JPH0632317U - 液体用紙容器 - Google Patents

液体用紙容器

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JPH0632317U
JPH0632317U JP6817892U JP6817892U JPH0632317U JP H0632317 U JPH0632317 U JP H0632317U JP 6817892 U JP6817892 U JP 6817892U JP 6817892 U JP6817892 U JP 6817892U JP H0632317 U JPH0632317 U JP H0632317U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の、天面が屋根形又は平坦な縦長直方体の
紙積層材料製の液体用紙容器については、液体用紙容器
の天面又は底面が、必ず紙積層材料を3枚以上重ねて熱
融着して製箱するものであって、また液体用紙容器の下
部の側面が内容物の重量によって膨らんだ状態になるも
のであって、液もれなどの原因になって、外観上も好ま
しいものではなかった。 【構成】本考案は、折り目線(e)を山折りして、左右の
熱融着片と熱融着片との内面どうしを平面状に熱融着し
て、弓状の曲折り線(a,a)を山折りして、太鼓形の底面
板を曲面状に形成して、前面板と後面板との下部を曲面
状に膨らんで形成して、熱融着片の幅広部分を側面板の
表面に接着して液体用紙容器の下部を強化,安定させた
後に、内容物を充填して、上端部の内面どうしを平面状
に熱融着して密封した液体用紙容器である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、牛乳やジュースや詰替用の液体洗剤などの、紙積層材料製の1枚の ブランクから製箱できて、液もれなどの心配が少ない液体用紙容器に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来から、牛乳やジュースや酒類などの、天面が屋根形又は平坦な縦長直方体 の紙積層材料製の液体用紙容器が広く用いられているものであって、またジュー スや油脂類や詰替用の液体洗剤などの、スタンディングパウチと通称される底面 をW折りした樹脂フィルム製の液体用自立容器が用いられているものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
最近の、地球環境に係る廃棄物処理問題に関連して、牛乳やジュースや詰替用 の液体洗剤などにおいては、従来のプラスチック製の液体用ボトル容器や樹脂フ ィルム製の液体用自立容器に替えて、廃棄時の処理,処分が容易な紙積層材料製 の液体用紙容器を採用する傾向が高まっているものである。
【0004】 しかしながら、前記の天面が屋根形又は平坦な縦長直方体の紙積層材料製の液 体用紙容器については、液体用紙容器の天面又は底面が、必ず紙積層材料を3枚 以上重ねて熱融着して製箱するものであって、また縦長直方体の液体用紙容器の 下部の側面が、内容物の重量によって膨らんだ状態になるものであって、液体用 紙容器の液もれや損傷などの原因になって、外観上も好ましいものではなかった 。
【0005】 また、前記のスタンディングパウチと通称される底面をW折りした樹脂フィル ム製の液体用自立容器については、液体用自立容器を開封して、内容物を一度に 使い切る場合は問題はないが、樹脂フィルムが軟質であるために、内容物が一部 残った時に、液体用自立容器の自立性が失われることが問題であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するために、本考案は、図1に示すように、弓状の曲 折り線(a,a)と折り目線(b,b,c,c,d,d,e)とを介して、縦長長方形の側面前板(11, 11)と略中央より下部に幅広部分(13)をそれぞれ有する縦長長方形の熱融着片(12 ,12)とを、左右に連設した縦長長方形状の前面板(10)と、傾斜角45度の2本の 折り目線(f,f)をそれぞれ有する折返し片(21,21)と熱融着片の延長部分(12,12,3 2,32)とを、左右に連設した太鼓形の底面板(20)と、それぞれ縦長長方形の側面 後板(31,31)と熱融着片(32,32)とを、左右に連設した縦長長方形状の後面板(30) と、を上下に順に連設した、少なくとも内面に熱融着性樹脂層を積層した紙積層 材料製の液体用紙容器のブランクであって、 この図1に示す液体用紙容器のブランクを、図2に示すように、まず折り目線 (e)を山折り(外面(印刷面)側が山になる、以下同じ)して、左右の熱融着片(12,12 )と熱融着片(32,32)との内面どうしを平面状に熱融着(40)して、弓状の曲折り線 (a,a)を山折りして折り目線(b,b,c,c,d,d,f,f,f,f)を山折り又は谷折り(外面(印 刷面)側が谷になる、以下同じ)して、太鼓形の底面板(20)を曲面状に形成して左 右の折返し片(21,21)を突出させて三角形状に形成した後に、熱融着した左右の 熱融着片(12,32,12,32)を折り曲げて、熱融着片(12,12)の幅広部分(13,13)を側 面後板(31,31)の表面にそれぞれ接着して、また三角形状に形成した左右の折返 し片(21,21)を折り曲げて、曲面状に形成した太鼓形の底面板(20)の表面(下面) にそれぞれ接着して、続いて内容物を充填した後に、左右の側面前板(11,11)及 び前面板(10)の上端部と左右の側面後板(31,31)及び後面板(30)の上端部(図1の 下端部)との内面どうしを、平面状に熱融着(40)して密封したことを特徴とする 、紙積層材料製の1枚のブランクから製箱できて、液もれなどの心配が少ない液 体用紙容器を提供するものである。
【0007】 また本考案は、図1及び図2に示す液体用紙容器において、図3に示すように 、左右の側面前板(11,11)及び前面板(10)の上部と左右の側面後板(31,31)及び後 面板(30)の上部との内面どうしを、平面状に熱融着(40)して把手孔を設けたこと によって、消費者などへの取扱い上の利便を図った液体用紙容器を提供するもの である。
【0008】 さらに本考案は、図4に示すように、図1に示す液体用紙容器のブランクの、 左右の側面前板(11,11)及び前面板(10)の上端部に、横長長方形の天面前板(60) と傾斜角45度の折り目線(g)をそれぞれ有する左右の折返し片(61,61)と左右の 熱融着片の延長部分(12,12)と横長長方形の上部の熱融着片(62)とを、折り目線( b,b,c,c,h,i)を介して連設して、また前記の左右の側面後板(31,31)及び後面板( 30)の上端部(図4の下端部)に、横長長方形の天面後板(70)と傾斜角45度の折 り目線(j)をそれぞれ有する左右の折返し片(71,71)と左右の熱融着片の延長部分 (32,32)と横長長方形の上部の熱融着片(72)とを、折り目線(b,b,c,c,k,m)を介し て連設した、少なくとも内面に熱融着性樹脂層を積層した紙積層材料製の液体用 紙容器のブランクであって、 この図4に示す液体用紙容器のブランクを、図5に示すように、まず折り目線 (e)を山折りして、左右の熱融着片(12,12)と熱融着片(32,32)との内面どうしを 平面状に熱融着(40)して、弓状の曲折り線(a,a)を山折りして折り目線(b,b,c,c, d,d,f,f,f,f)を山折り又は谷折りして、太鼓形の底面板(20)を曲面状に形成して 左右の折返し片(21,21)を突出させて三角形状に形成した後に、熱融着した左右 の熱融着片(12,32,12,32)を折り曲げて、熱融着片(12,12)の幅広部分(13,13)を 側面後板(31,31)の表面にそれぞれ接着して、また三角形状に形成した左右の折 返し片(21,21)を折り曲げて、曲面状に形成した太鼓形の底面板(20)の表面(下面 )にそれぞれ接着して、続いて内容物を充填した後に、上部の熱融着片(62)と熱 融着片(72)との内面どうしを平面状に熱融着(40)して密封して、次に折り目線(g ,g,h,i,j,j,k,m)を山折り又は谷折りして、天面前板(60)と天面後板(70)とを同 一の平面状に形成して左右の折返し片(61,71,61,71)を突出させて三角形状に形 成して、この三角形状に形成した左右の折返し片(61,71,61,71)を折り曲げて、 側面前板(11,11)及び側面後板(31,31)の表面にそれぞれ接着したことによって、 生産者などへの梱包上の利便を図った液体用紙容器を提供するものである。
【0009】
【実施例】
<実施例1> 図1は、本考案の実施例1における、液体用紙容器のブランクの平面図である 。すなわち、弓状の曲折り線(a,a)と折り目線(b,b,c,c,d,d,e)とを介して、縦長 長方形の側面前板(11,11)と略中央より下部に幅広部分(13)をそれぞれ有する縦 長長方形の熱融着片(12,12)とを、左右に連設した縦長長方形状の前面板(10)と 、傾斜角45度の2本の折り目線(f,f)をそれぞれ有する折返し片(21,21)と熱融 着片の延長部分(12,12,32,32)とを、左右に連設した太鼓形の底面板(20)と、そ れぞれ縦長長方形の側面後板(31,31)と熱融着片(32,32)とを、左右に連設した縦 長長方形状の後面板(30)と、を上下に順に連設した、少なくとも内面に熱融着性 樹脂層を積層した紙積層材料製の液体用紙容器のブランクであって、内面に30 μmのポリエチレン層を積層した310g/m2の未晒クラフトボール紙を用いて、 外面側に通常の印刷をして、打抜型を用いた通常の打抜工程で、底面板(20)の縦 ,横がそれぞれ7cm,9cmで高さが25cmであって、内容量が1200mlの詰替用 の液体洗剤用の液体用紙容器のブランクを作製した状態を示したものである。
【0010】 図2は、実施例1の液体用紙容器における、内容物を充填して密封した状態を 示す前面図(A)及び側面図(B)及び底面図(C)である。すなわち、この図1に示 す液体用紙容器のブランクを、まず折り目線(e)を山折りして、左右の熱融着片( 12,12)と熱融着片(32,32)との内面どうしを平面状に熱融着(40)して、弓状の曲 折り線(a,a)を山折りして折り目線(b,b,c,c,d,d,f,f,f,f)を山折り又は谷折りし て、太鼓形の底面板(20)を曲面状に形成して左右の折返し片(21,21)を突出させ て三角形状に形成した後に、図2(B)に示すように、熱融着した左右の熱融着片 (12,32,12,32)を折り曲げて、熱融着片(12,12)の幅広部分(13,13)を側面後板(31 ,31)の表面にそれぞれ接着して、また図2(C)に示すように、三角形状に形成し た左右の折返し片(21,21)を折り曲げて、曲面状に形成した太鼓形の底面板(20) の表面(下面)にそれぞれ接着して、続いて内容物である液体洗剤を充填した後に 、左右の側面前板(11,11)及び前面板(10)の上端部と左右の側面後板(31,31)及び 後面板(30)の上端部との内面どうしを、図2(A)に示すように、平面状に熱融着 (40)して密封した状態を示したものである。
【0011】 本実施例の液体用紙容器においては、まず折り目線(e)を山折りして、左右の 熱融着片(12,12)と熱融着片(32,32)との内面どうしを平面状に熱融着(40)したこ とによって、また内容物である液体洗剤を充填した後に、左右の側面前板(11,11 )及び前面板(10)の上端部と左右の側面後板(31,31)及び後面板(30)の上端部との 内面どうしを、平面状に熱融着(40)して密封したことによって、紙積層材料を3 枚以上重ねて熱融着することがないために、これらの平面状の熱融着(40)が完全 で、液もれなどの心配が少ない液体用紙容器が得られたものであって、液体用紙 容器の上端部を平面状に熱融着(40)したままであるために、カット切込みや鋏な どを使っての開封が容易な液体用紙容器が得られたものである。
【0012】 また、本実施例の液体用紙容器においては、弓状の曲折り線(a,a)を山折りし て太鼓形の底面板(20)を曲面状に形成して、前面板(10)と後面板(30)との下部を 曲面状に膨らんで形成したことによって、内容物の重量に対して、液体用紙容器 の前面板(10)と後面板(30)との下部を強化して安定させたものであって、また熱 融着片(12,12)の幅広部分(13,13)を側面後板(31,31)の表面にそれぞれ接着した ことによって、同様に内容物の重量に対して、液体用紙容器の熱融着した左右の 熱融着片(12,32,12,32)の下部を強化して安定させたものであって、外観上も安 定感が優れた液体用紙容器が得られたものである。
【0013】 なお、本実施例の、少なくとも内面に熱融着性樹脂層を積層した紙積層材料に ついては、剛性がある190〜400g/m2の適宜の板紙などを用いて、内面側に 適宜の熱融着性樹脂層を積層した他に、充填して収容する内容物の種類と要求特 性に応じて、適宜の強靱性樹脂層や低吸着性樹脂層やアルミホイル層などを、外 面側又は内面(中間層)側に積層した紙積層材料を制約なく用いることが出来るも のである。
【0014】 <実施例2> 図3は、実施例2の液体用紙容器における、内容物を充填して密封した状態を 示す部分前面図である。すなわち、図1及び図2に示す実施例1の液体用紙容器 において、左右の側面前板(11,11)及び前面板(10)の上部と左右の側面後板(31,3 1)及び後面板(30)の上部との内面どうしを、平面状に熱融着(40)して把手孔を設 けた状態を、複数例示したものである。
【0015】 本実施例の、平面状に熱融着(40)して設けた把手孔については、実施例1の、 左右の側面前板(11,11)及び前面板(10)の上端部と左右の側面後板(31,31)及び後 面板(30)の上端部との内面どうしを、平面状に熱融着(40)して密封する工程と同 時に又は別工程で、液体用紙容器の上部の適宜の場所に、適宜の形状の従来公知 の把手孔を設けたことによって、消費者などへの取扱い上の利便を図ったもので あって、例えば図2(A)に示すように、液体用紙容器の上端部を平面状に熱融着 (40)して密封する工程と同時に、打抜型を併用した平面状の熱融着工程で、液体 用紙容器の上部の中央部分に、U字状の切れ目線(o)と折り目線(n)とを有する横 長長円形の把手孔を設けたものであって、また図2(B)に示すように、液体用紙 容器の上端部を平面状に熱融着(40)して密封する工程に引続いて、打抜型を併用 した平面状の熱融着工程で、液体用紙容器の上部の中央部分に、長円状の切れ目 線(o)で中を切欠いた横長長円形の把手孔を設けたものであって、さらに図2(C )に示すように、液体用紙容器の上端部を平面状に熱融着(40)して密封する工程 に引続いて、打抜型を併用した平面状の熱融着工程で、液体用紙容器の上部の右 側部分に、H字状の切れ目線(o)と2本の折り目線(n,n)とを有する斜め長円形の 把手孔を設けて、液体用紙容器の上部の右側部分の角を丸めたものである。
【0016】 <実施例3> 図4は、本考案の実施例3における、液体用紙容器のブランクの平面図である 。すなわち、図1に示す実施例1の液体用紙容器のブランクの、左右の側面前板 (11,11)及び前面板(10)の上端部に、横長長方形の天面前板(60)と傾斜角45度 の折り目線(g)をそれぞれ有する左右の折返し片(61,61)と左右の熱融着片の延長 部分(12,12)と横長長方形の上部の熱融着片(62)とを、折り目線(b,b,c,c,h,i)を 介して連設して、また前記の左右の側面後板(31,31)及び後面板(30)の上端部に 、横長長方形の天面後板(70)と傾斜角45度の折り目線(j)をそれぞれ有する左 右の折返し片(71,71)と左右の熱融着片の延長部分(32,32)と横長長方形の上部の 熱融着片(72)とを、折り目線(b,b,c,c,k,m)を介して連設した、少なくとも内面 に熱融着性樹脂層を積層した紙積層材料製の液体用紙容器のブランクであって、 実施例1と同様に、内面に30μmのポリエチレン層を積層した310g/m2の未 晒クラフトボール紙を用いて、外面側に通常の印刷をして、打抜型を用いた通常 の打抜工程で、底面板(20)の縦,横がそれぞれ7cm,9cmで、前面板(10)及び後面 板(30)の高さが20cmであって、内容量が1200mlの詰替用の液体洗剤用の液 体用紙容器のブランクを作製した状態を示したものである。
【0017】 図5は、実施例3の液体用紙容器における、内容物を充填して密封した状態を 示す斜視図である。すなわち、この図4に示す液体用紙容器のブランクを、実施 例1と同様に、まず折り目線(e)を山折りして、左右の熱融着片(12,12)と熱融着 片(32,32)との内面どうしを平面状に熱融着(40)して、弓状の曲折り線(a,a)を山 折りして折り目線(b,b,c,c,d,d,f,f,f,f)を山折り又は谷折りして、太鼓形の底 面板(20)を曲面状に形成して左右の折返し片(21,21)を突出させて三角形状に形 成した後に、図2(B)に示すように、熱融着した左右の熱融着片(12,32,12,32) を折り曲げて、熱融着片(12,12)の幅広部分(13,13)を側面後板(31,31)の表面に それぞれ接着して、また図2(C)に示すように、三角形状に形成した左右の折返 し片(21,21)を折り曲げて、曲面状に形成した太鼓形の底面板(20)の表面(下面) にそれぞれ接着して、続いて内容物である液体洗剤を充填した後に、上部の熱融 着片(62)と熱融着片(72)との内面どうしを平面状に熱融着(40)して密封して、次 に折り目線(g,g,h,i,j,j,k,m)を山折り又は谷折りして、天面前板(60)と天面後 板(70)とを同一の平面状に形成して左右の折返し片(61,71,61,71)を突出させて 三角形状に形成して、この三角形状に形成した左右の折返し片(61,71,61,71)を 折り曲げて、側面前板(11,11)及び側面後板(31,31)の表面にそれぞれ接着した状 態を示したものである。
【0018】 本実施例の液体用紙容器においては、まず折り目線(e)を山折りして、左右の 熱融着片(12,12)と熱融着片(32,32)との内面どうしを平面状に熱融着(40)したこ とによって、また内容物である液体洗剤を充填した後に、上部の熱融着片(62)と 熱融着片(72)との内面どうしを平面状に熱融着(40)して密封したことによって、 実施例1及び実施例2と同様に、紙積層材料を3枚以上重ねて熱融着することが ないために、これらの平面状の熱融着(40)が完全で、液もれなどの心配が少ない 液体用紙容器が得られたものであって、液体用紙容器の上部の熱融着片(62)と熱 融着片(72)とを平面状に熱融着(40)して、前記の三角形状に形成した左右の折返 し片(61,71,61,71)を折り曲げて、それぞれ軽く接着したものであるために、そ れぞれ接着した左右の折返し片(61,71,61,71)を剥がして、カット切込みや鋏な どを使っての開封が容易な液体用紙容器が得られたものである。
【0019】 また、本実施例の液体用紙容器においては、実施例1及び実施例2と同様に、 弓状の曲折り線(a,a)を山折りして太鼓形の底面板(20)を曲面状に形成して、前 面板(10)と後面板(30)との下部を曲面状に膨らんで形成したことによって、内容 物の重量に対して、液体用紙容器の前面板(10)と後面板(30)との下部を強化して 安定させたものであって、また熱融着片(12,12)の幅広部分(13,13)を側面後板(3 1,31)の表面にそれぞれ接着したことによって、同様に内容物の重量に対して、 液体用紙容器の熱融着した左右の熱融着片(12,32,12,32)の下部を強化して安定 させたものであって、外観上も安定感が優れた液体用紙容器が得られたものであ る。
【0020】 さらに、本実施例の液体用紙容器においては、実施例1の液体用紙容器の上端 部に、横長長方形の天面前板(60)と天面後板(70)とを連設して、内容物である液 体洗剤を充填した後に、上部の熱融着片(62)と熱融着片(72)との内面どうしを平 面状に熱融着(40)して密封して、天面前板(60)と天面後板(70)とを同一の平面状 に形成したことによって、実施例1及び実施例3に示すように、同一の内容量( 1200ml)で液体用紙容器の(前面板(10)及び後面板(30)の)高さを低く(25cm −20cm=5cm)できるものであって、また前記の突出させて三角形状に形成し た左右の折返し片(61,71,61,71)を折り曲げて、側面前板(11,11)及び側面後板(3 1,31)の表面にそれぞれ接着したことによって、実施例1及び実施例3に示すよ うに、液体用紙容器の左右幅を小さく(約8cm、例えば側面前板(11)と熱融着片(1 2)との幅の2倍)できるものであって、生産者などへの梱包上の利便を図ったも のである。
【0021】
【考案の効果】
以上、実施例に示すとおり、本考案の液体用紙容器においては、紙積層材料を 3枚以上重ねて熱融着することがないために、少なくとも内面に熱融着性樹脂層 を積層した紙積層材料の、内面どうしの平面状の熱融着(40)が完全であって、液 もれなどの心配が少ない液体用紙容器を提供できるものである。
【0022】 また、実施例に示すとおり、本考案の液体用紙容器においては、弓状の曲折り 線(a,a)を山折りして太鼓形の底面板(20)を曲面状に形成して、前面板(10)と後 面板(30)との下部を曲面状に膨らんで形成したことによって、また熱融着片(12, 12)の幅広部分(13,13)を側面後板(31,31)の表面にそれぞれ接着したことによっ て、内容物の重量に対して、液体用紙容器の下部を強化して安定させたものであ って、外観上も安定感が優れた液体用紙容器を提供できるものである。
【0023】 さらに、本考案の液体用紙容器については、紙積層材料製の1枚のブランクか ら製箱できる液体用紙容器であって、紙積層材料の端面が内容物に接触しない( 端面への滲込み防止策が不要)、また紙積層材料の内面どうしを熱融着する(外面 側に熱融着性樹脂層が不要)などの、廃棄時の処理,処分が容易であって、製造費 用が廉価な液体用紙容器を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1における、液体用紙容器のブ
ランクの平面図である。
【図2】実施例1の液体用紙容器における、内容物を充
填して密封した状態を示す前面図(A)及び側面図(B)及
び底面図(C)である。
【図3】実施例2の液体用紙容器における、内容物を充
填して密封した状態を示す部分前面図である。
【図4】本考案の実施例3における、液体用紙容器のブ
ランクの平面図である。
【図5】実施例3の液体用紙容器における、内容物を充
填して密封した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 …前面板 11 …側面前板 12,32,62,72 …熱融着片,熱融着片の延長部分 13 …熱融着片(12)の幅広部分 20 …底面板 21,61,71 …折返し片 30 …後面板 31 …側面後板 40 …熱融着した部分 60 …天面前板 70 …天面後板 a …曲折り線 b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,m,n …折り目線 o …切れ目線

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弓状の曲折り線(a,a)と折り目線(b,b,c,c,
    d,d,e)とを介して、縦長長方形の側面前板(11,11)と略
    中央より下部に幅広部分(13)をそれぞれ有する縦長長方
    形の熱融着片(12,12)とを、左右に連設した縦長長方形
    状の前面板(10)と、傾斜角45度の2本の折り目線(f,
    f)をそれぞれ有する折返し片(21,21)と熱融着片の延長
    部分(12,12,32,32)とを、左右に連設した太鼓形の底面
    板(20)と、それぞれ縦長長方形の側面後板(31,31)と熱
    融着片(32,32)とを、左右に連設した縦長長方形状の後
    面板(30)と、を上下に順に連設した、少なくとも内面に
    熱融着性樹脂層を積層した紙積層材料製の液体用紙容器
    のブランクであって、 この液体用紙容器のブランクを、まず折り目線(e)を山
    折りして、左右の熱融着片(12,12)と熱融着片(32,32)と
    の内面どうしを平面状に熱融着して、弓状の曲折り線
    (a,a)を山折りして折り目線(b,b,c,c,d,d,f,f,f,f)を山
    折り又は谷折りして、太鼓形の底面板(20)を曲面状に形
    成して左右の折返し片(21,21)を突出させて三角形状に
    形成した後に、熱融着した左右の熱融着片(12,32,12,3
    2)を折り曲げて、熱融着片(12,12)の幅広部分(13,13)を
    側面後板(31,31)の表面にそれぞれ接着して、また三角
    形状に形成した左右の折返し片(21,21)を折り曲げて、
    曲面状に形成した太鼓形の底面板(20)の表面(下面)にそ
    れぞれ接着して、続いて内容物を充填した後に、左右の
    側面前板(11,11)及び前面板(10)の上端部と左右の側面
    後板(31,31)及び後面板(30)の上端部との内面どうし
    を、平面状に熱融着して密封したことを特徴とする液体
    用紙容器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の液体用紙容器において、
    左右の側面前板(11,11)及び前面板(10)の上部と左右の
    側面後板(31,31)及び後面板(30)の上部との内面どうし
    を、平面状に熱融着して把手孔を設けたことを特徴とす
    る液体用紙容器。
  3. 【請求項3】前記の左右の側面前板(11,11)及び前面板
    (10)の上端部に、横長長方形の天面前板(60)と傾斜角4
    5度の折り目線(g)をそれぞれ有する左右の折返し片(6
    1,61)と左右の熱融着片の延長部分(12,12)と横長長方形
    の上部の熱融着片(62)とを、折り目線(b,b,c,c,h,i)を
    介して連設して、また前記の左右の側面後板(31,31)及
    び後面板(30)の上端部に、横長長方形の天面後板(70)と
    傾斜角45度の折り目線(j)をそれぞれ有する左右の折
    返し片(71,71)と左右の熱融着片の延長部分(32,32)と横
    長長方形の上部の熱融着片(72)とを、折り目線(b,b,c,
    c,k,m)を介して連設した、少なくとも内面に熱融着性樹
    脂層を積層した紙積層材料製の液体用紙容器のブランク
    であって、 この液体用紙容器のブランクを、まず折り目線(e)を山
    折りして、左右の熱融着片(12,12)と熱融着片(32,32)と
    の内面どうしを平面状に熱融着して、弓状の曲折り線
    (a,a)を山折りして折り目線(b,b,c,c,d,d,f,f,f,f)を山
    折り又は谷折りして、太鼓形の底面板(20)を曲面状に形
    成して左右の折返し片(21,21)を突出させて三角形状に
    形成した後に、熱融着した左右の熱融着片(12,32,12,3
    2)を折り曲げて、熱融着片(12,12)の幅広部分(13,13)を
    側面後板(31,31)の表面にそれぞれ接着して、また三角
    形状に形成した左右の折返し片(21,21)を折り曲げて、
    曲面状に形成した太鼓形の底面板(20)の表面(下面)にそ
    れぞれ接着して、続いて内容物を充填した後に、上部の
    熱融着片(62)と熱融着片(72)との内面どうしを平面状に
    熱融着して密封して、次に折り目線(g,g,h,i,j,j,k,m)
    を山折り又は谷折りして、天面前板(60)と天面後板(70)
    とを同一の平面状に形成して左右の折返し片(61,71,61,
    71)を突出させて三角形状に形成して、この三角形状に
    形成した左右の折返し片(61,71,61,71)を折り曲げて、
    側面前板(11,11)及び側面後板(31,31)の表面にそれぞれ
    接着したことを特徴とする、請求項1に記載の液体用紙
    容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006117318A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Hiroo Ichikawa 密閉型容器とその製造方法
JP2011116406A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Kawakami Sangyo Co Ltd シール機、包装袋のシール方法、及び、取手穴付き包装袋
JP2016098031A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 凸版印刷株式会社 災害時緊急給水用袋

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