JPH06328444A - 樹脂部品のリサイクル方法及び装置 - Google Patents

樹脂部品のリサイクル方法及び装置

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JPH06328444A
JPH06328444A JP12012193A JP12012193A JPH06328444A JP H06328444 A JPH06328444 A JP H06328444A JP 12012193 A JP12012193 A JP 12012193A JP 12012193 A JP12012193 A JP 12012193A JP H06328444 A JPH06328444 A JP H06328444A
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗膜またはメッキ層の除去効率、環境安全性
及び処理能力に優れた高品質のリサイクル樹脂部品を得
る樹脂部品のリサイクル方法及び装置を提供すること。 【構成】 塗装処理された樹脂部品を粉砕した粗粉砕材
を押出工程2sで押出してストランド状またはフィルム
状の押出材を得て、この押出材を圧延延伸工程3sにお
いて圧延及び延伸して塗膜片を粉砕し、かつ塗装片とベ
ースレジンとの分離を促し、次の微粉砕工程4sによっ
て微粉砕してベースレジン構成部分と塗膜片構成部分と
に分離工程5sで分離して塗膜除去効率の高いリサイク
ル樹脂部品を得ることを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂部品、特に塗装ま
たはメッキ処理された樹脂部品のリサイクル方法及び装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題及び再資源利用に対する
関心の高まりから、自動車産業分野において廃車リサイ
クルが注目されている。一般の自動車では、その重量の
約75%は鉄屑、非鉄金属として解体され再利用され、
残りの約25%が産業廃棄物として処理され、この廃棄
物には繊維、ゴムなどと一緒に樹脂部品が重量比で約3
0%含まれている。
【0003】樹脂部品、例えばバンパの表皮は、一般に
その断面を図6に示すように、材料的には、ポリプロピ
レン系樹脂等の熱可塑性樹脂の基材w3上に塗膜w4が
形成されている。この塗膜w4の樹脂の種類は、熱硬化
性樹脂、例えばアミノポリエステル系、アミノアクリル
系、ポリエステルウレタン系、アクリルウレタン系樹脂
であり、硬化反応前のこれら樹脂は液体状であるが、焼
き付け塗装工程により架橋構造が付与される。これは強
固で緻密な構造のため塗装が施された樹脂バンパは優れ
た耐薬品性、耐熱性、耐擦り傷性、耐候性及び表面光沢
性を有する。
【0004】しかし、このバンパを粉砕し、ペレット化
して材料を得ると、ポリプロピレン材料に塗膜片が混入
し、この塗膜片が混入したポリプロピレン材料を用いた
成形加工では、塗膜片が溶融樹脂の流動性を阻害し、成
形体に“焼け”、“ウェルドマーク”、“気泡”等の成
形不良を発生させる原因となる。また成形体の表面に浮
き出た塗膜片は製品の外観性を損う等の不具合がある。
【0005】また、塗膜片とベースレンジとなるポリプ
ロピレン樹脂間にはほとんど相互作用がないため、塗膜
片はむしろ“異物”となり成形体の機械特性を低下させ
る。例えば塗膜片の混入したリサイクルポリプロピレン
材の衝撃強度はバージンポリプロピレンの約80%程度
である。
【0006】このことから塗装処理された樹脂部品をリ
サイクルする場合には塗膜除去が必要になる。
【0007】塗膜除去方法としては、社団法人自動車技
術会編集・発行の自動車技術Vol.46.No5,1
992.第3〜9ページに開示されるように機械的、物
理的及び化学的方法に分類される。
【0008】機械的塗膜除去方法は、例えば圧搾空気を
使用して研掃材を塗膜に吹き付けて塗膜を除去するショ
ットブラスト法や塗装樹脂部品を粗粉砕し、更に微粉砕
した後、加熱溶融下でメッシュにより濾過して溶融せず
に混入している塗膜片を除去するスクリーンメッシュ法
等がある。
【0009】ショットブラスト法は、摩擦、衝撃等によ
り塗膜を除去することから毒性、環境安全性に優れる反
面、多大な処理時間を要し、塗膜除去効率も充分でな
く、特に湾曲部の処理が困難である。スクリーンメッシ
ュ法も濾過により塗膜片を除去することから毒性、環境
安全性に優れるが、処理時間が大であり、かつ塗膜除去
効率も充分できない等の不具合がある。
【0010】物理的塗膜除去方法は、ハロゲン系溶剤や
各種の有機溶剤を用い、塗膜と基材の界面への溶剤浸透
及び溶剤による塗膜の膨潤現象を利用して塗膜を除去す
るものであり、環境安全性に劣り、かつ塗膜除去効率や
処理能力が比較的低く、更に基材まで変質させる虞れが
ある。
【0011】これら機械的及び物理的塗膜除去方法は塗
膜除去効率が低いことから、これを用いた成形体は、製
品の外観性及び機械特性が低く、用途範囲が大きく制限
される。
【0012】化学的塗膜除去方法は例えば有機塩を含有
したエタノール水混合溶液で塗膜樹脂の架橋点近傍のエ
ーテル結合を切断することによって塗膜を化学的に分解
除去する有機塩法がある。
【0013】この方法は、排水処理等の2次処理上の問
題があり、かつ処理効率が低く、効率的でない等の不具
合がある。またメッキを施した樹脂製品であっても、そ
のメッキ層の除去にも、その効率、処理能力および高品
質のリサイクル樹脂部品を得るには困難を有する等の不
具合がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、塗膜またはメッキ層の除去効率、環境安全性及び処
理能力に優れた高品質のリサイクル樹脂部品を得ること
を可能にする樹脂部品のリサイクル方法及び装置を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による樹脂部品のリサイクル方法は、塗装またはメッ
キ処理された樹脂部品を粉砕して粗粉砕材を得る粗粉砕
工程と、上記粗粉砕材を押出機により加熱及び押し出し
てベースレジンに塗膜片またはメッキ片が混入したスト
ランド状乃至フィルム状の押出材を得る押出工程と、こ
の押出材を圧延及び延伸してフィルム状の圧延材を得る
圧延延伸工程と、この圧延材を粉砕して微粉砕材を得る
微粉砕工程と、この微粉砕材をベースレジン構成部分と
塗膜片またはメッキ片構成部分とに分別する分離工程と
を有するものである。また本発明による樹脂部品のリサ
イクル装置は、塗装またはメッキ処理された樹脂部品を
粉砕して粗粉砕材を得る粗粉砕装置と、上記粗粉砕材を
加熱及び押し出してベースレジンに塗膜片が混入したス
トランド状乃至フィルム状の押出材を得る押出装置と、
この押出材を圧延及び延伸してフィルム状の圧延材を得
る圧延延伸装置と、この圧延材を粉砕して微粉砕材を得
る微粉砕装置と、この微粉砕材をベースレジン構成部分
と塗膜片またはメッキ片構成部分とに分別する分離装置
とを有するものである。
【0016】
【実施例】以下本発明における樹脂部品のリサイクル方
法及び装置を、自動車樹脂部品の中でも大物部品である
塗装が施された樹脂バンパを回収し、リサイクルする場
合を例に説明する。
【0017】図1は本実施例における樹脂部品のリサイ
クル方法及び装置の概要説明図であり、図2は各工程を
示すフローチャートである。
【0018】図中wは廃車などから取り外して回収し、
金属部分を取り除いた塗装樹脂バンパであり、ポリプロ
ピレン系樹脂等の熱可塑性の基材上に、アミノポリエス
テル系、アミノアクリル系、ポリエステルウレタン系、
アクリルウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂により塗膜が
形成されている。
【0019】図中符号1は、上記塗装樹脂バンパwを粉
砕して、粗粉砕材waを得るスクリーン4mm程度のカ
ッタミル等の粗粉砕装置である。
【0020】粗粉砕装置1で得られた粗粉砕材waは押
出機2のホッパ2aへ供給される。押出機2は、ホッパ
2aに投入された粗粉砕材waをスクリュ2bの回転に
よってバレル2c内を前進させ、かつバンドヒータ等で
加熱し、バレル2c内を前進する間に軟化混合して多孔
ダイまたはTダイ等のダイ2eから押し出してストラン
ド状乃至フィルム状の押出材wbを製造するように構成
され、更にバレル2cの先端部には異物を濾過し、かつ
ダイ2eへの流れを制限してバレル2c内の圧力を高
め、混練度を向上させるとともに整流機能を果たすフィ
ルタメッシュ2dが配設されている。
【0021】押出機2の下流側には、押出機2によって
押し出された熱可塑性樹脂のベースレジンに熱硬化性樹
脂の塗膜片が混入した押出材wbを圧延及び延伸する圧
延延伸装置3が設けられている。圧延延伸装置3は上流
側に設けられた一対の上流側ローラ3aと、下流側に設
けられ、前記上流側ローラ3aの周速度より大なる周速
度で回転駆動される一対の下流側ローラ3b及びこれら
上流側ローラ3aと下流側ローラ3bとの間に配設され
た加熱手段3cを具備し、上流側ローラ3aと下流側ロ
ーラ3b間で前記ストランド状乃至フィルム状の押出材
wbをそのベースレジンが可塑化される温度に加熱して
延伸し、かつ圧延してフィルム状の圧延材wcを得るよ
う構成されている。
【0022】図中符号4は、圧延延伸装置3によって製
造された圧延材wcを粉砕して微粉砕材wdを得る微粉
砕装置であり、微粉砕装置4で得られた微粉砕材wdを
ピンミルや比重分離機等の分離装置5でベースレジンを
構成していた部分と塗膜を構成していた部分wfとに分
別し、塗膜構成部分を除いた微粉砕材を加熱溶融してペ
レットweを製造し、再び、バンパ等の樹脂製品を得
る。
【0023】次にこのように構成された樹脂部品のリサ
イクル装置を用いた樹脂部品のリサイクル方法を図2の
フローチャートに従って説明する。
【0024】回収され、金属部分を取り除かれた塗装樹
脂バンパwは、粗粉砕工程1sにおいて、カッタミル等
の粗粉砕装置1で粉砕され粗粉砕材waとなる。粗粉砕
材waには、図1のA−A線拡大図を図3に示すよう
に、熱可塑性樹脂からなる基材、即ちベースレジンw1
に熱硬化性樹脂からなる塗膜片w2が付着している。
【0025】粗粉砕工程1sで粉砕された粗粉砕材wa
は次の押出工程2sにおいて、押出装置2のホッパ2a
へ投入され、ホッパ2aへ投入された粗粉砕材waは、
スクリュ2bの回転につれて加熱され、バレル2c内を
前進する間に軟化混合して流動状態になり、押出機2の
先端に設けられたダイ2eから連続的に押し出されてス
トランド状乃至フィルム状の押出材wbとなる。
【0026】押出材wbは図4(A)に平面図及びその
a−a線断面を同(a)に示すように、ベースレジンw
1に比較的大寸法の塗膜片w2が混在している。
【0027】押出材wbは、続く圧延延伸工程3sにお
いて、圧延延伸装置3によって圧延及び延伸される。
【0028】即ち、押出機2から押し出された押出材w
bは、圧延延伸装置3の上流側ローラ3a及び下流側ロ
ーラ3bによって各々圧延され、かつ加熱手段3cによ
ってベースレジンw1の融点以下の温度に加熱されて可
塑化され、更に、上流側ローラ3aと下流側ローラ3b
との間において、上流側ローラ3aと下流側ローラ3b
との周速度の差に従ってその流れ方向に延伸される。
【0029】上流側ローラ3aの下流位置3dにおける
押出材wbは、図4(B)に平面図及びb−b線断面図
を同(b)に示すように、ベースレジンw1が上流側ロ
ーラ3aによって圧延され、そのベースレジンw1に混
在する塗膜片w2は圧潰して粉砕される。更にベースレ
ジンw1は熱可塑性樹脂であることから加熱によって軟
化し、流動性となり、容易に延伸されるのに対し、塗膜
片w2は熱硬化性樹脂であることから延伸されることが
ない。従ってベースレジンw1の伸びに対して塗膜片w
2は追従できず、両者間に亀裂が発生乃至発生し易くな
り、分離が容易になる。
【0030】またベースレジンw1は延伸により延伸方
向に対し直角方向の強度が低下して裂け易くなる。
【0031】上流側ローラ3a及び下流側ローラ3b間
で延伸された押出材wbは、下流側ローラ3bによって
圧延され、そのベースレジンw1に混入する塗膜片w2
が、圧潰され、図4(C)に平面図を、同(c)に断面
図を示すように更に微細粉砕化されたフィルム状の延伸
材wcとなる。
【0032】微細粉砕化された塗膜片w2を含むベース
レジンw1からなるフィルム状の延伸材wcは、次の微
粉砕工程4sで微粉砕装置4により、例えば直径約20
〜30μm程度に微粉砕される。微粉砕に際し、予め前
記圧延延伸工程3sにおいて塗膜片w2が微細片化さ
れ、かつベースレジンw1と塗膜片w2との間に亀裂が
発生乃至裂け易く、更にベースレジンw1の強度が低下
して裂け易くなっていることからベースレジンw1と塗
膜片w2との結合のない、所謂ベースレジンw1の微粉
砕材と塗膜片w2の微粉砕材とが混合した状態の微粉砕
材wbが極めて効率的に得られる。
【0033】微粉砕工程4sで得られた微粉砕材wb
は、次の分離工程5sにおいてピンミルや比重分離機等
の微分離装置5によって、バンパwの基材を構成してい
たベースレジンw1の構成部分と塗膜を構成していた塗
膜片w2の構成部分wfとに分別する。分離に際し、予
め微粉砕工程4sでベースレジンw1と塗膜片w2との
接合のない微粉砕材wbが得られることから極めて良好
に分離可能である。
【0034】塗膜片w2の構成部分wfが分離して取除
かれた微粉砕材wbは次のペレット化工程6sで塗膜片
w2をほとんど含まない高純度のペレットweが得ら
れ、次の製品化工程7sによってリサイクル製品wgが
得られる。
【0035】このリサイクル製品wgは、塗膜片w2が
充分に分離され、製造されたペレットweを原料とする
ことから、“ウェルドマーク”気泡等の成形不良や外観
性を損なうことがなく、更に機械特性に損失のない衝撃
強度に優れたバージン材料によって製造された製品に遜
色のない高品質の製品が可能である。
【0036】上記実施例では、1台の圧延延伸装置3に
よって押出機2から押出された押出材wbを圧延及び延
伸してフィルム状の圧延材wcを得たが、圧延延伸装置
3を複数連設して、押出材wbに対し、圧延及び延伸を
適宜回数繰り返して圧延材wcを得るよう構成すること
も可能である。
【0037】図5は、本発明における樹脂部品のリサイ
クル方法及び装置の他の実施例を示す概要説明図であ
り、図1と対応する部位に図1と同一符号を付すること
で詳細な説明は省略するが、図中符号6は、押出機2に
よってストランド状乃至フィルム状に押出された押出材
wbを圧延延伸してフィルム状の圧延材wcを得る圧延
延伸装置である。
【0038】この圧延延伸装置6は、圧延延伸工程3s
に用いられ、上流側に設けられた一対の上流側ローラ6
aと、下流側に設けられた下流側ローラ6bと、上流側
ローラ6a及び下流側ローラ6bの間に配設された冷却
手段6cを具備し、かつ下流側ローラ6bの周速度より
大なる周速度で回転駆動されるように構成されている。
【0039】この圧延延伸装置6の作用は、押出工程2
sで得られたストランド状乃至フィルム状の押出材wb
を上流側ローラ6aによって圧延して塗膜片w2を圧潰
し、かつ冷却手段6cによって塗膜片w2の脆化温度以
下に冷却して塗膜片w2を脆性破壊させる。更に上流側
ローラ6aと下流側ローラ6bとの周速度の差によって
押出材wbは延伸され、ベースレジンw1と塗膜片w2
との間に亀裂の発生乃至発生し易くなる。このように延
伸された押出材wbは、下流側ローラ6bによって圧延
され、ベースレジンw1に混入する塗膜片w2が微細に
圧潰されてフィルム状の延伸材wcとなる。
【0040】この延伸材wcは、次の微粉砕工程4sで
の微粉砕装置4による微粉砕に際し、予め前記圧延延伸
工程3sにおいて塗膜片w2が脆性破壊され、かつベー
スレジンw1と塗膜片w2の接合部に亀裂が発生乃至裂
け易くなり、更にベースレジンw1が裂け易くなること
に起因し、ベースレジンw1に塗膜片w2が付着するこ
とのない微粉砕材wdが極めて効率的に得られ、微分離
工程5sにおける分別が良好になり、前記実施例同様高
品質のリサイクル製品wgの製造が可能になる。
【0041】この実施例も、前記実施例同様、圧延延伸
装置6を複数列設して押出材wbに圧延及び延伸を適宜
数回繰返し施して圧延材wcを得るように構成すること
も可能である。
【0042】また上記実施例では、圧延延伸工程3sに
おいて押出材wbを加熱乃至冷却したが、加熱乃至冷却
を省略することにより装置及び制御の簡素化を図ること
も可能である。
【0043】更に、圧延延伸工程3sで得た圧延材wc
を直ちに微粉砕工程4sで粉砕することなく、圧延材w
cをロール状に巻き取り、ロール状態で、または積層し
て材料として保管することにより粉砕材状態乃至ペレッ
ト状態で保管するのに比べ、保管容積の小容積化を可能
にすることができる。この場合粉砕状態での保管に比
べ、保管容積を1/2〜1/3に縮小することが可能で
ある。
【0044】以上説明では、塗装樹脂バンパを回収して
リサイクルする場合について記載したが、これに限定さ
れることなく、他の熱可塑性樹脂に熱硬化性樹脂を塗装
した樹脂製品、またはメッキ処理を施された樹脂製品等
であっても同様の方法乃至装置によってリサイクルを可
能にするものである。
【0045】具体的に説明すると、メッキ処理された樹
脂部品を粗粉砕工程において粗分離装置によって粗粉砕
して粗粉砕材を製造し、この粗粉砕材を押出工程2sで
押出機2によって加熱及び押し出してベースレジンにメ
ッキ片が混入したストランド状乃至フィルム状の押出材
を得る。次にこの押出材を圧延延伸工程3sで圧延延伸
装置3または6によりフィルム状に圧延及び延伸せし
め、この圧延材を微粉砕工程4sで微粉砕装置4により
微粉砕材を得る。この微粉砕材を分離工程5において分
離装置5によりメッキ構成部分を取り除き、ペレット化
工程6sでペレット化、及び製品工程7sによってリサ
イクル製品を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明した樹脂部品のリサイクル方法
及び装置によれば、塗装またはメッキが施された樹脂部
品を粗粉砕し、この粗粉砕材を押出機によりストランド
状乃至フィルム状に押し出し、この押出材を圧延及び延
伸して塗膜片またはメッキ片を圧潰して微細化及びベー
スレジンと塗膜片またはメッキ片との裂離を促すことに
より押出機のフィルタメッシュを大きくでき、生産性が
よく次の微粉砕が容易になり、かつベースレジンと塗膜
片またはメッキ片との接合がない微粉砕材が得られ、塗
膜またはメッキ層の除去効率の極めて高い高品質のリサ
イクル樹脂部品を得ることが可能になり、更に従来の各
塗膜またはメッキ層除去方法に比べ、溶剤等を用いる必
要がないことから毒性、環境安全性に優れ、かつ処理能
力に優れる等本発明特有の効果を有し、広分野の塗装ま
たはメッキが施された樹脂部品のリサイクルに貢献する
こと大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における樹脂部品のリサイクル方法及び
装置の一実施例を示す概要説明図である。
【図2】同じく、各工程を示すフローチャートである。
【図3】同じく、樹脂部品を粉砕した粗粉砕材の断面を
示す説明図である。
【図4】同じく、圧延延伸工程におけるベースレジンに
混入する塗膜片の状態を示す説明図である。
【図5】本発明における樹脂部品のリサイクル方法及び
装置の他の実施例を示す概要説明図である。
【図6】塗装を施したバンパの断面図である。
【符号の説明】
1 粗粉砕装置 2 押出機 3 圧延延伸装置 4 微粉砕装置 5 分離装置 6 圧延延伸装置 1s 粗粉砕工程 2s 押出工程 3s 圧延延伸工程 4s 微粉砕工程 5s 分離工程 w 塗装処理された樹脂部品 wa 粗粉砕材 wb 押出機 wc 圧延材 wd 微粉砕材 we ペレット wg リサイクル製品(バンパ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装またはメッキ処理された樹脂部品を
    粉砕して粗粉砕材を得る粗粉砕工程と、上記粗粉砕材を
    押出機により加熱及び押し出してベースレジンに塗膜片
    またはメッキ片が混入したストランド状乃至フィルム状
    の押出材を得る押出工程と、この押出材を圧延及び延伸
    してフィルム状の圧延材を得る圧延延伸工程と、この圧
    延材を粉砕して微粉砕材を得る微粉砕工程と、この微粉
    砕材をベースレジン構成部分と塗膜片またはメッキ片構
    成部分とに分別する分離工程とを有することを特徴とす
    る樹脂部品のリサイクル方法。
  2. 【請求項2】 圧延延伸工程において押出材を加熱して
    ベースレジンを可塑化する請求項1の樹脂部品のリサイ
    クル方法。
  3. 【請求項3】 圧延延伸工程において押出材を塗膜片の
    脆化温度以下に冷却する請求項1の樹脂部品のリサイク
    ル方法。
  4. 【請求項4】 塗装またはメッキ処理された樹脂部品を
    粉砕して粗粉砕材を得る粗粉砕装置と、上記粗粉砕材を
    加熱及び押し出してベースレジンに塗膜片が混入したス
    トランド状乃至フィルム状の押出材を得る押出装置と、
    この押出材を圧延及び延伸してフィルム状の圧延材を得
    る圧延延伸装置と、この圧延材を粉砕して微粉砕材を得
    る微粉砕装置と、この微粉砕材をベースレジン構成部分
    と塗膜片またはメッキ片構成部分とに分別する分離装置
    とを有することを特徴とする樹脂部品のリサイクル装
    置。
  5. 【請求項5】 圧延延伸装置が、押出材を加熱してベー
    スレジンを可塑化する加熱手段を具備する請求項4の樹
    脂部品のリサイクル装置。
  6. 【請求項6】 圧延延伸装置が、押出材を塗膜片の脆化
    温度以下に冷却する冷却手段を具備する請求項4の樹脂
    部品のリサイクル装置。
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JP2005335162A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Jfe Steel Kk 廃プラスチック中の異物除去方法

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