JPH06325970A - コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

コンデンサ及びその製造方法

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JPH06325970A
JPH06325970A JP13291993A JP13291993A JPH06325970A JP H06325970 A JPH06325970 A JP H06325970A JP 13291993 A JP13291993 A JP 13291993A JP 13291993 A JP13291993 A JP 13291993A JP H06325970 A JPH06325970 A JP H06325970A
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capacitor
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浩二 梶芳
Kunisaburo Tomono
国三郎 伴野
Masahiro Yoshimura
昌弘 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな電極表面積を精度よく実現するととも
に、高誘電率材料であるペロブスカイト構造を有する複
合酸化物を、良好な結晶性のもとで、任意の形状を有し
かつ大面積の電極表面上に均一に形成することにより、
小型で、しかも大容量のコンデンサを得る。 【構成】 溝1または穴8を形成することにより表面積
を増大させた金属基体Aと、金属基体Aの表面の少なく
とも一部に形成されたチタン(Ti)金属膜2と、チタ
ン金属膜2の表面の少なくとも一部に形成された誘電体
膜3と、誘電体膜3の表面に形成された導体膜5と、導
体膜5と導通する一方の外部電極及び金属基体Aまたは
チタン金属膜2と導通する他方の外部電極とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、コンデンサに関し、
詳しくは、小型、軽量で、しかも、大きな静電容量を有
するコンデンサ及び該コンデンサを効率よく製造するこ
とが可能なコンデンサの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電子機
器の小型化にともない、電子機器の部品密度が高くな
り、単位容積当りに収納される電子部品数が著しく増大
している。トランジスタやダイオードのような界面の物
理現象に関わる素子は、集積回路技術の進歩により極め
て小型化されているが、コンデンサは、電極面積に静電
容量が比例するという特性を有していることから、静電
容量を低下させることなく小型化を実現することは容易
ではない。特に、1μF以上の静電容量を有するコンデ
ンサの小型化が遅れているのが実情である。
【0003】ところで、静電容量を低下させることなく
コンデンサの小型化を実現するための主要な方法として
は、以下に説明するような3つの方法がある。
【0004】まず、第1の方法としては、誘電体の誘電
率を大きくする方法がある。誘電率の大きな材料として
は、例えば、BaTiO3に代表されるペロブスカイト
型強誘電体がある。誘電率が数千以上の高誘電率材料を
用いたコンデンサとしては、例えば、高誘電率材料から
なる誘電体層と内部電極層を積層してなる積層セラミッ
クコンデンサがすでに実用されている。この積層セラミ
ックコンデンサは、通常、高誘電率材料の粉末原料を有
機バインダなどと混合してスラリー化し、これを膜状に
成形して誘電体層(膜)を形成し、この誘電体層を内部
電極層と交互に積層した後に、高温で焼成することによ
り製造される。したがって、内部電極材料として、焼成
工程で酸化されにくい銀やパラジウムなどの高価な貴金
属を使用しなければならないこと、高温焼成に多大のエ
ネルギーを要することなどの理由からコスト高となり、
製造工程も複雑になるという問題点がある。また、上記
のようにスラリーを膜状に成形することにより形成され
る誘電体層の厚さは約10μm程度であり、後述の誘電
体層の薄膜化の見地からみて十分に薄膜化することがで
きないという問題点がある。
【0005】また、第2の方法としては、電極の表面積
を大きくする方法がある。この方法によるコンデンサと
しては、例えば、電解コンデンサ、電気2重層コンデン
サがある。しかし、アルミニウム電解コンデンサやタン
タル電解コンデンサなどの電解コンデンサはその寿命に
限界があるとともに、周波数特性が悪く、さらに、誘電
正接が大きく、有極性であるという問題点がある。ま
た、電気2重層コンデンサは、静電容量あたりの体積を
小さくすることができるものの、電解液を含むため、衝
撃に弱く、しかも使用電圧が低いという問題点がある。
【0006】さらに、第3の方法としては、電極及び誘
電体の厚さを極く薄くする方法がある。誘電体の薄膜化
は、単に誘電体の占める体積を低減して小型化に寄与す
るばかりでなく、同じ電極面積であれば、電極間距離が
小さくなる分だけ静電容量が大きくなるという効果があ
る。この方法による薄膜コンデンサとしては、Ta25
などの酸化物薄膜を蒸着やスパッタリングなどの気相法
により形成して利用したものがある。しかし、この方法
に用いられるTa25などの材料の誘電率は、通常、数
十であり、大容量コンデンサを実現するには至っていな
い。
【0007】また、BaTiO3などの強誘電体をTa2
5などと同様の気相法で薄膜化しようとする試みもあ
るが、薄膜形成時の半導体化を防ぐための雰囲気や組成
の制御が容易ではないこと、結晶性が悪く強誘電性を十
分に発現させることが困難であることなどの理由から、
いまだ大容量コンデンサが得られるには至っていない。
さらに、強誘電体の薄膜化に関しては、セラミックコン
デンサの長所である多層化の技術、あるいは、電解コン
デンサや電気2重層コンデンサがその長所としている大
面積の基体表面への薄膜形成技術も極めて不十分である
と言わざるを得ず、実用化には多大の問題点を包含して
いる。
【0008】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、小型かつ軽量で、しかも静電容量が大きく、低コ
ストのコンデンサ及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0009】すなわち、本願発明は、大きな電極表面積
を精度よく実現することが可能なコンデンサの構造と、
高誘電率材料であるペロブスカイト構造を有する複合酸
化物を良好な結晶性のもとで、任意の形状を有しかつ大
面積の電極表面上に均一に形成することが可能なコンデ
ンサの製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明のコンデンサは、溝または穴を形成するこ
とにより表面積を増大させた金属基体と、前記金属基体
の表面の少なくとも一部に形成されたチタン(Ti)金
属膜と、前記チタン金属膜の表面の少なくとも一部に形
成された誘電体膜と、前記誘電体膜の表面に形成された
導体膜と、前記導体膜と導通する一方の外部電極及び前
記金属基体またはその表面に形成された前記チタン金属
膜と導通する他方の外部電極とを具備することを特徴と
する。
【0011】また、前記誘電体膜が、一般式:XYO3
(但し、X=Ca,Sr,Ba,Pb、Y=Ti,Z
r)で表されるペロブスカイト型複合酸化物からなるこ
とを特徴とする。
【0012】さらに、本願発明のコンデンサの製造方法
は、表面に溝または穴を形成することにより表面積を増
大させるとともに、表面の少なくとも一部にチタン金属
膜を形成した金属基体を、カルシウム(Ca),ストロ
ンチウム(Sr),バリウム(Ba),鉛(Pb),チ
タン(Ti),ジルコニウム(Zr)からなる元素群よ
り選ばれた少なくとも1種を0.1mol/l以上含有する
pH13以上の処理水溶液に浸漬して50℃以上の温度
で水熱処理することにより、前記チタン金属膜の表面
に、誘電体膜として、一般式:XYO3(但し、X=C
a,Sr,Ba,Pb、Y=Ti,Zr)で表されるペ
ロブスカイト型複合酸化物膜を形成するとともに、前記
ペロブスカイト型複合酸化物膜の表面に導体膜を形成し
た後、前記導体膜と導通する一方の外部電極及び前記金
属基体またはその表面に形成された前記チタン金属膜と
導通する他方の外部電極を形成することを特徴とする。
【0013】また、前記チタン金属膜が表面に形成され
た金属基体を前記処理水溶液に浸漬して水熱処理する工
程において、前記処理水溶液中に配設された任意の電極
と前記金属基体の間に通電することにより行う電解処理
を前記水熱処理と同時に施すことを特徴とする。
【0014】
【作用】本願発明のコンデンサにおいては、溝または穴
を形成することにより表面積を増大させた金属基体の表
面に形成されたチタン金属膜上に誘電体膜が形成され、
さらにこの誘電体膜上に導体膜(電極)が形成されてい
るため、導体膜(電極)面積が増大する。したがって、
金属基体を大型化することなく、金属基体と導体膜(電
極)間で大きな静電容量を得ることが可能になる。ま
た、誘電体膜として、ペロブスカイト型複合酸化物から
なる膜を、大面積の金属基体の表面に形成することによ
り、小型化をさらに促進し、大きな静電容量を実現する
ことが可能になる。
【0015】また、本願発明のコンデンサの製造方法に
おいては、表面に溝または穴を形成することにより表面
積を増大させるとともに、表面の少なくとも一部にチタ
ン金属膜を形成した金属基体を、Ca,Sr,Ba,P
b,Ti,Zrからなる元素群より選ばれた少なくとも
1種を含有する処理水溶液中で水熱処理し、前記チタン
金属膜の表面に、誘電体膜として、一般式:XYO
3(但し、X=Ca,Sr,Ba,Pb、Y=Ti,Z
r)で表されるペロブスカイト型複合酸化物膜を形成す
ることにより、大面積で任意の形状の金属基体の表面に
形成されたチタン金属膜の表面上に、高誘電率材料であ
るペロブスカイト構造を有する複合酸化物を容易に形成
することが可能になり、小型で静電容量の大きなコンデ
ンサを効率よく低コストで製造することが可能になる。
【0016】さらに、水熱処理の工程において、処理水
溶液中に配設された任意の電極と金属基体の間に通電す
ることにより行う電解処理を同時に施すことにより、水
熱処理のみの場合に比べてペロブスカイト型複合酸化物
膜の成膜速度を大幅に向上させることが可能になり、コ
ンデンサの製造効率をさらに向上させることができる。
【0017】なお、均一で結晶性が良好なペロブスカイ
ト型複合酸化物膜を形成するためには、Ca,Sr,B
a,Pb,Ti,Zrからなる元素群より選ばれた少な
くとも1種を0.1mol/l以上含有するpH13以上の
処理水溶液を用い、50℃以上の温度で水熱処理を施す
ことが必要となる。
【0018】
【実施例】以下、本願発明の実施例を示すことにより、
発明の特徴をさらに詳しく説明する。
【0019】ダイシングソーを用いて、純度99.5%
以上のCu金属を、図2に示すように、長さ(L)3.
0mm,幅(W)2.0mm,高さ(H)2.0mmのチップ
状に整形した。そして、このCu金属チップ(溝や穴を
形成する前の金属基体)を出発材料として、以下に示す
ような実施例1〜7の各コンデンサを作製した。
【0020】[実施例1]図3に示すように、Cu金属
チップの長さ方向に垂直な溝1(幅(G)100μm、
深さ(D)1.50mm、ピッチ(互に隣接する2つの溝
1の間の距離)(P)100μm)を形成することによ
り金属基体(Cu金属基体)Aを作製した。それから、
金属基体Aの表面の微小な加工傷を除くために、金属基
体Aを処理液(蒸留水90重量部+リン酸20重量部)
中に入れて、金属基体Aを陽極、Cu板を陰極として5
V,10秒間の電解研磨を施した。
【0021】次に、下記の[Tiメッキ方法]により、
溝1の内側の面を含む金属基体Aの表面全体に厚さ1.
0μmのTiメッキ膜(Ti金属膜)2を形成した(図
4)。
【0022】それから、下記の[誘電体膜の形成方法
(a)]により、Tiメッキ膜2の全表面に厚さ0.2
μmのSrTiO3膜3を形成した(図5)。それから、
図6に示すように、SrTiO3膜3の一部分4を除い
た部分に低粘度の銀ペーストを塗布し、これを約600
℃で焼き付けることにより導体膜(電極)5を形成し
た。その後、金属基体Aの一部分(一端面)6(図6)
を、処理液(蒸留水85重量部+フッ酸10重量部+硝
酸5重量部)中に30秒間浸漬してエッチングを行うこ
とによりSrTiO3膜3及びTiメッキ膜2を取り除
き、図1に示すように、金属基体Aの一部分6を露出さ
せることによりコンデンサ素子Bを形成し、金属基体A
が露出した端面6と対向する側の端面の導体膜(電極)
5上に測定端子7,7を接続した(図7)。
【0023】上記のようにして作製したコンデンサ素子
Bについて、静電容量(周波数1kHz,印加電圧1.
0Vrms)を測定したところ、その静電容量は1.1
3μFであった。
【0024】[Tiメッキ方法]Tiは、水溶液中では
還元され難いため、Tiメッキは一般に、ハロゲン化ア
ルカリ金属の溶融物中で行われる。この実施例において
金属基体AにTiメッキを施すために用いた装置を図1
6に示す。金属基体AにTiメッキを施すにあたって
は、まず、カーボン製のるつぼ16内にフッ化リチウム
(LiF)とフッ化カリウム(KF)の等モル混合物を
入れ、これを500℃に加熱して溶融させた後、K2
iF6を添加して0.5mol%のTiF6 2-イオンを含む
溶融物17を調製した。
【0025】次に、上部に白金(Pt)線20を接続し
た白金(Pt)板18及び19と、白金(Pt)線21
を溶融物17中に浸漬し、外部のポテンショスタット2
2と接続する。それから、溶融物17の温度を500℃
に保持した状態で、白金板18を作用電極、白金板19
を対向電極、白金線21を参照電極とし、作用電極18
の電位を+2.0V(vs.K+/K)とした電解処理
を10分間施すことにより、溶融物17中のTiF6 2-
イオンをTiF6 3-イオンに還元した。なお、電位の基
準は、溶融物17中のK+/Kの酸化還元電位とした。
【0026】その後、溶融物17の温度を700℃に上
げ、白金板18に代えて、上部にCu線23を接続した
金属基体(Cu金属基体)Aを溶融物17中に浸漬し、
ポテンショスタット22に接続して作用電極とした。そ
して、その電位を+0.4V(vs.K+/K)として
電解処理を2分間施すことにより、TiF6 3-イオンを
Ti金属に還元して金属基体Aの全表面に厚さ1.0μ
mのTiメッキ膜2(図4)を形成した。なお、ここで
述べた条件下においては、0.5μm/分の速度でTi
メッキ膜2を形成することができた。
【0027】[誘電体膜の形成方法(a)]実施例1に
おいては、図14に示す装置を用いて誘電体膜を形成し
た。すなわち、フッ素樹脂(テフロン)製のビーカ9に
入れた処理水溶液(0.5mol/lのSr(OH)2水溶
液をNaOH水溶液を用いてpH14.25に調整した
水溶液)10中に、金属基体(Cu金属基体)Aを浸漬
し、ビーカ9全体をオートクレーブ12内に設置して密
閉した。そして、この状態で150℃まで昇温し、その
後60分間150℃に保持して水熱処理を行った。処理
後の金属基体Aを蒸留水中で十分に超音波洗浄した後、
120℃で60分間乾燥した。
【0028】上記の方法により、金属基体Aの表面全体
に厚さ0.1μmのSrTiO3多結晶膜を形成すること
ができた(図5)。このように短時間で溝1(図14に
は示さず)の内側の表面にまで均一に誘電体膜を形成す
ることができたのは、液相中の反応を利用しているこ
と、及びその反応温度が通常の溶液反応の温度よりも高
いことによる。なお、上記の例では、Sr2+イオン源と
してSr(OH)2を用い、pH調整用のアルカリとし
てNaOHを用いた場合について説明したが、Sr2+
オン源としては、Sr(OH)2に限らず、Sr(O
H)2・8H2O,Sr(NO32などの他の物質を用い
ることが可能であり、また、アルカリとしては、NaO
Hに限らず、KOH,LiOHなどを用いることが可能
である。
【0029】[実施例2]実施例1と同様に、ダイシン
グソーを用いて、Cu金属チップ(溝や穴を形成する前
の金属基体)に、その長さ方向に垂直な溝(幅50μ
m、深さ1.00mm、ピッチ50μm)を形成することに
より金属基体(Cu金属基体)を作製した。そして、こ
の金属基体を実施例1と同様の方法で電解研磨した後、
上記実施例1と同様の方法により、金属基体の溝の内部
を含む全表面にTiメッキ膜を形成した後、下記の[誘
電体膜の形成方法(b)]により、Tiメッキ膜の全表
面に誘電体膜として厚さ1.0μmのBaTiO3膜を形
成した。それから、上記実施例1と同様の工程を経てコ
ンデンサ素子を作製した。
【0030】上記のようにして作製したコンデンサ素子
の静電容量(周波数1kHz,印加電圧1.0Vrm
s)を測定したところ、その静電容量は0.155μF
であった。
【0031】[誘電体膜の形成方法(b)]この実施例
2においては、図15に示す装置を用いて誘電体膜を形
成した。すなわち、フッ素樹脂(テフロン)製のビーカ
9に入れられた処理水溶液(0.5mol/lのBa(O
H)2水溶液をNaOH水溶液によりpH14.25に
調整した水溶液)10中に、金属基体(Cu金属基体)
A及び白金板13を浸漬するとともに、金属基体A及び
白金板13に、オートクレーブ12を密閉したときに
も、外部の電源15から、電力を供給することができる
ように、あらかじめ配線しておいた一対のフッ素樹脂コ
ーティングを施した白金線14を接続した。そして、ビ
ーカ9内の処理水溶液10に金属基体Aと白金板13が
浸漬された状態でオートクレーブ12を密閉した。
【0032】この状態で150℃まで昇温し、その後6
0分間この温度に保持して、水熱処理を行うと同時に、
金属基体Aと白金板13の間(すなわち電極間)に、直
流10Vを印加して定電圧電解処理を施した。次に、処
理後の金属基体Aを蒸留水中で十分に超音波洗浄した
後、120℃で60分間乾燥した。
【0033】この方法により、金属基体Aの全表面に厚
さ1.0μmのBaTiO3多結晶膜を形成することがで
きた。なお、このBaTiO3多結晶膜の膜厚は、走査
電子顕微鏡で直接に測定した。また、結晶性は、薄膜X
線回折法により確認した。
【0034】なお、電解処理をともなわない上記の誘電
体膜の形成方法(a)では、膜厚約0.5μm以上にま
で膜を成長させるのに、数時間から数十時間を要するの
に対して、電解処理を伴うこの誘電体膜の形成方法
(b)によれば、膜厚が数μmの誘電体膜を同程度の時
間で形成することができる。
【0035】なお、この誘電体膜の形成方法(b)にお
いても、上記の誘電体膜の形成方法(a)の場合と同様
に、Ba2+イオン源としては、Ba(OH)2に限ら
ず、その他のBa塩などの物質を用いることが可能であ
り、また、アルカリとしては、NaOHに限らず、KO
H,LiOHなどを用いることが可能である。
【0036】[実施例3]電子ビーム加工装置(加速電
圧140kV,ビーム電流100μA,パルス幅80μ
s,パルス周波数50Hz)を用いて、Cu金属チップ
に、その長さ方向に垂直な溝(幅25μm、深さ1.0
0mm、ピッチ25μm)を形成することにより金属基体
を作製し、実施例1と同様の方法により、電解研磨を行
い、Tiメッキ膜を形成した。それから、これをpHが
14.50、Pb(NO32濃度が0.5mol/lの処理
水溶液中に浸漬し、上記誘電体膜の形成方法(a)に準
じる方法(電解処理をともなわない方法)により、20
0℃,30分間の水熱処理を施し、その表面に厚さ0.
5μmのPbTiO3膜を形成した後、上記実施例1と同
様の工程を経てコンデンサ素子を作製した。
【0037】上記のようにして作製したコンデンサ素子
の静電容量(周波数1kHz,印加電圧1.0Vrm
s)を測定したところ、その静電容量は0.560μF
であった。
【0038】[実施例4]図8に示すように、Cu金属
チップ(穴を形成する前の金属基体A)の、3.0mm×
2.0mmの面の、端部からの距離Dが25μm以内の周
辺部を除く全面に、電子ビーム加工装置を用いて直径2
0μm、ピッチ(P)25μmの穴8(貫通穴)を形成す
ることにより金属基体Aを作製し、実施例1と同様の方
法により、電解研磨を行い、Tiメッキ膜を形成した。
そして、これを、pHが14.00、Ca(OH)2
度が0.2mol/lの処理水溶液中に浸漬し、上記の誘電
体膜の形成方法(a)に準じる方法(電解処理をともな
わない方法)により、200℃,30分間の水熱処理を
施し、その表面に厚さ0.2μmのCaTiO3膜を形成
した。それから、上記実施例1と同様の工程を経てコン
デンサ素子B(図9)を作製した。
【0039】こうして作製したコンデンサ素子の静電容
量(周波数1kHz,印加電圧1.0Vrms)を測定
したところ、その静電容量は6.76μFであった。
【0040】[実施例5]実施例4と同様に、Cu金属
チップ(穴を形成する前の金属基体A)の、3.0mm×
2.0mmの面の、端部からの距離が25μm以内の周辺
部を除く全面に、電子ビーム加工装置を用いて直径20
μm、ピッチ25μmの穴(貫通穴)を形成し、実施例1
と同様の方法により、電解研磨を行い、Tiメッキ膜を
形成した。そして、上記の誘電体膜の形成方法(a)に
より、この金属基体の表面に厚さ0.1μmのSrTi
3膜を形成した後、上記実施例1と同様の工程を経て
実施例4のコンデンサ素子B(図9)と同様の形状のコ
ンデンサ素子を作製した。
【0041】こうして作製したコンデンサ素子の静電容
量(周波数1kHz,印加電圧1.0Vrms)を測定
したところ、その静電容量は23.1μFであった。
【0042】[実施例6]実施例4と同様に、Cu金属
チップの、3.0mm×2.0mmの面の、端部からの距離
が12μm以内の周辺部を除く全面に、電子ビーム加工
装置を用いて直径10μm、ピッチ12μmの穴(貫通
穴)を形成し、実施例1と同様の方法により、電解研磨
を行い、Tiメッキ膜を形成した。そして、上記の誘電
体膜の形成方法(a)に準じる方法(電解処理をともな
わない方法)により、この金属基体の表面に厚さ0.1
μmのBaTiO3膜を形成した後、上記実施例1と同様
の工程を経て実施例4のコンデンサ素子B(図9)に準
じる形状のコンデンサ素子を作製した。
【0043】こうして作製したコンデンサ素子の静電容
量(周波数1kHz,印加電圧1.0Vrms)を測定
したところ、その静電容量は103μFであった。
【0044】[実施例7]Cu金属チップ(穴を形成す
る前の金属基体A)に、実施例3の場合と同様に、電子
ビーム加工装置を用いて、その長さ方向に垂直な溝(幅
25μm、深さ1.00mm、ピッチ25μm)を形成し、
実施例1と同様の方法により、電解研磨を行い、Tiメ
ッキ膜を形成した。そして、これを、Pb(NO32
びオキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO32・H
2O)濃度がいずれも0.5mol/lで、pHが14.5
0の処理水溶液中に浸漬し、上記の誘電体膜の形成方法
(a)に準じる方法(電解処理をともなわない方法)に
より、270℃,60分間の水熱処理を施し、その表面
に厚さ0.7μmのPb(Ti0.5Zr0.5)O3膜を形成
した。それから、上記実施例1と同様の工程を経てコン
デンサ素子を作製した。なお、上記誘電体膜のTi/Z
r比は、格子定数から見積もった値である。
【0045】こうして作製したコンデンサ素子の静電容
量(周波数1kHz,印加電圧1.0Vrms)を測定
したところ、その静電容量は1.17μFであった。
【0046】上述の各実施例において得られたコンデン
サ素子の静電容量の値は、それぞれの高誘電率材料の薄
膜を平面に形成して測定した値及び各実施例のコンデン
サ素子の電極表面積の計算値から見積もった値と2%以
下の誤差で一致した。
【0047】なお、上記実施例では、金属基体の幅方向
全体に溝を形成した場合、及び平面形状が円形で金属基
体を貫通する穴を形成した場合について説明したが、本
願発明のコンデンサ及びその製造方法においては、溝や
穴の形状はもちろん、溝や穴の形成位置、ピッチ、形成
方向などについても、上記実施例により限定されるもの
ではなく、この発明の要旨の範囲内において、種々の変
形や応用を加えることができる。したがって、例えば、
図10に示すように、金属基体Aに平面形状が細長い形
状の穴(貫通穴)31を形成してもよく、さらに、図1
1に示すように、金属基体Aの長手方向と幅方向の2つ
の方向に互に直交する溝32,33を形成して、金属基
体Aの表面積をさらに増大させることも可能である。ま
た、金属基体Aに穴を形成する場合、図8や図10に示
したような貫通穴8,31ではなく、図12に示すよう
に、金属基体の途中までの有底の穴34を形成すること
も可能である。さらに、図13に示すように、金属基体
Aの2つの面から互に直交するような方向に複数の貫通
穴35,36を形成することも可能である。
【0048】また、上記実施例では金属基体としてCu
金属からなる金属基体を用いた場合について説明した
が、金属基体を構成する材料は、Cuに限られるもので
はなく、上記実施例で示したような形状に加工を行うこ
とが可能な種々の金属材料を用いることができる。
【0049】なお、上記実施例では、導体膜(電極)と
導通する一方の外部電極及び金属基体またはその表面に
形成されたTi金属膜と導通する他方の外部電極を設け
た例を具体的に示していないが、これらの外部電極は、
導体膜及び、金属基体またはその表面に形成されたTi
金属膜の任意の位置(例えば、表面実装などに適した位
置)に、導電ペーストを塗布、焼付けするなどの方法に
より容易に形成することが可能である。なお、外部電極
の代りに端子(広義の外部電極)を取り付けることによ
り端子付きのコンデンサを構成することも可能である。
【0050】
【発明の効果】上述のように、本願発明のコンデンサ
は、溝または穴を形成することにより表面積を増大させ
た金属基体の表面の少なくとも一部にチタン(Ti)金
属膜を形成し、さらにチタン金属膜の表面の少なくとも
一部に誘電体膜を形成するとともに、この誘電体膜の表
面に導体膜(電極)を形成し、金属基体と導体膜(電
極)との間に容量を形成するようにしているので、大き
な電極表面積を実現することが可能になり、小型かつ軽
量で、しかも静電容量が大きく、低コストで経済性に優
れたコンデンサを得ることができる。さらに、目標とす
る大きさの静電容量を確実に形成することが可能になる
ため、設計の精度が向上し、信頼性を向上させることが
できる。
【0051】また、本願発明のコンデンサの製造方法
は、溝または穴を形成することにより表面積を増大させ
るとともに、表面にチタン金属膜を形成してなる金属基
体を、水熱処理することにより、チタン金属膜の表面
に、誘電体膜として、ペロブスカイト型複合酸化物膜を
形成し、このペロブスカイト型複合酸化物膜の表面に導
体膜(電極)を形成するようにしているので、任意の形
状を有し、かつ大面積の金属基体のチタン金属膜の表面
に、高誘電率材料であるペロブスカイト構造を有する複
合酸化物を、良好な結晶性のもとで、均一に形成するこ
とが可能になり、小型かつ軽量で、しかも静電容量が大
きいコンデンサを、特に大きな製造コストを必要とする
ことなく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例にかかるコンデンサ素子を
示す斜視図である。
【図2】本願発明の一実施例にかかるコンデンサの出発
物質である金属チップ(金属基体)を示す斜視図であ
る。
【図3】溝を形成した金属基体を示す斜視図である。
【図4】表面にTiメッキ膜を形成した状態の金属基体
を示す斜視図である。
【図5】表面に誘電体膜を形成した状態の金属基体を示
す斜視図である。
【図6】誘電体膜の一部以外の部分に導体膜(電極)を
形成した状態の金属基体を示す斜視図である。
【図7】本願発明の一実施例にかかるコンデンサ素子に
測定端子を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図8】本願発明の他の実施例にかかる、穴(貫通穴)
を形成した金属基体を示す斜視図である。
【図9】本願発明の他の実施例にかかる、穴(貫通穴)
を形成した金属基体を用いたコンデンサ素子を示す斜視
図である。
【図10】本願発明のさらに他の実施例における金属基
体への穴の形成例を示す斜視図である。
【図11】本願発明のさらに他の実施例における金属基
体への溝の形成例を示す斜視図である。
【図12】本願発明のさらに他の実施例における金属基
体への穴の形成例を示す斜視図である。
【図13】本願発明のさらに他の実施例における金属基
体への穴の形成例を示す斜視図である。
【図14】本願発明の一実施例にかかる水熱処理の方法
を示す図である。
【図15】本願発明の他の実施例にかかる水熱処理の方
法を示す図である。
【図16】本願発明の実施例において用いられているT
iメッキ装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
A 金属基体 1 溝 2 Tiメッキ膜 3 誘電体膜(SrTiO3膜な
ど) 5 導体膜(電極) 7 端子(測定端子) 8 穴(貫通穴) 10 処理水溶液 13 白金板(電極)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伴野 国三郎 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 吉村 昌弘 神奈川県綾瀬市寺尾中一丁目6番12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝または穴を形成することにより表面積
    を増大させた金属基体と、前記金属基体の表面の少なく
    とも一部に形成されたチタン(Ti)金属膜と、前記チ
    タン金属膜の表面の少なくとも一部に形成された誘電体
    膜と、前記誘電体膜の表面に形成された導体膜と、前記
    導体膜と導通する一方の外部電極及び前記金属基体また
    はその表面に形成された前記チタン金属膜と導通する他
    方の外部電極とを具備することを特徴とするコンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記誘電体膜が、一般式:XYO3(但
    し、X=Ca,Sr,Ba,Pb、Y=Ti,Zr)で
    表されるペロブスカイト型複合酸化物からなることを特
    徴とする請求項1記載のコンデンサ。
  3. 【請求項3】 表面に溝または穴を形成することにより
    表面積を増大させるとともに、表面の少なくとも一部に
    チタン金属膜を形成した金属基体を、カルシウム(C
    a),ストロンチウム(Sr),バリウム(Ba),鉛
    (Pb),チタン(Ti),ジルコニウム(Zr)から
    なる元素群より選ばれた少なくとも1種を0.1mol/l
    以上含有するpH13以上の処理水溶液に浸漬して50
    ℃以上の温度で水熱処理することにより、前記チタン金
    属膜の表面に、誘電体膜として、一般式:XYO3(但
    し、X=Ca,Sr,Ba,Pb、Y=Ti,Zr)で
    表されるペロブスカイト型複合酸化物膜を形成するとと
    もに、前記ペロブスカイト型複合酸化物膜の表面に導体
    膜を形成した後、前記導体膜と導通する一方の外部電極
    及び前記金属基体またはその表面に形成された前記チタ
    ン金属膜と導通する他方の外部電極を形成することを特
    徴とするコンデンサの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記チタン金属膜が表面に形成された金
    属基体を前記処理水溶液に浸漬して水熱処理する工程に
    おいて、前記処理水溶液中に配設された任意の電極と前
    記金属基体の間に通電することにより行う電解処理を前
    記水熱処理と同時に施すことを特徴とする請求項3記載
    のコンデンサの製造方法。
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