JPH06321945A - 抗高血圧症薬としての置換ピリドピリミジン - Google Patents

抗高血圧症薬としての置換ピリドピリミジン

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JPH06321945A
JPH06321945A JP6051645A JP5164594A JPH06321945A JP H06321945 A JPH06321945 A JP H06321945A JP 6051645 A JP6051645 A JP 6051645A JP 5164594 A JP5164594 A JP 5164594A JP H06321945 A JPH06321945 A JP H06321945A
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JP
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hydroxy
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Application number
JP6051645A
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English (en)
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John W Ellingboe
ジョン・ワトソン・エリングボー
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Wyeth LLC
Original Assignee
American Home Products Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/12Antihypertensives

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式Iで示される化合物もしくはその互変異性
体またはそのいずれかの医薬上許容される塩、およびそ
れを含有する医薬組成物。 〔式中、RおよびRはH,C−Cアルキル、−
COR,−COOR、ヒドロキシ置換C−C
ルキルであり;RおよびRはH,OH,C−C
アルキルであり、R3aおよびR4aはHであり、ある
いは−CR3aもしくは−CR4aの何れか一
方がカルボニルであり;RはH,C−Cアルキル
であり;Arは置換基を有していてもよい、1,4−
フェニレン、2,5−ピリジニレンであり;Arはた
とえばオルト位に−COOHもしくは(置換)1H−テ
トラゾール−5−イルを有するフェニルである〕 【効果】 アンジオテンシンIIを拮抗する能力を有する
ので、それを含有する医薬組成物は、例えば、高血圧症
やうっ血性心不全の治療および再狭窄の予防に有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高血圧症やうっ血性心
不全の治療および再狭窄の予防に有用な置換ピリドピリ
ミジンに関する。
【0002】これらの化合物は、レニン・アンジオテン
シン系の活性化合物であるアンジオテンシンIIの効果を
拮抗することによって、血行力学的な効果をもたらす。
アンジオテンシノーゲンは、レニン酵素の作用によって
アンジオテンシンIに変換される。アンジオテンシンII
(AII)は、アンジオテンシンIに作用するアンジオテ
ンシン変換酵素(ACE)によって形成される。AII
は、強力な血管収縮物質であり、ヒトを含む多くの種に
おける高血圧の原因として関係している。AIIは、特定
のレセプター部位に作用することによって、これらの血
圧上昇応答を誘発する。本発明の化合物は、これらのレ
セプター部位に対して、AIIと競合し、それによってA
IIの血圧上昇効果を拮抗する。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】アー
ル・エス・ボガー(R.S.Boger)(米国特許第5,104,877
号)およびケイ・アトウォル(K.Atwal)(欧州特許出
願公開第EP481448A号)には、メチルビフェニル置換4-
アミノピリミジンが記載されている。シー・ホールナエ
ルト(C.Hoornaert)ら(欧州特許出願公開第EP500409A
号)には、メチルビフェニル4-ピリミジノン誘導体が
開示されている。エイ・エム・ヴェンカテサン(A.M.Ve
nkatesan)ら(欧州特許出願公開第EP497150A号)に
は、メチルビフェニル置換キナゾリノンが開示されてい
る。エイ・エイチ・ラトクリッフェ(A.H.Ratcliffe)
ら(欧州特許出願公開第516392A2号)には、メチルビフ
ェニル置換ナフチリジンが開示されている。イー・アレ
ン(E.Allen)ら(欧州特許出願公開第EP481614A号)に
は、置換ピリドピリミジノンが記載されている。ジェイ
・ダブリュー・エリングボー(J.W.Ellingboe)ら(米
国特許第5,149,699号)には、メチルビフェニル置換ピ
リドピリミジンが記載されている。上記のものは、いず
れもAII拮抗物質として、特許請求の範囲に記載されて
いる。
【0004】本発明の化合物は、最後の文献を除く上記
の先行技術文献に開示の化合物とは、ピリジノン環に融
合したピリミジン環を含み、該ピリジノン環にメチルビ
フェニル基が結合している点で異なる。イー・アレン
(E.Allen)らの欧州特許出願公開第EP481614A号に記載
の化合物は、ピリジン環に融合したピリミジノン環を含
み、該ピリミジノン環にメチルビフェニル基が結合して
いる。本発明の化合物は、ジェイ・ダブリュー・エリン
グボー(J.W.Ellingboe)らの米国特許第5,149,699号に
記載の化合物とは、ピリドピリミジノン環系に少なくと
も1つのヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、アルデヒ
ド、ケトン、またはカルボキシル基を含んでいる点で異
なる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式I:
【0006】
【化13】
【0007】(式中、nは0〜3;R1およびR2は、独
立して、H、C1-C6アルキル、ヒドロキシ(C1-C6
ルキル)、ホルミル、カルボニル(C1-C6アルキル)、カ
ルボキシ、またはカルボキシ(C1-C6アルキル);R3
よびR4は、独立して、H、C1-C6アルキル、またはヒ
ドロキシ;R3aおよびR4aは、Hであるか、あるいは-
CR33aおよび-CR44aの一方がカルボニル基;た
だし、R1およびR2基の少なくとも一方は、ヒドロキシ
(C1-C6アルキル)、ホルミル、カルボニル(C1-C6
ルキル)、カルボキシ、またはカルボキシ(C1-C6アル
キル)でなければならず;また、R3およびR4の少なく
とも一方がヒドロキシであるか、あるいは、-CR33a
および-CR44aの一方がカルボニル基でなければなら
ない;Ar1は、式:
【0008】
【化14】
【0009】(式中、Wは、H、C1-C6アルキル、ハ
ロゲン、ヒドロキシ、またはC1-C6アルコキシ)で示
される基;Ar2は、式:
【0010】
【化15】
【0011】(式中、Xは、CO2H、CN、または
式:
【0012】
【化16】
【0013】(式中、R5は、H、CH3、tert-ブチ
ル、トリ-n-ブチルスタンニル、またはトリフェニルメ
チル)で示される基)で示される基である)で示される
置換ピリドピリミジノンもしくは該化合物の互変異性体
または該化合物もしくは互変異性体の医薬上許容される
塩に関する。
【0014】本発明の好ましい化合物は、一般式II:
【0015】
【化17】
【0016】(式中、nは1;R1およびR2は、独立し
て、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ヒ
ドロキシメチル、1-ヒドロキシエチル、1-ヒドロキシ
プロピル、1-ヒドロキシブチル、1-ヒドロキシイソブ
チル、ホルミル、カルボニルメチル、カルボニルエチ
ル、カルボニルプロピル、カルボニルブチル、カルボキ
シ、またはカルボキシメチル、カルボキシエチル、カル
ボキシプロピル、またはカルボキシブチル;R3および
4は、独立して、H、メチル、エチル、プロピル、ま
たはヒドロキシ;R3aおよびR4aは、Hであるか、ある
いは-CR33aおよび-CR44aの一方がカルボニル
基;ただし、R1およびR2基の少なくとも一方は、ヒド
ロキシ(C1-C4アルキル)、ホルミル、カルボニル(C1-
4アルキル)、カルボキシ、またはカルボキシ(C1-C4
アルキル)でなければならず;また、R3およびR4の少
なくとも一方がヒドロキシであるか、あるいは、-CR3
3aおよび-CR44aの一方がカルボニル基でなければ
ならない;Ar1は、式:
【0017】
【化18】
【0018】(式中、Wは、H、低級C1-C6アルキ
ル、ハロゲン、ヒドロキシ、またはC1-C6アルコキ
シ)で示される基;Ar2は、式:
【0019】
【化19】
【0020】(式中、Xは、CO2H、または式:
【0021】
【化20】
【0022】(式中、R5は、H、CH3、tert-ブチ
ル、トリ-n-ブチルスタンニル、またはトリフェニルメ
チル)で示される基)で示される基である)で示される
ピリドピリミジノンもしくは該化合物の互変異性体また
は該化合物もしくは互変異性体の医薬上許容される塩で
ある。
【0023】本発明のさらに好ましい化合物は、式II
I:
【0024】
【化21】
【0025】(式中、nは1;R1およびR2は、独立し
て、H、メチル、ヒドロキシメチル、またはホルミル;
3およびR4は、独立して、Hまたはヒドロキシ;R3a
およびR4aは、Hであるか、あるいは-CR33aおよび
-CR44aの一方がカルボニル基;ただし、R1および
2基の少なくとも一方は、ヒドロキシメチルまたはホ
ルミルでなければならず;また、R3およびR4の少なく
とも一方がヒドロキシであるか、あるいは、-CR33a
および-CR44aの一方がカルボニル基でなければなら
ない;Ar1は、式:
【0026】
【化22】
【0027】(式中、WはH)で示される基;Ar
2は、式:
【0028】
【化23】
【0029】(式中、Xは、式:
【0030】
【化24】
【0031】(式中、R5は、H、CH3、tert-ブチ
ル、またはトリフェニルメチル)で示される基)で示さ
れる基である)で示される置換ピリドピリミジノンもし
くは該化合物の互変異性体または該化合物もしくは互変
異性体の医薬上許容される塩である。
【0032】本発明の化合物のうち、R1またはR2がカ
ルボニル基を含むか、あるいは-CR33aおよび-CR4
4aの一方がカルボニル基であるものは、1つ以上の互
変異性体の形態で存在することができる。このような互
変異性体は、いずれも本発明に含まれる。
【0033】また、ここに開示された化合物の光学活性
な異性体の混合物や部分的または完全に分離された異性
体も本発明に含まれる。
【0034】本発明の化合物のうち、最も好ましい具体
例を以下に挙げる:2-メチル-7-オキソ-8-[2'-(1
H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチル]-
5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン
-4-カルバルデヒドおよびその医薬上許容される塩;2
-ヒドロキシメチル-4-メチル-8-[2'-(1H-テトラゾ
ール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチル]-5,8-ジヒ
ドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オンおよび
その医薬上許容される塩;4-ヒドロキシメチル-2-メ
チル-8-[2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル
-4-イルメチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-
d]ピリミジン-7-オンおよびその医薬上許容される
塩;2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-8-[2'-(1H-テ
トラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチル]-8H-
ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オンおよびその医薬上
許容される塩;2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-8-[2'
-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチ
ル]-6,8-ジヒドロ-5H-ピリド[2,3-d]ピリミジン
-7-オンおよびその医薬上許容される塩;および2,4-
ジメチル-6-ヒドロキシ-8-[2'-(1H-テトラゾール-
5-イル)ビフェニル-4-イルメチル]-5,8-ジヒドロ-
6H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オンおよびその
医薬上許容される塩。
【0035】さらに、本発明では、2,4-ジメチル-5-
ヒドロキシ-8-[2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフ
ェニル-4-イルメチル]-8H-ピリド[2,3-d]ピリミ
ジン-7-オン(実施例4)および5-ヒドロキシ-2,4-
ジメチル-8-[2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェ
ニル-4-イルメチル]-6,8-ジヒドロ-5H-ピリド[2,
3-d]ピリミジン-7-オン(実施例6)が、ラットで行
われた研究によって、上記の米国特許第5,149,599号の
実施例3に記載の化合物の重要な代謝産物として同定さ
れおり、前者は、後者に比べて、有意に長くかつ大量に
存在する。しかしながら、イヌにおける同様の代謝研究
では、重要な代謝産物は見い出せなかった。
【0036】本発明の化合物は、下記に示す一般的な反
応経路によって製造される。
【0037】
【化25】
【0038】(式中、R1、R2、R3、R4、R3a
4a、n、Ar1、およびAr2は、上記と同意義;Z
は、クロロ、ブロモ、ヨード、またはトリフルオロメタ
ンスルホネート;およびMは、ボロニックアシッド(bo
ronic acid)またはトリアルキルスズである)。
【0039】スキームIに示すように、β-ケトエステル
1を、エタノールなどのアルコール溶媒中、ナトリウム
エトキシドなどの塩基の存在下にて、室温から還流温度
で、アミジン2と縮合させて、ピリミジノン3を得る。
ピリミジノン3を、還流下、オキシ塩化リンで処理し
て、クロロピリミジン4を得る。クロロピリミジン4
を、エタノール、ブタノール、またはジメチルスルホキ
シドなどの極性溶媒中、トリエチルアミンなどの有機塩
基または炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下にて、室
温から還流温度で、アミン5と反応させて、ピリドピリ
ミジン6を得る。ピリドピリミジン6を、ジメチルホル
ムアミドまたはトルエンなどの溶媒中、パラジウム触媒
の存在下にて、アリールボロニックアシッドまたはアリ
ールトリアルキルスズ7と反応させた後、保護基を除去
して、ピリドピリミジンIを得る(ここで、R5は、tert
-ブチル、トリ-n-ブチルスタンニル、またはトリフェ
ニルメチルの1つである)。Ar2上の置換基(X)が
ニトリルである場合、それはアジド試薬を用いて標準的
な条件下でテトラゾールに変換することができる。
【0040】
【化26】
【0041】(式中、R1、R2、R3、n、Ar1、およ
びAr2は、上記と同意義である)。
【0042】スキームIIに示す反応によって、酸素置換
基を6位に導入することができる。Ar2のカルボン酸
またはテトラゾール部分上に保護基を有するピリドピリ
ミジンIaを、テトラヒドロフランまたはジメトキシエ
タンなどの非プロトン溶媒中、低温(−78〜0℃)に
て、リチウムジイソプロピルアミドまたはナトリウムヘ
キサメチルジシラジドなどの塩基で処理し、次いでフェ
ニルスルホニルオキサジリジンなどのスルホニルオキサ
ジリジン試薬で処理する。Ar2上のテトラゾールまた
はカルボン酸基を酸または塩基で脱保護化して、ピリド
ピリミジンIbを得る。6位のヒドロキシル基のオキソ
部分への酸化は、コーレイ(Corey)らの方法(テトラ
ヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters),31巻,2
47-250頁(1975年))に従い、ピリジミンクロロクロメ
ート(pyridimine chloro chromate)またはクロロクロ
ム酸ピリジニウムを用いて行ってもよい。
【0043】
【化27】
【0044】(式中、R1、R2、n、Ar1、Ar2
Z、およびMは、上記と同意義である)
【0045】スキームIIIには、5位への酸素置換基の
導入を示す。ピリミジノン8の5位を、ヨウ素および水
酸化物水溶液によってヨウ素化して、5-ヨードピリミ
ジノン9を得る。5-ヨードピリミジノン9を、還流
下、オキシ塩化リンで塩素化して、クロロピリミジン1
0を得る。クロロピリミジン10を、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、またはジメチルホルムアミドなどの溶
媒中、パラジウム触媒の存在下にて、室温から還流温度
で、(1-エトキシビニル)トリブチルスズと反応させ
て、ピリミジン11を得る。ピリミジン11を、エタノ
ール、ブタノール、またはジメチルスルホキシドなどの
極性溶媒中、トリエチルアミンなどの有機塩基または炭
酸カリウムなどの無機塩基の存在下にて、室温から還流
温度で、アミン5と反応させ、次いでエノールを酸水溶
液で加水分解して、5-ケトピリミジン12を得る。5-
ケトピリミジン12を、ジメチルホルムアミドまたはト
ルエンなどの溶媒中、パラジウム触媒の存在下にて、ア
リールボロニックアシッドまたはアリールトリアルキル
スズ7と反応させて、5-ケトピリミジン13を得る。
5-ケトピリミジン13を、テトラヒドロフランまたは
トルエンなどの非プロトン溶媒中、室温から還流温度
で、炭酸ジアルキルおよび水素化ナトリウムなどの塩基
と反応させ、Ar2上のテトラゾールまたはカルボン酸
基を酸または塩基で脱保護化して、ピリドピリミジンI
cを得る。過マンガン酸カリウムなどの他の酸化剤を用
いて5位にヒドロキシル基を導入し、ピリドピリミジン
I(ここで、R3はヒドロキシル基である)を得ることが
できる。
【0046】
【化28】
【0047】(式中、R1、R3、R4、R3a、R4a
n、Ar1、Ar2、Z、およびMは、上記と同意義;R
2はC1-C6アルキル;R6は、Hまたは炭素数1〜5の
低級アルキルである)。
【0048】スキームIVに示すように、酸素置換基は、
酸化工程によって、R2上に導入することができる。従
って、中間体ピリミドピリミジン6を、ジオキサンまた
はピリジンなどの有機溶媒中、室温から還流温度にて、
二酸化セレンなどの酸化剤で処理して、ピリドピリミジ
ン14を得る。カルボニル基を、エタノールまたはイソ
プロパノールなどのアルコール溶媒中にて、ホウ水素化
ナトリウムでヒドロキシル基に還元して、ピリドピリミ
ジン15を得る。ピリドピリミジン15を、ジメチルホ
ルムアミドまたはトルエンなどの溶媒中、パラジウム触
媒の存在下にて、アリールボロニックアシッドまたはア
リールトリアルキルスズ7と反応させた後、保護基を除
去して、ピリドピリミジンIdを得る。ピリドピリミジ
ンI(ここで、R2はC1-C6アルキルである)は、二酸
化セレンなどの酸化剤で直接酸化することができる。
【0049】本発明の化合物は、無機または有機塩基と
塩を形成させてもよい。これら化合物の医薬上許容され
る塩は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。これらの
塩は、アンモニウム塩、ナトリウム塩やカリウム塩など
のアルカリ金属塩、カルシウム塩などのアルカリ土類金
属塩、ジシクロヘキシルアミン塩、TRIS塩、および
アミノ酸の塩であってよいが、これらに限定されること
はない。また、これらの化合物は、常套手段により、過
酸化水素で処理することによって、N-オキシドに変換
してもよい。本発明の化合物(ただし、R5は、tert-ブ
チル、トリ-n-ブチルスタンニル、またはトリフェニル
メチルである)は、式Iで示される他の化合物の製造中
間体として用いられる。
【0050】また、本発明は、上記化合物および医薬上
許容される担体からなる医薬組成物を提供する。特に、
本発明は、抗高血圧症薬として(高血圧症の治療に)有
効な量の上記化合物および医薬上許容される担体からな
る抗高血圧症の(高血圧症を治療するための)医薬組成
物を提供する。さらに、本発明は、うっ血性心不全の治
療に有効な量の上記化合物および医薬上許容される担体
からなるうっ血性心不全を治療するための医薬組成物お
よび再狭窄の予防に有効な量の上記化合物および医薬上
許容される担体からなる再狭窄を予防するための医薬組
成物を提供する。
【0051】これらの医薬組成物は、好ましくは、経口
投与用とされる。しかしながら、他の投与形態、例え
ば、心不全に罹患している患者には、非経口投与用とし
てもよい。
【0052】投与を一貫して行うためには、本発明の医
薬組成物は、単位投与量の形態であることが好ましい。
単位投与量の適当な形態としては、小袋(sachets)や
小ビンに入れた、錠剤、カプセル剤および散剤などが挙
げられる。このような単位投与量の形態は、本発明の化
合物を0.1〜100mg、好ましくは1〜50mg含
有している。本発明の化合物は、約0.01〜100m
g/kg、好ましくは0.1〜10mg/kgの範囲内の
投与量で経口的に投与することができる。このような医
薬組成物は、1日あたり1〜6回、より一般的には1〜
4回、投与すればよい。また、これらの化合物は非経口
投与形態で投与してもよい。
【0053】本発明の医薬組成物は、充填剤、崩壊剤、
結合剤、潤滑剤、香味剤などの通常の賦形剤を用いて製
剤すればよい。本発明の医薬組成物は、通常の方法、例
えば、公知の抗高血圧症薬、利尿薬、β-遮断薬または
ACE阻害薬に用いられるのと同様の方法で製剤され
る。
【0054】さらに、本発明は、上記化合物を活性な治
療物質として用いることを提供する。本発明の化合物
は、特に、高血圧症の治療に用いられるが、うっ血性心
不全の治療や再狭窄の予防にも用いられる。
【0055】本発明の化合物がアンジオテンシンIIレセ
プターに対して高い親和性を有することは、ラットの副
腎レセプター結合アッセイを用い、放射標識アンジオテ
ンシンIIの該レセプターからの排除を、以下のように測
定して立証した:雄スプラーギュ-ドーリー(Sprague-D
awley)ラット(体重300〜400g)をCO2で麻酔
し、頸部脱臼法で屠殺する。副腎を切除し、氷冷したシ
ョ糖緩衝液(0.2Mショ糖、1mM EDTA、10m
Mトリズマ(Trizma)塩基、pH=7.2)中で保存す
る。押しつぶすことによって、髄質を除去する。皮質を
細かく刻んで、すすぎ、15mLのショ糖緩衝液と共
に、冷却したすりガラス製の組織粉砕機で均質化する。
3,000×gで10分間、遠心分離する(ソルヴァー
ル(Sorvall)RCSC遠心分離機、SS34ロータ
ー、6,200rpm)。ガーゼを通して上清を傾瀉す
る。合わせた上清を、12,000×gで13分間、遠
心分離する(ベックマン(Beckman)超遠心分離機、8
0Tiローター、13,000rpm)。前の工程の上
清を、102,000×gで60分間、遠心分離する
(ベックマン(Beckman)超遠心分離機、80Tiロー
ター、38,200rpm)。すべての工程は、4℃で
行う。ペレットを0.5mLのアッセイ緩衝液(50m
Mトリス・HCl、5mM MgCl2、0.2%BSA
(プロテアーゼ非含有)、pH=7.4、25℃)に再
懸濁する。氷上で保存する。膜タンパクを、ローリー
(Lowry)またはブラッドフォード(Bradford)アッセ
イ法により、BSAを標準として、測定する。結合アッ
セイは、12×75mmのプラスティック試験チューブ
または96穴プレート(最終容量0.25mL)を用い
て、3通り行う。140μLのアッセイ緩衝液を添加す
る。10μLの放射性同位元素を含まないAII(標準曲
線の場合には、10-10〜10-7M、非特異的な結合の
場合には、10-4Mの最終濃度を与えるように)、50
%DMSO中の化合物(例えば、最終濃度は、25およ
び100μMまたは1μM、10nMおよび100n
M)を、あるいは、対照として50%DMSOを、添加
する。50μLの膜懸濁液(例えば、10μgタンパ
ク)を添加する。25℃で30分間プレインキュベート
する。下記のように調製した50μLの125I-AIIを添
加する(最終濃度は、1nM)。25℃で35分間イン
キュベートする。1mLの氷冷緩衝液(BSAを含有し
ないアッセイ緩衝液)を添加することによってインキュ
ベーションを停止する。細胞採集器上のGF/Cフィル
ターで濾過する(フィルターは、1%ポリエチレンイミ
ンを含有するアッセイ緩衝液に予め浸漬する)。アッセ
イチューブを5mLの冷たい緩衝液(BSAを含有しな
いアッセイ緩衝液)で3回すすぐ。フィルターディスク
を切断して試験チューブ中に入れ、ガンマ線カウンター
で1分間計測した。ニュー・イングランド・ニュークリ
アー(New England Nuclear)から購入した125I-AII
の比活性を、水中の放射性同位元素を含まないAIIを添
加することによって、500μCi/ナノモルに調整す
る。放射性同位元素を含むAIIの量と放射性同位元素を
含まないAIIの必要量とを計算し、希釈を行う。アリコ
ートに分別し、密封し、必要な時まで凍結保存する。希
釈後の全AII(放射性同位元素を含むもの+含まないも
の)の濃度を計算する。アッセイの日に、凍結したアリ
コートを解凍し、アッセイ緩衝液(+プロテアーゼ非含
有BSA)を用いて、容量を調整し、濃度を5ピコモル
/mL(または0.25ピコモル/50μL)とする。ア
ッセイにおける最終濃度1nM125I-AIIについて
は、試験チューブあたり50μL(または0.25ピコ
モル)を添加し、最終容量250μLとする。これらの
結合アッセイの結果は、放射標識アンジオテンシンIIの
そのレセプターからの排除を50%達成するのに必要な
試験化合物の阻害濃度(IC50)、あるいは10-8M濃
度の試験化合物によるAIIのそのレセプターにおける結
合の排除百分率(%I)として報告する。本発明のすべ
ての実施例は、このアッセイにおけるAII結合の有意な
阻害を示した。典型的には、これら化合物は、このアッ
セイにおいて、50μMより小さいか、あるいは50μ
Mに等しいIC50を示した。
【0056】本発明の化合物は、アンジオテンシンIIを
拮抗する能力により、以下のAII注入ラットモデルにお
いて、抗高血圧症の作用を示す。ラットは、ダイアル-
ウレタン(Dial-Urethane)(0.60mL/kg、腹腔
内)で麻酔し、PE240で気管をカニューレする。い
ずれか一方の大腿動脈および両方の大腿静脈または頸動
脈および対応する頸静脈を、PE50でカニューレす
る。頸静脈をカニューレする場合には、2つのカニュー
レを一方の静脈に入れる。十二指腸の初めの部分(胃の
ちょうど遠位部分)を、正中線を少し切開することによ
って、PE50でカニューレする。動脈内血圧および心
拍数を動脈カニューレから測定する。動脈内血圧を安定
させるために、手術後、10〜15分間の余裕を見てお
く。次いで、メカミルアミン3mg/kg(3mg/mL
溶液の1mL/kg)を静脈内投与することによって、
神経節遮断を行う。神経節遮断は、動脈内血圧を約50
mmHg低下させる。メカミルアミンは、残りの実験期
間中、90分毎に与える。次いで、AIIを、他方の静脈
カニューレ内に、0.25μg/kg/分(9.6μL/
分)の割合で注入し始める。AII注入は、動脈内血圧を
対照レベルまたはそれよりわずかに高いレベルに戻す。
いったん動脈内血圧がAII注入で安定化すれば、平均の
動脈内血圧(MAP)および心拍数のベースライン値と
する。次いで、メチルセルロースに懸濁した試験化合物
を、十二指腸カニューレによって、1mL/kgの容量
中、0.1、3または30mg/kgの割合で投与する。
試験化合物を投与してから15分後、30分後、60分
後、90分後、120分後、150分後、180分後、
210分後、および240分後における平均の動脈内血
圧および心拍数の値を表にする。例えば、実施例2の化
合物を3mg/kgの割合で十二指腸内に投与すると、
AIIに依存する血圧が投与してから4時間後に平均して
30%低下した。
【0057】さらに、本発明の化合物は、アンジオテン
シンIIを拮抗する能力により、以下のゴールドブラット
(Goldblatt)(2K-1C)高血圧症ラットモデルにお
いて、抗高血圧症の作用を示す。体重150gのスプラ
ーギュ・ドーリー(Sprague-Dawley)ラットをペントバ
ルビタール(50mg/kg、腹腔内)で麻酔し、左側
の腎動脈を、内径0.2mmに曲げた銀の針金で留め
た。留めてから4〜7週間後に高血圧症が確立された。
その時、上記の動物をペントバルビタール(50mg/
kg、腹腔内)で麻酔し、右側の頸動脈をカニューレし
た。カテーテルを首の背面側の皮下に通し、外在化し
た。これら動物を、水を与えること以外は、一晩絶食さ
せ、翌朝、実験を行った。頸動脈カテーテルを血圧変換
器に接続し、この血圧変換器は、平均の動脈内血圧(M
AP)および心拍数を記録するためのMI2コンピュー
ターデータ収集システム、あるいはグラス(Grass)ま
たはベックマン(Beckman)レコーダーに接続した。経
口投与の場合、ラットには、本発明の化合物(1、3ま
たは10mg/kg)、標準としてのロサルタン(30
mg/kg)または賦形剤(蒸留水中の0.5%メチルセ
ルロース)のいずれかを、胃瘻栄養法(ig;胃管によ
る強制栄養法)によって容量5mL/kgで与えた。静
脈内投与の場合、ラットには、本発明の化合物(0.0
3、0.1、1、3または10mg/kg)または賦形剤
(蒸留水中の≦50%NaHCO3)のいずれかを、容
量1mL/kgで与えた。すべての実験において、実験
期間中、食塩水を動脈カニューレに5μL/分の割合で
注入し、カニューレの開通性を維持した。各化合物は、
6〜12匹のラットからなる別々のグループに投与し、
MAPおよび心拍数を24時間記録した。データは、最
初の1時間は15分毎に、次の1時間は30分毎に、8
時間までは1時間毎に、次いで投与してから22時間
後、23時間後および24時間後に、記録した。投与後
の各時点では、MAPの絶対値、MAPの変化(mmH
g単位)、および心拍数に関し、すべての動物について
平均を求め、さらに平均値の標準誤差を計算した。例え
ば、実施例4の化合物は、10mg/kgの割合で胃瘻
栄養法により投与され、投与してから23時間後に、最
大のMAP低下66mmHgを示した。実施例4の化合
物は、0.1mg/kgの割合で動脈内投与され、投与し
てから4時間後に、最大のMAP低下67mmHgを示
した。実施例6の化合物は、10mg/kgの割合で胃
瘻栄養法により投与され、投与してから9時間後に、最
大のMAP低下71mmHgを示した。
【0058】上記のように、本発明の化合物は、有効な
AII拮抗物質であり、それゆえ高血圧症を治療するのに
有用である。また、本発明の化合物は、急性および慢性
のうっ血性心不全、一次および二次の肺アルドステロン
過剰症、二次アルドステロン過剰症、一次および二次の
肺高血圧症、経口避妊薬の使用に伴う高血圧症、片頭
痛、レイノー病、管腔の過形成やアテローム性動脈硬化
の過程などの血管障害、腎疾患、あるいはタンパク尿
症、糸球体腎炎、糸球体硬化症、硬皮症、糖尿病性腎
症、末期の腎疾患、腎臓移植治療などの他の疾患または
治療の腎合併症の管理において価値がある。また、これ
らの化合物は、再狭窄、左心室機能不全、糖尿病性網膜
症、アルツハイマー病の治療、認識の増強、上昇した眼
圧の治療、および網膜血流の増大にも有用である。これ
らの疾患および類似の疾患への本発明化合物の応用は、
当業者に明らかである。
【0059】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに詳しく
説明するが、本発明の範囲はこれら実施例に限定される
ものではない。
【0060】実施例1 2-メチル-7-オキソ-8-[2'-(1H-テトラゾール-5-
イル)ビフェニル-4-イルメチル]-5,6,7,8-テトラ
ヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-カルバルデヒド 2,4-ジメチル-8-[2'-(1H-テトラゾール-5-イル)
ビフェニル-4-イルメチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリ
ド[2,3-d]ピリミジン-7-オン(822mg、2.0
0mmol)(ジェイ・ダブリュー・エリングボー(J.
W.Ellingboe)ら、米国特許第5,149,699号に従って調製
した)、二酸化セレン(222mg、2.00mmo
l)、およびジオキサン(10mL)の混合物を6時間
加熱還流した。さらに二酸化セレン(222mg、2.
00mmol)を添加し、18時間加熱し続けた。この
混合物を濾過し、濾液を濃縮した。フラッシュクロマト
グラフィー(10%MeOH/CH2Cl2)で精製し
て、316mgの黄色発泡体を得た。この発泡体をアセ
トンと共にすり砕き、濾液を冷凍庫内で冷却して、10
2mg(12%)の生成物をオフホワイト色の固形物と
して得た。mp:246〜247℃。1 H NMR(DMSO-d6)δ2.47(s,3H),
2.74(t,J=7.1Hz,2H),2.90(t,
J=7.1Hz,2H),5.18(s,2H),7.0
0(d,J=8.3Hz,2H),7.20(d,J=
8.3Hz,2H),7.54(m,2H),7.64
(m,2H),8.38(s,1H)。 IR(KBr,cm-1)1710。 元素分析(C231972として): 理論値:C,64.93;H,4.50;N,23.05 実測値:C,65.00;H,4.90;N,23.4
1。
【0061】実施例2 2-ヒドロキシメチル-4-メチル-8-[2'-(1H-テトラ
ゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチル]-5,8-ジ
ヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン 工程1:エチル3-(6-メチル-2-メトキシメチル-3H
-ピリミジン-4-オン-5-イル)プロピオネート EtOH中のNaOEt(0.088mol)(2.0g
のNaと70mLのEtOHから調製した)、メトキシ
アセタミジン塩酸塩(5.4g、0.044mol)、お
よびジエチルアセチルグルタレート(10.0g、0.0
44mol)の混合物を24時間加熱還流した。この混
合物を濃縮し、水中に取り、濃塩酸でpH4に酸性化
し、CH2Cl2で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄
し、(MgSO4で)乾燥させ、濃縮した。エーテルと
共にすり砕いて、4.6g(42%)の生成物をオフホ
ワイト色の固形物として得た。mp:87〜90℃。1 H NMR(DMSO-d6)δ1.15(t,J=7.2
Hz,3H),2.22(s,3H),2.45(s,3
H),2.63(t,J=7.8Hz,2H),3.30
(s,3H),4.08(q,J=7.2Hz,2H),
4.18(s,2H),12.40(br s,1H)。
【0062】工程2:エチル3-(4-クロロ-6-メチル-
2-メトキシメチルピリミジン-5-イル)プロピオネート エチル3-(6-メチル-2-メトキシメチル-3H-ピリミ
ジン-4-オン-5-イル)プロピオネート(4.00g、1
5.6mmol)およびオキシ塩化リン(25mL)の
混合物を2時間加熱還流した。この混合物を濃縮し、冷
却し、氷上に注いだ。1N NaOHを添加して、pH
6とし、この混合物をEtOAcで抽出した。抽出液を
(MgSO4で)乾燥させ、濃縮して、3.6g(84
%)の生成物を褐色の油状物として得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ1.18(t,J=7.0
Hz,3H),2.60(s,3H),3.01(t,J
=8.1Hz,2H),3.36(s,3H),3.36
(s,3H),4.05(q,J=7.0Hz,2H),
4.48(s,2H)。
【0063】工程3:8-[(4-ブロモフェニル)メチル]
-4-メチル-2-メトキシメチル-5,8-ジヒドロ-6H-
ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン エチル3-(4-クロロ-6-メチル-2-メトキシメチルピ
リミジン-5-イル)プロピオネート(3.6g、0.01
3mol)、4-ブロモベンジルアミン塩酸塩(3.0
g、0.013mol)、NaHCO3(2.4g、0.0
28mol)、およびn-BuOH(25mL)の混合
物を24時間加熱還流した。この混合物を濃縮し、水中
に取り、CH2Cl2で抽出した。合わせた抽出液を(M
gSO4で)乾燥させ、濃縮して、褐色の油状物を得
た。フラッシュクロマトグラフィー(5%MeOH/C
2Cl2)で精製して、3.6g(72%)の生成物を
オフホワイト色の固形物として得た。mp:64〜66
℃。1 H NMR(DMSO-d6)δ2.40(s,3H),
2.77(t,J=7.9Hz,2H),2.91(t,
J=7.9Hz,2H),3.26(s,3H),4.3
8(s,2H),5.15(s,2H),7.26(d,
J=8.3Hz,2H),7.46(d,J=8.3H
z,2H)。 元素分析(C1718BrN32として): 理論値:C,54.27;H,4.82;N,11.17 実測値:C,54.31;H,4.76;N,11.0
3。
【0064】工程4:8-[(4-ブロモフェニル)メチル]
-2-ヒドロキシメチル-4-メチル-5,8-ジヒドロ-6H
-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン CHCl3(9mL)中における8-[(4-ブロモフェニ
ル)メチル]-4-メチル-2-メトキシメチル-5,8-ジヒ
ドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン(1.
00g、2.70mmol)およびピリジン(0.11
g、1.30mmol)の溶液に、ヨードトリメチルシ
ラン(0.77g、3.80mmol)を添加した。この
混合物を30時間加熱還流し、MeOH(0.5mL)
を添加した。この混合物を濃縮し、CH2Cl2中に取
り、Na2SO3水溶液および飽和食塩水で洗浄し、(M
gSO4で)乾燥させ、濃縮した。フラッシュクロマト
グラフィー(5%MeOH/CH2Cl2)で精製して、
0.54g(56%)の生成物を無色の発泡体として得
た。1 H NMR(DMSO-d6)δ2.40(s,3H),
2.73(t,J=7.6Hz,2H),2.87(t,
J=7.6Hz,2H),4.43(d,J=6.2H
z,2H),5.09(t,J=6.2Hz,1H),
5.19(s,2H),7.27(d,J=8.2Hz,
2H),7.43(d,J=8.2Hz,2H)。
【0065】工程5:2-ヒドロキシメチル-4-メチル-
8-[2'-(1-tert-ブチル-1H-テトラゾール-5-イル)
ビフェニル-4-イルメチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリ
ド[2,3-d]ピリミジン-7-オン 8-[(4-ブロモフェニル)メチル]-2-ヒドロキシメチル
-4-メチル-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピ
リミジン-7-オン(0.95g、2.62mmol)、2
-[(1-tert-ブチル)-1H-テトラゾール-5-イル]フェ
ニルボロニックアシッド(0.72g、2.90mmo
l)(ジェイ・ダブリュー・エリングボー(J.W.Elling
boe)ら、米国特許第5,149,699号に従って調製した)、
2M Na2CO3(5.5mL)、テトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(0)(100mg、0.08
6mmol)、EtOH(3mL)およびトルエン(1
6mL)の混合物を20時間加熱還流した。この混合物
をCH2Cl2で希釈し、層を分離した。有機相を(Mg
SO4で)乾燥させ、濃縮して、橙色の油状物を得た。
フラッシュクロマトグラフィー(4%MeOH/CH2
2)で精製して、1.20g(90%)の生成物を無色
の発泡体として得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ1.42(s,9H),
2.41(s,3H),2.72(t,J=7.3Hz,
2H),2.89(t,J=7.3Hz,2H),4.4
4(d,J=6.0Hz,2H),5.08(t,J=
6.0Hz,1H),5.23(s,2H),6.98
(d,J=7.4Hz,2H),7.23(d,J=7.
4Hz,2H),7.54(m,3H),7.78(d,
J=7.5Hz,1H)。
【0066】工程6:2-ヒドロキシメチル-4-メチル-
8-[2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-
イルメチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピ
リミジン-7-オン 2-ヒドロキシメチル-4-メチル-8-[2'-(1-tert-ブ
チル-1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル
メチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピリミ
ジン-7-オン(1.2g、2.50mmol)、メタンス
ルホン酸(2.40g、25.0mmol)、およびトル
エン(14mL)の混合物を20時間加熱還流した。こ
の混合物を濃縮し、水中に取り、1N NaOHでpH
7〜8に調整した。この水性混合物をEtOAcで抽出
し(抽出後のEtOAcは捨てた)、1N HClでp
H4に酸性化し、CHCl3で抽出した。CHCl3層を
(MgSO4で)乾燥させ、濃縮して、1.10gの発泡
体を得た。EtOAc/アセトンと共にすり砕き、Et
OHから再結晶して、0.45g(46%)の生成物を
白色の固形物として得た。mp:218〜220℃。1 H NMR(DMSO-d6)δ2.41(s,3H),
2.74(t,J=7.0Hz,2H),2.91(t,
J=7.0Hz,2H),4.43(s,2H),5.1
5(br s,1H),5.24(s,2H),7.00
(d,J=8.0Hz,2H),7.23(d,J=8.
0Hz,2H),7.57(m,4H)。 元素分析(C232172として): 理論値:C,64.43;H,4.95;N,22.94 実測値:C,64.73;H,5.15;N,22.5
5。
【0067】実施例3 4-ヒドロキシメチル-2-メチル-8-[2'-(1H-テトラ
ゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチル]-5,8-ジ
ヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン 工程1:8-[(4-ブロモフェニル)メチル]-2-メチル-
7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]
ピリミジン-4-カルバルデヒド 8-[(4-ブロモフェニル)メチル]-2,4-ジメチル-5,
8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オ
ン(692mg、2.00mmol)(実施例2の工程
1〜3に記載の手順に従って調製した)、二酸化セレン
(244mg、2.20mmol)およびジオキサン
(10mL)の混合物を17時間加熱還流した。この混
合物を濾過し、濾液を濃縮した。フラッシュクロマトグ
ラフィー(30%EtOAc/ヘキサン)で精製して、
576mg(80%)の生成物を黄色の固形物として得
た。mp:124〜126℃。1 H NMR(CDCl3)δ2.70(s,3H),2.
73(t,J=7.6Hz,2H),3.37(t,J=
7.6Hz,2H),5.27(s,2H),7.31
(d,J=8.5Hz,2H),7.39(d,J=8.
5Hz,2H),10.02(s,1H)。 IR(KBr,cm-1)1710,1695。 元素分析(C1614BrN32として): 理論値:C,53.35;H,3.92;N,11.66 実測値,C,53.16;H,3.78;N,11.5
1。
【0068】工程2:8-[(4-ブロモフェニル)メチル]
-4-ヒドロキシメチル-2-メチル-5,8-ジヒドロ-6H
-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン テトラヒドロフラン(5mL)およびイソプロパノール
(2mL)中における8-[(4-ブロモフェニル)メチル]
-2-メチル]-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロピリ
ド[2,3-d]ピリミジン-7-カルバルデヒド(550m
g、1.53mmol)の溶液に、ホウ水素化ナトリウ
ム(116mg、3.05mmol)を添加した。45
分後、この混合物を0℃に冷却し、CO2を5分間通し
て泡立てた。この混合物を濾過し、濾液を濃縮して、6
77mgの黄色発泡体を得た。フラッシュクロマトグラ
フィー(5%MeOH/CH2Cl2)で精製して、49
6mg(90%)の生成物をオフホワイト色の固形物と
して得た。mp:159〜160℃。1 H NMR(CDCl3)δ2.65(s,3H),2.
75(s,4H),4.40(br s,1H),4.6
3(s,2H),5.26(s,2H),7.31(d,
J=8.3Hz,2H),7.39(d,J=8.3H
z,2H)。 元素分析(C1616BrN32として): 理論値:C,53.05;H,4.45;N,11.60 実測値:C,52.60;H,4.37;N,11.4
7。
【0069】工程3:4-ヒドロキシメチル-2-メチル-
8-[2'-(1-tert-ブチル-1H-テトラゾール-5-イル)
ビフェニル-4-イルメチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリ
ド[2,3-d]ピリミジン-7-オン 8-[(4-ブロモフェニル)メチル]-4-ヒドロキシメチル
-2-メチル-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピ
リミジン-7-オン(490mg、1.35mmol)、
2-[(1-tert-ブチル)-1H-テトラゾール-5-イル]フ
ェニルボロニックアシッド(367mg、1.49mm
ol)(ジェイ・ダブリュー・エリングボー(J.W.Elli
ngboe)ら、米国特許第5,149,699号に従って調製し
た)、Na2CO3(287mg、2.71mmol)、
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
(78mg、0.07mmol)、EtOH(1m
L)、水(2mL)、およびトルエン(6mL)の混合
物を23時間加熱還流した。この混合物をEtOAcで
希釈し、飽和NaHCO3水溶液および飽和食塩水で洗
浄し、(MgSO4で)乾燥させ、濃縮して、黄色の油
状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(5%Me
OH/CH2Cl2)で精製して、590mg(90%)
の生成物をオフホワイト色の発泡体として得た。分析試
料(40mg)は、エーテル/アセトンから結晶化し
た。mp.164〜166℃。1 H NMR(CDCl3)δ1.50(s,9H),2.
63(s,3H),2.74(s,4H),4.40(b
r s,1H),4.63(s,2H),5.31(s,
2H),7.06(d,J=8.2Hz,2H),7.3
1(d,J=8.2Hz,2H)、7.45(m,3
H),7.84(m,1H)。 元素分析(C272972として): 理論値:C,67.06;H,6.04;N,20.28 実測値,C,66.99;H,6.07;N,19.9
1。
【0070】工程4:4-ヒドロキシメチル-2-メチル-
8-[2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-
イルメチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピ
リミジン-7-オン 4-ヒドロキシメチル-2-メチル-8-[2'-(1-tert-ブ
チル-1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル
メチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピリミ
ジン-7-オン(550mg、1.14mmol)、メタ
ンスルホン酸(1.10g、11.40mmol)、およ
びトルエン(10mL)の混合物を4日間加熱還流し
た。この混合物を濃縮し、1N KOH(11.4mL)
を添加し、この混合物をCHCl3で抽出した(抽出後
のCHCl3は捨てた)。水相を1NHClでpH4〜
5に酸性化し、CHCl3で抽出した。抽出液を乾燥さ
せ、濃縮して、94mgの黄色発泡体を得た。アセトン
と共にすり砕き、EtOHから再結晶して、46mg
(9%)の生成物を白色の固形物として得た。mp:2
46〜247℃。1 H NMR(DMSO-d6)δ2.47(s,3H),
2.72(t,J=8.1Hz,2H),2.97(t,
J=8.1Hz,2H),4.51(s,2H),5.2
0(s,2H),5.26(br s,1H),7.00
(d,J=8.1Hz,2H),7.20(d,J=8.
1Hz,2H),7.55(m,2H),7.65(m,
2H)。 元素分析(C232172として): 理論値:C,64.63;H,4.95;N,22.9
4; 実測値:C,64.41;H,4.88;N,22.2
0。
【0071】実施例4 2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-8-[2'-(1H-テトラ
ゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチル]-8H-ピリ
ド[2,3-d]ピリミジン-7-オン=セスキ(1.5)水
和物 工程1:2,6-ジメチル-5-ヨード-4-ヒドロキシピリ
ミジン 2,6-ジメチル-4-ヒドロキシピリミジン(50.0
g、0.403mol)、ヨウ素(102.2g、0.4
03mol)、および1N NaOH(503mL)の
機械的に撹拌した混合物を、2時間加熱還流した。この
混合物をCHCl3で抽出した(何らかの生成物が溶液
から析出したので、濾過によって集めた:24.5
g)。この抽出液を(MgSO4で)乾燥させ、濃縮し
て、40.9gの橙色固形物を得たが、これは出発物質
と生成物とを含んでいた。EtOAcと共にすり砕い
て、26.0gの生成物を得た。生成物の全収量(収
率)は50.5g(50%)であった。mp:208〜
210(分解)。分析試料は、EtOHから再結晶し
た。mp:216〜218℃。1 H NMR(DMSO-d6)δ2.21(s,3H),
2.39(s,3H),12.58(br s,1H)。 元素分析(C67IN2Oとして): 理論値:C,28.82;H,2.82;N,11.20 実測値:C,28.85;H,2.76;N,10.9
8。
【0072】工程2:4-クロロ-2,6-ジメチル-5-ヨ
ードピリミジン 2,6-ジメチル-5-ヨード-4-ヒドロキシピリミジン
(24.5g、0.098mol)、オキシ塩化リン(3
0.0g、0.196mol)およびトルエン(200m
L)の混合物を、1時間加熱還流した。この混合物を濃
縮し、氷水(100mL)を添加した。2.5N NaO
HでpH5に調整し、この混合物をCH2Cl2で抽出し
た。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、(MgSO
4で)乾燥させ、濃縮して、24.6gの褐色固形物を得
た。この粗生成物を、26.0gの同様に調製したもの
と合わせ、短いシリカゲルカラムに通して濾過し、CH
2Cl2で抽出すると、33.8g(62%)の生成物を
黄色の固形物として得た。分析試料は、ヘキサン/CH2
Cl2から再結晶した。mp:62〜64℃。1 H NMR(CDCl3)δ2.61(s,3H),2.
73(s,2H)。 元素分析(C66ClIN2として): 理論値:C,26.84;H,2.26;N,10.44 実測値:C,27.04;H,2.15;N,10.1
4。
【0073】工程3:4-クロロ-2,6-ジメチル-5-
(1-エトキシビニル)ピリミジン 4-クロロ-2,6-ジメチル-5-ヨードピリミジン(1
3.5g、0.050mol)、(1-エトキシビニル)
トリブチルスズ(20.0g、0.055mol)、塩化
リチウム(6.4g、0.150mol)、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.7g、
0.0015mol)、およびジオキサン(100m
L)の混合物を、23時間加熱還流した。さらにテトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.1
g、0.0010mol)を添加し、25時間加熱し続
けた。この混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、1N
KF(100mL)を添加した。セライトを通した濾
過によって、固形物を除去し、層を分離した。有機相
を、pH7リン酸緩衝液(100mL)および飽和食塩
水(100mL)で洗浄し、(MgSO4で)乾燥さ
せ、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(2回;
5〜10%EtOAc/ヘキサン)で精製して、6.44
g(61%)の生成物を無色の油状物として得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.35(t,J=7.0H
z,3H),2.49(s,3H),2.65(s,3
H),3.91(q,J=7.0Hz,3H),4.21
(d,J=2.8Hz,1H),4.52(d,J=2.
8Hz,1H)。 元素分析(C1013ClN2Oとして): 理論値:C,56.47;H,6.16;N,13.17 実測値:C,55.13;H,5.97;N,13.1
6。
【0074】工程4:4-(4-ブロモベンジルアミノ)-
2,6-ジメチル-5-(1-エトキシビニル)ピリミジン 4-クロロ-2,6-ジメチル-5-(1-エトキシビニル)ピ
リミジン(3.00g、0.0141mol)、4-ブロ
モベンジルアミン塩酸塩(3.45g、0.0155mo
l)、NaHCO3(2.37g、0.0282mo
l)、およびn-ブタノール(20mL)の混合物を、
70時間加熱還流した。この混合物を濃縮し、EtOA
c中に取り、水で洗浄し、(MgSO4で)乾燥させ、
濃縮した。エーテル/ヘキサンと共にすり砕いて、2.8
4g(56%)の生成物を白色の固形物として得た。分
析試料は、エーテル/ヘキサンから再結晶した。mp:
111〜113℃。1 H NMR(DMSO-d6)δ1.24(t,J=6.9
Hz,3H),2.15(s,3H),2.24(s,3
H),3.84(q,J=6.9Hz,2H),4.18
(d,J=1.7Hz,1H),4.50(d,J=6.
2Hz,2H),4.53(d,J=1.7Hz,1
H),6.91(t,J=6.2Hz,1H),7.22
(d,J=8.3Hz,2H),7.46(d,J=8.
3Hz,2H)。 元素分析(C1720BrN3Oとして): 理論値:C,56.36;H,5.56;N,11.60 実測値,C,56.64;H,5.64;N,11.4
8。
【0075】工程5:メチル(4-(4-ブロモベンジルア
ミノ)-2,6-ジメチルピリミジン-5-イル)ケトン 4-(4-ブロモベンジルアミノ)-2,6-ジメチル-5-(1
-エトキシビニル)ピリミジン(2.72g、7.51mm
ol)、1N HCl(8.3mL)、およびアセトン
(8mL)の混合物を、2.5時間加熱還流した。アセ
トンを減圧下で除去し、水相を1N KOHでpH4に
調整した。得られた白色の沈殿物を濾過によって集め
て、2.24g(89%)の生成物を白色の固形物とし
て得た。分析試料は、ヘキサンから再結晶した。mp:
78〜80℃。1 H NMR(DMSO-d6)δ2.30(s,3H),
2.36(s,3H),2.50(s,3H),4.57
(d,J=5.8Hz,2H),7.25(d,J=8.
3,2H),7.49(d,J=8.3Hz,2H),
8.34(t,J=5.8Hz,1H)。 元素分析(C1516BrN3Oとして): 理論値:C,53.91;H,4.83;N,12.57 実測値:C,53.87;H,4.77;N,12.5
5。
【0076】工程6:メチル[2,6-ジメチル-4-[(2'
-(1-tert-ブチル-1H-テトラゾール-5-イル)ビフェ
ニル-4-イルメチル)アミノ]ピリミジン-5-イル]ケト
ン トルエン(20mL)中におけるメチル(4-(4-ブロモ
ベンジルアミノ)-2,6-ジメチルピリミジン-5-イル)
ケトン(1.67g、5.00mmol)およびテトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.29
g、0.25mmol)の加熱した溶液に、水(10m
L)およびEtOH(5mL)中における2-[(1-tert
-ブチル)-1H-テトラゾール-5-イル]フェニルボロニ
ックアシッド(1.50g、6.10mmol)(ジェイ
・ダブリュー・エリングボー(J.W.Ellingboe)ら、米
国特許第5,149,699号に従って調製した)およびNa2
3(1.06g、10.00mmol)の部分溶液を、
1時間にわたり数回に分けて添加した。2.5時間加熱
し続けた。この混合物をEtOAcで希釈し、層を分離
した。有機相を0.1N NaOHおよび食塩水で洗浄
し、(MgSO4で)乾燥させ、濃縮した。フラッシュ
クロマトグラフィー(40〜50%EtOAc/ヘキサ
ン)で精製し、ヘキサンと共にすり砕いて、1.71g
(75%)の生成物を白色の固形物として得た。分析試
料は、エーテルから再結晶した。mp.131〜132
℃。1 H NMR(CDCl3)δ1.54(s,9H),2.
51(s,3H),2.56(s,3H),2.64
(s,3H),4.71(d,J=5.7,2H),7.
21(d,J=8.3Hz,2H),7.22(d,J=
8.3Hz,2H),7.45(m,3H),7.88
(m,1H),9.0(br s,1H)。 元素分析(C26297Oとして): 理論値:C,68.55;H,6.42;N,21.52 実測値:C,68.56;H,6.40;N,21.1
9。
【0077】工程7:2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-
8-[2'-(1-tert-ブチル-1H-テトラゾール-5-イル)
ビフェニル-4-イルメチル]-8H-ピリド[2,3-d]ピ
リミジン-7-オン 炭酸ジエチル(1.40g、11.85mmol)および
THF(10mL)中におけるNaH(鉱油中の60%
分散液;0.24g、5.93mmol)の加熱した懸濁
液に、THF(10mL)中におけるメチル[2,6-ジ
メチル-4-[(2'-(1-tert-ブチル-1H-テトラゾール-
5-イル)ビフェニル-4-イルメチル)アミノ]ピリミジン
-5-イル]ケトン(1.08g、2.37mmol)の溶
液を10分間かけて添加した。1.5時間加熱し続け
た。この混合物を濃縮し、水中に取り、エーテルで2回
抽出した(抽出後のエーテルは捨てた)。水相をpH4
に酸性化し、沈殿物を濾過によって集めて、965mg
(85%)の生成物を得た。分析試料は、アセトンから
再結晶した。mp.235〜237℃。1 H NMR(CDCl3)δ1.47(s,9H),2.
72(s,3H),2.89(s,3H),5.52
(s,2H),6.18(s,1H),7.04(d,J
=8.2Hz,2H),7.31(d,J=8.2Hz,
2H),7.44(m,3H),7.84(m,1H)。 元素分析(C272772として): 理論値:C,67.34;H,5.65;N,20.36 実測値:C,66.97;H,5.58;N,20.0
6。
【0078】工程8:2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-
8-[2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-
イルメチル]-8H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オ
ン=セスキ(1.5)水和物 2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-8-[2'-(1-tert-ブチ
ル-1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメ
チル]-8H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン(9
25mg、1.92mmol)、メタンスルホン酸(1.
84g、19.2mmol)、およびトルエン(10m
L)の混合物を、28時間加熱還流した。1N KOH
(25mL)を添加し、この混合物をEtOAcで2回
抽出した(抽出後のEtOAcは捨てた)。水相を1N
HClでpH4に酸性化し、沈殿物(560mg)を
濾過によって集めた。EtOH/水から再結晶して、4
24mg(52%)の生成物をオフホワイト色の固形物
として得た。mp.278〜280℃(分解)。1 H NMR(DMSO-d6)δ2.55(s,3H),
2.80(s,3H),5.43(s,2H),5.86
(s,1H),6.99(d,J=8.1Hz,2H),
7.14(d,J=8.1Hz,2H),7.42(m,
1H),7.47(dd,J=7.7Hz、1.5Hz、
1H),7.54(m,1H)、7.58(dd、J=
7.5,1.5Hz,1H)。 元素分析(C231972・1.5H2Oとして): 理論値:C,61.05;H,4.90;N,21.67 実測値:C,60.74;H,4.94;N,21.2
5。
【0079】実施例5 2,4-ジメチル-6-ヒドロキシ-8-[2'-(1H-テトラ
ゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチル]-5,8-ジ
ヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン 工程1:2,4-ジメチル-8-[2'-(1-トリフェニルメ
チル-1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル
メチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピリミ
ジン-7-オン CHCl3(50mL)中における2,4-ジメチル-8-
[2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル
メチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピリミ
ジン-7-オン(2.00g、4.86mmol)(ジェイ
・ダブリュー・エリングボー(J.W.Ellingboe)ら、米
国特許第5,149,699号に従って調製した)の溶液に、ト
リエチルアミン(0.49g、4.86mmol)および
塩化トリフェニルメチル(1.36g、4.86mmo
l)を添加した。2.5日後、この混合物を、0.1N
NaOHおよび飽和食塩水で洗浄し、(MgSO4で)
乾燥させ、濃縮して、白色の発泡体を得た。ヘキサンと
共にすり砕いて、2.64g(84%)の生成物を白色
の固形物として得られた。mp:160〜161℃。1 H NMR(DMSO-d6)δ2.35(s,3H),
2.36(s,3H),2.66(t,J=7.8Hz,
2H),2.82(t,J=7.8Hz,2H),5.1
5(s,2H),6.81(d,J=6.9Hz,6
H),6.98(d,J=8.1Hz,2H),7.14
(d,J=8.1Hz、2H),7.31(m,9H)、
7.41(d、J=7.6Hz,1H),7.55(m,
2H),7.77(d,J=7.2Hz,1H)。 元素分析(C42357Oとして): 理論値:C,77.16;H,5.40;N,15.00 実測値:C,77.32;H,5.34;N,14.8
6。
【0080】工程2:2,4-ジメチル-6-ヒドロキシ-
8-[2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-
イルメチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピ
リミジン-7-オン THF(5mL)中における2,4-ジメチル-8-[2'-
(1-トリフェニルメチル-1H-テトラゾール-5-イル)
ビフェニル-4-イルメチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリ
ド[2,3-d]ピリミジン-7-オン(1.57g、2.41
mmol)の冷却した(−78℃の)溶液に、トルエン
(5.5mL、2.75mmol)中における0.5Mカ
リウムヘキサメチルジシラジドを添加した。45分後、
THF(5mL)中における(+)-カンファースルホニ
ルオキサジリジンの溶液を添加した。この混合物を、5
時間かけて5℃に加温した。水(2mL)およびCF3
CO2H(2mL)を添加し、1時間撹拌し続けた。1
N NaOH(30mL)を添加し、この混合物をEt
OAcで抽出した(抽出後のEtOAcは捨てた)。水
相を1N HClでpH4に酸性化し、CHCl3で抽出
した。抽出液を(MgSO4で)乾燥させ、濃縮した。
フラッシュクロマトグラフィー(5〜10%MeOH/
CHCl3)で精製して、377mgの黄色油状物を得
た。アセトンから再結晶して、234mg(23%)の
生成物をオフホワイト色の固形物として得た。mp:1
54〜156℃。1 H NMR(DMSO-d6)δ2.37(s,3H),
2.46(s,3H),2.80(dd,J=15.8,
10.7Hz,1H),3.11(dd,J=15.8,
6.2Hz,1H),4.34(m,1H),5.12
(d,J=14.9Hz,1H),5.20(d,J=1
4.9Hz,1H),5.92(d,J=5.2Hz,1
H),7.01(d,J=8.3Hz,2H),7.10
(d,J=8.3Hz,2H),7.28(dd,J=
6.8,2.1Hz,1H),7.35(m,2H),7.
50(dd,J=7.3,1.7Hz,1H)。
【0081】実施例6 5-ヒドロキシ-2,4-ジメチル-8-[2'-(1H-テトラ
ゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチル]-6,8-ジ
ヒドロ-5H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン=水
和物=0.4エーテル和物 2,4-ジメチル-8-[2'-(1H-テトラゾ−ル-5-イル)
ビフェニル-4-イルメチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリ
ド[2,3-d]ピリミジン-7-オン(8.2g、0.020
mol)(ジェイ・ダブリュー・エリングボー(J.W.El
lingboe)ら、米国特許第5,149,699号に従って調製し
た)、MgSO4(14.4g、0.120mol)およ
び水(285mL)の(0℃に)冷却して機械的に撹拌
した混合物に、2.5N NaOH(8.78mL)を添
加した。得られた混合物を、2N HCl(0.7mL)
でpH7.0〜7.5に調整した。水(362mL)中に
おけるKMnO4(6.3g、0.040mol)の溶液
を、2時間40分間かけて滴下し、この混合物を室温に
加温した。24時間後、さらにMgSO4(5.04g、
0.042mol)およびKMnO4(2.2g、0.01
4mol)を添加し、24時間撹拌し続けた。この反応
混合物をソルカ・フロック(Solka Floc)に通して濾過
し、濾液を約200mLに濃縮した。KH2PO4(1
3.6g)でpH約4に調整し、沈殿物を濾過によって
集めた。これをメタノール中に取り、濾過して、1.9
6gを得た。ソルカ・フロック(Solka Floc)に通した
濾過によって回収したMnO2を水(400mL)中で
撹拌し、濾過した。濾液をKH2PO4で処理して、pH
4にし、沈殿物を濾過によって集めた。これを、メタノ
ール中に取り、濾過して、1.36gを得た。合わせた
ものをクラッシュクロマトグラフィー(10〜30%M
eOH/CHCl3)によって精製し、EtOAcおよび
MeOHと共にすり砕き、さらに水と共にすり砕いて、
0.67g(8%)の生成物を白色の固形物として得
た。mp:154〜167℃。 元素分析(C232172・H2O・0.4C410Oと
して): 理論値:C,62.18;H,5.73;N,20.64 実測値:C,62.24;H,5.73;N,20.4
1。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、新規な置換ピリドピリ
ミジンが得られる。これらの化合物はアンジオテンシン
IIを拮抗する能力を有するので、それを含有する医薬組
成物は、例えば、高血圧症やうっ血性心不全の治療およ
び再狭窄の予防に有用である。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 (式中、nは0〜3;R1およびR2は、独立して、H、
    1-C6アルキル、ヒドロキシ(C1-C6アルキル)、ホル
    ミル、カルボニル(C1-C6アルキル)、カルボキシ、ま
    たはカルボキシ(C1-C6アルキル);R3およびR4は、
    独立して、H、C1-C6アルキル、またはヒドロキシ;
    3aおよびR4aは、Hであるか、あるいは-CR33a
    よび-CR44aの一方がカルボニル基;ただし、R1
    よびR2基の少なくとも一方は、ヒドロキシ(C1-C6
    ルキル)、ホルミル、カルボニル(C1-C6アルキル)、カ
    ルボキシ、またはカルボキシ(C1-C6アルキル)でなけ
    ればならず;また、R3およびR4の少なくとも一方がヒ
    ドロキシであるか、あるいは、-CR33aおよび-CR4
    4aの一方がカルボニル基でなければならない;Ar1
    は、式: 【化2】 (式中、Wは、H、C1-C6アルキル、ハロゲン、ヒド
    ロキシ、またはC1-C6アルコキシ)で示される基;A
    2は、式: 【化3】 (式中、Xは、CO2H、CN、または式: 【化4】 (式中、R5は、H、CH3、tert-ブチル、トリ-n-ブ
    チルスタンニル、またはトリフェニルメチル)で示され
    る基)で示される基である)で示される化合物もしくは
    該化合物の互変異性体または該化合物もしくは互変異性
    体の医薬上許容される塩。
  2. 【請求項2】 式II: 【化5】 (式中、nは1;R1およびR2は、独立して、H、メチ
    ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ヒドロキシメチ
    ル、1-ヒドロキシエチル、1-ヒドロキシプロピル、1
    -ヒドロキシブチル、1-ヒドロキシイソブチル、ホルミ
    ル、カルボニルメチル、カルボニルエチル、カルボニル
    プロピル、カルボニルブチル、カルボキシ、またはカル
    ボキシメチル、カルボキシエチル、カルボキシプロピ
    ル、またはカルボキシブチル;R3およびR4は、独立し
    て、H、メチル、エチル、プロピル、またはヒドロキ
    シ;R3aおよびR4aは、Hであるか、あるいは-CR3
    3aおよび-CR44aの一方がカルボニル基;ただし、R
    1およびR2基の少なくとも一方は、ヒドロキシ(C1-C4
    アルキル)、ホルミル、カルボニル(C1-C4アルキル)、
    カルボキシ、またはカルボキシ(C1-C4アルキル)でな
    ければならず;また、R3およびR4の少なくとも一方が
    ヒドロキシであるか、あるいは、-CR33aおよび-C
    44aの一方がカルボニル基でなければならない;A
    1は、式: 【化6】 (式中、Wは、H、低級C1-C6アルキル、ハロゲン、
    ヒドロキシ、またはC1-C6アルコキシ)で示される
    基;Ar2は、式: 【化7】 (式中、Xは、CO2H、または式: 【化8】 (式中、R5は、H、CH3、tert-ブチル、トリ-n-ブ
    チルスタンニル、またはトリフェニルメチル)で示され
    る基)で示される基である)で示される化合物もしくは
    該化合物の互変異性体または該化合物もしくは互変異性
    体の医薬上許容される塩。
  3. 【請求項3】 式III: 【化9】 (式中、nは1;R1およびR2は、独立して、H、メチ
    ル、ヒドロキシメチル、またはホルミル;R3およびR4
    は、独立して、Hまたはヒドロキシ;R3aおよびR
    4aは、Hであるか、あるいは-CR33aおよび-CR4
    4aの一方がカルボニル基;ただし、R1およびR2基の少
    なくとも一方は、ヒドロキシメチルまたはホルミルでな
    ければならず;また、R3およびR4の少なくとも一方が
    ヒドロキシであるか、あるいは、-CR33aおよび-C
    44aの一方がカルボニル基でなければならない;A
    1は、式: 【化10】 (式中、WはH)で示される基;Ar2は、式: 【化11】 (式中、Xは、式: 【化12】 (式中、R5は、H、CH3、tert-ブチル、またはトリ
    フェニルメチル)で示される基)で示される基である)
    で示される化合物もしくは該化合物の互変異性体または
    該化合物もしくは互変異性体の医薬上許容される塩。
  4. 【請求項4】 2-メチル-7-オキソ-8-[2'-(1H-テ
    トラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチル]-5,
    6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4
    -カルバルデヒドである請求項1記載の化合物またはそ
    の医薬上許容される塩。
  5. 【請求項5】 2-ヒドロキシメチル-4-メチル-8-
    [2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル
    メチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピリミ
    ジン-7-オンである請求項1記載の化合物またはその医
    薬上許容される塩。
  6. 【請求項6】 4-ヒドロキシメチル-2-メチル-8-
    [2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル
    メチル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピリミ
    ジン-7-オンである請求項1記載の化合物またはその医
    薬上許容される塩。
  7. 【請求項7】 2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-8-[2'
    -(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチ
    ル]-8H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オンである
    請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  8. 【請求項8】 2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-8-[2'
    -(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチ
    ル]-6,8-ジヒドロ-5H-ピリド[2,3-d]ピリミジン
    -7-オンである請求項1記載の化合物またはその医薬上
    許容される塩。
  9. 【請求項9】 2,4-ジメチル-6-ヒドロキシ-8-[2'
    -(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチ
    ル]-5,8-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-d]ピリミジン
    -7-オンである請求項1記載の化合物またはその医薬上
    許容される塩。
  10. 【請求項10】 高血圧症の治療に有効な量の請求項1
    記載の式Iで示される化合物もしくは該化合物の互変異
    性体または該化合物もしくは互変異性体の医薬上許容さ
    れる塩および医薬上許容される担体からなることを特徴
    とする高血圧症を治療するための医薬組成物。
  11. 【請求項11】 2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-8-
    [2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル
    メチル]-8H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オンお
    よび2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-8-[2'-(1H-テ
    トラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチル]-6,8
    -ジヒドロ-5H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン
    から選択される請求項1記載の式Iで示される化合物も
    しくは該化合物の互変異性体または該化合物もしくは互
    変異性体の医薬上許容される塩を含有する請求項10記
    載の医薬組成物。
  12. 【請求項12】 うっ血性心不全の治療に有効な量の請
    求項1記載の式Iで示される化合物もしくは該化合物の
    互変異性体または該化合物もしくは互変異性体の医薬上
    許容される塩および医薬上許容される担体からなること
    を特徴とするうっ血性心不全を治療するための医薬組成
    物。
  13. 【請求項13】 2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-8-
    [2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル
    メチル]-8H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オンお
    よび2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-8-[2'-(1H-テ
    トラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチル]-6,8
    -ジヒドロ-5H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン
    から選択される請求項1記載の式Iで示される化合物も
    しくは該化合物の互変異性体または該化合物もしくは互
    変異性体の医薬上許容される塩を含有する請求項12記
    載の医薬組成物。
  14. 【請求項14】 再狭窄の予防に有効な量の請求項1記
    載の式Iで示される化合物もしくは該化合物の互変異性
    体または該化合物もしくは互変異性体の医薬上許容され
    る塩および医薬上許容される担体からなることを特徴と
    する再狭窄を予防するための医薬組成物。
  15. 【請求項15】 2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-8-
    [2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル
    メチル]-8H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オンお
    よび2,4-ジメチル-5-ヒドロキシ-8-[2'-(1H-テ
    トラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イルメチル]-6,8
    -ジヒドロ-5H-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-オン
    から選択される請求項1記載の式Iで示される化合物ま
    たは該化合物の互変異性体、あるいは該化合物または互
    変異性体の医薬上許容される塩を含有する請求項14記
    載の医薬組成物。
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