JPH06328533A - 射出成形機のトグル式型締装置および型締方法 - Google Patents

射出成形機のトグル式型締装置および型締方法

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JPH06328533A
JPH06328533A JP13896793A JP13896793A JPH06328533A JP H06328533 A JPH06328533 A JP H06328533A JP 13896793 A JP13896793 A JP 13896793A JP 13896793 A JP13896793 A JP 13896793A JP H06328533 A JPH06328533 A JP H06328533A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな型締力を生じる小型・軽量の射出成形
機のトグル式型締装置の提供。 【構成】 一対のレバ−17a、17b(18a、18b)がレバ−ハウ
ジング12、可動ダイプレ−ト14間に2組架設され、一対
のレバ−17a、17b(18a、18b)を連結する各組の中間トグル
ピン20-1、20-2 間に遊星減速機24が配置されている。モ
−タ26の駆動力は遊星減速機24で減速され、出力軸24o
から取り出した出力がレバ−18a、18b に伝えられて、レ
バ−18a、18b とともにレバ−17a、17b を揺動し伸ばし
て、可動ダイプレ−ト14に型締力が加えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モ−タの駆動力をト
グル機構で拡大して可動ダイプレ−トに伝達して型締を
行う射出成形機のトグル式型締装置および型締方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機は、一対の金型(ダイ)を備
えた金型ユニットと、ホッパ−から供給される樹脂のよ
うな可塑材料を加熱、溶融して可塑化し、金型のキャビ
ティ内に加圧下で射出する可塑化・射出装置と、金型に
所定の型締力を与える型締装置とを主要構成部材として
具備し、これら3部材をフレ−ム(ベッド)上に配置
し、油圧駆動システム、電気制御システムを組み込んで
射出成形機が構成されている。
【0003】成形加工においては、バラツキのない一定
品質の成形品の成形が必要とされ、特に、技術的に高度
化、精密化された現在の産業界においては、一定で高品
質の成形品の量産が要求されている。そして、成形品の
高品質化が要求されるにつれて、成形品の単位投影面積
当たりの射出圧力、および、射出圧力に抗して(正確に
いえば、射出圧力に比例するキャビティ内の溶融材料の
圧力に抗して)ダイを閉じる型締力を大きくすることが
望まれている。
【0004】ここで、射出成形においては、まず、可動
ダイプレ−トを固定ダイプレ−トの方向に移動させ、可
動ダイプレ−ト上の可動ダイを固定ダイに押圧してダイ
を閉じる。そして、キャビティ内に射出される溶融材料
の射出圧力によってダイが開くのを妨げる型締力をダイ
に加える。それから、射出ピストンを前進させてキャビ
ティ内に溶融材料を射出、充填し、射出ピストンを止め
て保圧状態に保つ。
【0005】保圧後、型締力を除き、固定ダイプレ−ト
から可動ダイプレ−トを離反させて、ダイを開く。そし
て、エジェクタピンを突出してキャビティから成形品が
取り出される。
【0006】たとえば、射出圧力は、500 〜5000 Kg /
平方cmに設定される。しかし、キャビティ内の溶融材料
の圧力は、溶融材料の粘度、ノズルより先の流動系の抵
抗の影響によって30〜70%に低下し、成形品の単位投影
面積当たり、150 〜3500 Kg/平方cmの型締力が必要と
なる。そのため、たとえば、投影面積が5cm程度の小さ
な成形品についても、要求される品質や使用する材料に
よっては、10トン以上の型締力が要求される。
【0007】ここで、射出成形機の型締装置として、直
圧式、トグル式、ダイレクトロック式が知られている
が、大きな型締力を発生させるためには、加えた押力を
トグルジョイント(トグル機構、リンク機構)で拡大す
るトグル式型締装置が有利とされている。
【0008】トグル式型締装置では、中間トグルピンと
称する連結ピンで連結した一対のレバ−(リンク)をレ
バ−ハウジング(リンクハウジング)、可動ダイプレ−
ト間に架設してトグルジョイントとしている。そして、
1つのトグルジョイントを架設したものはシングルトグ
ル式、2つのトグルジョイントの中間トグルピンを連結
した略H形状のものはダブルトグル式と呼ばれている。
【0009】トグルジョイントのレバ−に押力を作用さ
せる方式として、油圧シリンダに加圧油を供給しレバ−
を揺動して拡大した型締力を確保する油圧駆動のものが
広く知られている。しかし、この油圧駆動のトグル式型
締装置においては、大きな型締力を得るためには油圧シ
リンダのピストンのストロ−クが長くなり、射出成形機
の機長が長くなる傾向にある。また、油タンク等のアク
チュエ−タが多数必要となり構成的に複雑化しやすく、
型締装置の小型・軽量化が難しい。
【0010】油圧駆動に対して、トグルジョイントの一
対のレバ−を連結する中間トグルピンにボ−ルねじ受け
(ナットケ−ス)を設け、サ−ボモ−タのようなモ−タ
の駆動力でボ−ルネジを回転して型締力を発生させるモ
−タ駆動のトグル式型締装置も知られている。この型締
装置では、型閉・型開が迅速に行える利点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】モ−タからの回転運動
を直線運動(レバ−の伸縮運動)に変換する手段として
ボ−ルねじが、現在のところ、力の拡大率の点から最良
とされ、20倍程度の拡大率が得られる。しかし、高価で
あるという基本的な欠点がある。
【0012】また、ボ−ルねじ受けがボ−ルねじの先端
に移動したとき型締を行うため、ボ−ルねじが長尺化し
て、射出成形機の機長が長くなる。そして、ねじれ、た
わみ等を生じることなくボ−ルねじを強固に支持する必
要があるため、支持構造が複雑化し、型締装置の小型・
軽量化が難しい。
【0013】さらに、ボ−ルねじを利用したトグルジョ
イントにおいても、20倍程度の拡大率しか得られず、所
望の型締力を得るために大出力のモ−タを使用せざるを
得ず、この点からも、型締装置を小型・軽量化すること
が難しい。
【0014】ここで、油圧駆動、モ−タ駆動のいずれの
トグル式型締装置においても、一対のレバ−を連結する
連結点(中間トグルピン)に押力を加えることによっ
て、レバ−を揺動し伸ばして型締力を発生させている。
【0015】これに対して、レバ−ハウジングサイドの
レバ−を回転させ、可動ダイプレ−トサイドのレバ−を
クランクとして往復動させるモ−タ駆動の型締装置が、
たとえば、実開平01-148321 号公報に開示されている。
この型締装置では、レバ−ハウジングサイドのレバ−
は、歯車で置き換えられ、クランクとなる可動ダイプレ
−トサイドのレバ−は、レバ−代用歯車の側面に連結さ
れている。
【0016】トグルジョイントの一変形例というべきこ
のクランク方式の型締装置では、レバ−代用歯車を含む
歯車列からなる減速機を介してモ−タの駆動力をクラン
クに伝達しており、減速比に対応して大きな拡大率が得
られ、大きな型締力が発生する。また、高価なボ−ルね
じを利用せず、長尺化しないため、射出成形機の機長が
長くならない。
【0017】しかし、このクランク方式においては、力
点の配置において欠点がある。つまり、トグルジョイン
トのような力を拡大する構造においては、力の反作用点
であるレバ−の支点(力点)は、作用、反作用における
構造上のバランス、力の拡大率等から、基本的に、可動
ダイプレ−ト、レバ−ハウジングに位置することが望ま
れる。しかしながら、上記クランク方式の型締装置にお
いては、レバ−ハウジングに反作用点を位置させること
が構造上難しく、構成が複雑化しやすい。
【0018】また、減速機が比較的大型化し、減速機が
可動ダイプレ−ト、レバ−ハウジングの間で大きな据付
けスペ−スを占めるとともに、減速機の一部、モ−タが
レバ−ハウジングの外方に出っ張って設けられる。その
ため、可動ダイプレ−ト、レバ−ハウジングの間やレバ
−ハウジング付近に余ったスペ−スが生じない。
【0019】従来は、可動ダイプレ−ト、レバ−ハウジ
ングの間やレバ−ハウジング付近の余ったスペ−スを利
用して、可塑化・射出装置、油圧駆動システム、電気制
御システムの一部が配置されている。しかし、クランク
方式の型締装置では、余ったスペ−スが生じないため、
可塑化・射出装置、油圧駆動システム、電気制御システ
ムの一部の配置のためのスペ−スを別途設ける必要があ
り、射出成形機が大型化する傾向にある。
【0020】上記のように、成形品は成形後、エジェク
タピンに押されてダイのキャビティから押し出(突出)
される。成形品がキャビティに付着して抵抗力(付着
力)が生じているため、抵抗力より大きな突出力を成形
品に加える必要がある。ここで、成形品に加える突出力
が大きければ大きいほどを、成形品を確実にキャビティ
から突出せる。しかし、その反面、付着力に抗して成形
品を強引に突出すため、成形品を損傷する虞れがある。
【0021】そのため、成形品を損傷しない比較的小さ
な突出力のもとで、エジェクタピンを繰り返し突出して
成形品を取り出すように構成された射出成形機も知られ
ている。この射出成形機においては、成形品突出用のモ
−タが組込まれ、このモ−タの駆動力でカムを回転して
エジェクタピンを直接突出したり、または、カムから突
出板、エジェクタロッドのような中間部材を経てエジェ
クタピンを直接的に突出している。
【0022】しかしながら、この構成では、専用のモ−
タを設けるだけでなく、突出しのためのマイクロスイッ
チ等の制御システムを組込む必要があり、型締装置が複
雑化して射出成形機がスペ−ス的、重量的に不利とな
る。
【0023】この発明は、大きな型締力を生じる小型・
軽量の射出成形機のトグル式型締装置の目的としてい
る。
【0024】この発明は、専用のモ−タを設けることな
く成形品の突出しを行うとともに、大きな型締力を生じ
る小型・軽量の射出成形機のトグル式型締装置の別の目
的としている。
【0025】この発明は、小型・軽量の型締装置にも拘
らず、大きな型締力のもとで型締を行なう射出成形機の
型締方法の提供を他の目的としている。
【0026】この発明は、専用のモ−タを利用すること
なく、成形品の突出しが型開の途中で型開に続けて円滑
に行える射出成形機の型締方法の提供をさらに別の目的
としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明のトグル式型締装置によれば、トグルジョ
イントに遊星減速機を配置し、遊星減速機で減速された
低速、高トルクの出力を利用して、レバ−を揺動してい
る。つまり、可動ダイプレ−ト、レバ−ハウジング間に
一対のレバ−からなるトグルジョイントが架設され、遊
星減速機がトグルジョイントに配置されている。
【0028】ここで、遊星減速機の入力軸、出力軸は中
間トグルピンと同軸上に設けられるとともに、出力軸は
トグルジョイントのいずれかのレバ−に固定されてい
る。そして、モ−タの駆動力を遊星減速機に伝達して減
速し、遊星減速機の出力軸からの出力で各レバ−を揺動
し伸ばして可動ダイプレ−トに型締力を加えている。
【0029】
【作用】この構成では、連結した一対のレバ−を可動ダ
イプレ−ト、レバ−ハウジング間に架設してレバ−ハウ
ジングに反作用点を置いた従来の基本的な構成が採用で
き、力点の配置に関するクランク方式の欠点が除かれ
る。
【0030】減速機として遊星減速機を使用しているた
め、クランク方式におけるレバ−代用歯車のような大き
な歯車を使うことなく、大きな減速比が得られる。大き
な減速比が得られるため、大出力のモ−タを使う必要も
ない。さらに、高価なボ−ルねじも使用しない。そのた
め、構造が複雑化する虞れもなく、型締装置が小型・軽
量化できる。そして、射出成形機の機長の長尺化が防止
される。
【0031】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0032】図1、図2に示すように、この発明の一実
施例に係る射出成形機の型締装置10は、レバ−ハウジン
グ(リンクハウジング)12、可動ダイプレ−ト14間に配
設したトグルジョイント(トグル機構、リンク機構)を
具備している。トグルジョイントは、レバ−ハウジング
12、可動ダイプレ−ト14間に架設された一対のレバ−
(リンク)を備え、実施例では、バランス、剛性等を考
慮して、2組のトグルジョイント17、18 がレバ−ハウジ
ング、可動ダイプレ−ト間に、重ねて架設されている。
【0033】トグルジョイント17を構成する一対のレバ
−17a、17b は、対向する一端を中間トグルピン20-1で連
結するとともに、他端をレバ−ハウジング12、可動ダイ
プレ−ト14にトグルピン21、22 でそれぞれ取付けてい
る。また、他のトグルジョイント18も同様の構成をして
おり、トグルピン21、22 はトグルジョイント17と共用さ
れ、中間トグルピンとして独自の中間トグルピン20-2が
使用されている
【0034】この発明では、遊星減速機24がトグルジョ
イントに設けられている。遊星減速機24として、公知の
遊星減速機、たとえば、実開昭62−200839号公報記載の
小型の遊星減速機が利用される。
【0035】遊星減速機24は、入力軸24i、出力軸24o を
中間トグルピンと同軸上に位置させるとともに、出力軸
をトグルジョイントの一方のレバ−に固定させて、トグ
ルジョイントに取付けられている。実施例では、2組の
トグルジョイント17、18 が架設されているため、トグル
ジョイント17、18 の中間トグルピン20-1、20-2 の間に遊
星減速機24が配置されている。
【0036】たとえば、レバ−17が入力サイド、レバ−
18が出力サイドとされ、入力軸24iが中間トグルピン20-
1に挿通されて伸び、サ−ボモ−タのようなモ−タ26の
駆動力が、入力軸24i に伝達され、遊星減速機24で減速
された出力が、出力軸24o から取り出し可能となってい
る。
【0037】そして、出力軸24o からの出力でレバ−18
a、18b を揺動するように、出力軸はトグルジョイントの
レバ−18b と一体化され、実施例では、キ−28によって
出力軸がレバ−18b に固定されている。しかし、キ−以
外のたとえばピン等によって出力軸24o、レバ−18b を一
体化してもよい。
【0038】実施例では、モ−タ23の出力軸、遊星減速
機の入力軸24i にプ−リ26a をそれぞれ固着し、プ−リ
間にタイミングベルト26b を巻装して、モ−タの駆動力
を遊星減速機24に伝達している。しかし、プ−リ、タイ
ミングベルトの代わりに、他の組合せ、たとえば、スプ
ロケット、チェ−ンの組合せを利用してもよい。
【0039】ところで、一般に、遊星減速機において
は、ハウジング、出力軸のいずれかを他方に対してロッ
クすれば、他方が回転して出力が取り出される。つま
り、実施例において、遊星減速機のハウジング25をロッ
クすれば、遊星減速機24で減速された低速、高トルクの
出力が出力軸24o を介して中間トグルピン20-2に伝達さ
れる。また、出力軸24o をロックすれば、ハウジング25
が回転し、ハウジングを介して出力が取り出される。
【0040】実施例では、ハウジング25から出力を取り
出すために、外歯の歯車25a がハウジング25に固着され
ている。無論、別部材の外歯の歯車25a をハウジング25
に取付ける代わりに、ハウジングの外周面に歯車を切っ
てもよい。
【0041】そのため、ハウジング25をロックし、出力
軸24o を介して中間トグルピン20-2に出力を伝達すれ
ば、レバ−18a、18b が、レバ−17a、17b を伴って揺動し
伸びて可動ダイプレ−ト14に型締力が加えられる。
【0042】このように、遊星減速機24の出力軸24o か
ら出力を取り出して型締力に応用した構成では、レバ−
代用歯車を含む減速機を利用したクランク式の型締装置
に比較して、高減速比が容易に得られ、大きな型締力が
発生する。たとえば、200 程度の高減速比も容易に得ら
れる。
【0043】また、遊星減速機24が、クランク式の型締
装置における減速機に比較して格段に小さく、型締装置
10が容易に小型・軽量化される。
【0044】さらに、高減速比が得られるため、大出力
の大きなモ−タ26を使用する必要がなく、小さなモ−タ
で足り、この点からも型締装置10の小型軽量化が可能と
なる。
【0045】クランク式の型締装置では、力の反作用点
であるレバ−ハウジングサイドでのレバ−の支点(力
点)をレバ−ハウジングに位置させることが難しい。こ
れに対して、この発明では、トグル式型締装置の基本的
な構成を採用しており、レバ−ハウジングサイドでのレ
バ−の支点(力点)が、レバ−ハウジング12に位置する
ため、作用、反作用における構造上のバランスが取れ、
大きな力の拡大率が確保できる。このように、クランク
式型締装置の欠点がこの発明では除かれる。
【0046】無論、モ−タ駆動であるため、型閉、型開
が迅速に行える。
【0047】さらに、ボ−ルねじを利用した公知の型締
装置が高価で、構成的に複雑化しやすいのに対して、こ
の発明では、高価なボ−ルねじを利用しないため、型締
装置10が高価にならず、安価に生産できる。
【0048】また、遊星減速機24を一対の中間トグルピ
ン20-1、20-2 の間に設けただけで足りるため、長尺のボ
−ルねじを支持するための支持構造のような強固で複雑
な構成をとる必要もなく、この点からも型締装置10が小
型・軽量化できる。そして、射出成形機の機長が長くな
ることもない。
【0049】実施例では、出力軸24o をロックしたと
き、ハウジングの歯車25a に取り出される出力を利用し
て成形品の突出しを行うように型締装置10が構成されて
いる。つまり、可動ダイプレ−ト14に埋設したエジェク
タロッド30が、型開工程の途中で突出可能に構成されて
いる。たとえば、エジェクタロッド30の突出しに連動し
て、エジェクタピン(図示しない)が突出され、それに
よって、成形品がダイのキャビティから押し出される。
【0050】突出工程を型開工程に連動させるために、
カム32、作動歯車34が可動ダイプレ−トサイドのトグル
ピン21に取付けられている。そして、図2からよくわか
るように、遊星減速機の歯車25a の出力を作動歯車34に
伝達する中間歯車36が、歯車、作動歯車に噛合してレバ
−17a、18a 間に軸支されている。
【0051】歯車25a、34、36 の代わりに、タイミングベ
ルト、プ−リの組合せやチェ−ン、スプロケットの組合
せを利用して、ハウジング25からカム32に回転力を伝え
てもよい。
【0052】バランスを考慮して、カム32は作動歯車34
の両サイドにそれぞれ1つづつ設けられているが、どち
らか一方にのみ設けてもよい。また、ここで、カム32、
作動歯車34は連動して回転可能に一体化され、これらを
トグルピン21に空転自在に取付けても、トグルピンに固
定してトグルピン自体を回転させてもよい。
【0053】たとえば、カム32は、モ−タの正転時に、
図2において反時計方向に回転してエジェクタロッド30
を下降させるように取付けられ、反時計方向でのカム
は、カムロック手段38によって限定されている。図2に
示すように、実施例では、カムロック手段38は、レバ−
17サイドのカム32の段部32a に係合してカムをロックす
るロック爪として構成されている。
【0054】なお、カム32はかなりの大きさに成形され
るため、僅かな抵抗力を加えるだけでその回転を抑制で
き、図示のロック爪以外のいろいろな方法でカムをロッ
クできる。
【0055】エジェクタロッド30、ロック爪(カムロッ
ク手段)38は、偏倚力、たとえば、圧縮コイルばね30a、
38a の偏倚力のもとで外方に押圧されている。
【0056】また、型締装置10は、ハウジング25をロッ
クするためのハウジングロック手段40を具備している。
実施例では、ハウジングロック手段40は中間歯車36の回
転を制限するクラッチとされ、クラッチは中間歯車にサ
イドから当接可能にレバ−18a に設けられている。
【0057】クラッチ(ハウジングロック手段)40は、
円盤状のノブ42とノブに一端を固着してレバ−18a に挿
通された摩擦板44とを備えて形成されている。また、摩
擦板44の自由端(先端)はテ−パ形状とされ、対応する
斜面が中間歯車36のサイドに形成されている。そして、
摩擦板44の自由端、レバ−18a 間で圧縮コイルばね46が
摩擦板に巻装されて、摩擦板の自由端を中間歯車36の対
応する斜面に押圧している(図3参照)。
【0058】摩擦板44はレバ−18a に対して摺動可能、
しかし、回転不能に設けられている。そのため、図3に
示すように、摩擦板44を中間歯車36に押圧させて、クラ
ッチ40を作用させれば、摩擦板、中間歯車間の摩擦力に
よって、中間歯車の回転が制限され、ハウジング24がロ
ックされる。
【0059】さらに、図3に示すように、クラッチを切
ってハウジングのロックを解除するロックリリ−ス手段
50が用意されている。実施例では、ロックリリ−ス手段
50は、クラッチのノブ42の下でレバ−ハウジング16にボ
ルト止めされて上方に伸びたクラッチリリ−スバ−とし
て構成されている。そして、ノブ42に当接して摩擦板44
を中間歯車36から離反させるように、クラッチリリ−ス
バ−50の自由端(先端)は、斜めに切り取られている。
なお、参照符号52はタイバ−を示す。
【0060】この発明の型締装置10は以下のように機能
する。たとえば、可動ダイプレ−ト14が下死点つまり型
開位置(型開限位置)にあるものと仮定する(図1、図
2参照)。この型開位置では、クラッチのノブ42がクラ
ッチリリ−スバ−50の傾斜端に当接して、摩擦板44が中
間歯車36から離反されている。つまり、クラッチ40が切
られ、中間歯車36がフリ−とされ、ハウジング25はロッ
クされていない。
【0061】このような型開位置では、トグルピン20、2
1、22の摩擦抵抗や可動ダイプレ−ト14の摺動抵抗等の出
力軸24o の回転を妨げる抵抗力が、ハウジング25、つま
りは、歯車25a の回転を妨げる抵抗力より大きくなり、
出力軸24o がロックされ、ハウジングが回転可能とな
る。つまり、ハウジング25から歯車25a、中間歯車36、作
動歯車34、カム32に沿った経路に遊星減速機24の出力が
伝えられる。
【0062】そのため、型開位置でモ−タ26が正転する
と、遊星減速機24の出力がハウジング25から取り出され
て、まず、カム32が反時計方向に回転する(図2参
照)。しかし、カム36が一回転しないうちに、カムの段
部32a がロック爪(カムロック手段)38に当接して、カ
ムが回転不能になる(図4参照)。
【0063】また、カム32が反時計方向に回転すると、
エジェクタロッド30は突出し位置から収納方向に圧縮ば
ね30a の偏倚力のもとで摺動し、カムがロックされた時
点では、エジェクタロッドは突出し位置から除かれてい
る。
【0064】カム32がロック爪(カムロック手段)38に
よって回転不能となると、遊星減速機のハウジング25が
ロックされたこととなり、出力軸24o が回転可能とな
る。そのため、カム32が回転不能となるとともに、エジ
ェクタロッド30が非突出し位置になった後、モ−タ26の
正転によって出力軸24o がさらに回転すると、遊星減速
機の出力が出力軸を経てレバ−18a、18b に伝えられる。
【0065】そして、レバ−17a、17b、18a、18b がトグル
ピン21、22 の回りで揺動し伸ばされて、トグルジョイン
ト17、18 で拡大された型締力が可動ダイプレ−ト14に加
わり、可動ダイプレ−トを押し上げる。可動ダイプレ−
ト14が押し上げられると、図3に示すように、クラッチ
のノブ42がクラッチリリ−スバ−50の傾斜端から離れ、
摩擦板44が圧縮ばね46の偏倚力のもとで中間歯車36に押
圧され、クラッチ40がつながれて、中間歯車の回転が抑
制される。
【0066】このように、カム32の回転だけでなく、中
間歯車36の回転も抑制しているため、出力軸24o に対し
てハウジング25が確実にロックされ、十分な出力が出力
軸から取り出せる。そのため、クラッチ40をつないだ後
においては、可動ダイプレ−ト14が着実に押し上げら
れ、一対のダイ(図示しない)が大きな力のもとで型閉
・型締される(図3、図4参照)。
【0067】型締後、可塑化・射出装置(図示しない)
によって、可塑材料が加熱、溶融され、ダイのキャビテ
ィ内に加圧下で射出され、保圧して成形加工が行われ
る。成形後、モ−タ26が逆回転されると、型閉・型締工
程時と同様に、遊星減速機24の出力が出力軸24o を経て
レバ−18a、18b に伝えられ、レバ−17a、17b、18a、18b を
揺動しながら可動ダイプレ−ト14が下降して型開され
る。
【0068】可動ダイプレ−ト14が下降すると、クラッ
チリリ−スバ−50の傾斜端がクラッチのノブ42に当接
し、摩擦板44が中間歯車36から離反して、クラッチ40が
切られる。ここで、モ−タ26の逆転時においては、カム
32はロック爪38に妨げられることなく時計方向に回転で
きる(図4参照)。そのため、クラッチ40が切られて中
間歯車36が回転可能となると、出力軸24o が相対的にロ
ックされ、ハウジング25が回転可能となり、歯車25a に
出力が伝達されて、カム32が時計方向に回転し始める。
【0069】ここで、出力軸24o のロックによって、可
動ダイプレ−ト14の下降が止まり、可動ダイプレ−トは
一定位置に留まる。カム32が時計方向に回転すると、可
動ダイプレ−ト14からエジェクタロッド30が、圧縮ばね
30a の偏倚力に抗して突き出されて成形品をダイのキャ
ビティから突出す。カム32は時計方向に繰返し回転で
き、エジェクタロッド30が繰返し突出されて、成形品の
突出しを反復するように、モ−タ26は所定時間逆回転さ
れる。
【0070】可動ダイプレ−ト14をストッパに当てて、
可動ダイプレ−トを確実に停止させることが好ましく、
実施例では、断面円形のクラッチリリ−スバ−50の先端
の半分を切欠いて、ノブ42のキッカ−50a とするととも
に、切欠くことなく残された部分50b をストッパとして
いる。つまり、図1に示すように、クラッチリリ−スバ
−のキッカ−50a でクラッチ40が切られたとき、可動ダ
イプレ−ト14がクラッチリリ−スバ−の残る部分50b の
先端に当接するように、クラッチリリ−スバ−50が伸び
ている。
【0071】このように、ストッパ50b を設けて可動ダ
イプレ−ト14の下降を強制的に防止すれば、可動ダイプ
レ−トの動き(下降)が惰性によって継続することもな
く、出力軸24o が確実にロックされる。
【0072】可動ダイプレ−ト14の下降を強制的に防止
するストッパは、図示のものに限定されず、たとえば、
レバ−17、18 の揺動角度を制限して可動ダイプレ−トの
下降を強制的に防止してもよい。しかし、図示のよう
に、一部に残してクラッチリリ−スバ−50の先端を切欠
いた構成では、クラッチリリ−スバ−がストッパも兼
ね、部品点数の増加を招くこともなく、型締装置10が構
成的に簡単化される。
【0073】また、中間歯車36の動きを抑制してハウジ
ング25をロックするハウジングロック手段40として、図
示のメカクラッチの代わりに電磁クラッチを利用しても
よいし、図示以外のメカクラッチを利用してもよい。ま
た、クラッチを利用することなく、他の手段からハウジ
ングロック手段40を構成してもよい。
【0074】このように、この発明では、遊星減速機24
を利用しているため、出力軸24o だけでなく、ハウジン
グ25からも出力が取り出される。そして、ハウジング25
からの出力をエジェクタロッド30の突出しに応用してい
るため、単一のモ−タ26のもとで、型閉・型締だけでな
く、突出しも行える。
【0075】そのため、型閉・型締のモ−タと別個に成
形品突出しのための専用のモ−タを備えていた公知の型
締装置に比較して、この発明では、モ−タが1つで足り
るとともに、突出しのためのマイクロスイッチ等の制御
システムも不要となり、型締装置10が構成的に単純化さ
れ、小型・軽量化される。また、突出し工程が型開の途
中で型開に続けて連続的かつ円滑に設定できる。
【0076】さらに、この発明では、遊星減速機24をト
グルジョイント18に設けるととも、出力源である1つの
モ−タ26が、たとえば、レバ−ハウジング12に配置され
るため、構成部材の全てが、レバ−ハウジング、可動ダ
イプレ−ト14の間でその内部に配設され、出っ張りのな
い構成が可能となる。
【0077】そのため、占有空間の少ない、いわゆる、
省スペ−スの型締装置10が得られ、レバ−ハウジング、
可動ダイプレ−ト14間で空いたスペ−スを利用して、可
塑化・射出装置、油圧駆動システム、電気制御システム
の一部が配置でき、射出成形機が小型化できる。
【0078】また、このような構成では、型締装置10が
迅速に組立てられる。
【0079】上述した実施例は、この発明を説明するも
のであり、この発明を何ら限定するものでなく、この発
明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこ
の発明に含まれることはいうまでもない。
【0080】
【発明の効果】上記のように、この発明の射出成形機の
トグル式型締装置では、遊星減速機の出力軸から出力を
取り出して型締力に応用しているため、高減速比が容易
に得られ、大きな型締力が確保される。
【0081】また、小さな遊星減速機が利用できるた
め、型締装置が容易に小型・軽量化される。さらに、高
減速比が得られるため、大出力の大きなモ−タを使用す
る必要がなく、小さなモ−タで足り、この点からも型締
装置の小型・軽量化が可能となる。
【0082】また、トグル式型締装置の基本的な構成を
採用し、レバ−ハウジングサイドでのレバ−の支点(力
点)がレバ−ハウジングに位置しているため、作用、反
作用における構造上のバランスが取れ、大きな拡大率が
確保できる。
【0083】そして、モ−タ駆動であるため、型閉、型
開が迅速に行える。
【0084】高価なボ−ルねじを利用しないため、型締
装置が高価にならず、安価に生産できる。
【0085】遊星減速機を一対の中間トグルピンの間に
設けただけで足りるため、長尺のボ−ルねじを支持する
ための支持構造のような強固で複雑な構成をとる必要も
なく、この点からも型締装置が小型・軽量化できる。さ
らに、射出成形機の機長が長くなることもない。
【0086】また、遊星減速機を利用しているため、出
力軸だけでなく、ハウジングからも出力が取り出され、
ハウジングからの出力をエジェクタロッドの突出しに応
用でき、単一のモ−タのもとで、型閉・型締だけでな
く、突出しも行える。従って、構成が単純化されて、型
締装置が小型・軽量化される。
【0087】構成部材の全てを、レバ−ハウジング、可
動ダイプレ−トの間でその内部に配設でき、出っ張りの
ない構成が可能となる。そのため、占有空間の少ない、
省スペ−スの型締装置が得られ、射出成形機の小型化が
可能となる。また、型締装置は迅速に組立てられる。
【0088】このようにこの発明によれば、小型・軽量
でありながら、大きな型締力の確保できるトグル式型締
装置が安価に生産できる。
【0089】また、この発明の型締方法では、遊星減速
機の出力を型締力に応用しているため、小型・軽量の型
締装置においても、大きな型締力のもとで型締が行え
る。
【0090】そして、突出し工程が型開の途中で型開に
続けて連続、円滑に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る射出成形機のトグル式型締装置
の、型開位置における概略縦断面図である。
【図2】この発明に係る射出成形機のトグル式型締装置
の、型開位置における概略右側面図である。
【図3】この発明に係る射出成形機のトグル式型締装置
の、型閉・型締位置における概略縦断面図である。
【図4】この発明に係る射出成形機のトグル式型締装置
の、型閉・型締位置における概略右側面図である。
【符号の説明】
10 射出成形機のトグル式型締装置 12 レバ−ハウジング(リンクハウジング) 14 可動ダイプレ−ト 17、18 トグルジョイント(トグル機構、リンク機構) 17a、17b、18a、18b レバ−(リンク) 20-1、20-2 中間トグルピン 21、22 トグルピン 24 遊星減速機 25 ハウジング 25a 歯車(外歯車) 26 モ−タ 30 エジェクタロッド 32 カム 34 作動歯車 36 中間歯車 38 カムロック手段(ロック爪) 40 ハウジングロック手段(クラッチ) 42 クラッチのノブ 44 クラッチの摩擦板 50 ロックリリ−ス手段(クラッチリリ−スバ−)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動ダイプレ−ト、レバ−ハウジング間
    に一対のレバ−からなるトグルジョイントを架設し;入
    力軸、出力軸を中間トグルピンと同軸上に配置するとと
    もに、出力軸をトグルジョイントのいずれかのレバ−に
    固定して、遊星減速機をトグルジョイントに配置し;モ
    −タの駆動力を遊星減速機で減速し、出力軸からの出力
    で各レバ−を揺動して可動ダイプレ−トに型締力を加え
    る射出成形機のトグル式型締装置。
  2. 【請求項2】 カムで突出し可能に埋設されたエジェク
    タロッドを持つ可動ダイプレ−ト、レバ−ハウジング間
    に一対のレバ−からなるトグルジョイントを架設し;入
    力軸、出力軸を中間トグルピンと同軸上に配置するとと
    もに、出力軸をトグルジョイントのいずれかのレバ−に
    固定して遊星減速機をトグルジョイントに配置し;遊星
    減速機のハウジングに歯車を設けて、出力軸に加えてハ
    ウジングからも遊星減速機の出力を取り出し可能にする
    とともに、出力軸、ハウジングの一方を他方に対してロ
    ックして他方を回転可能とし;モ−タの駆動力を遊星減
    速機に伝達し;ハウジングをロックして出力軸を回転さ
    せれば、出力軸からの出力でレバ−を揺動して可動ダイ
    プレ−トに型締力を加え;出力軸をロックしてハウジン
    グを回転させれば、ハウジング上の歯車を経て取り出し
    た出力でカムを回転させて、可動ダイプレ−トのエジェ
    クタロッドを突出す射出成形機のトグル式型締装置。
  3. 【請求項3】 レバ−ハウジング、可動ダイプレ−ト間
    に一対のレバ−からなるトグルジョイントを架設し、一
    対のレバ−を連結する中間トグルピンにモ−タの駆動力
    を伝達してレバ−を揺動しトグルジョイントを伸ばし
    て、トグルジョイントで拡大した型締力で型閉・型締を
    行う射出成形機の型締方法において、 トグルジョイントに設けた遊星減速機にモ−タの駆動力
    を伝達し;遊星減速機の出力軸からの出力でレバ−を揺
    動させて型締力を発生させることを特徴とする射出成形
    機の型締方法。
  4. 【請求項4】 レバ−ハウジング、可動ダイプレ−ト間
    に一対のレバ−からなるトグルジョイントを架設し、一
    対のレバ−を連結する中間トグルピンにモ−タの駆動力
    を伝達してレバ−を揺動し、トグルジョイントで拡大し
    た型締力で型閉・型締を行う射出成形機の型締方法にお
    いて、 ハウジングに歯車を設けて、出力軸に加えてハウジング
    からも出力を取り出し可能とした遊星減速機をトグルジ
    ョイントに設けて、この遊星減速機にモ−タの駆動力を
    伝達し、 遊星減速機の出力軸、ハウジングからの出力の取り出し
    を適宜選択し、 遊星減速機の出力軸から出力を取り出すときは、その出
    力でレバ−を揺動させて型締力を発生させて型閉・型締
    を行い、 遊星減速機のハウジングから歯車を経て出力を取り出す
    ときは、歯車に連動して回転するカムによってエジェク
    タロッドを突出して、成形品の突出しを可能としたこと
    を特徴とする射出成形機の型締方法。
  5. 【請求項5】 対向端が中間トグルピンで相互に連結さ
    れ、他端がレバ−ハウジング、可動ダイプレ−トにトグ
    ルピンでそれぞれ取付けられた一対のレバ−を有して、
    レバ−ハウジング、可動ダイプレ−ト間に架設されたト
    グルジョイントと、 中間トグルピンと同軸上に配置した入力軸、出力軸を持
    ち、出力軸がトグルジョイントのいずれかのレバ−に固
    定され、出力軸からの出力で各レバ−を揺動可能にトグ
    ルジョイントに設けられた遊星減速機と、 遊星減速機の入力軸に駆動力を伝達可能にジョイントハ
    ウジングに設けられたモ−タとを具備した射出成形機の
    型締装置。
  6. 【請求項6】 遊星減速機は外歯車付のハウジングを持
    ち、それによって、出力軸に加えてハウジングからも出
    力可能とされ、 可動ダイプレ−トは埋設されたエジェクタロッドを持
    ち、 遊星減速機の外歯車付ハウジングに連動して回転する作
    動歯車と、 作動歯車とともに回転して可動ダイプレ−トのエジェク
    タロッドを突出し可能なカムと、 型閉・型締工程において、ハウジングの回転を規制して
    ハウジングをロックするハウジングロック手段と、 を更に具備し、カムは、モ−タの正転時にロックされ、
    モ−タの逆転時にエジュクトピンを突出す請求項5記載
    の射出成形機のトグル式型締装置。
  7. 【請求項7】 歯車の駆動力を作動歯車に伝達する中間
    歯車が、ハウジングの歯車、作動歯車間に配設され、 ハウジングロック手段は、中間歯車に押圧されて、中間
    歯車、ハウジングの歯車の回転を規制するクラッチから
    なり、 型開工程において、クラッチを切ってハウジングのロッ
    クを解除するロックリリ−ス手段を更に具備する請求項
    6記載の射出成形機のトグル式型締装置。
  8. 【請求項8】 ロックリリ−ス手段は、レバ−ハウジン
    グに設けられて可動ダイプレ−ト方向に伸びたロックリ
    リ−スバ−を備え、ロックリリ−スバ−は、その先端を
    切欠き、切欠きの縁でクラッチを切るとほぼ同時に、切
    欠くことなく残された先端を可動ダイプレ−トに当接さ
    せて型開限位置を規定する請求項7記載の射出成形機の
    トグル式型締装置。
  9. 【請求項9】 カム方向に押圧され、モ−タの逆転時に
    カムの段部に係合するロック爪によって、カムがモ−タ
    の正転時にロックされる請求項6記載の射出成形機のト
    グル式型締装置。
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EP3210746A1 (fr) * 2016-02-26 2017-08-30 Faurecia Interieur Industrie Dispositif de séparation pour moule comprenant une chaîne de maillons articulés entre eux

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CN107127936A (zh) * 2016-02-26 2017-09-05 佛吉亚汽车内部设备工业公司 包括由铰接链节构成的链的用于模具的分离装置
US10549459B2 (en) 2016-02-26 2020-02-04 Faurecia Interieur Industrie Ejection device comprising a chain of sliding links
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