JPH06328666A - 印刷物の乾燥方法およびその装置 - Google Patents

印刷物の乾燥方法およびその装置

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JPH06328666A
JPH06328666A JP11703193A JP11703193A JPH06328666A JP H06328666 A JPH06328666 A JP H06328666A JP 11703193 A JP11703193 A JP 11703193A JP 11703193 A JP11703193 A JP 11703193A JP H06328666 A JPH06328666 A JP H06328666A
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distance
temperature
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printed
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JP11703193A
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Masateru Hashimoto
正照 橋本
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TOKYO SHIKO KK
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TOKYO SHIKO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性のないシート状印刷物を紫外線光源で
乾燥する場合に、発色、変色等の変質や変形を起こさな
いようにして印刷インキを乾燥することを目的とする。 【構成】 印刷インキを乾燥し、移送する印刷機におい
て、紫外線光源により印刷物を乾燥し、その後に印刷物
の温度を測定し、測定した温度に応じて紫外線光源と印
刷物との距離を補正して、印刷物が変質したり変形した
りしない適正温度となる適正距離に設定する。距離制御
の代わりに、印刷物の移送速度を制御してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐熱性に乏しい被印
刷物にインキで印刷されてなる印刷物に紫外線を照射し
て印刷インキを乾燥するように構成した印刷機におい
て、印刷物の温度を測定し、この温度に基づいて紫外線
光源と印刷物との距離を調節し、あるいは印刷物の移送
速度を調節して、この印刷物を適正温度に維持すること
により印刷物を所定の品質に乾燥する方法、および装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録紙として、ロール状感熱
紙が多く使用されている。この種の用紙は、特に近年ハ
ンディー型のガス、水道、および電気等の計算書および
領収書発行機などに多く使用され始めている。この用紙
の特徴は熱により発色することであり、現在の生産方式
は感熱紙の原紙を凸版、オフセット、ホーム、およびグ
ラビア印刷機により印刷後、スリッタによりロール巻状
に裁断加工をしている。
【0003】このようなロール状感熱紙や合成樹脂シー
トのような被印刷物に対して輪転印刷機を用いてインキ
で印刷して印刷物とした後、印刷物の印刷インキを乾燥
しながら移送する場合に、この印刷物に紫外線を照射し
て乾燥した後、巻き取っていた。また、紫外線の照射装
置は、ランプと印刷物との間の距離を固定させて使用し
ていた。しかし、紫外線の照射ランプは、放電灯である
ため、その性質上紫外線の強度、光量、熱(温度)等を
迅速に制御することが出来ない。熱に敏感な感熱紙や合
成樹脂シート等の印刷物は、印刷の始動時及び終了時に
おいては中間の安定移送時に比べて、印刷物の移送速度
が遅いため、紫外線照射量(単位時間当たりの積算光
量、強度)が多くなり、このため、印刷物の被照射面で
の温度が高く成ってしまう。その結果、印刷物の巻き始
めと巻き終り付近で印刷物の変質(発色、変色、劣化等
を含む)や変形が生じていた。このため、従来は、印刷
物の巻き始めや巻き終り等の不良部分(変質・変形部
分)を廃棄して良い部分だけを取り出して使用してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
乾燥方法および乾燥装置では、印刷の始動時及び終了時
においては、既に説明した通り、ランプが放電灯である
性質上、紫外線の強度、光量、熱(温度)などを迅速に
制御することが出来ず、印刷物の紫外線被照射面での温
度が高くなり印刷物が発色・変色・劣化等の変質や変形
を来してしまう。特に感熱紙は変色すると印刷文字が見
えなくなり、用をなさなくなり、ロール状用紙の場合に
はロール一本分をまるまる廃棄処分することになるので
経済的および作業上での損失が大きかった。
【0005】そこで、本出願人は、出願に先立ち、この
ようなランプの照度変化に伴う印刷物の温度変化を調整
する何らかの手法が提案されているかを先行技術文献調
査をおこなって調べたが、印刷機分野では印刷物の温度
調整をすることによって印刷物の変質および変形を防止
する技術が開発・提案されていないことが判った。尚、
以下に調査の結果得られた印刷分野の乾燥技術に関す
る、本願と関連すると思われる文献を列挙する。
【0006】公開特許公報:昭54−123305号、
同:昭58−114955号、同:昭57−15775
8号、同:昭62−269770号、同:昭63−95
42号、同:昭63−81069号、同:昭63−16
6553号、同:昭63−230460号、同:平2−
167748号、同:平2−229045号、同:平4
−126249号、同:平4−219243号、同:平
4−221638号、公開実用新案公報:昭60−26
846号および実用新案公告公報:昭62−7998
号。
【0007】したがって、この発明の目的は、乾燥時に
印刷物が変質および変形を生じない温度範囲に印刷物を
維持させる乾燥方法およびその装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成する
ために、この発明は次のような構成としている。先ず、
この発明の第1の方法は次の通りである。印刷物に紫外
線を照射して印刷インキを乾燥するとともに、この印刷
物の温度を測定する。次に、この測定した温度に基づい
て、この温度の測定時における現在の紫外線光源の位置
からこの印刷物が変質又は変形をしない適正温度となる
適正位置までの距離補正量を求める。次に、紫外線光源
とこの印刷物との間の距離をこの補正量分だけ補正して
この紫外線光源を印刷物に対し適正位置に設定すれば良
い。
【0009】この発明の第2の方法は次の通りである。
印刷物に紫外線を照射して印刷インキを乾燥するととも
に、この印刷物の温度を測定する。次に、この測定した
温度に基づいて、この温度測定時における印刷物の移送
速度からこの印刷物が変質又は変形をしない適正温度と
なる適正移送速度までの速度補正量を求める。次に、こ
の印刷物の移送速度をこの補正量分だけ操作して該移送
速度を適正移送速度に設定すれば良い。
【0010】この発明の第3の方法は、上述した第1の
方法および第2の方法とを組み合わせた方法であって、
この方法によれば、印刷物の温度を監視してこの印刷物
の温度を印刷物の変質や変形を起こさない適正温度に維
持するように、印刷物と紫外線光源との間の距離を適正
距離に制御すると共に、印刷物の移送速度も適正移送速
度に制御する。
【0011】この発明の第1の乾燥装置の構成は、紫外
線光源と、非接触型温度測定装置と、出力装置と、距離
制御装置とをそなえている。紫外線光源は、印刷物に付
着しているインキを乾燥するためこの印刷物に紫外線を
照射する。また、温度測定装置は、移送されかつ紫外線
照射を受けている領域の印刷物自体の温度を測定する。
また、出力装置は、測定された印刷物の温度に基づい
て、紫外線光源とこの印刷物との間の現在の距離からこ
の印刷物が変質又は変形をしない適正温度となる適正距
離までの距離補正情報を出力する。また、距離制御装置
は、この出力装置からの距離補正情報に応動して上述し
た紫外線光源と印刷物との間の距離を補正して、該距離
をこの適正距離に設定する。
【0012】また、この発明の第2の乾燥装置の構成
は、紫外線光源と、非接触型温度測定装置と、出力装置
と、速度制御装置とをそなえている。紫外線光源及び温
度測定装置は第1装置の場合と変わらないので、ここで
は説明を省略する。しかし、出力装置は、測定された印
刷物の温度に基づいて、この印刷物の現在の移送速度か
らこの印刷物が変質又は変形をしない適正温度となる適
正移送速度までの速度補正情報を出力する。また、移送
速度制御装置は、この出力装置からの速度補正情報に応
動してこの印刷物の移送速度を補正して、この移送速度
を前述した適正移送速度に設定する。
【0013】この発明の第3の装置の構成によれば、上
述した第1および第2装置の機能を兼ね合わせて持たせ
た構造としたものである。それにより、印刷物の温度を
印刷物の変質や変形が生じないような適正温度に維持す
るように、印刷物と紫外線光源との間の距離および印刷
物の移送速度を、共に適正な距離および移送速度に、調
整することができる。
【0014】上述した被印刷物としては、代表的なもの
に一例としてロール状感熱紙、および合成樹脂シートが
ある。ロール状感熱紙はある一定の温度例えば53℃以
上とか70℃以上になると発色して変質する。さらに、
これら変質したあとに変形するものがある。また、合成
樹脂シートの場合はその樹脂により変質およびまたは変
形する温度が異なるものである。従って、これらと印刷
インキを硬化・乾燥させることを考慮して、印刷物毎に
適正温度を予め測定しておく。
【0015】また、この発明において印刷とは、凸版印
刷、オフセット印刷、ホーム印刷、およびグラビヤ印刷
のことである。印刷物のインキ、従って、被印刷物に付
着したインキを硬化して乾燥するのは、一般にメタルハ
ライドランプ、水銀ランプ等の紫外線(光)であり、従
って、通常のごとく、これより放射される放射線のうち
赤外線(光)をフィルターでカットして紫外線を取り出
せば良い。
【0016】印刷物の温度の測定方法は、通常は、印刷
物が移送されているので印刷物の近くから一定の距離を
おいて非接触的に測定する。そのため、温度計としては
例えばデジタル赤外線放射温度計とするのが良い。この
温度計であると、応答時間が短時間で瞬時に測定でき
る。
【0017】出力装置は、この測定した温度に基づい
て、印刷物が変質およびまたは変形しない温度となるよ
うに紫外線光源の位置または印刷物の移送速度を制御す
る。そのため、この出力装置は、測定温度を用いて、紫
外線光源と印刷物との間の適正距離または印刷物の適正
移送速度までの、現在の位置または移送速度からの補正
量を定める。この出力装置は、例えば、CPUとかマイ
クロコンピュータとかメモリとかを主体として従来公知
の技術を適用して適当に組み合わせて構成することが出
来る。
【0018】上述した出力装置の構成は一例として次の
ようにすることができる。簡単で粗い方法は次のように
すれば良い。測定される温度および適正温度の温度差
と、適正位置または適正移送速度までの補正量との関係
データをテーブルにしてメモリ回路に読み取り自在に格
納しておけばよい。このようにすれば、温度差が求まれ
ば自動的に補正量をメモリ回路から読み出して出力させ
ることが出来る。
【0019】より精確に補正制御するためには、例えば
次のようにすれば良い。予め、印刷物毎の適正温度を測
定しておく。また、印刷物の移送速度を一定にしてお
き、紫外線光源および印刷物間の距離と印刷物の紫外線
照射による温度との相関関係を、好ましくは装置の周囲
温度毎に、調べておく。この相関関係は、移送速度毎に
求めておくとよい。また、紫外線光源および印刷物間の
距離を一定にしておいて、印刷物の移送速度と紫外線照
射による温度との相関関係を、好ましくは装置の周囲温
度毎に、調べておく。この後者の相関関係も各距離毎に
求めておくとよい。そして、例えば、各周囲温度におけ
る印刷物の適正温度、印刷物の適正温度と測定温度との
間の温度差、各周囲温度におけるこの測定温度と印刷物
および紫外線光源間の距離との関係、各周囲温度におけ
るこの測定温度と印刷物の移送速度との関係、これらの
条件と補正量との関係等といった所要のデータをメモリ
にアクセス自在に格納しておく。そうすれば、印刷物の
現在の温度を測定し、この測定温度とその時の印刷物の
適正温度との温度差をゼロにするに必要な、従って印刷
物を適正温度にするために必要な、上述した距離または
移送速度の補正量を一層精確に求めることができる。
【0020】そして、距離または移送速度制御装置を、
出力装置からの補正量情報に応動して紫外線光源を移動
させる信号を出力し、また、印刷物の移送速度を変える
信号を出力してそれぞれの駆動モータを制御駆動するよ
うに構成しておけば、上述した距離または移送速度を適
正距離または適正移送速度にそれぞれ変えることがで
き、よって印刷物の温度を、その環境下における適正温
度にもたらすことができる。
【0021】紫外線発生装置と印刷物の間には熱線カッ
トフイルタを配置して、赤外線等を通過しないようにす
るのが好適である。反射した赤外線等の熱線は他の方向
に行き影響を及ぼさないものである。ランプの背面には
設計された半円形等のガラス成型板に数種類の金属化合
物の薄膜を蒸着したコールドミラーを設けると紫外線を
効率よく反射し、紫外線硬化に殆ど寄与しない可視光線
および赤外線をこのミラーの後方に透過するものであ
る。
【0022】紫外線が目的以外のところへの照射を防止
するために、紫外線光源の側面には遮光フードを設け、
また、所要に応じて、印刷物を透過した紫外線に対して
は遮光板または吸収板を設けておくのが好適である。
【0023】
【作用】上述したこの発明の印刷物の乾燥方法および装
置の作用につき簡単に説明する。印刷機の運転をスター
トさせる。巻きロールから送り出された紙または合成樹
脂からなる被印刷物に印刷機によりインキで印刷した
後、この印刷物を、紫外線を照射して乾燥する工程に導
く。印刷物が乾燥領域すなわち紫外線照射領域に入る
と、印刷物の温度が測定される。一方、出力装置のメモ
リには、この印刷物の適正温度や、使用環境温度下で当
該適正温度が得られる印刷物および光源間の適正距離
や、使用環境温度下で当該適正温度が得られる印刷物の
適正移送速度等の判っている情報を予め格納しておく。
そして、印刷の開始に際し、使用環境温度、印刷物の適
正温度や適正移送速度等をメモリ回路に指定する。この
ようにすると、温度測定信号が出力装置に入力される
と、この出力装置が、測定した温度と適正温度との温度
差に応じた距離(または移送速度)の補正量をメモリ回
路から読み出して出力する。この補正量の信号に基づい
て、距離(または移送速度)制御装置から紫外線光源の
駆動装置(または印刷物の駆動装置)に信号を送り、こ
れら駆動装置を作動させてこの補正量分だけ距離(また
は移送速度)を変える。よって、距離(または移送速
度)は、印刷物が適正な温度となる距離(または移送速
度)に設定される。従って、適正距離(又は適正移送速
度)に設定された状態で、印刷物に紫外線が適正量だけ
照射されるので、印刷物の温度は適正温度と成り、従っ
て、乾燥は達成出来ることはもとより、印刷物の変質や
変形を来さずに、印刷物は乾燥領域を通過し、ロールに
巻き取られる。尚、乾燥後の印刷物を、スリッタにより
小幅に裁断加工することが出来る。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
つき説明する。尚、図はこの発明が理解出来る程度に各
構成成分の形状、寸法および配置関係を概略的に示して
あるにすぎない。先ず、この発明の基本的概念を図1を
参照して説明する。
【0025】図1は、この発明の方法および装置の基本
構成を説明するための説明図である。図に示す構成にお
いては、送出ローラ100から、感熱紙等の被印刷物1
02を送りだし、これに印刷装置104で印刷を行って
印刷物106となし、この印刷物を乾燥領域に送り、こ
こで印刷物のインキを乾燥・硬化させ、その後、巻取ロ
ーラ108で巻き取る。途中に所要に応じて送りローラ
110、112等を設け、これらと送出ローラ100お
よび巻取ローラ108とを適当に連動させて、被印刷物
102(従って印刷物106)を安定して移送する機構
とした例を示してあるが、巻取ローラ108のみをモー
タで駆動させるようにした構成としても良い。これら機
構は設計に応じて任意に構成すればよいが、従来と同様
な構成とするのが良い。しかし、この発明では、乾燥装
置を、設定位置が連続的に変えられる紫外線光源120
と、印刷物の温度を測定する非接触型温度計122を具
えていて、測定した温度に基づいて紫外線光源の設定位
置を補正するためのおよびまたは印刷物の移送速度を補
正するための補正量を出力する出力装置124と、この
補正量に応じて紫外線光源の位置を移動させるかおよび
または印刷物の移送速度を変えるための距離・移送速度
制御装置126とを具えていて、一種のサーボ機構と成
っている。この場合、紫外線光源120は乾燥領域中の
印刷物の面に対し紫外線を平行照射するように構成して
おくのが好ましい。そして、光源120は印刷物の照射
面に対して直交する方向に移動可能に構成しておくのが
好適である。
【0026】出力装置124は温度計122で測定した
印刷物106の温度に基づいて、この印刷物106が発
色、変色或るいは劣化等といった変質を来さない適正温
度となるように、印刷物106と紫外線光源120との
間の距離の補正量を出力する。また、距離制御装置12
6aは、この出力装置124からの距離補正量に応動し
て紫外線光源120の駆動装置(図示せず)を駆動して
印刷物106および紫外線光源120間の距離を変え
て、この距離を印刷物の温度が適正温度となるような、
適正距離に設定する。この場合には、印刷物の移送速度
を変えずに、印刷物を適正温度にもたらすことが出来
る。
【0027】同様に、印刷物106の移送速度を変える
場合には、出力装置124は、距離の補正量の代わりに
移送速度の補正量を出力する。そして、移送速度制御装
置126bは、この移送速度補正量に応動して、印刷物
120の巻き取りロールのモータ(図示せず)の回転速
度を調整し、よって、送出ローラ100、巻取ローラ1
08、送りローラ110,112等の所要の部分の速度
をそれぞれ調整して印刷物106の移送速度を変えて、
この速度を印刷物の温度が適正温度となるような、適正
移送速度に設定する。従って、この場合には、紫外線光
源を移動させずに、印刷物を適正温度にもたらすことが
出来る。尚、この図示例では、距離制御装置126aお
よび移送速度制御装置126bを距離・移送速度制御装
置126としてまとめて示してある。
【0028】次に、補正量出力装置124と距離・移送
速度制御装置126について、図2を参照して、その制
御原理につき説明する。制御部130は、出力装置12
4、制御装置126、その他の所要の装置構成部分の一
部分を構成している。この制御部130は、電源を含
み、さらには各所要の回路構成部分へタイミング信号を
与えたり、それぞれに所要の制御信号を与える機能を有
している。また、この制御部130は、出力装置124
のメモリ回路134へ周囲温度とか距離情報とか移送速
度情報とかその他の所要の外部情報や指令情報を書き込
むために用いられ、このため、この制御部にはこれら外
部情報を入力出来る所要の入力手段を設けておくのが良
い。
【0029】温度差信号発生回路132は、例えば、従
来周知の技術を用いてIC等で容易に構成することが出
来るので、その詳細な構成は説明を省略するが、後述す
るメモリ回路134から適正温度TS の情報を読み出し
て一方の入力端子に入力させる。また、他方の入力端子
には温度計122からの測定温度TM の情報が入力され
る。両情報は、その大きさが比較されて、この回路13
2より温度差信号△Tをメモリ回路134へと出力す
る。
【0030】尚、印刷物のインキが乾燥・硬化するに適
したある一定の温度範囲を設定しておいて、その範囲の
上限値および下限値と測定温度とを比較して、測定温度
がその範囲外であると判定し場合には、メモリ回路から
読み出した適正温度と測定温度との温度差信号△Tをこ
の温度差信号発生回路132から出力するように構成し
ても良い。このように構成すれば、測定温度TM が適正
温度範囲内にあるときは、光源120を移動させたり印
刷物の移送速度を変えたりする制御をおこなわずに済
む。このように作動するような比較手段や差信号発生手
段を温度差信号発生回路132に組み込むことは、従来
周知の技術を用いれば、容易である。
【0031】メモリ回路134には、予めこの印刷物の
適正温度や、使用環境温度下で当該適正温度が得られる
印刷物および光源間の適正距離や、使用環境温度下で当
該適正温度が得られる印刷物の適正移送速度や、使用環
境温度と測定温度とから定まる距離および移送速度や、
測定温度および適正温度間の温度差と測定時の印刷物お
よび紫外線光源間の現在距離および印刷物の現在移送速
度や、これらの現在距離および現在移送速度から適正距
離および適正移送速度までの補正量等の予め判っている
情報を読み出し自在に格納しておくか、または、所要の
情報をメモリ回路134にアクセス自在に書き込み出来
るように構成しておけば良い。このような情報がメモリ
回路134に格納されていると、温度差信号発生回路1
32からの温度差情報△Tに応答して、距離または移送
速度補正情報△DM または△VMをメモリ回路134か
ら読み出すことが出来る。尚、このメモリ回路134
を、例えば、いわゆるRAMとかROMとかを用いて構
成することが出来る。尚、上述した温度差信号発生回路
132及びメモリ回路134は、補正量出力装置の構成
要素である。
【0032】このようにして得られた距離または移送速
度補正情報△DM または△VM を距離・移送速度制御回
路136に送り、そこで、紫外線光源を動かすためのモ
ータ等の駆動装置或いは印刷物を移送するための各種ロ
ーラを駆動するモータ等の駆動装置に、△Tをゼロにす
る方向の駆動電流または駆動電圧として、距離または速
度補正信号SD またはSV を送る。この距離・移送速度
制御回路136も、従来周知の技術を用いて容易に構成
することが出来る。尚、この実施例では、距離・移送速
度制御装置126に距離・移送速度制御回路136と、
紫外線光源を動かすためのモータ等の駆動装置および印
刷物を移送させるためのモータ等の駆動装置を含めてい
るが、必ずしもそのように構成しなくて、別体としてそ
れぞれ構成してもよい。
【0033】次に、この発明の実施例を具体的に説明す
る。図3および図4はこの発明の実施例の説明に供する
装置構成の概略図で、図3は全体構成図及び図4は乾燥
装置部分を取り出して示した構成図である。図3および
図4に示す構成につき説明する。耐熱性のない被印刷物
(ここでは印刷用原紙である。)としての感熱紙10が
巻きロール12に巻いてあり、巻取ロール46の軸に連
結した個別又は共用のモータ14で所要の箇所を駆動し
て感熱紙10を移送させる。感熱紙10を印刷部Aの印
刷ロール16で印刷し、紫外線乾燥装置Bに移送され
る。紫外線乾燥装置Bは、図4に一例を概略図で示すよ
うに、紫外線光源20、遮光フード22、遮光板24、
温度センサ32、および出力装置34、制御装置40等
から主として成っている。紫外線光源として例えばアイ
グラフィック(株)社製のランプ出力60、80、12
0W/CM等のモデルのものを用いれば良い。また、温
度センサとしては、例えば(株)チノー社製のディジタ
ル赤外線放射温度計(例えばモデル:PP−52−4)
等を用いれば良い。また、温度センサ32と出力装置3
4との間には、図示していないが、温度センサ32から
の温度信号を受けて放射率(比)補正、リニアライズ、
信号変調、増幅その他等の所要の処理や変換を行う変換
器を挿入しておいても良い。その変換器として、例え
ば、(株)チノー社製モデルIR−GAを用いることが
できる。
【0034】印刷物すなわち印刷済感熱紙10aのイン
キは乾燥装置Bの紫外線光源20において紫外線Sによ
り乾燥・硬化される。紫外線光源20の一例として水銀
ランプを使用する。印刷インキはこの場合はUVインキ
である。印刷は表と裏を連続的に行うことがある。この
ときも紫外線光源は所要の箇所に各々必要となる。この
実施例では、一方の面にのみ印刷されている場合につき
説明する。
【0035】ところで、水銀ランプ26は、通常は、赤
外線等の熱線をも発生するので、図5の概略図に示した
ように、前面に熱線カットフイルタ28を、後面にコー
ルドミラー30を使用してこれらをカットするように構
成しておくのが好適である。また紫外線が他に発散する
と有害なので、所要に応じて、周囲に遮光フード22を
設けたり、図1に示したように、前面に遮光板24を設
けておくのが好適である。
【0036】印刷の開始に当たり、制御部130の入力
手段を用いて、所要に応じて、例えば周囲温度、感熱紙
の適正温度及び適正移送速度その他の条件をメモリ回路
132に指定する。このような条件の設定後、印刷機の
動作をスタートさせて感熱紙を走行させ、印刷を開始さ
せる。
【0037】印刷済感熱紙10aのそれ自体の現時点で
の温度を、非接触型温度測定装置である温度センサ32
により測定する。測定点を図中例えばPで示した点とす
る。これとともに、適当な距離測定装置(図示せず)に
より、そのときの紫外線光源20と印刷済感熱紙10a
との間の距離を測定しメモリ回路132に入力する。
尚、この距離測定は、測定された温度および周囲温度か
らこの距離を求めることが出来るように予めメモリ回路
132に情報を格納して構成してある場合には、必要で
はない。この温度センサ32は印刷紙面の温度変化を、
逐次、電気信号例えば電流信号に変換して出力する。こ
の測定された温度TM の信号は出力装置34に入力す
る。
【0038】この実施例では、感熱紙10は通常70℃
で発色して変質するものとし、従って、50〜60℃の
範囲に維持することが必要であるとする。そこでこの実
施例では、適正温度TS を60℃と設定しておく。出力
装置34の温度差信号発生回路132において、測定温
度信号TM とメモリ回路134から読み出した適正温度
S とで大きさが比較されて温度差信号△Tが形成され
る。測定温度TM が60℃以上あるときは、この信号△
Tに応じた補正量情報が、紫外線光源20と印刷済感熱
紙10aとの間の距離を補正すべき距離補正信号△DM
として、メモリ回路134から発生する。この補正量情
報を、メモリ回路134に予め読み出し自在に格納して
おいても良いし。或いはまた、温度測定時での紫外線光
源と印刷済感熱紙との間の現実の距離DM は測定によ
り、或いは、予めメモリに格納してある情報でわかって
おり、また、この感熱紙が適正温度となる適正距離DS
も予めメモリに格納してある情報でわかっているので、
これらの情報から現在の距離から適正距離まで移動させ
る量すなわち補正量△DM (△DM =|DM −DS |)
を算出する手段を設けて、補正量△DM を求めてもよ
い。従って、出力装置34に測定温度情報を入力すれ
ば、適正温度との温度差信号が得られ、この温度差信号
に応じて、距離補正量の情報が出力装置34から制御装
置40の制御回路136へ出力される。当然ながら、補
正方向は、△T→0、従って、△D→0となる方向への
補正である。
【0039】このようにして得られた距離補正の情報△
M を距離・移送速度制御装置40に供給する。制御装
置40の制御回路136は、与えられた補正量信号△D
M に基づいて、制御信号SD を、所要に応じてD/A変
換を行って、モータその他の関連機構部をもって構成し
た調節機38に送り、これを駆動して紫外線光源20を
指定した距離だけ互いに離れる方向に移動させて、感熱
紙10aと光源20との間の距離を適正距離にする。こ
れにより印刷感熱紙10aは発色等の変質や変形を来さ
ない温度範囲にもたらすことができる。
【0040】ところで、既に説明したように、印刷の始
動開始時や終了時には、感熱紙の走行速度が遅いので、
感熱紙の紫外線が照射されている面領域の温度が高温と
成っている。従って、紫外線光源の始動時に、上述した
ような操作によって、光源20を適正距離の位置に設定
維持すると、その後、感熱紙がより高速の安定移送速度
になると、感熱紙10aへの照度不足によって印刷済感
熱紙自体の温度が低下して印刷インキを乾燥・硬化する
に必要な温度以下となってしまう虞がある。そのため、
この発明では、例えば、感熱紙の温度が50℃以下とな
た場合には、上述したと同様に、処理が行われるように
構成してあるが、今度は光源20と感熱紙との間の距離
を狭める方向に光源20を移動させて適正距離にして、
感熱紙の温度を適正温度にもたらすことが出来る。
【0041】次に、移送速度を補正する実施例につき説
明する。上述した距離補正を行う実施例の場合とほぼ同
様にして移送速度の補正量を求めることが出来る。すな
わち、印刷感熱紙10aの温度を温度センサ32で測定
する。これとともに、適当な移送速度測定装置(図示せ
ず)により、そのときの印刷済感熱紙10aの移送速度
を測定する。尚、この移送速度の測定は、測定された温
度および周囲温度からこの移送速度を求めることが出来
るように予めメモリ回路に情報を格納して構成してある
場合には、必要ではない。今、ある移送速度で感熱紙1
0aを移送しているとする。このときの印刷感熱紙10
aの温度が70℃以上であると発色温度であるので、そ
の測定温度TM を出力装置34の温度差発生回路132
に送り、適正温度TS とから温度差信号△Tを求め、こ
の温度差信号をメモリ回路134に送ると距離補正量の
場合と同様にして現在の移送速度から適正移送速度まで
早めるための移送速度補正量△VM を得る。従って、こ
の補正量に応じて印刷済感熱紙10aの移送速度を操作
して、印刷済感熱紙10aの移送速度を適正移送速度に
し、よって感熱紙10aを適正温度にもたらすことがで
きる。
【0042】この場合の制御は、制御装置40の制御回
路136から制御信号SV をモータ14等の各紙送り駆
動機構に与えて送出・供給の各ローラ、送りローラ等の
回転速度を適正回転速度にして適正移送速度となるよう
にする。この場合にも、速度を早めて適正速度とするば
かりではなく、速度を遅くして適正速度とすることも出
来る。
【0043】また、上述した各実施例では個別に距離ま
たは移送速度を制御して感熱紙を適正温度にするように
した例につき説明したが、この発明では、距離補正と移
送速度の補正を同時に行って、感熱紙を適正温度にもた
らすようにしてもよい。
【0044】また、上述した実施例では、紫外線光源2
0の出力を切り換えない場合につき説明したが、場合に
よっては、水銀ランプ26の出力も2または3段階以上
に切り替えるものとしてもよい。その場合には、距離ま
たは移送速度の補正制御に先立ち、ランプ出力を適当な
出力に切り換えて行う方が効率的である。
【0045】このようにして乾燥・硬化された印刷済感
熱紙10aは巻取ロール46により巻き取られるもので
ある。また、図3に示すようにスリッタ42により小幅
に裁断加工することも出来る。その後、ハーフカットさ
れた印刷済感熱紙10aは小巻き取り部44により巻き
取れば良い。尚、図中、一点破線をもってモータ14で
小巻き取り部44と巻取ロール46とを駆動する例を示
している。
【0046】尚、温度が上がり過ぎないようにするた
め、所要に応じて、送風機36を設けて、印刷済感熱紙
の照射面を冷却してもよい。
【0047】この発明は、上述した実施例にのみ限定さ
れるものではなく多くの変形および変更を行い得ること
は当業者に明らかである。例えば、上述した実施例で
は、周囲温度、適性温度、適正移送速度、現在の距離、
現在の移送速度等の諸条件を予めメモリ回路に指定して
から印刷機を始動させるようにした例につき説明した
が、適正温度及び適正移送速度以外の条件は、個別のセ
ンサを設けて自動的に測定出来るように構成して、逐
次、メモリ回路に読み取り自在に更新書き込み出来るよ
うに構成しておいても良い。また、適正温度及び適正移
送速度は、用紙の種類を制御部の入力手段で入力すれ
ば、自動的にメモリ回路にこれらを書き込むことが出来
る様に構成しても良い。
【0048】また、上述した実施例では、温度差△Tの
変化に対応して補正量△DM 及び△VM も実質的に連続
的に変化するようにした例につき説明したが、温度差の
変化に対して階段的(離散的)に補正量が変化するよう
に構成しておいても良い。もちろん、温度差信号、その
変化に応じて連続的な値として出力するようにしてもよ
いが、階段的に変化するように構成しても良い。
【0049】また、周囲温度、適性温度、適正移送速
度、現在の距離、現在の移送速度等の諸条件とかにかか
わりなく、一定温度差毎に、一定量の補正量を出力出来
るように出力回路を構成しておけば、もっと簡単に補正
制御することも出来る。場合によっては、このような粗
調整でも充分な場合もある。この場合には、メモリ回路
等の構成が簡単となる。
【0050】また、上述した実施例では、紫外線光源が
任意の位置にあっても良いとしたが、光源のホームポジ
ションを定めておいて、印刷機を始動させると、必ず光
源が一旦ホームポジションに設定される様に構成してお
き、このホームポジションからの補正量を出力回路から
出力させる様に構成することも出来る。この場合、光源
の最大距離位置(レアポジション)及び最短距離位置
(フロントポジション)を予め設定しておいて、これを
越えて光源が駆動しないようにしておくことも出来る。
尚、これらの各ポジションをセンサその他の適当な手段
を用いて検出しその位置に達したときに、その旨を知ら
せる何らかの信号、例えば、確認信号、警報信号、始動
信号、停止信号等の適当な信号を発生するように構成す
れば、都合が良い。
【0051】また、印刷物によって、適正温度、適正速
度が異なるので、これらの適正値を印刷物に合わせて設
定する必要がある。その場合、例えば、適正温度範囲を
47℃〜53℃とし、40℃から47℃までの測定温度
のときにはフロントポジションに近づけるように光源位
置を補正駆動させる。そして測定温度が適正温度範囲に
なったら、制御駆動を停止する。また、40℃以下の測
定温度の場合には、同様にして光源を制御駆動させ、そ
れでも測定温度が47℃以下である場合には、警報信号
を発生させる。一方、測定温度が、例えば、53℃〜6
0℃の範囲内であるときは、レアポジションに近づける
ように光源位置を補正駆動させる。そして測定温度が適
正温度範囲になったら、制御駆動を停止する。また、6
0℃以上の測定温度の場合には、同様にして光源を制御
駆動させ、それでも測定温度が53℃以上である場合に
は、警報信号を発生させる。警報信号が発生したときに
は、印刷動作を停止させても良いし或いは停止させなく
ても良い。また、警報信号が発生したら、紫外線光源の
ランプ強度を適切に切り換えた後、印刷動作を再開させ
れば良い。上述した温度条件と測定温度との比較演算手
段は、温度差信号発生回路等に設けておけば良い。
【0052】また、例えば、出力装置34の構成は上述
した実施例の構成でなくても良い。この出力装置は、測
定された印刷物の現在の温度とその印刷物に最適な温度
との温度差に応答して、印刷物を最適温度にするような
位置に紫外線光源を動かすか或いは印刷物の移送速度を
変えるような補正信号を出力できれば、どのような手順
で補正量情報を出力させるかその構成は問わない。ま
た、制御装置40は、この補正信号に基づいて、モータ
等の駆動装置を駆動する補正制御信号(アナログ信号ま
たはディジタル信号)を出力出来る構成と成っていれば
良い。
【0053】また、上述した距離制御または移送速度制
御は、一回の制御操作で、光源を適正位置または適正移
送速度にもたらすことはもとより、当然ながら2回以上
の繰り返し操作で適正位置または適正移送速度にもたら
すようにすることも出来る。
【0054】
【発明の効果】この発明の方法および装置によれば、印
刷インキを乾燥して移送する印刷機において、印刷物に
紫外線を照射して乾燥するとともに、赤外線放射温度計
等による非接触型温度計によりその照射された面の温度
を測定し、その測定結果と印刷物の適正温度との温度差
に基づいて、印刷物が変質しない或いは変形しない適正
温度と成る位置または移送速度へと補正することが出来
る。これらの一連の操作は、上述したように電子回路を
用いて極めて迅速に例えば1秒以内に行なうことが出来
るため、乾燥に水銀ランプを使用した場合でも、印刷の
始動時または終了時においても迅速に適正温度に維持す
ることが出来る。そのため、従来のようにロール状感熱
紙等の1巻全部を破棄することがなくなり、従って、資
源の節約や、作業能率も向上し極めて経済的である。
【0055】また印刷物が変色、変質、および変形にな
る以前にそれらにならない温度において行われるため
に、何時も印刷物を一定の品質に保つことができるので
人件費の節約になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的構成を説明するための説明図
である。
【図2】この発明の制御原理を説明するための説明図で
ある。
【図3】この発明の乾燥装置および乾燥方法の説明に供
する印刷機の全体構成を概略的に示す図である。
【図4】この発明の乾燥装置の部分を取り出して示した
概略図である。
【図5】この発明の乾燥装置に用いる水銀ランプの構成
の一例を説明するための概略図である。
【符号の説明】
A:印刷部、 B:紫外線乾燥装置 P:測定点、 10:感熱紙 10a:印刷感熱紙、 12:巻きロール 14:モータ、 16:印刷ロール 20:紫外線光源、 22:遮光フード 26:水銀ランプ、 28:熱線カットフイルタ 30:コールドミラー、32:温度センサ 34:出力装置、 36:送風機 38:調節機、 40:制御装置 42:スリッタ、 44:小巻き取り部 46:巻取ロール、 100:送出ローラ 102:被印刷物、 104:印刷部 106:印刷物、 108:巻取ローラ 110:送りローラ 112:送りローラ 120:紫外線光源 122:温度計(温度センサ) 124:(補正量)出力装置 126:距離・移送速度制御装置 126a:距離制御装置 126b:移送速度制御装置 130:制御部、 132:温度差信号発生回路 134:メモリ回路 136:距離・移送速度制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機において被印刷物にインキで印刷
    されてなる印刷物の印刷インキを乾燥し、移送するに当
    たり、 印刷物に紫外線を照射して乾燥するとともに、該印刷物
    の温度を測定し、 この測定した温度に基づいて、紫外線光源と前記印刷物
    との間の現在の距離から該印刷物が変質又は変形をしな
    い適正温度となる適正距離までの補正量を求め、 前記紫外線光源と前記印刷物との間の距離を前記補正量
    分だけ操作して該距離を前記適正距離に設定することを
    特徴とする印刷物を乾燥する方法。
  2. 【請求項2】 印刷機において被印刷物にインキで印刷
    されてなる印刷物の印刷インキを乾燥し、移送するに当
    たり、 印刷物に紫外線を照射して乾燥するとともに、該印刷物
    の温度を測定し、 この測定した温度に基づいて、該印刷物の現在の移送速
    度から該印刷物が変質又は変形をしない適正温度となる
    適正移送速度までの補正量を求め、 前記印刷物の移送速度を前記補正量分だけ操作して該移
    送速度を前記適正移送速度に設定することを特徴とする
    印刷物を乾燥する方法。
  3. 【請求項3】 印刷機において被印刷物にインキで印刷
    されてなる印刷物の印刷インキを乾燥し、移送するに当
    たり、 印刷物に紫外線を照射して乾燥するとともに、該印刷物
    の温度を測定し、 この測定した温度に基づいて、該印刷物の現在の移送速
    度から該印刷物が変質又は変形をしない適正温度となる
    適正移送速度までの補正量を求めるとともに、前記紫外
    線光源と前記印刷物との間の現在の距離から該印刷物が
    変質又は変形をしない適正温度となる適正距離までの補
    正量を求め、 前記印刷物の移送速度を補正量分だけ操作して該移送速
    度を前記適正移送速度に設定するとともに、前記紫外線
    光源と前記印刷物との間の距離を補正量分だけ操作して
    該距離を前記適正距離に設定することを特徴とする印刷
    物を乾燥する方法。
  4. 【請求項4】 被印刷物にインキで印刷されてなる印刷
    物の印刷インキを乾燥し、移送するように構成した印刷
    機の乾燥装置において、 印刷物に付着しているインキを乾燥するため該印刷物に
    紫外線を照射する紫外線光源と、 前記印刷物の温度を測定する非接触型温度測定装置と、 該温度測定装置が測定した温度に基づいて、前記紫外線
    光源と前記印刷物との間の現在の距離から該印刷物が変
    質又は変形をしない適正温度となる適正距離までの補正
    量の情報を出力する出力装置と、 該出力装置からの前記情報に応動して前記紫外線光源と
    前記印刷物との間の距離を前記補正量分だけ操作して、
    該距離を前記適正距離に設定する距離制御装置とを含む
    ことを特徴とする印刷物の乾燥装置。
  5. 【請求項5】 被印刷物にインキで印刷されてなる印刷
    物の印刷インキを乾燥し、移送するように構成した印刷
    機の乾燥装置において、 印刷物に付着しているインキを乾燥するため該印刷物に
    紫外線を照射する紫外線光源と、 前記印刷物の温度を測定する非接触型温度測定装置と、 該温度測定装置が測定した温度に基づいて、前記印刷物
    の現在の移送速度から該印刷物が変質又は変形をしない
    適正温度となる適正移送速度までの補正量の情報を出力
    する出力装置と、 該出力装置からの前記情報に応動して前記印刷物の移送
    速度を前記補正量分だけ操作して、該移送速度を前記適
    正移送速度に設定する移送速度制御装置とを含むことを
    特徴とする印刷物の乾燥装置。
  6. 【請求項6】 被印刷物にインキで印刷されてなる印刷
    物の印刷インキを乾燥し、移送するように構成した印刷
    機の乾燥装置において、 印刷物に付着しているインキを乾燥するため該印刷物に
    紫外線を照射する紫外線光源と、 前記印刷物の温度を測定する非接触型温度測定装置と、 該温度測定装置が測定した温度に基づいて、前記印刷物
    の現在の移送速度から該印刷物が変質又は変形をしない
    適正温度となる適正移送速度までの速度補正量の情報を
    出力するとともに、前記紫外線光源と前記印刷物との間
    の現在の距離から該印刷物が変質又は変形をしない適正
    温度となる適正距離までの距離補正量の情報を出力する
    出力装置と、 該出力装置からの距離補正量の情報に応動して前記紫外
    線光源と前記印刷物との間の距離を距離の補正量分だけ
    操作して、該距離を前記適正距離値に設定する距離制御
    装置と該出力装置からの速度補正量の情報に応動して前
    記印刷物の移送速度を速度の補正量分だけ操作して、該
    移送速度を前記適正移送速度に設定するとともに、該出
    力装置からの距離補正量の情報に応動して前記紫外線光
    源と前記印刷物との間の距離を距離の補正量分だけ操作
    して、該距離を前記適正距離値に設定する距離および位
    相速度制御装置とを含むことを特徴とする印刷物の乾燥
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102673119A (zh) * 2012-05-15 2012-09-19 贵州开磷(集团)有限责任公司 一种用于成筒印刷机的烘干装置
JP2022515407A (ja) * 2019-01-09 2022-02-18 ヒューレット-パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. イメージを硬化させるためのパラメータを求める

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