JPH0632251Y2 - 切屑排出溝を有する穿孔工具 - Google Patents

切屑排出溝を有する穿孔工具

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JPH0632251Y2
JPH0632251Y2 JP17843187U JP17843187U JPH0632251Y2 JP H0632251 Y2 JPH0632251 Y2 JP H0632251Y2 JP 17843187 U JP17843187 U JP 17843187U JP 17843187 U JP17843187 U JP 17843187U JP H0632251 Y2 JPH0632251 Y2 JP H0632251Y2
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JP
Japan
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cutting edge
chisel
groove
drilling tool
flank
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JP17843187U
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JPH0181209U (ja
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叔知 水木
和男 早川
祐史 三谷
久稔 吉田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属などを穴明けする穿孔工具に関し、その
切刃形状を最適なものとさせ穿孔性を大きく高めた穿孔
工具に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、穿孔工具すなわちドリルなどにおいて、その中心
部には大きな負角からなるチゼルを有しこのチゼルに連
続して外周側切刃を形成させたものが周知である。
また、ドリルの外周側切刃に、すくい面から逃げ面側に
向かってニックを形成させたり、切刃から逃げ面側へ凹
溝を形成させたりして穿孔時に生成する切屑を細分化さ
せて切屑の排出性を高めることによって穿孔性を向上さ
せるようなことがなされている(穴加工と穴加工用工具
の設計・第21頁下段第5行目から第23頁第7行目ま
で)また、穴精度と穿孔性を高める目的から各種のシン
ニングもチゼル部に施されている。(穴加工と穴加工用
工具の設計・第117頁第6行目から第118頁第4行
目まで) 〔従来技術が有する問題点〕 しかしながら、大きな負のチゼルを有するドリルにおい
ては穿孔時の切削抵抗が増大し、しかも初期穿孔時に喰
い付き性が極端に悪くなるために精度の高い穴明け加工
は難しい。
また、ドリルのすくい面にニックを形成したものにおい
ては、一対のすくい面に互いに重なることのないように
複数の凹所を形成させるために穿孔時の切削バランスが
くずれ穿孔能力を大きく阻害するし、このニックをすく
い面に形成させるための機械加工においても互いに位置
をずらせて加工する必要があって加工コストが上昇する
という問題点もある。
なお、ニックを形成したドリルを用いて穿孔した場合、
細く長い切屑が生成されるが、これはカールし難いもの
で、うまく切屑を排出させるためには穿孔機においてス
テップ送りなどを採用しているが、あまり能率的ではな
い。
また、各種のシンニングを施したドリルに共通して言え
ることは、該シンニングが主にドリルの喰い付き性と切
削性を向上させることを目的としたものであって、切屑
の排出性を高める効果は低く、高速で穿孔した際に切屑
詰まりを誘発してドリを欠損させたり被削穴にキズをつ
けたりする危険性もある。
〔考案の目的〕
本考案は、上記した問題点に鑑みなしたもので喰い付き
性(初期切削)が良好で、切削抵抗が低く、しかも切屑
排出性を向上させて精度の高い加工穴を高能率的に得ら
れる穿孔工具を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、前々記した問題点に関し、下記する手段によ
って、その問題点の解決したものである。
すなわち、切屑排出溝内の長手方向に凹溝を形成し、軸
中心部には0.1〜0.5mm巾のチゼルを形成して、こ
のチゼルの稜線に対して1度以上で30度以下のプラス
角から形成する切り落し面と逃げ面とからなる中心部切
刃と、すくい面と逃げ面とが形成する外周側切刃と、凹
溝と逃げ面とが形成する凹切刃を設けたものである。
なお、前記したチゼルの巾が0.1mmを下廻るとドリル
中心部の剛性が不足して先端部に欠損の生じることが多
くなり、これが0.5mmを越えると切削抵抗が増大した
り、喰い付き性が劣化したりして精度の高い加工穴が高
能率的に得られない。
また、中心部切刃は、チゼルの稜線に対して1°から3
0°プラス角で形成するのが良く、これが1°を下廻る
と喰い付き性が劣化するし、30°を越えると工具剛性
を減じさせたり、切刃の耐欠損性を低下させるので好ま
しくない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を添付した図面にもとづいて説明
する。
図は、いずれも本考案になる穿孔工具を示したもので、
第1図は正面図、第2図(a)は第1図を底面視した拡
大図、第2図(b)は中心部切刃の正面展開図、第2図
(c)は中心部切刃の側面展開図、第3図は第2図
(a)の中心部の拡大図などである。
図において、ドリル1は、一対の切屑排出溝10a、1
0bを有し、底面視において、中心部にはチゼル巾Sを
0.1〜0.5mmの範囲内から設けるチゼル11が形成
されてあり、このチゼルに連続して前記チゼルの稜線を
基準に1°以上で30°以下のプラス角θからなる中心
部切刃14a、14bを切り落し面12a、12bと逃
げ面13a、13bとによって形成し、外周側には該逃
げ面とすくい面15a、15bとから形成される外周側
切刃16a、16bが設けられ、前記した中心部切刃と
該外周側切刃の間には切屑排出溝10a、10bに沿っ
て形成する凹溝17a17bと逃げ面13a、13bと
によって構成する凹切刃18a、18bが設けられてい
る。
なお、前記したようにチゼルの稜線に対して、中心部切
刃14a、14bの設定角を1°〜30°のプラス側と
することによって第2図(b)(c)に示すようにドリ
ルの中心に突端部19a、19bが形成され、この突端
部によって喰い付き性を高め穿孔時の芯振れを防ぐもの
である。
また、中心部切刃と凹切刃と外周側切刃の接合部分は角
立ちを防ぐために滑らかな曲面状に形成すると好都合で
ある。そして、切屑排出溝内に形成する凹溝17a、1
7bは、被削材の加工穴深さを基準にして設けるもので
あるが、これを該排出溝の終端部まで形成させてもよ
い。
〔考案の効果〕
本考案は、以上に述べた構成と、その作用によってドリ
ルの芯振れを防止して加工穴の精度を向上させ、かつ生
成切屑の破砕が容易に促進して切屑の排出性を格段に向
上せしめて切屑詰まりを防止して穿孔性を大きく高めた
ものである。
【図面の簡単な説明】
図は、いずれも本考案になる穿孔工具を示したもので、
第1図は正面図、第2図(a)は第1図を底面視した拡
大図、第2図(b)は中心部切刃の側面展開図、第2図
(c)は中心部切刃の側面展開図、第3図は第2図
(a)の中心部の拡大図などである。 1……ドリル、10a、10b……切屑排出溝、11…
…チゼル、12a、12b……切り落し面、13a、1
3b……逃げ面、14a、14b……中心部切刃、15
a、15b……すくい面、16a、16b……外周側切
刃、17a、17b……凹溝、18a、18……凹切刃
フロントページの続き (72)考案者 吉田 久稔 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 審査官 鈴木 充 (56)参考文献 特開 昭63−318207(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】端面に切刃と、この切刃に連続して軸方向
    へ切屑排出溝を形成した穿孔工具であって、前記切屑排
    出溝内の長手方向には凹溝が形成され、軸中心部には
    0.1〜0.5mm巾のチゼルが形成されてあって、この
    チゼルの稜線に対して1度以上で30度以下のプラス角
    で形成する切り落とし面と逃げ面とからなる中心部切刃
    と、すくい面と逃げ面とが形成する外周側切刃と、前記
    凹溝と逃げ面とが形成する凹切刃を形成させたことを特
    徴とする切屑排出溝を有する穿孔工具。
JP17843187U 1987-11-23 1987-11-23 切屑排出溝を有する穿孔工具 Expired - Lifetime JPH0632251Y2 (ja)

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JP17843187U JPH0632251Y2 (ja) 1987-11-23 1987-11-23 切屑排出溝を有する穿孔工具

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Publication Number Publication Date
JPH0181209U JPH0181209U (ja) 1989-05-31
JPH0632251Y2 true JPH0632251Y2 (ja) 1994-08-24

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ID=31470050

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