JPH06328534A - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機

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JPH06328534A
JPH06328534A JP32614491A JP32614491A JPH06328534A JP H06328534 A JPH06328534 A JP H06328534A JP 32614491 A JP32614491 A JP 32614491A JP 32614491 A JP32614491 A JP 32614491A JP H06328534 A JPH06328534 A JP H06328534A
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Kazuhiro Ikeda
和弘 池田
Naoya Niizeki
直也 新関
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Niigata Engineering Co Ltd
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Niigata Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動盤を駆動するアクチュエータ作動状態の
切換位置の調整を、簡単にかつ正確に行うことができる
射出成形機を提供することを目的とする。 【構成】 段取り時においてクロスヘッド8を前進させ
て可動盤3を前進させた場合に成形型1,4どうしが当
接したときに、位置検出手段24により検出されたクロ
スヘッド8の位置を読み込んで記憶する読込記憶手段
と、通常の型締工程において位置検出手段24により検
出された位置データと読込記憶手段に記憶された位置デ
ータとに基づいてアクチュエータ9の型締力の変更点を
求め、この変更点に基づいて可動金型の型締力を大きく
するようにアクチュエータ作動制御手段10,11,1
3,14を制御する制御手段16とを備えたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、型締力を小さくして可
動盤を前記固定盤に近接させ、この後、型締力を大きく
変更して可動盤を固定盤に近接させて型締めする射出成
形機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形機では、型締工程におい
て型締力の小さな低圧金型保護工程から型締力の大きな
高圧型締工程に型締力を変更するために、射出成形機本
体側に可動盤の進退方向に移動自在にカム板を設けると
ともに、このカム板に対向して可動盤側(例えば、トグ
ル機構のクロスヘッド)にリミットスイッチが固定して
設けらている。そして、カム板の位置を調整して固定
し、可動盤が所定の位置に前進してきたときに、カム板
によりリミットスイッチがオンとなるようにし、このオ
ン信号に基づいて可動盤を前進駆動するアクチェータ
(油圧シリンダ)に供給される流体圧(油圧)を高圧及
び高速側に切り換え、固定金型と可動金型とを高速でか
つ高圧で型締めするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の射出成形機においては、カム板の位置を調整し
て、可動盤側に固定されたリミットスイッチがカム板の
位置にきたときに流体圧を高圧及び高速側に切り換える
ようにしているので、型厚の異なった固定金型と可動金
型に交換するたびに前記カム板の位置を調整しなければ
ならず、この調整作業が非常に面倒であった。
【0004】さらに、カム板の位置は可動盤を駆動する
アクチュエータの作動状態の変更位置を規制するもので
あるので、位置調整は極めて正確に行う必要があり、こ
の位置調整が不正確であると、高圧及び高速側への移行
が早すぎる場合には固定金型と可動金型との間に異物が
挟まったときにその感知ができず、高圧及び高速側への
移行が遅すぎる場合には所定の型締力が得られないとい
った不都合が発生する。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、可動盤を駆動するアクチュエータによる型締力を増
大させる変更点の調整を、簡単にかつ正確に行うことが
できる射出成形機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形機は、
固定金型が取り付けられる固定盤と、可動金型が取り付
けられ、前記固定盤に対して進退自在に設けられた可動
盤と、前記可動盤の後方に設けられたエンドプレート
と、このエンドプレートと前記可動盤とを相互に連結
し、クロスヘッドを前記エンドプレートに対して進退さ
せて前記可動盤を前記エンドプレートに対して進退させ
るトグル機構と、前記クロスヘッドを前記エンドプレー
トに対して進退駆動させるアクチュエータと、このアク
チュエータによる前記可動金型と固定金型との型締力を
制御するアクチュエータ作動制御手段と、前記クロスヘ
ッドの前記エンドプレートに対する相対位置を検出する
位置検出手段とを備え、前記アクチュエータ作動制御手
段により前記アクチュエータによる前記型締力を小さく
して前記可動盤を前記固定盤に近接させ、この後、前記
アクチュエータ作動制御手段により前記アクチュエータ
による型締力を大きく変更して前記可動盤を前記固定盤
に近接させて型締めする射出成形機において、段取り時
において、前記トグル機構を伸張させた状態で前記エン
ドプレートを前進させ前記可動金型を前記固定金型に当
接させ、前記エンドプレートを前記固定盤に対して相対
移動させて増締めし、前記アクチュエータを作動させて
前記クロスヘッドを前進させ前記可動盤を前進させた場
合に、前記可動金型と固定金型とが当接したときの前記
位置検出手段により検出された前記クロスヘッドの位置
を示す位置データを読み込んで記憶する読込記憶手段
と、通常の型締工程において、前記アクチュエータを作
動させて前記クロスヘッドを前進させ前記可動金型を前
進させた際に前記位置検出手段により検出される前記ク
ロスヘッドの位置を示す位置データと前記読込記憶手段
に記憶された位置データとに基づいて前記アクチュエー
タの型締力の変更点を求め、この変更点に基づいて前記
アクチュエータによる前記可動金型の型締力を大きくす
るように前記アクチュエータ作動制御手段を制御する制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の射出成形機によれば、段取り時におい
てクロスヘッドを前進させて可動盤を前進させた場合に
固定金型と可動金型が当接したときに、位置検出手段に
より検出されたクロスヘッドの位置データが読込記憶手
段に読み込まれて記憶される。そして、通常の型締工程
において、制御手段により、可動盤を前進させたときに
位置検出手段により検出された位置データと前記読込記
憶手段に記憶された位置データとに基づいて型締力の変
更点を求め、この変更点に基づいて型締力を大きくする
ようにアクチュエータ作動制御手段が制御される。
【0008】このように、段取り時に固定金型と可動金
型とを当接させて、その時のクロスヘッドの位置データ
を読込記憶手段に読み込み記憶するだけで、この読み込
まれた位置データに基づいて型締力の変更点を求めるこ
とができ、型締力の変更位置の調整を簡単にかつ正確に
行うことができる。
【0009】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の一実施例にか
かる射出成形機について説明する。
【0010】図1に基づいて、本実施例の射出成形機の
全体構成について説明する。
【0011】一方の固定金型1が取り付けられる固定盤
2が射出成形機本体に固定されており、この固定盤2に
対向して他方の可動金型4が取り付けられる可動盤3が
設けられている。この可動盤3は固定盤2の盤面に直角
に取り付けられたタイバーに沿って固定盤2に対して前
進あるいは後退自在に設けられている。また、可動盤3
の後方には前記タイバーに沿って前進あるいは後退可能
にエンドプレート6が取り付けられている。
【0012】前記エンドプレート6と前記可動盤3と
は、トグル機構7によって相互に連結されている。エン
ドプレート6には型締シリンダ(本発明のアクチュエー
タに相当する。)9が固定されており、この型締シリン
ダ9のピストンロッドは、前記トグル機構7中のクロス
ヘッド8に連結されている。
【0013】前記型締シリンダ9には、電磁切換弁10
と電磁比例流量弁11とを介してポンプ12が接続され
ている。電磁比例流量弁11とポンプ12との間の通路
には、タンク15に至るバイパス通路が接続されてお
り、このバイパス通路には主リリーフ弁13が介裝され
ており、型締シリンダ9に連通する通路内の油圧の最大
値を規制している。主リリーフ弁13にはタンク15に
連通するバイパス通路が接続されており、このバイパス
通路には電磁比例圧力弁14が介装されている。電磁切
換弁10と型締シリンダ9との通路には、この通路内す
なわち型締シリンダ9の圧力室内の圧力を検出する圧力
センサ32が設けられている。なお、上記電磁切換弁1
0、電磁比例流量弁11、主リリーフ弁13、電磁比例
圧力弁14は、本発明のアクチュエータ作動制御手段を
構成する。
【0014】前記クロスヘッド8にはラック25が固定
されており、このラック25にはエンドプレート6に固
定されたロータリーエンコーダー(位置検出手段に相当
する。)24が連結されている。
【0015】図2及び図3に基づいてクロスヘッド8付
近の構造について説明する。エンドプレート6の端面か
ら前方に向かって板状のブラケット26がボルト27に
よって固定されている。ブラケット26の中間部には、
ロータリーエンコーダー24が板面に直交して取り付け
られており、このロータリーエンコーダー24の入力軸
にはピニオン28が固定されている。クロスヘッド8は
エンドプレート6から前方に突出して設けられたガイド
バー29に沿って摺動自在に取り付けられており、クロ
スヘッド8には径方向に突出する凸部8aが形成されて
おり、この凸部8aには、前記ピニオン28と螺合する
ラック25がボルト等で取り付けられている。そして、
クロスヘッド8がエンドプレート6に対して前進あるい
は後退したときに、この進退変位がラック25とピニオ
ン28を介してロータリーエンコーダー24に回転変位
として伝達されクロスヘッド8の前記エンドプレート6
に対する位置が検出されるようになっている。
【0016】図1に示すように、前記エンドプレート6
には、トグル機構7を最大限伸張させたときにクロスヘ
ッド8が当接するリミットスイッチ23が取り付けられ
ている。
【0017】本実施例の射出成形機には、図1に示すよ
うに、制御装置16が設けられている。
【0018】この制御装置16には、設定値入出力回路
17を介して、型閉速度設定器18と、型閉圧力設定器
19と、高圧型閉圧設定器20と、圧力確認設定器21
と、高圧開始設定器22とが接続されている。
【0019】また、前記制御装置16には、前記リミッ
トスイッチ23がリミットスイッチ入力回路30を介し
て接続され、前記ロータリーエンコーダー24がエンコ
ーダー入力回路31を介して接続され、前記圧力センサ
32が圧力センサ入力回路33を介して接続され、前記
電磁切換弁10が電磁弁出力回路34を介して接続さ
れ、前記電磁比例流量弁11と電磁比例圧力弁14とが
比例弁出力回路35を介して接続されている。さらに、
制御装置16には、調整モードスイッチ36とスタート
スイッチ37とがスイッチ入力回路38を介して接続さ
れている。ここで、調整モードスイッチ36は段取り操
作を行うときにオンとされるものであり、スタートスイ
ッチ37は型締操作を開始するときにオンとされるもの
である。
【0020】次に、本実施例の作用について説明する。
【0021】まず、図5に従って型締段取りの手順につ
いて説明する。
【0022】(a)に示すように、トグル機構7が最大
限伸び切った状態でエンドプレート6を後退させ、固定
盤2と可動盤3との距離を広げ、固定金型1及び可動金
型4を取り付ける。
【0023】(b)に示すように、(a)の状態からエ
ンドプレート6を前進させ、トグル機構7が最大限伸び
切った状態で固定金型1及び可動金型4の合わせ面を当
接させる。
【0024】(c)に示すように、(b)の状態におい
て電磁切換弁10を図1のb側に切り換えて型締シリン
ダ9に作動油を供給して、トグル機構7のクロスヘッド
8をエンドプレート6側に後退させ、トグル機構7を縮
小して可動盤3をエンドプレート6側に引きつけ固定金
型1及び可動金型4を一旦型開をする。
【0025】(d)に示すように、(c)の状態でエン
ドプレート6を所定量前進させる。この前進量は、型閉
時に所定の型締力が発生するように、固定金型及び可動
金型毎に設定されるもので、いわゆる増締量に相当す
る。
【0026】(e)に示すように、(d)の状態におい
て電磁切換弁10を図1のa側に切り換えて型締シリン
ダ9に作動油を供給して、トグル機構7のクロスヘッド
8をエンドプレート6側に対して前進させ、トグル機構
7を伸張して可動盤3をエンドプレート6側から前進さ
せ固定金型1及び可動金型4を型閉する。
【0027】ここで、固定金型1及び可動金型4の合わ
せ面が当接する少し前の位置(この位置は適宜の位置に
設定できるようになっている。)でいわゆる低圧金型保
護工程に入る。すなわち、制御装置16から電磁比例圧
力弁14に信号が送られ、油圧が型閉圧力設定器19に
より設定された小さな設定値になるように、切り換えら
れ、制御装置16から電磁比例流量弁11に信号が送ら
れ、型閉速度設定器18により設定された小さな設定値
となるように設定される。この結果、可動盤3を前進さ
せる前進荷重(型締力)及び前進速度は小さくなり、固
定金型1及び可動金型4間に異物が挟まったときに可動
盤3の前進運動が停止して、固定金型1及び可動金型4
を傷つけないように保護される。
【0028】上記(e)の過程における本発明の制御手
段としての制御装置16の作動について、図4に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0029】図4中のステップ1(図中においてはS1
と記載する。以下同じ)では、調整モードスイッチ36
をオンとする。これにより、制御装置16において段取
り時の調整モードが選択される。
【0030】図4中のステップ2では、スタートスイッ
チ37をオンとする。これにより、型締シリンダ9に作
動油が供給されてトグル機構7が伸張して可動盤3が前
進し始める。
【0031】図4中のステップ3では、トグル機構7の
伸張にともなって型閉動作が継続して行われる。
【0032】図5の(f)に示すように、(e)の状態
からさらに可動盤3を前進させると固定金型1及び可動
金型4の合わせ面が当接する。本実施例では、この合わ
せ面の当接を、図4に示すフローチャートに示すように
検出している。すなわち、図4のフローチャートのステ
ップ4で示すように、圧力確認設定器21により設定さ
れた圧力値(前記低圧金型保護における型締力を所定値
に規制するための圧力値)PSと、圧力センサ32によ
り検出された圧力値PAとを比較して、PA≧PSとな
るまでステップ3の型閉動作を継続し、PA≧PSとな
ったら次のステップ5に進む。前記ステップ4は、合わ
せ面が当接すると、型締シリンダ9の圧力値PAが急増
することに鑑みて設けられたものである。
【0033】次にステップ5では、PA≧PSとなった
時のロータリーエンコーダー24の位置データDEを読
み込み、所定のメモリ内に記憶する。このステップ5は
本発明の読込記憶手段に相当する。ここで、位置データ
DEは、クロスヘッド8が最も前進したときすなわちエ
ンドプレート6から最も遠ざかったときを0とし、この
位置からクロスヘッド8が後退すると順次増大するプラ
スの値となるようになっている。
【0034】図4中のステップ6では、ステップ5で読
み込み記憶された位置データDEに、固定金型1及び可
動金型4の熱膨張を補正するための補正値αを加算し
て、位置データE15を得て、所定のメモリに記憶す
る。なお、αは長さ換算で0.02mmとしてある。
【0035】図4中のステップ7では、制御装置16か
ら電磁比例圧力弁14の作動を切換信号が発せられ、高
圧型締が行われる。図5の(g)に示すように、トグル
機構7が高圧で前進させられて、トグル機構7が完全に
伸張しきって型締が完了する。
【0036】この際、図4に示すフローチャートのステ
ップ8では、エンドプレート6に固定されたリミットス
イッチ23がオンとなったか否かが判定される。このス
テップ8は、トグル機構7が完全に伸張したときにクロ
スヘッド8が当接する位置に設けられたリミットスイッ
チ23の作動を監視して型締が完全に完了したかを確認
するために設けられたものである。
【0037】リミットスイッチ23がオンとなったら図
4のステップ9に進む。ステップ9では、ステップ6で
得られた位置データE15を設定値として高圧開始設定
器22にセットする。
【0038】以上のように段取り作業を行うことによ
り、メモリには固定金型1及び可動金型4の合わせ面が
当接したときのロータリーエンコーダー24の位置デー
タDEと、この位置データDEに補正値αを加算して補
正した位置データE15とが記憶される。
【0039】そして、通常の型締工程においては、得ら
れた位置データE15に基づいて型締シリンダ9の作動
を制御して型締工程を制御する。
【0040】すなわち、制御装置16から電磁切換弁1
0に信号を送信して、図1のb側に切り換え、型締シリ
ンダ9に作動油を供給してトグル機構7のクロスヘッド
8をエンドプレート6に最も近接するように後退させ、
可動盤3を固定盤2に対して最も後退させて、型締工程
の準備を行う。
【0041】そして、固定金型1及び可動金型4の合わ
せ面を当接すべく、制御装置16から電磁切換弁10に
信号を送信して、図1のa側に切り換え、型締シリンダ
9に作動油を供給してトグル機構7のクロスヘッド8を
エンドプレート6に対して前進させ、可動盤3を固定盤
2に近接させる。
【0042】この際、制御装置16から電磁比例圧力弁
14に信号が送信されてこれを切り換えて型締シリンダ
9に供給される作動油の油圧が高圧となるように設定さ
れるとともに、制御装置16から電磁比例流量弁11に
信号が送信され、型締シリンダ9に供給される作動油の
流量が大となるように設定される。
【0043】固定盤2に取り付けられた固定金型1と可
動盤3に取り付けられた可動金型4の合わせ面が当接す
る少し前(この位置は上述したのと同様に適宜の位置に
設定することができる。)になると、上述した段取り時
と同様に低圧金型保護工程に入り、制御装置16から電
磁比例圧力弁14に信号が送信され、作動油の圧力が低
圧側に設定されるとともに、電磁比例流量弁11に信号
が発せられ作動油の流量が小となるように設定される。
この結果、可動盤3は低圧かつ低速で前進することにな
り、万が一、固定金型1及び可動金型4の合わせ面に異
物が挟まったときに、可動盤3の移動が停止させられ、
警報が発せられ、固定金型1及び可動金型4の保護がな
される。
【0044】さらに、トグル機構7のクロスヘッド8が
前進して可動盤3が前進する。この際、ロータリーエン
コーダー24により逐次検出される位置データが、段取
り時に読み込み記憶され補正された位置データE15と
比較され、検出された位置データが位置データE15と
なったときに次のような操作がなされる。ここで、上記
した位置データDEはクロスヘッド8が最も前進したと
きを0とし後退したときに順次増大するプラスの値とな
るようにしているので、係数αを加算して補正した位置
データE15は位置データDEよりも大きく、固定金型
1及び可動金型4の合わせ面が当接する直前、α(0.
02mm)だけ手前で位置データE15となる。
【0045】ロータリーエンコーダー24により検出さ
れる位置データが位置データE15となったときには、
制御装置16から電磁比例圧力弁14に信号が発信さ
れ、型締シリンダ9に供給される作動油の圧力が高圧側
になるように設定される。さらに、制御装置16から電
磁比例流量弁11に信号が発信させられ、型締シリンダ
9に供給される作動油の流量が大となるように設定され
る。
【0046】この結果、型締シリンダ9に供給される作
動油は高圧でかつ高流量なり、型締シリンダ9によって
前進させられているトグル機構7のクロスヘッド8は高
荷重でかつ高速で前進させられ、可動盤3に取り付けら
れた可動金型4が固定盤2に取り付けられた固定金型1
に高圧かつ高荷重で当接させられ、高圧型締が行われ
る。このように高圧で型締された固定金型1及び可動金
型4内のキャビティ内に図示ししない加熱シリンダから
溶融樹脂を射出して射出工程が終了する。
【0047】固定金型1及び可動金型4内に射出された
樹脂が固化したら、制御装置16から信号を電磁切換弁
10に送信し、図1のb側に切り換えてトグル機構7の
クロスヘッド8を後退させて可動盤3を固定盤2から後
退させ固定金型1及び可動金型4を相互に離間させて成
形品を排出して1サイクルの終了となす。
【0048】なお、1ロットの射出成形が行なわれて、
次のロットを射出成形をするために固定金型と可動金型
とを異なる型厚を有するものに交換する際に、リセット
スイッチを押すと、メモリ内に記憶された位置データD
Eと位置データE15とがクリアされるようになってお
り、これにより、上述した方法と同様な手順を踏むこと
により、新たに取り付けられた固定金型と可動金型とに
対応して、位置データDEと位置データE15とが新た
にメモリ読み込み記憶される。
【0049】上記したように、段取り時に、増締め後
に、固定金型1及び可動金型4の合わせ面が当接したと
きのロータリーエンコーダー24の位置データDE及び
E15を読み込み記憶しておき、通常の型締工程におい
て、トグル機構7のクロスヘッド8の位置をロータリー
エンコーダー24によって逐次検出し、この検出された
位置データと、段取り時に記憶された位置データDEに
補正値αを加算した位置データE15とを比較して、こ
れらが一致したときに、可動盤3の駆動を低圧・低速作
動状態から高圧・高速作動状態に切り換えて、高圧型締
をするようにしている。
【0050】したがって、段取り時に単に固定金型1及
び可動金型4を当接させればよく、従来のように段取り
毎にリミットスイッチの作動位置をカム板を移動させて
調整する必要がなくなり、段取り作業を簡素化すること
ができる。
【0051】さらに、従来のカム板の移動による調整で
は、精度良くその位置調整を行うことができなく上記し
た作動上の問題点があったが、本実施例では、段取り時
に、固定金型1と可動金型4とが当接したときのクロス
ヘッド8の位置をロータリーエンコーダー24により検
出して位置データDEとして記憶するとともに、この記
憶された位置データDEに補正を施した位置データE1
5と、通常の型締工程における、ロータリーエンコーダ
ー24により検出されたクロスヘッド8の位置データと
を比較するようにしているので、型締力の変更位置を精
度良く制御することができる。
【0052】しかも、トグル機構7の倍力特性により可
動盤3の移動量に対してクロスヘッド8は20〜30倍
の移動量をもつので、本実施例のように、クロスヘッド
8の位置をロータリーエンコーダー24により検出して
型締力の変更点を求めるようにすれば、可動盤3の位置
を直接センサで測定したときに比べて20倍〜30倍の
分解能を有し、高精度でかつ高価なセンサを用いなくて
も、変更点の制御を高精度に行なうことができる。
【0053】また、本実施例では、段取り時に固定金型
1及び可動金型4の合わせ面が当接したときのクロスヘ
ッド8の位置データDEを熱膨張を補正する補正値αで
補正して位置データE15を求め、この位置データE1
5に基づいて型締シリンダ9の作動を制御するようにし
ているので、段取り時に冷えていた固定金型1及び可動
金型4を用いて、実際の射出を行い、固定金型1及び可
動金型4が暖まって型厚方向に膨張しても、確実に型締
シリンダ9の作動状態を切り換えることができる。
【0054】なお、本実施例では、クロスヘッド8を前
進あるいは後退させるアクチュエータとして油圧を利用
した型締シリンダ9を用いているが、アクチュエータと
して電動モータを採用することができる。この場合に
は、電動モータの作動を制御するアクチュエータ作動制
御手段として、電動モータに供給する電流を増減する電
気回路が用いられる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の射出成形
機においては、固定金型が取り付けられる固定盤と、可
動金型が取り付けられ、前記固定盤に対して進退自在に
設けられた可動盤と、前記可動盤の後方に設けられたエ
ンドプレートと、このエンドプレートと前記可動盤とを
相互に連結し、クロスヘッドを前記エンドプレートに対
して進退させて前記可動盤を前記エンドプレートに対し
て進退させるトグル機構と、前記クロスヘッドを前記エ
ンドプレートに対して進退駆動させるアクチュエータ
と、このアクチュエータによる前記可動金型と固定金型
との型締力を制御するアクチュエータ作動制御手段と、
前記クロスヘッドの前記エンドプレートに対する相対位
置を検出する位置検出手段とを備え、前記アクチュエー
タ作動制御手段により前記アクチュエータによる前記型
締力を小さくして前記可動盤を前記固定盤に近接させ、
この後、前記アクチュエータ作動制御手段により前記ア
クチュエータによる型締力を大きく変更して前記可動盤
を前記固定盤に近接させて型締めする射出成形機におい
て、段取り時において、前記トグル機構を伸張させた状
態で前記エンドプレートを前進させ前記可動金型を前記
固定金型に当接させ、前記エンドプレートを前記固定盤
に対して相対移動させて増締めし、前記アクチュエータ
を作動させて前記クロスヘッドを前進させ前記可動盤を
前進させた場合に、前記可動金型と固定金型とが当接し
たときの前記位置検出手段により検出された前記クロス
ヘッドの位置を示す位置データを読み込んで記憶する読
込記憶手段と、通常の型締工程において、前記アクチュ
エータを作動させて前記クロスヘッドを前進させ前記可
動金型を前進させた際に前記位置検出手段により検出さ
れる前記クロスヘッドの位置を示す位置データと前記読
込記憶手段に記憶された位置データとに基づいて前記ア
クチュエータの型締力の変更点を求め、この変更点に基
づいて前記アクチュエータによる前記可動金型の型締力
を大きくするように前記アクチュエータ作動制御手段を
制御する制御手段とを備えたので、可動盤を駆動するア
クチュエータの型締力を大きくする変更点の位置の調整
を、簡単にかつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる射出成形機を示す全
体構成図である。
【図2】本発明の一実施例にかかる射出成形機のクロス
ヘッド付近を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる射出成形機のクロス
ヘッド付近を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施例にかかる射出成形機の制御を
示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例にかかる射出成形機を用いて
段取り作業を行う場合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 固定金型 2 固定盤 3 可動盤 4 可動金型 5 タイバー 6 エンドプレート 7 トグル機構 8 クロスヘッド 9 型締シリンダ(アクチェータ) 10 電磁切換弁(アクチュエータ作動制御手段) 11 電磁比例流量弁(アクチュエータ作動制御手段) 13 主リリーフ弁(アクチュエータ作動制御手段) 14 電磁比例圧力弁(アクチュエータ作動制御手段) 16 制御装置(制御手段) 24 ロータリーエンコーダー(位置検出手段) S5 読込記憶手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】一方の固定金型1が取り付けられる固定盤
2が射出成形機本体に固定されており、この固定盤2に
対向して他方の可動金型4が取り付けられる可動盤3が
設けられている。この可動盤3は固定盤2の盤面に直角
に取り付けられたタイバーに沿って固定盤2に対して
前進あるいは後退自在に設けられている。また、可動盤
3の後方には前記タイバーに沿って前進あるいは後退
可能にエンドプレート6が取り付けられている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型が取り付けられる固定盤と、可
    動金型が取り付けられ、前記固定盤に対して進退自在に
    設けられた可動盤と、前記可動盤の後方に設けられたエ
    ンドプレートと、このエンドプレートと前記可動盤とを
    相互に連結し、クロスヘッドを前記エンドプレートに対
    して進退させて前記可動盤を前記エンドプレートに対し
    て進退させるトグル機構と、前記クロスヘッドを前記エ
    ンドプレートに対して進退駆動させるアクチュエータ
    と、このアクチュエータによる前記可動金型と固定金型
    との型締力を制御するアクチュエータ作動制御手段と、
    前記クロスヘッドの前記エンドプレートに対する相対位
    置を検出する位置検出手段とを備え、前記アクチュエー
    タ作動制御手段により前記アクチュエータによる前記型
    締力を小さくして前記可動盤を前記固定盤に近接させ、
    この後、前記アクチュエータ作動制御手段により前記ア
    クチュエータによる型締力を大きく変更して前記可動盤
    を前記固定盤に近接させて型締めする射出成形機におい
    て、 段取り時において、前記トグル機構を伸張させた状態で
    前記エンドプレートを前進させ前記可動金型を前記固定
    金型に当接させ、前記エンドプレートを前記固定盤に対
    して相対移動させて増締めし、前記アクチュエータを作
    動させて前記クロスヘッドを前進させ前記可動盤を前進
    させた場合に、前記可動金型と固定金型とが当接したと
    きの前記位置検出手段により検出された前記クロスヘッ
    ドの位置を示す位置データを読み込んで記憶する読込記
    憶手段と、通常の型締工程において、前記アクチュエー
    タを作動させて前記クロスヘッドを前進させ前記可動金
    型を前進させた際に前記位置検出手段により検出される
    前記クロスヘッドの位置を示す位置データと前記読込記
    憶手段に記憶された位置データとに基づいて前記アクチ
    ュエータの型締力の変更点を求め、この変更点に基づい
    て前記アクチュエータによる前記可動金型の型締力を大
    きくするように前記アクチュエータ作動制御手段を制御
    する制御手段とを備えたことを特徴とする射出成形機。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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