JPH0632416B2 - 電波吸収体 - Google Patents
電波吸収体Info
- Publication number
- JPH0632416B2 JPH0632416B2 JP63225638A JP22563888A JPH0632416B2 JP H0632416 B2 JPH0632416 B2 JP H0632416B2 JP 63225638 A JP63225638 A JP 63225638A JP 22563888 A JP22563888 A JP 22563888A JP H0632416 B2 JPH0632416 B2 JP H0632416B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- absorber
- radio wave
- wave absorber
- woven fabric
- conductive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は電磁波の不要な反射を抑制するための電波吸収
体に関する。
体に関する。
（従来の技術） 従来の表面に凹凸をもつ電波吸収体として発泡ポリウレ
タンなどにカーボンを含浸させた材料をピラミッド状ま
たは、山形に成形したものがあるが、長期使用時におい
ては形くずれ、山形先端部の破損、カーボン粉の離脱な
どの問題があった。一方、高分子樹脂中に導電性繊維を
分散させた材料をピラミッド状または山形に成形した電
波吸収体は導電性繊維の分散のされ方によっては、電磁
波の到来方向、偏波の違いによって電波吸収性能が大き
く異なる欠点があった。
タンなどにカーボンを含浸させた材料をピラミッド状ま
たは、山形に成形したものがあるが、長期使用時におい
ては形くずれ、山形先端部の破損、カーボン粉の離脱な
どの問題があった。一方、高分子樹脂中に導電性繊維を
分散させた材料をピラミッド状または山形に成形した電
波吸収体は導電性繊維の分散のされ方によっては、電磁
波の到来方向、偏波の違いによって電波吸収性能が大き
く異なる欠点があった。
（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、不織布を用い、導電性繊維の分散性を向上す
ることによって広帯域、好斜入射特性をもち、かつ軽量
で長期使用時における強度劣化を改善した電波吸収体を
得ることを目的とする。
ることによって広帯域、好斜入射特性をもち、かつ軽量
で長期使用時における強度劣化を改善した電波吸収体を
得ることを目的とする。
（問題を解決するための手段） 本発明の電波吸収体は導電性繊維と樹脂繊維を含む不織
布を巻いてあるロール状成形体から構成されることを特
徴とする。
布を巻いてあるロール状成形体から構成されることを特
徴とする。
（作用） 第１図に示す導電性繊維をからみ合わせた不織布におい
ては、導電性繊維の方向が図中x-y平面内の任意の方向
に向くように分散させることができる。この導電性繊維
混不織布を第２図に示すようにロール状に巻くと導電性
繊維の分散方向はx-y平面、x-z平面、y-z平面内いづれ
の面内においても任意の方向に向く様に並べ変えること
ができる。なお、電波の波長λと導電性繊維の長さＩの
関係は吸収特性から、Ｉ＞λ/4であることが望ましい。
但しこれは、繊維の才法、重量などの作製条件によって
異なる。電波吸収体としての機械的強度は、不織布をロ
ール状成形体にして用いることで向上する。また不織布
材料の樹脂繊維を適当に選択することによって、耐久
性、耐熱性、耐油性などの物理的、化学的性質を容易に
調整することができる。また材料が不織布なので吸収体
の重量は非常に軽くできる。
ては、導電性繊維の方向が図中x-y平面内の任意の方向
に向くように分散させることができる。この導電性繊維
混不織布を第２図に示すようにロール状に巻くと導電性
繊維の分散方向はx-y平面、x-z平面、y-z平面内いづれ
の面内においても任意の方向に向く様に並べ変えること
ができる。なお、電波の波長λと導電性繊維の長さＩの
関係は吸収特性から、Ｉ＞λ/4であることが望ましい。
但しこれは、繊維の才法、重量などの作製条件によって
異なる。電波吸収体としての機械的強度は、不織布をロ
ール状成形体にして用いることで向上する。また不織布
材料の樹脂繊維を適当に選択することによって、耐久
性、耐熱性、耐油性などの物理的、化学的性質を容易に
調整することができる。また材料が不織布なので吸収体
の重量は非常に軽くできる。
電波吸収特性に関しては、導電性繊維が３次元でランダ
ムに分散されているので、いかなる方向から電磁波が到
来しても、また電磁波の偏波がいかなるものであって
も、導電性繊維の作用である導電電流による損失、散乱
を得ることができる。さらに第３図に示すようにロール
状の成形体を複数個並べれば、自由空間との整合性の向
上、すなわち表面での反射の減少と表面での散乱効果を
得ることができ、広帯域、好斜入射特性を有する電波吸
収体を設計することができる。また従来の平坦形電波吸
収体表面に本発明の吸収体を設けることによって従来吸
収体の特性を大きく改善することができる。以下に本発
明が有効であることを実施例によって示す。
ムに分散されているので、いかなる方向から電磁波が到
来しても、また電磁波の偏波がいかなるものであって
も、導電性繊維の作用である導電電流による損失、散乱
を得ることができる。さらに第３図に示すようにロール
状の成形体を複数個並べれば、自由空間との整合性の向
上、すなわち表面での反射の減少と表面での散乱効果を
得ることができ、広帯域、好斜入射特性を有する電波吸
収体を設計することができる。また従来の平坦形電波吸
収体表面に本発明の吸収体を設けることによって従来吸
収体の特性を大きく改善することができる。以下に本発
明が有効であることを実施例によって示す。
（実施例１） 第４図に示す様にポリエステル繊維(95wt%)とニッケル
コーティングアクリル繊維(5wt%)からなる厚さ１mmの導
電性繊維混不織布をまるめ、断面が高さ：Ｔ＝20mm、底
辺：ｗ＝30mmの半円状で、長さ：Ｌ＝300mmのロール状
成形体を製作し、厚さＢ＝5mmで導電性繊維混率が5wt%
の不織布上に設け全高：Ｈ＝25mmの電波吸収体を構成し
た。この成形体はロール状にまるめた後、オートクレー
ブで加熱成形した。この実施例の垂直入射における電波
吸収特性を第５図に示すが周波数9.0GHz以上で25dB以上
の高減衰量を得た。斜入射においては入射角度45°まで
20dB以上の減衰量を保つ。
コーティングアクリル繊維(5wt%)からなる厚さ１mmの導
電性繊維混不織布をまるめ、断面が高さ：Ｔ＝20mm、底
辺：ｗ＝30mmの半円状で、長さ：Ｌ＝300mmのロール状
成形体を製作し、厚さＢ＝5mmで導電性繊維混率が5wt%
の不織布上に設け全高：Ｈ＝25mmの電波吸収体を構成し
た。この成形体はロール状にまるめた後、オートクレー
ブで加熱成形した。この実施例の垂直入射における電波
吸収特性を第５図に示すが周波数9.0GHz以上で25dB以上
の高減衰量を得た。斜入射においては入射角度45°まで
20dB以上の減衰量を保つ。
（実施例２） 第６図に示すように導電性繊維混不織布を積層した厚
さ：Ａ＝20mm電波吸収体４に実施例１と同じ構成で使用
する不織布の導電性繊維混率を1.5wt%とした第３図に示
すような不織布の吸収体を設けた。第７図に電波吸収体
４の電波吸収特性ａと、吸収体４上に不織布山形吸収体
３を設けた時の電波吸収特性ｂを示すが、吸収体４の高
周波側の特性を著しく改善することができた。本実施例
においてはポリエステル繊維およびニッケルコーティン
グアクリル繊維は太さ30μｍ、長さ40mmのものを用いた
が、絶縁性を示す材料としては例えばアクリル繊維など
のような他の高分子繊維を用いても良いし、導電性材料
としては他のものを例えば炭素繊維やステンレス繊維な
どの金属繊維を用いてもかまわない。またロール状成形
体の寸法や、不織布の導電性繊維混率を適当に調整する
ことにより良い特性を得ることができる。
さ：Ａ＝20mm電波吸収体４に実施例１と同じ構成で使用
する不織布の導電性繊維混率を1.5wt%とした第３図に示
すような不織布の吸収体を設けた。第７図に電波吸収体
４の電波吸収特性ａと、吸収体４上に不織布山形吸収体
３を設けた時の電波吸収特性ｂを示すが、吸収体４の高
周波側の特性を著しく改善することができた。本実施例
においてはポリエステル繊維およびニッケルコーティン
グアクリル繊維は太さ30μｍ、長さ40mmのものを用いた
が、絶縁性を示す材料としては例えばアクリル繊維など
のような他の高分子繊維を用いても良いし、導電性材料
としては他のものを例えば炭素繊維やステンレス繊維な
どの金属繊維を用いてもかまわない。またロール状成形
体の寸法や、不織布の導電性繊維混率を適当に調整する
ことにより良い特性を得ることができる。
（発明の効果） 導電性材料を含む不織布をロール状に成形した電波吸収
体を用いることにより、広帯域、好斜入射特性をもち、
長期使用における強度劣化が小さく軽量な電波吸収体を
構成することができる。また本発明の吸収体によって、
従来の吸収体の特性を大きく改善することができる。
体を用いることにより、広帯域、好斜入射特性をもち、
長期使用における強度劣化が小さく軽量な電波吸収体を
構成することができる。また本発明の吸収体によって、
従来の吸収体の特性を大きく改善することができる。
第１図は、本発明の基材である導電性繊維混不織布を示
す図、第２図は、不織布をロール状に巻いた成形体を示
す図、第３図は、第２図のロール状成形体を並べ構成し
た本発明の吸収体の一例を示す図、第４図は実施例１の
構成を示す図、第５図は実施例１で作製した吸収体の吸
収特性を示す図、第６図は、実施例２で作製した吸収体
の構成を示す図、第７図は実施例２で作製した吸収体の
吸収特性を示す図である。 １…導電性繊維 ２…導電性繊維混不織布 ３…不織布山形吸収体 ４…不織布積層形吸収体
す図、第２図は、不織布をロール状に巻いた成形体を示
す図、第３図は、第２図のロール状成形体を並べ構成し
た本発明の吸収体の一例を示す図、第４図は実施例１の
構成を示す図、第５図は実施例１で作製した吸収体の吸
収特性を示す図、第６図は、実施例２で作製した吸収体
の構成を示す図、第７図は実施例２で作製した吸収体の
吸収特性を示す図である。 １…導電性繊維 ２…導電性繊維混不織布 ３…不織布山形吸収体 ４…不織布積層形吸収体
Claims (1)
- 【請求項１】導電性繊維と樹脂繊維を含む不織布を巻い
てある構造のロール状成形体から構成されることを特徴
とする電波吸収体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63225638A JPH0632416B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 電波吸収体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63225638A JPH0632416B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 電波吸収体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0273699A JPH0273699A (ja) | 1990-03-13 |
| JPH0632416B2 true JPH0632416B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=16832440
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63225638A Expired - Lifetime JPH0632416B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 電波吸収体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0632416B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2814119B2 (ja) * | 1989-11-24 | 1998-10-22 | 健一 野田 | 電波吸収材及び、その製造方法並びに該電波吸収材を用いた電波吸収板 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6017997A (ja) * | 1983-07-11 | 1985-01-29 | ソニー株式会社 | 電波シ−ルド材 |
| JPS6214797U (ja) * | 1985-07-11 | 1987-01-29 |
-
1988
- 1988-09-09 JP JP63225638A patent/JPH0632416B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0273699A (ja) | 1990-03-13 |
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