JPH0632374Y2 - 感熱転写記録シ−ト - Google Patents
感熱転写記録シ−トInfo
- Publication number
- JPH0632374Y2 JPH0632374Y2 JP1985073309U JP7330985U JPH0632374Y2 JP H0632374 Y2 JPH0632374 Y2 JP H0632374Y2 JP 1985073309 U JP1985073309 U JP 1985073309U JP 7330985 U JP7330985 U JP 7330985U JP H0632374 Y2 JPH0632374 Y2 JP H0632374Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- recording sheet
- layer
- transfer recording
- thin film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
考案の目的
本考案は被転写体に印字画像を形成すると同時に、感熱
転写記録シート上に可視の同一印字画像を形成すること
が出来る感熱転写記録シートに関する。
転写記録シート上に可視の同一印字画像を形成すること
が出来る感熱転写記録シートに関する。
感熱転写記録を行って得たもののコピーが必要になった
ときは、印字画像が形成されたものを電子写真複写機等
の手段でコピーするか、或は再度の感熱記録を行わなけ
ればならない。 この不便を解消する記録紙として、基材シートの一方の
面に感熱発色層を設け、他方の面には浸透防止層を介し
て熱溶融性インキ層を設けたもの（特開昭５２−１１５
２２９号公報参照）や、基材シートの一方の面に同じく
感熱発色層を設け、他方の面に白色に近い熱良導体を挟
んで熱昇華性又は熱溶融性インキ層を設けたもの（特開
昭５７−１５９９７号公報参照）が提案されている。 これらの技術は、感熱発色記録と同時に感熱転写による
コピーを得るものであるが、感熱発色層はアルコールの
様な薬品に触れたり、爪で擦られたりすると、発色反応
が開始してしまうので、保存や取り扱いにおける安定性
に欠けるものであった。又、これらの感熱発色層は表面
が滑らかすぎて鉛筆等の筆記具でメモ等を記録すること
が困難であった。 その為感熱記録に際して被転写体に感熱転写を行うと同
時に、感熱転写記録シートが安定してそのコピーとして
残り、且つ必要に応じて鉛筆等で筆記可能になる様な技
術の開発が要求されている。
ときは、印字画像が形成されたものを電子写真複写機等
の手段でコピーするか、或は再度の感熱記録を行わなけ
ればならない。 この不便を解消する記録紙として、基材シートの一方の
面に感熱発色層を設け、他方の面には浸透防止層を介し
て熱溶融性インキ層を設けたもの（特開昭５２−１１５
２２９号公報参照）や、基材シートの一方の面に同じく
感熱発色層を設け、他方の面に白色に近い熱良導体を挟
んで熱昇華性又は熱溶融性インキ層を設けたもの（特開
昭５７−１５９９７号公報参照）が提案されている。 これらの技術は、感熱発色記録と同時に感熱転写による
コピーを得るものであるが、感熱発色層はアルコールの
様な薬品に触れたり、爪で擦られたりすると、発色反応
が開始してしまうので、保存や取り扱いにおける安定性
に欠けるものであった。又、これらの感熱発色層は表面
が滑らかすぎて鉛筆等の筆記具でメモ等を記録すること
が困難であった。 その為感熱記録に際して被転写体に感熱転写を行うと同
時に、感熱転写記録シートが安定してそのコピーとして
残り、且つ必要に応じて鉛筆等で筆記可能になる様な技
術の開発が要求されている。
本考案の目的は、上記の要求に応え、被転写体に印字画
像を形成すると同時に、感熱転写記録シート上に可視の
同一印字画像を形成することが出来、更に鉛筆等で筆記
可能な感熱転写記録シートを提供することにある。 考案の構成
像を形成すると同時に、感熱転写記録シート上に可視の
同一印字画像を形成することが出来、更に鉛筆等で筆記
可能な感熱転写記録シートを提供することにある。 考案の構成
図面を参照して説明すれば、本考案の感熱転写記録シー
ト１は、ベースフイルム１１の一方の面にサーマルヘッ
ド３の当接による加熱で破壊される金属薄膜蒸着層１２
を設け、更にその表面に粒子とバインダーとからなる筆
記性保護層１３を設け、他方の面に熱溶融性インキ層１
４を設けたことを特徴とする。
ト１は、ベースフイルム１１の一方の面にサーマルヘッ
ド３の当接による加熱で破壊される金属薄膜蒸着層１２
を設け、更にその表面に粒子とバインダーとからなる筆
記性保護層１３を設け、他方の面に熱溶融性インキ層１
４を設けたことを特徴とする。
この感熱転写記録シートは、従来品と同様にサーマルヘ
ッドを有する感熱転写装置において使用する。やはり図
面に示す様に、サーマルヘッド３による加熱で熱溶融性
インキ層が被転写体２に溶融転写され印字画像が得られ
ると同時に、金属薄膜蒸着層が破壊されてベースフイル
ム上に可視の同一印字画像を形成することが出来る。着
色ベースフイルムを使用しているので、非印字部と印字
部とのコントラストが鮮明になり、更に蒸着層の表面に
筆記性保護層を設けたことにより、保存中における蒸着
層の変質と、印字中のサーマルヘッドの金属蒸着層の金
属による汚染とが防止されると共に、必要に応じて鉛筆
等で筆記可能となる。
ッドを有する感熱転写装置において使用する。やはり図
面に示す様に、サーマルヘッド３による加熱で熱溶融性
インキ層が被転写体２に溶融転写され印字画像が得られ
ると同時に、金属薄膜蒸着層が破壊されてベースフイル
ム上に可視の同一印字画像を形成することが出来る。着
色ベースフイルムを使用しているので、非印字部と印字
部とのコントラストが鮮明になり、更に蒸着層の表面に
筆記性保護層を設けたことにより、保存中における蒸着
層の変質と、印字中のサーマルヘッドの金属蒸着層の金
属による汚染とが防止されると共に、必要に応じて鉛筆
等で筆記可能となる。
【実施例１】 厚さ６μｍの着色したポリエチレンテレフタレートフイ
ルムの一方の面に、真空蒸着法により厚さ１，０００Å
に錫を蒸着して金属薄膜蒸着層を形成した。着色ベース
フイルムはここに挙げた着色ポリエチレンテレフタレー
トフイルムが最適であるが、その外のものも使用するこ
とが出来る。金属薄膜蒸着層は錫に限らず、インジウ
ム、アルミニウム、ビスマス、テルル等を真空蒸着させ
て形成することが出来る。 別に下記の原料を配合して筆記性保護層用塗料を調製し
た（「部」はいずれも重量部）。 ポリビニルブチラール樹脂（エスレックＢＸ、 積水化学製） ３部 湿気硬化型ポリウレタン樹脂（オレスターＭ９ ５−５０Ａ、三井東圧製） ３部 マイクロシリカ １０部 メチルエチルケトン ３０部 トルエン ３０部 酢酸エチル ３０部 上記の筆記性保護層用塗料を金属薄膜蒸着層上にグラビ
アコートし、厚さ１μｍの筆記性保護層を形成した。 下記の原料を配合して熱溶融性インキを調製した。 顔料（カーボンブラック） ２０部 バインダー（カルナバワックス） ２０部 バインダー（エステルワックス） ４０部 柔軟剤（オイル） ２０部 添加剤（帯電防止剤等） １０部 この熱溶融性インキをグラビアコート法により前記ベー
スフイルムの他方の面にコーティングして、厚さ１５μ
ｍの熱溶融性インキ層を形成した。 以上の順序で形成した感熱転写記録シートの熱溶融性イ
ンキ層に、被転写体として選んだ上質紙を密着させ、サ
ーマルラインプリンターで印字した。被転写体である上
質紙の表面に印字されると同時に、鮮明な画像が感熱転
写記録シートにも形成された。更に保護層上に鉛筆で筆
記したところ良好な筆記が可能であった。 尚、金属薄膜蒸着層と保護層との接着性を良くする為
に、金属薄膜蒸着層上に更に接着層を設けてもよし、更
に金属薄膜蒸着層上に着色層を設けてもよい。 考案の効果 本考案の感熱転写記録シートを用いれば、被転写体に印
字画像を形成すると同時に、感熱転写記録シート上にも
可視の同一印字画像を形成することが出来る。この感熱
転写記録シートは、保護層によって保存中の蒸着層の変
質、及び印字時におけるサーマルヘッドの汚染が防止さ
れ、且つ印字画像は耐熱性、耐久性に優れ、長期保存可
能である。更に保護層に筆記適正が付与されているの
で、更に必要に応じて鉛筆等で筆記可能である。
ルムの一方の面に、真空蒸着法により厚さ１，０００Å
に錫を蒸着して金属薄膜蒸着層を形成した。着色ベース
フイルムはここに挙げた着色ポリエチレンテレフタレー
トフイルムが最適であるが、その外のものも使用するこ
とが出来る。金属薄膜蒸着層は錫に限らず、インジウ
ム、アルミニウム、ビスマス、テルル等を真空蒸着させ
て形成することが出来る。 別に下記の原料を配合して筆記性保護層用塗料を調製し
た（「部」はいずれも重量部）。 ポリビニルブチラール樹脂（エスレックＢＸ、 積水化学製） ３部 湿気硬化型ポリウレタン樹脂（オレスターＭ９ ５−５０Ａ、三井東圧製） ３部 マイクロシリカ １０部 メチルエチルケトン ３０部 トルエン ３０部 酢酸エチル ３０部 上記の筆記性保護層用塗料を金属薄膜蒸着層上にグラビ
アコートし、厚さ１μｍの筆記性保護層を形成した。 下記の原料を配合して熱溶融性インキを調製した。 顔料（カーボンブラック） ２０部 バインダー（カルナバワックス） ２０部 バインダー（エステルワックス） ４０部 柔軟剤（オイル） ２０部 添加剤（帯電防止剤等） １０部 この熱溶融性インキをグラビアコート法により前記ベー
スフイルムの他方の面にコーティングして、厚さ１５μ
ｍの熱溶融性インキ層を形成した。 以上の順序で形成した感熱転写記録シートの熱溶融性イ
ンキ層に、被転写体として選んだ上質紙を密着させ、サ
ーマルラインプリンターで印字した。被転写体である上
質紙の表面に印字されると同時に、鮮明な画像が感熱転
写記録シートにも形成された。更に保護層上に鉛筆で筆
記したところ良好な筆記が可能であった。 尚、金属薄膜蒸着層と保護層との接着性を良くする為
に、金属薄膜蒸着層上に更に接着層を設けてもよし、更
に金属薄膜蒸着層上に着色層を設けてもよい。 考案の効果 本考案の感熱転写記録シートを用いれば、被転写体に印
字画像を形成すると同時に、感熱転写記録シート上にも
可視の同一印字画像を形成することが出来る。この感熱
転写記録シートは、保護層によって保存中の蒸着層の変
質、及び印字時におけるサーマルヘッドの汚染が防止さ
れ、且つ印字画像は耐熱性、耐久性に優れ、長期保存可
能である。更に保護層に筆記適正が付与されているの
で、更に必要に応じて鉛筆等で筆記可能である。
図面は本考案の感熱転写記録シートの構成を示す模式的
拡大断面図である。 １……感熱転写記録シート １１……着色ベースフイルム １２……金属薄膜蒸着層 １３……筆記性保護層 １４……熱溶融性インキ層 ２……被転写体 ３……サーマルヘッド
拡大断面図である。 １……感熱転写記録シート １１……着色ベースフイルム １２……金属薄膜蒸着層 １３……筆記性保護層 １４……熱溶融性インキ層 ２……被転写体 ３……サーマルヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−31830（ＪＰ，Ａ) 特開 昭48−19303（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−59626（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−52390（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】着色ベースフイルム１１の一方の面にサー
マルヘッド３の当接による加熱で破壊される金属薄膜蒸
着層１２を設け、更にその表面に粒子とバインダーとか
らなる筆記性保護層１３を設け、他方の面に熱溶融性イ
ンキ層１４を設けたことを特徴とする感熱転写記録シー
ト１。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985073309U JPH0632374Y2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 感熱転写記録シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985073309U JPH0632374Y2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 感熱転写記録シ−ト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61188864U JPS61188864U (ja) | 1986-11-25 |
| JPH0632374Y2 true JPH0632374Y2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=30612550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985073309U Expired - Lifetime JPH0632374Y2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 感熱転写記録シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0632374Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5143788B2 (ja) * | 1973-07-19 | 1976-11-24 | ||
| BE833359A (fr) * | 1974-09-18 | 1975-12-31 | Pellicule formatrice d'images a traitement sec et procede pour sa mise en oeuvre |
-
1985
- 1985-05-17 JP JP1985073309U patent/JPH0632374Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61188864U (ja) | 1986-11-25 |
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