JPH06325415A - 情報記録再生装置における相対位置合わせ装置及び方法 - Google Patents

情報記録再生装置における相対位置合わせ装置及び方法

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JPH06325415A
JPH06325415A JP11589293A JP11589293A JPH06325415A JP H06325415 A JPH06325415 A JP H06325415A JP 11589293 A JP11589293 A JP 11589293A JP 11589293 A JP11589293 A JP 11589293A JP H06325415 A JPH06325415 A JP H06325415A
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亮 黒田
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明彦 山野
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Masahiro Tagawa
昌宏 多川
Yuji Kasanuki
有二 笠貫
Katsunori Hatanaka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走査型トンネル顕微鏡の原理を利用した記録
再生装置において、記録媒体と記録再生用プローブとの
面内方向の相対位置合わせの精度を向上させる。 【構成】 面内方向に相対移動するマルチプローブ基板
104及び記録媒体基板101上に各々、x,y,z方
向及びZ軸回りのθ方向の相対位置ずれ量を検出するた
めの静電容量を形成する各々の上部・下部電極対109
〜114、119〜124を設け、前記相対移動に伴う
静電容量の検出結果をもとに、x,y,z及びθ方向の
各駆動手段を制御する。また、この間にxy方向の相対
移動に伴うz方向の位置ずれ、及びθ方向の回転移動に
伴うxy方向の位置ずれを補償する。さらに、粗調・微
調のための電極形状、検知手段、駆動手段等を格別に備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型プローブ顕微鏡
の原理を応用し、記録媒体に対して1ナノメートル程度
の距離まで近接させたプローブにより、情報の記録再生
を行なう情報記録再生装置における記録媒体とプローブ
の相対位置合わせ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、米国特許第4343993号明細
書に記載されているような、ナノメートル以下の分解能
で導電性物質表面を観察可能な走査型トンネル顕微鏡
(以下STMと称する)が開発され、金属・半導体表面
の原子配列、有機分子の配向等の観察が原子・分子スケ
ールでなされている。また、STM技術を発展させ、絶
縁性物質等の表面をSTMと同様の分解能で観察可能な
原子間力顕微鏡(以下、AFMと称する)や近接視野光
学顕微鏡(以下NFOMと称する)も開発された(米国
特許第4724318号明細書,欧州特許出願公開−0
112401号明細書参照)。そこで、このSTM,A
FM,NFOM等の走査型プローブ顕微鏡(以下SPM
と称する)の原理を応用し、記録媒体に対して、プロー
ブを原子・分子スケールでアクセスし、記録再生を行な
うことにより、高密度メモリーを実現するという提案が
なされている(米国特許第4575822号明細書,特
開昭63−161552号,161553号各公報参
照)。
【0003】更に、小型化を目的とし複数のプローブを
半導体基板上に形成し、これと対向する記録媒体を変位
させ記録する装置が、欧州特許出願公開−024721
9号明細書に開示されている。これらは、半導体プロセ
スにより形成した複数のカンチレバー上に、トンネル電
流を検出するためのプローブをそれぞれ設け、これらに
対向する記録媒体を円筒状の圧電素子に取り付け、円運
動を行わせることにより記録再生を行っている。
【0004】複数のプローブ電極を有するマルチプロー
ブアレイヘッドを用いて記録媒体にアクセスする場合
に、プローブヘッド基板と記録媒体基板とを平行に配置
しなければならない。通常、これらの両基板間の距離は
1〜3μmに設定される。更に、その距離のばらつき量
は±0.5μm以下であることが求められる。そこでプ
ローブヘッド基板と記録媒体基板とに静電容量検出用の
平板電極を複数設け、それらの間の静電容量を検知し、
それらがある値で互いに等しくなるように両基板の間隔
及び傾きを調整する装置が特願平4−84750号に開
示されている。
【0005】さらに、プローブヘッドを用いて記録媒体
表面を走査して記録および再生を行う際、記録媒体の面
内方向でのプローブヘッドと記録媒体の位置合せが行な
われなければならない。このため、上記と同様、プロー
ブヘッド基板と記録媒体基板とに、静電容量検出用の平
板電極を設け、その静電容量を検知し、その値が最大と
なるようにすなわち面内方向の平板電極の重なり面積が
最大となるように両基板の面内方向の相対位置を調整す
る装置が、特願平3−293908号に開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例のプローブヘッド基板と記録媒体基板との面内
方向の相対位置を調整する装置では、面内方向移動によ
りプローブヘッド基板の回転中心と記録媒体基板の回転
中心とを合わせてから、両者の相対回転駆動を行なうた
め、次のような問題点があった。プローブヘッド基板の
回転中心と記録媒体基板の回転中心とを合わせても、両
回転中心と、実際の相対回転駆動機構の回転中心との間
には、微小な面内方向位置ずれが存在するため、実際の
相対回転駆動中に、プローブヘッド基板の回転中心と記
録媒体基板の回転中心との間に面内方向位置ずれが生じ
てしまうことがあった。このため回転に関する相対位置
調整の精度が低下し、これがさらに面内方向の相対位置
調整の精度の低下につながってしまうことがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、マルチプローブ基板と記録媒体基板との
相対位置合わせ装置として、マルチプローブ基板及び記
録媒体基板それぞれの上に、x,y,z方向及びZ軸回
りのθ方向の各方向別にそれぞれ、上部及び下部平板電
極対を対向して配置し、各方向の上部及び下部平板電極
間に形成される静電容量を検出し、それぞれの検出結果
にもとづいて各方向別の駆動手段を制御することを特徴
とする。
【0008】本発明は、上部及び下部平板電極それぞれ
を粗調用及び微調用の形状のもので構成し、位置合わせ
を粗調、微調の2段階の調整でもって行う。
【0009】また本発明は、x,y方向の検出結果をz
方向の検出結果で除算することによって、x,y方向の
相対移動に伴うz方向の位置ずれを補償する。
【0010】また本発明は、マルチプローブ基板及び記
録媒体基板をx,yの方向に微小振動させ、静電容量の
周期的変化を同期検出することによって、検出精度を上
げる。
【0011】さらに、本発明は、上部及び下部平板電極
の一方の電極を2分割し、生成される2つの静電容量の
差分を求めることで、差動的な検出手段を構成する。
【0012】
【作用】面内方向に相対移動するマルチプローブ基板と
記録媒体基板とのそれぞれに対向して設けた上部及び下
部平板電極間に生成される静電容量の大きさは、z方向
の間隔の大きさに反比例し、また、上部及び下部平板電
極の相対向する面積の大きさに比例する。このことか
ら、x,y,z及びθの各方向に対応して設けた電極間
の静電容量を検出することによって各方向の移動量を検
知することができる。
【0013】櫛形状電極を用いることによって微小変位
でも検出でき、また、2分割電極を用いることによって
差動的にも検出できる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の位置合わせ装置における位
置制御用電極に関する実施例を示す。記録媒体チップ1
01上の記録媒体102に対向して高密度の記録再生を
行なう複数のプローブ103が、マルチプローブチップ
104上に設けられている。マルチプローブチップ10
4上には、プローブの周りに、図中4つのz方向位置制
御用上部電極105,106,107,108、x方向
位置粗調制御用上部電極109、x方向位置微調制御用
上部電極110、y方向位置粗調制御用上部電極11
1、y方向位置微調制御用上部電極112、θ方向位置
粗調制御用上部電極113、θ方向位置微調制御用上部
電極114が設けられている。記録媒体チップ101上
には、記録媒体102の周りに、z方向位置制御用下部
電極115,116,117,118、x方向位置粗調
制御用下部電極119、x方向位置微調制御用下部電極
120、y方向位置粗調制御用下部電極121、y方向
位置微調制御用下部電極122、θ方向位置粗調制御用
下部電極123、θ方向位置微調制御用下部電極124
が設けられている。また、マルチプローブチップ104
上には発振回路125が一体集積化され、発振信号が、
マルチプローブチップ104上の配線(図1には不図
示)を通して、マルチプローブチップ104上の各電極
105〜114に供給される。マルチプローブチップ1
04上の各電極105〜114と対向する位置にある記
録媒体チップ101上の各電極115〜124にはマル
チプローブチップ104上の各電極との間の容量性結合
により、前述の発振信号がそれぞれ伝達される。記録媒
体チップ101上には、静電容量検出回路126が一体
集積化されている。各電極115〜124に伝達された
発振信号をそれぞれ個別に記録媒体チップ101上の配
線(図1には不図示)を通して静電容量検出回路126
において検知し、発振信号の大きさから、マルチプロー
ブチップ104上の各電極と対応する記録媒体チップ1
01上の各電極との間の容量性結合の大きさ、すなわち
静電容量の検出を行なう。
【0015】記録媒体102に対して、複数のプローブ
103が高密度かつ高信頼性の記録再生を行なうために
は、両者の間の相対位置制御を1μm以下の精度で行な
う必要があり、プローブ先端に設けられている探針の長
さを考慮すると記録媒体チップ101とマルチプローブ
チップ104との間の相対位置制御には、図中z方向の
間隔制御が5〜30μmの範囲で精度が±0.1μm、
図中、x,y方向の位置合わせ制御が±1000μmの
範囲で精度が±0.1μmというレベルを達成すること
が要求される。
【0016】まず、z方向の間隔及び傾き制御法として
は、マルチプローブチップ104上のz方向位置制御用
上部電極105,106,107,108と、これらに
対応する記録媒体チップ101上のz方向位置制御用下
部電極115,116,117,118との間の静電容
量をそれぞれ個別に検出する。電極間の静電容量は電極
間隔と反比例の関係があるから、これらの静電容量を検
出することにより上下電極105−115間、106−
116間、107−117間、108−118間の間隔
を求めることができる。例えば、上部電極の大きさを5
00μm×500μm、下部電極の大きさを2500μ
m×2500μm(上部電極の大きさと下部電極の大き
さが一致しない理由については、後述する。)、電極間
隔を10μmとすると、電極間の静電容量の大きさは、
225fFとなる。これから逆に、電極間隔を10μm
に設定し、これを±0.1μmの精度で制御するために
は、225fFの静電容量を±2.5fFの精度で検出
し、静電容量が一定になるように、記録媒体チップ10
1とマルチプローブチップ104の間隔をピエゾ素子等
の駆動素子によって制御すればよいことがわかる。ま
た、4つのz方向位置制御用上下電極105−115
間、106−116間、107−117間、108−1
18間の静電容量を相互に比較し、等しくなるように、
記録媒体チップ101とマルチプローブチップ104の
間隔の傾きをピエゾ素子等の駆動素子によって制御する
ことにより、傾き補正も行なうことができる。
【0017】また、x,y方向の位置合わせ制御法とし
ては、x方向を主にして説明する。記録媒体チップ10
1とマルチプローブチップ104のx方向の位置合わせ
のためには、x方向位置粗調制御用上部電極109とx
方向位置粗調制御用下部電極119との間の静電容量
(以降、これを粗x信号と称する)を検出して、±10
μm程度の精度の粗い位置合わせを行ない、次にx方向
位置微調制御用上部電極110と、x方向位置微調制御
用下部電極120との間の静電容量(以降、微x信号と
称する)を検出して、±0.1μmの精度の微細な位置
合わせを行なう。粗x信号、微x信号の大きさから上下
電極の重なりの程度を検知することができるので、記録
媒体チップ101とマルチプローブチップ104とをx
方向に相対移動して、静電容量の大きさが最大になった
とき、上下電極の重なりが最大、すなわち、位置合わせ
がなされたと判断すればよい。同様に、y方向の位置合
わせについても行なう。位置合わせは、静電容量の大き
さが最大値になったときに必ずしも対応させる必要はな
く、静電容量が所定値になったときとしてもよい。しか
し、便宜上、以下は最大値の場合について説明する。
【0018】次に図2は、静電容量を形成する上下電極
の重なりの様子を示す。図2(a)は、位置合わせ完了
状態の上下電極の位置関係を、(b)はx方向に位置ず
れが生じた状態の位置関係を、(c)はx,y方向にそ
れぞれ位置ずれが生じた状態の位置関係をそれぞれ示
す。
【0019】図2において黒塗りで表わしてあるのが、
マルチプローブチップ104上の上部電極105,10
6,109,110で、ハッチングで表わしてあるの
が、記録媒体チップ101上の対応する下部電極11
5,116,119,120を示している。粗調制御用
の上下電極109,119の形状は、位置合わせ方向
(図2の場合はx方向)に短辺を有する矩形である。こ
れは位置合わせ方向に形状を短かくすることにより、位
置合わせの精度を向上させるとともに、位置合わせ方向
と直交方向(図2の場合はy方向)に長くすることによ
り、電極面積を大きくして、静電容量信号の絶対値を増
大させるためである。微調制御用の上下電極110,1
20の形状は、位置合わせ方向と直交方向(y方向)に
長辺を有する矩形電極を位置合わせ方向(x方向)に複
数個等間隔に並べたくし形である。これは、矩形の短辺
をさらに短かくして位置合わせ精度をさらに向上させる
とともに、電極を複数個並べそれらを電気的に接続する
ことにより、電極面積を大きくして静電容量信号の絶対
値を増大させ、しかも電極を等間隔に並べることによ
り、その間隔ごとの微細な位置合わせを可能にしたもの
である。
【0020】z方向位置制御用上部電極105,106
に比べてz方向位置制御用下部電極115,116の大
きさが大きいのは、x,y方向に一定量以内の位置ずれ
が生じた際に、上部、下部電極の重なり面積が減少し、
静電容量信号が減少することを避けるためである(図2
(b),(c)参照)。同様に、x方向位置粗・微調制
御用上部電極109,110に比べて、x方向位置粗・
微調制御用下部電極119,120が位置合わせ方向と
直交方向(y方向)の長さが大きくなっているのは、y
方向に一定量以内の位置ずれが生じた際に上部、下部電
極の重なり面積が減少し、静電容量信号が、減少するこ
とを避けるためである。x方向位置微調制御用上部電極
110に比べて、x方向位置微調制御用下部電極120
の電極の数が位置合わせ方向(x方向)に多いのは、微
細位置合わせ範囲(ストローク)を増大させるためであ
る。ここで、例えばx方向位置粗調制御用上部電極の大
きさを100μm×500μm、x方向位置粗調制御用
下部電極の大きさを100μm×2500μm、上下電
極間隔を10μmとすると、電極間の静電容量(粗x信
号)の大きさは45fFとなる。これから逆に、x方向
の粗い位置合わせを±1.0μmの精度で行なうために
は、粗x信号の変化を±4.5fFの精度で検出すれば
よいことがわかる。また、x方向位置微調制御用上部電
極の大きさを10μm×500μm、x方向の周期20
μm、個数25個、x方向位置微調制御用下部電極の大
きさを10μm×2500μm、x方向の周期20μ
m、個数125個、上下電極間隔を10μmとすると、
電極間の静電容量(微x信号)の大きさは112.5f
Fとなる。これから逆に、x方向の微細な位置合わせを
±0.1μmの精度で行なうためには、微x信号の変化
を±1fFの精度で検出すればよいことがわかる。
【0021】図3に粗x信号、微x信号の実際の波形を
示す。記録媒体チップ101とマルチプローブチップ1
04が相対移動し、粗x信号が最小値から最大値を経て
最小値となるまでの間に、微x信号は、x方向の電極配
置のピッチを周期として最小値と最大値の間を何回か往
復する。粗x信号の最大値をx方向の位置ずれ量に換算
して微x信号の周期以下の精度で検出することにより微
x信号の複数の最大値のうち、粗x信号の最大値に対応
した特定の最大値を検出することができる。さらにこの
微x信号の最大値を精度よく検出することにより、記録
媒体チップとマルチプローブチップのx方向の高精度位
置合わせが実現される。
【0022】ここで微x信号等の静電容量信号の最大値
の検出精度を向上させるには、同期検出法を用いる。図
4は、同期検出法における信号波形図である。これは、
記録媒体チップ101とマルチプローブチップ104を
x方向に相対振動させ(振動数fとする)、この振動に
よる静電容量信号の変動成分を振動数fの参照信号によ
って同期検出し、この同期検出信号のゼロ・クロス点
(=静電容量信号の変動成分の位相が、参照信号の位相
に対して反転する点)から、静電容量信号の最大値(ま
たは最小値)を検出するものである。この同期検出法を
用いれば、直接最大値を検出する方法に比べ、検出速度
は低下するものの、検出精度は通常10分の1以下に向
上する。実際に前述の数値例の場合、ピエゾ素子(図1
0参照)等の駆動素子を用いて記録媒体チップ101と
マルチプローブチップ104をx方向に振動数f=10
0Hz、振幅1μmで相対振動させ、静電容量信号及び
参照信号をロックインアンプに入力し、同期検出信号を
帯域1Hzのローパスフィルタを通して検出すると、同
期検出信号のゼロ・クロス点を±0.1μm以下の精度
で検出することができた。したがって、記録媒体チップ
101とマルチプローブチップ104とをx方向に±1
000μmの範囲で、20μmごとに±0.1μmの精
度で相対位置合わせをすることができた。以上、x方向
の位置合わせを例にあげて説明したが、y方向の位置合
わせについても同様である。
【0023】さて、上述のように位置合わせで、記録媒
体チップ101とマルチプローブチップ104のx
(y)方向相対移動を行なう際に、駆動素子やガイドな
どの駆動誤差や取り付け誤差のために、実際には、z方
向にも相対移動が生じ、記録媒体チップ101とマルチ
プローブチップ104の間隔が変動してしまうことがあ
る。
【0024】図5には、このような場合のx(y)方向
位置粗調制御用上下電極109,119間の静電容量信
号C1 (以下粗x(y)信号とする)、x(y)方向位
置微調制御用上下電極110,120間の静電容量信号
2 (以下微x(y)信号とする)、z方向位置制御用
上下電極106,116間の静電容量信号C3 (以下z
信号とする)の信号波形例を示す。このように、x
(y)方向の相対移動につれて、z方向にも相対(間
隔)移動が生じると、x,y方向の静電容量の大きさは
z方向の間隔に反比例するため、間隔変動が起こると静
電容量の大きさに変化が生じる。これが、x,y方向の
位置合わせ制御の際の静電容量信号の最大値検出に誤差
を与えてしまい、位置合わせ精度を低下させる要因とな
る。そこでこれを避けるために、粗x(y)信号、微x
(y)信号(図5、波形C1 ,C2 )をz信号(図5、
波形C3 )で除算し、規格化を行なう(図5、波形C1
/C3 ,C2 /C3 )。x(y)方向と同様にθ方向に
ついてもこのように規格化することにより、z方向の間
隔変動に左右されないx,y,θの各方向の静電容量信
号が得られ、高精度の位置合わせが可能となる。
【0025】次に、Z軸まわりの回転であるθ方向の位
置合わせ制御法について説明する。θ方向の位置合わせ
のためには、x方向位置粗調・微調制御用上部−下部電
極109−119,110−120間の静電容量(粗x
信号、微x信号)を検出するのと同時に、θ方向位置粗
調・微調制御用上部−下部電極113−123,114
−124間の静電容量(以下、それぞれ粗θ信号、微θ
信号とする)を検出し、粗(微)x信号と粗(微)θ信
号における最大値のx方向位置合ずれ量を算出する(図
6、図7参照)。算出したx方向位置ずれ量をΔxとす
る。また予め求められるx方向位置粗調・微調制御用電
極とθ方向位置粗調・微調制御用電極とのy方向の距離
(電極パターンの中心間)をdとすると、比Δx/dが
θ方向の角度としての回転位置ずれ量である。この回転
位置ずれの補正はピエゾ素子等の駆動素子によって記録
媒体チップ101とマルチプローブチップ104とをθ
方向に相対的に回転させることによって行なう。この回
転中心は一般に記録媒体チップ101やマルチプローブ
チップ104の中心と異なるため、θ方向の回転に伴な
い、x,y方向に相対位置ずれが生じてしまう。そこ
で、回転位置ずれの補正は、x,y方向位置ずれの補正
と組み合わせて行なう必要がある。
【0026】以下、位置合わせの手順について、図10
を用いて説明する。図10はxyθ方向駆動機構の構成
を概念的に示す図である。同図において、1000は框
体である。框体内には、間隔を置いて平行に対向する記
録媒体チップ101とマルチプローブチップ104とを
相対移動させるために、記録媒体チップ101を各方向
に微動させるx方向微動機構1004、θ方向微動機構
1005、y方向微動機構1006及びその駆動源であ
るピエゾ素子1009が設けられ、またマルチプローブ
チップ104を各方向に粗動させるx方向粗動機構10
01、θ方向粗動機構1002、y方向粗動機構100
3及びその駆動源であるモータ1008が設けられ、さ
らに、記録媒体チップ101とマルチプローブチップ1
04の間隔及びその傾きを調整するピエゾ素子1007
から成る駆動機構が設けられている。
【0027】まず、初めに、例えばDCサーボモーター
やステッピングモーター等から成るx方向粗動機構10
01を駆動し、記録媒体チップ101とマルチプローブ
チップ104とをx方向に相対駆動し、粗x信号と粗θ
信号それぞれの最大値位置を検出し、図6に示すよう
に、最大値の位置ずれ量を算出する。算出位置ずれ量に
基づき、前述の距離dは既知であることからθ方向回転
粗位置ずれ量を求め、この量に応じてθ方向粗動機構1
002を駆動し、θ方向回転位置ずれの粗い補正を行な
う。再びx方向粗動機構1001を駆動し、粗x信号の
最大値位置で駆動を停止する。同様にy方向粗動機構1
003を駆動し、粗y信号の最大値位置で駆動を停止す
る。次に、例えばピエゾ素子から成るx方向微動機構1
004を駆動し、記録媒体チップ101とマルチプロー
ブチップ104とをx方向に相対振動させる。この状態
のまま、x方向粗動機構1001を駆動し、微x信号の
同期検出信号と微θ信号の同期検出信号の位置合わせ位
置に対応するゼロ・クロス点をそれぞれ検出し、ゼロ・
クロス点の位置ずれ量を算出する(x方向相対振動は停
止)。算出位置ずれ量に基づき、θ方向回転微位置ずれ
量を求め、この量に応じて、θ方向粗動機構1002お
よびθ方向微動機構1005を駆動し、θ方向回転位置
ずれの微細な補正を行なう。再び、x方向微動機構10
04を駆動し、x方向に相対振動させ、この状態のま
ま、x方向粗動機構1001を駆動し微x信号の同期検
出信号のゼロ・クロス点位置で駆動を停止する。ゼロ・
クロス点近傍でのx方向の微細な位置合わせには、x方
向微動機構1004の振動的な駆動(交流駆動)に加
え、線形駆動(直流駆動)を用いればよい。x方向の微
細な位置合わせ終了後、x方向相対振動は停止する。最
後に、y方向微動機構1006を駆動し、記録媒体チッ
プ101とマルチプローブチップ104とをy方向に相
対振動させる。この状態のまま、y方向粗動機構100
3を駆動し、微y信号の同期検出信号のゼロ・クロス点
位置で駆動を停止する。ゼロ・クロス点近傍でのy方向
の微細な位置合わせには、x方向同様、y方向微動機構
1006の線形駆動を用いればよい。y方向の微細な位
置合わせ終了後、y方向の相対振動は停止する。以上で
x,y,θ方向3軸の粗・微調位置合わせが完了する。
【0028】次に、記録媒体チップ101とマルチプロ
ーブチップ104の相対移動(x,y方向)の手順につ
いて説明する。まず初めに、現在の位置合わせ位置を基
準として、x方向粗動機構1001を駆動しx方向微調
制御用電極のx方向間隔の倍数である所望量だけx方向
に相対移動した後、y方向粗動機構1003を駆動し、
y方向微調制御用電極のy方向間隔の倍数である所望量
だけy方向に相対移動を行なう。次に、x方向微動機構
1004を駆動し、記録媒体チップ101とマルチプロ
ーブチップ104とをx方向に相対振動させる。次にこ
の状態のまま、x方向粗動機構1001を駆動し、微x
信号の同期検出信号の相対移動位置近傍のゼロ・クロス
点位置で駆動を停止する。この後、x方向の相対振動は
停止する。最後に、x方向と同様、y方向にもy方向微
動機構1006を駆動し、y方向相対振動を行なう。こ
の状態のまま、y方向粗動機構1003を駆動し、微y
信号の同期検出信号の相対移動位置近傍のゼロ・クロス
点位置で駆動を停止する。この後、y方向の相対振動は
停止する。以上で、x,y方向の所定の間隔ごとの相対
移動が完了する。
【0029】以上、説明してきたような位置合わせ装置
において、x,y,θ方向位置微調制御用下部電極の形
状として単純なくし形のものを例にあげ説明を行なって
きたが、実際は、図8に示すように、くしの歯一本にあ
たる一つの電極のx(y)方向幅と、隣接する2つの電
極間の間隔との比を1:1の割合でなく、1:2〜3に
設定し、このようなくし形電極を二つ入れ子に配置した
ものとする。また図8は、2つの下部電極802,80
3に対して、上部電極801の重なりが、対称になった
ような状態である。上部電極801と下部電極802の
間、上部電極801と下部電極803の間の静電容量信
号を同時に独立に検出し、両信号の差をとることにより
差動式の高精度位置合わせが可能になる。また、両信号
の位相を比較することにより、記録媒体チップとマルチ
プローブチップの相対位置ずれ方向の検知が可能とな
る。これらについて図9に示す実際の信号波形を用いて
説明する。上部電極801−下部電極802間の静電容
量信号C4 や上部電極801−下部電極803間の静電
容量信号C5 は、図9に示すように大きさが周期的に変
動する成分(=本来の信号成分)に、相対移動に無関係
な一定のオフセット成分が加わった波形を示す。オフセ
ット成分の要因としては、上部電極−下部電極間の静電
容量信号のうち相対移動に無関係な成分、チップ上の配
線間の静電容量による成分、静電容量検出回路の誤差に
よる成分などがある。このような静電容量信号を用いて
位置合わせを行なう場合、前述のように同期検出法を用
いて最大値を検出してもよいが、信号の傾きの大きい最
大値と最小値の中間の値を検出した方が、より簡単にあ
る程度精度良く位置合わせが可能となる。しかしながら
静電容量信号は、先に説明したようなオフセット成分を
有し、しかも、上下電極間のz方向の間隔によって大き
さが可変するので、中間の値を検出するのでは、精度が
得られにくい。そこで、静電容量信号C4 と静電容量信
号C5 の差信号(C 4 −C5 )を用いて位置合わせを行
なうことにより、図9に示すゼロ・クロスの点(例え
ば、図9におけるP点)のように信号の傾きが大きいの
で精度が得られ、オフセット成分は差によって打ち消し
合い、z方向間隔変動の影響を受けない点での位置合わ
せが可能となった。また、相対位置ずれ方向の検出に関
しては、例えば、図9の静電容量信号C4 の最大値a点
で位置合わせを行なおうとしたときに、相対位置ずれに
よってb点の位置にあるとすると、静電容量信号C4
大きさからだけではb点にあるのか、あるいは、a点に
対して逆方向のc点にあるのか判断がつかない。このと
き、静電容量信号C5 のように(180°の整数倍でな
い)位相ずれを有する信号の値すなわちb′点あるいは
c′点の信号の大きさを検出することにより、位置合わ
せ位置に対する相対位置ずれ方向を検出することができ
る。
【0030】図11に本発明の位置合わせ装置を搭載し
た記録再生装置の実施例のブロック構成図を示す。11
01は位置合わせに用いる静電容量を検出するためのす
べての上下平板電極を表わす。1102は記録媒体、1
103は下地電極、1104は記録媒体用基板、110
5はマルチプローブチップ1106と記録媒体チップ1
107間の距離及び傾きを調整するためのz方向及び傾
き駆動機構、1108はxyθ方向微動駆動機構、11
09はz方向駆動回路、1110はxy方向駆動回路、
1111はxyθ方向粗動駆動機構、1112は回転機
構駆動回路、1113はプローブ電極1115と記録媒
体1102に設けた上下平板電極1101からの静電容
量を検出する静電容量検出回路、1114はプローブ電
極1115や記録媒体1102の位置をサーボするサー
ボ回路、1116はプローブ電極1115や記録媒体1
102の位置を決定する位置決め回路、1117は位置
検出回路、1118は装置内の各ブロック間の相互作用
の集中制御及び信号の演算処理を行う制御回路、111
9はトンネル電流検出回路、1120は書き込み読み出
し情報を制御回路1118の指示により書き込んだり読
み出したりする書き込み読み出し回路、1121はプロ
ーブ電極1115と下地電極1103との間に書込み用
のパルス状電圧を印加してデータを書込んだり、読み出
し用の電圧を印加する電圧印加回路、1122は書き込
み読出し情報の入出力や制御信号の入力、アドレス信号
の出力などを行うためのインターフェースである。
【0031】次に、動作について説明する。
【0032】バイアス電圧が印加されている、プローブ
電極1115と記録媒体1102との間を流れる電流は
トンネル電流検出回路1119によって検出され、その
電流を一定に保つように位置決め回路1116、サーボ
回路1114、z方向駆動回路1109およびz方向駆
動機構1105を介してプローブ電極1115と記録媒
体1102表面との間隔を帰還制御する。また、プロー
ブ電極1115を記録媒体1102表面上でxy方向駆
動回路1110及び回転機構駆動回路1112の出力に
よってxyθ方向粗動駆動機構1111又はxyθ方向
微動駆動機構1108で駆動する。記録媒体1102に
対するプローブ電極1115のx,y,z,θの各方向
の位置は位置検出回路1117で検出され、その検出出
力は、制御回路1117の出力と共に位置決め回路11
16で処理され、位置決め信号としてサーボ回路111
4に出力され、サーボ回路1114の出力はxy方向駆
動回路1110、z方向駆動回路1109、及び回転機
構駆動回路1112に出力される。一方、マルチプロー
ブチップ1106および記録媒体チップ1107にそれ
ぞれ設けたx,y,z,θの各方向の位置制御用電極間
の静電容量は、各方向の移動に応じて静電容量検出回路
1113で検出され、制御回路1118に出力される。
制御回路1118は、装置内の各ブロック間の相互作用
の集中制御を行う外に、前述の規格化のための除算、回
転位置ずれを求める際の減算、除算などの演算処理を行
うものである。
【0033】マルチプローブチップ1106上のプロー
ブ(図1における103に示す)はマイクロマシン或は
マイクロメカニクスと呼ばれる加工技術(例えば、K.
E,Peterson.“Silicon as a
Mechanichal Material”,Pro
ceedings of the IEEE.70巻4
20頁、1982年)により形成したものである。図1
2はプローブの構成例の一部断面図である。1201は
トンネル電流あるいは記録信号を記録層に対して電圧を
印加するトンネル探針である。1202はトンネル探針
をz方向に移動させるためのカンチレバーであり、マイ
クロメカニクス技術により形成される。そして1203
及び1204の電極に任意の電圧を印加することによ
り、その静電力によってカンチレバーを変位させること
ができる。1205はトンネル探針をカンチレバー上に
有するプローブ電極であり、1206はプローブ電極が
形成されている基板である。
【0034】また、記録媒体チップ上の静電容量検出回
路やマルチプローブチップ上の発振回路等の回路素子は
従来公知のシリコン半導体製造技術によって容易に作成
される。
【0035】記録媒体としては、例えば電圧電流のスイ
ッチング特性に対しメモリ効果を持つ材料を支持基板上
に形成したものを用いている。ここではシリコン基板上
に金をエピタキシャル成長させた基板を下地電極とし
て、LB法によりスクアリリウム−ビス−6−オクチル
アズレン分子の単分子膜を電極基板上に2層累積したも
のを記録媒体として用いている。
【0036】以上の構成で、本発明の位置合わせ装置を
用いて記録媒体チップとマルチプローブチップの相対位
置合わせ、すなわち、記録媒体に対する複数のプローブ
の相対位置合わせを行ない、情報の記録再生を行なった
ところ、記録位置や再生位置の誤りがない信頼性の高い
動作が実現できた。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、平行に相対移動す
るマルチプローブチップ及び記録媒体チップ上それぞれ
に、x方向、y方向、θ方向の相対位置ずれ量を検出す
るための3種類の上部下部電極対を設け、上部下部電極
の重なり状態変化により変化を生じるそれらの間の静電
容量を検出し、これらの静電容量が所望の値になるよう
にマルチプローブチップ及び記録媒体チップのx方向、
y方向、θ方向の相対駆動を行なうことにより、精度の
低下を生じさせることなく、マルチプローブチップ及び
記録媒体チップの相対位置合わせが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置合わせ装置における位置制御用電
極に関する実施例を表わした図
【図2】xy方向に位置ずれが生じる際の上下電極の重
なりの様子を表わした図
【図3】x(y)方向位置制御用静電容量信号の波形図
【図4】位置微調制御用静電容量信号及び同期検出信号
の波形図
【図5】記録媒体チップとマルチプローブチップとの間
に傾きがある場合の位置制御用静電容量信号及び規格化
信号の波形図
【図6】θ方向に回転位置ずれがある場合の位置粗調制
御用静電容量信号の波形図
【図7】θ方向に回転位置ずれがある場合の位置微調制
御用静電容量信号の波形図
【図8】位置微調制御用下部電極が2分割された実施例
を表わした図
【図9】2分割された位置微調制御用下部電極を用いた
場合の静電容量信号の波形図
【図10】本発明の位置合わせ装置におけるx,y,
z,θ方向駆動機構の構成を表わす概念図
【図11】本発明の位置合わせ装置を搭載した記録再生
装置の実施例のプローブ構成図
【図12】プローブの構成例の一部断面図
【符号の説明】
101 記録媒体チップ 102 記録媒体 103 プローブ 104 マルチプローブチップ 105 z方向位置制御用上部電極 106 z方向位置制御用上部電極 107 z方向位置制御用上部電極 108 z方向位置制御用上部電極 109 x方向位置粗調制御用上部電極 110 x方向位置微調制御用上部電極 111 y方向位置粗調制御用上部電極 112 y方向位置微調制御用上部電極 113 θ方向位置粗調制御用上部電極 114 θ方向位置微調制御用上部電極 115 z方向位置制御用下部電極 116 z方向位置制御用下部電極 117 z方向位置制御用下部電極 118 z方向位置制御用下部電極 119 x方向位置粗調制御用下部電極 120 x方向位置微調制御用下部電極 121 y方向位置粗調制御用下部電極 122 y方向位置微調制御用下部電極 123 θ方向位置粗調制御用下部電極 124 θ方向位置微調制御用下部電極 125 発振回路 126 静電容量検出回路 801 x(y)方向位置微調制御用上部電極 802 x(y)方向位置微調制御用下部電極 803 x(y)方向位置微調制御用下部電極 1000 框体 1001 x方向粗動機構 1002 θ方向粗動機構 1003 y方向粗動機構 1004 x方向微動機構 1005 θ方向微動機構 1006 y方向微動機構 1007 z方向及び傾き駆動機構 1008 モーター 1009 ピエゾ素子 1101 上下電極 1102 記録媒体 1103 下地電極 1104 記録媒体用基板 1105 z方向及び傾き駆動機構 1106 マルチプローブチップ 1107 記録媒体チップ 1108 xyθ方向微動駆動機構 1109 z方向駆動回路 1110 xy方向駆動回路 1111 xyθ方向粗動駆動機構 1112 回転機構駆動回路 1113 静電容量検出回路 1114 サーボ回路 1115 プローブ電極 1116 位置決め回路 1117 位置検出回路 1118 制御回路 1119 トンネル電流検出回路 1120 書き込み読み出し回路 1121 電圧印加回路 1122 インターフェース 1201 トンネル探針 1202 カンチレバー 1203 電極 1204 電極 1205 プローブ電極 1206 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多川 昌宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 笠貫 有二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 畑中 勝則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの記録再生用プローブを
    有する第1の基板と記録媒体を有する第2の基板とを平
    行にして基板面内で相対移動させて成る情報記録再生装
    置における相対位置合わせ装置において、 前記第1の基板に設けられた第1、第2、第3の上部平
    板電極と、 前記第1、第2、第3の上部平板電極にそれぞれ対向し
    て前記第2の基板に設けられた第1、第2、第3の下部
    平板電極と、 前記第1、第2、第3の上部及び下部平板電極の間のそ
    れぞれの静電容量を検出する第1、第2、第3の検出手
    段と、 前記基板面内の第1の方向に前記第1及び第2の基板を
    相対移動させる第1の駆動手段と、 前記基板面内で前記第1の方向と直交する第2の方向に
    前記第1及び第2の基板を相対移動させる第2の駆動手
    段と、 前記第1、第2の各方向に直交する第3の方向の軸回り
    に前記第1及び第2の基板を相対回転させる第3の駆動
    手段と、 前記第1の駆動手段の駆動を行い、前記第1の静電容量
    が所定値となる第1の位置と前記第3の静電容量が所定
    値となる第2の位置との駆動量差を検出し、 前記駆動量差と、前記第1の上部及び下部平板電極と前
    記第3の上部及び下部平板電極との中心距離との比か
    ら、前記第3の方向の軸回りに関する前記第1及び第2
    の基板の相対回転位置ずれ量を算出し、 前記相対回転位置ずれを補正するように前記第3の駆動
    手段の駆動を行い、前記第1及び第2の静電容量をそれ
    ぞれ所定値とするように前記第1及び第2の駆動手段を
    駆動する制御手段とを備えることを特徴とする相対位置
    合わせ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の相対位置合わせ装置にお
    いて、 前記第1の基板に設けられた第4の上部平板電極と、 前記第4の上部平板電極に対向して前記第2の基板に設
    けられた第4の下部平板電極と、 前記第4の上部及び下部平板電極の間の静電容量を検出
    する第4の検出手段と、 前記第4の検出手段の検出結果と前記第1、第2、第3
    の各検出手段の検出結果との比をそれぞれ算出し、各算
    出結果をもとに、前記第1、第2、第3の各駆動手段の
    駆動を行う制御手段とを備えることを特徴とする相対位
    置合わせ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の相対位置合わせ装
    置において、 前記第1、第2、第3の上部及び下部平板電極がそれぞ
    れ、粗調用と微調用の2つの平板電極からなり、 前記第1、第2、第3の検出手段がそれぞれ、粗調用上
    部及び下部平板電極の間の静電容量を検出する粗調用検
    出手段と、微調用上部及び下部平板電極の間の静電容量
    を検出する微調用検出手段とからなり前記第1、第2、
    第3の駆動手段がそれぞれ、粗調用検出手段の検出結果
    をもとに、前記第1および第2の基板を粗動の相対移
    動、粗動の相対回転させる粗動駆動手段と、微調用検出
    手段の検出結果をもとに、前記第1および第2の基板を
    微動の相対移動、微動の相対回転させる微動駆動手段と
    からなることを特徴とする相対位置合わせ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の相対位置合わせ装置にお
    いて、 前記第1、第3の粗調用上部及び下部平板電極のそれぞ
    れの形状が、いずれか一方の平板電極の前記第2の方向
    の長さが他方の平板電極の前記第2の方向の長さよりも
    第1の所定量だけ大きくしたものであり、前記第1およ
    び第2の基板が前記第2の方向に前記第1の所定量より
    も小さい量の相対位置ずれを生じたとき、前記第1、第
    3の上部及び下部平板電極の間の静電容量の値が減少し
    ないようにし、 前記第2の粗調用上部及び下部平板電極のそれぞれの形
    状が、いずれか一方の平板電極の前記第1の方向の長さ
    が他方の平板電極の前記第1の方向の長さよりも第2の
    所定量だけ大きくしたものであり、前記第1および第2
    の基板が前記第1の方向に前記第2の所定量よりも小さ
    い量の相対位置ずれを生じたとき、前記第2の上部及び
    下部平板電極の間の静電容量の値が減少しないようにし
    たことを特徴とする相対位置合わせ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の相対位置合わせ装置にお
    いて、 前記第1、第3の微調用上部及び下部平板電極のそれぞ
    れの形状が、前記第1の方向の長さが前記第2の方向の
    長さよりも短い平板電極を複数個、第1の間隔で並べ、
    その端をつないだ櫛形であり、 前記第2の微調用上部及び下部平板電極のそれぞれの形
    状が、前記第2の方向の長さが前記第1の方向の長さよ
    りも短い平板電極を複数個、第2の間隔で並べ、その端
    をつないだ櫛形であることを特徴とする相対位置合わせ
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2又は3記載の相対位置合わ
    せ装置において、前記第1および第2の基板をそれぞれ
    前記第1、第2の方向に相対的に第1、第2の微小振動
    させる第1、第2の微小振動手段と、 前記第1、第2の検出手段からのそれぞれ出力のうち、
    前記第1、第2の微小振動に同期した成分を検出する第
    1、第2の同期検出手段と、 前記第3の検出手段からの出力のうち、前記第1の微小
    振動に同期した成分を検出する第3の同期検出手段と、 前記第1、第2の同期検出手段からの検出結果をもと
    に、それぞれ前記第1、第2の駆動手段の駆動を行い、
    前記第1および第3の同期検出手段からの検出結果をも
    とに、前記第3の駆動手段の駆動を行う制御手段とを備
    えることを特徴とする相対位置合わせ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2又は3記載の相対位置合わ
    せ装置において、 前記第1、第3の上部及び下部平板電極のそれぞれにつ
    いて、いずれか一方の平板電極が前記第1の方向に分割
    された第1、第3の2分割平板電極からなり、 前記第1、第3の検出手段が、第1、第3の2分割平板
    電極と他方の平板電極との間の2つの静電容量をそれぞ
    れ独立に検出する第1、第3の独立検出手段からなり、 前記第2の上部及び下部平板電極のいずれか一方の平板
    電極が前記第2の方向に分割された第2の2分割平板電
    極からなり、 前記第2の検出手段が第2の2分割平板電極と他方の平
    板電極との間の2つの静電容量をそれぞれ独立に検出す
    る第2の独立検出手段からなり、 前記第1、第2、第3の各独立検出手段によって検出さ
    れた2つの静電容量の差をそれぞれ算出し、算出結果を
    もとに前記第1、第2、第3の各駆動手段の駆動を行う
    制御手段とを備えることを特徴とする相対位置合わせ装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の相対位置合わせ装置にお
    いて、 前記第1の独立検出手段によって検出された2つの静電
    容量の値から前記第1、第2の基板の前記第1の方向に
    関する相対位置ずれの向きを検出する第1の位置ずれ向
    き検出手段と、 前記第2の独立検出手段によって検出された2つの静電
    容量の値から前記第1、第2の基板の前記第2の方向に
    関する相対位置ずれの向きを検出する第2の位置ずれ向
    き検出手段と、 前記第1、第3の各独立検出手段によって検出された2
    つの静電容量の値から前記第1、第2の各方向に直交す
    る第3の方向の軸まわりに関する前記第1、第2の基板
    の相対回転位置ずれの向きを検出する第3の位置ずれ向
    き検出手段と、 前記第1、第2、第3の各位置ずれ向き検出手段からの
    検出結果をもとに前記第1、第2、第3の各駆動手段の
    駆動を行う制御手段とを備えることを特徴とする相対位
    置合わせ装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも1つの記録再生用プローブを
    有する第1の基板と記録媒体を有する第2の基板とを平
    行にして基板面内で相対移動させて成る情報記録再生装
    置における相対位置合わせ方法において、 前記第1の基板に設けられた第1、第2、第3の上部平
    板電極と、 前記第1、第2、第3の上部平板電極にそれぞれ対向し
    て前記第2の基板に設けられた第1、第2、第3の下部
    平板電極と、 前記第1、第2、第3の上部及び下部平板電極の間のそ
    れぞれの静電容量を検出する第1、第2、第3の検出手
    段と、 前記基板面内の第1の方向に前記第1及び第2の基板を
    相対移動させる第1の駆動手段と、 前記基板面内で前記第1の方向と直交する第2の方向に
    前記第1及び第2の基板を相対移動させる第2の駆動手
    段と、 前記第1、第2の各方向に直交する第3の方向の軸回り
    に前記第1及び第2の基板を相対回転させる第3の駆動
    手段とを有し、 第1の駆動手段の駆動を行い、前記第1の静電容量が所
    定値となる第1の位置と前記第3の静電容量が所定値と
    なる第2の位置との駆動量差を検出し、 該駆動量差と、前記第1の上部及び下部平板電極と前記
    第3の上部及び下部平板電極との中心間距離との比から
    前記第1の方向と前記第2の方向に直交する軸のまわり
    に関する前記第1の基板と前記第2の基板の相対回転位
    置ずれの量を算出し、 相対回転位置ずれを補正するように前記第1及び第3の
    両検出手段の検出結果をもとに前記第3の駆動手段の駆
    動を行い、 第1の静電容量を所定値とするように前記第1の検出手
    段の検出結果をもとに前記第1の駆動手段の駆動をし、 第2の静電容量を所定値とするように前記第2の検出手
    段の検出結果をもとに前記第2の駆動手段を駆動するこ
    とを特徴とする相対位置合わせ方法。
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JP2010205913A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Sharp Corp 太陽電池モジュールの製造方法、および太陽電池モジュールの製造装置

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