JP3177416B2 - 塗装樹脂製品リサイクル用射出成形装置 - Google Patents

塗装樹脂製品リサイクル用射出成形装置

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JP3177416B2 JP21738895A JP21738895A JP3177416B2 JP 3177416 B2 JP3177416 B2 JP 3177416B2 JP 21738895 A JP21738895 A JP 21738895A JP 21738895 A JP21738895 A JP 21738895A JP 3177416 B2 JP3177416 B2 JP 3177416B2
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製品、例えば
自動車等の装飾及び緩衝等の機能部品として使用される
バンパ、サイドモール等或いはCD−ROM等の塗装が
施された塗装樹脂製品のリサイクル方法及び塗装樹脂製
品のリサイクル用射出成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年環境問題や資源再利用に対する関心
の高まりから樹脂製品のリサイクル化が叫ばれ、例えば
自動車産業分野においてもバンパ、サイドモール等の樹
脂製品を製造する際等に発生する工程内不良品及び廃車
等から分離回収される樹脂製品のリサイクルが注目され
ている。
【0003】この種のバンパ、サイドモール等の樹脂製
品は、外観及び品質向上のために製品の表面に塗装を施
す場合が多い。例えばバンパの表皮は、ポリプロピレン
系樹脂等の熱可塑性樹脂の樹脂素材上に塩素化ポリオレ
フィン系樹脂等の熱可塑性樹脂からなるプライマ層を介
して塗膜が形成されている。この塗膜は例えばアミノポ
リエステル系、アミノアクリル系、ポリエステルウレタ
ン系、アクリルウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂であ
り、硬化反応前のこれら樹脂は液状であるが、焼き付け
塗装工程により架橋構造が付与される。これは強固で緻
密な構造のため塗装が施された樹脂バンパは優れた耐薬
品性、耐熱性、耐擦り傷性、耐候性及び表面光沢性を有
する。
【0004】しかし、この塗装されたバンパをそのまま
粉砕して再使用すると、樹脂製品の素材を構成していた
ポリプロピレン系樹脂材料に塗膜片が混入し、この塗膜
片が混在するポリプロピレン系樹脂材を用いた成形加工
では、塗膜片が溶融樹脂の流動性を阻害し、樹脂製品に
“焼け”、“ウェルドマーク”、“気泡”等の成形不良
を発生させる原因となり、かつ樹脂製品の表面に浮き出
た塗膜片が樹脂製品の外観性を損う等の不具合がある。
【0005】また塗膜片が熱硬化性樹脂であり、一方ベ
ースレジンとなるポリプロピレン系樹脂が熱可塑性樹脂
であることから塗膜片とベースレジンとの間にはほとん
ど相互作用がなく、微分散されない塗膜片が再生樹脂中
の混練一体化を阻止してリサイクル樹脂製品の機械的物
性を著しく低下させ、再生樹脂製品の用途範囲が大きく
制限される。
【0006】このことから塗装処理された樹脂製品をリ
サイクルする場合には塗膜除去が必要であり、樹脂製品
の塗膜を除去する装置としては、特開平5−33794
1号公報に開示され、かつ図12に正面説明図を示す合
成樹脂表面の剥離装置が提案されている。
【0007】この剥離装置は、一対の搬送ローラ101
で樹脂製品、例えばサイドモール102を発泡性の合成
樹脂からなる回転体103、104間に移送し、かつサ
イドモール102の搬送速度Vを回転体103及び10
4の回転周速度よりも遅く設定することによりサイドモ
ール102の塗膜102a及び両面テープ102bに対
して切削及び高い摩擦力を作用させて、サイドモール1
02の表面の塗膜102a及び両面テープ102bを切
削剥離させ、かつ一対の搬送ローラ101によってサイ
ドモール102を外部に搬出するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この装置は回
転する発泡性の合成樹脂からなる回転体103、104
に樹脂製品を接触させることから回転体103、104
が脆性破壊され、粉塵を発生させ、作業環境上好ましく
なく、また折曲乃至湾曲した樹脂製品には適しない等の
不具合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、塗膜の除去効率、処理能力に優れ、高品質のリサイ
クル樹脂製品を得ることを可能にする塗装樹脂製品リサ
イクル用射出成形装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による塗装樹脂製品リサイクル用射出成形装置は、塗
装が施された樹脂製品を粉砕した粉砕材を加熱シリンダ
内で加熱溶融して得た成形材料を前記加熱シリンダとノ
ズル部を介して射出成形金型内に射出充填して樹脂製品
を射出成形する射出成形装置において、前記加熱シリン
ダとノズル部とを連通する成形材料送給部と、この成形
材料送給部に介在せしめられ成形材料に混在する塗膜片
の射出成形金型内への流入を阻止するスクリーンメッシ
ュとを有し、該スクリーンメッシュは、スクリーンメッ
シュの特定位置を回転中心としてこの回転中心から偏位
した成形材料送給部のスクリーンメッシュ介装部が回動
してスクリーンメッシュの濾過作用部が置換されること
を特徴とするものである。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、塗装樹脂製品のリサイクル
方法及び塗装樹脂製品リサイクル用射出成形装置を自動
車部品の中でも比較的大物部品である塗装が施された樹
脂バンパを回収し、リサイクルする場合を例に説明す
る。
【0013】図1は、塗装樹脂製品のリサイクル方法の
各工程を示す概要説明図であり、樹脂バンパの成造及び
組立の際等に発生する工程内不良品、廃車等から取り外
し回収する樹脂製品回収工程aと、回収された樹脂バン
パから金属部品を取り除き、数分割に切断加工して所定
幅の切断材Waを得る前処理工程bと、前処理工程bで
得られた切断材Waから塗膜Wcを剥離除去して樹脂素
材Wbを得る塗膜剥離工程cと、塗膜Wcを剥離して得
た樹脂素材Wbを粉砕する粉砕処理工程dと、粉砕処理
工程dで得た粉砕材Wdを材料とし、必要に応じてバー
ジンポリプロピレン系樹脂等から製造されたペレットが
加えられ、バンパW等の樹脂製品を成形する成形工程e
とを有している。
【0014】次に各工程について順次説明する。図1に
おける樹脂製品回収工程aに示す符号Wは工程内不良品
及び廃車等から取り外して回収し、金属部品を取り除い
た塗装樹脂バンパであり、このバンパWは、ポリプロピ
レン系樹脂等の熱可塑性樹脂からなる素材上にアミノポ
リエステル系、アミノアクリル系、ポリエステルウレタ
ン系、アクリルウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂による
塗膜が形成された塗装樹脂製品である。
【0015】樹脂製品回収工程aで回収され、金属部品
が取り除かれたバンパWは、前処理工程bにおいて次の
塗膜剥離工程cでの塗膜の除去効率を良好にするために
数分割に切断加工される。この加工は、例えば比較的平
板形状に切断して、必要に応じて更に切断して短冊状の
平板状或いは複数の縦割り状に切断して切断材Waを得
る。
【0016】バンパWから切断材Waを得るには、図2
に要部断面斜視図を示すようにバンパWの凹部に嵌合し
てバンパWを所定位置に係合保持する支持部材1に保持
させた状態でバンパWをカッタ2で切断することにより
容易に得られる。
【0017】更に後述する塗膜剥離工程cにおける塗膜
の除去効率を更に向上させるために切断材Waから突起
するリブ等の突起等を除去し、図3に示すよう切断材W
aの形状を塗膜Wc側を短辺とする台形断面にすること
が好ましい。台形断面の切断材Waを得るには、カッタ
2に代えて図2(a)に示すV字形の刃形を有するカッ
タ2aによって支持部材1に嵌合保持させたバンパWを
切断することにより塗膜Wc側を短辺とする台形断面を
得ることも可能である。
【0018】また、効率的に切断材Waから突出するリ
ブ等の突出部を切除して平板状化するには、突出部剪断
装置3によって実行できる。この突出部剪断装置3は、
図4に要部断面図を示すように、相対向する一対の支持
ロール4と剪断ロール5とを有している。支持ロール4
及び剪断ロール5は各々モータ等の回転駆動装置によっ
て回転駆動される。
【0019】そして剪断ロール5は図5の(a)に図4
のI−I線断面図を(b)にロール表面の展開図を各々
示すように円柱状のロール表面にその周方向に沿って滑
らかに蛇行する環状の凸部からなる剪断刃5aが形成さ
れ、各剪断刃5aは滑らかに蛇行する環状の溝部5bを
介して等間隔でロール回転軸線方向に複数列設されてい
る。
【0020】支持ロール4と剪断ロール5とは投入され
る切断材Waを互いに協働して挟み込んで送り出すよう
に互いに送回転方向で、しかも支持ロール4の回転周速
度に対して剪断ロール5の回転周速度が大なるよう各々
回転駆動装置によって回転駆動される。
【0021】従って、図4に示すように互いに回転周速
度の異なる支持ロール4と剪断ロール5との間に投入さ
れたリブ等の突出部Weを有する剪断材Waは、支持ロ
ール4と剪断ロール5との協働によって送り込まれるに
伴って、その突出部Weが剪断ロール5の溝部5bに挿
入され、ロール表面に沿って形成された滑らかに蛇行す
る環状の剪断刃5aによって剪断され、かつ除去されて
平板状となる。
【0022】突出部剪断装置3によって突出部Weが切
断除去されて平板化した切断材Waを塗膜Wc側を短辺
とする台形断面に形状修正するには図6に要部斜視図を
示す端部処理装置6によって効率的に達成できる。
【0023】この端部処理装置6は一対の互いに対向す
る塗膜側圧延ロール7と樹脂素材側圧延ロール8とを有
し、塗膜側圧延ロール7と樹脂側圧延ロール8とは塗膜
側圧延ロール7と樹脂素材側圧延ロール8との間に供給
された切断材Waを圧延して搬出するため各々回転駆動
装置によって互いに逆方向に回転駆動される。
【0024】そして塗膜側圧延ロール7のロール表面に
はロール7のロール表面中央側からロール表面側端に向
かって互いに螺旋方向を異にする複数の螺旋状溝7aが
設けられ、各螺旋状溝7aは断面円弧状であって塗膜側
圧延ロール7の回転に従って切断材Waとの圧接部位が
順次ロール表面側端側からロール表面中央側に向けて変
移するように形成されている。
【0025】従って、回転駆動される塗膜側圧延ロール
7と樹脂素材圧延ロール8との間に供給された切断材W
aはこれら圧延ロール7、8によって圧延され、ロール
7、8の回転軸線方向にも広がる。この圧延に際し、塗
膜側圧延ロール7のロール表面に形成された螺旋状溝7
aの端部、すなわち螺旋状の突条部7bが塗膜Wcの表
面に食い込み、切断材Waの塗膜Wc側に対する圧延に
よるロール7、8の回転軸線方向に広がる延伸が抑制さ
れ、その結果樹脂素材Wbの樹脂素材側圧延ロール8と
の接触部がより多く延伸され、切断材Waは、塗膜Wc
側に対して樹脂素材Wb側がより大きく延伸された塗膜
Wc側を短辺とする略台形断面の切断材Waに形状修正
される。
【0026】次に前処理工程bで得られた切断材Waか
ら塗膜Wcを剥離する塗膜剥離工程cについて説明す
る。
【0027】この塗膜剥離工程cで用いられる塗膜剥離
装置9は図7に示すように、対向配設される金属製であ
って、外周面が鏡面仕上げ、又はクロームメッキが施さ
れる樹脂素材側ロール10及び塗膜側ロール11を有し
ている。
【0028】樹脂素材側ロール10と塗膜側ロール11
とは各々の回転周速度が互いに異なるように、例えば塗
膜Wc表面に圧接する塗膜側ロール11の回転周速度が
樹脂素材Wb表面に圧接する樹脂素材側ロール10の周
速度に対して大なるよう、かつ両ロール10、11間に
供給された切断材1に押圧力を付与するように各々回転
駆動装置によって互いに逆方向に回転駆動される。
【0029】従って樹脂素材ロール10と塗膜側ロール
11との間に供給された切断材Waは両ロール10、1
1の押圧力によって圧延され、かつロール10、11間
の相対的な周速度の差に基づいて、樹脂素材Wbと塗膜
Wcとの間に剪断ズリ応力が加わり、樹脂素材Wbから
塗膜Wcが剥離する。
【0030】仮に塗膜側ロール11と樹脂素材側ロール
10との間に供給される切断材Waの断面形状が矩形で
ある場合には、塗膜側ロール11と樹脂素材側ロール1
0との押圧力によって塗膜側ロール11が圧接する塗膜
Wc側及び樹脂素材側ロール10が圧接する樹脂素材W
bの表面側が外方へ迫り出すように変形し、端部におい
て充分な塗膜側ロール11と樹脂素材側ロール10とに
よる押圧力が得られず、樹脂素材Wbと塗膜Wcとの間
に充分な剪断ズリ応力が加わらず、塗膜Wcの剥離が完
全でなく塗膜Wcが樹脂素材Wbの端部付近に残存する
おそれがある。
【0031】しかし、前処理工程bにおいて樹脂素材W
aの断面形状を前記のように、塗膜Wc側が短辺となる
台形断面に形状修正されることから、塗膜側ロール11
と樹脂素材側ロール10との押圧力によって塗膜Wc側
及び樹脂素材Wbの表面側が外方へ迫り出すように変形
するものの、端部においても塗膜側ロール11と樹脂素
材側ロール10とによる押圧力が確保され、樹脂素材W
bと塗膜Wcとの間に充分な剪断ズリ応力が付加され、
樹脂部材Waの端部付近においても塗膜Wcの剥離が充
分に達成されて塗膜Wcの残存が回避される。
【0032】図1において符号12は、塗膜側ロール1
1のロール表面11aに近接して塗膜側ロール11のロ
ール表面11aに付着する塗膜を掻き取るスクレーパで
あり、スクレーパ12で塗膜側ロール11のロール表面
11aから掻き取られた塗膜Wcは、ベルトコンベア等
によって塗膜剥離装置9から搬出して回収される。塗膜
剥離工程Wdで塗膜Wcが剥離された樹脂素材Wbは、
次の粉砕処理工程dにおいてシュレッタ等で粉砕され、
粉砕材Wdとなる。
【0033】粉砕処理工程dによって得られた粉砕材W
dは次の成形工程eにおいて必要に応じてバージンポリ
プロピレン等の樹脂から製造されたペレットが加えら
れ、加工装置、例えば射出成形装置20へ供給される。
【0034】射出成形装置20は、図8に要部断面図を
示すように、先端にノズル部21aを有する円筒状の加
熱シリンダ21と、加熱シリンダ21の他端に設けら
れ、材料となる粉砕材Wdを貯留し、かつシリンダ内2
1bに供給するホッパ22、ホッパ22からシリンダ内
21bに供給される粉砕材Wdを加熱溶融するため加熱
シリンダ21の外周に設けられたヒータ25、ホッパ2
2からシリンダ内21bに供給された粉砕材Wdをノズ
ル部21aへ圧送するスクリュー26及び加熱シリンダ
21のノズル部21a上流側に介装され、異物を濾過し
残存する塗膜片Wcを除去するとともにノズル部21a
への流入を制限してシリンダ内21bの圧力を高め、混
練度を向上させ、かつ整流機能を有するスクリーンメッ
シュ27とを有している。
【0035】そしてスクリュー26の回転によってホッ
パ22内に投入された粉砕材Wdはシリンダ内21bを
圧送され前進する。シリンダ内21bを前進する粉砕材
Wdはヒータ25によって加熱され、シリンダ内21b
を前進する間に軟化混合して溶融される。加熱溶融して
得られた成形材料はノズル部21aから射出成形金型2
3内のキャビティ23aに射出充填した後硬化せしめ、
樹脂製品、例えばバンパWを製造する。この際、シリン
ダ内21bを前進する間にスクリーンメッシュ27によ
って圧力が高められて混練度が向上し、かつ塗膜片Wc
が除去された高品質の樹脂製品が得られる。
【0036】図9は他の射出成形装置の要部断面図であ
って、図8と対応する部分に同一符号を付することで詳
細な説明は省略するが、加熱シリンダ21とノズル部2
1aとを連通する成形材料供給部24の中間位置に大な
る中間断面積を有する拡径部24aを形成し、シリンダ
内21bに介装されたスクリーンメッシュ27に代えて
大径のスクリーンメッシュ28を介装せしめることによ
り異物、塗膜片Wc等による目詰まりによって使用不可
能に至るまでの使用可能期間の長期化を図り、スクリー
ンメッシュ交換回数を削減して処理能力を上げ生産性の
向上を得るものである。なお、大径部24aの外周には
大径部24a内に貯留する成形材料の硬化を阻止するた
めのヒータ29を設けることが好ましい。
【0037】図10は更に他の射出成形装置の説明図で
あり(a)はその要部断面図であって、図8と対応する
部分に同一符号を付することで詳細な説明を省略し、異
なる部分について説明する。
【0038】加熱シリンダ21とノズル部21aとの間
には円板状のスクリーンメッシュ30が配設され、一方
ノズル部21aと射出成形金型23との間は中央部にお
いてスクリーンメッシュ30を相対移動可能に介装し、
両端がノズル部21a及び加熱シリンダ21の軸aと同
軸上で回転可能に連結する成形材料供給部31によって
連通している。
【0039】成形材料供給部31は、スクリーンメッシ
ュ30を介装するスクリーンメッシュ介装部31aが前
記軸aから偏心したクランク状に折曲形成され、軸aを
中心に成形材料供給部31を所定角度回転せしめること
により図10の(a)にII−II線断面図を示すよう
にスクリーンメッシュ介装部31aが2点鎖線31
a′、31a″…で示すように順次移動し、成形材料が
通過するスクリーンメッシュ30の濾過作用部が順次新
しい濾過作用部に置換される。
【0040】一方加熱シリンダ21にはシリンダ内21
bの成形材料の圧力を検出する圧力検出部32、成形材
料供給部31を所定角度毎に回転せしめる駆動装置、例
えば、ステッピングモータ33が設けられている。
【0041】そして射出成形装置の使用により従第に異
物、塗膜片Wc等によりスクリーンメッシュ30の濾過
作用部が目詰まりし、流動抵抗が増大してシリンダ内2
1bの成形材料の圧力が上昇して圧力検出部32による
検出圧が所定値に達すると、その検出信号によりステッ
ピングモータ33が作動して成形材料供給部31が所定
角度回転せしめられ、自動的に次のスクリーンメッシュ
30の濾過作用部に置換される。
【0042】なお、スクリーンメッシュ30のメッシュ
部30aはメッシュ介装部31aの通過軌跡前面に施さ
れる。
【0043】従って、スクリーンメッシュ30の濾過作
用部が自動的に順次置換されてスクリーンメッシュ30
の使用期間のより長期化が可能になりスクリーンメッシ
ュ30の交換作業が大幅に軽減されて処理能力が向上
し、生産性のより一層の効率化が得られる。なお、スク
リーンメッシュ介装部31aは大径に形成することによ
り濾過作用部の使用可能期間、ひいてはスクリーンメッ
シュ30の使用可能期間のより長期化を図り処理能力の
向上を図ることが好ましい。
【0044】図11は更に他の射出成形装置の要部断面
図であって、図8と対応する部分に同一符号を付するこ
とで詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ説明
する。
【0045】加熱シリンダ21とノズル部21aとの間
に加熱シリンダ21の軸上から偏位した回転中心を有す
る円板状のスクリーンメッシュ35を設ける一方、加熱
シリンダ21とノズル部21aとの間は中央部において
スクリーンメッシュ35を相対移動可能に介装する大径
のスクリーンメッシュ介装部36aを有する成形材料供
給部36によって連通している。なお、前記スクリーン
メッシュ35の回転中心は成形材料供給部36の外方に
設けられる。
【0046】更に加熱シリンダ21にはシリンダ内21
bの成形材料の圧力を検出する圧力検出部37、スクリ
ーンメッシュ35を所定角度毎に回転せしめる駆動装
置、例えば、ステッピングモータ38が設けられてい
る。
【0047】そして射出成形装置の使用により従第に異
物、塗膜片Wcによりスクリーンメッシュ35の濾過作
用部が目詰まりして流動抵抗が増大してシリンダ内21
の圧力が上昇して圧力検出部32による検出圧が所定値
に達する毎にその検出信号によりステッピングモータ3
8が作動してスクリーンメッシュ35が所定角度回転せ
しめられ、自動的に次のスクリーンメッシュ35の濾過
作用部に置換されるように構成され、スクリーンメッシ
ュ35の交換作業の軽減が得られ、処理能力が向上し、
生産性の効率化が得られる。
【0048】また以上説明では成形工程eにおいて射出
成形装置によって樹脂製品を射出成形する場合を例に説
明したが、各射出成形装置の射出成形金型に代えてダ
イ、例えばTダイを用いることにより押出成形装置を構
成し、シート状の樹脂成形材を得るよう構成することも
可能であり、このシート状樹脂成形材を熱プレス加工等
によりバンパ、その他の樹脂製品を成形することも可能
である。
【0049】
【発明の効果】以上説明した本発明の塗装樹脂製品リサ
イクル用射出成形装置によると、塗膜が剥離除去された
樹脂素材を粉砕した粉砕材を加熱溶融せしめ、残存する
塗膜片をスクリーンメッシュにより更に除去して樹脂製
品を得ることから、塗膜除去効率が極めて高い高品質の
リサイクル樹脂製品が得られ、かつスクリーンメッシュ
の濾過部分を順次置換することによってスクリーンメッ
シュの使用期間の長期化が可能になりスクリーンメッシ
ュの交換作業が大幅に軽減されて生産性に優れかつ安価
にリサイクル樹脂製品が得られ、広分野の塗装樹脂製品
のリサイクルに貢献すること大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】装樹脂製品のリサイクル方法の概要説明図で
ある
【図2】図1における前処理工程を説明する要部断面斜
視図である。
【図3】前処理工程で得られる切断材の形状を説明する
断面図である。
【図4】同じく前処理工程に用いる突出部剪断装置の要
部断面図である。
【図5】同じく、突出部剪断装置の説明図である。
【図6】同じく、前処理工程に用いる端部処理装置の要
部斜視図である。
【図7】同じく、塗膜剥離工程に用いられる塗膜剥離装
置の要部斜視図である。
【図8】成形工程で用いられる射出成形装置の要部断面
説明図である。
【図9】同じく、成形工程で用いられる更に他の射出成
形装置の要部断面説明図である。
【図10】同じく、成形工程で用いられる更に他の射出
成形装置の説明図であり(a)は要部断面図、(b)は
(a)のII−II線断面図である。
【図11】同じく、成形工程で用いられる更に他の射出
成形装置の要部断面説明図である。
【図12】従来の塗膜剥離装置の概要説明図である。
【符号の説明】
a‥‥‥‥‥‥樹脂製品回収工程 b‥‥‥‥‥‥前処理工程 c‥‥‥‥‥‥塗膜剥離工程 d‥‥‥‥‥‥粉砕工程 e‥‥‥‥‥‥成形工程 W‥‥‥‥‥‥バンパ Wa‥‥‥‥‥切断材 Wb‥‥‥‥‥樹脂素材 Wc‥‥‥‥‥塗膜 We‥‥‥‥‥粉砕材 10‥‥‥‥‥樹脂素材側ロール 11‥‥‥‥‥塗膜側ロール 20‥‥‥‥‥射出成形装置 21‥‥‥‥‥加熱シリンダ 21a‥‥‥‥ノズル部 21c‥‥‥‥シリンダ内 23‥‥‥‥‥射出成形金型 24‥‥‥‥‥成形材料供給部 24a‥‥‥‥拡径部 27‥‥‥‥‥スクリーンメッシュ 30‥‥‥‥‥スクリーンメッシュ 30a‥‥‥‥メッシュ部 31‥‥‥‥‥成形材料供給部 31a‥‥‥‥スクリーンメッシュ介装部 32‥‥‥‥‥圧力検出部 33‥‥‥‥‥ステッピングモータ 35‥‥‥‥‥スクリーンメッシュ 36‥‥‥‥‥成形材料供給部 36a‥‥‥‥スクリーンメッシュ介装部 37‥‥‥‥‥圧力検出部 38‥‥‥‥‥ステッピングモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 17/00 - 17/02 B29C 45/00 - 45/24 B29C 47/00 - 47/96 B29B 13/00 B44D 3/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装が施された樹脂製品を粉砕した粉砕
    材を加熱シリンダ内で加熱溶融して得た成形材料を前記
    加熱シリンダとノズル部を介して射出成形金型内に射出
    充填して樹脂製品を射出成形する射出成形装置におい
    て、前記加熱シリンダとノズル部とを連通する成形材料
    送給部と、この成形材料送給部に介在せしめられ成形材
    料に混在する塗膜片の射出成形金型内への流入を阻止す
    るスクリーンメッシュとを有し、該スクリーンメッシュ
    は、スクリーンメッシュの特定位置を回転中心としてこ
    の回転中心から偏位した成形材料送給部のスクリーンメ
    ッシュ介装部が回動してスクリーンメッシュの濾過作用
    部が置換されることを特徴とする塗装樹脂製品リサイク
    ル用射出成形装置。
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