JPH06323232A - 内燃機関用二次電圧検出装置 - Google Patents

内燃機関用二次電圧検出装置

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Publication number
JPH06323232A
JPH06323232A JP10852693A JP10852693A JPH06323232A JP H06323232 A JPH06323232 A JP H06323232A JP 10852693 A JP10852693 A JP 10852693A JP 10852693 A JP10852693 A JP 10852693A JP H06323232 A JPH06323232 A JP H06323232A
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JP
Japan
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voltage
internal combustion
combustion engine
cords
electrode
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Application number
JP10852693A
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English (en)
Inventor
Shigeru Miyata
繁 宮田
Toshiaki Kondo
稔明 近藤
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火花放電時の容量放電電流により生じる電磁
波がハイテンションコードから電極板にノイズとして浸
入することを防止して二次電圧波形の検出精度を向上し
た二次電圧検出装置を、自動車への組付工数を減少しな
がら多気筒ガソリン機関にも活用することを可能にす
る。 【構成】 8気筒ガソリン機関用の第1、第2ハイテン
ションコード31、32に印加される二次電圧波形を検
出する第1、第2電極板を、絶縁性樹脂よりなる第1、
第2埋設体36、37内に埋設し、この第1、第2埋設
体36、37を電磁シールド材料製のケーシング33の
両端面に配することにより二次電圧検出装置8を構成し
た。そして、この二次電圧検出装置8は、第1、第2ハ
イテンションコード31、32を、第1、第2埋設体3
6、37と電磁シールド材料製の第1、第2カバー3
8、39とで挟み込んで保持するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の各気筒に取
り付けられた複数のスパークプラグに火花放電を発生さ
せる点火コイルの二次側に生じた二次電圧波形を検出す
る内燃機関用二次電圧検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平4−370372号公
報においては、内燃機関の各気筒に取り付けられた4本
のスパークプラグに火花放電電圧を印加する4本の高電
圧コードの各々を保持するU字形溝を有する絶縁性の樹
脂と、この樹脂中に埋設された電極板と、この電極板に
接続されたコンデンサと、電極板とコンデンサとで構成
される分圧回路で分圧された二次電圧波形を検出する二
次電圧検出回路と、この二次電圧検出回路で検出された
二次電圧波形を解析する判別回路とを設けた二次電圧検
出装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、火花放電時の容量放電電流により生じる電
磁波が高電圧コードから電極板にノイズとして浸入する
ことによって、二次電圧検出回路における二次電圧波形
の検出精度が低下してしまうという不具合があった。ま
た、点火コイルの二次側全体から電極板、二次電圧検出
回路および判別回路にもノイズとして影響を及ぼしてし
まうという不具合もあった。これらにより、センサ本体
の電極板の出力信号Sに対するノイズNの比(N/S)
が大きくなり、二次電圧検出回路において正確な二次電
圧波形の検出の妨げとなるという問題点があった。そし
て、従来の技術においては、内燃機関の気筒数が6気
筒、8気筒または10気筒等のような多気筒内燃機関の
場合に、同様な構造のものが2以上必要となることによ
り、車両への組付工数が増加するため、製品コストを上
昇させてしまうという問題点があった。
【0004】本発明は、火花放電時の容量放電電流によ
り生じる電磁波の影響を防止して二次電圧の検出精度を
向上し、且つ車両への組付工数を減少しながら多気筒内
燃機関にも利用することが可能な内燃機関用二次電圧検
出装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一端
が点火コイルの二次側に接続され、他端が複数のスパー
クプラグの各々に接続され、2つの組に分けられた複数
の高電圧コードと、これらの高電圧コードのうちの一方
の組の高電圧コードと他方の組の高電圧コードとの間に
設けられ、接地された導電体とを備えている。さらに、
導電体の一端面と前記一方の組の高電圧コードとの間に
設けられ、前記一方の組の高電圧コードに印加される二
次電圧に応じた電気信号を取り出す第1電極と、前記導
電体の他端面と前記他方の組の高電圧コードとの間に設
けられ、前記他方の組の高電圧コードに印加される二次
電圧に応じた電気信号を取り出す第2電極とを備えてい
る。さらに、前記一方の組の高電圧コードと前記第1電
極とを絶縁すると共に、前記導電体と前記第1電極とを
絶縁する第1絶縁体と、前記他方の組の高電圧コードと
前記第2電極とを絶縁すると共に、前記導電体と前記第
2電極とを絶縁する第2絶縁体とを備えている。そし
て、前記一方の組の高電圧コードは、前記第1絶縁体側
の逆側が電磁波シールド材料製の第1被覆体により覆わ
れ、前記他方の組の高電圧コードは、前記第2絶縁体側
の逆側が電磁波シールド材料製の第2被覆体により覆わ
れていると共に、前記第1電極と前記導電体との間の静
電容量を、前記第1電極と前記一方の組の高電圧コード
との間に形成される静電容量に比較して大きくし、前記
第2電極と前記導電体との間の静電容量を、前記第2電
極と前記他方の組の高電圧コードとの間に形成される静
電容量に比較して大きくしたことを特徴とするものであ
る。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の内燃
機関用二次電圧検出装置において、前記導電体は、内部
に回路基盤を収容する収容室を形成する電磁波シールド
材料製のケーシングであることを特徴とするものであ
る。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2のいずれかに記載の内燃機関用二次電圧検出装置にお
いて、前記第1被覆体または前記第2被覆体は、前記一
方の組の高電圧コードまたは前記他方の組の高電圧コー
ドとの間に弾性体を有し、内燃機関や車体等のボディア
ース部位に電気的に接続されていることを特徴とするも
のである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のうちいずれかに記載の内燃機関用二次電圧検出装置
において、前記点火コイルは、二次コイルに2つのスパ
ークプラグを接続したディストリビュータレスイグニッ
ションシステムの複数の両極点火コイルであって、前記
一方の組の高電圧コードは、同じ極性の複数本の第1高
電圧コードよりなり、前記他方の組の高電圧コードは、
前記複数本の第1高電圧コードと極性が異なる極性の複
数本の第2高電圧コードよりなることを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、一方の組の高電圧コ
ードの第1絶縁体側の逆側を電磁波シールド材料製の第
1被覆体により覆い、他方の組の高電圧コードの第2絶
縁体側の逆側を電磁波シールド材料製の第2被覆体によ
り覆っている。これにより、点火コイルの二次側で発生
した二次電圧に起因する電磁波のノイズが第1、第2電
極に浸入することを防げるので、第1、第2電極からの
電気信号に対するノイズの比が小さくなり、精度が向上
する。さらに、第1電極と導電体との間に、第1電極と
一方の組の高電圧コードとの間に形成される静電容量に
比べて大きい静電容量が形成される。また、第2電極と
ブロックとの間に、第2電極と他方の組の高電圧コード
との間に形成される静電容量に比べて大きい静電容量が
形成される。これにより、火花放電時の容量放電電流に
より生じる電磁波が高電圧コードから第1、第2電極に
浸入するノイズが分圧されて低減されることによって、
第1電極および第2電極より取り出される二次電圧に応
じた電気信号の精度が向上する。また、導電体の両端面
に第1、第2電極板および第1、第2絶縁体を一体的に
設けているので、内燃機関用二次電圧検出装置の小型化
が図れる。さらに、車両への組付工数を減少しながら多
気筒内燃機関に対応可能な内燃機関用二次電圧検出装置
の提供が可能になる。
【0010】請求項2の発明によれば、電磁波シールド
材料製のケーシング内に形成される収容室内に回路基盤
を収容している。これにより、点火コイルの二次側で発
生した二次電圧に起因する電磁波のノイズが回路基盤や
第1、第2電極に浸入することを防げるので、第1、第
2電極からの電気信号に対するノイズの比が小さくな
り、精度が向上する。
【0011】請求項3の発明によれば、内部に回路基盤
を収容した電磁波シールド材料製のケーシングを弾性体
を介して内燃機関や車体等の車載部品に組み付けること
が可能になるので、弾性体により内燃機関の振動が抑制
されるため、内燃機関の大きな振動が回路基盤に直接伝
達されることがなくなる。
【0012】請求項4の発明によれば、複数本の第1、
第2高電圧コードの極性がそれぞれ同一の極性になって
いるので、第1、第2電極の一方が内燃機関の圧縮工程
の火花放電時に二次電圧に応じた電気信号を出力し、他
方が内燃機関の排出工程の火花放電時に二次電圧に応じ
た電気信号を出力することになる。これにより、内燃機
関の圧縮工程の火花放電時を正規の点火時であると判定
するようにすれば、本発明を二次コイルに2つのスパー
クプラグを接続したディストリビュータレスイグニッシ
ョンシステムの複数の両極点火コイルに利用することが
可能になる。
【0013】
【実施例】本発明の内燃機関用二次電圧検出装置を図1
ないし図6に示す複数の実施例に基づき説明する。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図3は本発明の第1実
施例を示したもので、図1は内燃機関用点火装置を示し
た電気回路図である。内燃機関用点火装置1は、8本の
スパークプラグ2、点火コイル3、ディストリビュータ
4、分圧回路5、二次電圧検出回路6、コンピュータ7
および二次電圧検出装置8等により構成されている。
【0014】8本のスパークプラグ2は、点火コイル3
からディストリビュータ4と後述する第1、第2ハイテ
ンションコードを介して高電圧が印加される中心電極1
0、この中心電極10に対向配置され、中心電極10と
の間に火花放電ギャップ11を形成する接地電極12、
この接地電極12を保持し、内燃機関13に取り付ける
ための筒状の主体金具(図示せず)、およびこの主体金
具により支持され、中心電極10と主体金具とを絶縁す
る筒状の絶縁碍子(図示せず)等によりそれぞれ構成さ
れている。なお、各スパークプラグ2の接地電極12は
主体金具を介して内燃機関13にアースされている。
【0015】点火コイル3は、点火に必要な高電圧を発
生させるもので、鉄心14の周りに二次コイル15と一
次コイル16とが重ねて巻かれている。二次コイル15
の巻き始めは、ダイオード17を介してディストリビュ
ータ4に接続されている。二次コイル15の巻き終り
は、一次コイル16の巻き始めと共通になっており、イ
グナイタ18に接続されている。一次コイル16の巻き
終りは、自動車に搭載されたバッテリ19に接続されて
いる。なお、イグナイタ18は、シグナルジェネレータ
18aとパワートランジスタ20等よりなり、ディスト
リビュータ4内に内蔵され、ディストリビュータ4のシ
グナルロータ(図示せず)の回転によりピックアップコ
イル(図示せず)に発生する起電力によりパワートラン
ジスタ20を作動させる。バッテリ19の−側端子は自
動車の車体にボディアースされている。
【0016】ディストリビュータ4は、点火コイル3の
一次電流を断続する前述したイグナイタ18、点火コイ
ル3の二次コイル15に発生した二次電圧を一定の順序
にしたがって内燃機関13の各シリンダのスパークプラ
グ2に分配する分配部21、および内燃機関13のクラ
ンクシャフトに連結され、シグナルロータや分配部21
を駆動する駆動部(図示せず)等により構成されてい
る。
【0017】分圧回路5は、3000pFの静電容量を
有するコンデンサ22と二次電圧検出装置8との分圧を
入力する回路である。二次電圧検出回路6は、分圧回路
5より出力された二次電圧の分圧波形を検出する回路で
ある。コンピュータ7は、二次電圧検出回路6で検出さ
れた二次電圧の分圧波形の特性を、予め実験または計算
により求めたデータと比較して、燃料噴射量制御手段や
噴射時期制御手段等に制御信号を出力する回路である。
なお、コンデンサ22は、内燃機関13にアースされて
いる。そして、この実施例では、内燃機関13にアース
された3MΩの抵抗23をコンデンサ22と並列接続し
て、コンデンサ22の放電回路を形成している。
【0018】ここで、コンデンサ22と二次電圧検出装
置8との二次電圧の分圧波形は、スパークプラグ2の電
圧波形(二次電圧波形)がほぼそのまま分圧された波形
となり、内燃機関13のシリンダ内の混合気に着火した
場合、火花放電ギャップ11で火花放電が生じたが着火
がなされなかった場合、スパークプラグ2のくすぶり、
点火コイル3の性能低下、バッテリ19の電圧低下等に
より飛火ミスが生じた場合とでは、スパークプラグ2の
二次電圧波形が相違する。この二次電圧波形を解析する
ことにより、内燃機関13の飛火ミス、失火、正常着火
等の燃焼状態を判別することが可能になる。
【0019】図2および図3は内燃機関用点火装置1に
組み込まれた二次電圧検出装置8を示した図である。二
次電圧検出装置8は、4本ずつの第1、第2ハイテンシ
ョンコード31、32、ケーシング33、第1、第2電
極板34、35、第1、第2埋設体36、37、第1、
第2カバー38、39等により構成されている。第1、
第2ハイテンションコード31、32は、本発明の一方
の組、他方の組の高電圧コードであって、二次電流が流
れる芯線40、41に絶縁性の管状体42、43で被覆
したものである。
【0020】ケーシング33は、本発明の導電体であっ
て、アルミニウムダイキャスト等の電磁シールド材料に
より製造されている。このケーシング33は、内部に分
圧回路5、二次電圧検出回路6とコンデンサ22等を組
み付けた回路基盤44を収容する収容室45を形成して
いる。そして、ケーシング33は、回路基盤44を載置
する容器部46、およびこの容器部46を塞ぐ蓋部47
よりなる。また、容器部46と蓋部47は内燃機関13
にアースされている。そして、ケーシング33の側方に
は絶縁性樹脂製のコネクタ部48が一体的に形成されて
いる。さらに、蓋部47には、第1電極板34と回路基
盤44とを接続する接続配線取出用穴53が形成されて
おり、その接続配線取出用穴53はポッティング54に
よりシールされている。
【0021】第1、第2電極板34、35は、アルミニ
ウム等の平板状の導電金属よりなり、容器部46の底面
および蓋部47の上面に対して並行して設けられてい
る。この第1、第2電極板34、35は、図1に示した
ように、コンデンサ22に直列接続されている。また、
第1、第2電極板34、35は、第1、第2ハイテンシ
ョンコード31、32に印加される二次電圧波形に応じ
た電気信号を取り出す。
【0022】第1、第2埋設体36、37は、本発明の
第1、第2絶縁体であって、所定の比誘電率を持つ絶縁
性樹脂よりなり、第1、第2電極板34、35をモール
ド成形により埋設することによって、第1、第2電極板
34、35とケーシング33および第1、第2ハイテン
ションコード31、32とをそれぞれ絶縁している。
【0023】第1、第2埋設体36、37の上面または
下面には、ゴム製の第1、第2弾性体49、50との間
で第1、第2ハイテンションコード31、32を挟み込
むための貫通穴51、52が形成されている。第1、第
2弾性体49、50の上面または下面には、電磁シール
ド材料製の第1、第2カバー(第1、第2被覆体)3
8、39が重ね合わされている。
【0024】なお、第1カバー38は、アルミニウム板
よりなり、第2カバー39は、アルミニウムダイキャス
トで製造され、第2弾性体50を収容する枠体を兼ねて
いる。また、第1、第2ハイテンションコード31、3
2、ケーシング33、第1、第2電極板34、35、第
1、第2埋設体36、37、第1、第2カバー38、3
9および第1、第2弾性体49、50は、内燃機関13
にボルト55により締結固定されている。このボルト5
5は、ケーシング33を内燃機関13にアースするため
の導線も兼ねている。
【0025】ここで、各第1ハイテンションコード3
1、第1電極板34および第1埋設体36の外側部分に
より静電容量C11を保有するコード側のコンデンサが形
成される。また、各第2ハイテンションコード32、第
2電極板35および第2埋設体37の外側部分により静
電容量C12を保有するコード側のコンデンサが形成され
る。そして、第1電極板34、ケーシング33および第
1埋設体36の内側部分により静電容量C21を保有する
ケーシング側のコンデンサが形成される。また、第2電
極板35、ケーシング33および第2埋設体37の内側
部分により静電容量C22を保有するケーシング側のコン
デンサが形成される。
【0026】そして、コード側のコンデンサの静電容量
C11、C12は、第1、第2ハイテンションコード31、
32と第1、第2電極板34、35との間隔d11、d12
に反比例し、対向する面積A11、A12に比例することが
知られている。また、ケーシング側のコンデンサの静電
容量C21、C22は、ケーシング33の蓋部47、容器部
46の底部分と第1、第2電極板34、35との間隔d
21、d22に反比例し、対向する面積A21、A22に比例す
ることが知られている。
【0027】以上のことから、コード側のコンデンサの
対向面積A11、A12<ケーシング側のコンデンサの対向
面積A21、A22の関係からコード側のコンデンサの静電
容量C11、C12<ケーシング側のコンデンサの静電容量
C21、C22となっている。なお、第1、第2電極板3
4、35のケーシング側の第1、第2埋設体36、37
の絶縁材料を、第1、第2電極板34、35のコード側
の第1、第2埋設体36、37の絶縁材料より比誘電率
εs (例えばゴムは2.0〜3.5、磁器=酸化チタン
は30〜100)の大きな材料を用いても良い。また、
第1、第2電極板34、35のケーシング側の第1、第
2埋設体36、37の肉厚を、第1、第2電極板34、
35のコード側の第1、第2埋設体36、37の肉厚よ
り薄くして、ケーシング側のコンデンサの間隔d21、d
22<コード側のコンデンサの間隔d11、d12のようにし
ても良い。
【0028】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
二次電圧検出装置8の作用を図1ないし図3に基づき説
明する。内燃機関13をクランキングし、ディストリビ
ュータ4に内蔵されたイグナイタ18が+電圧を発生す
るとパワートランジスタ20がオンして点火コイル3の
一次コイル16に電流が流れる。そして、内燃機関13
をクランキングし、イグナイタ18の電圧が降下した瞬
間にパワートランジスタ20がオフとなり、点火コイル
3の一次電流が遮断されて二次コイル15側に高電圧
(二次電圧)が発生する。
【0029】そして、点火コイル3の二次コイル15に
発生した二次電圧が、ディストリビュータ4の分配部2
1の回転によって、一定の順序にしたがって第1、第2
ハイテンションコード31、32を介して内燃機関13
の各シリンダのスパークプラグ2の中心電極10に印加
される。そして、高電圧が印加されたスパークプラグ2
においては、火花放電ギャップ11で火花放電が発生し
て、内燃機関13のシリンダ内の混合気が着火して燃焼
がなされる。
【0030】このとき、各第1、第2ハイテンションコ
ード31、32を介して各スパークプラグ2に印加され
る二次電圧は二次電圧検出装置8の各第1、第2電極板
34、35とコンデンサ22との二次電圧の分圧波形と
して分圧回路5を介して二次電圧検出回路6により検出
され、コンピュータ7において内燃機関13の飛火ミ
ス、失火、正常着火等の燃焼状態の判別に活用される。
【0031】ここで、この実施例では、各第1ハイテン
ションコード31、第1電極板34および第1埋設体3
6の外側部分により例えば1pFの静電容量C11を保有
するコンデンサが形成されている。また、第1電極板3
4、ケーシング33および第1埋設体36の内側部分に
より例えば10pFの静電容量C21を保有するコンデン
サが形成されている。
【0032】したがって、第1電極板34とケーシング
33との間の静電容量C21が、各第1ハイテンションコ
ード31と第1電極板34との間の静電容量C11より大
きくなる。このため、火花放電時の容量放電電流により
生じる電磁波が各第1ハイテンションコード31から第
1電極板34および回路基盤44に浸入するノイズN
は、C11/C21に分圧されて低減されることによって、
第1電極板34より取り出される二次電圧波形の検出精
度が向上する。
【0033】さらに、この実施例では、各第2ハイテン
ションコード32、第2電極板35および第2埋設体3
7の外側部分により例えば1pFの静電容量C12を保有
するコンデンサが形成されている。また、第2電極板3
5、ケーシング33および第2埋設体37の内側部分に
より例えば10pFの静電容量C22を保有するコンデン
サが形成されている。
【0034】したがって、第2電極板35とケーシング
33との間の静電容量C22が、各第2ハイテンションコ
ード32と第2電極板35との間の静電容量C12より大
きくなる。このため、火花放電時の容量放電電流により
生じる電磁波が各第2ハイテンションコード32から第
2電極板35および回路基盤44に浸入するノイズN
は、C12/C22に分圧されて低減されることによって、
第2電極板35より取り出される二次電圧波形の検出精
度が向上する。
【0035】また、この実施例では、電磁波シールド材
料製のケーシング33内に回路基盤44を収容し、第1
ハイテンションコード31を電磁波シールド材料製の第
1カバー38と第1埋設体36との間に挟み込み、第2
ハイテンションコード32を電磁波シールド材料製の第
2カバー39と第2埋設体37との間に挟み込んでい
る。これにより、点火コイル3の二次コイル15に発生
した二次電圧に起因する電磁波のノイズが第1、第2電
極板34、35および回路基盤44に浸入することを防
止できるので、第1、第2電極板34、35より取り出
される二次電圧波形の検出精度がさらに向上する。そし
て、第1、第2電極板34、35からの電気信号Sに対
するノイズNの比N/Sが小さくなるので、正確な二次
電圧波形の検出が行える。
【0036】〔第1実施例の効果〕以上のように、この
実施例では、火花放電時の容量放電電流により生じる電
磁波が各第1、第2ハイテンションコード31、32か
ら第1、第2電極板34、35および回路基盤44への
ノイズの浸入を防止することができるので、二次電圧検
出回路6における二次電圧波形の検出精度の低下を防止
することができ、点火コイル3の二次側全体から第1、
第2電極板34、35、回路基盤44に渡ってノイズが
影響を及ぼさない。これらにより、第1、第2電極板3
4、35からの電気信号Sに対するノイズNの比(N/
S)が小さくなり、二次電圧検出回路6において正確な
二次電圧波形を検出することができる。
【0037】さらに、内部に回路基盤44を収容した電
磁波シールド材料製のケーシング33を第1、第2弾性
体49、50を介して内燃機関13に組み付けているた
め、第1、第2弾性体49、50により内燃機関13の
振動が抑制されるため、内燃機関13の大きな振動が回
路基盤44に直接伝達されることがなくなるので、回路
基盤44の損傷や誤作動を防止することができる。
【0038】また、ケーシング33の両端面に第1、第
2電極板34、35および第1、第2埋設体36、37
を一体的に設けているので、二次電圧検出装置8の小型
化を図ることができ、内燃機関13への組付作業が容易
で搭載性に優れる。そして、1つの二次電圧検出装置で
8気筒等の多気筒内燃機関13に対応できるため、内燃
機関13への組付工数を減少することができ、製品コス
トを低下することができる。
【0039】〔第2実施例〕図4および図5は本発明の
第2実施例を示したもので、両極点火コイルを示した図
である。この実施例では、点火コイルとして、二次コイ
ル61の両巻き端に2つのスパークプラグ2をそれぞれ
接続したDLI点火装置(ディストリビュータレスイグ
ニッションシステム)の3個の両極点火コイル62を用
いている。63は3個の両極点火コイル62を収容した
樹脂ケースである。
【0040】そして、樹脂ケース63の上方側からは、
両極点火コイル62の二次コイル61の+端子に接続さ
れた3本の第1ハイテンションコード64が取り出され
ており、これらはゴム等の固定装置65により固定され
ている。また、樹脂ケース63の下方側には、両極点火
コイル62の二次コイル61の−側に接続された3本の
第2ハイテンションコード66が取り出されており、こ
れらはゴム等の固定装置67により固定されている。
【0041】この実施例では、3本ずつの第1、第2ハ
イテンションコード64、66の極性がそれぞれ同一の
極性になっているので、第1、第2電極板34、35の
一方が内燃機関の圧縮工程の火花放電時に二次電圧に応
じた電気信号を出力し、他方が内燃機関の排出工程の火
花放電時に二次電圧に応じた電気信号を出力することに
なる。これにより、内燃機関の圧縮工程の火花放電時を
正規の点火時であると判定するようにすれば、二次電圧
検出装置8をDLI点火装置の3個の両極点火コイル6
2に利用することが可能になる。
【0042】〔変形例〕本実施例では、ケーシング33
をアルミニウムダイキャスト等の電磁シールド材料によ
り製造したが、ケーシング33をプラスチックにより製
造し、そのプラスチック壁の表面に金属層を形成しても
良く、プラスチック壁内に導電体を埋設しても良い。本
実施例では、絶縁性樹脂よりなる第1、第2埋設体3
6、37内に第1、第2電極板34、35を埋設した
が、2以上の絶縁体により第1、第2電極板34、35
をそれぞれ挟み込んでも良い。また、第1、第2埋設体
36、37を絶縁性ゴム、絶縁碍子等の他の絶縁体を用
いても良い。本実施例では、第1、第2電極として第
1、第2電極板のような板状電極を用いたが、第1、第
2電極として棒状電極、薄膜状電極等の他の形状の電極
を用いても良い。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明は、内燃機関の気筒数が
6気筒、8気筒または10気筒等のような多気筒内燃機
関の場合でも、1つの二次電圧検出装置にて対応できる
ため、車両への組付工数が減少するので、製品コストを
低下させることができる。請求項1の発明は、火花放電
時の容量放電電流により生じる電磁波の第1、第2電極
への浸入を低減することができるので、二次電圧の検出
精度を向上することができる。請求項2の発明は、火花
放電時の容量放電電流により生じる電磁波の回路基盤や
第1、第2電極への浸入を低減することができるので、
二次電圧の検出精度を向上することができる。
【0044】請求項3の発明は、第1、第2弾性体によ
り内燃機関の振動が抑制されるため、内燃機関の大きな
振動が回路基盤に直接伝達されることがなくなるので、
回路基盤の損傷や誤作動を防止することができる。請求
項4の発明は、本発明をDLI点火装置に活用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる内燃機関用二次電
圧検出装置を示した電気回路図である。
【図2】本発明の第1実施例にかかる内燃機関用二次電
圧検出装置を示した断面図である。
【図3】図2の内燃機関用二次電圧検出装置を示した分
解図である。
【図4】本発明の第2実施例にかかるDLI用両極点火
コイルを示した斜視図である。
【図5】図4のDLI用両極点火コイルを示した側面図
である。
【符号の説明】
1 内燃機関用点火装置 2 スパークプラグ 3 点火コイル 4 ディストリビュータ 5 分圧回路 6 二次電圧検出回路 7 コンピュータ 8 二次電圧検出装置 10 中心電極 11 火花放電ギャップ 12 接地電極 13 内燃機関 15 二次コイル 16 一次コイル 22 コンデンサ 31 第1ハイテンションコード(一方の組の高電圧コ
ード) 32 第2ハイテンションコード(他方の組の高電圧コ
ード) 33 ケーシング(導電体) 34 第1電極板 35 第2電極板 36 第1埋設体(第1絶縁体) 37 第2埋設体(第2絶縁体) 38 第1カバー(第1被覆体) 39 第2カバー(第2被覆体) 44 回路基盤 61 二次コイル 62 両極点火コイル 64 第1ハイテンションコード(第1高電圧コード) 66 第2ハイテンションコード(第2高電圧コード)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)一端が点火コイルの二次側に接続
    され、他端が複数のスパークプラグの各々に接続され、
    2つの組に分けられた複数の高電圧コードと、 (b)これらの高電圧コードのうちの一方の組の高電圧
    コードと他方の組の高電圧コードとの間に設けられ、接
    地された導電体と、 (c)この導電体の一端面と前記一方の組の高電圧コー
    ドとの間に設けられ、前記一方の組の高電圧コードに印
    加される二次電圧に応じた電気信号を取り出す第1電極
    と、 (d)前記導電体の他端面と前記他方の組の高電圧コー
    ドとの間に設けられ、前記他方の組の高電圧コードに印
    加される二次電圧に応じた電気信号を取り出す第2電極
    と、 (e)前記一方の組の高電圧コードと前記第1電極とを
    絶縁すると共に、前記導電体と前記第1電極とを絶縁す
    る第1絶縁体と、 (f)前記他方の組の高電圧コードと前記第2電極とを
    絶縁すると共に、前記導電体と前記第2電極とを絶縁す
    る第2絶縁体とを備え、 (g)前記一方の組の高電圧コードは、前記第1絶縁体
    側の逆側が電磁波シールド材料製の第1被覆体により覆
    われ、前記他方の組の高電圧コードは、前記第2絶縁体
    側の逆側が電磁波シールド材料製の第2被覆体により覆
    われていると共に、 前記第1電極と前記導電体との間の静電容量を、前記第
    1電極と前記一方の組の高電圧コードとの間に形成され
    る静電容量に比較して大きくし、 前記第2電極と前記導電体との間の静電容量を、前記第
    2電極と前記他方の組の高電圧コードとの間に形成され
    る静電容量に比較して大きくしたことを特徴とする内燃
    機関用二次電圧検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関用二次電圧検
    出装置において、 前記導電体は、内部に回路基盤を収容する収容室を形成
    する電磁波シールド材料製のケーシングであることを特
    徴とする内燃機関用二次電圧検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の内燃機関用二次電圧検出装置において、 前記第1被覆体または前記第2被覆体は、前記一方の組
    の高電圧コードまたは前記他方の組の高電圧コードとの
    間に弾性体を有し、内燃機関や車体等のボディアース部
    位に電気的に接続されていることを特徴とする内燃機関
    用二次電圧検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のうちいずれか
    に記載の内燃機関用二次電圧検出装置において、 前記点火コイルは、二次コイルに2つのスパークプラグ
    を接続したディストリビュータレスイグニッションシス
    テムの複数の両極点火コイルであって、 前記一方の組の高電圧コードは、同じ極性の複数本の第
    1高電圧コードよりなり、前記他方の組の高電圧コード
    は、前記複数本の第1高電圧コードと極性が異なる極性
    の複数本の第2高電圧コードよりなることを特徴とする
    内燃機関用二次電圧検出装置。
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