JPH0632411Y2 - スイッチ機構部付モータアクチュエータ - Google Patents

スイッチ機構部付モータアクチュエータ

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JPH0632411Y2
JPH0632411Y2 JP13429288U JP13429288U JPH0632411Y2 JP H0632411 Y2 JPH0632411 Y2 JP H0632411Y2 JP 13429288 U JP13429288 U JP 13429288U JP 13429288 U JP13429288 U JP 13429288U JP H0632411 Y2 JPH0632411 Y2 JP H0632411Y2
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actuator
circuit
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伸一 大井
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、例えば自動車用空調装置におけるエアミッ
クスドア等を動かすために用いられるモータアクチュエ
ータに関するものである。
(従来の技術) 従来、この種の装置としては例えば特開昭58−209
609号公報に示されるようにエアミックスドア用のモ
ータアクチュエータ内に、エアミックスドア、ファン等
の制御信号を発生する機械的スイッチを構成し、このス
イッチから出力される切換信号を外部の制御回路に用い
るようにしたものは公知である。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来例のように、モータアクチュエ
ータ内に各種空調制御機器の制御信号を発生するスイッ
チ機構を設けてしまうと、このモータアクチュエータの
モード切換等を上述のスイッチ機構によらずコンピュー
タ制御化したものに流用する場合、無駄な部分を含むも
のとなり、コスト高になるという問題点を生ずる。
そこで、この考案はモータアクチュエータの汎用性を向
上させると共に、必要に応じてスイッチ機構の取り外し
のできるスイッチ機構部付モータアクチュエータを提供
することを課題とするものである。
(課題を解決するための手段) しかして、この考案に係るスイッチ機構部付モータアク
チュエータは、少なくとも車室内温度及び設定温度に基
づいてエアミックスドアを回動するモータの駆動制御を
行なう電気回路を有するモータアクチュエータに、エア
ミックスドアを除く他の空調機器の制御信号を発生する
スイッチ機構であってエアミックスドアの回動に対応し
て回動する可動接点と複数の固定電極とから構成される
ものを収納ケースに有して成るスイッチ機構部を一体に
取り付けたスイッチ機構部付モータアクチュエータであ
って、 前記モータアクチュエータと前記スイッチ機構部とは前
記モータアクチュエータの収納ケースと前記スイッチ機
構部の収納ケースのうち一方の収納ケースに設けた係止
突起と他方の収納ケースに設けられ前記係止突起が係止
される係止凹部とをもって一体化されると共に、 前記モータアクチュエータの出力軸の一端と前記スイッ
チ機構部の可動接点を取り付ける回動部材の一端のうち
の一方の一端には他方の一端が嵌合する嵌合孔を設け前
記スイッチ機構部の可動接点が前記モータアクチュエー
タの出力軸と共に回動するようにしたものである。
(作用) したがって、係止突起と係止凹部とによりモータアクチ
ュエータにスイッチ機構部を簡易に確実に取り付けるこ
とができると共に、モータアクチュエータの出力軸の一
端とスイッチ機構部の回動部材の一端とが嵌合しあうの
で、モータアクチュエータの作動に連動したスイッチ機
構の作動を得ることができ、そのため、上記課題を達成
できるものである。
(実施例) 以下、本考案に係る実施例を図面により説明する。
第1図乃至第4図において、この考案に係る実施例が示
され、モータアクチュエータ1の底部にスイッチ機構部
2が後述するようにして一体に取り付けられる構造とな
っている。
モータアクチュエータ1は、基本的な機構的構成は例え
ば実開昭62−159154号公報等により公知となっ
ているものと同様であるが、本実施例においては、エア
ミックスドアの回動を制御するためのスイッチ機構とモ
ータアクチュエータ3を制御する制御信号を発生する電
子回路等を内蔵しているものである。
また、このモータアクチュエータ1の出力軸4は収納ケ
ース5上部でレバー6が圧入される一方、反レバー側の
軸端は収納ケース5の底部より突出するようにしてある
ものである。さらに、この収納ケース5の底部から突出
する出力軸4の軸端の断面は第4図に示されるように、
円を径方向に並行する直線に沿って一部切り欠いた形状
に形成されている。そして、この出力軸4の軸端は、ス
イッチ機構部2の接点取付具9の嵌合孔19に挿入され
るようになっている。
スイッチ機構部2は、エアミックスドアを除く他の空調
機器の作動を制御するためのスイッチ機構を有するもの
で、本実施例ではファンモータ48を制御するスイッチ
機構と吹出モード制御用のスイッチ機構とをそれぞれ有
するものである。尚、その機構的構成及び電気的作用に
ついては後述する。
このスイッチ機構部2は、収納ケース7、回路基板8及
び接点取付具9とから構成されており、収納ケース7に
はその底部7aにボス10が形成されると共に、内側の
周壁部分には段部11が形成されており、この段部11
の四隅にはねじ穴11aが設けられている。そして、前
述のボス10に接点取付具9の回転軸9aの一端が回動
自在に挿入されると共に、前述の段部11には回路基板
8の周縁部分を載置して、その四隅は前述のねじ穴11
aに螺合する取付ねじ12により収納ケース7に固定さ
れるようになっている。この状態にあって接点取付具9
の回転軸9aの他端(反底部7a側)は回路基板8に形
成された貫通孔8aから突出するようになっている。
また、13は、取付片で前述したモータアクチュエータ
1の収納ケース5に形成された係止凹部14に嵌まり込
むと共に、係止穴15には係止凹部14に突出形成され
た係止突起16が嵌まり込むように形成されているもの
である。
接点取付具9は、非導電性部材から成る円板9bに二つ
の回動接点17,18が中心に対して対照的に取り付け
られると共に、円板9bの中央部には回転軸9aが円板
9bと一体に(又は別体に)形成されているものであ
る。また、回転軸9aの前述の回動接点17,18があ
る側の端部には嵌合孔19が形成されている。この嵌合
孔19は前述したようにモータアクチュエータ1の出力
軸4の一端が挿入されるもので、回転軸9aに垂直方向
の断面における嵌合孔19の形状は前述の出力軸4と同
様に円を切り欠いたものであるが、出力軸4の形状より
大となっている。したがって、出力軸4が回動する際に
は角度にしてΘのガタが生ずることとなる。このガタは
後述するように回路動作上のヒステリシス特性を生ずる
こととなるものである。
回路基板8は、前述した回動接点17,18が接触する
側に、例えば第5図に示されるような導電性のパターン
がプリント配線等により設けられると共に、反対側の面
上にはIC等の電子部品が取り付けられているものであ
る。
また、この回路基板8の一側部には接続用ケーブル20
が接続されており、収納ケース7の一側部に形成された
切欠孔7bから外部へ引き出されている。
しかして、上記構成のモータアクチュエータ1にスイッ
チ機構部2を取り付けるには、先ず、スイッチ機構部2
をモータアクチュエータ1の底部において取付片13が
モータアクチュエータ1の係止凹部14の下部に位置す
るようにする。そして、モータアクチュエータ1の出力
軸4の一端をスイッチ機構部2の接点取付具9の嵌合孔
19に挿入すると共に、取付片13がモータアクチュエ
ータ1の係止凹部に嵌まり込むようにしてモータアクチ
ュエータ1全体をスイッチ機構部2側へ徐々に押し下げ
てゆき、取付片13の係止穴15にモータアクチュエー
タ1の係止突起16が嵌まり込んだ状態でモータアクチ
ュエータ1とスイッチ機構部2との取付が完了する。
次に、前述したモータアクチュエータ1及びスイッチ機
構部2の回路構成について説明する。
先ず、第6図にモータアクチュエータ1の具体回路例が
示されており、同図を参照しつつ以下その構成及び作用
について概略的に説明する。
モータアクチュエータ1に組み込まれる電気回路は総合
信号演算回路100、比較回路101及び駆動回路10
2とから構成されており、このうち、先ず総合信号演算
回路100は、外部接続される温度設定器21、車内温
度センサ22、外気温度センサ23及び日射センサ24
の出力信号に基づいて車室内の熱負荷に相当する信号を
演算するもので、演算増幅器25を中心に差動増幅回路
が構成されているものである。演算増幅器25の出力端
子には総合信号と称され次式で表される熱負荷に相当す
る信号が出力される。
T=(Tr−25)+K(Ts−25)+ K(Ta−25)−K(Td−25) 但し、Trは車内温度、Tsは日射量、Taは外気温
度、Tdは温度設定器21による設定温度で、K〜K
は演算定数である。
比較回路101は総合信号演算回路100の出力信号の
大きさに応じて後述する駆動回路102に駆動信号を出
力するもので、三つの演算増幅器26,27,28を中
心に構成されている。
演算増幅器26の反転入力端子には前記総合信号演算回
路100の出力信号と共に、エアミックスドア(図示せ
ず)の開度を検出するための開度検出用ポテンショメー
タ29の出力信号が入力され、加算反転出力信号が出力
端子に得られるようになっている。
そして、この演算増幅器26の出力信号は、演算増幅器
27,28を中心に構成されているウインドコンパレー
タ回路に入力され、演算増幅器26の出力信号の大きさ
に応じて演算増幅器27,28の出力端子には、“H”
又は“L”信号が出力されるようになっている。
具体的には演算増幅器26の出力信号の大きさをV
演算増幅器28の反転入力端子に印加される基準電圧を
、演算増幅器27の非反転入力端子に印加される基
準電圧をV、演算増幅器27の出力信号をOUT1、
演算増幅器28の出力信号をOUT2とすれば、表1の
ような出力特性となるものである。
駆動回路102は上述の比較回路101の出力信号に応
じてアクチュエータモータ3を正転又は逆転駆動するも
ので、駆動用集積回路(IC)30を中心に構成されて
いる。
駆動用IC30は、この種のモータの駆動回路として既
に公知のトランジスタ駆動回路を集積化したもので、市
販されている周知のものである。
尚、本実施例においては、OUT1=“H”、OUT2
=“L”の場合、駆動用IC30はエアミックスドアが
フルクール側へ移動する方向へ、OUT1=“L”、O
UT2=“H”の場合、駆動用IC30はエアミックス
ドアがフルヒート側へ移動する方向へ、それぞれアクチ
ュエータモータ3に通電するように設定されているもの
とする。また、OUT=1,OUT=2共に“H”信号
又は“L”信号の場合、駆動用IC30はモータ7への
通電を停止するように構成されているものとする。
31は、停止スイッチで上述の駆動用IC30によるア
クチュエータモータ3の駆動を強制的に停止させるため
のもので、減速ギヤ(図示せず)を介してアクチュエー
タモータ3に連結する出力回転軸を中心に実際にはプリ
ント基板上に円弧状に構成されているものである。
この停止スイッチ31は、可動接点32、共通電極3
3、第1の固定電極34及び第2の固定電極35より構
成されており、可動接点32は、本モータアクチュエー
タ1の出力軸14に直接又は他の部材を介して間接的に
連結され、アクチュエータモータ3の回転と共に回動す
るようになっているものである。
共通電極33は上述の出力軸41の回動範囲に対応した
長さよりやや長めに出力軸を中心として円弧状に設けら
れるもので、可動接点32が常に接触するようになって
おり、抵抗36を介して+12Vの電圧が印加されるよ
うに配線されている。
また、第1の固定電極34は上述の共通電極33の一方
の端部に並行して設けられ、第2の固定電極35は共通
電極33の他方の端部に第1の固定電極34と同様にし
て設けられるものである。
これら第1の電極34及び第2の固定電極35が設けら
れている位置はそれぞれ丁度エアミックスドアのフルヒ
ート位置及びフルクール位置に相当しており、可動接点
32の移動により、この可動接点32を介して共通電極
33と第1の固定電極34又は第2の固定電極35がそ
れぞれ導通するようになっている。
また、第1の固定電極34は、前述した駆動用IC30
の二つの入力端子のうち前述した演算増幅27の出力信
号が入力される端子に接続されると共に、外部端子h
に接続されている。
一方、第2の固定電極35は駆動用IC30の他方の入
力端子に接続されている。
第3の固定電極37は、第1の固定電極34と同様に共
通電極33の端部に並行して設けられており、可動接点
32が接触することで、この可動接点32を介して共通
電極33と導通するものである。
また、この第3の固定電極37の位置は、後述するよう
にベントモードにおいて、エアミックスドアの開度を規
制する際の規制開度に対応して定められるものであり、
このため、前述の第1の固定電極34より長くなってい
る。そして、この第3の固定電極37は外部端子g
接続されており、この外部端子gと前述した外部端子
との間には、ベントモード設定時に閉成するベント
スイッチ38が本モータアクチュエータ1の外部で接続
されている。
したがって、ベントスイッチ38が閉成状態にあって、
可動接点32が移動して第3の固定電極37に接触する
と、第1の固定電極34はベントスイッチ38、第3の
固定電極37、可動接点34及び共通電極33を介して
電源電圧+12Vに接続されることとなる。しかし、第
1の固定電極34が接続される駆動用IC30の入力端
子にはツェナーダイオード39が接続されているため
に、入力端は所定のツェナー電圧に維持されることとな
る。
したがって、可動接点32、共通電極33及び第3の固
定電極37より規制スイッチ40が構成されている。
一方、外部端子b〜eにはスイッチ機構部2の回路
基板8に形成されたゲイン調整抵抗回路41を介して温
度設定器21、車内温度センサ22、外気温度センサ2
3及び日射センサ24が接続されるようになっている。
そして、外部端子cには設定温度、車内温度、外気温
度及び日射量を総和したものに対応する電圧が印加され
ることとなる。
42はエアコンスイッチで、自動車用空調装置のコンプ
レッサ(図示せず)の起動、停止を行う機能を有するも
ので、コンプレッサの起動時に同スイッチ42は閉とな
るものであり、一端は接地され、他端は外部端子f
接続されている。この外部端子fは抵抗43を介して
演算増幅器26の反転入力端子に接続されている。した
がって、上述のエアコンスイッチ42が閉成されている
場合には演算増幅器26の出力電圧Vは所定の電圧V
(V>V)となり、このため、演算増幅器27は
“L”信号を、演算増幅器28は“H”信号をそれぞれ
出力することとなる。そして、可動接点32はアクチュ
エータモータ3により第1の固定電極34方向へ移動す
ることとなるが、開度検出用ポテンショメータ29が変
化するので、抵抗43を適宜に選択することにより第3
の固定電極37の手前の適宜な位置で停止させるように
することができる。
このように、エアコンスイッチ42をオンした時に上述
のような作動を行わせるのは、コンプレッサの起動によ
る吹出温度の低下をエアミックスドアをフルヒート側へ
移動することで補償し、吹出空気の温度をエアコンスイ
ッチ42のオン前の温度近傍に維持し、空調フィーリン
グの低下を防止するためである。
尚、外部端子aには電源スイッチ44を介して電源4
5が接続されている。
しかして、上記構成においてその作用を述べれば、先ず
電源スイッチ44を投入すると、本モータアクチュエー
タ1及びスイッチ機構部2に所定の電源電圧が供給され
て本装置は作動を開始する。
初めに、空調モードがベントモード以外で、温度設定器
21の設定がクール側にあるにもかかわらず、車内温度
が設定温度以上となっている場合(エアコンスイッチ4
2は開状態とする)、総合信号演算回路100は正極性
の電圧を出力し、この電圧は比較回路101の演算増幅
器26の反転入力端子に開度検出用ポテンショメータ2
9による電圧と共に印加される。
そして、演算増幅器26の反転入力端子の電圧は非反転
入力端子の基準電圧より大となるために出力電圧はV
以下の電圧となり比較回路101の出力信号はOUT1
=“H”,OUT=“L”となる。
この結果、アクチュエータモータ3は駆動用IC30に
より、エアミックスドアをフルクール方向へ回動するよ
うに駆動されることとなる。アクチュエータモータ3の
作動に伴い可動接点32も共通電極33と接触しつつ、
第6図の下方向へ、即ち第2の固定電極35へ向って移
動していく。
エアミックスドアの回動により車内温度が低下するにつ
れて、可動接点32が第2の固定電極35に達する手前
において、車内温度が設定温度に達すれば、V
となりアクチュエータモータ3は停止する。
一方、車内温度が設定温度に未だ達しない場合、アクチ
ュエータモータ3は作動を続け可動接点32はさらに第
2の固定電極35へ向って移動していき、可動接点32
が第2の固定電極17と接触すると、第2の固定電極3
5は可動接点32を介して共通電極33と導通状態とな
る。したがって、演算増幅器27の出力端子が接続され
る駆動用IC30の入力端子にはツェナダイオード39
によるツェナー電圧が印加され、駆動用IC30の二つ
の入力端子は共に“H”信号状態となる。そして、駆動
用IC30はアクチュエータモータ3への通電を停止す
るので、同モータ3は作動を停止し、エアミックスドア
はフルクール位置で停止する。
次に、上述の状態において、車内温度を上昇させるべく
温度設定器21の設定温度を上げると、比較回路101
の演算増幅器26の出力電圧VはV>Vに変化
し、比較回路101の出力信号はOUT1=“L”,O
UT2=“H”となる。このため、アクチュエータモー
タ3は駆動用IC30により前述とは逆方向に通電さ
れ、可動接点32は第1の固定電極34へ向かって移動
していくことになる。
ここで、ベントスイッチ38が閉じられていない場合、
即ち、空調装置の吹出モードがベントモード以外に設定
されていれば、可動接点32が移動して、第3の固定電
極37と接触しても何ら影響を及ぼすことなく、可動接
点32は前述したように比較回路101の出力信号がO
UT1=“L”,OUT2=“H”である限り移動を続
けることができる。そして、移動の結果第1の固定電極
34と接触した場合には、前述したフルクール側への移
動で説明したと同様にして駆動用IC30の二つの入力
端子とも“H”信号状態となり、アクチュエータモータ
3は停止してエアミックスドアはフルヒート側に位置す
ることになる。
一方、吹出モードがベントモードである場合には、ベン
ドスイッチ38は閉成されており、可動接点32が移動
して第3の固定電極37と接触すると、第1の固定電極
34はベントスイッチ38、第3の固定電極37、可動
接点32を介して共通電極33と導通することになる。
即ち、可動接点32が第1の固定電極34と直接接触し
た場合と等価の状態となり、アクチュエータモータ3が
停止するので、エアミックスドアはフルヒート位置の手
前の所定の位置に開度規制されることとなる。
この開度規制を行う位置は第3の固定電極37の位置を
変えることでそれぞれ選択できる。
例えば、第6図の状態を70%の開度規制状態とすれば
(フルヒート位置を100%開度状態とする)、開度規
制をより多めに設定したい場合(フルヒート位置からよ
り手前でエアミックスドアを停止させる状態とする)
は、第3の固定電極37の第2の固定電極35側の端部
を第2の固定電極35方向へさらに延長するようにすれ
ば良い。
尚、エアコンスイッチ42が投入され閉状態となった場
合は、前述したように温度低下を防ぐためエアミックス
ドアがフルヒート側へ所定量移動するのみで、上述した
作動を基本的に変えるものではない。
次に、スイッチ機構部2の回路基板8に設けられる速度
調節用可変抵抗器46及びモード切換スイッチ47の構
成について第5図を参照しつつ説明する。
速度調節用可変抵抗器46は、ファンモータ48の速度
を可変するために用いられるもので、前述した回動接点
17と回路基板8上に貫通孔8aを中心に円弧状にプリ
ント配線処理により設けられた共通電極49、第1の端
末電極50、第2の端末電極51、短絡接点53及び抵
抗被膜が形成されている抵抗パターン54とから構成さ
れているもので、この種の装置において既に周知のもの
と基本的には変わりないものである。但し、抵抗パター
ン54の中央部に短絡電極53が設けてあるので、回動
接点17がこの短絡電極53の部分を摺動する際には、
この回動接点17を介して短絡電極53と共通電極49
とが導通状態となるので、速度調節用可変抵抗器46と
しての出力抵抗値は零となる。
一方、モード切換スイッチ47は前述した回動接点18
と回路基板8上の共通電極55、第1乃至第3の固定電
極56〜58及び短絡電極59,60とから構成されて
いるもので、回路基板8のこの共通電極55等は前述し
た速度調節用可変抵抗器46の場合と同様に貫通孔8a
を中心に円弧状にプリント配線処理等により設けられて
いるものである。
これら速度調節用可変抵抗器46及びモード切換スイッ
チ47を含んで回路基板8上で構成される電子回路の具
体例が第7図に示されており、以下、同図を参照しつつ
この電気回路について説明する。
61はファンモータ制御部で、演算増幅器62と、パワ
トランジスタ65a,65bを中心に構成される駆動回
路64とから構成されており、前述した速度調節用可変
抵抗器46の変化に応じてパワトランジスタ65bを流
れるエミッタ電流を変えるものである。
速度調節用可変抵抗器46の出力は、抵抗66を介して
演算増幅器62の反転入力端子に接続されると共に、こ
の反転入力端子は電解コンデンサ67を介して接地され
ており、電源印加直後における同入力端子への入力信号
の立ち上がりを緩慢なものにしてファンモタ48の高回
転数での始動を防止している。
パワトランジスタ65bのエミッタが外部端子fを介
して外部でファンモータ48の一端に接続されると共に
パワトランジスタ68のコレクタに接続されている。ま
た、パワトランジスタ65bのエミッタは外部端子gを
介して外部でパワトランジスタ65cのベースに接続さ
れ、このトランジスタ65cのエミッタは接地されてい
る。
また、ファンモータ48の他端はモータアクチュエータ
1の外部端子a(又は電源スイッチ44の一端)に接
続され電源スイッチ44を介して電源45が接続される
ようになっている。
さらに、ファンモータ48の他端にはリレー68の励磁
コイル68aの一端が接続されると共に、この励磁コイ
ル68aの他端は外部端子hに接続されている。尚、
必要に応じて外部端子iにも接続しても良い。そし
て、上述のリレー68の常開接点68bはパワトランジ
スタ65cのコレクタ・エミッタ間に接続されている。
一方、モード切換スイッチ47の第1の固定電極56は
外部端子nへ、第2の固定電極57は外部端子p
へ、第3の固定電極58は外部端子qへそれぞれ接
続されると共に、共通電極58は外部端子rを介して
接地されている。
また、第1の短絡電極59は外部端子hへ、第2の短
絡電極60は外部端子iへ各々接続されている。
次に、ゲイン調整抵抗回路41の構成について説明すれ
ば、先ず、抵抗71,72の一端は共に外部端子b
接続されており、モータアクチュエータ1の外部端子b
を介して電源電圧+5が印加されるようになってい
る。一方、抵抗71の他端は外部端子kへ、抵抗72
の他端は外部端子lへそれぞれ接続されている。
また、外部端子jは抵抗73を介して、外部端子k
は抵抗74を介して、外部端子lは抵抗75,76を
介してそれぞれ外部端子cに接続されている。
さらに、抵抗75と76との接続点は外部端子dに接
続されている。
上記構成において、その作用を述べれば、モータアクチ
ュエータ1の作動に伴い接点取付具9が回動することに
より速度調節用可変抵抗器46の出力抵抗値が変化する
ために、予め設定された速度調節用可変抵抗器46の特
性に従いファンモータ48の速度はエアミックスドア開
度(第8図(c)参照)に対して第8図(b)に示されるよう
に変化する。
尚、ベントモードに入るとその途中で第1の短絡電極5
9は回動接点18及び共通電極55を介して接地される
ことにより、パワトランジスタ65cがリレー68によ
り短絡されファンモータ48の回転数が最大速度(MA
X H1)に達するようになっている(第8図(b)参
照)。
ここで、このMAX H1に入る位置と抜ける位置とに
ヒステリシスを生ずるのは、前述した出力軸4と接点取
付具9との間の接続時のガタによるものであり、ヒステ
リシス量は第4図に示すガタの角度Θとなる。
フートモードにおいても外部端子iを図に示す点線の
ごとくリレー68の一端に接続することで同様に作動を
得ることができる。
また、外部端子n,p,q,r間に出力される
オンオフ信号は図示しないモードドア切換装置に入力さ
れモードドアが切り換えられることになるが、そのモー
ド切換の回動接点18の回転に対する特性は、第8図
(a)に示されるようになる。ここでも、モードの切換の
前後にヒステリシスが生じるのは上述したファンモータ
48のMAX HIでのヒステリシスが生じるのと同様
の理由によるものである。
尚、本実施例においては、車内温度センサ22に並列接
続される抵抗69及び外気温度センサ23に並列接続さ
れる抵抗70はこれらセンサ22,23と共に外部にて
接続するようにしたが、スイッチ機構部2の中に設ける
ようにしても良い。
(考案の効果) この考案は、以上述べたように構成されているので、省
スペース化を図ることができ、従来のようにモータアク
チュエータとスイッチ機構部とに相当するものを別々に
設けるものに比べ無駄な構成部品がなくなるので低価格
化できる。
また、パワトランジスタ制御のモータファンの回路入力
部分に接続したコンデンサにより入力信号の立ち上がり
を遅延させているので、例えば起動時にモータアクチュ
エータによるエアミックスドアの位置がフルヒート又は
フルクール位置であってもファンモータは即時高速回転
することなく徐々に高速回転状態となるため、強風が突
然吹き出されることによる乗員のフィーリング低下を防
止することができる。
さらに、ファンモータの制御回路をスイッチ機構部に収
納してあるために、モータアクチュエータの作動により
生ずるノイズの影響を受けることがなく、安定確実な作
動を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るスイッチ機構部付モータアクチ
ュエータの断面図、第2図は同上のモータアクチュエー
タのスイッチ機構部を分解した状態の分解斜視図、第3
図はスイッチ機構部の斜視図、第4図は第1図A−A線
断面図、第5図はスイッチ機構部の回路基板に設けられ
る速度調節用可変抵抗器とモード切換スイッチのパター
ンの配置を示す平面図、第6図はモータアクチュエータ
に収納される電気回路の回路図、第7図はスイッチ機構
部に収納される電気回路の回路図、第8図(a),(b),(c)
は摺動接点の回転角に対するモード切換のタイミング、
ファンの回転数、エアミックスドアの開度を示す特性線
図である。 1……モータアクチュエータ、2……スイッチ機構部、
4……出力軸、9……接点取付具、9a……回転軸、1
0……ボス、13……取付片、14……係止凹部、15
……係止穴、16……係止突起、19……嵌合孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも車室内温度及び設定温度に基づ
    いてエアミックスドアを回動するモータの駆動制御を行
    なう電気回路を有するモータアクチュエータに、エアミ
    ックスドアを除く他の空調機器の制御信号を発生するス
    イッチ機構であってエアミックスドアの回動に対応して
    回動する可動接点と複数の固定電極とから構成されるも
    のを収納ケースに有して成るスイッチ機構部を一体に取
    り付けたスイッチ機構部付モータアクチュエータであっ
    て、 前記モータアクチュエータと前記スイッチ機構部とは前
    記モータアクチュエータの収納ケースと前記スイッチ機
    構部の収納ケースのうち一方の収納ケースに設けた係止
    突起と他方の収納ケースに設けられ前記係止突起が係止
    される係止凹部とをもって一体化されると共に、 前記モータアクチュエータの出力軸の一端と前記スイッ
    チ機構部の可動接点を取り付ける回動部材の一端のうち
    の一方の一端には他方の一端が嵌合する嵌合孔を設け前
    記スイッチ機構部の可動接点が前記モータアクチュエー
    タの出力軸と共に回動するようにしたことを特徴とする
    スイッチ機構部付モータアクチュエータ。
JP13429288U 1988-08-17 1988-10-14 スイッチ機構部付モータアクチュエータ Expired - Lifetime JPH0632411Y2 (ja)

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KR1019890013367A KR940004967B1 (ko) 1988-09-17 1989-09-18 에어믹스도어의 개방도를 규제하는 기능을 가진 모우터 작동기 및 스위치 기구부가 부착된 모오터 작동기

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