JPH06325817A - 端子位置保証手段を有する電気コネクタ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子が完全挿入位置に挿入方向Ａ，３で挿入
される端子受入れ通路２４、７４を備える絶縁ハウジン
グ１８、５０を具備する電気コネクターに、端子位置保
証システムを提供する。 【構成】 ラッチ面２２ｂ，７ｂは、通路に隣接し、挿
入方向に面するハウジング内に形成される。曲げること
ができるタブ４２、７２が端子上に提供され、ラッチ面
に対して曲げられるように適合される。曲げることがで
きるタブは、タブのエッジ部分４２ａ，７２ａを移動
し、端子がその完全挿入位置にある場合にラッチ面上に
配置するための挿入方向に通常は平行な軸線４６、８０
の回りで曲げられるような構造となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電気コネクターに関
し、特に、電気コネクター用端子位置保証手段に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】これまでに電気コネクターで利用されて
きた端子位置保証手段では、端子の位置決め保証を行う
ために別個の構成要素の使用を必要とする。言い替える
と、端子がコネクターハウジング内の端子受入れ通路に
挿入されてから、別個の構成要素が端子受入れ通路と連
絡するハウジング内の１個あるいは複数の開口部の中に
挿入される。本来、この別個の構成要素は、すべての端
子がその適切な位置に存在していることを表示するだけ
ではなく、端子に二次的なロックを提供する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】別個の端子位置保証構
成要素は漏れまたはアーク追跡をより受けやすいという
点で、その使用に問題点がある。さらに、別個の構成要
素を追加するため、このようなシステムのユーザはコネ
クターハウジングと端子だけでなく、別個の端子位置保
証構成要素またはロック構成要素の在庫も維持しなけれ
ばならない。別個の構成要素は端子の一部へのアクセス
を行うために、ハウジング内に開口部を必要とするた
め、漏れやアーク追跡の可能性がでてくる。

【０００４】本発明は、前述の問題点を解決し、別個の
ロック構成要素を必要とせずに、実際に、端子位置保証
手段を提供する二次ロック機能として各端子の不可欠な
一部を使用する改良型端子位置保証手段を提供しようと
するものである。ここでの不可欠な部分は、曲げること
ができるタブによって提供される。

【０００５】曲げることができるタブは、これまで、コ
ネクターハウジング内の各端子受入れ通路で端子をロッ
クするために使用されてきた。ただし、このような従来
の技術の曲げることのできるタブには、端子位置決め保
証手段を提供する機能はない。

【０００６】より特定すると、従来の技術の曲げること
のできるタブは、通常、平坦で、端子の挿入方向に通常
は垂直となる軸線や折線の回りで曲げられる。このよう
な曲げることができるタブは、端子受入れ通路に隣接す
るコネクターハウジングのロック面上に位置するように
曲げられる。言い替えると、タブは、通常このような面
に平行な軸線や折線の回りで曲げられる。その結果、特
定の端子がそのそれぞれの端子受入れ通路に完全に挿入
されない可能性があるが、曲げることのできるタブは、
端子がハウジング内に適切に位置されているという事実
には関係なく、それでもロック面上に位置するように曲
げられる。

【０００７】

【目的】本発明は、端子ロック機能と考えられるだけで
はなく、端子に端子位置保証手段を提供する単純で曲げ
ることができるタブを活用する。

【０００８】従って、本発明の目的とは、前述の特徴を
持つ新規の、改良型端子位置保証手段を提供することで
ある。

【０００９】

【課題を解決する為の手段】本発明では、この手段は、
その中を端子受入れ通路が通る壁がある絶縁ハウジング
を具備する電気コネクターで使用される。壁は、第一面
と第二面を限定する。端子は、壁の一方の側に合わせ位
置、もう一方の側に成端位置のある通路内で受け入れら
れるように適合される。停止手段が端子上で提供され、
端子が通路を完全に通り過ぎてしまわないように、そし
て端子の完全に挿入された位置を限定するために、壁の
第一面をかみ合わせる。曲げることができるタブは、端
子上に提供され、端子が通路に挿入されると壁の第二面
に対して曲げられるように適合される。

【００１０】本発明は、曲げることができるタブが、壁
の第二面に垂直な軸線の回りで曲げられ、端子が完全に
通路内に位置する場合に第二面上に位置するような構造
となることを意図している。

【００１１】さらに特定すると、壁の第二面は、通常平
坦で、タブは通常平らである。タブには、その曲がり軸
線に通常垂直なエッジが付いており、そのエッジは、タ
ブが軸線の回りで曲げられると第二の面をロックしてか
み合うように適合されている。したがって、端子がその
完全挿入位置に挿入されていない場合、タブを軸線の回
りで曲げることはできず、それによって端子が通路内に
完全に挿入されていないことを示す。

【００１２】

【実施例】次に、図面を参照し本発明の実施例を詳述す
ると、図１−３は、通常１０によって指示され、通常は
１２によって指示される複数の端子を取り付ける電気コ
ネクターを示す。図４−６は、通常は１６によって指示
される複数の雌端子を取り付ける、通常は１４によって
指示される電気コネクターを示す。各コネクター１０お
よび１４は、その端子１２および１６とともに、それぞ
れ本発明の端子位置決め保証手段を具備する。

【００１３】さらに特定すると、コネクター１０（図１
−２）は、図４および５のコネクター１４のような補足
合わせコネクターの複数のサイロを受け入れるために複
数のレセプタクル２０を備える、通常１８によって指示
される、絶縁ハウジングを具備する。各レセプタクル２
０の底は、第一面と第二面２２ａ（図２）と２２ｂを区
切る通常は２２によって指示される壁によって限定され
る。壁には、そこを通る端子受入れ通路２４がある。壁
２２内の通路２５（図１）は、単に、成形ハウジング１
８で使用されるコア状通路である。

【００１４】各雄端子１２には、平坦、または通常は平
らなブレードのような形の合わせ位置２６と成端位置２
８がある。合わせ部分は図６の雌端子１６のような雌端
子と合わせるために適合される。成端位置２８は、図２
で通常は３４として指定される絶縁型コネクターのよう
な、電気ワイヤに成端するための二組のクリンプ・アー
ムを具備する。クリンプ・アーム３０は、導線コア３４
ａ上にけん縮され、クリンプ・アーム３２は絶縁型導線
の絶縁３４ｂの外部張り合わせ上にけん縮される。

【００１５】雄端子１２は、プレス加工された薄板金属
材から成形され、これ以降に説明される目的で弾力性の
ある末端３８および剛性ストップショルダ４０を限定す
るために片持ち梁で固定されている一組の一次ロックア
ームを具備する。さらに、一組の曲げることができるタ
ブ４２が、図３に示される端子の初期の状態ではそこで
通常は共面の端子ブレード２６の外側に突き出してい
る。これらのブレードは、端子の二次ロックとなり、曲
げることができるタブはこれ以降説明されるように、端
子位置保証装置として提供される。

【００１６】クリンプ・アーム３０と３２が各端子１２
を絶縁型導線３４にけん縮されると、端子は矢印Ａ（図
２）の方向でハウジング１８の中に挿入される。端子の
完全挿入位置は、図２に示される。ストップショルダ４
０が壁２２の第一面２２ａに対してかみ合っていること
が分かる。さらに、一次ロックアーム３６は内部間仕切
４４の後ろ側でパチンと閉まり、端子がその完全挿入位
置から後ろに下がったり、離れてしまわないようにす
る。このような完全挿入位置にある場合、曲げることが
できるタブ４２は、端子位置保証手段として使用するこ
とができる。

【００１７】さらに特定すると、図１においてもっとも
よく理解されるが、図２においても分かるように、タブ
４２は、図３に示されている端子ブレード２６と通常は
共面にあるその最初の元の位置から、タブが壁２４の第
二面２２ｂ上に位置するような曲げ位置まで曲げられて
いる。タブは、図１の４６に通常位置する軸線の回りで
曲げられている。これらの軸線は通常矢印Ａ（図２）に
よって示されるような端子の挿入方向に平行であるか、
軸線を面２２ｂに通常は垂直に伸びると考えることがで
きる。

【００１８】雄端子１２の１つが図示されているように
完全に配置されていない場合、その他部４２を軸線４６
の回りで曲げようとしてもうまくいかない。これは、タ
ブのエッジ４２ａは壁２２の面２２ｂをクリアする必要
がないためである。このようにタブを曲げられないとい
うことが、端子がその完全挿入位置にないということを
明確に示している。

【００１９】図４−６のコネクター１４および雌端子１
６は、図１−３でのコネクター１０および雄端子１２に
関連して前述されるように、同様の曲げることができる
タブの端子位置保証システムを取り入れる。具体的に
は、コネクター１４は、通常は５０によって指示される
絶縁ハウジングを具備し、コネクター１８のレセプタク
ル２０のように（図１）、補足コネクターの複数のレセ
プタクルと合わせるために複数のサイロ５２を限定す
る。雌端子１６の内の１つは、それぞれのサイロ５２の
中に取り付けられる。

【００２０】図６にもっともよく示されるように、各雌
端子１６は、矢印Ｂの方向で合わせ雌部分５４の中に挿
入される雄端子１２のブレード部分２６のように、雄端
子と合わせるための通常は中空の合わせ部分５４を具備
する。雌端子１６のそれぞれは、通常は６６によって指
示される絶縁型導線の導線コア６２と絶縁張り合わせの
それぞれの上にけん縮するために、二組のクリンプ・ア
ーム５８と６０を備える成端部分５６を具備する。雄端
子１２のように、雌端子１６は、プレス加工され成形さ
れた薄板材から組み立てられ、一次ロックアーム６８
は、端子がその各サイロ５２の中の完全挿入位置にある
場合に、ハウジング５０のロックショルダ７０（図５）
の後ろでパチンと閉まるために、端子の外側に曲げられ
るか、成形されている。これ以降詳細に説明されるよう
に、端子は、コネクター１４に端子位置保証システムを
提供するために、より低いエッジ７２ａのある一組の曲
げることができるタブ７２も具備する。

【００２１】各雌端子１６は、ハウジング５０の通路７
４（図５）とサイロ５２のそれぞれの中に、矢印Ｃの方
向で挿入される。通路は、第一面７６ａと第二面７６ｂ
を限定する、通常は７６によって指示される壁を具備す
る。停止手段は、サイロ５２の隅ボス７７によって提供
され、ボスは内側停止面７７ａを備える。雌端子１６の
完全挿入位置で、端子の合わせ部分５４の両端５４ａ
は、ボス７７の停止面７７ａに隣接する。

【００２２】図１−３でコネクター１０および雄端子１
２に関連して前述した端子位置保証システムと同様に、
各雌端子１６が図５で示されるようにその完全挿入位置
に挿入されると、曲げることができるタブ７２のエッジ
７２ａはハウジングの各通路７４内の壁７６の第二面７
６ｂから離れている。その結果、タブ７２を、通常は端
子の挿入方向Ｃに平行な軸線８０（図６０）の回りで曲
げることができ、それによって曲げることができるタブ
は壁７６の第二面７６ｂ上に配置される。言い替える
と、タブは通常は面７６ｂに垂直に伸びる軸線８０の回
りで曲げられる。端子が万一完全に挿入されていない場
合には、曲げることができるタブは壁７６をクリアせ
ず、図４と５に示される位置に曲げられない。これが、
端子が適切に配置されていないことを示す。

【００２３】図７と８は、端子がその完全挿入位置にあ
る場合に、雄端子１２（図７）および雌端子１６（図
８）の端子位置保証タブを曲げるためのさまざまなタイ
プのツールを示す。

【００２４】さらに特定し図７を参照すると、通常は円
筒形のツール８２は、その低い方の周辺エッジに一組の
スロットまたはノッチ８４を具備する。ノッチは、ツー
ルがコネクターハウジング１８のレセプタクル２０内に
下方に挿入されるにつれて、雄端子１２の曲げることが
できるタブ４２を取り囲むような寸法で作られている。
曲げることができるタブを取り囲むノッチを使って、ツ
ールは、タブが壁２２の面２２ｂ上に配置されるよう
に、軸線４６の回りでタブを曲げるために、二重頭矢印
Ｄによって示されるどちらかの方向で回転することがで
きる。

【００２５】図８を参照すると、ツール８６が見かけ上
図示され、小型ネジ回しのブレードのように構成されて
いる。ツールは、図６の矢印Ｂによって示される雄端子
の挿入と同様に、雌端子１６の合わせ部分５４の中に挿
入される。ツールは、いったん挿入されると、タブ７２
を矢印Ｆの方向で外側に曲げるために矢印Ｅの方向で回
転され、その結果、タブは図８に示される位置から図４
に示される位置に曲げられ、それによって特定の雌端子
がその適切な完全挿入位置に挿入されたことを示す。再
び、任意の指定された雌端子が完全に挿入されていない
か、あるいは適切に配置されていない場合、タブが壁７
６（図５）をクリアしないので、ツール８６はタブを曲
げることができない。

【００２６】

【発明の効果】以上詳述した如く、二次ロック機能とし
て各端子の不可欠な一部である、曲げることのできるタ
ブによって、即ち別個のロック構成要素を必要とせずに
電気コネクターの端子位置を保証できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】複数の雄端子を取り付け、本発明の概念を具現
化している電気コネクターの、部分的に切断された斜視
図である。

【図２】通常、図１の線２−２に沿って取られる部分断
面図である。

【図３】図１のコネクターの雄端子の１つの斜視図であ
る。

【図４】複数の雌端子を取り付け、本発明の概念を具現
化している電気コネクターの、斜視図である。

【図５】通常、図４の線５−５に沿って取られる部分断
面図である。

【図６】図４のコネクターの雌端子の１つの斜視図であ
る。

【図７】図１のコネクターの雄端子の１つの部分斜視図
で、曲げることができるタブは曲げられる前の配置で、
タブの曲げをもたらすために見かけ上図示されている適
切なツールと示されている。

【図８】図７に類似した図であるが、図４に示されるコ
ネクターの雌端子の内の１つのタブを曲げるための、適
切なツールを見かけ上表示する。

フロントページの続き (72)発明者 カ−ク ビ− ペロザ アメリカ合衆国 イリノイ州 ナパ−ビル ハリス レ−ン 1645 (72)発明者 ラッセル イ− ウエンデ アメリカ合衆国 イリノイ州 オアクレ− ン チセロ アベニュ 187 9001 エス オ−

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通る端子受入れ通路２４、７４付きの壁
   ２２、７６を備えた絶縁ハウジング１８、５０を具備す
   る電気コネクター１０、１４内の端子位置保証システム
   であって、壁は、第一面２２ａ、７６ａおよび第二面２
   ２ｂ、７６ｂを区画し、端子１２、１６は壁の一方の側
   で合わせ部分２６、５４、壁のもう一方の側で成端部分
   ２８、５６の付いた通路内で受け入れられるように適合
   され、端子上の停止手段４０、５４ａは、端子が第一面
   に向かう挿入方向で通路を完全に通過しないように、そ
   して端子の完全挿入位置を定義するためにハウジングの
   停止面２２ａ、７７ａとかみ合い、曲げることができる
   タブ４２、７４は端子上にあって、端子が通路内に挿入
   されると壁の第二面に対して曲げられるように適合さ
   れ、改良策が前方の端を持つ前記合わせ端子部分２６、
   ５４、前記前方の端に位置する前記停止手段４０、５４
   ａ、および壁の第二面２２ｂ、７６ｂに垂直な軸線４
   ６、８０の回りで挙げられるような構造となっている前
   記前方の端に位置し、端子が通路内で完全に配置される
   と第二面に配置される、前記曲げることができるタブ４
   ２、７２を具備する端子位置保証手段を有する電気コネ
   クター。
2. 【請求項２】 前記第二面２２ｂ、７６ｂが通常平坦
   で、前記タブ４２、７２が、通常共面である請求項１記
   載の端子位置保証手段を有する電気コネクター。
3. 【請求項３】 前記タブ４２、７２が通常前記軸線４
   ６、８０に垂直なエッジ４２ａ、７２ａを備え、タブが
   軸線の回りで曲げられると、第二面２２ｂ、７６ｂとロ
   ックするようにかみ合うために適合される請求項１記載
   の端子位置保証手段を有する電気コネクター。
4. 【請求項４】前記端子合わせ部分５４が雄ブレード端子
   を受け入れるように適合された通常は長方形をした断面
   を形成する雌である請求項１記載の端子位置保証手段を
   有する電気コネクター。
5. 【請求項５】 電気コネクター１０、１４の絶縁ハウジ
   ング１８、５０内の縦方向の軸線を持つ端子合わせ窪み
   を限定する通常は長方形をした断面がある雌端子１２、
   １６の適切な位置決めを保証する方法であって、端子が
   その中で完全に挿入された位置に挿入される端子受入れ
   通路２４、７４のあるハウジングで、（ａ）通路に隣接
   し、前記挿入方向に面するハウジング上にラッチ面２２
   ｂ、７６ｂを提供するステップと、（ｂ）前記通路と合
   わせられた第一の位置からラッチ面上の第二の位置へ前
   記挿入方向に通常は平行な軸線４６、８０の回りで曲げ
   られる、端子上で曲げることができるタブ４２、７２を
   提供するステップと、（ｃ）前記完全挿入位置に前記挿
   入方向で通路内に端子を挿入するステップと、（ｄ）前
   記端子合わせ窪み内に延長型のブレード状のツールを挿
   入するステップと、（ｅ）通常は、ツール軸線が端子合
   わせ窪みの縦方向の軸線と適合している間に、その縦方
   向の軸の回りでツール８６を移動することによって前記
   第一の位置から前記第二の位置に前記タブを曲げるステ
   ップとを具備する、電気コネクターに於ける端子位置決
   めを保証する方法。