JPH06322768A - 深穴ボーリング装置およびそのボーリング工具の前進速度を制御する方法 - Google Patents
深穴ボーリング装置およびそのボーリング工具の前進速度を制御する方法Info
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Abstract
具を備える溝削りフライスのような深穴ボーリング装置
であって、広い速度範囲にわたってボーリング工具の垂
直方向移動の正確な制御を行える深穴ボーリング装置お
よび方法を提供することにある。 【構成】 本発明の深穴ボーリング装置は、地中に下降
させられ得るボーリング工具を備え、このボーリング工
具は、その駆動装置が少なくとも2つの駆動装置(2
8,30)によって構成され、これらの駆動装置が差動
歯車式あるいは液圧式動力分割伝達装置(32)によっ
て相互に連結されている場合に広い速度範囲にわたって
高精度で動かされ得る。
Description
項1の前文部分に記載の深穴ボーリング装置および請求
項14の前文部分に記載の方法に関する。
えば、溝削りフライスは公知であり、このような溝削り
フライスは、ブラケットを有する案内式トロリを包含
し、このブラケットに、ケーブル・ウィンチによってカ
ッタフレームが垂直方向に移動可能に吊り下げられてい
る。一般的には、電動式あるいは液圧作動式ケーブル・
ウィンチおよび液圧シリンダが垂直方向に移動できるよ
うに設けてある。
は、カッタフレームが切削ベース上に最高速度で下降で
きなければならず、また、切削ベース付近で、垂直方向
速度に関して非常に正確な制御を行わなければならない
という問題がある。
異なった要件は、一般に、駆動機構の伝達比をそれ相応
に選択するという妥協の下に解決している。遅い伝達比
の場合には、カッタフレームは、不作動位置と切削ベー
スの間で前後に急速に動かされるが、ベース付近でのカ
ッタフレームの制御に必要な精度は得られないことが多
い。しかしながら、高い伝達比を選んだ場合には、カッ
タフレームは切削ベース付近において垂直速度について
正確に制御され得るが、カッタフレームが切削ベースと
フレームの頂部の不作動位置の間の2つの最も離れた位
置に到達するまで長い時間がかかる。しかしながら、多
段式制御装置を設けると、費用がかかる。
速度範囲にわたってボーリング工具の垂直方向移動の正
確な制御を行えるタイプの深穴ボーリング装置および制
御方法を提供することにある。
イスの場合、問題は、特許請求の範囲の請求項1に記載
の装置、すなわち、地中に下降させることのできるボー
リング工具を備える溝削りフライスのような深穴ボーリ
ング装置であって、ボーリング工具(16)のための駆
動装置が少なくとも2つの駆動装置(28、30)で構
成してあり、これらの駆動装置が差動歯車式あるいは液
圧式の動力分割伝達装置(32)によって相互に連結し
てあることを特徴とする深穴ボーリング装置によって解
決される。本発明のさらなる有利な発展は他の請求項の
主題事項を構成する。
を使用することによって、ボーリング工具の前進速度、
たとえば、カッタフレームの垂直方向速度は、2つの駆
動装置の間の速度差によって非常に広い範囲において非
常に正確に制御され得ると共に、カッタフレームの移動
方向は、2つの駆動装置の絶対回転方向によって固定さ
れる。
に移動させられ得る場合、2つの駆動装置の速度は、液
圧式動力分割伝達装置によって合算され、カッタフレー
ムの対応する急速垂直移動に変換される。したがって、
カッタフレームが上方あるいは下方のいずれに移動して
いても、2つの駆動装置の回転方向は定まる。
の回転方向は同じであり、その結果、2つの駆動装置の
小さい速度差によって、差動歯車の従動側のみが低回転
速度となり、これはカッタフレームの非常に限られた垂
直方向速度を生じさせることになる。これは、個々の駆
動装置の高い方の速度が単一の駆動装置の非常に低い速
度よりもより良好に調整できるために、可能となる。
えた支持機構は、種々の方法、たとえば、ケーブル・ウ
ィンチ、スピンドル駆動装置、チェーン駆動装置あるい
はラック駆動装置で構成され得る。駆動装置は、フレー
ムでもカッタフレームでもいずれにも設置できる。汚染
感度が最低であることにより、ケーブル・ウィンチ駆動
装置が非常に有利であることが証明されている。ケーブ
ル・ウィンチの駆動装置はフレーム上に設置される。
しくは、電気式あるいは液圧式のモータとして構成さ
れ、本発明の非常に有利な特徴によれば、支持ケーブル
の引張り力測定装置によって調整され得る。駆動装置
は、支持ケーブルの引張り力が減少するときに2つの駆
動装置の速度差が非常に正確に設定されるように制御さ
れる。しかしながら、2つの駆動装置の速度差は、一定
の設定された所望値に対して引張り力が増大するときに
増大する。これは、たとえば、カッタフレームがより緩
い土壌層に遭遇し、カッタホイールがカッタフレームの
垂直速度よりも急速にカッタフレーム下方の土壌を除去
する場合である。こうして、カッタフレーム上に設置さ
れたカッタホイールに作用する力を正確に調節すること
ができる。この力は、少なくともケーブル・ウィンチ駆
動装置の場合にカッタフレームの重量までの一定値に決
定することができる。したがって、土壌内において、カ
ッタフレームの前進速度は、緩い土壌におけるよりも低
くなり、しかも、なんらの手動設定も不要である。
動歯車を設置すると好ましい。支持ケーブルの収容ドラ
ムが差動歯車式あるいは液圧式動力分割伝達装置の従動
側となり、それによって、動力分割伝達装置が好ましく
はいくつかの同心の遊星歯車で構成され得る。
しく説明する。
を備えるレール案内式トロリまたはキャリッジ10を包
含する。このブラケット12上には、支持ケーブル14
によってカッタフレーム16が吊り下げられており、こ
のカッタフレーム16上には、2つの液圧モータ18に
よって駆動される2対のカッタホイール13が設けてあ
る。
ース管路20によって行われる。カッタホイール13に
よって砕かれた土壌は、別のホース22によって、地表
に吸い出される。この吸い出しプロセスは、スロット2
4に支持流体(ベントナイト)を満たすことによって助
けられる。
の支持ケーブル14は、スロット24内でケーブル・ウ
ィンチ26(図2参照)上を案内される。ケーブル・ウ
ィンチ26は、トロリ10に装着してある。ケーブル・
ウィンチ26は、2つの液圧式あるいは電気式のモータ
28、30によって駆動される。これらのモータの従動
側は液圧式動力分割伝達装置32に連結されており、こ
の動力分割伝達装置32はウィンチ26のウィンチ・ド
ラム34内に設置してある。ドラム34は液圧式動力分
割伝達装置32の出力軸となる。差動歯車32は5つの
遊星歯車36を包含し、これらの遊星歯車36は、2つ
のモータ28、30間の速度差をケーブル・ウィンチ2
6のドラム34に伝達するようになっている。
が、かなりの低速、高速の両方で駆動され得、特に低速
範囲では、適切なトルクが利用できるようになる。ウィ
ンチ26のドラム34の低速は、カッタフレーム16の
垂直方向移動を遅くする。これは、カッタフレーム16
がスロット24のベース領域に置かれ、垂直方向速度が
主としてフライス速度によって決定される場合に必要で
ある。対応する垂直方向速度は、支持ケーブル14の引
張り力または速度の測定によって非常に適切にこの領域
で生じ得る。こうして得られた測定信号は、制御装置に
送られ、この制御装置は、支持ケーブル14の引張り力
あるいは速度またはこれら両方が減少するときに、2つ
のモータ28、30間の周波数差を確実に減らすことが
できる。これは、カッタフレーム16がより稠密な土壌
に遭遇し、前進速度を落とさなければならない場合であ
る。2つのモータ28、30間の速度差は、引張り力ま
たは速度あるいはこれら両方が高い場合に増大し、カッ
タフレーム16がより速い前進速度に追従することがで
きる。これにより、カッタホイール13対にはっきりと
定まったスラストを設定するのを可能とし、前進速度の
制御を完全に自動的に行うことができる。或る特定の深
さ(例えば巻き出された支持ケーブル14の特定長に対
応する深さ)に到達すると、カッタフレーム16は自動
的に所定速度で不作動位置へ持って行かれるか、あるい
は、次の作動位置へ動かされる。
チ駆動装置の利点は、低速時に高いトルクが利用できる
ということにある。単一の電気モータまたは液圧モータ
を公知の溝削りフライスで用いるとき、これはシフトア
ップ式歯車を用いることによって行われ得る。しかしな
がら、これはカッタフレームの垂直方向移動の最高速度
を低下させる。より長い伝達比が選ばれた場合、電気モ
ータも液圧モータももはや必要なトルクを得ることはで
きない。公知の方法では、この問題は、非常に複雑で高
価な二次調整を行って初めて解決できる。
ルクは、モータ28、30の絶対速度によって非常に正
確に調節され得る。2つのモータの絶対速度が高くなれ
ばそれだけ、回転速度差でウィンチ・ドラム34に伝え
られるトルクは高くなる。液圧モータを用いるとき、垂
直方向移動の低速は、高い特定の出力と低い速度差と共
に、2つの液圧モータ28、30の高い絶対速度によっ
て設定される。
は、変速歯車とほぼ同じように差動歯車として構成さ
れ、駆動は、一方では、太陽歯車によって行われ、他方
では、内部歯車によって行われる。1つの経路、たとえ
ば、太陽歯車については、駆動装置はこのウィンチサイ
ズについて標準の伝達比を有し、急速昇降移動のために
用いられる。
段式遊星歯車が用いられ、特に高い伝達比の場合、この
駆動装置によって、非常に高い速度を得ることができ
る。もし、速度、特に静止速度、特にケーブルの力を一
定とすべきである場合、普通の歯車では、正摩擦から摺
動摩擦への、あるいは、その逆方向への移行についてお
よび歯車クリアランスについての効率の逆転が生じ、こ
れは明確な制御を阻止し、したがって、一定の引張り力
を阻止する。前記のケーブル・ウィンチの場合、これ
は、低伝達比を持つ主駆動装置が一方向に定速回転し、
高い伝達比を持つ制御駆動装置が反対方向に回転するた
めに平均化され得る。したがって、制御駆動装置の速度
を調節して駆動モータの回転方向を変えることなく、静
止を含めて両方向における絶対引張り力、速度を調節す
ることが可能である。制御は、原則として、第2のモー
タなしに可能であるが、これは感度の低下を引きおこ
す。
グ工具の急速昇降のためには、制御モータは停止させら
れる。ウィンチは、伝達比i1 を有し、普通のケーブル
速度を持つ通常の液圧ジャッキとして作動させられ得
る。
動が要求される(0.5m/min〜0.5m/h)。
この速度については主駆動装置は大きすぎるであろう。
二次すなわち制御駆動装置は、反対の回転方向と速度n
2 をもって連結される。
が、液圧モータを用いているときには、或る量Q0 のオ
イルがシステムに供給される。主モータに供給されるオ
イル量Q01は一定に保たれ、制御モータに供給されるオ
イル量Q02は、体積制御弁によって制御され、ウィンチ
に嵌合されたピックアップはなんらドラム回転運動を表
示しない。
合、体積制御弁は、ケーブル案内プーリに嵌合された速
度測定装置が設定速度を測定するように制御されなけれ
ばならない。切削作業を所与の付加荷重(ケーブルの或
る特定の引張り力に影響を与える)で行われることにな
っている場合、同じ体積制御弁が、ケーブルの固定点に
嵌合された引張り力測定装置が設定引張り力を測定する
ように制御される。
を0から調整する際、オイル流量を0から調整する必要
はなく、代わりに、ウィンチが静止しているときでも、
或る種の容易に調整できるオイル流量が存在する。より
高いケーブル速度では、制御モータは停止しなければな
らない。
てボーリング工具の垂直方向移動の正確な制御を行える
タイプの深穴ボーリング装置および制御方法を提供する
ことができる。
フレームと備えた溝削りフライスを示す図である。
ブル・ウィンチのドラムを通る横断面図である。
Claims (17)
- 【請求項1】 地中に下降させることのできるボーリン
グ工具を備える溝削りフライスのような深穴ボーリング
装置であって、 ボーリング工具(16)のための駆動装置が少なくとも
2つの駆動装置(28、30)で構成してあり、これら
の駆動装置が差動歯車式あるいは液圧式の動力分割伝達
装置(32)によって相互に連結してあることを特徴と
する深穴ボーリング装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の深穴ボーリング装置にお
いて、 フレーム、特に、トロリを有し、このトロリ上に、支持
機構によってカッタフレームが垂直方向に移動可能に吊
り下げられており、このカッタフレームが、差動歯車式
または液圧式動力分割伝達装置(32)によって相互に
連結された2つの駆動装置(28、30)を備えた駆動
機構に連結してあることを特徴とする深穴ボーリング装
置。 - 【請求項3】 請求項2記載の深穴ボーリング装置にお
いて、 駆動装置(28、30)が、モータ、特に、電気モータ
または液圧モータとして構成してあることを特徴とする
深穴ボーリング装置。 - 【請求項4】 請求項2または3記載の深穴ボーリング
装置において、 駆動機構がケーブル・ウィンチ(26)を有することを
特徴とする深穴ボーリング装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の深穴ボーリング装置にお
いて、 液圧式動力分割伝達装置がケーブル・ウィンチ(26)
のウィンチ・ドラム(34)内に設置してあることを特
徴とする深穴ボーリング装置。 - 【請求項6】 請求項4または5記載の深穴ボーリング
装置において、 引張り力測定による駆動装置(28、30)の調整が支
持ケーブル(14)で行われることを特徴とする深穴ボ
ーリング装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の深穴ボーリング装置にお
いて、 引張り力測定のための測定ボルトがケーブル懸架装置に
設けてあることを特徴とする深穴ボーリング装置。 - 【請求項8】 請求項6または7記載の深穴ボーリング
装置において、 制御装置が設けてあり、この制御装置が、支持ケーブル
(14)の引張り力の所望値からのずれに従って駆動装
置(28、30)の速度差を調節することを特徴とする
深穴ボーリング装置。 - 【請求項9】 請求項2ないし8のうちのいずれか1つ
に記載の深穴ボーリング装置において、 駆動装置(28、30)の調節が支持ケーブルでの速度
測定によって行われることを特徴とする深穴ボーリング
装置。 - 【請求項10】 請求項9記載の深穴ボーリング装置に
おいて、 速度測定装置がケーブル経路に、たとえば、ケーブル・
プーリとして設けてあることを特徴とする深穴ボーリン
グ装置。 - 【請求項11】 請求項9または10に記載の深穴ボー
リング装置において、 制御装置が設けてあり、この制
御装置が、支持ケーブルの速度の所望値からのずれに従
って駆動装置(28、30)の速度差を設定することを
特徴とする深穴ボーリング装置。 - 【請求項12】 請求項2ないし11のうちのいずれか
1つに記載の深穴ボーリング装置において、 液圧式動力分割伝達装置が少なくとも1つの遊星歯車
(36)を有することを特徴とする深穴ボーリング装
置。 - 【請求項13】 請求項12記載の深穴ボーリング装置
において、 差動歯車が5つの同心に配置した遊星歯車(36)を有
することを特徴とする深穴ボーリング装置。 - 【請求項14】 深穴ボーリング装置のボーリング工具
のための駆動機構を制御する方法であって、 深穴ボーリング装置に設けた支持機構(12)に対す
る、ボーリング工具(16)の引張り力または速度ある
いはこれら両方を測定し、それにより生じた信号を所望
値と比較してずれ信号を生成し、差動歯車式あるいは液
圧式の動力分割伝達装置によって連結された2つの駆動
装置(28、30)の周波数差を、ボーリング工具(1
6)の前進についてのずれ信号レベルに従って調節する
ことを特徴とする方法。 - 【請求項15】 請求項14記載の方法において、 引張り力または速度の測定を、ボーリング工具の前進機
構または支持機構にある測定装置で行うことを特徴とす
る方法。 - 【請求項16】 溝削りフライスのカッタフレームの前
進速度のための駆動機構を制御する方法であって、 溝削りフライスに設けた支持機構に対する、カッタフレ
ームの引張り力または速度あるいはこれら両方を測定
し、それにより得た信号を所望値と比較してずれ信号を
生成し、差動歯車式または液圧式動力分割伝達装置によ
って連結した2つの駆動装置の周波数差をカッタフレー
ムの前進についてのずれ信号レベルに従って設定するこ
とを特徴とする方法。 - 【請求項17】 請求項16記載の方法において、 引張り力あるいは速度の測定を、ケーブル懸架装置内の
測定装置によって行うことを特徴とする方法。
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