも流動性が良い。
から、硬質塩化ビニル系樹脂成形品の粉砕物と相溶性が
よく、かつその溶融物が塩化ビニル重合体溶融物よりも
流動性のよい重合体を与えるビニル単量体が共重合され
ていれば、該共重合体の溶融物は該粉砕物の溶融物より
も流動性が良くなる。また低重合度塩化ビニル樹脂も上
記粉砕物とは当然相溶性がよく、かつその溶融物は塩化
ビニル重合体溶融物よりも流動性が良い。
【００１２】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する
が、これらの実施例は本発明を限定するものではない。
硬質塩化ビニル系樹脂成形品の粉砕物としては、市販さ
れている醤油ボトル（硬度１０５，ＪＩＳ−Ｋ６３０
１）を回収し、水洗洗浄し、粉砕機により縦横夫々約１
cm位のチップ状にしたものを用いた。各実施例、比較例
において上記硬質塩化ビニル系樹脂成形品粉砕物に対し
て表１に示すように共重合体（塩化ビニル−エチレン共
重合体ＰＶＣ／ＰＥ）、もしくは低重合度塩化ビニル樹
脂、もしくはこれらの混合物を混合し、この混合コンパ
ウンドを６５mmφ単軸押出機を用いて樹脂を押出し、断
面がＵ字状のトラフ型へ流し込み、注入後プレス成形す
ることにより成形物を得た。この成形物より切削加工し
て試験片を作製し、その物性を測定した。その結果を表
１に示す。
が、これらの実施例は本発明を限定するものではない。
硬質塩化ビニル系樹脂成形品の粉砕物としては、市販さ
れている醤油ボトル（硬度１０５，ＪＩＳ−Ｋ６３０
１）を回収し、水洗洗浄し、粉砕機により縦横夫々約１
cm位のチップ状にしたものを用いた。各実施例、比較例
において上記硬質塩化ビニル系樹脂成形品粉砕物に対し
て表１に示すように共重合体（塩化ビニル−エチレン共
重合体ＰＶＣ／ＰＥ）、もしくは低重合度塩化ビニル樹
脂、もしくはこれらの混合物を混合し、この混合コンパ
ウンドを６５mmφ単軸押出機を用いて樹脂を押出し、断
面がＵ字状のトラフ型へ流し込み、注入後プレス成形す
ることにより成形物を得た。この成形物より切削加工し
て試験片を作製し、その物性を測定した。その結果を表
１に示す。
【表１】
【００１３】表１によれば、本発明の組成物を使用した
実施例１〜３はいずれも充分な機械的強度と、良好な成
形作業性を有し成形物表面性も良好であるが、本発明の
共重合体や低重合度の塩化ビニル樹脂を混合しない比較
例１、あるいはこれらを混合しても本発明の限定値未満
の混合量である比較例２〜４では成形作業性および成形
物表面性が充分でない。
実施例１〜３はいずれも充分な機械的強度と、良好な成
形作業性を有し成形物表面性も良好であるが、本発明の
共重合体や低重合度の塩化ビニル樹脂を混合しない比較
例１、あるいはこれらを混合しても本発明の限定値未満
の混合量である比較例２〜４では成形作業性および成形
物表面性が充分でない。
【００１４】
【発明の効果】したがって本発明においては、硬質塩化
ビニル系樹脂成形品の有効な再利用が可能となる。
ビニル系樹脂成形品の有効な再利用が可能となる。
Claims (1)
- 【請求項１】硬質塩化ビニル系樹脂成形品の粉砕物１０
０重量部と、塩化ビニルと該塩化ビニルと共重合可能な
他のビニル単量体との共重合体５〜５００重量部、また
は平均重合度が６００以下の低重合度塩化ビニル樹脂５
〜５００重量部、または上記共重合体と上記低重合度塩
化ビニル樹脂の混合物５〜５００重量部からなることを
特徴とする塩化ビニル系樹脂組成物
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5145518A JP2700603B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5145518A JP2700603B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06329859A true JPH06329859A (ja) | 1994-11-29 |
| JP2700603B2 JP2700603B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=15387089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5145518A Expired - Fee Related JP2700603B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2700603B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007277396A (ja) * | 2006-04-06 | 2007-10-25 | Sekisui Chem Co Ltd | 射出成形用再生塩化ビニル系樹脂組成物およびそれを用いた大型薄肉射出成形体 |
| JP2010275332A (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-09 | Aron Kasei Co Ltd | 射出成形用硬質塩化ビニル樹脂組成物およびその利用 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54111584A (en) * | 1978-02-20 | 1979-08-31 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Reclaiming of waste resin of telephone body |
| JPS5584343A (en) * | 1978-12-22 | 1980-06-25 | Nippon Steel Corp | Hard vinyl chloride equivalent article reclaimed from soft vinyl chloride molded article |
-
1993
- 1993-05-24 JP JP5145518A patent/JP2700603B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54111584A (en) * | 1978-02-20 | 1979-08-31 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Reclaiming of waste resin of telephone body |
| JPS5584343A (en) * | 1978-12-22 | 1980-06-25 | Nippon Steel Corp | Hard vinyl chloride equivalent article reclaimed from soft vinyl chloride molded article |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007277396A (ja) * | 2006-04-06 | 2007-10-25 | Sekisui Chem Co Ltd | 射出成形用再生塩化ビニル系樹脂組成物およびそれを用いた大型薄肉射出成形体 |
| JP2010275332A (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-09 | Aron Kasei Co Ltd | 射出成形用硬質塩化ビニル樹脂組成物およびその利用 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2700603B2 (ja) | 1998-01-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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