JPH06323324A - ねじおよびねじカバー - Google Patents

ねじおよびねじカバー

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JPH06323324A
JPH06323324A JP11149393A JP11149393A JPH06323324A JP H06323324 A JPH06323324 A JP H06323324A JP 11149393 A JP11149393 A JP 11149393A JP 11149393 A JP11149393 A JP 11149393A JP H06323324 A JPH06323324 A JP H06323324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
battery
shape memory
memory alloy
cover
Prior art date
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Pending
Application number
JP11149393A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kaino
誠夫 戒能
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Publication of JPH06323324A publication Critical patent/JPH06323324A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓋等を容易に取り外せないように、特定の温
度条件でしか緩めることができないねじを提供する。 【構成】 電子手帳1の裏面に設けられたメモリー保護
用電池の格納部3に、電池蓋6を形状記憶合金ねじ7で
固定する。この形状記憶合金ねじ7の頭部の十字溝は室
温領域で狭まる一方、この室温領域より高い所定の温度
以上で広がるようにする。このため、室温領域では形状
記憶合金ねじ7の頭部の十字溝は狭まっているので、ド
ライバーの先端を形状記憶合金ねじ7の頭部の十字溝に
挿入することができず、この形状記憶合金ねじ7を緩め
ることができない。また、上記形状記憶合金7の頭部7
aを加熱により上記所定の温度以上にすると、この頭部
の十字溝が広がり、ドライバーの先端を十字溝に挿入
し、この形状記憶合金7を緩めて、電池蓋6を取り外す
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】たとえば、電卓(電子卓上計算
機),電子メモ,電子手帳等の電子機器の特定部位に存
するねじは、ユーザーによって緩められると故障の原因
となるため、専門の作業者以外は緩められないようにす
るのが望ましい。
【0002】この発明は、上記のような特定の部位に使
用され、ユーザーが容易に緩めることができないねじお
よびねじカバーに関する。
【0003】
【従来の技術】従来、計算機能や住所録機能等を有する
電子手帳としては、図7に示すような構造により電池を
格納しているものがある。この電子手帳21は、裏面に
動作用電池の格納部22とメモリー保護用電池の格納部
23とを配置している。上記動作用電池の格納部22
は、電池蓋24を固定ねじ25で固定する一方、上記メ
モリー保護用電池の格納部23は、電池蓋26を固定ね
じ27で固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
電子手帳21において、使用している電池が消耗した場
合、固定ねじ25,27をドライバーで回して緩め、電
池蓋24と電池蓋26とから固定ねじ25,27を抜き
取る。そして、上記電池蓋24と電池蓋26とを取り外
し、動作用電池の格納部22とメモリー保護用電池の格
納部23とから夫々の電池を取り出して、新しい電池と
交換する。ところが、この種の電子手帳21は、電池の
交換時に動作用電池とメモリー保護用電池とを同時に取
り出すと、住所録等を格納しているメモリーへの電源供
給ができなくなり、メモリーの記憶内容が消えてしまう
という問題がある。このことは、上記メモリー保護用電
池の電池蓋26用の固定ねじ27がユーザーによって容
易に緩めることができ、電池蓋26を取り外せることが
原因である。
【0005】そこで、この発明の目的は、特定の蓋等を
容易に取り外すことができないようにするため、ある条
件にならないと緩めることができないねじおよびねじカ
バーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のねじは、ドライバー用の溝を有する頭部
と軸部を有するねじにおいて、上記溝が一方の温度領域
において狭まり、他方の温度領域において広がるよう
に、少なくとも上記頭部は形状記憶合金によって形成さ
れたことを特徴としている。
【0007】また、請求項2のねじカバーは、ねじの頭
部のドライバー用の溝に対向する開閉部を有し、一方の
温度領域において上記開閉部が閉じ、他方の温度領域に
おいて上記開閉部が開放するように形状記憶合金により
形成されたことを特徴としている。
【0008】
【作用】上記請求項1のねじによれば、このねじの頭部
のドライバー用の溝は、一方の温度領域において狭ま
り、他方の温度領域において広がる。
【0009】上記一方の温度領域をたとえば室温領域に
することで、室温でこのねじの頭部の溝が狭まるので、
ドライバーの先端を上記溝に挿入することができず、ね
じを緩めることができない。したがって、たとえばユー
ザーは、このねじで固定された蓋等を容易に取り外すこ
とはできない。また、上記ねじで固定された蓋等を取り
外す必要がある場合、専門の作業者は、上記ねじの頭部
を加熱や冷却により他方の温度領域の温度にして、ねじ
の頭部の溝を広げて、その溝にドライバーの先端を挿入
して緩めることができる。
【0010】また、上記請求項2のねじカバーによれ
ば、ねじの頭部のドライバー用の溝に対向する開閉部
は、一方の温度領域において閉じ、ねじの頭部の溝を覆
う。また、他方の温度領域においてねじカバーの開閉部
は開放し、ねじの頭部の溝が外部に面する。
【0011】このように、上記一方の温度領域をたとえ
ば室温領域にすることで、室温でこのねじカバーの開閉
部が閉まるので、ねじの溝がこの開閉部で覆われ、ドラ
イバーの先端をねじの溝に挿入することができず、ねじ
を緩めることができない。したがって、このねじカバー
の性質を知らないたとえばユーザーは、ねじを緩めるこ
とができない。一方、このねじカバーの性質を知ってい
る専門の作業者は、上記ねじカバーを加熱や冷却により
他方の温度領域の温度にして、ねじカバーの開閉部を開
放し、この開いた開閉部にドライバーの先端を入れて、
ねじの頭部の溝にドライバーの先端を挿入して緩めるこ
とができる。
【0012】このように、この発明のねじおよびねじカ
バーは、それらの性質を知っている専門の作業者のみ
が、ねじの溝を広げ、あるいはねじカバーの開閉部を広
げて、ねじを緩めることができるのである。
【0013】
【実施例】以下、この発明のねじおよびねじカバーを実
施例により詳細に説明する。
【0014】図1は請求項1の発明の一実施例のねじを
用いた機器の裏面の斜視図を示しており、1は電子手
帳、2は上記電子手帳1の裏面に設けられた動作用電池
の格納部、3は上記動作用電池の格納部2に隣接して設
けられたメモリー保護用電池の格納部である。上記動作
用電池の格納部2は、電池蓋4を固定ねじ5で固定する
一方、上記メモリー保護用電池の格納部3は、電池蓋6
を形状記憶合金ねじ7で固定している。
【0015】図2は図1に示す電子手帳1を裏面から見
た分解図である。上記動作用電池の格納部2には、矩形
のコーナーを切断した五角形状の凹部2aを形成し、こ
の凹部2aの底部にさらに円形の凹部2bを形成してい
る。上記矩形のコーナーを切断した箇所に対応する辺
は、五角形状のうち最も短い短辺2cとなっている。そ
して、上記五角形状の短辺2cに対向する角の近傍の凹
部2aの底面には、上記固定ねじ5用のねじ穴2dを設
けている。そして、上記五角形状の円形の凹部2bに
は、円形の動作用電池8を取り付けている。さらに、上
記凹部2aと略同一形状の電池蓋4をこの凹部2aには
め込み、上記固定ねじ5を電池蓋4の穴4cに通し、ね
じ穴2dに締め付けて、この電池蓋4を固定している。
なお、上記五角形状の電池蓋4の短辺4aから電池蓋4
の中心に対して外向に延びる突起部4bを形成してい
る。上記電池蓋4の短辺4aと凹部2aの短辺2cとを
合わせることによって、この電池蓋4の取付け方向を間
違わないようにしている。また、上記突起部4bは、五
角形状の凹部2aの短辺2cの近傍に設けられた図示し
ない穴に差し込む。
【0016】一方、上記メモリー保護用電池の格納部3
には、矩形のコーナーを切断した五角形状の凹部3aを
形成し、この凹部3aの底部にさらに円形の凹部3bを
形成している。上記矩形のコーナーを切断した箇所に対
応する辺は、五角形状のうち最も短い短辺3cとなって
いる。そして、上記五角形状の凹部3aの短辺3cに対
向する角の近傍の凹部3aの底面には、上記形状記憶合
金ねじ7用のねじ穴3dを設けている。そして、上記円
形の凹部3bには、円形のメモリー保護用電池9を取り
付けている。さらに、上記五角形状の凹部3aと略同一
形状の電池蓋6をこの凹部3aにはめ込み、上記形状記
憶合金ねじ7を電池蓋6の穴6cに通し、ねじ穴3dに
締め付けて、この電池蓋6を固定している。なお、上記
五角形状の電池蓋6には、上記電池蓋4と同様の短辺6
aを形成し、この短辺6aから電池蓋6の中心に対して
外向に延びる突起部6bを形成している。上記電池蓋6
の短辺6aと凹部3aの短辺3cとを合わせることによ
って、この電池蓋6の取付け方向を間違わないようにし
ている。また、上記突起部6bは、五角形状の凹部3a
の短辺3cの近傍に設けられた図示しない穴に差し込
む。
【0017】また、図3(a)に示すように、上記形状
記憶合金ねじ7の頭部7aに形成された十字溝7bが室
温領域で狭まるようにする一方、図3(b)に示すよう
に、この頭部7が室温領域より高い所定の温度以上にな
ると、十字溝7bが広がるようにしている。
【0018】上記構成の電子手帳1において、まず、動
作用電池8を交換するには、ドライバーの先端を固定ね
じ5の頭部の十字溝に挿入して、この固定ねじ5を緩め
て外し、五角形状の電池蓋4を取り外す。そして、上記
動作用電池の格納部2の凹部2bに格納されている円形
の動作用電池8を新しい電池と交換し、再び上記電池蓋
4を取付けて、固定ねじ5を締め付けて固定する。
【0019】一方、メモリー保護用電池9を交換するに
は、上記形状記憶合金ねじ7の頭部7aをヘアドライヤ
ーや半田ゴテ等を用いて加熱し、頭部7を上記所定の温
度以上にして、その頭部7aの十字溝7bを広げる。そ
の後、ドライバーの先端をこの頭部7aの十字溝7bに
挿入して、この形状記憶合金ねじ7を緩めて、電池蓋6
を取り外す。この後、上記メモリー保護用電池の格納部
3の凹部3bに格納された円形のメモリー保護用電池9
を新しい電池と交換し、再び上記電池蓋6を取付けて、
形状記憶合金ねじ7を締め付けて固定する。こうして、
上記電池蓋6を固定した後、形状記憶合金ねじ7は自然
に冷却されて室温に戻り、この形状記憶合金ねじ7の頭
部7aの十字溝7bは狭まる。
【0020】このように、室温領域において、上記形状
記憶合金ねじ7の頭部7aの十字溝7bは狭まるので、
ドライバーの先端が十字溝7bに挿入できず、形状記憶
合金ねじ7を緩めることができない。したがって、この
形状記憶合金ねじ7の性質を知らないたとえばユーザー
は、この電池蓋6を取り外すことができない。こうし
て、ユーザーがメモリー保護用電池9を取り外せないよ
うにして、同時に動作用電池8とメモリー保護用電池9
とを取り外して、メモリーの記憶内容が消えるのを防止
することができる。一方、上記形状記憶合金ねじ7の性
質を知っている専門の作業者は、上記形状記憶合金ねじ
7を加熱して、この形状記憶合金ねじ7の十字溝7bを
広げ、この十字溝7bにドライバーの先端を挿入して緩
め、電池蓋6を取り外すことができる。
【0021】図4は請求項2の発明の一実施例のねじカ
バーを用いた機器の裏面の斜視図を示しており、11は
電子手帳、12は上記電子手帳11の裏面に設けられた
メモリー保護用電池の格納部、13はこの格納部12を
蓋する電池蓋である。上記電池蓋13は、固定ねじ14
により固定し、この固定ねじ14を覆うように形状記憶
合金製のねじカバー15を電池蓋13に取り付けてい
る。なお、この電子手帳11は、図1に示す電子手帳1
と同様に動作用電池の格納部を有するが、図示せず説明
を省略する。
【0022】また、図5は図4に示す電子手帳11の裏
面から見た分解図である。上記電子手帳11の格納部1
2には、矩形のコーナーを切断した五角形状の凹部12
aを形成し、この凹部12aの底部にさらに円形の凹部
12bを形成している。上記矩形のコーナーを切断した
箇所に対応する辺は、五角形状のうち最も短い短辺12
cとなっている。そして、上記五角形状の凹部12aの
短辺12cに対向する角の近傍の凹部12aの底面に
は、上記固定ねじ14用のねじ穴12dを設けている。
そして、上記円形の凹部12bに、円形のメモリー保護
用電池16を取り付けている。さらに、上記五角形状の
凹部12aと略同一形状の電池蓋13をこの凹部12a
にはめ込み、上記固定ねじ14を電池蓋13の穴13c
に通し、ねじ穴12dに締め付けて、この電池蓋13を
固定している。なお、上記五角形状の電池蓋13の短辺
13aから電池蓋13の中心に対して外向に延びる突起
部13bを形成している。上記電池蓋13の短辺13a
と凹部12aの短辺12cとを合わせることによって、
この電池蓋13の取付け方向を間違わないようにしてい
る。
【0023】また、図6(a)に示すように、上記ねじ
カバー15は、長方形状の開閉部15aを有し、この開
閉部15aの両端から同一方向に略90度折曲して延び
る折曲部15b,15bと、この折曲部15b,15b
から開閉部15aと平行に外向に延びるフランジ部15
c,15cとを形成している。なお、上記ねじカバー1
5の長方形状の開閉部15aには、長方形状の穴20を
長手方向に形成している。そして、上記電池蓋13のね
じ穴13cの両側に形成した互いに平行な長方形状の穴
13d,13dに、上記ねじカバー15のフランジ部1
5c,15cをはめ込み、このねじカバー15を電池蓋
13に固定している。また、このねじカバー15の開閉
部15aは、形状記憶合金によって室温領域で閉まるよ
うにしている。一方、図6(b)に示すように、上記開
閉部15aが室温領域より高い所定の温度以上になる
と、この開閉部15aの穴20が略菱形に開くようにし
ている。この開閉部15aが開くことよって、固定ねじ
14の頭部に形成された十字溝14aが外部に面するよ
うになる。
【0024】上記構成の電子手帳11において、メモリ
ー保護用電池16を交換するには、上記ねじカバー15
をヘアドライヤーや半田ゴテ等を用いて加熱し、上記所
定の温度以上にして、上記ねじカバー15の開閉部15
aを略菱形に開放する。その後、ドライバーの先端をこ
の開いた開閉部15aの穴20に入れ、上記固定ねじ1
4の頭部の十字溝14aに挿入する。そして、このドラ
イバーで固定ねじ14を緩めて、電池蓋13を取り外
す。この後、上記格納部12の凹部12bに格納された
円形のメモリー保護用電池16を新しい電池と交換し
て、再び上記電池蓋13を取付け、固定ねじ14を締め
付けて固定する。こうして、上記電池蓋13を固定した
後、ねじカバー15は自然に冷却されて室温に戻り、こ
のねじカバー15の開閉部15aは閉まる。
【0025】このように、室温領域において、上記ねじ
カバー15の開閉部15aが閉まり、固定ねじ14の十
字溝14aを覆うので、ドライバーの先端が固定ねじ1
4の十字溝14aに挿入できず、固定ねじ14を緩める
ことができない。したがって、このねじカバー15の性
質を知らないユーザーは、固定ねじ14で固定された電
池蓋13を取り外すことができない。一方、このねじカ
バー15の性質を知っている専門の作業者等は、上記ね
じカバー15を加熱するだけで、ねじカバーの開閉部1
5aを開放し、この開いた開閉部15aにドライバーの
先端を入れて、固定ねじ14の十字溝14aにドライバ
ーの先端を挿入して緩めて、電池蓋13を取り外すこと
ができる。
【0026】上記請求項1および2の実施例では、上記
形状記憶合金ねじ7と形状記憶合金製のねじカバー15
とを電子手帳1,11の電池蓋6,13の固定に用いた
が、電卓や電子メモ等の電子機器や、特定の蓋等をねじ
によって固定した他の装置に用いてもよい。この蓋等が
高圧,高温等の危険部分を覆う場合、この発明のねじお
よびねじカバーを適用することによって、ユーザーが開
けて事故等が起きるのを防止することができる。
【0027】また、上記請求項1の実施例では、加熱す
ることによって頭部7aの十字溝7bが広がるようにし
た形状記憶合金ねじ7を用いたが、形状記憶合金の加工
方法または種類によって、冷却することにより頭部の十
字溝が広がるようにした形状記憶合金ねじを用いてもよ
い。
【0028】また、上記請求項2の実施例では、加熱す
ることによって開閉部15aが開放するようにした形状
記憶合金製のねじカバー15を用いたが、形状記憶合金
の加工方法または種類によって、冷却することによって
開閉部が開放するようにした形状記憶合金製のねじカバ
ーを用いてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明のねじは、頭部のドライバー用の溝が一方の温度領域
において狭まり、他方の温度領域において広がるよう
に、少なくとも頭部が形状記憶合金によって形成された
ものである。
【0030】したがって、請求項1の発明のねじによれ
ば、上記一方の温度領域をたとえば室温領域にすること
で、この室温でねじの頭部の溝が狭まる。このため、ド
ライバーの先端を上記溝に挿入することができず、ねじ
を緩めることができない。したがって、このねじの性質
を知らないたとえばユーザーが、上記ねじによって固定
された蓋等を容易に取り外すのを防止することができ
る。また、上記ねじで固定された蓋等を取り外す必要が
ある場合、専門の作業者は、上記ねじの頭部を加熱や冷
却により他方の温度領域の温度にして、ねじの頭部の溝
を広げ、その溝にドライバーの先端を挿入して緩めるこ
とができる。
【0031】また、請求項2の発明のねじカバーは、ね
じの頭部のドライバー用の溝に対向する開閉部を有し、
一方の温度領域において開閉部が閉じ、他方の温度領域
において開閉部が開放するように形状記憶合金により形
成されたものである。
【0032】したがって、請求項2の発明のねじカバー
によれば、上記一方の温度領域をたとえば室温領域にす
ることで、この室温でねじカバーの開閉部が閉まり、ね
じの頭部の溝が覆われる。このため、ドライバーの先端
をこの溝に挿入して、ねじを緩めることができない。し
たがって、このねじカバーの性質を知らないたとえばユ
ーザーが、上記ねじによって固定された蓋等を容易に取
り外すのを防止することができる。一方、上記ねじカバ
ーの性質を知っている専門の作業者は、上記ねじカバー
を加熱や冷却により他方の温度領域の温度にして、ねじ
カバーの開閉部を開放する。そして、この開いた開閉部
にドライバーの先端を入れて、ねじの頭部の溝にドライ
バーの先端を挿入して緩めることができる。
【0033】このように、この発明のねじおよびねじカ
バーは、それらの性質を知っている専門の作業者あるい
はユーザーのみがねじの溝を広げたり、ねじカバーの開
閉部を開放したりできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は請求項1の発明の一実施例のねじを用
いた機器の裏面の斜視図である。
【図2】 図2は上記実施例のねじを用いた電子手帳の
分解図である。
【図3】 図3(a)は上記ねじの室温時の斜視図であ
り、図3(b)は上記ねじの加熱時の斜視図である。
【図4】 図4は請求項2の発明の一実施例のねじカバ
ーを用いた機器の裏面の斜視図である。
【図5】 図5は上記実施例のねじカバーを用いた電子
手帳の分解図である。
【図6】 図6(a)は上記ねじカバーの室温時の斜視
図であり、図6(b)は上記ねじカバーの加熱時の斜視
図である。
【図7】 図7は従来のねじを用いた電子手帳の裏面図
である。
【符号の説明】
1…電子手帳、2,3…格納部、4,6…電池蓋、5…
固定ねじ、7…形状記憶合金ねじ、8…動作用電池、9
…メモリー保護用電池。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライバー用の溝を有する頭部と軸部を
    有するねじにおいて、上記溝が一方の温度領域において
    狭まり、他方の温度領域において広がるように、少なく
    とも上記頭部は形状記憶合金によって形成されたことを
    特徴とするねじ。
  2. 【請求項2】 ねじの頭部のドライバー用の溝に対向す
    る開閉部を有し、一方の温度領域において上記開閉部が
    閉じ、他方の温度領域において上記開閉部が開放するよ
    うに形状記憶合金により形成されたことを特徴とするね
    じカバー。
JP11149393A 1993-05-13 1993-05-13 ねじおよびねじカバー Pending JPH06323324A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014111170A (ja) * 2009-11-11 2014-06-19 Acushnet Co 交換可能なヘッドを具備するゴルフクラブヘッド
JP2019026471A (ja) * 2017-08-04 2019-02-21 株式会社クボタ レインカバー

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