JP3023901B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JP3023901B2
JP3023901B2 JP4227417A JP22741792A JP3023901B2 JP 3023901 B2 JP3023901 B2 JP 3023901B2 JP 4227417 A JP4227417 A JP 4227417A JP 22741792 A JP22741792 A JP 22741792A JP 3023901 B2 JP3023901 B2 JP 3023901B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型トンネル顕微鏡
の原理を応用した高密度かつ大容量を有する小型の記録
再生装置において、複数のプローブ電極のプローブ先端
で構成される面と記録媒体表面との面合わせに関するも
のであり、更に詳しくは、複数のプローブ電極のうち特
定のプローブ電極を静電容量検出用のプローブ電極とし
て用い、そのプローブ電極の静電容量の変化に基づい
て、チルト機構によって全プローブ電極のプローブ先端
で構成される面と記録媒体表面の面合わせを行う情報記
録再生装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年情報化社会の発展につれ、小型・大
容量メモリ化技術の開発が行われている。最近では走査
型トンネル顕微鏡(以後STMと略す)の原理を用いた
又は応用した記録再生装置が登場してきた(例えば特開
昭61−80636号公報)。
【0003】STMは金属の探針(トンネルチップ)を
導電性物質間に電圧を加えて1nm程度の距離まで近づ
けるとトンネル電流が流れることを利用しているもので
ある。この電流は両者の距離変化に敏感である。トンネ
ル電流を一定に保つようにプローブ電極を走査すること
により、実空間の全電子雲に関する種々の情報をも読み
取ることができる。この際面内方向の分解能は0.1n
m程度である。従ってSTMの原理を応用すれば原子オ
ーダ(サブナノメートル)での高密度記録再生を行うこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記STMの原
理を用いた又は応用した記録再生装置において、情報の
記録再生に複数のプローブ電極を用いる場合、複数のプ
ローブ電極のプローブ先端で構成される面と記録媒体表
面との面合わせ(傾き補正)が必要である。しかし、従
来技術においては、図12に示されるように、複数(例
えば35本)のプローブ電極19を作製配置したマルチ
プローブ基板6の表面上に、格別に、前記複数のプロー
ブ電極の外側を囲むようにして、その4隅に静電容量パ
ッド20を作製していた。そして、記録再生の際に、こ
の4つの各静電容量パッドの表面と記録媒体表面との間
隙の大きさが、検出される静電容量に逆比例することか
ら、4個所の静電容量を検出し、それらの差異に基づい
て、静電容量が等しくなるように、面の傾き補正は各々
のプローブ電極の上下移動により行われている程度で、
有効な面合わせ手段がなかった。そのため以下のような
問題点があった。 (1)複数のプローブ電極の外側を囲む4隅に静電容量
パッドを設けるために、プローブ基板を大きくする必要
があり、記録再生ヘッド部として大型になる。また、プ
ローブ電極を作製する工程の外に、新たに静電容量パッ
ドを作製する工程が増加し、時間、コストともにかか
る。 (2)情報を記録再生する際に、この傾きを補正するた
めの記録媒体表面の垂直方向へプローブ電極を大きく動
かす機構及び電気回路が必要となり、装置が複雑にな
る。また、傾きが大きい時には (3)プローブ電極の移動機構の可動範囲を越えてしま
い、情報の記録再生ができなくなる。 (4)プローブ電極の移動機構が頻繁に使われるため、
移動機構の寿命が短くなる。 (5)プローブ電極を動かす機構には主に圧電材料が使
用されるが、圧電材料にはヒステリシスがあり傾き補正
のために駆動する際に精密な動きを制御しにくく、大き
く動かす時には高圧電源などが必要となりプローブ電極
の応答速度が遅くなる。
【0005】本発明の目的は、上記の問題点を解決し、
より簡単な手段で複数のプローブ電極のプローブ先端で
構成される面と記録媒体表面の面合わせを行うことので
きる情報記録再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべくな
された本発明は、情報を記録再生するための記録媒体
と、該記録媒体に対向して設けられた書込み読出しを行
う複数のプローブ電極と、該複数のプローブ電極から該
記録媒体へ電圧を印加する電圧印加手段と、該複数のプ
ローブ電極から該記録媒体へ流れる電流を検出する電流
検出手段と、該記録媒体と該複数のプローブ電極とを相
対移動させる手段と、該複数のプローブ電極と該記録媒
体に設けられたチルト機構による面合わせ手段とを有す
る情報記録再生装置において、特定の該プローブ電極を
静電容量検出用のプローブ電極として用い、その静電容
量の変化から該複数の全プローブ電極のプローブ先端で
構成される面と該記録媒体表面の面合わせを行うことを
特徴としている情報記録再生装置、としている点にあ
る。
【0007】
【作用】かかる構成によれば、STMの原理を用いた又
は応用した記録再生装置における、複数の全プローブ電
極のプローブ先端が構成する面と記録媒体表面の面合わ
せについて、特定したプローブ電極の静電容量の変化量
に基づいて、チルト機構を駆動制御することで行うた
め、装置の機構が簡単になる。基板上に形成された複数
のプローブ電極の小型化が容易に行える。
【0008】
【実施例】実施例1 以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
【0009】図1は、本発明の第1の実施例に係わるカ
ンチレバー型プローブを用いた情報処理装置の構成図を
示したものである。除振台1の上にXY微動・粗動機構
2が設置され、さらにその上部に記録媒体4の傾きを変
えるチルト機構3が設置されており、このチルト機構3
はチルト機構駆動回路10により駆動される。XY微動
・粗動機構2はXY駆動回路9により駆動され、記録媒
体4にはバイアス印加回路11より記録ビットの書き込
み、読み出し、消去のための各種バイアスあるいはパル
ス電圧が印加される。Z駆動回路12によって粗動され
るZ粗動機構5上には、10mm角のマルチプローブ基
板6が設置されており、マルチプローブ基板には、例え
ば5×5=25本のカンチレバー7が作製されている。
各カンチレバーの先端にはプローブ8が設けられてい
る。カンチレバー7の先端にプローブ8を形成したもの
をプローブ電極19と称する。
【0010】各プローブ8を流れるトンネル電流は、ト
ンネル電流検出回路13により検出され、各カンチレバ
ー7は圧電駆動(フィードバック)回路14によりZ方
向に駆動される。また発振回路16により記録媒体4に
高周波電圧がかけられ、静電容量検出回路15によりカ
ンチレバー7と記録媒体4との間の静電容量を検出す
る。圧電駆動(フィードバック)回路14と静電容量検
出回路15は、切換回路17により面合わせ時と情報記
録再生時との用途に合わせて切換られる。また、静電容
量検出回路15及び切換回路17は静電容量検出用に特
定したプローブ電極にのみ配線されており、その他のプ
ローブ電極には圧電駆動回路14のみが配線されてい
る。なお、本図面ではトンネル電流検出回路13、圧電
駆動回路14は1つしか記載されていないが、実際には
複数のプローブ電極の数だけ使用する。
【0011】すべての回路は、マイクロコンピュータ1
8により制御される。
【0012】記録媒体4は、マイカ基板にAuを100
0Åエピタキシャル成長させた上に、有機記録層を積層
したものを用いた。該有機記録層としては、スクアリリ
ウム−ビス−6−オクチルアズレンのLB膜(6層)を
使用した。
【0013】図2(a)は複数のプローブ電極の面合わ
せのために、静電容量検出用に特定された1つのプロー
ブ電極(静電容量検出用プローブ電極)を示したもので
あり、図2(b)は本図(a)中のA−Aにおけるカン
チレバー7の幅方向の断面図である。
【0014】図2(a)において、カンチレバー7はマ
ルチプローブ基板6の表面にマイクロメカニクス技術に
より形成されたものであり、8はトンネル電流を検出又
は記録信号の付与のため、記録媒体4に対して電圧を印
加するプローブである。上電極71,74及び下電極7
3,75は図2(b)に示すように片持ばりの幅方向に
2分割にして並べられ、中電極72は分割せず一面に設
けられ、かつ、2層の圧電体薄膜76,77の伸縮のバ
ランスにより片持ばりがX、Z方向に変位するように層
状に5つが配置されている。さらに、圧電体薄膜76の
上面で上電極71,74の間には引き出し電極78が設
けられ、その端部上面にプローブ8が設けられている。
【0015】図2(b)に示されている構成のカンチレ
バーを用いることにより、装置の温度変化、外部からの
振動、媒体の熱膨張等が発生しても、カンチレバーを
X,Z方向に変化させることができるので、常にすべて
のプローブ8で安定して情報の入出力を行うことができ
る。
【0016】静電容量検出用プローブ電極の上電極7
1,74には、記録媒体4と上電極71,74間の静電
容量を検出するための静電容量検出回路15が配線され
ている。具体的には、記録媒体4と上電極71,74間
の電流変化を検出するため、上電極71,74には切換
回路17を介してプリアンプ151が接続され、さらに
その電流変化を増幅させるための増幅回路152が接続
されている。そして検出回路153により出力電流の変
化を検出することにより記録媒体4と上電極71,74
間の静電容量変化を検出する構成になっている。
【0017】図3は本実施例に用いた複数のプローブ電
極19を上方から見た図面であり、プローブ電極19を
X方向に5本、Y方向に5本合計25本配置した構成に
なっている。本実施例において3本のプローブ電極
((3,A)、(1,E)、(5,E))を面合わせ用
プローブ電極として用い、切換回路17によって面合わ
せし、終了時には他のプローブ電極と同様の働きをする
ようになっている。本実施例に用いた複数の全てのプロ
ーブ電極は個体差もなく、すべてがきれいに並んでい
る。
【0018】本実施例に用いた装置は複数のプローブ電
極19をXY方向に固定し、記録媒体4をXY方向に微
動する構成になっている。
【0019】次に本実施例の面合わせ方法の詳細を述べ
る。
【0020】まず、静電容量検出用プローブ電極に接続
されている切換回路17により上電極71,74を静電
容量検出回路15に接続する。そして発振回路16によ
り記録媒体4を検出周波数で発振させる。本実施例では
10.7MHzで発振させた。
【0021】次にZ粗動機構により、25本のプローブ
電極19を記録媒体4に接近させる。3本の静電容量検
出用プローブ電極すべてについて静電容量を検出した
ら、そこで、Z粗動機構をとめる。本実施例において
は、静電容量検出用プローブ電極と記録媒体4の距離が
約400μmになった時、3本の静電容量検出用プロー
ブ電極すべてに静電容量が検出され、その値は約160
fFだった。
【0022】次に、3本の静電容量検出用プローブ電極
のうち、検出された静電容量が1番大きいものをリファ
レンスとし、2番目に大きいもの、3番目に大きいもの
の順番でチルト機構3を用い、3者の静電容量が一致す
るように傾きを調整する。本実施例では3本の静電容量
検出用プローブ電極が検出した静電容量は、プローブ電
極(3,A)が最も大きく165fF、プローブ電極
(1,E)が155fF、プローブ電極(5,E)が1
62fFだった。そこでプローブ電極(3,A)の検出
した静電容量165fFをリファレンスとして、次にプ
ローブ電極(5,E)を、そして最後にプローブ電極
(1,E)を165fFになる様にチルト機構3により
記録媒体4の傾きを変えた。
【0023】次に切換回路17によりカンチレバー7の
上電極71,74と圧電駆動回路14を接続する。これ
により25本のプローブ電極すべてが情報記録再生用の
プローブ電極として使用可能となる。
【0024】この状態で25本のプローブ電極19をZ
粗動機構5を用い、さらに記録媒体4に一様に接近させ
たところ、プローブ8の接触もなく、すべてのプローブ
電極をトンネル領域に引き込むことができた。
【0025】またXY微動機構2を駆動し、記録媒体4
に対し±10Vの三角波を任意のプローブ/基板電極
(不図示)間に印加することにより記録実験を行ったと
ころ、プローブの接触もなく十分に情報の記録再生を行
うことができた。
【0026】本実施例では、静電容量検出用プローブ電
極で検出した静電容量をリファレンスの値に合わせる
時、大きいものから順に行ったが、これはなんら制限さ
れるものではなく、小さいものから順に合わせてもよ
い。またリファレンスとして静電容量の1番大きなもの
を選んだが、これは一番小さいものでも良い。
【0027】また、本実施例では静電容量検出回路15
を静電容量検出用プローブ電極の数だけ用いたが、1つ
の静電容量検出回路15を用い、マルチプレクサー等で
時分割して検出してもよい。
【0028】さらに、本実施例では、プローブ電極の上
電極を静電容量の検出側にしたが、図4に示される様に
記録媒体4を検出側としても良い。実施例2 図5は、5本のプローブ電極の長手方向を、X方向にし
て5本1列に並べた実施例である。この5本のプローブ
電極19を図1に示す装置に装着した。装置の構成は実
施例1に用いたものと同様である。
【0029】本実施例において2本のプローブ電極
(A、E)を静電容量検出用プローブ電極として用い、
切換回路17によって面合わせ終了時には他のプローブ
電極と同様の働きをするようになっている。本実施例に
用いた5本のプローブ電極は個体差もなく、すべてがき
れいに並んでいる。
【0030】本実施例に用いた装置は5本のプローブ電
極19をXY方向に固定し、記録媒体4をXY方向に微
動する構成になっている。
【0031】次に本実施例の面合わせ方法の詳細を述べ
る。
【0032】まず静電容量検出用プローブ電極に接続さ
れている切換回路17により上電極71,74を静電容
量検出回路15に接続する。そして発振回路16により
記録媒体4を検出周波数で発振させる。本実施例では1
0.7MHzで発振させた。
【0033】次にZ方向粗動機構により、5本のプロー
ブ電極19を記録媒体4に接近させる。2本の静電容量
検出用プローブ電極が静電容量を検出したら、Z粗動機
構5をとめる。本実施例においては、静電容量検出用プ
ローブ電極と記録媒体4の距離が約400μmになった
時、2本の静電容量検出用プローブ電極に静電容量が検
出され、その値は約160fFだった。
【0034】次に、2本の静電容量検出用プローブ電極
のうち、検出された静電容量が大きいものをリファレン
スとし、他方をチルト機構3を用いリファレンスの値に
合わせる。本実施例では2本の静電容量検出用プローブ
電極が検出した静電容量は、プローブ電極(A)が16
5fF、プローブ電極(E)が155fFだった。そこ
でプローブ電極(A)の検出した静電容量165fFを
リファレンスとして、プローブ電極(E)を165fF
になる様に記録媒体4の傾きを変えた。
【0035】次に切換回路17によりカンチレバー7の
上電極71,74と圧電駆動回路14を接続する。これ
により5本のプローブ電極すべてが情報記録再生用のプ
ローブ電極として使用可能となる。
【0036】この状態で5本のプローブ電極19をZ粗
動機構5を用いさらに記録媒体4に接近させたところ、
プローブ8の接触もなく、すべてのプローブ電極をトン
ネル領域に引き込むことができた。
【0037】またXY微動機構2を駆動し、記録媒体4
に対し±10Vの三角波を任意のプローブ/基板電極間
に印加することにより記録実験を行ったところ、プロー
ブの接触もなく十分に情報の記録再生を行うことができ
た。
【0038】本実施例では、リファレンスとして静電容
量の大きなものを選んだが、これはなんら制限されるも
のではなく、小さいものでも良い。
【0039】さらに、本実施例では静電容量検出用プロ
ーブ電極の上電極を静電容量の検出側にしたが、図4に
示される様に記録媒体4を検出側としても良い。
【0040】また、5本のプローブ電極は、図5に示し
た並べたものに外に、図6に示される様にカンチレバー
の長手方向をY方向にして並べたものでも良く、図7の
様に交互に位置をずらせて2列並べたものでも良い。実施例3 別の実施例について述べる。
【0041】図8は本実施例に用いた複数のプローブ電
極19を上から見た図面であり、プローブ電極19をX
方向に5本、Y方向に5本合計25本配置した構成にな
っている。各々のプローブ電極にはプローブ8からトン
ネル電流を検出又は記録信号の付与のため、記録媒体4
に対して電圧を印加するための配線がされている。実施
例1、2では、静電容量検出用プローブ電極を面合わせ
時及び情報記録再生時の両方に用いたが、本実施例では
静電容量検出専用に用いる構成となっている。本実施例
において3本のプローブ電極((3,A)、(1,
E)、(5,E))を静電容量検出専用のプローブ電極
として用いた。この複数のプローブ電極19を図1に示
す装置に装着した。装置の構成は実施例1に用いたもの
と同様である。
【0042】本実施例に用いた複数のプローブ電極は個
体差もなく、すべてがきれいに並んでいる。
【0043】本実施例に用いた装置は複数のプローブ電
極19をXY方向に固定し、記録媒体4をXY方向に微
動する構成になっている。
【0044】次に本実施例の面合わせ方法の詳細を述べ
る。
【0045】複数のプローブ電極19を記録媒体4のト
ンネル領域に引き込む前に行う面合わせ方法は、実施例
1と同様である。
【0046】面合わせ終了後、複数のプローブ電極19
をZ粗動機構を用い記録媒体4に接近させたところ、プ
ローブ8の接触もなく、すべてのプローブ電極をトンネ
ル領域に引き込むことができた。
【0047】次に記録再生時における面合わせについて
述べる。
【0048】プローブ8と記録媒体4の間にバイアス印
加回路11を用い100mVを印加する。そしてXY微
動機構を駆動し、情報の記録時には±10Vの三角波を
プローブ/記録媒体間に印加し、再生時にはバイアス電
圧のまま記録媒体表面を走査する。このバイアス電圧に
は発振回路16より記録時に印加する電圧より振幅が十
分に小さい10.7MHzの高周波が合成されている。
【0049】XY微動機構2の駆動時の静電容量の変化
を静電容量検出専用プローブ電極により検出し、記録媒
体4の凹凸に応じてチルト機構3を用いて複数のプロー
ブ電極のプローブ先端で構成される面と該記録媒体表面
の面合わせを行いながら情報の記録再生を行う。面合わ
せの方法は複数のプローブ電極19を記録媒体4のトン
ネル領域に引き込む前に行う面合わせ方法と同様であ
る。
【0050】XY微動機構2を駆動し、記録媒体4に対
し±10Vの三角波を任意のプローブ/基板電極間に印
加することにより記録実験を行った。十分にプローブの
接触もなく情報の記録再生を行うことができた。
【0051】本実施例では面合わせ用プローブ電極の上
電極を静電容量の検出側にしたが、実施例1、2と同様
に記録媒体4を検出側としても良い。実施例4 更に別の実施例について述べる。
【0052】図9は、本実施例に用いた5本のプローブ
電極19の長手方向をX方向にして5本1列に並んでい
る。この5本のプローブ電極19を図1に示す装置に装
着した。装置の構成は実施例1に用いたものと同様であ
る。
【0053】本実施例において2本のプローブ電極
(A、E)を静電容量検出用プローブ電極として用い
た。本実施例に用いた複数のプローブ電極は個体差もな
く、すべてがきれいに並んでいる。
【0054】本実施例に用いた装置は複数のプローブ電
極19をXY方向に固定し、記録媒体4をXY方向に微
動する構成となっている。
【0055】次に本実施例の面合わせ方法の詳細を述べ
る。
【0056】複数のプローブ電極19を記録媒体4のト
ンネル領域に引き込む前に行う面合わせ方法は、実施例
2と同様である。
【0057】面合わせ終了後、複数のプローブ電極19
をZ粗動機構5を用いさらに記録媒体4に接近させたと
ころ、プローブ8の接触もなく、すべてのプローブ電極
をトンネル領域に引き込むことができた。
【0058】またXY微動機構2を駆動し、記録媒体4
に対し±10Vの三角波を任意のプローブ/基板電極間
に印加することにより記録実験を行ったところ、十分に
プローブの接触もなく情報の記録再生を行うことができ
た。
【0059】次に記録再生時における面合わせについて
述べる。
【0060】プローブ8と記録媒体4の間にバイアス印
加回路11を用い100mVを印加する。そしてXY微
動機構を駆動し、情報の記録時には±10Vの三角波を
プローブ/記録媒体間に印加し、再生時にはバイアス電
圧のまま記録媒体表面を走査する。このバイアス電圧に
は発振回路16より記録時に印加する電圧より振幅が十
分に小さい10.7MHzの高周波が合成されている。
【0061】XY微動機構2の駆動時の静電容量の変化
を面合わせ専用プローブ電極により検出し、記録媒体4
の凹凸に応じてチルト機構3を用いて複数のプローブ電
極のプローブ先端で構成される面と該記録媒体表面の面
合わせを行いながら情報の記録再生を行う。面合わせの
方法は複数のプローブ電極19を記録媒体4のトンネル
領域に引き込む前に行う面合わせ方法と同様である。
【0062】XY微動機構2を駆動し、記録媒体4に対
し±10Vの三角波を任意のプローブ/基板電極間に印
加することにより記録実験を行ったところ、十分にプロ
ーブの接触もなく情報の記録再生を行うことができた。
【0063】本実施例では面合わせ用プローブ電極の上
電極を静電容量の検出側にしたが、実施例1、2と同様
に記録媒体4を検出側としても良い。
【0064】また、図9に示された複数のプローブ電極
は図10に示される様にカンチレバーの長手方向をY方
向にして並べたものでも良く、図11の様に交互に位置
をずらせて2列に並べたものでも良い。
【0065】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のSTMの原
理を用いた又は応用した記録・再生装置における、複数
のプローブ電極のプローブ先端が構成する面と記録媒体
表面の面合わせについて、特定されたプローブ電極の静
電容量の変化量からチルト機構を駆動制御することで行
うため、基板上に形成された複数のプローブ電極の構成
が簡単になり、容易に小型化ができる。その結果、作製
の工程,時間を減らすと共に複数のプローブ電極を用い
た記録・再生装置を小型化することができ、振動に強
く、高速スキャンが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の情報記録再生装置の構成図であ
る。
【図2】第1の実施例の情報記録再生装置に用いた静電
容量検出用プローブ電極の構成図及び断面図である。
【図3】第1の実施例の情報記録再生装置に用いた25
本のプローブ電極の平面図である。
【図4】第1の実施例の情報記録再生装置に用いた静電
容量検出用プローブ電極の構成図である。
【図5】第2の実施例の情報記録再生装置に用いた5本
のプローブ電極の平面図である。
【図6】第2の実施例の情報記録再生装置に用いた5本
のプローブ電極の平面図である。
【図7】第2の実施例の情報記録再生装置に用いた5本
のプローブ電極の平面図である。
【図8】第3の実施例の情報記録再生装置に用いた25
本のプローブ電極の平面図である。
【図9】第4の実施例の情報記録再生装置に用いた5本
のプローブ電極の平面図である。
【図10】第4の実施例の情報記録再生装置に用いた5
本のプローブ電極の平面図である。
【図11】第4の実施例の情報記録再生装置に用いた5
本のプローブ電極の平面図である。
【図12】従来の面合わせに用いた複数のプローブ電極
の平面図である。
【符号の説明】
1 除振台 2 XY微動・粗動機構 3 チルト機構 4 記録媒体 5 Z粗動機構 6 マルチプローブ基板 7 カンチレバー 71,74 上電極 72 中電極 73,75 下電極 76,77 圧電体薄膜 78 引き出し電極 8 プローブ 9 XY駆動回路 10 チルト機構駆動回路 11 バイアス印加回路 12 Z駆動回路 13 トンネル電流検出回路 14 圧電駆動回路 15 静電容量検出回路 151 プリアンプ 152 増幅回路 153 検出回路 16 発振回路 17 切換回路 18 マイクロコンピュータ 19 プローブ電極 20 静電容量パッド
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−337540(JP,A) 特開 平2−123541(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 9/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録・再生するための記録媒体
    と、該記録媒体に対向して複数並べて設けられた書込み
    読出しを行うプローブ電極と、該複数のプローブ電極か
    ら前記記録媒体へ電圧を印加する電圧印加手段と、前記
    複数のプローブ電極から前記記録媒体へ流れる電流を検
    出する電流検出手段と、前記記録媒体と前記複数のプロ
    ーブ電極とを相対移動させる手段と、前記複数のプロー
    ブ電極と前記記録媒体に設けられたチルト機構による面
    合わせ手段とを有する情報記録再生装置であって、前記
    複数のプローブ電極の内から特定のプローブ電極を静電
    容量検出用のプローブ電極として用い、その静電容量の
    変化から前記複数のプローブ電極のプローブ先端で構成
    される面と前記記録媒体表面との面合わせを前記チルト
    機構を制御して行うことを特徴とする情報記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 複数のプローブ電極が同一面内に整列し
    て並んでいる情報記録・再生装置において、前記複数の
    プローブ電極中の端に位置する若干数のプローブ電極を
    静電容量検出用として特定し、前記複数のプローブ電極
    のプローブ先端で構成される面と記録媒体表面との面合
    せを行なうことを特徴とする請求項1記載の情報記録再
    生装置。
  3. 【請求項3】 プローブ電極が2層の圧電体薄膜の界面
    及び上下面各々に、圧電体薄膜を逆圧電効果により変位
    させるための電極を設け、かつ、前記上下面の電極が幅
    方向に分離して2組以上並べられ、界面の電極が上下面
    の電極に対し共通の電極となるカンチレバー状変位素子
    と、その上面自由端部に設けられた情報入出力用プロー
    ブからなる請求項1又は請求項2記載の情報記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】 前記プローブ電極を構成しているカンチ
    レバー状変位素子が形成されている基板上に、前記複数
    のプローブ電極を駆動する圧電駆動回路、静電容量検出
    回路及びそれらを切換える切換回路を形成することを特
    徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記チルト機構が圧電素子により構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生
    装置。
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