JPH0632263A - 足付き移動車両 - Google Patents

足付き移動車両

Info

Publication number
JPH0632263A
JPH0632263A JP4209427A JP20942792A JPH0632263A JP H0632263 A JPH0632263 A JP H0632263A JP 4209427 A JP4209427 A JP 4209427A JP 20942792 A JP20942792 A JP 20942792A JP H0632263 A JPH0632263 A JP H0632263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
wheels
vehicle
link
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4209427A
Other languages
English (en)
Inventor
Miki Taguchi
幹 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOMITA DENKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
TOMITA DENKI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOMITA DENKI SEISAKUSHO KK filed Critical TOMITA DENKI SEISAKUSHO KK
Priority to JP4209427A priority Critical patent/JPH0632263A/ja
Publication of JPH0632263A publication Critical patent/JPH0632263A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handcart (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な機構及び制御を必要とせず、比較的計
量で簡単な構造を有して安価に製作でき、段差や階段を
スリップせずに確実に昇り降りができる移動車両を提供
する。 【構成】 車体と、左右二組の平行四辺形のリンク機構
1 ,L2 を有するフレ−ム61と、互に平行な車輪6
8と外輪69との間に複数個の水平足71を有する左右
対になった前,後輪W1 〜W4 と、振り子61pと、ウ
ォ−ム構造77、サ−ボ機構と、駆動電動機Mとを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に不整地移動用の車
両に関し、特に段差,階段などがある通路を乗り越えて
走行する身体障害者用の移動車両、又は同様な状態の建
設現場で資材などを運搬する無人運搬車に関する。
【0002】
【従来の技術】不整地移動用の車両として従来各種のも
のが発表されているが、その主なものとして図10に示
すのは、東京工業大学と(株)高岳製作所との共同開発
による「HELIOS-II]と呼称されるクロ−ラ走行車で、推
進体1に4台のクロ−ラ2が取り付けられ、推進体1か
ら延びるア−ム3に支持される運搬台4はプ−リ5によ
り姿勢制御が、また差動子6によりア−ム3の揺動が行
われ、障害物7に対する段差乗り越えの場合は、クロ−
ラ2を揺動軸線2aの周りに揺動させて克服し、クロ−
ラ全体を「V」字、あるいは「ハ」の字型にして旋回す
ることも可能であるが、構造は複雑で制御要素も多く製
造コストはかなり高価である。
【0003】図11に示すのは、同じく前記二者の共同
開発による「HELIOS-III」と呼称されるスプリング車輪
型車両で、ゴム製のタイヤの代りにコイルスプリング1
1の両端をつないでド−ナッツ状にしたスプリングタイ
ヤを使用する車輪13を有する車両で、スプリング11
は荷重に応じて変形し、階段などの段差のある部分で
は、段の角部がスプリングタイヤに食い込むことにより
階段を昇ることが可能であり、機構も簡単で複雑な制御
を殆んど必要としないが、スプリングの変形はエネルギ
−のロスとなり、また場合によってはスリップする恐れ
もある。
【0004】図12に示すのは東京工業大学で開発され
た「蛟龍−I」と呼称され、別名を節体幹型移動ロボッ
トと呼ばれて、多数の節21を連結した蛇のような形態
を有して節相互の連結部22には垂直軸線方向の並進と
回転と、節下部の車輪23には推進というように、1節
に付き3自由度を有する。この「蛟龍−I」には節21
が6個直列に接続されているため、先頭節以外は自分が
将来どのような凸凹面を走行するかを予測できるが、全
体として自由度が15以上となるため、様々な制御の可
能性をもっているものの複雑化は避けられない。また図
示しないが「蛟龍−I」の原理に則り、車輪23その他
を大型にして車両にしたのが「蛟龍−II」である。
【0005】図13に示すのは、ハイブリット型の脚と
車輪をつけた脚車輪型移動ロボットの「極限作業ロボッ
ト」として開発された防災ロボットであり、本体31に
6個の脚32が取り付けられ、脚32は大腿32aと膝
32bから成り、膝32bの先端に車輪33が取り付け
られ、平坦地では車輪33で走行し、障害物の場所では
脚32を上げて跨ぎ越すことができるが、制御要素が多
く複雑である。
【0006】図14に示すのは東北大学で開発された
「Chariot」と呼称されるハイブリッド型車両
で、2脚・2車輪を有し、進行方向に対して前後に1本
づつの脚41が配置され、進行方向に対して左右に車輪
42が配置され、車輪のみを接地させた状態で走行した
り静止し続けることができ、また車椅子のように旋回す
ることができる。段差および溝に対しては脚41を使い
乗り越え、跨ぎ越しを行い階段を昇る際には車輪42と
脚41とを協調させるが、脚の関節運動や上記の協調運
動に複雑な制御要素を必要とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な複雑な機構及び制御を必要とせず、比較的軽量で安価
に製作でき、段差でもスリップせずに確実に昇り降りが
できる移動車両で、特に身体障害者が使用したり、ある
いは建設現場で資材等を運搬するのに適した無人移動車
両などを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、基本的には
平行四辺形リンク機構を利用し、垂直に配置された左右
一対の平行四辺形リンク機構を水平方向に並列に連結し
て車体を支持するフレ−ムとして構成し、このフレ−ム
の左、右両側の前後には、通常の4輪車両のように、そ
れぞれ一対の車輪、つまり前左車輪、前右車輪、後左車
輪および後右車輪の4個の車輪とする。これら4個の車
輪の各々は、互に平行に連結される内輪と外輪との2個
の車輪から構成される、これら内輪と外輪とは円盤状車
輪またはスポ−ク車輪としてもよく、円盤状車輪とスポ
−ク車輪とを組み合わせてもよい。また内輪と外輪とは
直径が同一でもよく、内輪と外輪とのいずれか一方の直
径を他方よりも大きくするか、あるいは内輪と外輪のう
ち前進方向に対し後退して配置される方は、必ずしも外
周を円周状の踏面とする車輪とする必要はなく、この車
輪上で単位平行四辺形リンク中、水平リンクに接続され
るリンクをスポ−クとして利用し、あるいは、そのリン
クを車輪の別のスポ−クに装着し、スポ−ク先端近くが
板状または棒状の複数個の足で適宜連結された回転体と
するだけでも本発明の目的を達成することができ、旋回
性からはむしろ好ましい場合もある。
【0009】また内輪と外輪との間には回転軸の方向に
所定の隙間を形成し、その隙間に両車輪の回転軸間を、
所定のピッチpで架け渡してピン連結し常時水平に保つ
中央部水平リンクが設けられる。また、前記の内外両車
輪の周縁の対応する点には、それぞれの車輪の円周に沿
って等間隔に配置され、中央部水平リンクと同一のピッ
チpで架け渡してピン連結し常時水平に保たれる複数個
の角棒形の水平足が連結され、内輪と外輪とを走行方向
に対し所定のピッチだけ前後にずれて配置し、内輪と外
輪とを同時に同一速度で回転させる連結リンクとして作
用する複数の水平足が配置されている。また、内輪と外
輪とは、走行方向に対し所定のピッチだけ前後にずれて
配置される。つまり前車輪では、左右両車輪とも、内輪
は外輪よりも所定のピッチだけ車両に内側、つまり走行
方向に対し後退して位置し、後車輪では、左右両車輪と
も、内輪は外輪よりも所定のピッチだけ車両の内側、つ
まり走行方向に対し前進して位置するようにされている
が、この逆に、内輪は外輪よりも所定のピッチだけ車両
の外内側、つまり走行方向に対し前進して位置するよう
にしてもよい。このようにしたのは、後述するように、
階段などの段差があり、しかもこれらの段差が進行方向
に対し前後差がある場合でも円滑に乗り越すことを可能
にするためである。内輪と外輪とが、それぞれの水平足
を連結リンクとして水平に保ったまま同一速度で回転を
続けるためには歯車機構を採用する。走行面が平坦な場
合は、内輪と外輪の踏面が走行面上を回転し通常の車両
と同様に走行する。階段などの段差を乗り越えるために
は、前進位置にある外輪が段差に乗り上げると平行四辺
形リンクのフレ−ムの垂直辺が傾斜するので、その傾斜
角を振り子により検出してサ−ボ機構がウォ−ム構造を
作動させ、平行四辺形の垂直ビ−ムを常に垂直に維持し
前記の水平足が常に水平に維持されるので、水平足が滑
り落ちること無く人間の足のように段差の踏み付けなが
ら車輪の回転に伴って上方に移動して車両全体を持上げ
段差を乗り越えることにより上記の課題を解決した。
【0010】
【作用】平行四辺形リンクを応用した本発明の足付き移
動車両の作動を理解し易くするために図5〜図7を参照
して作動原理について説明する。図5に示す平行四辺形
のリンク組立体50において、下水平リンク52は、左
右の連結ピンを越えて上水平リンク51よりも幾分長く
され、本発明の足付き移動車両の複数の足となる。上水
平リンク51をその位置に静止して、矢印A1 又はA2
の方向に旋回すると、下水平リンク52は水平姿勢を維
持してまま上水平リンク51の周りを旋回する。図6
は、図5に示した平行四辺形のリンク組立体50の上水
平リンク51を固定の水平リンクとし、その周りに複数
個(この列では8個)の水平リンク52を放射状に組み
合わせて配置した図であり、足となる水平リンク52の
図で、左側の連結点52aは、水平リンク51の中心5
1cを中心とする円の周縁上に、水平リンク51の右側
の連結点52bは水平リンク51の中心51dを中心と
する円の周縁上に位置する。更に図7は、図6に示す中
央部の水平リンク51と、周辺部の水平リンク52と
を、互に平行で水平リンク52の厚みより少し大きい間
隔を保ち、それぞれの中心が水平リンクの穴ピッチPだ
け前後にずれている2個の円板54,55の周縁に配置
し、それぞれの斜行または垂直リンク53を円板54
と,55の直径部分に置き換えた関係を示す図であり、
円板54と55は、それぞれ本考案による足付き移動車
両の内輪,外輪に相当し、中央水平リンク51の穴51
c,51dと円板55,54の中心穴,55c、54d
とがそれぞれ合致してピンで回転可能に接続される。一
方周辺水平リンク52の穴52a,52bは円板54,
55の周縁付近の穴54a,55bにそれぞれ合致しピ
ンで回転可能に接続される。
【0011】次に、図7に示す後輪円板54,前輪円板
55、中央部水平リンク51,周辺部水平リンク52が
組み立てられ図8に示すようにそれぞれが左右2個の前
輪組立体W1 と後輪組立体W2 となる。これらの前輪組
立体W1 と後輪組立体W2 とが、上水平リンク56,下
水平リンク57及び前後の垂直リンク58,59を有す
る平行四辺形リンク機構Lにより、それぞれ、前、後輪
の中央部水平リンク51と一体に結合されて、組立体W
1 とW2 とが互いに連結され、進行方向が図で矢印で示
される左方向の場合に車両の左側の前、後輪を形成す
る。図8において、この車両が前進し、前、後輪を支持
する平行四辺形Lが矩形の形状を保持したままで水平リ
ンク52の一つが段差Sの角Eに引掛っている場合を想
定すると、水平リンク52は水平面Gに対し段差でW1
が持ち上げられた分だけ鉛直線に対し角度θだけ傾斜す
ることになり、このままでは段差Sの部分で水平リンク
52が滑り落ちる可能性がある。そこで、水平リンク5
6から吊り下げられた振り子61pにより傾斜角θを検
出しサ−ボ機構によりウォ−ム構造を即座に作動させ、
垂直リンク58,59を垂直に維持するようにすれば、
「足」である水平リンク52は水平に維持され、円板5
4,55が回転するに従い、水平リンク52は人間の足
が階段面を踏付けて身体全体を持ち上げて階段を登るよ
うに、車輪組立体W1 とW2 との連結体は水平リンク5
2が滑り落ちることなく段差上昇、下降することができ
る。図9に示すように、車輪組立体W1 とW2 との間に
2つの段差が存在し鉛直線に対し一層大きい角度αだけ
傾斜する場合でも、垂直リンク58,59を垂直に維持
するようにすれば、上記の作動原理から、本発明による
足付き移動車両の足が常に水平に維持されて、段差や階
段をスリップすることなく確実に昇ったり降りたりする
作用が容易に理解される。
【0012】
【実施例】本発明による足付き移動車両の一実施例の車
体を除いた平面図及び側面図を、それぞれ図1及び図2
に、図1のA矢視及びB矢視部分図を、それぞれ図3及
び図4に示すが、図1〜図4に付した符号は上記の説明
図との混同を避けるために60以上の数字を使用した。
図1で左方を走行方向として見た場合、フレ−ム61
は、進行方向に対し左側の平行四辺形のリンク機構L1
を形成する上、中間および下の3本の水平ビ−ム61
a,61bおよび61cと、前後の垂直ビ−ム61d,
61eとは、それぞれ、ピンボルト62(図1参照)に
より回転自在に組み立てられ、同様にして、L1 と対称
形の右側の平行四辺形のリンク機構L2 と、L1 とL2
を横断方向に連結する上,下の矩形プレ−ト63a,6
3bとは(図3参照)ピンボルト62で連結されてい
る。図1及び図3に示すように、垂直ビ−ム61dに近
い外側に垂直ビ−ム61dと平行に角形断面を有する垂
直ブロック64が水平な上,下の支持軸65a,65b
により支持軸65a,65bに回転自在に支持され、垂
直ブロック64の中心近くにある穴64aに打込まれた
軸受メタル64bに駆動軸65が回転自在に支持され、
駆動軸65の先端に小歯車66が固定されている。この
小歯車66に係合する歯車67は内輪68のハブ68a
に固定され、ハブ68a及び内輪68を貫通する中心穴
68bを、垂直ブロック64に直角に固定された軸64
cが貫通して(図1の右前車輪W2 付近の部分切断部参
照)、先端に内輪68と外輪69との間の中心に位置さ
れる水平バ−70(図7,9の水平リンク51に相当す
る)が固定されている。
【0013】中央部水平バ−70の軸64cとの固定位
置からピッチp(図5参照)の位置には、後述する足7
1の取付ねじ穴71aと同様な取付ねじ穴が設けられ足
71の取付植込みボルト72、座金73と同様なボル
ト、座金で外輪69が打込み軸受メタルを介して回転可
能に取り付けられている。垂直で平行な内輪68と外輪
69との間の周辺部には、両者の間隔より少し小さい巾
を有する前述した角棒形の足71が等角度間隔に配置さ
れ、その足71にはピッチpで2個の取付ねじ穴が設け
られ、図2の左前車輪W1 では、右の取付ねじ穴71b
は内輪68に、左の取付ねじ穴71aは外輪69に連結
され、その連結方法は図3に示すように取付植込みボル
ト72のねじ部が取付ねじ穴71aと71bに螺合し、
ボルトの首下段部が外輪69(又は内輪68)に打ち込
まれた軸受メタル74と係合している。この足71の長
さは、それぞれの外周から出来るだけ長く突出するのが
好ましいが、内輪68、外輪69が連携して回転したと
きに、相互に突当たらない長さの範囲に設定する必要が
ある。上記は主として左前車輪W1 について説明したが
右前車輪W2 及び左,右の後車輪W3 ,W4 も全く同様
な構造である。上記の前後、左右の車輪と、それぞれの
内輪と外輪を円盤状の車輪として図示したが、課題を解
決する手段の項でのべたように、円盤状の車輪に代わり
スポ−クとリムから成る車輪でもよく、内輪と外輪の中
進行方向に対し後退して配置される車輪では、その車輪
に連結される複数の単位平行四辺形リンク中の、足とさ
れないリンク自体をスポ−クとして利用したり、多数の
スポ−クを有する車輪ではリンクをスポ−クに装着する
ようにし、さらに踏面となるリムを省略した構造として
もよい。車輪のこのような構造は、本発明の対象とする
移動車両では均等の構造と考えられるので、それぞれの
図示と説明を省略する。
【0014】次に図1及び図2を参照して駆動機構につ
いて説明する。フレ−ム61のほぼ中央位置に、支持ブ
ラケット(図示せず)を介して中間ビ−ム61bに蓄電
池駆動の両軸電動機Mが取り付けられ、その両軸に伝動
軸75が連結され、伝動軸75の電動機Mと反対側は差
動歯車76を介して左,右の駆動軸65,65に連結さ
れている。さらに、図1及び図2に示すようにフレ−ム
61の左側の上水平ビ−ム61aの中央付近に振り子6
1pが取り付けられ、図1及び図4に示すように右側の
中間水平ビ−ム61bの中央付近にウォ−ム構造77が
設けられて、中間水平ビ−ム61bに取り付けられた取
付プレ−ト77aが設けられ、この取付プレ−ト77a
に固定されたサ−ボモ−タMS がウォ−ム77bに接続
されウォ−ム77bに係合するウォ−ムホイ−ル77c
は、中間水平ビ−ム61bに固定されている軸77dの
周りに回転し、ウォ−ムホイ−ル77cに固定されたプ
レ−ト77eには、上水平ビ−ム61aに明けられた穴
(図示せず)に係合するピン77fが固定されている。
また図示しない振り子Pの傾斜角検出部と、サ−ボモ−
タMS 及び制御部より成るサ−ボ機構の制御部と、電動
機Mとの制御部とを含む全制御部78は、図1と図2に
示すように左,右の上水平ビ−ム61a,61aに装着
されている。
【0015】次に作動について説明すると、電動機Mに
よる回転駆動は前,後の伝動軸75から差動歯車76を
介して駆動軸65,小歯車66,歯車67,ハブ68
a,内輪68(左,右,前,後の)に伝動されて、平坦
面では足付き移動車両を各車輪の踏面と走行路との回転
摩擦接触により走行させる。段差又は階段に衝き当って
図8または9に示す状態になると、振り子61pの鉛直
線に対する傾斜角は図示しないサ−ボ機構の傾斜角検出
部によって検出されて、制御部75からの信号でサ−ボ
モ−タMS が即座にウォ−ム77b、ウォ−ムホイ−ル
77cを回転させ、ピン77fが矢印F方向に回転し
て、垂直ビ−ム62(図9の58と59に相当する)
を、水平ビ−ム61a(図9では56)に対して所定の
角度だけ傾斜させ水平面に対して垂直に維持するので、
垂直ブロック64も垂直、従って垂直ブロック64に軸
64cを介して直角に固定された足71は、水平に維持
され段差に引掛っても滑り落ちることなく、階段の上面
を踏付け人間の足が階段を登るのと同様に上昇し内、外
輪68,69の回転で足付き移動車両は段差を昇る。下
降も同様である。この実施例では傾斜角検出部を振り子
61pとし、傾斜角の修正はウォ−ム機構とサ−ボモ−
タMS を組み合わせるようにしたが,他の傾斜角検出部
と傾斜角修正手段でもよいことは勿論である。
【0016】
【発明の効果】上記のような比較的簡単で計量な構造で
あり、制御要素も少ないので安価に製作され、しかも段
差,階段をスリップすることなく確実に上昇,下降する
ことができる移動車両が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のよる足付き移動車両の一実施例の車体
を除いた平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のA矢視一部切断部分拡大図である。
【図4】図1のB矢視部分拡大図である。
【図5】基本の平行四辺形リンクの原理説明図である。
【図6】図5の放射状組み合わせ配置図である。
【図7】図6の水平リンクを残し斜行リンクを円板に置
き換えた関係を示す図である。
【図8】図7の組立体2個を平行四辺形リンクで結合
し、水平リンク(足)が段差に引掛った状態を示す図で
ある。
【図9】図8の状態よりも段差による傾斜角が大きい場
合にも、足となる水平リンクの全てが水平にされた状態
を示す図である。
【図10】クロ−ラ走行車「HELIOS-II 」の斜視図であ
る。
【図11】スプリング車輪型「HELIOS-III」が階段を昇
る図である。
【図12】節体幹型移動ロボット「蛟龍−I」の側面斜
視図である。
【図13】ハイブリッド型の防災ロボットの斜視図であ
る。
【図14】ハイブリッド型「Chariot」の斜視図
である。
【符号の説明】
61 フレ−ム 61a 上水平ビ−ム 61b 中間水平ビ−ム 61c 下水平ビ−ム 61d,61e 前後垂直ビ−ム 61p 振り子 65 回転軸 68 内輪 69 外輪 70 中央部水平リンク 71 足 77a,77b,77c 傾斜修正装置 E 角部 L1 ,L2 リンク機構 M 電動機 Ms サ−ボモ−タ S 段差 W1 ,W2 前車輪 W3 ,W4 後車輪 α、θ 傾斜角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と;水平面に対し常時垂直に保持さ
    れる前、後の垂直ビ−ムと、これらの前、後の垂直ビ−
    ムのそれぞれの上下端を連結する側方ビ−ムとを有する
    単位平行四辺形リンク機構の複数が進行方向に対し横断
    方向に連結されて前記車体を支持するフレ−ムと;前記
    フレ−ムのほぼ前端と後端近くの左右両側にそれぞれ装
    着される1対の前輪および後輪と;前記フレ−ムに装着
    され前記の前,後輪を駆動する原動機と;前記フレ−ム
    に取り付けられ進行方向前方の前輪が段差に乗り上げた
    場合に前記フレ−ムの傾斜角を検知し垂直ビ−ムを垂直
    位置に修正する傾斜修正装置とを有し;前記前輪および
    後輪のそれぞれは、内輪と外輪とが互に所定の間隔を保
    って平行に配置され、それぞれの軸心部を所定ピッチだ
    け前後にずれて連結する中央部水平リンクと、さらにそ
    れぞれの周縁部の対応位置を前記中央部水平リンクと同
    一のピッチで連結する2つの連結点を有する板状または
    棒状の複数個の足であって、常時水平に保たれその少な
    くとも一方端が内輪または外輪の周縁よりも外方に突出
    する足とを有し、前記原動機により駆動されて、それぞ
    れが平行に保持されたまま一体に回転可能にされ;左右
    の前輪同士と後輪同士とはそれぞれの回転軸に対称に、
    前記の前輪と後輪とは両者の中間の横断中心線に対し対
    称に配置され;平坦な走行面では各車輪の踏面の回転に
    より走行し、階段など段差のある部分では、段差によっ
    て前輪と後輪間に生じた傾斜角を検知して前記の垂直ビ
    −ムを垂直に修正することにより、段差の角部に乗り上
    げた足によって段差面を踏み付け車輪の回転によって車
    体全体を上方に持ち上げ段差を乗り越え前進を続けるこ
    とを特徴とする足付き移動車両。
  2. 【請求項2】 前記前輪および後輪のそれぞれの内輪と
    外輪とが、円盤状および/またはスポ−ク車輪とされる
    請求項1記載の足付き移動車両。
  3. 【請求項3】 前記前輪および後輪のそれぞれの内輪と
    外輪の中で進行方向に対し後退して配置される車輪は、
    この車輪に連結される複数の単位平行四辺形リンク機構
    中の互いに平行な1対の足と車輪とのそれぞれの連結点
    を結ぶリンクが、この車輪のスポ−クに装着されるか、
    あるいは該リンク自体がその車輪のスポ−クの少なくと
    も一部を構成し、踏面となるリム部が省略されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の足付き移動車両。
  4. 【請求項4】 前記フレ−ムは、前記の単位平行四辺形
    リンク機構の2個が横断方向に連結され、前記の内輪は
    外輪に対し進行方向に対し所定のピッチだけ後退して配
    置されていることを特徴とする請求項1から3までのい
    ずれかに記載の足付き移動車両。
  5. 【請求項5】 前記傾斜修正装置は、前記フレ−ムを構
    成する平行四辺形リンクの側方ビ−ムに取り付けられ前
    記垂直ビ−ムの鉛直線に対する傾斜角を検出する振り子
    と、ウォ−ム構造と、検出された傾斜角に応じて前記の
    ウォ−ム構造を連動させ、前記垂直ビ−ムを垂直に保持
    するサ−ボ機構とを含んで構成されることを特徴とする
    請求項1から4までのいずれかに記載の足付き移動車
    両。
JP4209427A 1992-07-15 1992-07-15 足付き移動車両 Pending JPH0632263A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4209427A JPH0632263A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 足付き移動車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4209427A JPH0632263A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 足付き移動車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0632263A true JPH0632263A (ja) 1994-02-08

Family

ID=16572692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4209427A Pending JPH0632263A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 足付き移動車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0632263A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6662889B2 (en) * 2000-04-04 2003-12-16 Irobot Corporation Wheeled platforms
US7654348B2 (en) 2006-10-06 2010-02-02 Irobot Corporation Maneuvering robotic vehicles having a positionable sensor head
US7784570B2 (en) 2006-10-06 2010-08-31 Irobot Corporation Robotic vehicle
US7891446B2 (en) 2006-10-06 2011-02-22 Irobot Corporation Robotic vehicle deck adjustment
US8413752B2 (en) 2006-10-06 2013-04-09 Irobot Corporation Robotic vehicle
CN103148314A (zh) * 2013-03-06 2013-06-12 北京隆科兴非开挖工程有限公司 管道步行机器人
CN103407511A (zh) * 2013-07-08 2013-11-27 北京林业大学 林区小型轮腿复合式移动越障机构
US8644991B2 (en) 2006-10-06 2014-02-04 Irobot Corporation Maneuvering robotic vehicles
US8800695B2 (en) 2006-10-06 2014-08-12 Irobot Corporation Robotic vehicle
CN108100062A (zh) * 2017-12-30 2018-06-01 毛林杰 一种智能工厂移动机器人
CN108394270A (zh) * 2018-04-26 2018-08-14 北京理工大学 一种摇臂悬架、轮腿式机动平台
CN111720662A (zh) * 2020-05-14 2020-09-29 国网浙江宁波市鄞州区供电有限公司 一种用于地下管道探测的救援装置
CN114394421A (zh) * 2022-01-29 2022-04-26 广州Jfe钢板有限公司 一种自动上下料装置及烘烤设备
CN114407052A (zh) * 2022-03-15 2022-04-29 重庆大学 一种强适应性双臂重载作业机器人
CN115382136A (zh) * 2022-08-16 2022-11-25 杭州申弘智能科技有限公司 一种自主脱离打滑作业区域的消防搜救车
WO2023113065A1 (ko) * 2021-12-13 2023-06-22 엘지전자 주식회사 로봇

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8292007B2 (en) 2000-04-04 2012-10-23 Irobot Corporation Wheeled platforms
US7363994B1 (en) 2000-04-04 2008-04-29 Irobot Corporation Wheeled platforms
US6662889B2 (en) * 2000-04-04 2003-12-16 Irobot Corporation Wheeled platforms
US8644991B2 (en) 2006-10-06 2014-02-04 Irobot Corporation Maneuvering robotic vehicles
US8800695B2 (en) 2006-10-06 2014-08-12 Irobot Corporation Robotic vehicle
US8061461B2 (en) 2006-10-06 2011-11-22 Irobot Corporation Robotic vehicle deck adjustment
US8079432B2 (en) 2006-10-06 2011-12-20 Irobot Corporation Maneuvering robotic vehicles having a positionable sensor head
US8256542B2 (en) 2006-10-06 2012-09-04 Irobot Corporation Robotic vehicle
US7784570B2 (en) 2006-10-06 2010-08-31 Irobot Corporation Robotic vehicle
US8316971B2 (en) 2006-10-06 2012-11-27 Irobot Corporation Robotic vehicle
US8322470B2 (en) 2006-10-06 2012-12-04 Irobot Corporation Maneuvering robotic vehicles having a positionable sensor head
US8413752B2 (en) 2006-10-06 2013-04-09 Irobot Corporation Robotic vehicle
US9656704B2 (en) 2006-10-06 2017-05-23 Irobot Defense Holdings, Inc. Robotic vehicle
US9650089B2 (en) 2006-10-06 2017-05-16 Irobot Defense Holdings, Inc. Maneuvering robotic vehicles having a positionable sensor head
US7654348B2 (en) 2006-10-06 2010-02-02 Irobot Corporation Maneuvering robotic vehicles having a positionable sensor head
US8662215B1 (en) 2006-10-06 2014-03-04 Irobot Corporation Maneuvering robotic vehicles having a positionable sensor head
US7891446B2 (en) 2006-10-06 2011-02-22 Irobot Corporation Robotic vehicle deck adjustment
US9193066B2 (en) 2006-10-06 2015-11-24 Irobot Corporation Maneuvering robotic vehicles having a positionable sensor head
US9216781B2 (en) 2006-10-06 2015-12-22 Irobot Corporation Maneuvering robotic vehicles
CN103148314A (zh) * 2013-03-06 2013-06-12 北京隆科兴非开挖工程有限公司 管道步行机器人
CN103407511B (zh) * 2013-07-08 2016-05-18 北京林业大学 林区小型轮腿复合式移动越障机构
CN103407511A (zh) * 2013-07-08 2013-11-27 北京林业大学 林区小型轮腿复合式移动越障机构
CN108100062A (zh) * 2017-12-30 2018-06-01 毛林杰 一种智能工厂移动机器人
CN108394270A (zh) * 2018-04-26 2018-08-14 北京理工大学 一种摇臂悬架、轮腿式机动平台
CN111720662A (zh) * 2020-05-14 2020-09-29 国网浙江宁波市鄞州区供电有限公司 一种用于地下管道探测的救援装置
CN111720662B (zh) * 2020-05-14 2022-12-06 国网浙江宁波市鄞州区供电有限公司 一种用于地下管道探测的救援装置
WO2023113065A1 (ko) * 2021-12-13 2023-06-22 엘지전자 주식회사 로봇
CN114394421A (zh) * 2022-01-29 2022-04-26 广州Jfe钢板有限公司 一种自动上下料装置及烘烤设备
CN114394421B (zh) * 2022-01-29 2024-06-07 广州Jfe钢板有限公司 一种自动上下料装置及烘烤设备
CN114407052A (zh) * 2022-03-15 2022-04-29 重庆大学 一种强适应性双臂重载作业机器人
CN115382136A (zh) * 2022-08-16 2022-11-25 杭州申弘智能科技有限公司 一种自主脱离打滑作业区域的消防搜救车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0632263A (ja) 足付き移動車両
JP4635259B2 (ja) クローラロボット
CA2863971C (en) Step-climbing attachment for a wheeled chair
US4674584A (en) Stair-climbing wheelchair with stair step sensing means
CN111746676B (zh) 用于无障碍移动平衡车的轮组以及平衡车
US1915886A (en) Self-propelled vehicle
US3533483A (en) Vehicle with vertically angularly adjustable asymmetrical wheeled frames
EP1875888B1 (en) Differential steering type motorized vehicle
JP2005067334A (ja) 全方向移動用車輪およびこれに使用されるフレキシブルタイヤ
JP5467423B2 (ja) 段差乗越車輪及び車輪型ロボット
JP4719866B2 (ja) 移動装置
JP4021907B2 (ja) 走行装置
CA2190411C (en) Turn assisting mechanism for a vehicle
CA1228007A (en) Four-wheel drive wheelchair with compound wheels
CN111759606B (zh) 无障碍移动平衡车
WO2006103787A1 (ja) 走行装置
CN110709314B (zh) 摇臂转向架机构及行走装置
Taguchi Enhanced wheel system for step climbing
WO2013191581A1 (ru) Колесо для инвалидных кресел с диаметрально раскрывающимися сегментами ходовой части, имеющего силовую основу в виде гофрированного диска с ободом
JP2004306782A (ja) 走行装置
JPH03502085A (ja) 自動またはトラクター索引車両用の複式独立車輪構造
JPH0692272A (ja) 走行車
JPS63222982A (ja) 移動機械
JP2000042254A (ja) 回転キャビンの床姿勢制御装置
JP3234497U (ja) 電動車椅子