JPH0632814U - 合成樹脂製プーリー - Google Patents

合成樹脂製プーリー

Info

Publication number
JPH0632814U
JPH0632814U JP6830692U JP6830692U JPH0632814U JP H0632814 U JPH0632814 U JP H0632814U JP 6830692 U JP6830692 U JP 6830692U JP 6830692 U JP6830692 U JP 6830692U JP H0632814 U JPH0632814 U JP H0632814U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
pulley
hub
heat
heat dissipation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6830692U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2600537Y2 (ja
Inventor
英嗣 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Kiko Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Kiko Co Ltd filed Critical Fuji Kiko Co Ltd
Priority to JP1992068306U priority Critical patent/JP2600537Y2/ja
Publication of JPH0632814U publication Critical patent/JPH0632814U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2600537Y2 publication Critical patent/JP2600537Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pulleys (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハブ内に蓄えられた熱を外界に放熱できるよ
うにすると共に、プーリーの回転によってハブを冷却で
きるようにした合成樹脂製プーリーを提供することにあ
る。 【構成】 合成樹脂により一体成形されたハブ10の少
なくともウェブ部13に高熱伝導性を有する放熱部材2
0を配置しており、この実施例では、放熱部材20は、
ハブ10内にインサートされており、その一部を外界に
露出している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ハブを合成樹脂により一体成形した合成樹脂製プーリーに関する 。
【0002】
【従来の技術】
プーリーは回転動力を伝達する手段、例えば自動車のエンジン部からクランク 軸を介してエアコン用コンプレッサやパワーステアリングポンプ等へ回転動力を 伝達する手段として広く使用されている。
【0003】 ところで、近年自動車は高速走行及び燃費向上を目的としてエンジン関連部品 を軽量化することが必須課題となっている。そこで、従来鋳鉄等で構成したハブ を合成樹脂に置換したプーリーが使用されつつある。
【0004】 この種の合成樹脂製プーリーは、例えば図10及び図11に示すように、ボス 部2、ウェブ部3及びリム部4を合成樹脂で一体成形したハブ1と、ボス部2に 圧入されたベアリング5とからなっている。また、ウェブ部3には補強のための 複数のリブ6が放射状に形成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、合成樹脂製のハブ1はプーリーの回転中において振動によって自己 発熱する。この自己発熱は、特に、プーリーの高速回転域において急速に大きく なるものであるが、合成樹脂の熱伝導性が低いため、外界に放熱されることなく ハブ1内に蓄熱される。このため、リム部4の強度が熱劣化によって低下し、ベ ルトとの摩擦による磨耗が大となりハブ1の耐久性を低下させるという問題があ った。
【0006】 また、ベアリング5の回転によって発生する熱は、ベアリング5がその外周面 を合成樹脂製のハブ1によって被われているので、外界に殆ど放熱されることな くベアリング5内に蓄熱される。このため、ベアリング5内に封入されたグリス 7が劣化し、ベアリング5の耐久性を低下させるという問題があった。
【0007】 この考案は、上記従来技術の問題点を解決すべくなされたもので、その目的と するところは、ハブ内に蓄えられた熱を外界に放熱できるようにすると共に、プ ーリーの回転によってハブを冷却できるようにした合成樹脂製プーリーを提供す ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この考案の請求項1の合成樹脂製プーリーでは、合 成樹脂により一体成形されたハブの、少なくともウェブ部に高熱伝導性を有する 放熱部材を配置したことを特徴としている。
【0009】 また、請求項2の合成樹脂製プーリーでは、放熱部材を外界に露出したことを 特徴としている。
【0010】 また、請求項3の合成樹脂製プーリーでは、外界に露出した放熱部材に強制冷 却手段を付与したことを特徴としている。
【0011】 また、請求項4の合成樹脂製プーリーでは、強制冷却手段は、放熱部材を切り 起こしてプーリーの回転に伴ってプーリーの軸方向を横断する気流を発生するよ うにしたことを特徴としている。
【0012】 また、請求項5の合成樹脂製プーリーでは、強制冷却手段は、放熱部材の露出 部に大気との接触面積を増加せしめる接触面積増加手段を施したことを特徴とし ている。
【0013】 また、請求項6の合成樹脂製プーリーでは、リブに、放熱部材に向って気流を 供給する起風手段を形成したことを特徴としている。
【0014】 また、請求項7の合成樹脂製プーリーでは、放熱部材の一部を、ハブのボス部 に設けられたベアリングに当接させたことを特徴としている。
【0015】
【作用】
この考案の請求項1,2の合成樹脂製プーリーによれば、合成樹脂製のハブ内 に蓄えられた熱を放熱部材によって外界に放出することができる。これによって 、ハブの熱劣化による強度の低下を防ぐことができ、ハブの耐久性を向上させる ことができる。
【0016】 また、請求項3,4の合成樹脂製プーリーによれば、強制冷却手段により合成 樹脂製のハブをそれぞれ強制冷却することができる。これによって、ハブ内の温 度上昇を抑えることができ、放熱部材の放熱効果と相俟ってハブの耐久性を向上 させることができる。
【0017】 また、請求項5の合成樹脂製プーリーによれば、接触面積増加手段により放熱 部材の放熱効果を大幅に向上させることができる。
【0018】 さらに、請求項6の合成樹脂製プーリーによれば、起風手段により放熱部材を 冷却することができ、放熱部材の放熱効果を向上させることができる。
【0019】 また、請求項7の合成樹脂製プーリーによれば、ベアリング内に蓄えられた熱 を、放熱部材を介して外界に放出することができる。これによって、ベアリング の耐久性を向上させることができる。
【0020】
【実施例】
以下、この考案に係るプーリーを図面に示す実施例に基いて説明する。
【0021】 図1乃至図3はこの考案の第1実施例に係り、図1はこの考案に係る合成樹脂 製プーリーの正面視説明図、図2は図1のII−II矢視断面説明図、図3は図2の 拡大断面説明図である。
【0022】 図において、Eは合成樹脂製プーリーで、合成樹脂により一体成形されたハブ 10の少なくともウェブ部13に高熱伝導性を有する放熱部材20を配置してお り、この実施例では、放熱部材20は、ハブ10内にインサートされており、そ の一部を外界に露出している。
【0023】 さらに、この考案の第1実施例の構造を詳細に説明する。
【0024】 ハブ10は合成樹脂、例えば66ナイロンで成形され、回転軸(図示せず)に 軸着されるボス部11と、このボス部11の径方向外側に同心的に配置された円 筒状のリム部12と、このリム部12とボス部11とを連結する円板状のウェブ 部13とからなっており、ボス部11の内周面には、内部にグリス15を封入し たベアリング14がインサートされている。
【0025】 放熱部材20は高熱伝導性の高い材質、例えばアルミ合金で板状に構成され、 ハブ10成形時にボス部11からウェブ部13にわたってインサートされており 、円環部21と、この円環部21の軸線方向中央部から直交して設けられた略円 板状のフランジ部22とからなっている。円環部21はベアリング14外周面に 当接しており、フランジ部22はボス部11からウェブ部13にわたって配置さ れている。
【0026】 ウェブ部13の両側面には、ボス部11外周面からリム部12内周面に連通す る複数のリブ16が放射状に形成されており、この各リブ16間に挟まれたウェ ブ部13には、放熱部材20を外界に露出するための切欠部13aが貫通して形 成されている。また、放熱部材20の各露出部20aには、軸線方向に貫通する 通気孔20bがそれぞれ形成されている。
【0027】 つぎに、この考案の第1実施例の作用を説明する。
【0028】 合成樹脂製のハブ10は、プーリーEの回転に伴って自己発熱するが、この発 熱は、熱伝導性の高いアルミ合金で構成された放熱部材20に伝導され図3に示 すように露出部20aから矢印a方向に放出される。この際、放熱部材20の露 出部20aに設けた通気孔20bによって、大気との接触面積が大きくなってお り、放熱効果を向上させることができる。
【0029】 このようにハブ10内に蓄えられた熱は、放熱部材20の露出部20aから外 界に放出することができるので、ハブ10の温度上昇を防ぎ、熱劣化による強度 低下を防ぐことができるので、ハブ10の耐久性を大幅に向上させることができ る。
【0030】 また、放熱部材20の円環部21は、直接ベアリング14の外周面に当接して いるので、ベアリング14の回転による発熱は、放熱部材20を介して、その露 出部20aから放出される。従って、ベアリング14に封入されたグリス15が 劣化することなく、ベアリング14の耐久性を向上させることができる。
【0031】 図4乃至図6はこの考案の第2実施例に係り、図4は合成樹脂製プーリーの正 面視説明図、図5は図4のV −V 矢視断面説明図、図6は図4のVI−VI矢視断面 説明図である。
【0032】 この第2実施例においては、放熱部材20に強制冷却手段40としてのフイン 20cが付与されており、このフイン20cは図6に示すように、リブ16間の 放熱部材20を交互に反対方向に切り起こして形成され、プーリーEの回転方向 Aに対して同一角度をもって傾斜している。
【0033】 この第2実施例によれば、プーリーEの矢印A方向の回転に伴って各フイン2 0cによりプーリーEの軸方向を横断する気流が矢印b方向に発生し、この気流 によりハブ10を効果的に強制冷却し、ハブ10の温度上昇を抑えることができ る。これによって、放熱部材20の放熱効果と相俟ってハブ10の耐久性を大幅 に向上させることができる。
【0034】 その他の構成及び作用は、第1実施例に示すものと同様であり、その説明は省 略する。
【0035】 図7はこの考案の第3実施例に係る図6に相当する断面説明図である。
【0036】 この第3実施例においては、放熱部材20の露出部20aが接触面積増加手段 50として、例えば波形状に形成されている。この接触面積増加手段50により 、放熱部材20の露出部20aの大気との接触面積を大幅に増加させることがで きる。これによって、放熱部材20の放熱効果を大幅に向上させることができる 。
【0037】 図8及び図9はこの考案の第4実施例に係り、図8は合成樹脂製プーリーの正 面視説明図、図9は図8のIX−IX矢視断面説明図である。
【0038】 この第4実施例において、ウェブ部13に形成した各リブ16に、放熱部材2 0に向って気流を供給する起風手段60が施されている。この気風手段60はリ ブ16のプーリーEの回転方向Bに対する後側R及び前側Fを、プーリーEの回 転方向Bに対して反対方向に斜めに傾斜せしめて構成されており、プーリーEの 回転に伴って、傾斜面16aによりハブ10及び放熱部材20に向って矢印d方 向に気流を強制的に圧送し得るようになっている。
【0039】 その他の構成及び作用は第1実施例に示すものと同様であり、その説明は省略 する。
【0040】
【考案の効果】
この考案は、放熱部材によってハブ内に蓄えられた熱を外界に放出することが できる。これによってハブの熱劣化による強度の低下を防ぐことができ、ハブの 耐久性を向上させることができる。
【0041】 また、強制冷却手段及び起風手段によりハブを強制冷却したり、又は放熱部材 の放熱効果を向上させることができ、ハブの耐久性をより一層向上させることが できる。
【0042】 さらに、放熱部材により、ベアリング内に蓄えられた熱を外界に放出すること ができる。これによって、ベアリングの耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例に係る合成樹脂製プーリ
ーの正面視説明図である。
【図2】図1のII−II矢視断面説明図である。
【図3】図2の拡大断面説明図である。
【図4】この考案の第2実施例に係る合成樹脂製プーリ
ーの正面視説明図である。
【図5】図4のV −V 矢視断面説明図である。
【図6】図4のVI−VI矢視拡大断面説明図である。
【図7】この考案の第3実施例に係る図6に相当する断
面説明図である。
【図8】この考案の第4実施例に係る合成樹脂製プーリ
ーの正面視説明図である。
【図9】図8のIX−IX矢視断面説明図である。
【図10】従来例に係る合成樹脂製プーリーの正面視正
面図である。
【図11】図10のXI−XI矢視断面説明図である。
【符号の説明】
E 合成樹脂製プーリー 10 ハブ 11 ボス部 12 リム部 13 ウェブ部 13a 切欠部 14 ベアリング 16 リブ 16a 傾斜面(起風手段) 20 放熱部材 20a 露出部 20b 通気孔 20c フイン(強制冷却手段) 40 強制冷却手段 50 接触面積増加手段 60 起風手段

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂により一体成形されたハブの、
    少なくともウェブ部に高熱伝導性を有する放熱部材を配
    置したことを特徴とする合成樹脂製プーリー。
  2. 【請求項2】 放熱部材を外界に露出したことを特徴と
    する請求項1記載の合成樹脂製プーリー。
  3. 【請求項3】 外界に露出した放熱部材に強制冷却手段
    を付与したことを特徴とする請求項1及び2記載の合成
    樹脂製プーリー。
  4. 【請求項4】 強制冷却手段は、放熱部材を切り起こし
    てプーリーの回転に伴ってプーリーの軸方向を横断する
    気流を発生するようにしたことを特徴とする請求項1,
    2及び3記載の合成樹脂製プーリー。
  5. 【請求項5】 強制冷却手段は、放熱部材の露出部に大
    気との接触面積を増加せしめる接触面積増加手段を施し
    たことを特徴とする請求項1,2及び3記載の合成樹脂
    製プーリー。
  6. 【請求項6】 リブに、放熱部材に向って気流を供給す
    る起風手段を施したことを特徴とする請求項1及び2記
    載の合成樹脂製プーリー。
  7. 【請求項7】 放熱部材の一部を、ハブのボス部に設け
    られたベアリングに当接させたことを特徴とする請求項
    1及び2記載の合成樹脂製プーリー。
JP1992068306U 1992-09-30 1992-09-30 合成樹脂製プーリー Expired - Fee Related JP2600537Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992068306U JP2600537Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 合成樹脂製プーリー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992068306U JP2600537Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 合成樹脂製プーリー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0632814U true JPH0632814U (ja) 1994-04-28
JP2600537Y2 JP2600537Y2 (ja) 1999-10-12

Family

ID=13369984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992068306U Expired - Fee Related JP2600537Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 合成樹脂製プーリー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2600537Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001214964A (ja) * 2000-02-03 2001-08-10 Koyo Seiko Co Ltd 樹脂プーリ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001214964A (ja) * 2000-02-03 2001-08-10 Koyo Seiko Co Ltd 樹脂プーリ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2600537Y2 (ja) 1999-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5944497A (en) Fan assembly having an air directing member to cool a motor
US4153389A (en) Fan-fan drive assembly
US6750578B2 (en) Rotating electrical machine
CA2961893C (en) External fan and drive end housing for an air cooled alternator
US6003311A (en) Stator blade of torque converter
US6428277B1 (en) High speed, low torque axial flow fan
CN110966316A (zh) 一种硅油风扇离合器
JPS62182050U (ja)
JPH0632814U (ja) 合成樹脂製プーリー
US6073593A (en) Plastic fan and thermal clutch drive
US9748828B2 (en) Overmolded flux ring
US11635118B2 (en) Electric vehicle drum brake dust evacuation and cooling concept
US20070128038A1 (en) Engine cooling fan with ring reinforcement
JP7266992B2 (ja) 気流発生構造体及び密封構造
JPH0247276Y2 (ja)
US5899176A (en) Apparatus for reducing engine fan noise
JPH05248239A (ja) 作業車のエンジン冷却部
JP3332953B2 (ja) 回転軸支持装置
JPH0547316Y2 (ja)
KR102631378B1 (ko) 차량용 브레이크 냉각 유니트
JP3767036B2 (ja) 可変容量型圧縮機
EP3537005B1 (en) V-belt roller and method of removing heat from the roller bearing
JPS6037019Y2 (ja) モ−タの冷却装置
JPH0732959Y2 (ja) カップリングファン
JP3919062B2 (ja) 車両用ハブユニット

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees