JPH0632601U - 建設現場等のシート取付け用クランプ - Google Patents

建設現場等のシート取付け用クランプ

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JPH0632601U
JPH0632601U JP6873792U JP6873792U JPH0632601U JP H0632601 U JPH0632601 U JP H0632601U JP 6873792 U JP6873792 U JP 6873792U JP 6873792 U JP6873792 U JP 6873792U JP H0632601 U JPH0632601 U JP H0632601U
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幸男 渡辺
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幸男 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 メッシュシート、養生シート等のシートを係
止する建設現場等のシート取付け用クランプに関し、簡
単に取り外しができ、しかも、シートの外れを防止でき
るようにする。 【構成】 建設現場等のシート取付け用クランプは、単
管に着脱自由に設けられた取付手段と、この取付手段の
基板面61に、規定の間隔を有して延設され数個のシー
ト取付用の取付杆7と、この取付杆7の先端部位に枢着
され、当該取付杆7の軸心方向及びこの軸心方向と直交
する垂下方向に揺動自在で、かつ前記垂下方向に位置し
た時、当該取付杆7の周辺に突出する爪部91aを備え
た揺動式の係止片9とで構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建設現場、催物会場等における仮設建物、即ち、建枠を構成する単 管(パイプ、本考案では、単管とする。)間に張装されるメッシュシート、養生 シート等のシートを係止する建設現場等のシート取付け用クランプに関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、前記単管にシートを張装する最も簡易な方法は、前記シートに設けられ た取付用孔と単管とをロープを介して結縛する方法である。
【0003】 しかし、このロープ結縛方法では、ゆるみ、たるみが発生し易い。殊に、外風 を受け易いシートにおいては、前記ゆるみ等が発生し易いものでその改良が望ま れていた。
【0004】 また当然のことながら、結縛方法では、シートを一時的に取り外す場合、例え ば、強風時、その他作業上の必要性等により取り外す際、いちいちロープを解く 必要があり、大変な作業であり、一方その再結縛にも、これまた大変な手間及び 労力を要するものである。
【0005】 以上のような課題を解決するための手段として、次のようなシート取付け用ク ランプ(以下、単にフック片クランプとする。)が、市販されている。
【0006】 即ち、単管にクランプされる開閉自在の取付手段と、この取付手段の基板面に 設けられた、規定の間隔(シートを隣接して張装する場合、シートの隅部に設け られた取付用孔相互の間隔を云う。以下同じ)を有する鉤型の一対のフック片を 備えた構成のフック片クランプである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
前記、フック片クランプは、大変便利である反面、下記のような欠点(課題) が考えられる。
【0008】 (1)フック片の折曲げ係止部が開放であることから、外風等の衝撃でシートが 外れることがある。
【0009】 (2)前記シートの外れを防止するために、シートの上下端の緊締に対して、当 該フック片クランプを対峙状に設ける必要があり、多数の器具を要することと、 その器具の取付けに手間と、余分の時間を要すること、又場合によっては、前記 対峙状の取付けが困難な状況も発生すること、等の各課題が挙げられる。
【0010】 (3)シートを隣接して張装する際、対峙状に設けなければならず、前記(1) 、(2)の課題が挙げられる。
【0011】 (4)シートを取り外す場合、いちいち取付手段の緊締用のナットを解放(螺戻 )する必要があり、手間及び時間を要すること、シートの再取り付けに際し、い ちいちまた取付手段を、単管に取付なければならず、誠に大変であること、等の 各課題が挙げられる。
【0012】 (5)いずれか一方のシート端(例えば、下端)をフック片クランプを介して取 付けた後、その他方のシート端(例えば、上端)を取付ける際、前記一方のシー ト端が離脱する虞があり、必然的に一方のシート端を人手を介して離脱しないよ うにすることが必要となり、人手及び手間を要する等の各課題が挙げられる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案は、シートを取付けた際、シートの外れをほぼ完全に防止でき ること、ワンタッチでシートの取り外しができること、等を目的として、下記の 構成を採用した。
【0014】 即ち、本考案の建設現場等のシート取付け用クランプは、 単管に着脱自由に設けられた取付手段と、 この取付手段の基板面に、規定の間隔を有して延設され数個のシート取付用の 取付杆と、 この取付杆の先端部位に枢着され、当該取付杆の軸心方向及びこの軸心方向と 直交する垂下方向に揺動自在で、かつ前記垂下方向に位置した時、当該取付杆の 周辺に突出する爪部を備えた揺動式の係止片と、 で構成されている。
【0015】 又本考案は、隣接するシートも一つのクランプ金具を介して、確実かつ簡易に 取付けできるようにするために、下記の構成を採用した。
【0016】 本考案の建設現場等のシート取付け用クランプは、 単管に着脱自由に設けられた取付手段と、 この取付手段の基板面に、規定の間隔を有して延設され4個のシート取付用の 取付杆と、 この取付杆の先端部位に枢着され、当該取付杆の軸心方向及びこの軸心方向と 直交する垂下方向に揺動自在で、かつ前記垂下方向に位置した時、当該取付杆の 周辺に突出する爪部を備えた揺動式の係止片と、 で構成されている。
【0017】
【作用】
以下、本考案の作用(単管へのクランプの取付け、及びシートの取付け)につ いて説明する。
【0018】 先ず、緊締ボルトのナットを螺戻して、クランプ本体の分岐側クランプより、 揺動側クランプを解放する(勿論、既に解放されている場合は、この限りにあら ず。)。そして、例えば、建設現場で枠組された(建枠された)単管の所定位置 に、クランプ本体の分岐側クランプ及び揺動側クランプをそれぞれ添接する。即 ち、単管を、クランプ本体で抱持する。
【0019】 その後、緊締ボルトを分岐側クランプの分岐片間に挿入し、ついで、ナットを 螺入することにより、分岐側クランプ及び揺動側クランプが、単管の軸心方向に 移行して、当該単管の所定位置に固定される。
【0020】 そして、この際、クランプ本体の基板面は、建枠外に向って設けられる位置関 係となる。そこで、つづいて、建枠外に向かって突設されている取付杆に枢着さ れている係止片を、当該取付杆の軸心方向に位置させる。
【0021】 これによって、取付杆と係止片とが、ほぼ同じ杆(棒)状となるので(係止片 が、上方位置に揺動されている状態を云う。)、シートの取付用孔を、先ず係止 片の重錘部より挿嵌していき、ついで取付杆の胴体部に到らしめる。そして、シ ートの取付用孔が前記胴体部に到ると、係止片は重錘部の重みにより自動復帰し 、取付杆と直交する方向に静置する。
【0022】 以上の如く、シートの取付用孔を上方位置に揺動されている各係止片より各取 付杆に向かって、順次挿嵌することによって、シートの各取付用孔(各シートの 各取付用孔も同じ)は、ほぼ自動的にそれぞれの取付杆に係止される。
【0023】 この際、係止片の爪部と重錘部とが、取付杆の周辺より突出され、取付用孔の 周辺にクロス状に静置されるので、通常の状態では外れることがなく、例えば、 外風等の衝撃に対しても安心である。また、例えば、当該シートの一方(下方) となるこの取付用孔に係止後、例えば、当該シートの他方(例えば、上方又は下 方の反対隅)の取付用孔を、他のクランプ本体の取付杆に係止する場合でも、前 記係止済みのクランプ及び取付用孔には、人手を要さず、かつ特別の配慮を払う 必要がないので、大変に重宝する。
【0024】 以上のようにして、前記クランプ本体の取付杆に、シートの一方の取付用孔が 係止された後は、前記の如く、他のクランプ又は同じクランプに同様な操作及び 手順を介して、同シートの他の取付用孔をそれぞれ係止する。
【0025】 尚、シートを全部又は一時的に取り外す際は、前記取付けと同様に、係止片を 取付杆の軸心方向に位置させ、ついで、シートの取付用孔を取付杆の胴体部より 係止片の重錘部に向って引き抜き、当該重錘部より離脱する操作及び手順によっ て、簡易になし得る。
【0026】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0027】 1は取付手段の一例をなすクランプ本体で、このクランプ本体1は単管Aをク ランプする分岐片21を備えた平面視してほぼ1/3円弧状の分岐側クランプ2 と、この分岐側クランプに対峙し、かつその自由端側に、前記分岐片21に螺入 される緊締ボルト3、ナット4を備えた平面視してほぼ1/3円弧状の揺動側ク ランプ5と、前記分岐側クランプ2と、前記揺動側クランプ5とを連係し、かつ それぞれの円弧状に連設されるほぼ1/3円弧状を有する本体部6と、この本体 部6の前面(前記分岐側クランプ2等が設けられている面と反対面)に設けられ た基板面61とで構成されている。
【0028】 以上で説明した取付手段は、一例であり、単管Aに着脱及び緊締で自由に、取 付け又は取外しできる構成であれば、他の機構(装置)でもよいことは勿論であ る。
【0029】 この基板面61には数個の取付杆7が規定の間隔で延設されており、当該数個 の取付杆7は前記基板面61にほぼ垂直状態に設けられている。具体的には、図 1の例では、4個の取付杆7が設けられており、こり取付杆7には、互いに隣接 される最大4枚のシートBが、それぞれ係止される(図4参照)。また単独シー トBの場合は、当該シートBの下方では、上方側の取付杆7に係止される。更に 単独シートBの場合は、当該シートBの上方では(隣接して設けない場合は)、 下方側の取付杆7に係止される。即ち、この例の如く、4個の取付杆7が設けら れているクランプを、クランプ本体1を介して単管Aに取付け、その後、それぞ れシートBの取付け状態により、各取付け杆7を選択することによってすべての シートBの係止に有効に作用する。
【0030】 尚、図5の例では、取付杆7を、上下方向に2個設けており、例えば、建枠の 両サイドのシートBの取付用孔B1に利用する場合がよい。また図6の例では、 取付杆7を、左右方向に2個設けており、例えば、建枠の上下方向のシートBの 取付用孔B1に利用する場合がよい。但し、前記の如く、4枚のシートBを張装 する場合は、二組必要となる。
【0031】 前記取付杆7は、円筒状、角柱状等の形状の胴体部71と、この胴体部71の 自由端側に設けられた分岐部72とで構成されており、分岐部72は図7、図8 の如く、板状の取付片72aの場合もあり得る。
【0032】 この取付杆7の分岐部72には、ピン8を介して係止片9が揺動自在に枢着さ れており、当該係止片9を取付杆7の軸心方向に操作することにより、前記取付 杆7と一体となってほぼ杆状となって、シートBの取付用孔B1へのスムーズな 挿入ができる。
【0033】 尚、この係止片9は、分岐部72に係止される爪部91aを備える板部91と 、この板部91に連設され、かつ自由時(係止片9を把持しない際)に、下方( 前記軸心方向と直交する方向の下方)に自然揺動する(垂下方向に位置する)重 錘部52とで構成されており、例えば、係止片9に対する持ち上げを解放した際 、前記爪部91aが上方(前記軸心方向と直交する方向の上方)に位置し、かつ 取付杆7の周辺より突出するとともに、前記重錘部92が垂下方向に位置し、か つ取付杆7の周辺より突出する構造となっている。したがって、当該取付杆7及 び係止片9を介して、取付けられたシートBの取付用孔B1は、前記係止片9を 軸心方向に位置させない限り、脱抜しない構成となっている。
【0034】 尚、係止片9の板部91は、図7、図8の如く、分岐片91bの場合もあり得 る。また重錘部92は、図9、図10の如く、板状重錘部92aの場合もあり得 る。更にまた取付杆7と係止片9とが、同外径寸法が望ましい。
【0035】 前記の如く、取付杆7と係止片9は、一個の例を説明したが、他の構成も同様 であることと、図示しないが、取付杆7と係止片9とは、その他、例えば、ロッ ク方式、又は跳ね上げロック方式等でもよい。
【0036】
【考案の効果】
本考案は、以上で詳述した如く、取付手段の基板面に、数個の取付杆を設ける とともに、この取付杆に揺動自在で、かつ係止部を有する係止片を設ける構成で あり、下記の効果を有する。
【0037】 (1)クランプに取付けたシートが、外風等の衝撃で外れることがない。また、 例えば、シートの外れに起因するトラブルが解消され、もって、安全性が確保さ れる。
【0038】 (2)クランプに取付けたシートを、クランプを単管に緊締した状態で、自由に 取り外し、又は取付けできる。また大変簡便である。
【0039】 (3)シートの一方側を係止すれば、その係止状態が確保され、当該シート他方 側が人手を要さず係止でき、シート張装作業の簡略化、省人化等に役立つ。
【0040】 (4)取付杆及び係止片を多数個設けるものは、一個のクランプで多数のシート を同時、又は単独で張装できる。
【0041】 (5)在来のフック片クランプに比し、使用する個数が大幅に少なくなった。
【0042】 (6)機構が簡単で、取り扱い易く、かつ低コストである。
【0043】 (7)各種のクランプ又は取付杆及び係止片を有効利用することによって、シー トの取付け方法を適宜選択できる。
【0044】 (8)一度係止すると外れることは、皆無であり、大変安全である。
【0045】 (9)係止片より取付杆に、シートの取付用孔を挿嵌していくと自動的に係止( 取付け)される。
【提出日】平成4年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建設現場、催物会場等における仮設建物、即ち、建枠を構成する単 管(パイプ、本考案では、単管とする。)間に張装されるメッシュシート、養生 シート等のシートを係止する建設現場等のシート取付け用クランプに関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、前記単管にシートを張装する最も簡易な方法は、前記シートに設けられ た取付用孔と単管とをひも、又はロープ等を介して結縛する方法である。
【0003】 しかし、このロープ結縛方法では、ゆるみ、たるみが発生し易い。殊に、外風 を受け易いシートにおいては、前記ゆるみ等が発生し易いものでその改良が望ま れていた。
【0004】 また当然のことながら、この結縛方法では、シートを一時的に取り外す場合、 例えば、強風時、その他作業上の必要性等により取り外す際、いちいちロープを 解く必要があり、大変な作業であり、一方その再結縛にも、これまた大変な手間 及び労力を要するものである。
【0005】 以上のような課題を解決する ための手段として、番線又は針金を介して、結縛 する方法が採用されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
前記、ひも等のロープ結縛方 法、又は番線、針金等による結縛方法は、簡便で ある反面、下記のような欠点(課題)が考えられる。
【0007】(1)前記のロープ結縛方法では、ゆるみ、たるみが発生し易い。
【0008】(2)前記番線又は針金を介して、結縛する方法では、一度結縛すると、その番 線等が使用できず、不合理である。
【0009】(3)前記の各結縛方法は、熟練と時間を要するものである。
【0010】(4)シートを隣接して張装する際、ロープ等の結縛部材が絡み付いたり、又は 重畳されることが、往々に発生し、その取外しに苦慮する。殊に、緩く結縛され ている場合は、このような状況になり易く、その改良が強く 要望される処である
【0011】 (5)前記の各結縛方法は、一度結縛すると、その取外しが困難であり、また再 結縛に熟練と時間を要するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】 そこで、本考案は、シートを 取付けた際、シートの外れをほぼ完全に防止でき ること、ワンタッチでシートの取り外しができること、等を 目的として、下記の 構成を採用した。
【0013】 即ち、本考案の建設現場等 のシート取付け用クランプは、 単管に着脱自由に設けられた 取付手段と、 この取付手段の基板面に、規 定の間隔を有して延設され数個のシート取付用の 取付杆と、 この取付杆の先端部位に枢着 され、当該取付杆の軸心方向及びこの軸心方向と 直交する垂下方向に揺動自在で、かつ前記垂下方向に位置し た時、当該取付杆の 周辺に突出する爪部を備えた揺動式の係止片と、 で構成されている。
【0014】 又本考案は、隣接するシート も一つのクランプ金具を介して、確実かつ簡易に 取付けできるようにするために、下記の構成を採用した。
【0015】 本考案の建設現場等のシー ト取付け用クランプは、 単管に着脱自由に設けられた 取付手段と、 この取付手段の基板面に、規 定の間隔を有して延設され4個のシート取付用の 取付杆と、 この取付杆の先端部位に枢着 され、当該取付杆の軸心方向及びこの軸心方向と 直交する垂下方向に揺動自在で、かつ前記垂下方向に位置した時、当該取付杆の 周辺に突出する爪部を備えた揺動式の係止片と、 で構成されている。
【0016】
【作用】 以下、本考案の作用(単管へ のクランプの取付け、及びシートの取付け)につ いて説明する。 先ず、緊締ボルトのナットを 螺戻して、クランプ本体の分岐側クランプより、 揺動側クランプを解放する(勿論、既に解放されている場合 は、この限りにあら ず。)。そして、例えば、建設現場で枠組された(建枠され た)単管の所定位置 に、クランプ本体の分岐側クランプ及び揺動側クランプをそ れぞれ添接する。即 ち、単管を、クランプ本体で抱持する。
【0017】 その後、緊締ボルトを分岐側 クランプの分岐片間に挿入し、ついで、ナットを 螺入することにより、分岐側クランプ及び揺動側クランプが 、単管の軸心方向に 移行して、当該単管の所定位置に固定される。
【0018】 そして、この際、クランプ本 体の基板面は、建枠外に向って設けられる位置関 係となる。そこで、つづいて、建枠外に向かって突設されて いる取付杆に枢着さ れている係止片を、当該取付杆の軸心方向に位置させる
【0019】 これによって、取付杆と係止 片とが、ほぼ同じ杆(棒)状となるので(係止片 が、上方位置に揺動されている状態を云う。)、シートの取 付用孔を、先ず係止 片の重錘部より挿嵌していき、ついで取付杆の胴体部に到ら しめる。そして、シ ートの取付用孔が前記胴体部に到ると、係止片は重錘部の重 みにより自動復帰し 、取付杆と直交する方向に静置する。
【0020】 以上の如く、シートの取付用 孔を上方位置に揺動されている各係止片より各取 付杆に向かって、順次挿嵌することによって、シートの各取 付用孔(各シートの 各取付用孔も同じ)は、ほぼ自動的にそれぞれの取付杆に係止される。
【0021】 この際、係止片の爪部と重錘 部とが、取付杆の周辺より突出され、取付用孔の 周辺にクロス状に静置されるので、通常の状態では外れるこ とがなく、例えば、 外風等の衝撃に対しても安心である。また、例えば、当該シ ートの一方(下方) となるこの取付用孔に係止後、例えば、当該シートの他方( 例えば、上方又は下 方の反対隅)の取付用孔を、他のクランプ本体の取付杆に係 止する場合でも、前 記係止済みのクランプ及び取付用孔には、人手を要さず、か つ特別の配慮を払う 必要がないので、大変に重宝する。
【0022】 以上のようにして、前記クラ ンプ本体の取付杆に、シートの一方の取付用孔が 係止された後は、前記の如く、他のクランプ又は同じクラン プに同様な操作及び 手順を介して、同シートの他の取付用孔をそれぞれ係止する
【0023】 尚、シートを全部又は一時的 に取り外す際は、前記取付けと同様に、係止片を 取付杆の軸心方向に位置させ、ついで、シートの取付用孔を 取付杆の胴体部より 係止片の重錘部に向って引き抜き、当該重錘部より離脱する 操作及び手順によっ て、簡易になし得る。
【0024】
【実施例】 以下、本考案の一実施例を図 面に基づいて説明する。
【0025】 1は取付手段の一例をなすク ランプ本体で、このクランプ本体1は単管Aをク ランプする分岐片21を備えた平面視してほぼ1/3円弧状 の分岐側クランプ2 と、この分岐側クランプに対峙し、かつその自由端側に、前 記分岐片21に螺入 される緊締ボルト3、ナット4を備えた平面視してほぼ1/ 3円弧状の揺動側ク ランプ5と、前記分岐側クランプ2と、前記揺動側クランプ5とを連係し、かつ それぞれの円弧状に連設されるほぼ1/3円弧状を有する本 体部6と、この本体 部6の前面(前記分岐側クランプ2等が設けられている面と 反対面)に設けられ た基板面61とで構成されている。
【0026】 以上で説明した取付手段は、 一例であり、単管Aに着脱及び緊締で自由に、取 付け又は取外しできる構成であれば、他の機構(装置)でも よいことは勿論であ る。
【0027】 この基板面61には数個の取 付杆7が規定の間隔で延設されており、当該数個 の取付杆7は前記基板面61にほぼ垂直状態に設けられてい る。具体的には、図 1の例では、4個の取付杆7が設けられており、こり取付杆 7には、互いに隣接 される最大4枚のシートBが、それぞれ係止される(図4参 照)。また単独シー トBの場合は、当該シートBの下方では、上方側の取付杆7 に係止される。更に 単独シートBの場合は、当該シートBの上方では(隣接して 設けない場合は)、 下方側の取付杆7に係止される。即ち、この例の如く、4個 の取付杆7が設けら れているクランプを、クランプ本体1を介して単管Aに取付 け、その後、それぞ れシートBの取付け状態により、各取付け杆7を選択するこ とによってすべての シートBの係止に有効に作用する。
【0028】 尚、図5の例では、取付杆7 を、上下方向に2個設けており、例えば、建枠の 両サイドのシートBの取付用孔B1に利用する場合がよい。 また図6の例では、 取付杆7を、左右方向に2個設けており、例えば、建枠の上 下方向のシートBの 取付用孔B1に利用する場合がよい。但し、前記の如く、4 枚のシートBを張装 する場合は、二組必要となる。
【0029】 前記取付杆7は、円筒状、角 柱状等の形状の胴体部71と、この胴体部71の 自由端側に設けられた分岐部72とで構成されており、分岐 部72は図7、図8 の如く、板状の取付片72aの場合もあり得る。
【0030】 この取付杆7の分岐部72に は、ピン8を介して係止片9が揺動自在に枢着さ れており、当該係止片9を取付杆7の軸心方向に操作するこ とにより、前記取付 杆7と一体となってほぼ杆状となって、シートBの取付用孔B1へのスムーズな 挿入ができる。
【0031】 尚、この係止片9は、分岐部 72に係止される爪部91aを備える板部91と 、この板部91に連設され、かつ自由時(係止片9を把持し ない際)に、下方( 前記軸心方向と直交する方向の下方)に自然揺動する(垂下 方向に位置する)重 錘部52とで構成されており、例えば、係止片9に対する持 ち上げを解放した際 、前記爪部91aが上方(前記軸心方向と直交する方向の上 方)に位置し、かつ 取付杆7の周辺より突出するとともに、前記重錘部92が垂 下方向に位置し、か つ取付杆7の周辺より突出する構造となっている。したがっ て、当該取付杆7及 び係止片9を介して、取付けられたシートBの取付用孔B1 は、前記係止片9を 軸心方向に位置させない限り、脱抜しない構成となっている
【0032】 尚、係止片9の板部91は、 図7、図8の如く、分岐片91bの場合もあり得 る。また重錘部92は、図9、図10の如く、板状重錘部9 2aの場合もあり得 る。更にまた取付杆7と係止片9とが、同外径寸法が望まし い。
【0033】 前記の如く、取付杆7と係止 片9は、一個の例を説明したが、他の構成も同様 であることと、図示しないが、取付杆7と係止片9とは、そ の他、例えば、ロッ ク方式、又は跳ね上げロック方式等でもよい。
【0034】
【考案の効果】 本考案は、以上で詳述した如 く、取付手段の基板面に、数個の取付杆を設ける とともに、この取付杆に揺動自在で、かつ係止部を有する係 止片を設ける構成で あり、下記の効果を有する。
【0035】(1)クランプに取付けたシートが、外風等の衝撃で外れることがない。また、 例えば、シートの外れに起因するトラブルが解消され、もっ て、安全性が確保さ れる。
【0036】(2)クランプに取付けたシートを、クランプを単管に緊締した状態で、自由に 取り外し、又は取付けできる。また大変簡便である。
【0037】(3)シートの一方側を係止すれば、その係止状態が確保され、当該シート他方 側が人手を要さず係止でき、シート張装作業の簡略化、省人 化等に役立つ。
【0038】(4)取付杆及び係止片を多数個設けるものは、一個のクランプで多数のシート を同時、又は単独で張装できる。
【0039】 (5)一度係止するとゆるみ、たるみ等の発生が、皆無であり、大変安全である
【0040】(6)機構が簡単で、取り扱い易く、かつ低コストである。
【0041】(7)各種のクランプ又は取付杆及び係止片を有効利用することによって、シー トの取付け方法を適宜選択できる。
【0042】(8)一度係止すると外れることは、皆無であり、大変安全である。
【0043】(9)係止片より取付杆に、シートの取付用孔を挿嵌していくと自動的に係止( 取付け)される。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の斜視図である。
【図2】要部の拡大正面図である。
【図3】要部の拡大断面図である。
【図4】4枚のシートの取付け状態を説明する模式図で
ある。
【図5】要部の他の例を示す拡大要部正面図である。
【図6】要部のその他の例を示す拡大要部正面図であ
る。
【図7】取付杆と係止片の他の例を示す拡大要部側面図
である。
【図8】図7の一部正面図である。
【図9】取付杆と係止片のその他の例を示す一部欠截の
拡大要部側面図である。
【図10】図9の一部正面図である。
【符号の説明】
1 クランプ本体 2 分岐側クランプ 21 分岐片 3 緊締ボルト 4 ナット 5 揺動側クランプ 6 本体部 61 基板面 7 取付杆 71 胴体部 72 分岐部 72a 取付片 8 ピン 9 係止片 91 板部 91a 爪部 91b 分岐片 92 重錘部 92a 板状重錘部 A 単管 B シート B1 取付用孔
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 建設現場等のシート取付け用クラ
ンプ
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の斜視図である。
【図2】要部の拡大正面図である。
【図3】要部の拡大断面図である。
【図4】4枚のシートの取付け状態を説明する模式図で
ある。
【図5】要部の他の例を示す拡大要部正面図である。
【図6】要部のその他の例を示す拡大要部正面図であ
る。
【図7】取付杆と係止片の他の例を示す拡大要部側面図
である。
【図8】図7の一部正面図である。
【図9】取付杆と係止片のその他の例を示す一部欠截の
拡大要部側面図である。
【図10】図9の一部正面図である。
【符号の説明】 1 クランプ本体 2 分岐側クランプ 21 分岐片 3 緊締ボルト 4 ナット 5 揺動側クランプ 6 本体部 61 基板面 7 取付杆 71 胴体部 72 分岐部 72a 取付片 8 ピン 9 係止片 91 板部 91a 爪部 91b 分岐片 92 重錘部 92a 板状重錘部 A 単管 B シート B1 取付用孔

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単管に着脱自由に設けられた取付手段
    と、 この取付手段の基板面に、規定の間隔を有して延設され
    数個のシート取付用の取付杆と、 この取付杆の先端部位に枢着され、当該取付杆の軸心方
    向及びこの軸心方向と直交する垂下方向に揺動自在で、
    かつ前記垂下方向に位置した時、当該取付杆の周辺に突
    出する爪部を備えた揺動式の係止片と、 で構成されている建設現場等のシート取付け用クラン
    プ。
  2. 【請求項2】 請求項1の取付杆及び係止片が、 取付手段の基板面に4本設けられている構成の請求項1
    の建設現場等のシート取付け用クランプ。
  3. 【請求項3】 請求項1の取付杆及び係止片が、 取付手段の基板面に2本設けられている構成の請求項1
    の建設現場等のシート取付け用クランプ。
  4. 【請求項4】 請求項1の取付杆と係止片とが同じ外径
    寸法を有する構成の請求項1の建設現場等のシート取付
    け用クランプ。
  5. 【請求項5】 請求項1の係止片に重錘部を設け、シー
    トの取付用孔が当該係止片の爪部を通過した時点で自動
    復帰する構成とした請求項1の建設現場のシート取付け
    用クランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09158489A (ja) * 1995-12-08 1997-06-17 Oyama Kenzai Kogyo:Kk 建築物の外装施工用のシート固定具

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5011718U (ja) * 1973-06-04 1975-02-06
JPS50158428A (ja) * 1974-06-11 1975-12-22
JPS5269472A (en) * 1975-12-05 1977-06-09 Nitto Electric Ind Co Manufacture of building tile blocks

Patent Citations (3)

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