JPH06324530A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
- Publication number
- JPH06324530A JPH06324530A JP5136831A JP13683193A JPH06324530A JP H06324530 A JPH06324530 A JP H06324530A JP 5136831 A JP5136831 A JP 5136831A JP 13683193 A JP13683193 A JP 13683193A JP H06324530 A JPH06324530 A JP H06324530A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer
- fixing
- roller
- oil
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 定着手段にあるオイルが、像担持体に付着、
残留せず、常に高画質が得られる画像形成装置を提供す
る。 【構成】 転写手段である転写ローラ6のスタンバイ時
基準位置における定着装置10側のオイルミストが付着
する所定表面と、像担持体である感光ドラム3が、直接
接触しないように構成した。そのオイルミストが付着す
る所定表面は、転写紙が吸着された状態で、感光ドラム
3と接触するため、オイルが感光ドラム3に付着しな
い。
残留せず、常に高画質が得られる画像形成装置を提供す
る。 【構成】 転写手段である転写ローラ6のスタンバイ時
基準位置における定着装置10側のオイルミストが付着
する所定表面と、像担持体である感光ドラム3が、直接
接触しないように構成した。そのオイルミストが付着す
る所定表面は、転写紙が吸着された状態で、感光ドラム
3と接触するため、オイルが感光ドラム3に付着しな
い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば像担持体上に形
成した像を転写材に転写する転写手段と、転写材に像を
定着させる定着手段とを有する画像形成装置に関する。
成した像を転写材に転写する転写手段と、転写材に像を
定着させる定着手段とを有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置では、電子
写真方式のカラー画像形成装置が知られている。
写真方式のカラー画像形成装置が知られている。
【0003】この電子写真方式のカラー画像形成装置に
おいてはノンマグトナーに対する離型性を維持するた
め、定着装置にシリコーン系オイルを塗布してオフセッ
ト防止を行なっていた。また、転写については比較的に
高画質を得やすい多重転写方式を用い用紙をグリッパー
あるいは静電吸着等の手段により転写ローラ上に巻付保
持して1色ずつの転写像を重ねてゆき、定着装置にて混
合溶融してカラー画像を形成するのが最も一般的なやり
方であった。しかし、この時転写ローラと、定着装置が
近接すると長期放置時定着装置で加熱されたオイルが蒸
発してミスト状となり拡散していき、転写ローラ上の対
向面に堆積してしまう。この転写ローラ上のオイルが画
像形成プロセスに伴い、感光ドラムまわりに転移すると
画像流れ、クリーニング不良の原因となる。したがっ
て、かつては転写ローラ上にオイルミストが付着しない
ように転写ローラと定着装置を大きく離して搬送ベルト
により両者間での用紙受け渡しを行なう構成が広くなさ
れていた。けれども、当然この構成においては搬送ベル
ト長の分だけ装置は大型化して、デスクトップタイプの
小型カラープリンタとして高画質な電子写真方式の製品
化は困難である。そこで、本発明は転写ローラと定着装
置を近接した構成においても上述問題点を防止する手段
を検討した。最初に試みたのは転写ローラ上には非常に
微量のオイルミストが付着していくが、このオイルミス
トを転写紙あるいは、トナー等で画像形成を行なうプロ
セスのうちに擦りとり、機外に排出あるいは廃トナーボ
トルへと除去するものであり、転写ローラ,感光ドラム
まわりに、微量に付着するが、一定量以上のオイルミス
トは蓄積がなされないため、上述問題点の発生は防止さ
れるというものである。対策結果は良好であり、装置の
長期休止放置後にクリーニング動作あるいは連続通紙を
行なうことで画像不良の発生は長期耐久においてもみら
れなかった。但し、この方法はプリント出力タイムを短
くできず時間がかかるため最善のものではない。また、
定着装置のスタンバイ温度を低めに保ち、オイルミスト
の発生そのものを抑えるという方法もあるが、定着温度
とスタンバイ温度の差を大きくとると定着に適正な加熱
までに時間がかかり、やはりプリント出力タイムは長く
ならざるを得なかった。
おいてはノンマグトナーに対する離型性を維持するた
め、定着装置にシリコーン系オイルを塗布してオフセッ
ト防止を行なっていた。また、転写については比較的に
高画質を得やすい多重転写方式を用い用紙をグリッパー
あるいは静電吸着等の手段により転写ローラ上に巻付保
持して1色ずつの転写像を重ねてゆき、定着装置にて混
合溶融してカラー画像を形成するのが最も一般的なやり
方であった。しかし、この時転写ローラと、定着装置が
近接すると長期放置時定着装置で加熱されたオイルが蒸
発してミスト状となり拡散していき、転写ローラ上の対
向面に堆積してしまう。この転写ローラ上のオイルが画
像形成プロセスに伴い、感光ドラムまわりに転移すると
画像流れ、クリーニング不良の原因となる。したがっ
て、かつては転写ローラ上にオイルミストが付着しない
ように転写ローラと定着装置を大きく離して搬送ベルト
により両者間での用紙受け渡しを行なう構成が広くなさ
れていた。けれども、当然この構成においては搬送ベル
ト長の分だけ装置は大型化して、デスクトップタイプの
小型カラープリンタとして高画質な電子写真方式の製品
化は困難である。そこで、本発明は転写ローラと定着装
置を近接した構成においても上述問題点を防止する手段
を検討した。最初に試みたのは転写ローラ上には非常に
微量のオイルミストが付着していくが、このオイルミス
トを転写紙あるいは、トナー等で画像形成を行なうプロ
セスのうちに擦りとり、機外に排出あるいは廃トナーボ
トルへと除去するものであり、転写ローラ,感光ドラム
まわりに、微量に付着するが、一定量以上のオイルミス
トは蓄積がなされないため、上述問題点の発生は防止さ
れるというものである。対策結果は良好であり、装置の
長期休止放置後にクリーニング動作あるいは連続通紙を
行なうことで画像不良の発生は長期耐久においてもみら
れなかった。但し、この方法はプリント出力タイムを短
くできず時間がかかるため最善のものではない。また、
定着装置のスタンバイ温度を低めに保ち、オイルミスト
の発生そのものを抑えるという方法もあるが、定着温度
とスタンバイ温度の差を大きくとると定着に適正な加熱
までに時間がかかり、やはりプリント出力タイムは長く
ならざるを得なかった。
【0004】また別対策として、配置構成の面からの対
策法を試みた。転写ローラ上への転写紙保持はグリッパ
ーあるいは静電吸着によって行なわれるが、転写紙搬送
と共に転写ローラ上に付着したオイルミストは転写紙に
吸収され除去されるため転写ローラ表面のオイルミスト
の蓄積はある限度に抑えられるはずである。しかし、最
大用紙サイズより小サイズの転写紙で耐久を行なう場合
には、転写ローラ軸方向にオイル除去の行なわれない領
域があるためその領域にオイルミストが顕著に付着した
場合には画像不良をもたらす危険がある。したがって装
置スタンバイ時において定着装置に、近接対向した面が
この領域に相当する構成においてはこの危険が大であ
る。例えばA4紙,リーガル紙,レター紙が縦送りで通
紙可能なプリンターにおいては縦送りで116φ以上の
転写ローラ径が必要であるが、仮に120φの転写ロー
ラを採用した場合(リーガル紙長)−(A4紙長)=3
56−296=60(mm)の差が存在するため、A4
紙耐久を行なった場合この差の領域は常にオイルミスト
にさらされるおそれがある。この他ハガキ用紙,B5紙
等の小サイズ紙が通紙可能なプリンターもあり得るが、
これらは上記用紙群に比して使用頻度が少なく、長期通
紙状態で使用されることが少ないため、主として(リー
ガル紙長)−(A4紙長)のように最大使用量もしくは
使用量の多い上位使用頻度の転写紙のみを問題とすれば
良い。
策法を試みた。転写ローラ上への転写紙保持はグリッパ
ーあるいは静電吸着によって行なわれるが、転写紙搬送
と共に転写ローラ上に付着したオイルミストは転写紙に
吸収され除去されるため転写ローラ表面のオイルミスト
の蓄積はある限度に抑えられるはずである。しかし、最
大用紙サイズより小サイズの転写紙で耐久を行なう場合
には、転写ローラ軸方向にオイル除去の行なわれない領
域があるためその領域にオイルミストが顕著に付着した
場合には画像不良をもたらす危険がある。したがって装
置スタンバイ時において定着装置に、近接対向した面が
この領域に相当する構成においてはこの危険が大であ
る。例えばA4紙,リーガル紙,レター紙が縦送りで通
紙可能なプリンターにおいては縦送りで116φ以上の
転写ローラ径が必要であるが、仮に120φの転写ロー
ラを採用した場合(リーガル紙長)−(A4紙長)=3
56−296=60(mm)の差が存在するため、A4
紙耐久を行なった場合この差の領域は常にオイルミスト
にさらされるおそれがある。この他ハガキ用紙,B5紙
等の小サイズ紙が通紙可能なプリンターもあり得るが、
これらは上記用紙群に比して使用頻度が少なく、長期通
紙状態で使用されることが少ないため、主として(リー
ガル紙長)−(A4紙長)のように最大使用量もしくは
使用量の多い上位使用頻度の転写紙のみを問題とすれば
良い。
【0005】この種の画像形成装置には、ドイツ特許2
607727、特開昭50−50935号等に記載され
ている構成で実用化されている。図12は、本実施例に
係るカラー画像形成装置の縦断面図であり、図示の様に
装置全体のA内には像担持体である感光ドラム101,
コロナ帯電器102,ローラ帯電器103、更に感光ド
ラム101の右辺には、複数個の現像器104a,10
4b,104c,104dを回転可能の支持体で担持
し、支持体回転軸を中心とする同一円筒上に各現像器1
04a,104b,104c,104dの現像用開口面
105a,105b,105c,105dを設定するも
のである。また、現像装置104a,104b,104
c,104d内には、図13に示す如くイエロートナ
ー、マゼンタトナー、シアントナー、黒トナーがそれぞ
れ収容されており、更に塗布ローラ106a,106
b,106c,106d、トナー規制部材107a,1
07b,107c,107dがあり、現像ローラ108
a,108b,108c,108dの回転に伴い、トナ
ーの塗布ローラ106a,106b,106c,106
d上で現像ローラ108a,108b,108c,10
8d上にトナーを塗布し更にトナー規制部材107a,
107b,107c,107dによって必要なトリボが
トナーに与えられる。この規制部材の材質は、トナーが
負極性を帯びる場合には、ナイロン等が良く、正に帯電
付与する場合は、シリコンゴム等が良く、トナーの極性
と反対に帯電する材料が好ましい。また、感光ドラム1
01の周速の1.0〜2.0倍の範囲で周速を選ぶこと
が好ましい。また、支持体回転軸109に取り付けられ
た現像器104a,104b,104c,104dは図
13の如く現像装置104a,104b,104c,1
04dの現像用開口面105a,105b,105c,
105dが常に感光ドラム101面に対向する様駆動さ
れる。駆動方法の一手段は特開昭50−93437に詳
述されている。左辺には、転写材である転写紙(不図
示)を保持し且つ感光ドラム101上の像を転写紙(不
図示)上に転移させる機能を有する転写手段である転写
ローラ110が配置されている。以上の構成によって、
感光ドラム101は、不図示の駆動手段によって100
mm/secの周速度で図示矢印方向に駆動される。ま
た、感光ドラム101は、直径40mmのアルミシリン
ダの外周面に有機感光体(OPC)から成る光導電体を
塗布して構成されるが、前述OPCは、A−Si,Cd
S,Se、等でも良い。
607727、特開昭50−50935号等に記載され
ている構成で実用化されている。図12は、本実施例に
係るカラー画像形成装置の縦断面図であり、図示の様に
装置全体のA内には像担持体である感光ドラム101,
コロナ帯電器102,ローラ帯電器103、更に感光ド
ラム101の右辺には、複数個の現像器104a,10
4b,104c,104dを回転可能の支持体で担持
し、支持体回転軸を中心とする同一円筒上に各現像器1
04a,104b,104c,104dの現像用開口面
105a,105b,105c,105dを設定するも
のである。また、現像装置104a,104b,104
c,104d内には、図13に示す如くイエロートナ
ー、マゼンタトナー、シアントナー、黒トナーがそれぞ
れ収容されており、更に塗布ローラ106a,106
b,106c,106d、トナー規制部材107a,1
07b,107c,107dがあり、現像ローラ108
a,108b,108c,108dの回転に伴い、トナ
ーの塗布ローラ106a,106b,106c,106
d上で現像ローラ108a,108b,108c,10
8d上にトナーを塗布し更にトナー規制部材107a,
107b,107c,107dによって必要なトリボが
トナーに与えられる。この規制部材の材質は、トナーが
負極性を帯びる場合には、ナイロン等が良く、正に帯電
付与する場合は、シリコンゴム等が良く、トナーの極性
と反対に帯電する材料が好ましい。また、感光ドラム1
01の周速の1.0〜2.0倍の範囲で周速を選ぶこと
が好ましい。また、支持体回転軸109に取り付けられ
た現像器104a,104b,104c,104dは図
13の如く現像装置104a,104b,104c,1
04dの現像用開口面105a,105b,105c,
105dが常に感光ドラム101面に対向する様駆動さ
れる。駆動方法の一手段は特開昭50−93437に詳
述されている。左辺には、転写材である転写紙(不図
示)を保持し且つ感光ドラム101上の像を転写紙(不
図示)上に転移させる機能を有する転写手段である転写
ローラ110が配置されている。以上の構成によって、
感光ドラム101は、不図示の駆動手段によって100
mm/secの周速度で図示矢印方向に駆動される。ま
た、感光ドラム101は、直径40mmのアルミシリン
ダの外周面に有機感光体(OPC)から成る光導電体を
塗布して構成されるが、前述OPCは、A−Si,Cd
S,Se、等でも良い。
【0006】次に、装置本体内の上方には、露光装置を
構成するレーザーダイオード111、高速モーター11
2によって、回転駆動される多面鏡113、レンズ11
4、及び折り返しミラー115が配置され、前述ローラ
帯電器103には、−700Vの直流電圧に交流周波数
700HzでVpp(ピークツウピーク):−1500V
交流電圧が重畳され、略−700Vに均一に帯電され
る。
構成するレーザーダイオード111、高速モーター11
2によって、回転駆動される多面鏡113、レンズ11
4、及び折り返しミラー115が配置され、前述ローラ
帯電器103には、−700Vの直流電圧に交流周波数
700HzでVpp(ピークツウピーク):−1500V
交流電圧が重畳され、略−700Vに均一に帯電され
る。
【0007】前述レーザーダイオード111にはイエロ
ーの画像模様に従った、信号が入力されると光路116
を通って感光ドラム101に照射され、感光ドラム10
1は、光の照射された箇所は略−100Vになる。更に
感光ドラム101が矢印方向に進むと現像装置104
a,104b,104c,104dによって可視化され
る。更に、転写工程を詳述すると、感光ドラム101の
画像と同期して転写紙カセット117内からピックアッ
プローラ118によって転写紙が給紙され、転写ローラ
110に吸着される様、この転写ローラ110は、直径
156mmの金属シリンダ119に厚さ2mmの弾性層
120を巻き付け更に上層には、厚さ100μmのPV
DF121を巻き付けて構成され、感光ドラム101と
略同速で矢印方向に回転する同弾性層120は、イノア
ック製の発泡ウレタンを使用した。この転写ローラ11
0へ前述転写紙が供給されるとグリッパー122によっ
て、転写紙(不図示)が保持され、感光ドラム101上
のトナー像は、不図示の電源によって感光ドラム101
と転写ローラ110間の電圧によって、転写紙(不図
示)上に転写される。同時に転写紙(不図示)への電荷
注入により、転写ローラ110へ吸着される。必要に応
じては吸着ローラ123間に電圧印加し、予め吸着して
も良い。
ーの画像模様に従った、信号が入力されると光路116
を通って感光ドラム101に照射され、感光ドラム10
1は、光の照射された箇所は略−100Vになる。更に
感光ドラム101が矢印方向に進むと現像装置104
a,104b,104c,104dによって可視化され
る。更に、転写工程を詳述すると、感光ドラム101の
画像と同期して転写紙カセット117内からピックアッ
プローラ118によって転写紙が給紙され、転写ローラ
110に吸着される様、この転写ローラ110は、直径
156mmの金属シリンダ119に厚さ2mmの弾性層
120を巻き付け更に上層には、厚さ100μmのPV
DF121を巻き付けて構成され、感光ドラム101と
略同速で矢印方向に回転する同弾性層120は、イノア
ック製の発泡ウレタンを使用した。この転写ローラ11
0へ前述転写紙が供給されるとグリッパー122によっ
て、転写紙(不図示)が保持され、感光ドラム101上
のトナー像は、不図示の電源によって感光ドラム101
と転写ローラ110間の電圧によって、転写紙(不図
示)上に転写される。同時に転写紙(不図示)への電荷
注入により、転写ローラ110へ吸着される。必要に応
じては吸着ローラ123間に電圧印加し、予め吸着して
も良い。
【0008】以上の行程をマゼンタ色、シアン色、黒色
を行うことによって転写紙上には複数色のトナー像が形
成される。この転写紙は、分離爪124によって転写ロ
ーラ110から剥され、更に転写紙は、従来公知の加
熱、加圧の定着手段である定着装置125によって溶融
固着されカラー画像が得られる。
を行うことによって転写紙上には複数色のトナー像が形
成される。この転写紙は、分離爪124によって転写ロ
ーラ110から剥され、更に転写紙は、従来公知の加
熱、加圧の定着手段である定着装置125によって溶融
固着されカラー画像が得られる。
【0009】また、感光ドラム101上の転写残トナー
は公知のファーブラシ、ブレード手段等のクリーニング
装置126によって清掃される。また、転写ローラ11
0上のトナーも必要に応じてファーブラシ、ウェブ等の
転写ローラクリーニング装置127によって清掃するこ
とが好ましい。
は公知のファーブラシ、ブレード手段等のクリーニング
装置126によって清掃される。また、転写ローラ11
0上のトナーも必要に応じてファーブラシ、ウェブ等の
転写ローラクリーニング装置127によって清掃するこ
とが好ましい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の構成においては装置休止時に転写ローラ110の
定着対向面に付着したオイルミストは次回の画像出力時
はすでに前回転時において転写ローラ110と感光ドラ
ム101は直接接触してしまいいったん感光ドラム10
1表面にオイルミストが転移する。したがって感光ドラ
ム101ならびにクリーニング装置126,ローラ帯電
器103には耐久に伴い、オイルミストが徐々に蓄積さ
れていくため、ついには感光ドラム101の画像流れあ
るいはクリーニング不良を引き起こすおそれがあった。
来例の構成においては装置休止時に転写ローラ110の
定着対向面に付着したオイルミストは次回の画像出力時
はすでに前回転時において転写ローラ110と感光ドラ
ム101は直接接触してしまいいったん感光ドラム10
1表面にオイルミストが転移する。したがって感光ドラ
ム101ならびにクリーニング装置126,ローラ帯電
器103には耐久に伴い、オイルミストが徐々に蓄積さ
れていくため、ついには感光ドラム101の画像流れあ
るいはクリーニング不良を引き起こすおそれがあった。
【0011】これを以下にわかりやすく説明する。図1
4のように転写分離位置(S)と定着ニップ(N)間距
離を最小通紙長より短い構成としていくと、定着装置1
25から気化したオイル蒸気がミスト状となって空間を
漂い、対向する転写ローラ110の近接領域(斜線で示
す)に付着してしまう。図15は転写ローラ110の円
筒面を説明便宜上平面に展開して示したものである。最
適配置構成を検討する過程で本発明者は前記オイル付着
域(M)が転写紙先端基準保持位置すなわち転写紙グリ
ップ位置(G)から最大転写紙長lmaxから最小転写
紙長lminの間に装置スタンバイ時に位置する構成に
おいては最小転写紙のみの耐久を続けた場合、付着した
オイルは転写紙に吸収されることはなく転写ローラ11
0上に残留を続け、ついには感光ドラム101表面へと
転移をして、画像不良(潜像流れ、クリーニング不良
等)を引き起こしてしまう。
4のように転写分離位置(S)と定着ニップ(N)間距
離を最小通紙長より短い構成としていくと、定着装置1
25から気化したオイル蒸気がミスト状となって空間を
漂い、対向する転写ローラ110の近接領域(斜線で示
す)に付着してしまう。図15は転写ローラ110の円
筒面を説明便宜上平面に展開して示したものである。最
適配置構成を検討する過程で本発明者は前記オイル付着
域(M)が転写紙先端基準保持位置すなわち転写紙グリ
ップ位置(G)から最大転写紙長lmaxから最小転写
紙長lminの間に装置スタンバイ時に位置する構成に
おいては最小転写紙のみの耐久を続けた場合、付着した
オイルは転写紙に吸収されることはなく転写ローラ11
0上に残留を続け、ついには感光ドラム101表面へと
転移をして、画像不良(潜像流れ、クリーニング不良
等)を引き起こしてしまう。
【0012】さらに、定着装置125または、オイルタ
ンク上方から定着オイルが紙入口ガイドにたれて重力に
より下方へ落下し、転写ローラ110または、その周辺
をオイルで汚し、その結果転写ローラ110の回転でオ
イルが感光ドラム101を汚し、感光ドラム101を著
しく劣化させたり画像が乱れるという致命的な欠点があ
った。
ンク上方から定着オイルが紙入口ガイドにたれて重力に
より下方へ落下し、転写ローラ110または、その周辺
をオイルで汚し、その結果転写ローラ110の回転でオ
イルが感光ドラム101を汚し、感光ドラム101を著
しく劣化させたり画像が乱れるという致命的な欠点があ
った。
【0013】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、定着
手段にあるオイルが像担持体に付着、残留せず、常に高
画質が得られる画像形成装置を提供することにある。
ためになされたもので、その目的とするところは、定着
手段にあるオイルが像担持体に付着、残留せず、常に高
画質が得られる画像形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、像担持体と、転写材に像を転写す
る転写手段と、像を定着させる定着手段とを備え、前記
転写手段の転写材分離位置と、定着ニップとの距離が、
転写材最小長さ以下である画像形成装置において、前記
転写手段のスタンバイ時基準位置における定着手段側の
所定表面と、前記像担持体が直接接触しないことを特徴
とする。
に本発明にあっては、像担持体と、転写材に像を転写す
る転写手段と、像を定着させる定着手段とを備え、前記
転写手段の転写材分離位置と、定着ニップとの距離が、
転写材最小長さ以下である画像形成装置において、前記
転写手段のスタンバイ時基準位置における定着手段側の
所定表面と、前記像担持体が直接接触しないことを特徴
とする。
【0015】また、前記転写手段のスタンバイ時基準位
置における定着手段側の所定表面が、前記転写手段の最
小転写材保持領域に位置するように設置すると効果的で
ある。
置における定着手段側の所定表面が、前記転写手段の最
小転写材保持領域に位置するように設置すると効果的で
ある。
【0016】また、前記転写手段のスタンバイ時基準位
置における定着手段側の所定表面を、前記転写手段のグ
リッパー部内に設けることもできる。
置における定着手段側の所定表面を、前記転写手段のグ
リッパー部内に設けることもできる。
【0017】像担持体と、転写材に像を転写する転写手
段と、像を定着させる定着手段とを備え、前記転写手段
の転写材分離位置と、定着ニップとの距離が、転写材最
小長さ以下である画像形成装置において、前記定着手段
の水平方向、最転写手段側箇所での鉛直面が、転写手段
と互いに干渉しないように設置したことを特徴とする。
段と、像を定着させる定着手段とを備え、前記転写手段
の転写材分離位置と、定着ニップとの距離が、転写材最
小長さ以下である画像形成装置において、前記定着手段
の水平方向、最転写手段側箇所での鉛直面が、転写手段
と互いに干渉しないように設置したことを特徴とする。
【0018】また、前記定着手段を、定着ローラと、該
定着ローラと当接する加圧ローラと、前記定着ローラに
オイルを塗布する塗布ローラと、オイルタンクと、前記
定着ローラ表面を研摩するクリーニングウェブ等とから
なる定着ユニットとした。
定着ローラと当接する加圧ローラと、前記定着ローラに
オイルを塗布する塗布ローラと、オイルタンクと、前記
定着ローラ表面を研摩するクリーニングウェブ等とから
なる定着ユニットとした。
【0019】
【作用】上記のように構成された画像形成装置によれ
ば、転写手段のスタンバイ時基準位置における定着手段
側の所定表面と、像担持体が直接接触しないようにした
ので、定着手段にあるオイルが、前記所定表面に付着し
ても像担持体には付着しない。
ば、転写手段のスタンバイ時基準位置における定着手段
側の所定表面と、像担持体が直接接触しないようにした
ので、定着手段にあるオイルが、前記所定表面に付着し
ても像担持体には付着しない。
【0020】また、定着手段の水平方向、最転写手段側
箇所での鉛直面が転写手段と互いに干渉しないように設
置したので、定着手段にあるオイルが垂れ落ちても、転
写手段に付着しない。
箇所での鉛直面が転写手段と互いに干渉しないように設
置したので、定着手段にあるオイルが垂れ落ちても、転
写手段に付着しない。
【0021】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
する。
【0022】図1は、画像形成装置全体の概略図であ
る。図示の様に装置全体Aには感光ドラム3、コロナ帯
電器12、ローラ帯電器4、更に感光ドラム3の右辺に
は、複数個の現像器5a,5b,5c,5dを回転可能
の支持体で担持し、支持体回転軸を中心とする同一円筒
上に各現像器5a,5b,5c,5dの現像用開口面を
設定するものである。また、現像器5a,5b,5c,
5d内には、イエロートナー、マゼンタトナー、シアン
トナー、黒トナーがそれぞれ収容されており、更に塗布
ローラ、トナー規制部材があり、現像ローラの回転に伴
い、トナーの塗布ローラ上で現像ローラ上にトナーを塗
布し更にトナー規制部材によって必要なトリボがトナー
に与えられる。この規制部材の材質は、トナーが負極性
を帯びる場合には、ナイロン等が良く、正に帯電付与す
る場合は、シリコンゴム等が良く、トナーの極性と反対
に帯電する材料が好ましい。また、感光ドラム3の周速
の1.0〜2.0倍の範囲で周速を選ぶことが好まし
い。また、支持体回転軸に取り付けられた現像器5a,
5b,5c,5dは現像用開口面が常に感光ドラム3面
に対向する様駆動される。駆動方法の一手段は特開昭5
0−93437に詳述されている。左辺には、転写材で
ある転写紙(不図示)を保持し且つ感光ドラム3上の像
を転写紙(不図示)上に転移させる機能を有する転写ロ
ーラ6が配置されている。以上の構成によって、感光ド
ラム3は、不図示の駆動手段によって100mm/se
cの周速度で図示矢印方向に駆動される。また、感光ド
ラム3は、直径40mmのアルミシリンダーの外周面に
有機感光体(OPC)から成る光導電体を塗布して構成
されるが、前述OPCは、A−Si,CdS,Se、等
でも良い。
る。図示の様に装置全体Aには感光ドラム3、コロナ帯
電器12、ローラ帯電器4、更に感光ドラム3の右辺に
は、複数個の現像器5a,5b,5c,5dを回転可能
の支持体で担持し、支持体回転軸を中心とする同一円筒
上に各現像器5a,5b,5c,5dの現像用開口面を
設定するものである。また、現像器5a,5b,5c,
5d内には、イエロートナー、マゼンタトナー、シアン
トナー、黒トナーがそれぞれ収容されており、更に塗布
ローラ、トナー規制部材があり、現像ローラの回転に伴
い、トナーの塗布ローラ上で現像ローラ上にトナーを塗
布し更にトナー規制部材によって必要なトリボがトナー
に与えられる。この規制部材の材質は、トナーが負極性
を帯びる場合には、ナイロン等が良く、正に帯電付与す
る場合は、シリコンゴム等が良く、トナーの極性と反対
に帯電する材料が好ましい。また、感光ドラム3の周速
の1.0〜2.0倍の範囲で周速を選ぶことが好まし
い。また、支持体回転軸に取り付けられた現像器5a,
5b,5c,5dは現像用開口面が常に感光ドラム3面
に対向する様駆動される。駆動方法の一手段は特開昭5
0−93437に詳述されている。左辺には、転写材で
ある転写紙(不図示)を保持し且つ感光ドラム3上の像
を転写紙(不図示)上に転移させる機能を有する転写ロ
ーラ6が配置されている。以上の構成によって、感光ド
ラム3は、不図示の駆動手段によって100mm/se
cの周速度で図示矢印方向に駆動される。また、感光ド
ラム3は、直径40mmのアルミシリンダーの外周面に
有機感光体(OPC)から成る光導電体を塗布して構成
されるが、前述OPCは、A−Si,CdS,Se、等
でも良い。
【0023】次に、装置本体内の上方には、露光装置1
を構成するレーザーダイオード、高速モーターによっ
て、回転駆動される多面鏡、レンズ、及び折り返しミラ
ー2が配置され、前述帯電ローラ4には、−700Vの
直流電圧に交流周波数700HzでVpp(ピークツウピ
ーク):−1500V交流電圧が重畳され、略−700
Vに均一に帯電される。
を構成するレーザーダイオード、高速モーターによっ
て、回転駆動される多面鏡、レンズ、及び折り返しミラ
ー2が配置され、前述帯電ローラ4には、−700Vの
直流電圧に交流周波数700HzでVpp(ピークツウピ
ーク):−1500V交流電圧が重畳され、略−700
Vに均一に帯電される。
【0024】前述レーザーダイオードにはイエローの画
像模様に従った、信号が入力されると光路を通って感光
ドラム3に照射され、感光ドラム3は、光の照射された
箇所は略−100Vになる。更に感光ドラム3が矢印方
向に進むと現像装置5a,5b,5c,5dによって可
視化される。更に、転写工程を詳述すると、感光ドラム
3の画像と同期して転写紙カセット11内からピックア
ップローラ14によって転写紙が給紙され、転写ローラ
6に吸着される様、この転写ローラ6は、直径156m
mの金属シリンダに厚さ2mmの弾性層を巻き付け更に
上層には、厚さ100μmのPVDFを巻き付けて構成
され、感光ドラム3と略同速で矢印方向に回転する同弾
性層は、イノアック製の発泡ウレタンを使用した。この
転写ローラ6へ前述転写紙が供給されるとグリッパー6
−Gによって、転写紙(不図示)が保持され、感光ドラ
ム3上のトナー像は、不図示の電源によって感光ドラム
3と転写ローラ6間の電圧によって、転写紙(不図示)
上に転写される。同時に転写紙(不図示)への電荷注入
により、転写ローラ6へ吸着される。必要に応じては吸
着ローラ7間に電圧印加し、予め吸着しても良い。
像模様に従った、信号が入力されると光路を通って感光
ドラム3に照射され、感光ドラム3は、光の照射された
箇所は略−100Vになる。更に感光ドラム3が矢印方
向に進むと現像装置5a,5b,5c,5dによって可
視化される。更に、転写工程を詳述すると、感光ドラム
3の画像と同期して転写紙カセット11内からピックア
ップローラ14によって転写紙が給紙され、転写ローラ
6に吸着される様、この転写ローラ6は、直径156m
mの金属シリンダに厚さ2mmの弾性層を巻き付け更に
上層には、厚さ100μmのPVDFを巻き付けて構成
され、感光ドラム3と略同速で矢印方向に回転する同弾
性層は、イノアック製の発泡ウレタンを使用した。この
転写ローラ6へ前述転写紙が供給されるとグリッパー6
−Gによって、転写紙(不図示)が保持され、感光ドラ
ム3上のトナー像は、不図示の電源によって感光ドラム
3と転写ローラ6間の電圧によって、転写紙(不図示)
上に転写される。同時に転写紙(不図示)への電荷注入
により、転写ローラ6へ吸着される。必要に応じては吸
着ローラ7間に電圧印加し、予め吸着しても良い。
【0025】以上の行程をマゼンタ色、シアン色、黒色
を行うことによって転写紙上には複数色のトナー像が形
成される。この記録紙は、分離爪9によって転写ローラ
6から剥され、更に転写紙は、従来公知の加熱、加圧の
定着装置10によって溶融固着されカラー画像が得られ
る。
を行うことによって転写紙上には複数色のトナー像が形
成される。この記録紙は、分離爪9によって転写ローラ
6から剥され、更に転写紙は、従来公知の加熱、加圧の
定着装置10によって溶融固着されカラー画像が得られ
る。
【0026】また、感光ドラム3上の転写残トナーは公
知のファーブラシ、ブレード手段等のクリーニング装置
13によって清掃される。また、転写ローラ6上のトナ
ーも必要に応じてファーブラシ、ウェブ等の転写ローラ
クリーニング装置8によって清掃することが好ましい。
知のファーブラシ、ブレード手段等のクリーニング装置
13によって清掃される。また、転写ローラ6上のトナ
ーも必要に応じてファーブラシ、ウェブ等の転写ローラ
クリーニング装置8によって清掃することが好ましい。
【0027】次に、本実施例のカラー定着装置10につ
いて説明する。図2において17は定着ローラであり、
圧力ローラ18と互いに圧接回転を行う。定着に要する
加熱は各ローラ内部のハロゲンヒータ19,19´によ
り加えられ、ローラ表面または芯金材に当接したサーミ
スタ29の抵抗値変化によりローラ温度検知して温調を
行う。オイルタンク23内のシリコーンオイルは汲み上
げローラ21を経て、塗布ローラ20上でブレード22
により塗布量を規制されたのち定着ローラ17表面に接
触塗布される。
いて説明する。図2において17は定着ローラであり、
圧力ローラ18と互いに圧接回転を行う。定着に要する
加熱は各ローラ内部のハロゲンヒータ19,19´によ
り加えられ、ローラ表面または芯金材に当接したサーミ
スタ29の抵抗値変化によりローラ温度検知して温調を
行う。オイルタンク23内のシリコーンオイルは汲み上
げローラ21を経て、塗布ローラ20上でブレード22
により塗布量を規制されたのち定着ローラ17表面に接
触塗布される。
【0028】未定着画像紙は右方よりニップに突入し、
平滑オイル層が形成された定着ローラ表面により加圧及
び加熱を受け、定着されて排紙される。定着を行った表
面は回転によりオイル含浸した不織布繊維であるクリー
ニングウェブ24で摺擦されオフセットトナーを除去さ
れた後に再びオイル塗布がなされる。定着ローラ17の
構成は、カラー画像の単色〜四色の多重トナーの厚さ
(数〜数十μm)に対応するためにアルミニウム等の芯
軸に弾性層を数十μm以上設けることが必要である。弾
性が小さいとトナー凹部の未定着やトナーのつぶれによ
る解像低下をもたらす。材質はフェニル系、ジメチル系
の液状シリコーンゴムのRTV、LTVタイプのものが
弾性を備えており、特にRTVはシリコーンゴムオイル
との親和性が高く、オイル塗布し易いので良い。表層に
はRTV,LTVを用いてその下層は熱に強いHTVを
設け、表層裏面の熱劣化やはがれを防いだ多層構成とし
ても良い。
平滑オイル層が形成された定着ローラ表面により加圧及
び加熱を受け、定着されて排紙される。定着を行った表
面は回転によりオイル含浸した不織布繊維であるクリー
ニングウェブ24で摺擦されオフセットトナーを除去さ
れた後に再びオイル塗布がなされる。定着ローラ17の
構成は、カラー画像の単色〜四色の多重トナーの厚さ
(数〜数十μm)に対応するためにアルミニウム等の芯
軸に弾性層を数十μm以上設けることが必要である。弾
性が小さいとトナー凹部の未定着やトナーのつぶれによ
る解像低下をもたらす。材質はフェニル系、ジメチル系
の液状シリコーンゴムのRTV、LTVタイプのものが
弾性を備えており、特にRTVはシリコーンゴムオイル
との親和性が高く、オイル塗布し易いので良い。表層に
はRTV,LTVを用いてその下層は熱に強いHTVを
設け、表層裏面の熱劣化やはがれを防いだ多層構成とし
ても良い。
【0029】また、表面に数十μm程度のPFA,PT
FEコート・チューブを設けても良い。圧力ローラ18
の構成は定着ローラ17に比べ弾性が小さくて良いので
単純化して良くアルミニウム芯軸にHTV,フッ素ゴム
等を設けるのみでも良く、表面にPFAコート等を行っ
てオイル膨潤阻止をしたものでも良い。
FEコート・チューブを設けても良い。圧力ローラ18
の構成は定着ローラ17に比べ弾性が小さくて良いので
単純化して良くアルミニウム芯軸にHTV,フッ素ゴム
等を設けるのみでも良く、表面にPFAコート等を行っ
てオイル膨潤阻止をしたものでも良い。
【0030】オイルの材質については現在一般的に用い
られているのがシリコーンオイルの中でもジメチル系の
ものであり、例えば信越化学製KF−96等が良く知ら
れる。また他にメチルフェニル系のKF−54等が存在
する。粘度については数万cs以下のものから利用でき
るが、数千cs以下のものが好ましい。数十cs以下の
ものは揮発性が高く、機内の帯電ワイヤを汚し易い上に
印加点が低く、安全性に問題があることから百cs以上
のものが良い。
られているのがシリコーンオイルの中でもジメチル系の
ものであり、例えば信越化学製KF−96等が良く知ら
れる。また他にメチルフェニル系のKF−54等が存在
する。粘度については数万cs以下のものから利用でき
るが、数千cs以下のものが好ましい。数十cs以下の
ものは揮発性が高く、機内の帯電ワイヤを汚し易い上に
印加点が低く、安全性に問題があることから百cs以上
のものが良い。
【0031】本実施例においては定着ローラ表層をRT
Vとし、加圧ローラ表層をLTVとした。用いたトナー
はキャノン(株)製カラー複写機CLC−200に使用
されているシャープメルトトナーである。定着温度は1
20〜180℃の範囲でリップル±3℃以内にてローラ
周速は10〜90mm/secの範囲とした。使用オイ
ルはKF−96の300cs又はKF−54の400c
sを用いた。
Vとし、加圧ローラ表層をLTVとした。用いたトナー
はキャノン(株)製カラー複写機CLC−200に使用
されているシャープメルトトナーである。定着温度は1
20〜180℃の範囲でリップル±3℃以内にてローラ
周速は10〜90mm/secの範囲とした。使用オイ
ルはKF−96の300cs又はKF−54の400c
sを用いた。
【0032】図3に温度に対するオイルの揮発量の値を
示す。KF−96−300csはジメチル系,KF−5
4−400csはメチルフェニル系である(共に信越化
学製)。SH−200−350csはジメチル系,SH
−510−500csはメチルフェニル系である(共に
東レ製)。約150℃以上でシロキサンが発生し、オイ
ルミストとなって飛散する。通常カラー定着器において
は定着温度150〜190℃の範囲となっており、この
オイルミストが諸問題を引き起こすことは前述した通り
である。スタンバイ時にはローラ温調温度を150℃以
下とすることでオイルミストの発生を抑えることがある
程度可能であり、実験では定着温度を170℃,スタン
バイ温度を140℃とした。スタンバイ温度は下がるほ
どミストの発生は少なくなるが、定着温度との温度差を
大きくとるとそれだけファーストプリント時間がウォー
ムアップのために長くなることになる。また、150℃
以下であっても低分子量の揮発成分は存在するため、あ
る程度ミストは発生する。オイルの低分子量成分をカッ
トした製品を使う方法も効果はあるが、コストアップと
なる。 (第1実施例)図4に本発明の第1実施例を示す。これ
は、転写ローラ6の円筒面を説明便宜上平面に展開して
示したものである。
示す。KF−96−300csはジメチル系,KF−5
4−400csはメチルフェニル系である(共に信越化
学製)。SH−200−350csはジメチル系,SH
−510−500csはメチルフェニル系である(共に
東レ製)。約150℃以上でシロキサンが発生し、オイ
ルミストとなって飛散する。通常カラー定着器において
は定着温度150〜190℃の範囲となっており、この
オイルミストが諸問題を引き起こすことは前述した通り
である。スタンバイ時にはローラ温調温度を150℃以
下とすることでオイルミストの発生を抑えることがある
程度可能であり、実験では定着温度を170℃,スタン
バイ温度を140℃とした。スタンバイ温度は下がるほ
どミストの発生は少なくなるが、定着温度との温度差を
大きくとるとそれだけファーストプリント時間がウォー
ムアップのために長くなることになる。また、150℃
以下であっても低分子量の揮発成分は存在するため、あ
る程度ミストは発生する。オイルの低分子量成分をカッ
トした製品を使う方法も効果はあるが、コストアップと
なる。 (第1実施例)図4に本発明の第1実施例を示す。これ
は、転写ローラ6の円筒面を説明便宜上平面に展開して
示したものである。
【0033】図示のようにオイル付着域(M)をグリッ
パー6−Gの転写紙先端保持位置Gより最小転写紙長以
内とした構成では付着したオイルミストは通紙に伴い、
常に転写紙裏面に吸収されて転写ローラ6表面から除去
されていくため、転写ローラ6表面のオイルの蓄積は微
量に抑えられ、したがって感光ドラム3へのオイル転移
も防止されることが明らかとなった。
パー6−Gの転写紙先端保持位置Gより最小転写紙長以
内とした構成では付着したオイルミストは通紙に伴い、
常に転写紙裏面に吸収されて転写ローラ6表面から除去
されていくため、転写ローラ6表面のオイルの蓄積は微
量に抑えられ、したがって感光ドラム3へのオイル転移
も防止されることが明らかとなった。
【0034】図5はこれら結果より最適な配置構成を示
したものである。転写分離位置(S)と定着ニップ
(N)間距離は最小転写紙長さ(lmin)、例えばA
4縦長さが296mmより短くなっており、装置全体の
小型化をはかっている。定着ローラ17,圧力ローラ1
8に対向する転写ローラ6表面の定着側近接域特には転
写ローラ6中心軸より定着ローラ18を見込む角度領域
が最小転写紙保持域に含まれることによりオイル飛散の
影響を大部分防止することが可能である。例えば120
φ転写ローラ径でA4縦長後端はグリッパー6−Gの転
写紙先端保持位置Gより角度4.93(rad)下流後
端側に位置する。したがって定着装置10全体または少
なくとも定着、および圧力ローラ17,18間のニップ
位置方向が転写ローラ6中心から見て角度4.93(r
ad)以下とする配置構成とする必要がある。
したものである。転写分離位置(S)と定着ニップ
(N)間距離は最小転写紙長さ(lmin)、例えばA
4縦長さが296mmより短くなっており、装置全体の
小型化をはかっている。定着ローラ17,圧力ローラ1
8に対向する転写ローラ6表面の定着側近接域特には転
写ローラ6中心軸より定着ローラ18を見込む角度領域
が最小転写紙保持域に含まれることによりオイル飛散の
影響を大部分防止することが可能である。例えば120
φ転写ローラ径でA4縦長後端はグリッパー6−Gの転
写紙先端保持位置Gより角度4.93(rad)下流後
端側に位置する。したがって定着装置10全体または少
なくとも定着、および圧力ローラ17,18間のニップ
位置方向が転写ローラ6中心から見て角度4.93(r
ad)以下とする配置構成とする必要がある。
【0035】角度をθ(rad),最小転写紙長さをl
min,転写ローラ6の半径をRとしたとき、 θ(rad)≦lmin/R の関係を満足すればよい。
min,転写ローラ6の半径をRとしたとき、 θ(rad)≦lmin/R の関係を満足すればよい。
【0036】このように構成した画像形成装置では、転
写ローラ6は転写紙巻付けのため1周回転した後に初め
て感光ドラム3に接触するが、オイル付着部は転写紙で
覆われているため、感光ドラム3へのオイル転移は防が
れたまま、4色(M,C,Y,BK)の色重ねが転写紙
上に行なわれ、画像形成がなされる。
写ローラ6は転写紙巻付けのため1周回転した後に初め
て感光ドラム3に接触するが、オイル付着部は転写紙で
覆われているため、感光ドラム3へのオイル転移は防が
れたまま、4色(M,C,Y,BK)の色重ねが転写紙
上に行なわれ、画像形成がなされる。
【0037】転写ローラクリーニングは用紙分離がなさ
れ、再び離間させた後に行なうようにすると良い。 (第2実施例)図6に第2実施例を示す。この図も図4
同様の展開図である。転写ローラ6のグリッパー6−G
は感光ドラム3に開状態で接触して破損のおそれがない
よう数十mm巾の切欠Dカットを行なっている。この領
域は感光ドラム3に接触することはありえないため、ス
タンバイ時にこのグリッパー6−Gを定着側に対向さ
せ、オイルミストをこの部分で受けるようにしても良
い。こうすると転写ローラ6の感光ドラム3と接触する
他の領域に対してはオイル付着がないため、感光ドラム
3汚染は起こらず、画像不良は防止される。またグリッ
パー6−Gにオイル吸収シート等を装着することで更に
オイル防止効果をもたらす。
れ、再び離間させた後に行なうようにすると良い。 (第2実施例)図6に第2実施例を示す。この図も図4
同様の展開図である。転写ローラ6のグリッパー6−G
は感光ドラム3に開状態で接触して破損のおそれがない
よう数十mm巾の切欠Dカットを行なっている。この領
域は感光ドラム3に接触することはありえないため、ス
タンバイ時にこのグリッパー6−Gを定着側に対向さ
せ、オイルミストをこの部分で受けるようにしても良
い。こうすると転写ローラ6の感光ドラム3と接触する
他の領域に対してはオイル付着がないため、感光ドラム
3汚染は起こらず、画像不良は防止される。またグリッ
パー6−Gにオイル吸収シート等を装着することで更に
オイル防止効果をもたらす。
【0038】また、例えばスタンバイ時、転写ローラ6
と感光ドラム3を離間させた状態としておき、プリント
開始時に両者離間状態のまま転写ローラ6への転写紙搬
送および吸着,巻付けがなされるよう動作シーケンスを
行なうことで転写ローラ6の定着対向面のオイル付着部
が、直接感光ドラム3に接触することがなくなるため、
前述した諸問題の発生はより完全に防止される。
と感光ドラム3を離間させた状態としておき、プリント
開始時に両者離間状態のまま転写ローラ6への転写紙搬
送および吸着,巻付けがなされるよう動作シーケンスを
行なうことで転写ローラ6の定着対向面のオイル付着部
が、直接感光ドラム3に接触することがなくなるため、
前述した諸問題の発生はより完全に防止される。
【0039】尚、図7にシーケンスを示す。 (第3実施例)第1,第2実施例は、共に転写ローラ6
に付着するオイルミストに着目した実施例だが、第3実
施例は、定着装置10から落下する定着オイルが、転写
ローラ6等に付着するのを防ぐものである。
に付着するオイルミストに着目した実施例だが、第3実
施例は、定着装置10から落下する定着オイルが、転写
ローラ6等に付着するのを防ぐものである。
【0040】図8は第3実施例の特徴を最もよく表わす
図であり同図において、カセット11からピックアップ
ローラ14により転写紙Sが転写ローラ6に搬送され転
写ローラ6に設けられたグリッパー6−Gで転写紙は把
持され、矢印方向の回転で吸着ローラ7に印加されたバ
イアス(−700〜−1000V)で転写紙は転写ロー
ラ6に静電吸着される。本発明での転写ローラ6の構成
はアルミニウム(肉厚5mm)の筒管に発泡弾性体ゴム
又は発泡弾性ポリマーを貼り付けこの弾性体ゴム又はポ
リマーの体積抵抗値は1×104 Ω−cm以下で5mm
厚であり、さらにその上にポリフッ化ビニリデン(PV
dF)または、ナイロン又はポリエチレンまたは、ポリ
ウレタンまたは、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)等の20μm厚〜150μm厚のプラスチック製樹
脂フィルムを巻きつけたり、ラミネートしたりまたはコ
ーティングしたりして構成される。また、前記弾性体層
とプラスチック製樹脂フィルムとの間に1010〜1015
Ω−cmで20μm厚〜150μm厚の樹脂層を設けて
もよい。次に感光ドラム3上にマゼンタ色トナーで形成
された画像が転写ローラ6に印加されたバイアス(本実
施例では1.5KV)で感光ドラム3と転写紙の近接位
置において転写され、次に転写ローラ6上の転写紙が1
回転した後、2色目(シアン色)のトナーが転写ローラ
6に印加されたバイアス(本実施例では2.0KV)で
転写される。以下同様に順次3色目は、イエロー色トナ
ーが2.5KVの転写バイアスで4色目は、ブラック色
トナーが3.0KVの転写バイアスで転写された後、グ
リッパー6−Gが開き、転写紙は開放され分離爪9の先
端が転写ローラ6に近接して転写紙先端が定着ユニット
方向へ動き出す。この時、まだ転写紙の後方は転写ロー
ラ6に吸着しており、この吸着力で転写紙は搬送され転
写紙は、定着入口ガイド30を通過してヒーター19で
加熱された定着ローラ17と圧力ローラ18間に搬送さ
れて、転写紙上トナーは定着され搬出される。一方オイ
ルタンク23内のオイルは、汲み上げローラ21と塗布
ローラ20により定着ローラ17に塗布されており定着
ローラ17表面に付着するトナーまたはオイル等は、ク
リーニングウェブ24で清掃されている。
図であり同図において、カセット11からピックアップ
ローラ14により転写紙Sが転写ローラ6に搬送され転
写ローラ6に設けられたグリッパー6−Gで転写紙は把
持され、矢印方向の回転で吸着ローラ7に印加されたバ
イアス(−700〜−1000V)で転写紙は転写ロー
ラ6に静電吸着される。本発明での転写ローラ6の構成
はアルミニウム(肉厚5mm)の筒管に発泡弾性体ゴム
又は発泡弾性ポリマーを貼り付けこの弾性体ゴム又はポ
リマーの体積抵抗値は1×104 Ω−cm以下で5mm
厚であり、さらにその上にポリフッ化ビニリデン(PV
dF)または、ナイロン又はポリエチレンまたは、ポリ
ウレタンまたは、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)等の20μm厚〜150μm厚のプラスチック製樹
脂フィルムを巻きつけたり、ラミネートしたりまたはコ
ーティングしたりして構成される。また、前記弾性体層
とプラスチック製樹脂フィルムとの間に1010〜1015
Ω−cmで20μm厚〜150μm厚の樹脂層を設けて
もよい。次に感光ドラム3上にマゼンタ色トナーで形成
された画像が転写ローラ6に印加されたバイアス(本実
施例では1.5KV)で感光ドラム3と転写紙の近接位
置において転写され、次に転写ローラ6上の転写紙が1
回転した後、2色目(シアン色)のトナーが転写ローラ
6に印加されたバイアス(本実施例では2.0KV)で
転写される。以下同様に順次3色目は、イエロー色トナ
ーが2.5KVの転写バイアスで4色目は、ブラック色
トナーが3.0KVの転写バイアスで転写された後、グ
リッパー6−Gが開き、転写紙は開放され分離爪9の先
端が転写ローラ6に近接して転写紙先端が定着ユニット
方向へ動き出す。この時、まだ転写紙の後方は転写ロー
ラ6に吸着しており、この吸着力で転写紙は搬送され転
写紙は、定着入口ガイド30を通過してヒーター19で
加熱された定着ローラ17と圧力ローラ18間に搬送さ
れて、転写紙上トナーは定着され搬出される。一方オイ
ルタンク23内のオイルは、汲み上げローラ21と塗布
ローラ20により定着ローラ17に塗布されており定着
ローラ17表面に付着するトナーまたはオイル等は、ク
リーニングウェブ24で清掃されている。
【0041】本発明では定着手段である定着ユニット内
の入口ガイド30が最も転写ユニットに近接しており、
この入口ガイド30の最近接箇所aの鉛直面は、転写ユ
ニットの一部(本実施例では転写ローラクリーニング装
置8)に接触しないように設定されている。
の入口ガイド30が最も転写ユニットに近接しており、
この入口ガイド30の最近接箇所aの鉛直面は、転写ユ
ニットの一部(本実施例では転写ローラクリーニング装
置8)に接触しないように設定されている。
【0042】この構成によりオイルタンク23又は定着
ローラ17等からオイルが定着入口ガイド30を通って
落下したとしても転写ユニットを汚すことなく、定着ユ
ニットのみをオイルで汚すにとどまるため、転写ユニッ
トや現像ユニット(感光ドラム3や現像器ユニット5)
をオイルの汚染から防ぐことができるので感光ドラム3
が汚れないため鮮明な画像を出力することができる。 (第4実施例)図9は本発明の第4実施例を示すもので
あり転写ユニットと定着ユニットが最も離れて互いが干
渉しない場合であり、転写紙が転写ローラ6上で分離す
る位置b(分離爪9により転写紙が転写ローラ6上から
剥される位置)と、定着ローラ17と圧力ローラ18の
ニップ部で接触している箇所の上流部C間の距離l3 が
転写紙の長さl2 とほぼ同じ長さの場合を示し、本実施
例においては、転写紙はA4サイズを用いて転写紙は長
手方向に搬送しl3 は290mmである。この場合転写
ローラクリーニング装置8と定着ユニットの入口ガイド
30が最も近づいているが140mm離れているので実
施例3で述べた理由により、定着器のオイルが転写ユニ
ットを汚すことはなく鮮明な画像を得ることができる。
なお転写紙の搬送力は転写ローラ6を離れるまでは転写
紙と転写ローラ6との吸着力で、また転写紙先端が定着
ローラ17のニップ部Cに達してからは、定着ローラ1
7と圧力ローラ18の挟持力による回転で搬送される。 (第5実施例)本実施例においては転写ユニットの一部
と定着ユニットの一部は、互いに干渉する位置にはある
が転写ローラ6と定着ユニットの一部とは互いに干渉し
ない場合を述べる。
ローラ17等からオイルが定着入口ガイド30を通って
落下したとしても転写ユニットを汚すことなく、定着ユ
ニットのみをオイルで汚すにとどまるため、転写ユニッ
トや現像ユニット(感光ドラム3や現像器ユニット5)
をオイルの汚染から防ぐことができるので感光ドラム3
が汚れないため鮮明な画像を出力することができる。 (第4実施例)図9は本発明の第4実施例を示すもので
あり転写ユニットと定着ユニットが最も離れて互いが干
渉しない場合であり、転写紙が転写ローラ6上で分離す
る位置b(分離爪9により転写紙が転写ローラ6上から
剥される位置)と、定着ローラ17と圧力ローラ18の
ニップ部で接触している箇所の上流部C間の距離l3 が
転写紙の長さl2 とほぼ同じ長さの場合を示し、本実施
例においては、転写紙はA4サイズを用いて転写紙は長
手方向に搬送しl3 は290mmである。この場合転写
ローラクリーニング装置8と定着ユニットの入口ガイド
30が最も近づいているが140mm離れているので実
施例3で述べた理由により、定着器のオイルが転写ユニ
ットを汚すことはなく鮮明な画像を得ることができる。
なお転写紙の搬送力は転写ローラ6を離れるまでは転写
紙と転写ローラ6との吸着力で、また転写紙先端が定着
ローラ17のニップ部Cに達してからは、定着ローラ1
7と圧力ローラ18の挟持力による回転で搬送される。 (第5実施例)本実施例においては転写ユニットの一部
と定着ユニットの一部は、互いに干渉する位置にはある
が転写ローラ6と定着ユニットの一部とは互いに干渉し
ない場合を述べる。
【0043】図10において定着ユニットの入口ガイド
30先端aから重力落下してくるオイルは転写ローラク
リーニング装置8のガイド部材8´に付着するがこの部
材により転写ローラ6は保護されており、この部材は分
離爪9まで達している。このように本構成では定着ユニ
ットの最上流箇所aの鉛直線(面)は、転写ユニットの
一部(転写ローラクリーニング装置8)と干渉するが転
写ローラ6とは干渉することなく、転写ローラクリーニ
ング装置8のガイド部材8´により定着オイルから保護
されることで転写ローラ6及び現像ユニットをオイルで
汚すことがないため鮮明な画像を得ることができる。な
お、重力落下した定着オイルはオイルパン(オイル受け
皿)31に達しここで溜められる。 (第6実施例)本実施例では、上記まで述べたアルミ等
の金属シリンダ上に転写材料がまきつけられた場合とは
異なり図11(a)に示すようにアルミまたはステンレ
ス等の金属スチール32にPVdFやPET(ポリエチ
レンテレフタレート)などの50μm厚以上200μm
厚程度のプラスチック製樹脂フィルム33が巻きつけら
れたもので図11(b)にその全体構成図を示す。本実
施例での転写ローラ構成は、いわゆる切欠きドラムとい
われているもので、給紙ユニットから搬送されてくる転
写紙は転写ローラ6に巻きつけられ、感光ドラム3に対
向するコロナ帯電器12で定電流制御により10μA〜
20μAの一定電流が流れるようにコロナ放電され感光
ドラム3上の現像トナーが各色順次転写される。4色目
(本実施例では黒色が転写された後コロナ分離除電器3
4で除電され、転写紙は分離される。その後、転写ロー
ラ6上は転写ローラクリーニング装置8で清掃され、除
電ローラ35、除電帯電器36で除電され次の転写に備
える。一方転写ローラ6から分離された転写紙は、定着
ユニットへ搬送される。
30先端aから重力落下してくるオイルは転写ローラク
リーニング装置8のガイド部材8´に付着するがこの部
材により転写ローラ6は保護されており、この部材は分
離爪9まで達している。このように本構成では定着ユニ
ットの最上流箇所aの鉛直線(面)は、転写ユニットの
一部(転写ローラクリーニング装置8)と干渉するが転
写ローラ6とは干渉することなく、転写ローラクリーニ
ング装置8のガイド部材8´により定着オイルから保護
されることで転写ローラ6及び現像ユニットをオイルで
汚すことがないため鮮明な画像を得ることができる。な
お、重力落下した定着オイルはオイルパン(オイル受け
皿)31に達しここで溜められる。 (第6実施例)本実施例では、上記まで述べたアルミ等
の金属シリンダ上に転写材料がまきつけられた場合とは
異なり図11(a)に示すようにアルミまたはステンレ
ス等の金属スチール32にPVdFやPET(ポリエチ
レンテレフタレート)などの50μm厚以上200μm
厚程度のプラスチック製樹脂フィルム33が巻きつけら
れたもので図11(b)にその全体構成図を示す。本実
施例での転写ローラ構成は、いわゆる切欠きドラムとい
われているもので、給紙ユニットから搬送されてくる転
写紙は転写ローラ6に巻きつけられ、感光ドラム3に対
向するコロナ帯電器12で定電流制御により10μA〜
20μAの一定電流が流れるようにコロナ放電され感光
ドラム3上の現像トナーが各色順次転写される。4色目
(本実施例では黒色が転写された後コロナ分離除電器3
4で除電され、転写紙は分離される。その後、転写ロー
ラ6上は転写ローラクリーニング装置8で清掃され、除
電ローラ35、除電帯電器36で除電され次の転写に備
える。一方転写ローラ6から分離された転写紙は、定着
ユニットへ搬送される。
【0044】本実施例においては、定着入口ガイド30
の最上流箇所a(転写ユニットに最も近い箇所)の鉛直
面はガイド部材8´と干渉するが転写ローラ6表面とは
干渉しない。転写紙が転写ローラ6から分離される箇所
bと定着ローラ7と圧力ローラ18のニップ部の上流箇
所Cとの距離l3 は150mmであり、転写紙の長さl
2 は296mm(A4長手サイズ)である。ガイド部材
8´が転写ユニットへの定着オイルの付着を防止するこ
とと、定着ユニットの最上流箇所の鉛直面が転写ローラ
6と干渉しないように構成することで切欠きドラムタイ
プにおいても本発明による構成でオイル汚染を防止で
き、鮮明な画像が得られるようになる。
の最上流箇所a(転写ユニットに最も近い箇所)の鉛直
面はガイド部材8´と干渉するが転写ローラ6表面とは
干渉しない。転写紙が転写ローラ6から分離される箇所
bと定着ローラ7と圧力ローラ18のニップ部の上流箇
所Cとの距離l3 は150mmであり、転写紙の長さl
2 は296mm(A4長手サイズ)である。ガイド部材
8´が転写ユニットへの定着オイルの付着を防止するこ
とと、定着ユニットの最上流箇所の鉛直面が転写ローラ
6と干渉しないように構成することで切欠きドラムタイ
プにおいても本発明による構成でオイル汚染を防止で
き、鮮明な画像が得られるようになる。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、定着手段から転写手段対向表面へのオイルミス
ト飛散が像担持体へと転移するのを転写手段のスタンバ
イ時基準位置と定着手段位置の配置構成にて防止するこ
とが可能であり、簡単かつ安価に画像流れかぶり及びク
リーニング不良等の画像不良を防止できる。定着ニップ
と転写手段の転写材分離位置間距離が最小通紙長以下と
することがオイルミストの弊害なく可能となるので装置
を小型化できる。
もので、定着手段から転写手段対向表面へのオイルミス
ト飛散が像担持体へと転移するのを転写手段のスタンバ
イ時基準位置と定着手段位置の配置構成にて防止するこ
とが可能であり、簡単かつ安価に画像流れかぶり及びク
リーニング不良等の画像不良を防止できる。定着ニップ
と転写手段の転写材分離位置間距離が最小通紙長以下と
することがオイルミストの弊害なく可能となるので装置
を小型化できる。
【0046】また、定着手段と転写手段が互いに干渉し
ないように設定する。または、定着手段の最上流箇所の
鉛直面が転写手段と干渉しないように設定することで定
着オイルが重力落下して転写手段に付着するのを防ぐこ
とができ、像担持体や現像器ユニットをオイルで汚染す
るのを防ぐことができ、画像乱れのない鮮明な画像を得
ることが可能になり簡単な構成でオイル付着を防止で
き、低価格に効果がある。
ないように設定する。または、定着手段の最上流箇所の
鉛直面が転写手段と干渉しないように設定することで定
着オイルが重力落下して転写手段に付着するのを防ぐこ
とができ、像担持体や現像器ユニットをオイルで汚染す
るのを防ぐことができ、画像乱れのない鮮明な画像を得
ることが可能になり簡単な構成でオイル付着を防止で
き、低価格に効果がある。
【図1】図1は本発明の一実施例である画像形成装置の
概略図である。
概略図である。
【図2】図2は本発明の画像形成装置に適用される定着
装置の概略図である。
装置の概略図である。
【図3】図3は本発明の画像形成装置の温度とオイル揮
発量の関係図である。
発量の関係図である。
【図4】図4は本発明の第1実施例である画像形成装置
に適用される転写ローラ6の展開図である。
に適用される転写ローラ6の展開図である。
【図5】図5は本発明の画像形成装置の転写手段,定着
手段の配置図である。
手段の配置図である。
【図6】図6は本発明の第2実施例である画像形成装置
に適用される転写ローラ6の展開図である。
に適用される転写ローラ6の展開図である。
【図7】図7は本発明のシーケンスを示す。
【図8】図8は本発明の第3実施例である画像形成装置
の概略図である。
の概略図である。
【図9】図9は本発明の第4実施例である画像形成装置
の概略図である。
の概略図である。
【図10】図10は本発明の第5実施例である画像形成
装置の概略図である。
装置の概略図である。
【図11】図11(a)は本発明の第6実施例である画
像形成装置に適用される転写ローラ6の斜視図であり、
図11(b)は画像形成装置の概略図である。
像形成装置に適用される転写ローラ6の斜視図であり、
図11(b)は画像形成装置の概略図である。
【図12】図12は従来の画像形成装置を示す概略図で
ある。
ある。
【図13】図13は従来の画像形成装置に適用された現
像装置の概略図である。
像装置の概略図である。
【図14】図14は従来の画像形成装置の転写手段,定
着手段の斜視図である。
着手段の斜視図である。
【図15】図15は従来の画像形成装置に適用された転
写ローラ110の展開図である。
写ローラ110の展開図である。
3,101 感光ドラム(像担持体) 6,110 転写ローラ(転写手段) 6−G グリッパー 10,125 定着装置 17 定着ローラ 18 圧力ローラ 20 塗布ローラ 21 汲み上げローラ 23 オイルタンク
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 益朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 宮代 俊明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 小林 達也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 小林 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 笹目 裕志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 鈴木 健彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 榎本 直樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 前橋 洋一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 内山 明彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 藤井 春夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 像担持体と、転写材に像を転写する転写
手段と、像を定着させる定着手段とを備え、前記転写手
段の転写材分離位置と、定着ニップとの距離が、転写材
最小長さ以下である画像形成装置において、 前記転写手段のスタンバイ時基準位置における定着手段
側の所定表面と、前記像担持体が直接接触しないことを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記転写手段のスタンバイ時基準位置に
おける定着手段側の所定表面が、前記転写手段の最小転
写材保持領域に位置する請求項1に記載の画像形成装
置。 - 【請求項3】 前記転写手段のスタンバイ時基準位置に
おける定着手段側の所定表面を、前記転写手段のグリッ
パー部内に設けた請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 像担持体と、転写材に像を転写する転写
手段と、像を定着させる定着手段とを備え、前記転写手
段の転写材分離位置と、定着ニップとの距離が、転写材
最小長さ以下である画像形成装置において、 前記定着手段の水平方向、最転写手段側箇所での鉛直面
が、転写手段と互いに干渉しないように設置したことを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項5】 前記定着手段を、定着ローラと、該定着
ローラと当接する加圧ローラと、前記定着ローラにオイ
ルを塗布する塗布ローラと、オイルタンクと、前記定着
ローラ表面を研摩するクリーニングウェブ等とからなる
定着ユニットとした請求項4に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5136831A JPH06324530A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5136831A JPH06324530A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06324530A true JPH06324530A (ja) | 1994-11-25 |
Family
ID=15184528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5136831A Withdrawn JPH06324530A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06324530A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012125136A1 (en) * | 2011-03-11 | 2012-09-20 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Media pressure roller for a press |
JP2019028337A (ja) * | 2017-08-01 | 2019-02-21 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置、及び画像形成装置 |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP5136831A patent/JPH06324530A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012125136A1 (en) * | 2011-03-11 | 2012-09-20 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Media pressure roller for a press |
CN103415397A (zh) * | 2011-03-11 | 2013-11-27 | 惠普发展公司,有限责任合伙企业 | 用于印刷机的介质压力辊 |
JP2019028337A (ja) * | 2017-08-01 | 2019-02-21 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置、及び画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000801 |