JPH0632836B2 - 浄化槽汚泥の処理方法 - Google Patents

浄化槽汚泥の処理方法

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JPH0632836B2
JPH0632836B2 JP2041156A JP4115690A JPH0632836B2 JP H0632836 B2 JPH0632836 B2 JP H0632836B2 JP 2041156 A JP2041156 A JP 2041156A JP 4115690 A JP4115690 A JP 4115690A JP H0632836 B2 JPH0632836 B2 JP H0632836B2
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克之 片岡
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、浄化槽より排出される浄化槽汚泥の新規な処
理方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、し尿単独浄化槽及び合併浄化槽から排出される浄
化槽汚泥は、し尿処理施設で処理しなければならないこ
とが、法律(浄化槽法)できまつているが、近年の浄化
槽汚泥の発生量の急増につれ、し尿処理施設だけでは対
応しきれず、浄化槽汚泥専用処理施設が建設される例が
多くなつている。
従来の浄化槽汚泥専用処理方式は、搬入された浄化槽汚
泥を濃縮脱水あるいは直接、脱水機で脱水したのち、分
離液を活性汚泥処理するというものであつた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の処理方法は、浄化槽汚泥の脱水ケ
ーキの発生量が極めて多量であり、脱水ケーキの乾燥、
焼却設備の建設費、運転費が高額であり、また、乾燥、
焼却しない場合も、埋立てすべき量が非常に多く、埋立
地の寿命が短くなり、また輸送コストがかさむという欠
点があつた。
そこで、本発明の目的は、上記のような問題点を解消
し、浄化槽汚泥処理に伴つて発生する汚泥の脱水ケーキ
量を大幅に減少させて、脱水機、乾燥焼却設備の建設
費、スペース及び運転経費を大きく節減することが可能
な新規な処理方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明では、浄化槽汚泥を
濃縮したのち、該濃縮汚泥を、アルカリ又は鉱酸を添加
してアルカリ性条件下又は酸性条件下で加温滞留せしめ
たのち、中和することなく、前記汚泥濃縮工程からの分
離水とともに、好気性生物処理工程に供給して生物処理
することを特徴とする浄化槽汚泥の処理方法としたもの
である。
そして、上記の浄化槽汚泥の処理方法において、アルカ
リ又は酸を添加する加温滞留工程に、好気性生物処理工
程に後続する固液分離工程で分離した汚泥の一部を供給
することができる。
上記のアルカリ性条件としてはpH10以上、特に12以
上が好ましく、また酸性条件としてはpH3以下、特に2
以下が好ましい。
次に、本発明を第1図を参照しながらより詳しく説明す
る。第1図は、本発明の処理方法の一実施態様を示す工
程図である。
浄化槽汚泥処理施設に搬入される浄化槽汚泥1を沈殿
槽、加圧浮上、遠心濃縮機などによる汚泥濃縮工程2
(図示例は沈殿槽)において濃縮する。この際汚泥の濃
縮を促進するため、カチオンポリマなどの凝集材21を
添加してもよい。
しかして、濃縮された浄化槽汚泥(以下濃縮汚泥と記
す)3の一部を分岐して、汚泥可溶化槽5に供給し、Na
OHなどのアリカリ剤またはHClなどの強酸6を添加し、
ヒーター7で加温しながら、所定時間攪拌滞留させる。
この結果、汚泥SSが可溶化し微生物が資化可能なBO
Dに変わる。アルカリ剤の添加量は、汚泥可溶化槽5の
pHが10以上、特に12以上になるように設定するのが
良く、また、酸の場合は可溶化槽5のpHが3以下、特に
2以下になるように酸を注入すると、汚泥3が可溶化し
やすくなる。
また、汚泥可溶化槽5の温度を50℃以上、好ましくは
80〜100℃とすると、さらに汚泥の可溶化が促進さ
れる。なお可溶化槽5の滞留時間は、汚泥の性状に応じ
て、あらかじめ実験し、決定することができるが、通常
は、5〜48hr程度の範囲で、充分な可溶化が進行す
る。しかして、可溶化槽流出汚泥8を、前記の汚泥濃縮
工程での分離液9とともに、生物処理槽10(通常の活
性汚泥法、生物学的硝化脱窒法などが適用される)に供
給し、分離液9および可溶化汚泥8中に含まれるBOD
成分を充分生物学的に除去する。11は曝気装置であ
る。なお、もちろん、除渣し尿を、この生物処理槽10
に供給して、合併処理することも、可能である。生物処
理槽10から流出する活性汚泥スラリは、UF膜などの
任意の固液分離工程12で固液分離され、清澄処理水1
3と分離汚泥14とになる。
分離汚泥14の大部分15は、生物処理槽10に返送さ
れ、余剰汚泥相当量16が、汚泥濃縮工程2の前に供給
される。なお、余剰汚泥16の量を、さらに減少させる
には、分離汚泥14の一部17を汚泥可溶化槽5にリサ
イクルさせるのが好ましい。
一方濃縮汚泥3の他部3′は、汚泥可溶化槽4に供給せ
ずに、そのまま、汚泥脱水工程(遠心脱水、ベルトプレ
ス、スクリュープレス、フイルタプレスから選ばれる)
18に供給し、脱水ケーキ19と脱水分離液20に分離
する。脱水分離液20は、生物処理槽10に供給して、
処理する。
〔作用〕
以上述べたように、本発明によれば、浄化槽汚泥に、ア
ルカリ又は酸を添加し、加温滞留させることによつて、
浄化槽汚泥中のSS分を可溶化して、微生物が資化でき
るBODに変換せしめ、このBODを生物処理工程でCO
2とH2Oに分解させることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を記載するが、本発明はこの実施
例に限定されるものではない。
実施例1 第1図の工程図に従つて、本発明の実証実験を行つた。
SS15000mg/、BOD6000mg/の浄化槽汚泥に、
カチオンポリマー(エバグロースC104G)を50mg
/添加し、24hr沈降濃縮した結果、汚泥濃度2.8%
の濃縮汚泥を得た。この濃縮汚泥の7割を分取し、NaOH
を添加して、pH13.0、温度90℃に加温しつつ、48hr
攪拌しながら滞留せしめた結果、汚泥SSの70〜75
%が可溶化し、液状化した。
一方、HClを添加して、pH1.5にし、温度90℃に加温し
つつ、48hr攪拌しながら滞留せしめた結果、汚泥SS
の60〜63%が可溶化した。次に、NaOHで可溶化させ
た汚泥と、沈殿濃縮工程の上澄水の両者を、滞留時間5
日、MLSS5000mg/の活性汚泥曝気槽に供給して生物処
理したのち、限外濾過膜で固液分離したところ、SSは
O、BOD10〜25mg/の清澄処理水を得た。生物処理
槽から発生する余剰汚泥量は、浄化槽汚泥処理量1m3
日当り、0.8〜1.2kg ss/日であつた。
第2図に、浄化槽汚泥の濃縮汚泥をアルカリ性加熱処理
したときのpHと余剰汚泥発生量の関係を示す。加熱温度
は90℃、攪拌時間は48hr一定とした。
第2図から、pH10以上が効果的なことが判る。
一方、HClで可溶化した汚泥と沈殿濃縮工程上澄水の両
者を前記と同一条件の生物処理槽に供給して、生物処理
したところ限外濾過膜分離水の水質はSS 0mg/、
BOD 8〜15mg/であり、余剰汚泥発生量は、浄
化槽汚泥処理量1m3/日当り、1.4〜1.8kg ss/日であ
つた。
第3図に、浄化槽汚泥の濃縮汚泥を酸性で加熱したとき
のpHと余剰汚泥発生量の関係を示す。加熱温度は90
℃、攪拌時間は48hr一定とした。
第3図から酸処理pHは3以上が効果的であることが認め
られる。
この結果、汚泥脱水工程に供給される汚泥の固形物量は
NaOHによる可溶化の場合5.3〜5.7kgss/m3・浄化槽汚
泥、HClによる可溶化の場合、5.9〜6.3kgss/m3・浄化
槽汚泥となつた。
一方、本発明によらず、従来方式のように、濃縮汚泥の
全量を汚泥脱水工程に供給して処理した場合の、脱水工
程への流入固形物量は16〜16.5kgss/m3・浄化槽であ
り、本発明に比べ、約2.6倍も多量であり、脱水ケーキ
発生量は約2.8倍となつた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、次のような効果を生ずる。
浄化槽汚泥の脱水ケーキ発生量が、従来方式の約1/
3に減少する。この結果、汚泥脱水機の設備費、運転経
費が大きく低減する。
脱水ケーキを埋立て処分する場合、ケーキの輸送コス
トが安く、また、埋立て量が少いため、埋立地の寿命が
延びる。
脱水ケーキを乾燥あるいは焼却する場合も、乾燥、焼
却設備の設備費、スペース、運転経費が大きく低減す
る。また、焼却灰の発生量も減少するので、処分が容易
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の処理方法の1例を示す工程図であ
り、第2図及び第3図は、pHと余剰汚泥発生量の関係を
示すグラフである。 1……浄化槽汚泥、2……沈殿槽、3……濃縮汚泥、5
……汚泥可溶化槽、6……薬剤添加、7……ヒーター、
8……流出汚泥、9……分離液、10……生物処理槽、
11……曝気装置、12……固液分離工程、13……清
澄処理水、14……分離汚泥、18……汚泥脱水工程、
19……脱水ケーキ、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浄化槽汚泥を濃縮したのち、該濃縮汚泥
    を、アルカリ又は鉱酸を添加してアルカリ性条件下又は
    酸性条件下で加温滞留せしめたのち、中和することな
    く、前記汚泥濃縮工程からの分離水とともに、好気性生
    物処理工程に供給して生物処理することを特徴とする浄
    化槽汚泥の処理方法。
  2. 【請求項2】前記アルカリ又は酸を添加する加温滞留工
    程に、前記好気性生物処理工程に後続する固液分離工程
    で分離した汚泥の一部を供給することを特徴とする請求
    項1記載の浄化槽汚泥の処理方法。
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