JPH06321906A - タキキニン受容体拮抗剤、複素環化合物およびその製造法 - Google Patents

タキキニン受容体拮抗剤、複素環化合物およびその製造法

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JPH06321906A
JPH06321906A JP8705493A JP8705493A JPH06321906A JP H06321906 A JPH06321906 A JP H06321906A JP 8705493 A JP8705493 A JP 8705493A JP 8705493 A JP8705493 A JP 8705493A JP H06321906 A JPH06321906 A JP H06321906A
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JP
Japan
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carbon atoms
alkyl
ring
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JP8705493A
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English (en)
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Hideaki Natsukari
英昭 夏苅
Hideo Shirafuji
英夫 白藤
Takayuki Doi
孝行 土居
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】タキキニン受容体拮抗剤の提供 【構造】式 【化1】 〔式中、A環及びB環は置換基を有していてもよいベン
ゼン環、Rは水素原子又は置換基を有していてもよいア
ルキル基、R1は水素原子又はアルキル基、R2は置換基
を有していてもよい炭化水素又は複素環基を示し、R1
とR2は結合して隣接するNと共に環を形成してもよ
い。〕で表わされる化合物、その製造法および剤。 【効果】優れたタキキニン受容体拮抗作用

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れたタキキニン受容体
拮抗剤、同拮抗作用を有する複素環化合物、およびその
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、サブスタンスP受容体拮抗作用を
有する化合物としては、(1)特開平1−287095に
式: R1−A−D−Trp(R2)−Phe−R3 〔式中、R1は水素またはアミノ保護基、R2は水素、ア
ミノ保護基、カルバモイル(低級)アルキル基、カルボ
キシ(低級)アルキル基または保護されたカルボキシ
(低級)アルキル基、R3はアル(低級)アルキル基、
式:
【化16】 (式中、R4およびR5はそれぞれ水素、アリール基また
は適当な置換基を有していてもよい低級アルキル基を意
味するか、R4とR5は互いに結合してベンゼン縮合低級
アルキレン基を形成する)で示される基、または式: −OR6 (式中、R6は水素、アリール基または適当な置換基を
有していてもよい低級アルキル基を意味する)で示され
る基、Aは単結合または1個または2個のアミノ酸残基
をそれぞれ意味し、Aが−D−Trp−のアミノ酸残基1
個を意味する場合にはR4は水素ではない〕で示される
化合物およびその塩が、(2)EP−A−436,334
に、式
【化17】 で表わされる化合物などが、(3)EP−A−429,3
66に、式
【0003】
【化18】 で表わされる化合物などが、また(4)ジャーナル オブ
メディシナル ケミストリー(Journal of Medicinal
Chemistry), vol 34,p1751(1991)に、式
【化19】 で表わされる化合物などが記載されている。また、下記
の〔表1〕に示すような複素環化合物〔A〕などが知ら
れているが、これらの化合物のサブスタンスP受容体に
対する作用に関しては全く記載はされていない。
【0004】
【表1】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】タキキニンとは一群の
神経ペプチドの総称であり、哺乳類ではサブスタンス
P、ニューロキニン−A、ニューロキニン−Bが知られ
ており、これらのペプチドは、生体内に存在するそれぞ
れの受容体(ニューロキニン−1、ニューロキニン−
2、ニューロキニン−3)に結合することによって、様
々な生物活性を発揮することが知られている。その中
で、サブスタンスPは神経ペプチドの中でも最も歴史が
長く、詳細に研究されているものの1つである。サブス
タンスPは、末梢および中枢において情報伝達物質など
として重要な役割を果たしていることが知られており、
さらには種々の病態(痛み、炎症、アレルギー、精神病
など)に関与していると考えられている。したがって、
上記種々病態の治療薬として、優れたタキキニン受容体
拮抗作用、特にサブスタンスP受容体拮抗作用を有し、
かつ安全性、持続性などの点でに優れた性質を有してい
る化合物の開発が望まれている。本発明は、上記した公
知の化合物とは化学構造が異なり、優れたタキキニン受
容体拮抗作用を有する複素環化合物またはその塩を含有
する医薬として有用なタキキニン受容体拮抗組成物ない
し剤、同拮抗作用を有する複素環化合物およびその工業
的に優れた製造法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、基本骨格として
【化20】 を有する化合物またはその塩が、予想外にも優れたタキ
キニン受容体拮抗作用、特にサブスタンスP受容体拮抗
作用を有することを見い出し、本発明を完成した。すな
わち本発明は、 (1)式
【化21】 〔式中、A環およびB環は置換基を有していてもよいベ
ンゼン環を、Rは水素原子または置換基を有していても
よいアルキル基を、R1は水素原子または置換基を有し
ていてもよいアルキル基を、R2は置換基を有していて
もよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
環基を示し、R1とR2は結合して隣接する窒素原子と共
に置換基を有していてもよい環を形成してもよい。〕で
表わされる化合物またはその塩を含有することを特徴と
するタキキニン受容体拮抗剤、 (2)A環が、式
【化22】 〔式中、A4およびA5は同一または相異なって炭素数1
ないし4のアルキル基を示す。〕で表される基である第
(1)項記載の拮抗剤、 (3)A4およびA5がメチル基である第(1)項記載の
拮抗剤、 (4)B環が、式
【化23】 〔式中、B1はハロゲン原子、炭素数1ないし4のアル
キル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基を示し、
7およびB8は同一または相異なってハロゲン原子、ま
たは炭素数1ないし4のアルキル基を示す。〕で表され
る基である第(1)項記載の拮抗剤、 (5)R2が、(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シ
アノ基、(iv)ヒドロキシル基、(v)C1-4アルコキシ基、
(vi)C1-4アルキルチオ基、(vii)アミノ基、(viii)モノ
−またはジ−C1-4アルキルアミノ基、(ix)ピロリジノ
基、(x)ピペリジノ基、(xi)モルホリノ基、(xii)C1-4
アルキル−カルボニルアミノ基、(xiii)アミノカルボニ
ルオキシ基、(xiv)モノ−またはジ−C1-4アルキルアミ
ノカルボニルオキシ基、(xv)C1-4アルキルスルホニル
アミノ基、(xvi)C1-4アルコキシ−カルボニル基、(xvi
i)ベンジルオキシカルボニル基、(xviii)カルボキシル
基、(xix)C1-6アルキル−カルボニル基、(xx)C3-6
クロアルキル−カルボニル基、(xxi)カルバモイル基、(x
xii)モノ−またはジ−C1-4アルキルカルバモイル基、
(xxiii)C1-6アルキルスルホニル基、(xxiv)C1-4アル
キル基、C3-6シクロアルキル基、ハロゲン原子、ヒド
ロキシル基、C1-4アルコキシ基、C1-4アルキルチオ
基、アミノ基、モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ
基、C1-4アルコキシ−カルボニル基、カルボキシル基
およびC1-6アルキル−カルボニル基から選ばれる1な
いし3個の置換基を有していてもよいフリル、チエニ
ル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チア
ゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、
1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾ
リル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,
2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、
1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、
1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピ
リダジニル、ピリミジニル、ピラジニルまたはトリアジ
ニル基、および(xxv)1ないし3個のハロゲン原子で置
換されていてもよいC1-4アルキル基から選ばれる1な
いし3個の置換基を有していてもよい炭素数6ないし8
のアリール基または炭素数7ないし13のアラルキル基
である第(1)項記載の拮抗剤、 (6)タキキニン受容体がサブスタンスP受容体である
第(1)項記載の拮抗剤、 (7)式
【化24】 〔式中、A環およびB環は置換基を有していてもよいベ
ンゼン環を、Rは水素原子または置換基を有していても
よいアルキル基を、R1は水素原子または置換基を有し
ていてもよいアルキル基を、R2は置換基を有していて
もよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
環基を示し、R1とR2は結合して隣接する窒素原子と共
に置換基を有していてもよい環を形成してもよい。ただ
し、R1が水素原子で、R2がアルキルまたはハロゲンで
置換されたフェニル基のとき、A環は2個のアルキルま
たはハロゲンで置換され、かつB環は無置換またはハロ
ゲンで置換されている。〕で表わされる化合物またはそ
の塩、 (8)A環およびB環が、(i)ハロゲン原子、(ii)1な
いし5個のハロゲンで置換されていてもよいC1-6アル
キル、C1-6アルコキシまたはC1-6アルキルチオ基、(i
ii)C1-7アシルアミノ基、(iv)C1-3アシルオキシ基、
(v)ヒドロキシル基、(vi)ニトロ基、(vii)シアノ基、(v
iii)アミノ基、(ix)モノ−またはジ−C1-4アルキルア
ミノ基、(x)ピロリジノ基、(xi)ピペリジノ基、(xii)モ
ルホリノ基、(xiii)C1-4アルキル−カルボニルアミノ
基、(xiv)C1-4アルキルスルホニルアミノ基、(xv)C
1-4アルコキシ−カルボニル基、(xvi)カルボキシル基、
(xvii)C1-6アルキル−カルボニル基、(xviii)カルバモ
イル基、(xix)モノ−またはジ−C1-4アルキルカルバモ
イル基、および(xx)C1-6アルキルスルホニル基から選
ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよいベ
ンゼン環である第(7)項記載の化合物、 (9)A環が、式
【化25】 〔式中、A1、A2およびA3はそれぞれ、ハロゲン原
子、C1-4アルキル基またはC1-4アルコキシ基を示
す。〕で表される基である第(7)項記載の化合物、 (10)A環が、式
【化26】 〔式中、A4およびA5はそれぞれ、炭素数1ないし4の
アルキル基を示す。〕で表される基である第(7)項記
載の化合物。 (11)B環が、式
【化27】 〔式中、B1、B2、B3、B4、B5およびB6はそれぞ
れ、ハロゲン原子、炭素数1ないし4のアルキル基また
は炭素数1ないし4のアルコキシ基を示す。〕で表され
る基である第(7)項記載の化合物、 (12)B環が、式
【化28】 〔式中、B1は、ハロゲン原子、炭素数1ないし4のア
ルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基を示
し、B7およびB8はそれぞれ、ハロゲンまたはC1-4
ルキル基を示す。〕で表される基である第(7)項記載
の化合物、 (13)Rが水素原子または1個のジメチルアミノで置
換されていてもよい炭素数1ないし4のアルキル基であ
る第(7)項記載の化合物、 (14)Rが炭素数1ないし4のアルキル基である第
(7)項記載の化合物、 (15)R1が水素原子または1個のフェニルで置換さ
れていてもよい炭素数1ないし4のアルキル基である第
(7)項記載の化合物、 (16)R1が炭素数1ないし4のアルキル基である第
(7)項記載の化合物、 (17)R2がハロゲン原子、炭素数1ないし4のアル
キル基および炭素数1ないし4のアルコキシ基から選ば
れる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいフェ
ニルまたはC7-8アラルキル基である第(7)項記載の
化合物、 (18)R2が窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含んでいてもよい
5または6員の複素環基である第(7)項記載の化合
物、 (19)R2が1個のC1-4アルキルまたはC3-6シクロ
アルキルで置換されていてもよいフリル、ピリジル、チ
エニル、チアゾリルまたはチアジアゾリル基である第
(7)項記載の化合物、 (20)R2が1個のC1-4アルキルまたはC3-6シクロ
アルキルで置換されていてもよいチアゾリルまたはチア
ジアゾリル基である第(7)項記載の化合物、 (21)R2がC3-7シクロアルキルメチルである第
(7)項記載の化合物、 (22)R1とR2が結合して隣接する窒素原子と一緒に
なって、式
【化29】 〔式中、R5およびR6は置換基を有していてもよい炭化
水素基または置換基を有していてもよい複素環基を示
す。〕で表される基である第(7)項記載の化合物、 (23)A環およびB環が、ハロゲン原子、炭素数1な
いし4のアルキル基および炭素数1ないし4のアルコキ
シ基から選ばれる1または2個の置換基を有していても
よいベンゼン環、Rが水素原子または炭素数1ないし4
のアルキル基、R1が水素原子または1個のフェニルで
置換されていてもよい炭素数1ないし4のアルキル基、
2が(i)1または2個のC1-4アルキル、C1-4アルコ
キシ、ニトロ、アミノまたはジメチルアミノで置換され
ていてもよい炭素数7または8のアラルキル基、(ii)
1個のC1-4アルキルまたはC3-7シクロアルキルで置換
されていてもよいチアゾリルまたはチアジアゾリル、
(iii)C3-7シクロアルキルメチル、(iv)1個のC
1-4アルコキシ−カルボニルまたはベンジルオキシカル
ボニルで置換されている炭素数1ないし6のアルキル基
または(v)1個のフリル、ピリジルまたはチエニルで
置換されていてもよい炭素数1ないし6のアルキル基、
あるいはR1とR2が結合して隣接する窒素原子と一緒に
なって、式
【化30】 〔式中、R5およびR6は置換基を有していてもよい炭化
水素基または置換基を有していてもよい複素環基を示
す。〕で表される基である第(7)項記載の化合物、 (24)A環が、1個のハロゲン原子または2個の炭素
数1ないし4のアルキル基で置換されているベンゼン
環、B環がハロゲン原子、炭素数1ないし4のアルキル
基および炭素数1ないし4のアルコキシ基から選ばれる
1または2個の置換基で置換されていてもよいベンゼン
環、Rが水素原子または炭素数1ないし4のアルキル
基、R1が、水素原子または1個のフェニルで置換され
ていてもよい炭素数1ないし4のアルキル基およびR2
が1または2個のハロゲン原子、C1-4アルキル、ニト
ロ、アミノ、C1-4アルコキシまたはジメチルアミノで
置換されていてもよい炭素数7または8のアラルキル基
である第(7)項記載の化合物、 (25)A環が1個のハロゲン原子または2個の炭素数
1ないし4のアルキル基で置換されていてもよいベンゼ
ン環、B環がハロゲン原子および炭素数1ないし4のア
ルキル基から選ばれる1または2個の置換基を有してい
てもよいベンゼン環、Rが水素原子または炭素数1ない
し4のアルキル基、R1が炭素数1ないし4のアルキル
基、およびR2が1または2個のハロゲン原子、C1-4
ルキルまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよい
ベンジル基である第(7)項記載の化合物、 (26)A環が1個のハロゲン原子または2個の炭素数
1ないし4のアルキル基で置換されていてもよいベンゼ
ン環、B環がハロゲンで置換されていてもよいベンゼン
環、Rが水素原子またはジメチルアミノメチルで置換さ
れていてもよい炭素数1ないし6のアルキル基、R1
水素原子または炭素数1ないし4のアルキル基、および
2が2個のハロゲンまたはC1-4アルキルで置換されて
いてもよいフェニル基である第(7)項記載の化合物、 (27)A環が2個のアルキルで置換されているベンゼ
ン環、B環が無置換のベンゼン環、Rが1ないし4のア
ルキル基およびR1とR2が結合して隣接する窒素原子と
一緒になって、式
【化31】 〔式中、R5およびR6は、置換基を有していてもよい炭
化水素基または置換基を有していてもよい複素環基を示
す。〕で表される基である第(7)項記載の化合物、 (28)A環が2個の炭素数1ないし4のアルキル基で
置換されているベンゼン環、B環が無置換のベンゼン
環、Rが炭素数1ないし4のアルキル基、R1が水素原
子およびR2がC1-4アルキルまたはC3-7シクロアルキ
ルで置換されていてもよいチアゾリルまたはチアジアゾ
リル基である第(7)項記載の化合物、 (29)A環が2個の炭素数1ないし4のアルキル基で
置換されているベンゼン環、B環が炭素数1ないし4の
アルキル基で置換されていてもよいベンゼン環、Rが炭
素数1ないし4のアルキル基、R1が水素原子または炭
素数1ないし4のアルキル基およびR2がC3-7シクロア
ルキルメチルである第(7)項記載の化合物、 (30)A環が2個の炭素数1ないし4のアルキル基で
置換されているベンゼン環、B環が無置換のベンゼン
環、Rが炭素数1ないし4のアルキル基、R1が水素原
子およびR2が1個のC1-6アルコキシ−カルボニルまた
はベンジルオキシカルボニルで置換されていてもよい炭
素数1ないし4のアルキル基である第(7)項記載の化
合物、 (31)A環が2個のアルキルで置換されていているベ
ンゼン環、B環が無置換のベンゼン環、Rが炭素数1な
いし4のアルキル基、R1が水素原子およびR2が1個の
フリル、ピリジルまたはチエニルで置換されていてもよ
い炭素数1ないし4のアルキル基である第(7)項記載
の化合物、 (32)(i)N−ベンジル−N'−(1,2−ジヒドロ
−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−フェニル
イソキノリン−3−イル)−N−メチルウレア、(ii)
N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1
−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−
N'−(2−メトキシベンジル)−N'−メチルウレア、
(iii)N−(2−クロロベンジル)−N'−(1,2−
ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−
フェニルイソキノリン−3−イル)−N−メチルウレ
ア、(iv)N−ベンジル−N−エチル−N'−(1,2
−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4
−フェニルイソキノリン−3−イル)ウレアまたは(v)
N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1
−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−
N'−(3,5−ジメチルベンジル)−N'−メチルウレ
アである第(7)項記載の化合物、 (33)式
【化32】 〔式中の各記号は請求項7記載と同意義を示す。〕で表
わされる化合物またはその塩と、式
【化33】 〔式中の各記号は第(7)項記載と同意義を示す。〕で
表わされる化合物またはその塩とを反応させることから
なる第(7)項記載の化合物の製造法、 (34)式
【化34】 〔式中の各記号は第(7)項記載と同意義を示す。〕で
表わされる化合物またはその塩と、式
【化35】 〔式中の各記号は第(7)項記載と同意義を示す。〕で
表わされる化合物またはその塩あるいは反応性誘導体と
を反応させることからなる第(7)項記載の化合物の製
造法、 (35)第(7)項記載の化合物を含有することを特徴
とするタキキニン受容体拮抗剤、 (36)第(7)項記載の化合物を含有することを特徴
とするサブスタンスP受容体拮抗剤に関する。
【0008】前記式中、A環およびB環は置換基を有し
ていてもよいベンゼン環を示す。ベンゼン環の置換基と
しては、例えばハロゲン原子、ハロゲン化されていても
よいアルキル基、ハロゲン化されていてもよいアルコキ
シ基、ハロゲン化されていてもよいアルキルチオ基、C
1-7アシルアミノ基(例えば、ホルミルアミノ、アセチ
ルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ、ベン
ゾイルアミノなど)、C1-3アシルオキシ基(例えば、
ホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシな
ど)、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ
基、モノまたはジC1-4アルキルアミノ基(例えば、メ
チルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノなど)、環状アミノ基(例え
ば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘテロ原
子を1ないし3個含んでいてもよい5ないし9員の環状
アミノ基など、具体的には例えばピロリジノ、ピペリジ
ノ、モルホリノなど)、C1-4アルキル−カルボニルア
ミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミ
ノ、ブチリルアミノなど)、C1-4アルキルスルホニル
アミノ基(例えば、メチルスルホニルアミノ、エチルス
ルホニルアミノなど)、C1-4アルコキシ−カルボニル
基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニルなど)、カルボキシル基、C
1-6アルキル−カルボニル基(例えば、メチルカルボニ
ル、エチルカルボニル、プロピルカルボニルなど)、カ
ルバモイル基、モノまたはジC1-4アルキルカルバモイ
ル基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイ
ルなど)、C1-6アルキルスルホニル基(例えば、メチ
ルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル
など)などが用いられる。この様な置換基としてのハロ
ゲン原子としては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素
などが用いられ、好ましくは例えば塩素、フッ素などが
用いられる。ハロゲン化されていてもよいアルキル基と
しては、例えば炭素数1ないし6の直鎖状または分枝状
のアルキル基またはこれに上記のごときハロゲン原子が
1ないし5個置換したものなどが用いられ、例えばメチ
ル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチ
ル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソ
プロピル、2−トリフルオロメチルエチル、ブチル、
4, 4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペ
ンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、4−トリフ
ルオロメチルブチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオ
ロヘキシル、5−トリフルオロメチルペンチルなどが繁
用され、好ましくは例えばメチル、クロロメチル、ジフ
ルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチ
ル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオ
ロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル、イソプロピル、2−トリフルオロメチルエチル、ブ
チル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、se
c−ブチル、tert−ブチルなどの炭素数1ないし4の直
鎖状または分枝状のアルキル基またはこれに上記のごと
きハロゲン原子が1ないし3個置換したものが用いられ
る。
【0009】ハロゲン化されていてもよいアルコキシ及
びハロゲン化されていてもよいアルキルチオ基として
は、例えば上記アルキル基またはハロゲン化されたアル
キル基と、それぞれ酸素原子及び硫黄原子とが結合して
できるハロゲン化されていてもよいアルコキシ基、ハロ
ゲン化されていてもよいアルキルチオ基などが用いられ
る。ハロゲン化されていてもよいアルコキシ基として
は、例えば炭素数1ないし6の直鎖状または分枝状のア
ルコキシ基またはこれに上記のごときハロゲン原子が1
ないし5個置換したものなどが用いられ、例えばメトキ
シ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エト
キシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブ
トキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペントキシ、
ヘキシルオキシなどが繁用され、好ましくは例えばメト
キシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エ
トキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオ
ロブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシなどの炭素
数1ないし4の直鎖状または分枝状のアルコキシ基また
はこれに上記のごときハロゲン原子が1ないし3個置換
したものなどが用いられる。ハロゲン化されていてもよ
いアルキルチオ基としては、例えば炭素数1ないし6の
直鎖状または分枝状のアルキルチオ基またはこれに上記
のごときハロゲン原子が1ないし5個置換したものなど
が用いられ、例えばメチルチオ、ジフルオロメチルチ
オ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プロピルチ
オ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフ
ルオロブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオなどが
繁用され、好ましくは例えばメチルチオ、ジフルオロメ
チルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プロ
ピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,4−
トリフルオロブチルチオなどの炭素数1ないし4の直鎖
状または分枝状のアルキルチオ基またはこれに上記のご
ときハロゲン原子が1ないし3個置換したものなどが用
いられる。
【0010】A環およびB環の置換基は、環のいずれの
位置に置換していてもよく、置換基が2個以上の場合そ
れぞれ同一または異なっていてもよく、その個数は1な
いし4個であってもよい。またA環あるいはB環上の隣
接した炭素同志が−(CH2)l−(lは3ないし5の整
数を示す)で表わされる基と共に連結し5ないし7員環
を形成して いてもよく、この様な場合も目的物(I)に
含まれる。
【化36】 〔式中、A1は例えば塩素、フッ素などのハロゲン原
子、例えばメチル、エチル、イソプロピルなどの炭素数
1ないし4のアルキル基または例えばメトキシなどの炭
素数1ないし4のアルコキシ基を示す〕、
【化37】 〔式中、A2およびA3は同一または相異なって、例えば
塩素、フッ素などのハロゲン原子、例えばメチルなどの
炭素数1ないし4のアルキル基または例えばメトキシな
どの炭素数1ないし4のアルコキシ基を示す。〕で表わ
される基などが用いられる。なかでも、例えば式
【化38】 〔式中、A4およびA5は同一または相異なって例えばメ
チルなどの炭素数1ないし4のアルキル基を示す〕で表
わされる基などが繁用され、特に式
【化39】 〔式中、A4およびA5は前記と同意義を示す〕で表わさ
れる基などが好ましい。
【0011】
【化40】 〔式中、B1は例えば塩素、フッ素などのハロゲン原
子、例えばメチルなどの炭素数1ないし4のアルキル基
または例えばメトキシなどの炭素数1ないし4のアルコ
キシ基を示す〕、
【化41】 〔式中、B2およびB3は同一または相異なって、例えば
塩素、フッ素などのハロゲン原子、例えばメチルなどの
炭素数1ないし4のアルキル基または例えばメトキシな
どの炭素数1ないし4のアルコキシ基を示す〕または
【化42】 〔式中、B4,B5およびB6は同一または相異なって、
例えば塩素、フッ素などのハロゲン原子、例えばメチル
などの炭素数1ないし4のアルキル基、例えばメトキシ
などの炭素数1ないし4のアルコキシ基を示す〕で表わ
される基などが用いられる。B環に関して、さらに好ま
しくは、式
【化43】 〔式中、B1は上記と同意義を示し、B7およびB8は同
一または異なって、例えばフッ素などのハロゲン原子ま
たは例えばメチルなどの炭素数1ないし4のアルキル基
を示す〕で表される基などが用いられ、最も好ましく
は、式
【化44】 〔式中、B9は例えばメチルなどの炭素数1ないし4の
アルキル基を示す〕で表される基が繁用される。
【0012】前記式中、Rは水素原子または置換基を有
していてもよいアルキル基を示す。Rで表わされる「置
換基を有していてもよいアルキル基」の「アルキル基」
としては、例えば炭素数1ないし6の直鎖状または分枝
状のアルキル基、炭素数3ないし6のシクロアルキル基
またはC3-6シクロアルキル−C1-4アルキル基などが用
いられる。炭素数1ないし6の直鎖状または分枝状のア
ルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが
用いられ、好ましくは例 えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチルなどの炭素数1ないし4の直鎖状また
は分枝状のアルキル基などが用いられる。炭素数3ない
し6のシクロアルキル基としては、例えばシクロプロピ
ル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルなどが用いら
れる。C3-6シクロアルキル−C1-4アルキル基として
は、例えばシクロプロピルメチル、シクロプロピルエチ
ルなどが用いられる。
【0013】該アルキル基が有していてもよい置換基と
しては、例えばハロゲン原子(例えば、フルオロ、クロ
ロ、ブロモ、ヨードなど)、ニトロ基、シアノ基、ヒド
ロキシ基、C1-4アルコキシ基(例えば、メトキシ、エ
トキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、イソプロピル
オキシなど)、C1-4アルキルチオ基(例えば、メチル
チオ、エチルチオ、プロピルチオなど)、アミノ基、モ
ノまたはジC1-4アルキルアミノ基(例えば、メチルア
ミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノなど)、環状アミノ基(例えば、窒
素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘテロ原子を1
ないし3個含んでいてもよい5ないし9員の環状アミノ
基など、具体的には例えばピロリジノ、ピペリジノ、モ
ルホリノなど)、C1-4アルキル−カルボニルアミノ基
(例えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチ
リルアミノなど)、C1-4アルキルスルホニルアミノ基
(例えば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニル
アミノなど)、C1-4アルコキシ−カルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニルなど)、カルボキシル基、C1-6アルキ
ル−カルボニル基(例えば、メチルカルボニル、エチル
カルボニル、プロピルカルボニルなど)、カルバモイル
基、モノまたはジC1-4アルキルカルバモイル基(例え
ば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイルなど)、
1-6アルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニ
ル、エチルスルホニル、プロピルスルホニルなど)など
から選ばれた1ないし5個、好ましくは1または2個が
用いられる。Rとしては、例えば水素原子、炭素数1な
いし4の直鎖状もしくは分枝状アルキル基(例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、n−ブチルなど)などが好
ましい。また、1個のジメチルアミノで置換されている
炭素数1ないし4のアルキル基(例えば、ジメチルアミ
ノメチル、ジメチルアミノエチルなど)も好ましい。
【0014】前記式中、R1は水素原子または置換基を
有していてもよいアルキル基を示す。かかるアルキル基
としては炭素数1から6の直鎖状または分枝状のアルキ
ル基、炭素数3ないし6のシクロアルキル基またはC
3-6シクロアルキル−C1-4アルキル基などが好ましい。
炭素数1ないし6の直鎖状または分枝状のアルキル基と
しては例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが用いら
れ、好ましくは例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチルなどの炭素数1から4の直鎖状または分枝状のア
ルキル基が用いられる。炭素数3ないし6のシクロアル
キル基としては、例えばシクロプロピル、シクロペンチ
ルまたはシクロヘキシルなどが用いられる。C3-6シク
ロアルキル−C1-4アルキル基としては、例えばシクロ
プロピルメチル、シクロプロピルエチルなどが用いられ
る。R1としては水素原子およびC1-4アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
など)が好ましく、特にC1-4アルキル基(例えば、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピルなど)が好まし
い。該アルキル基が有していてもよい置換基としては、
Rで表される「置換基を有していてもよいアルキル基」
で表される「置換基」と同様の基およびフェニル基が用
いられる。R1の好ましい例としては、水素原子または
1個のフェニル基で置換されていてもよい炭素数1ない
し4のアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ベンジルな
ど)で表される基であり、最も好ましい例としては、炭
素数1ないし4のアルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピルなど)である。
【0015】前記式中、R2は置換基を有していてもよ
い炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基
を示す。R2で示される「置換基を有していてもよい炭
化水素基」の「炭化水素基」としては、例えばアルキル
基、アリール基、アラルキル基などが用いられる。その
中の好ましい基としては、アルキル基およびアラルキル
基が挙げられ、特に、アラルキル基が好ましい。該アル
キル基としては、例えば炭素数1ないし8の直鎖状また
は分枝状のアルキル基、炭素数3ないし6のシクロアル
キル基またはC3-6シクロアルキル−C1-4アルキル基な
どが好ましい。炭素数1ないし8の直鎖状または分枝状
のアルキル基としては、例えばメチル、,エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペン
チル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどが用いられ、
より好ましくは例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキ
シルなどの炭素数1ないし6の直鎖状または分枝状のア
ルキル基が用いられる。炭素数3ないし8のシクロアル
キル基としては、シクロプロピル、シクロペンチルまた
はシクロヘキシルなどが用いられる。C3-6シクロアル
キル−C1-4アルキル基としては、例えばシクロプロピ
ルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルメチ
ル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチルなど
が用いられる。
【0016】該アリール基としては、例えばフェニル,
ナフチルなどの炭素数6ないし10のアリール基などが
好ましく、より好ましくは例えばフェニルなどの炭素数
6ないし8のアリール基などが用いられる。該アラルキ
ル基としては、例えばベンジル、1−フェニルエチル、
2−フェニルエチル、1−フェニルプロピル、2−フェ
ニルプロピル、3−フェニルプロピル、ジフェニルメチ
ル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチルなどの炭
素数7ないし16のアラルキル基が好ましく、より好ま
しくは例えばベンジル、1−フェニルエチル、2−フェ
ニルエチル、1−フェニルプロピル、2−フェニルプロ
ピル、3−フェニルプロピル、ジフェニルメチルなどの
炭素数7ないし13のアラルキル基、特に好ましくは例
えば、ベンジル、1−フェニルエチルなどの炭素数7ま
たは8のアラルキル基が用いられる。 上記R2で示さ
れる炭化水素基は同一また は相異なる置換基を1ない
し5個有していてもよく、好ましくは1ないし3個有し
ていてもよい。かかる置換基としては、例えばハロゲン
原子(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードな
ど)、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1-4
ルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロピルオ
キシ、ブチルオキシ、イソプロピルオキシなど)、C
1-4アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチ
オ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオな
ど)、アミノ基、モノまたはジ−C1-4アルキルアミノ
基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルア
ミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど)、環状ア
ミノ基(例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子な
どのヘテロ原子を1ないし3個含んでいてもよい5ない
し9員の環状アミノ基など、具体的には例えばピロリジ
ノ、ピペリジノ、モルホリノなど)、C1-4アルキル−
カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピ
オニルアミノ、ブチリルアミノなど)、アミノカルボニ
ルオキシ基、モノまたはジ−C1-4アルキルアミノカル
ボニルオキシ基(例えば、メチルアミノカルボニルオキ
シ、エチルアミノカルボニルオキシ、ジメチルアミノカ
ルボニルオキシ、ジエチルアミノカルボニルオキシな
ど)、C1-4アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メ
チルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、プロ
ピルスルホニルアミノなど)、C1-4アルコキシ−カル
ボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、プロポキシカルボニル、イソブトキシカルボニ
ルなど)、ベンジルオキシカルボニル基、カルボキシル
基、C1-6アルキル−カルボニル基(例えば、メチルカ
ルボニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニルな
ど)、C3-6シクロアルキル−カルボニル(例えば、シ
クロヘキシルカルボニルなど)、カルバモイル基、モノ
またはジ−C1-4アルキルカルバモイル基(例えば、メ
チルカルバモイル、エチルカルバモイル、プロピルカル
バモイル、ブチルカルバモイル、ジエチルカルバモイ
ル、ジブチルカルバモイルなど)、C1-6アルキルスル
ホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニ
ル、プロピルスルホニルなど)など,さらには後述する
ようなR2で表わされる「置換基を有していてもよい複
素環基」が該炭化水素基の置換基としてそのまま用いら
れる。この置換基を有していてもよい複素環基として
は、例えばC1-4アルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチルなど)、C3-6シクロアルキル基
(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシルなど)、ハロゲン原子(例えば、
フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードなど)、ヒドロキシ
ル基、C1-4アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキ
シ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、イソプロピルオキ
シなど)、C1-4アルキルチオ基(例えば、メチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブ
チルチオなど)、アミノ基、モノまたはジ−C1-4ア ル
キルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、
プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノな
ど)、C1-4アルコキシ−カルボニル基(例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカル
ボニル、イソブトキシカルボニルなど)、カルボキシル
基、C1-6アルキル−カルボニル基(例えば、メチルカ
ルボニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニルなど)
などno1ないし3個で置換されていてもよい5または
6員の芳香族単環式複素環基(例えば、フリル、チエニ
ル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イ
ソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−
オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,
3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チ
アジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−
チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−
トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニ
ル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニルなど)な
どが繁用される。また、R2で 表わされる炭化水素基が
炭素数3ないし6のシクロアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基である場合、置換基として1ないし3個のハ
ロゲン原子(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨー
ドなど)で置換されていてもよいC1-4アルキル基(例
えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、トリフルオ
ロメチルなど)を有していてよい。
【0017】R2で表わされる「置換基を有していても
よい複素環基」の「複素環基」としては、例えば炭素原
子以外に、例えば窒素、酸素、硫黄原子などのヘテロ原
子を1ないし4個、好ましくは1ないし2個含んでいて
もよい5ないし9員、好ましくは5または6員の芳香族
または非芳香族複素環基が用いられる。上記芳香族複素
環基としては、例えばフリル、チエニル、ピロリル、オ
キサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチア
ゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサ
ジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−
オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾ
リル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジア
ゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾ
リル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミ
ジニル、ピラジニル、トリアジニルなどの芳香族単環式
複素環基、または例えばベンゾフラニル、イソベンゾフ
ラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソイン
ドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベ
ンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、
ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1
H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シ
ンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジ
ニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カル
バゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−
カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェ
ノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チ
アントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、
インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、
ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミ
ダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−
a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−
a〕ピリジル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピ
リダジニルなどの芳香族縮合複素環基などが用いられ
る。
【0018】上記非芳香族複素環基としては、例えばオ
キシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニ
ル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、ピペリジル、
テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニ
ル、ピラジニルなどが用いられる。上記複素環基の中で
も、5または6員複素環基が好ましく、例えば、フリ
ル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾ
リル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリダジ
ニル、キノリル、イソキノリル、チアゾリル、チアジア
ゾリル、チオフェニルなどが用いられる。特に、例えば
チアゾリル、チアジアゾリルなどが好ましい。
【0019】R2で表わされる「置換基を有していても
よい複素環基」の「置換基」としては、例えば、C1-4
アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ルなど)、C3-6シクロアルキル基(例えば、シクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ルなど)、ハロゲン原子(例えば、フルオロ、クロロ、
ブロモ、ヨードなど)、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキ
シ基、C1-4アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキ
シ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、イソプロピルオキ
シなど)、C1-4アルキルチオ基(例えば、メチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブ
チルチオなど)、アミノ基、モノまたはジC1-4アルキ
ルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プ
ロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノな
ど)、環状アミノ基(例えば、窒素原子以外に酸素原
子、硫黄原子などのヘテロ原子を1ないし3個含んでい
てもよい5ないし9員の環状アミノ基など、具体的には
例えばピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノなど)、C
1-4アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチル
アミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノなど)、
アミノカルボニルオキシ基、モノまたはジC1-4アルキ
ルアミノカルボニルオキシ基(例えば、メチルアミノカ
ルボニルオキシ、エチルアミノカルボニルオキシ、ジメ
チルアミノカルボニルオキシ、ジエチルアミノカルボニ
ルオキシなど)、C1-4アルキルスルホニルアミノ基
(例えば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニル
アミノ、プロピルスルホニルアミノなど)、C1-4アル
コキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソブト
キシカルボニルなど)、カルボキシル基、C1-6アルキ
ル−カルボニル基(例えば、メチルカルボニル、エチル
カルボニル、ブチルカルボニルなど)、C3-6シクロア
ルキル−カルボニル(例えば、シクロヘキシルカルボニ
ルなど)、カルバモイル基、モノまたはジC1-4アルキ
ルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル、エチ
ルカルバモイル、プロピルカルバモイル、ブチルカルバ
モイル、ジエチルカルバモイル、ジブチルカルバモイル
など)、C1-6アルキルスルホニル基(例えば、メチル
スルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニルな
ど)、C3-6シクロアルキルスルホニル(例えば、シク
ロペンチルスルホニル、シクロヘキシルスルホニルな
ど)、1ないし4個の置換基を有していてもよいフェニ
ル、ナフチル、フェノキシ、ベンゾイル、フェノキシカ
ルボニル、フェニル−C1-4アルキルカルバモイル、フ
ェニルカルバモイル、フェニル−C1-4アルキル−カル
ボニルアミノ、ベンゾイルアミノ、フェニル−C1-4
ルキルスルホニル、フェニルスルホニル、フェニル−C
1-4アルキルスルフィニル、フェニル−C1-4アルキルス
ルホニルアミノまたはフェニルスルホニルアミノ基(そ
れぞれのフェニル基またはナフチル基における置換基と
しては、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、イ
ソプロピルなどのC1-4アルキル基、メトキシ、エトキ
シ、n−プロピルオキシ、i−プロピルオキシ、n−ブ
チルオキシなどのC1-4アルコキシ基、クロロ、ブロ
モ、ヨードなどのハロゲン原子、水酸基、ベンジルオキ
シ基、アミノ基、上記のごときモノまたはジC1-4アル
キルアミノ基、ニトロ基、上記のごときC1-6アルキル
カルボニル基などが用いられる。)などから選ばれた1
ないし3個が用いられる。
【0020】R2としては、例えばハロゲン原子(例
えば、フッ素、塩素など)、C1-4アルキル基(例え
ば、メチル、エチルなど)およびC1-4アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシなど)などから選ばれた1ないし3個の置換基を
有していてもよいフェニルまたはC7-8アラルキル(例
えば、ベンジル、1−フェニルエチルなど)、C3-7
シクロアルキルメチル(例えば、シクロヘキシルメチル
など)、1ないし3個の置換基(例えば、フリル、ピ
リジル、チエニルなど)を有していてもよい複素環基で
置換されたアルキル基、例えば炭素原子以外に1ないし
3個のヘテロ原子(例えば、窒素原子、酸素原子、硫黄
原子など)を含んでいる5または6員の複素環基の1個
で置換されたメチル(例えば、フリルメチル、ピリジル
メチル、チエニルメチルなど)または1個のC1-4
ルキル(例えば、メチル、エチルなど)またはC3-7
クロアルキル(例えば、シクロプロピルなど)で置換さ
れていてもよい例えば炭素原子以外に1ないし3個のヘ
テロ原子(例えば、窒素原子、酸素原子、硫黄原子な
ど)を含んでいる5または6員の複素環基(例えば、フ
リル、ピリジル、チエニル、チアゾリル、チアジアゾリ
ルなど)などが好ましい。
【0021】また、R1とR2は隣接する窒素原子と共に
置換基を有していてもよい環を形成してもよい。この
「置換基を有していてもよい環」の「環」としては、例
えば炭素原子以外に1個の窒素原子、さらには例えば窒
素、酸素または硫黄原子などから選ばれる1ないし3個
のヘテロ原子を含有していてもよい含窒素複素環などが
用いられ、特に3ないし13員含窒素複素環などが繁用
される。具体的には、例えば飽和単環式、非共役不飽和
単環式、不飽和単環式、多環式および架橋環式複素環な
どが用いられる。飽和単環式複素環としては、例えばピ
ロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、ヘプタ
メチレンイミン、オキサゾリジン、モルホリン、チアゾ
リジン、チオモルホリン、イミダゾリジン、ピペラジ
ン、ホモピペラジンなどの5ないし9員飽和単環式複素
環が用いられる。非共役不飽和単環式または不飽和単環
式複素環としては、例えばピロール、1,2−ジヒドロ
ピリジン、1,4−ジヒドロピリジン、1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジン、2−オキサゾリドン、2−チアゾ
リドン、イミダゾール、ピラゾール、1,4,5,6−テ
トラヒドロピリミジンなどの5ないし9員非共役不飽和
単環式または不飽和単環式複素環が用いられる。
【0022】多環式複素環としては、例えば2,3−ジ
ヒドロ−1H−インドール、1,2,3,4−テトラヒド
ロキノリン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−
ベンズアゼピン、2,3−ジヒドロ−1H−イソインド
ール、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン、
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピ
ン、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−1−ベンズア
ゾシン、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2−ベン
ズアゾシン、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−3−
ベンズアゾシン、2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−
1H−1−ベンズアゾニン、2,3,4,5,6,7−ヘキ
サヒドロ−1H−2−ベンズアゾニン、2,3,4,5,
6,7−ヘキサヒドロ−1H−3−ベンズアゾニン、2,
3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H−4−ベンズアゾ
ニン、β−カルボリン、フェノキサジン、フェノチアジ
ン、インドール、3H−3−ベンゾアゼピン、3,4−
ジヒドロキノリン、ベンゾイミダール、1,4−ベンゾ
ジアゼピンなどの多環式複素環が用いられる。架橋環式
複素環としては、例えば1,8−ジアザスピロ〔4,5〕
デカン、2,8−ジアザスピロ〔4,5〕デカン、1,3,
8−トリアザスピロ〔4,5〕デカン、1,5,9−トリ
アザスピロ〔5,5〕ウンデカン、1−オキサ−3,9−
ジアザスピロ〔5,5〕ウンデカン、7−アザビシクロ
〔2,2,1〕ヘプタン、8−アザビシクロ〔3,2,1〕
オクタン、9−アザビシクロ〔3,3,1〕ノナンなどの
架橋環式複素環が用いられる。
【0023】R1とR2が隣接する窒素原子と共に形成し
てもよい「置換基を有していてもよい環」の「環」とし
ては、例えば上述した飽和単環式複素環などが好まし
い。具体的には例えばピロリジン、ピペリジン、ピペラ
ジン、モルホリンなどが用いられ、特にピペリジン、ピ
ペラジンなどが繁用される。上記R1とR2が隣接する窒
素原子と共に形成してもよい「置換基を有していてもよ
い環」の「置換基」としては、例えば上述したR2で示
される置換基を有 していてもよい炭化水素基または置
換基を有していてもよい複素環基などがそのまま用いら
れる。上記R1とR2が隣接する窒素原子と共に形成して
もよい「置換基を有していてもよい環」としては、例え
ば式
【化45】 〔式中、R5およびR6は置換基を有していてもよい炭化
水素基または置換基を有していてもよい複素環基を示
す〕で表わされる環などが好ましい。
【0024】上記式中、R5およびR6で表わされる置換
基を有していてもよい炭化水素基および置換基を有して
いてもよい複素環基としては、例えば上述したR2で示
される置換基を有していてもよい炭化水素基および置換
基を有していてもよい複素環基などが用いられる。R5
およびR6としては、例えば置換基を有していてもよい
炭化水素基、特にフェニルなどのC6-10アリール基また
はベンジルなどのC7-8アラルキル基などが好ましい。
本発明の化合物(I)において、部分構造式
【化46】 である時、A環がハロゲン化されていてもよいアルキル
基または2個以上のハロゲン原子で置換されていてもよ
いベンゼン環で、かつB環がハロゲン原子またはハロゲ
ン化されていてもよいアルコキシ基で置換されていても
よいベンゼン環を示す場合が好ましい。さらに、部分構
造式
【化47】 である時、A環がハロゲン化されていてもよいアルキル
基で置換されたベンゼン環である場合が好ましい。本発
明化合物(I)において、R2が置換基を有していてもよ
い複素環基または置換基を有していてもよい複素環基で
置換されたアルキル基である化合物が繁用される。
【0025】さらに本発明化合物(I)としては、例え
ば式
【化48】 (式中、R3およびR4はそれぞれアルキル基を、その他
の記号は前記と同意義を示す。)で表わされる化合物が
好ましい。
【0026】上記式中、R3およびR4で表わされるアル
キル基としては、例えば炭素数1ないし6の直鎖状また
は分枝状のアルキル基、炭素数3ないし6のシクロアル
キル基またはC3-6シクロアルキル−C1-4アルキル基な
どが好ましい。炭素数1ないし6の直鎖状または分枝状
のアルキル基としては例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル
などが用いられ、好ましくは例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチルなどの炭素数1ないし4の直鎖状ま
たは分枝状のアルキル基が用いられる。炭素数3ないし
6のシクロアルキル基としては、例えばシクロプロピ
ル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルなどが用いら
れる。C3-6シクロアルキル−C1-4アルキル基として
は、例えばシクロプロピルメチル、シクロプロピルエチ
ルなどが用いられる。
【0027】上記化合物(Ib)の中でも、例えば次の
〜の条件を少なくとも1つ有する化合物などが繁用さ
れる。 R3およびR4が、それぞれメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチルなどの炭素数1
ないし4の直鎖状また分枝状のアルキル基、好ましくは
メチル基である。 B環がハロゲン原子(例えばフッ素、塩素など)で置
換されていてもよいベンゼン環である。 RがメチルなどのC1-4アルキル基である。 R2が置換基を有していてもよいアラルキル基、特に
ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素など)、C1-4
ルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシなど)などから
選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいC
7-8アラルキル(例えば、ベンジル、2−フェニルエチ
ルなど)である。 B環が無置換のベンゼン環で、R2が置換基を有する
フェニル基、特にハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素
など)、C1-4アルキル基(例えば、メチル、エチルな
ど)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ
など)などから選ばれる1または2個の置換基を有する
フェニル基である。 R2が置換基を有していてもよい複素環基で置換され
たアルキル基(例えば、チアゾリル、メチルチアゾリ
ル、メチルチアジアゾリルなどのような、C1-4アルキ
ルまたはC3-7シクロアルキルで置換されていてもよい
チアゾリルまたはチアジアゾリルなど)である。上記条
件を2つ以上有する好ましい化合物としては、例えば
(1)かつである、(2)、かつである、(3)、
かつである、(4)、、かつである、(5)か
つである、または(6)、かつである化合物など
である。この発明の化合物(I)の塩としては、とりわ
け生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。この様な
塩としては、例えば無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭
化水素酸、硫酸)との塩酸、あるいは有機酸(例えば、
酢酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コ
ハク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香
酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸)との塩な
どが用いられる。さらにこの発明の化合物(I)が−C
OOHなどの酸性基を有している場合、化合物(I)
は、無機塩基(例えば、ナトリウム、カリウム、マグネ
シウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属な
ど、アンモニア)または有機塩基(例えばトリエチルア
ミンなどのトリ−C1-3アルキルアミンなど)と塩を形
成してもよい。
【0028】次に、本発明の化合物(I)またはその塩
の製造法について説明する。本発明の化合物(I)また
はその塩は、例えば次のおよびの方法で製造するこ
とができる。すなわち、 一般式(II)で表わされるヘテロ環イソシアナート体
またはその塩と一般式(III)で表わされるアミンまた
はその塩とを反応させるか、あるいは 一般式(IV)で表わされるヘテロ環アミンまたはその
塩と一般式(V)で表わされる置換アミノカルボン酸ま
たはその塩あるいはそのカルボキシル基における反応性
誘導体とを反応させることにより化合物(I)またはそ
の塩を製造する。
【0029】以下に,の方法について詳細に説明す
る。 方法:化合物(II)またはその塩と化合物(III)
またはその塩(化合物(II)または(III)の塩として
は、例えば塩酸、硫酸などの鉱酸との塩、メタンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、シュ
ウ酸、フマール酸、マレイン酸などの有機酸との塩など
が用いられる)とを反応させる場合、化合物(III)自
体を溶媒として用いてもよいが、他の溶媒中で行うこと
もできる。かかる他の溶媒は反応をさまたげない限りい
かなる溶媒でもよく、例えばエーテル類(例えば、ジエ
チル,ジイソプロピルエーテル,テトラヒドロフラン,
ジオキサン,ジメトキシエタンなど)、芳香族炭化水素
類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エ
ステル類(例えば、酢酸メチル、酢酸エチルなど)、ア
ミド類(例えば、N,N−ジメチルホルムアミドな
ど)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド
など)などが好んで用いられる。化合物(III)を塩の
形で用いる場合には必要により脱塩剤を添加することに
より反応を有意に進行させることができる。この場合、
脱塩剤としては例えばトリメチルアミン、トリエチルア
ミン、N−メチルホネホリンなどの3級アミン類、ピリ
ジン、ピコリン、N,N−ジメチルアニリンなどの芳香
族アミン類などが好んで用いられる。これら脱塩剤の使
用量は、化合物(III)の塩1モルにたいして1ないし
5モル当量、好ましくは1ないし3モル当量である。反
応温度は通常−10℃ないし180℃、好ましくは0℃
ないし120℃である。反応時間は通常15分間ないし
40時間好ましくは30分間ないし20時間である。化
合物(III)またはその塩の使用量は、化合物(II)ま
たはその塩1モルに対して1ないし5モル当量、好まし
くは1ないし3モル当量である。
【0030】方法:一般式(V)で表わされる置換ア
ミノカルボン酸またはその塩あるいは反応性誘導体と化
合物(IV)またはその塩との反応はアミド結合の生成反
応であり、種々の方法により実施される。例えば化合物
(IV)またはその塩(例えば、塩酸、硫酸などの鉱酸と
の塩またはメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸、シュウ酸、フマール酸、マレイン酸
などの有機酸との塩)と化合物(V)またはその塩(例
えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどのアル
カリ金属、アルカリ土類金属との塩など)とを反応させ
る場合、通常適宜の縮合剤を用いるか、あるいは化合物
(V)またはその塩を一旦その反応性誘導体に導いた
後、化合物(IV)またはその塩と反応させることが好ま
しい。かかる縮合剤としては例えばジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(DCC),シアノリン酸ジエチル(DE
PC),ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)など
が用いられる。これら縮合剤を用いるときは、通常溶媒
(例えば、テトラヒドロフラン,ジオキサン,ジメトキ
シエタン,酢酸エチル,ベンゼン,トルエン,N,N−
ジメチルホルムアミド,ジメチルスルホキシドなどのエ
ーテル類、エステル類、炭化水素類、アミド類、スルホ
キシド類など)中で行うのがよい。本反応は塩基の存在
下に反応を促進させてもよく、約−10℃ないし100
℃,好ましくは約0℃ないし60℃で反応は行われる。
反応時間は通常1ないし96時間、好ましくは1ないし
72時間である。化合物(V)またはその塩及び縮合剤
の使用量は化合物(IV)ま たはその塩1モルに対しそ
れぞれ1ないし5モル当量、好ましくは1ないし3モル
当量である。塩基としては例えばトリエチルアミンなど
のアルキルアミン類、N−メチルモルホリン、ピリジン
などの環状アミン類などが用いられ、その使用量は化合
物(IV)またはその塩1モルに対し1ないし5モル当
量、好ましくは1ないし3モル当量である。
【0031】化合物(V)の反応性誘導体としては例え
ば酸ハライド(例えば、クロリド,ブロミドなど)、酸
無水物、混合酸無水物(例えば、メチル炭酸との無水
物,エチル炭酸との無水物、イソブチル炭酸との無水物
など)、活性エステル(例えば、ヒドロキシコハク酸イ
ミドとのエステル,1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
とのエステル,N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−
2,3−ジカルボキシイミドとのエステル,p−ニトロ
フェノールとのエステル,8−オキシキノリンとのエス
テルなど)などが用いられ、とりわけ酸ハライドが好ま
しい。化合物(IV)またはその塩と化合物(V)の反応
性誘導体とを反応させる場合は、通常溶媒(例えば、ク
ロロホルム,ジクロルメタン,エチルエーテル,テトラ
ヒドロフラン,ジオキサン,ジメトキシエタン,酢酸エ
チル,ベンゼン,トルエン,ピリジン,N,N−ジメチ
ルホルムアミドなどのハロゲン化炭化水素類、エーテル
類、エステル類、炭化水素類、アミド類など)中で行わ
れる。本反応は塩基の存在下反応を促進させてもよい。
反応温度は通常約−10℃ないし120℃,好ましくは
約0℃ないし100℃である。反応時間は通常1ないし
48時間好ましくは1ないし24時間である。化合物
(V)の反応性誘導体の使用量は化合物(IV)またはそ
の塩1モルに対して1ないし5モル当量、好ましくは1
ないし3モル当量である。塩基としては例えばトリエチ
ルアミンなどのアルキルアミン類,N−メチルモルホリ
ン,ピリジンなどの環状アミン類,N,N−ジメチルア
ニリン,N,N−ジエチルアニリンなどの芳香族アミン
類,炭酸ナトリウム,炭酸カリウムなどのアルカリ金属
の炭酸塩,炭酸水素ナトリウム,炭酸水素カリウムなど
のアルカリ金属の炭酸水素塩などが用いられ、その使用
量は化合物(IV)またはその塩1モルに対して1ないし
5モル当量、好ましくは1ないし3モル当量である。ま
た、本反応において水と混和しない溶媒を用いる場合、
反応系に水を加え2相系で反応させてもよい。
【0032】前記の方法,で製造される化合物
(I)またはその塩がA環、B環、R2で示される基中の
ベンゼン環に低級(C1-6)アルコキシ基を含む場合、
必要によりこれを例えば三臭化ホウ素などと反応させる
ことにより、水酸基に変換することもできる。本反応は
通常溶媒(例えば、ジクロルメタン、クロロホルム、四
塩化炭素、ベンゼン、トルエンなどのハロゲン化炭化水
素類、炭化水素類など)中で約−20℃ないし80℃、
好ましくは約0℃ないし30℃で行われ、三臭化ホウ素
の使用量は低級アルコキシ基1個に対し、約1ないし1
0モル当量好ましくは約1ないし5モル当量である。反
応時間は通常15分間ないし24時間、好ましくは30
分間ないし12時間である。また、前記の方法,で
製造される化合物(I)またはその塩がA環、B環、R2
で示される基中のベンゼン環に水酸基を含む場合、必要
によりこれをアルキル化またはアシル化反応を行うこと
により、それぞれアルコキシまたはアシルオキシ基に変
換することができる。アルキル化反応は、溶媒(例え
ば、メタノール、エタノール、プロパノールなどのアル
コール類、ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒド
ロフランなどのエーテル類、アセトンなどのケトン類、
N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類など)
中、塩基(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、N−メチルモルホリン、ピリジン、ピコリン、N,
N−ジメチルアニリンなどの有機塩基、炭酸カリウム、
炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムな
どの無機塩基)の存在下に、置換基を有していてもよい
アルカンのハライド(例えば、クロリド、ブロミド、ヨ
ーダイドなど)、硫酸エステルまたはスルホン酸エステ
ル(例えば、メタンスルホネート、p−トルエンスルホ
ネート、ベンゼンスルホネートなど)などのアルキル化
剤を反応させることにより行われる。反応温度は通常−
10℃ないし100℃、好ましくは約0℃ないし80℃
である。これらアルキル化剤の使用量は原料フェノール
性誘導体1モルに対し約1ないし5モル当量、好ましく
は1ないし3モル当量である。反応時間は通常15分間
ないし24時間、好ましくは30分間ないし12時間で
ある。
【0033】アシル化反応は所望のカルボン酸またはそ
の反応性誘導体を反応させることにより行われる。本反
応はアシル化剤の種類、原料フェノール性誘導体の種類
によっても異なるが、通常溶媒(例えば、ベンゼン、ト
ルエン、エチルエーテル、酢酸エチル、クロロホルム、
ジクロルメタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジンなどの炭化水
素類、エーテル類、エステル類、ハロゲン化炭化水素
類、アミド類、芳香族アミン類など)中で行われ、反応
促進のため適宜の塩基(例えば、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウムなどの炭酸水素塩、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウムなどの炭酸塩、酢酸ナトリウムなどの酢酸
塩、トリエチルアミンなどの3級アミン類、ピリジンな
どの芳香族アミン類など)を与えることもできる。カル
ボン酸の反応性誘導体としては、酸無水物、混合酸無水
物、酸ハライド(例えば、クロリド、ブロミド)などが
用いられる。これらアシル化剤の使用量は原料フェノー
ル性誘導体1モルに対して1ないし5モル当量、好まし
くは1ないし3モル当量である。反応温度は通常0℃な
いし150℃、好ましくは約10℃ないし100℃であ
る。反応時間は通常15分間ないし12時間、好ましく
は30分間ないし6時間である。以上の方法で化合物
(I)が遊離の状態で得られる時は、それ自体公知また
はそれに準じる方法に従って、前述した様な塩とするこ
ともでき、化合物(I)が塩の形で得られる時は、それ
自体公知またはそれに準じる方法に従って、遊離形また
は他の塩に変換することもできる。以上の方法で得られ
る目的化合物(I)またはその塩は、それ自体公知の分
離精製手段(例えば、濃縮,溶媒抽出,カラムクロマト
グラフィー,再結晶など)を用いることにより精製、採
取することができる。
【0034】本発明化合物(I)またはその塩を製造す
るために用いられる原料化合物(II)またはその塩ある
いは化合物(IV)またはその塩は、例えば以下の〔反応
図1〕に示す方法あるいはそれに準じた方法で工業的に
有利に製造することができる。
【0035】〔反応図1〕
【化49】 〔式中、A環,B環およびRは前記と同意義を、R7
カルボキシル基の保護基を、R8は水素原子またはカル
ボキシル基の保護基を示す。〕上記図においては、出発
原料として式(VII)で示される2−ベンゾイル安息香
酸誘導体が用いられる。
【0036】第1工程は4−フェニルイソクマリン−3
−カルボン酸(VIII)を得る工程であり、例えば公知の
方法〔例えば、F. Duro and P. Condorelli, Boll. Aca
d. Gioenia Sci. Nat. Catania, Vol 5,p606,19
60〕あるいはそれに準じた方法により実施される。第
2工程は、化合物(VIII)をイソキノロンカルボン酸
(XIII)へ変換する工程であり、例えば公知の方法〔例
えば、N. A. Santagati, E. Bousquet, G. Romeo, A. G
aruso and A. Prato, Bolletino Chimico Farmaceutic
o, Vol 125,p437,1986〕あるいはそれに準
じた方法により実施される。イソキノロンカルボン酸
(XIII)は化合物(VII)から第3〜第6工程を経ても
製造される。すなわち、第3工程は、化合物(VII)の
カルボキシル基とグリシン誘導体(IX)のアミノ基とを
反応させアミド体(X)を得る工程である。この反応で
は化合物(VII)あるいはそのカルボキシル基における
反応性誘導体と化合物(IX)との反応を、前記の化合物
(IV)と化合物(V)の反応による化合物(I)の製造に
おける反応(方法)と同様の条件下に行なうことがで
きる。
【0037】第4工程は、化合物(X)を塩基と処理し
て、分子内付加反応させ閉環体(XI)を得る工程であ
る。本反応で用いられる塩基としては、1,5−ジアザ
ビシクロ〔4.3.0〕ノン−5−エン(DBN),1,
8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ−7−エン
(DBU),N−ベンジルトリメチルアンモニウム ヒ
ドロキシ(Triton B)のような有機塩基,ナトリウムメ
トキシド,ナトリウムエトキシド,カリウムt−ブトキ
シド,水素化ナトリウム,水素化カリウム,n−ブチル
リチウム,リチウムジイソプロピルアミドのような無機
塩基が好んで用いられるが、化合物(IV)と化合物
(V)の反応(方法)で用いられるような塩基も用い
ることができる。塩基の使用量は(X)に対して通常0.
5ないし20当量,好ましくは1ないし5当量が用いら
れる。本反応は通常溶媒中で行なわれる。該溶媒として
は、化合物(IV)と化合物(V)の反応(方法)で用
いられるような溶媒が用いられる。反応温度は使用する
塩基の種類によって異なるが、通常約−80℃から20
0℃,好ましくは約−50℃から150℃で行なわれ
る。反応時間は、用いられる原料,塩基,反応温度,溶
媒の種類により異なるが、通常約10分間から24時間
である。
【0038】第5工程は、化合物(XI)を脱水反応に付
してイソキノロン誘導体(XII)とする工程である。本
反応は通常酸性触媒の存在下に行うことが好ましい。該
酸性触媒としては例えばp−トルエンスルホン酸,メタ
ンスルホン酸などのスルホン酸化合物,酢酸,トリフル
オロ酢酸などのカルボン酸化合物,塩化水素,臭化水
素,硫酸などの無機酸化合物,三フッ化ホウ素エチルエ
ーテル,塩化アルミニウムなどのルイス(Lewis)酸化
合物などが用いられる。酸性触媒の使用量は化合物(X
I)に対して0.1ないし20当量,好ましくは0.1
ないし5当量が用いられる。本反応は通常溶媒中で行な
われる。該溶媒としては化合物(IV)と化合物(V)の
反応(方法)で用いられるような溶媒が用いられる。
反応温度は使用する種類によって異なるが、通常約−1
0℃から200℃好ましくは0℃から150℃で行なわ
れる。反応時間は用いられる原料,塩基,反応温度,溶
媒の種類により異なるが、通常約30分間から24時間
である。なお、第4工程において化合物(X)の種類,
使用する塩基,溶媒の種類あるいは反応温度,反応時間
によって、生成物として脱水閉環体である(XII)が得
られる場合もある。
【0039】第6工程は(XII)のカルボキシル基の保
護基R8を除去して化合物(XIII)を得る工程である。
本反応は(XII)のR8の種類に応じて種々の公知方法
〔例えば、T. W. Greene, Protective Groups in Organ
ic Synthesis, John Wiley & Sons, New York,198
1,p157−187〕により実施される。例えば(XI
I)の保護基がメチル,エチルなどのような低級アルキ
ル基である場合、例えば下記の第8工程で記載するよう
な加水分解反応に準じた条件下に行なわれる。第7工程
は、イソキノロンカルボン酸(XIII)をイソシアネート
体(II)へ変換する工程である。
【0040】通常化合物(XIII)を酸アジド体としてイ
ソシアネート体へ変換する方法が用いられる。この方法
は文献上種々知られているが、化合物(XIII)に対して
そのいずれの方法も応用できる。例えばアジド化剤(例
えば、ジフェニルホスホリルアジド(以下、DPPAと
略記する)など)と化合物(XIII)とを反応させること
により化合物(XIII)の酸アジド体を製造することがで
きる。本反応は通常、反応に不活性な溶媒(例えば、エ
チルエーテル、イソプロピルエーテル、ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、アセ
トン、2−ブタノンなどのケトン類、ピリジンなどの芳
香族アミン類、N,N−ジメチルホルムアミドなどのア
ミド類など)中で行うことができる。また塩基(例え
ば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−メチル
モルホリンなど)の存在下に反応を進めてもよい。反応
時間は通常約5分間ないし12時間、好ましくは約10
分間ないし6時間である。反応温度は通常約−10℃な
いし150℃、好ましくは約−5℃ないし120℃であ
る。アジド化剤(例えばDPPAなど)の使用量は化合
物(XIII)に対して1ないし3モル当量、好ましくは1
ないし2モル当量である。生成した酸アジドは自体公知
の手段により単離精製することもできるが、通常単離す
ることなくそのまま反応液を加熱し、イソシアネート体
(II)に変換する。この変換反応はアジド化に用いたも
のと同様の溶媒を用いるのがよく、通常約20℃ないし
200℃、好ましくは約30℃ないし150℃に加熱す
ることにより行われる。反応時間は通常約5分間ないし
10時間、好ましくは約5分間ないし6時間である。得
られた化合物(II)は自体公知の手段で単離するか、ま
たは単離することなく化合物(I)または(IV)を製造
するための原料とすることができる。
【0041】第8工程は化合物(II)のイソシアネート
基をアミノ基に変換し化合物(IV)を得る工程である。
本工程は通常加水分解条件下に行なわれる。本反応は例
えば溶媒(例えば、メタノール,エタノール,プロパノ
ール,ブタノールなどのアルコール類、テトラヒドロフ
ラン,ジオキサン,ジメトキシエタンなどのエーテル
類、あるいはこれらの混合溶媒など)中、例えば水酸化
ナトリウム,水酸化バリウムなどのアルカリまたはアル
カリ土類金属の水酸化物を用いるアルカリ性条件下、あ
るいは塩酸,臭酸,硫酸などの無機酸などを用いる酸性
条件下に行なわれる。反応温度は通常約0℃ないし12
0℃,好ましくは約15℃ないし100℃である。反応
時間は約30分間ないし36時間,好ましくは約1時間
ないし20時間である。上記図の出発原料化合物(VI
I)は例えば公知の方法〔例えば、P. Aeberli, P. Ede
n, J. H. Gogerty, W. J. Houlihan, and C. Penberth
y, J. Med. Chem.,18,177(1975)〕あるい
はそれに準じた方法により製造することもできる。
【0042】化合物(III)および(V)は、それ自体公知ま
たはそれに準じる方法によって製造することができる。
上記化合物(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(X
I)、(XII)および(XIII)は塩を形成していてもよく、これ
らの塩としては、例えば無機酸(例えば、塩酸、リン
酸、臭化水素酸、硫酸)との塩、あるいは有機酸(例え
ば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン
酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安
息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸)との
塩などが用いられる。さらにこれらの化合物が−COO
Hなどの酸性基を有している場合、無機塩基(例えば、
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネ シウムな
どのアルカリ金属またはアルカリ土類金属など、アンモ
ニア)または有機塩基(例えばトリエチルアミンなどの
トリ−C1-3アルキルアミンなど)と塩を形成してもよ
い。上記第1から第8工程の各工程で得られる化合物
は、自体公知の精製手段例えば濃縮,液性変換,転溶,
溶媒抽出,カラムクロマトグラフィー,結晶化,再結晶
などにより精製,採取してもよいし、混合物のまま各々
次工程反応に使用してもよい。
【0043】また、上記各反応において、原料化合物
は、置換基としてアミノ基,カルボキシル基,ヒドロキ
シル基を有する場合、これらの基にペプチド化学などで
一般的に用いられるような保護基が導入されたものであ
ってもよく、反応後に必要に応じて保護基を除去するこ
とにより目的化合物を得ることができる。アミノ基の保
護基としては、例えば置換基を有していてもよいC1-6
アルキルカルボニル(例えば、ホルミル、メチルカルボ
ニル、エチルカルボニルなど)、フェニルカルボニル、
1-6アルキル−オキシカルボニル(例えば、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニルなど)、フェニルオキ
シカルボニル(例えば、ベンズオキシカルボニルな
ど)、C7-10アラルキル−カルボニル(例えば、ベンジ
ルオキシカルボニルなど)、トリチル、フタロイルなど
が用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子
(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードなど)、
1-6アルキル−カルボニル(例えば、メチルカルボニ
ル、エチルカルボニル、ブチルカルボニルなど)、ニト
ロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし3個程度で
ある。カルボキシル基の保護基としては、例えば置換基
を有していてもよいC1-6アルキル(例えば、メチル、
エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、te
rt−ブチルなど)、フェニル、トリチル、シリルなどが
用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子
(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードなど)、
1-6アルキルカルボニル(例えば、ホルミル、メチル
カルボニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニルな
ど)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし
3個程度である。ヒドロキシル基の保護基としては、例
えば置換基を有していてもよいC1-6アルキル(例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n
−ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、C7-10アラ
ルキル(例えば、ベンジルなど)、C1-6アルキルカル
ボニル(例えば、ホルミル、メチルカルボニル、エチル
カルボニルナド)、フェニルオキシカルボニル(例え
ば、ベンズオキシカルボニルなど)、C7-10アラルキル
−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニルな
ど)、ピラニル、フラニル、シリルなどが用いられる。
これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フル
オロ、クロロ、ブロモ、ヨードなど)、C1-6アルキ
ル、フェニル、C7-10アラルキル、ニトロ基などが用い
られ、置換基の数は1ないし4個程度である。
【0044】また、保護基の除去方法としては、それ自
体公知またはそれに準じる方法が用いられるが、例えば
酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラ
ジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、テト
ラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラジウムなど
で処理する方法が用いられる。以上の方法によって得ら
れる化合物(I)は、たとえば再結晶、蒸留,クロマト
グラフィーなどの通常の分離手段により単離、精製する
ことができる。かくして得られる化合物(I)が遊離体
で得られた場合には、自体公知の方法あるいはそれに準
じる方法(例えば、中和等)によって塩に変換すること
ができ、逆に塩で得られた場合には自体公知の方法ある
いはそれに準じる方法により、遊離体または他の塩に変
換することができる。化合物(I)が光学活性体である
場合は、通常の光学分割手段により、d体,l体に分離
することができる。
【0045】
【作用】本発明の化合物(I)またはその塩は優れたタ
キキニン受容体拮抗作用、特にサブスタンスP(以下S
Pと省略する場合がある)受容体拮抗作用を有し、かつ
急性毒性〔LD50(経口投与)>300mg/kg〕、
連続投与による毒性ともに弱く医薬として安全である。
サブスタンスP(SP)は、1931年ウマ腸管抽出物
中に存在が確認され、1971年構造決定されたアミノ
酸11個からなる神経ペプチドである。SPは中枢およ
び末梢の神経系に広く分布しており、一次知覚ニューロ
ンの伝達物質としての機能の他、血管拡張作用,平滑筋
収縮作用,神経細胞興奮作用,唾液分泌作用,利尿作用
などの生理活性を有する。特に、痛みインパルスにより
脊髄後角の終末から遊離されたSPが2次ニューロンに
痛み情報を伝えること、末梢終末より遊離されたSPが
その受容野に炎症反応を惹起することが知られている。
また、SPはアルツハイマー型痴呆にも関与していると
考えられている。従って、優れたSP受容体拮抗作用を
有する本発明の化合物(I)またはその塩は、哺乳動物
(例えば、マウス,ラット,ハムスター,ウサギ,ネ
コ,イヌ,ウシ,ヒツジ,サル,ヒトなど)に対する安
全な疼痛、炎症、アレルギーおよび痴呆などの予防・治
療剤として有用である。
【0046】本発明の化合物(I)またはその塩を上記
の医薬品として用いる場合、適宜の薬理学的に許容され
得る担体、賦形剤(例えば、デンプン、乳糖、白糖、炭
酸カルシウム、リン酸カルシウムなど)、結合剤(例え
ば、デンプン、アラビヤゴム、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロー
ス、アルギン酸、ゼラチン、ポリビニルピロリドンな
ど)、滑沢剤(例えばステアリン酸、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸カルシウムタルクなど)、崩壊
剤(例えばカルボキシメチルセルロースカルシウム、タ
ルクなど)、希釈剤(例えば生理食塩水など)などと混
合し、常法により散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、カプセ
ル剤または注射剤などの形態で経口的または非経口的に
投与することができる。投与量は化合物(I)またはそ
の塩の種類,投与ルート,症状,患者の年令などによっ
ても異なるが、例えば成人患者に経口的に投与する場
合、1日量は体重1kgあたり約0.005ないし50m
g,好ましくは約0.05ないし10mg、さらに好まし
くは約0.2ないし4mgで、この量を1日1ないし3回
に分割投与するのが好ましい。
【0047】以下に、本発明の化合物(I)またはその
塩の薬理効果を示す実験結果について記載する。 〔ラジオ・リガンド レセプター結合阻害活性〕 1) ラット前脳からの受容体を用いた結合阻害試験 R. Qirion and C. Pilapil(Neuropeptide ,325
(1984))の方法を改変して用いた。受容体はウイ
スターラット(雄、8週齢、チャールス リバー社製)
の脳から調製した。ラットを断頭によって屠殺し、前脳
を取り出し、1匹分当り30mlの120mM塩化ナトリ
ウム、5mM塩化カリウムを含む150mMトリス塩酸緩
衝液(pH7.4)中でポリトロン・ホモゲナイザー
(キネ マチカ(Kinematika)社製、ドイツ)を用いて
破砕し、40,000×gで20 分遠心した。沈査を3
0mlの300mM塩化カリウムと10mMエチレンジアミ
ン四酢酸を含む50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.
4)中に懸濁し、氷冷下に30分緩やかに撹拌する。懸
濁液を40,000×gで20分間遠心し、沈査を30m
lの50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)で洗浄し、
受容体標品として凍 結(−80℃)保存した。この標
品を1.5mg/mlの蛋白濃度になるように反応緩衝液
(50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)、0.02
%牛血清アルブミン、1mMフェニルメチルスルホニル
フルオリド、2μg/mlキモスタチン、40μg/mlバ
シトラシン、3mM塩化マンガン)に懸濁し、100μ
l容量を反応に使用した。サン プル、125I−BHSP
(0.46KBq)をも加え、0.2mlの反応緩衝液中
で25℃、30分反応させた。非特異的結合量は2×
10-6Mに成るようにサブスタントPを添加して求め
た。反応後、セルハーベスター(290PHD,ケンブ
リッジ・テクノロジー・インコーポレイション(Cambri
dge Technology, Inc.)社製、英国)を用いて、グラス
フィルター(GF/B,ワットマン(Whatman)社製、
米国)上に急速濾過して反応を停止し、250μlの
0.02%牛血清アルブミンを含む50mMトリス塩酸
緩衝液(pH7.4)で3回洗浄し、フィルター上に残
った放射活性をガンマ・カウンターで測定した。フィル
ターは使用前に0.1%ポリエチレンイミンに一昼夜浸
蹟後風乾したものを用いた。薬剤の拮抗活性は上記の条
件下で、50%阻害を示すに必要な薬剤濃度(IC
50値)としてμMで表示した〔表2〕。
【表2】
【0048】2) ヒトリンパ芽球細胞(IM−9)から
の受容体を用いた結合阻害活性 A. Margaret〔Molecular Pharmacology 42,458
(1992)〕らの方法を改変して用いた。受容体はヒ
トリンパ芽球細胞(IM−9)より調製した。IM−9
細胞(2×105 cells/ml)を接種後3日間培養(1
リットル)した後、500xgで5分間遠心を行い細胞ペ
レットを得た。得られたペレットをリン酸緩衝液(フロ
ーラボラトリー社,CAT.No.28−103−05)
を用いて1回洗浄後、30mlの120mM塩化ナトリウ
ム、5mM塩化カリウム、2ug/mlキモスタチン、40u
g/mlバシトラシン、5ug/mlホスホラミドン、0.5m
Mフェニルメチルスルホニルフルオライド、1mMエチ
レンジアミン四酢酸を含む50mMトリス・塩酸緩衝液
(pH7.4)中でポリトロン・ホモゲナイザー〔キネ
マチカ(Kinematika)社製、ドイツ〕を用いて破砕し、
40,000xgで20分間遠心した。沈さを30mlの上
記緩衝液で2回洗浄した後、受容体標品として凍結(−
80℃)保存した。この標品を0.5mg/mlのタンパク
濃度になるように反応緩衝液〔50mMトリス・塩酸緩
衝液(pH7.4)、0.02%牛血清アルブミン、1
mMフェニルメチルスルホニルフルオライド、2ug/ml
キモスタチン、40ug/mlバシトラシン、3mM塩化マ
ンガン〕に懸濁し、100ul容量を反応に使用した。サ
ンプル、125I−BHSP(0.46KBq)をも加
え、0.2mlの反応緩衝液中で25℃、30分反応させ
た。非特異的結合量は2×10-6Mに成るようにサブス
タンスPを添加して求めた。反応後、セルハーベスター
〔290PHD、ケンブリッジ・テクノロジー・インコ
ーポレーション(Cambridge Technology, Inc.)社製、
米国〕を用いて、グラスフィルター〔GF/B,ワット
マン(Whatman)社製、米国〕上に急速濾過して反応を
停止し、250ulの0.02%牛血清アルブミンを含む
50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)で3回洗浄
し、フィルター上に残った放射活性をガンマ・カウンタ
ーで測定した。フィルターは使用前に0.1%ポリエチ
レンイミンに一昼夜浸せき後風乾したものを用いた。薬
剤の拮抗活性は上記の条件下で、50%阻害を示すに必
要な薬剤濃度(IC50値)としてuMで表示した〔表
3〕。
【表3】 表2,3より、本発明化合物(I)またはその塩が優れ
たサブスタンスP受容体拮抗作用を有することがわか
る。
【0049】
【実施例】本発明は、さらに下記の参考例、実施例で詳
しく説明されるが、これらの例は単なる実例であって本
発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱
しない範囲で変化させてもよい。室温とあるのは通常1
0℃から35℃を意味する。NMRスペクトルデータ記
載には下記の略号を用いた。 s,シングレット(singlet); d,ダブレット(d
oublet);t,トリプレット(triplet); q,ク
ワルテット(quartet);m,マルチプレット(multipl
et);b,ブロード(broad);Hz,ヘルツ(Herz)。
【0050】参考例1 2,6,7−トリメチル−4−フェニル−1(2H)−イ
ソキノリノン−3−カルボン酸 工程1 6,7−ジメチル−4−フェニルイソクマリン−3−カ
ルボン酸 2−ベンゾイル−4,5−ジメチル安息香酸(11.4
g),アセトン(300ml),ジメチルホルムアミド
(10ml),炭酸カリウム(6.83g)およびジエチ
ルブロモマロネート(12.84g)の混合物を室温で
60時間かきまぜた。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチ
ルを加えた。この混合物を水洗し、乾燥(Na2SO4
後、溶媒を留去した。残留物に酢酸(180ml)と塩酸
(180ml)を加えて110℃で5時間加熱した。反応
液を濃縮し、濃縮液に水を加えて酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水洗し、乾燥(Na2SO4)後、溶媒を留
去すると無色結晶が得られた。本結晶を酢酸エチル−イ
ソプロピルエーテルから再結晶すると標題化合物が得ら
れた。 融点 265−268℃
【0051】工程2 2,6,7−トリメチル−4−フェニル−1(2H)−イ
ソキノリノン−3−カルボン酸 工程1で得た化合物(3.75g)のメタノール(50
ml)溶液に40%メチルアミン−メタノール溶液(25
ml)を加えて室温で2時間かきまぜた。溶媒を留去し、
残留物に4N−HCl−酢酸エチル(50ml)を加えて
室温で2時間かきまぜた。溶媒を留去し、残留物に水を
加えて析出結晶を濾取した。水,アセトン,エチルエー
テルで洗浄すると標題化合物が無色結晶(3.51g)
として得られた。 融点 >300℃(エタノールから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO-d6)ppm:2.25(3H,s), 2.3
9(3H,s), 3.67(3H,s), 6.91(1H,s), 7.39-7.42(5H,m),
8.24(1H,s) 元素分析値 C1917NO3として 計算値 C,74.25; H,5.58; N,4.56 実測値 C,74.40; H,5.50; N,4.41 参考例1の工程1で得た化合物を用いて、工程2のメチ
ルアミンの代りに、エチルアミン,n−ブチルアミン,
N,N−ジメチルアミノエチルアミン,アンモニアを用
いて工程2と同様に反応すると参考例2−5の化合物が
無色結晶として得られた。
【0052】参考例2 2−エチル−6,7−ジメチル−4−フェニル−1(2
H)−イソキノリノン−3−カルボン酸 融点 254−256℃(酢酸エチル−メタノールから
再結晶) 参考例3 2−n−ブチル−6,7−ジメチル−4−フェニル−1
(2H)−イソキノリノン−3−カルボン酸 融点 218−219℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) 参考例4 2−(2−ジエチルアミノエチル)−6,7−ジメチル
−4−フェニル−1(2H)−イソキ ノリノン−3−
カルボン酸 融点 291−293℃(クロロホルム−メタノールか
ら再結晶) 参考例5 6,7−ジメチル−4−フェニル−1(2H)−イソキ
ノリノン−3−カルボン酸 融点 325−327℃(クロロホルム−メタノールか
ら再結晶)
【0053】参考例6 4−(4−フルオロフェニル)−2,6,7−トリメチル
−1(2H)−イソキノリノン−3−カルボン酸 参考例1,工程1の2−ベンゾイル−4,5−ジメチル
安息香酸の代りに4,5−ジメチル−2−(4−フルオ
ロベンゾイル)安息香酸を用いて工程1と同様に反応、
処理すると4−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジ
メチルイソクマリン−3−カルボン酸〔融点 214−
217℃(酢酸エチルから再結晶)〕が得られた。本化
合物を用いて参考例1の工程2と同様に反応すると標題
化合物が無色結晶として得られた。 融点 309−312℃(クロロホルム−メタノールか
ら再結晶) 参考例7 5−フルオロ−4−(4−フルオロフェニル)−2−メ
チル−1(2H)−イソキノリノン−3−カルボン酸 5−フルオロ−4−(4−フルオロフェニル)イソクマ
リン−3−カルボン酸とメチルアミンを用いて参考例1
の工程2と同様に反応すると標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点 256−257℃(アセトン−イソプロピルエー
テルから再結晶)
【0054】参考例8 6,7−ジクロロ−2−メチル−4−フェニル−1(2
H)−イソキノリノン−3−カルボン酸 参考例1,工程1の2−ベンゾイル−4,5−ジメチル
安息香酸の代りに2−ベンゾイル−4,5−ジクロロ安
息香酸を用いて工程1と同様に反応、処理すると6,7
−ジクロロ−4−フェニルイソクマリン−3−カルボン
酸〔融点 243−244℃(酢酸エチル−イソプロピ
ルエーテルから再結晶)〕が得られた。本化合物を用い
て参考例1の工程2と同様に反応、処理すると標題化合
物が無色結晶として得られた。 融点 >300℃(クロロホルム−メタノールから再結
晶)
【0055】参考例9 2,6,7−トリメチル−4−(2−メチルフェニル)
−1(2H)−イソキノリノン−3−カルボン酸 工程1 4,5−ジメチル−2−(2−メチルベンゾイル)安息
香酸−N−シアノメチル−N−メチルアミド 4,5−ジメチル−2−(2−メチルベンゾイル)安息
香酸(7.7g)、ジクロロメタン(100ml)、オキ
ザリルクロリド(2.74ml)およびN,N−ジメチル
ホルムアルデヒド(3滴)の混合物を室温で2時間かき
まぜた。溶媒を留去し、残留物にジクロロメタン(50
ml)を加え、N−メチルアミノアセトニトリル塩酸塩
(4.86g)、トリエチルアミン(12.0ml)およ
びジクロロメタン(70ml)の混合物に氷冷下かきまぜ
ながら滴加した。この混合物を室温で12時間かきまぜ
た。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルを加え、水、希
塩酸、炭酸水素ナトリウムおよび水で順次洗浄し、乾燥
(MgSO4)後、溶媒を留去すると標題化合物が無色油
状物(9.2g)として得られた。 NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.26(3H,s),2.35(3H,s),
2.37(3H,s),2.99(3H,s),4.47(2H,s),7.05-7.40(6H,m)
【0056】工程2 3−シアノ−2,6,7−トリメチル−4−(2−メチ
ルフェニル)−1(2H)−トリメチルイソキノリノン 工程1で得た化合物(9.1g)、トルエン(200m
l)および1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−
ウンデセン(8ml)の混合物を還流下7時間かきまぜ
た。反応液に酢酸エチルを加え、水、希塩酸、炭酸水素
ナトリウム水および水で順次洗浄し、乾燥(MgSO4
後、溶媒を留去すると標題化合物が無色結晶(6.3
g)として得られた。 融点 217−218℃(酢酸エチルから再結晶) 工程3 2,6,7−トリメチル−4−(2−メチルフェニル)
−1(2H)−イソキノリノン−3−カルボン酸アミド 工程2で得られた化合物(5.8g)、エタノール(2
0ml)および1N水酸化ナトリウム(25ml)を還流下
3時間かきまぜた。反応液を濃縮し、濃縮液に希塩酸を
加え、析出結晶を濾取した。水、アセトンおよびエチル
エーテルで洗浄すると標題化合物が無色結晶(6.1
g)として得られた。 融点 296−299℃(メタノールから再結晶)
【0057】工程4 2,6,7−トリメチル−4−(2−メチルフェニル)
−1(2H)−イソキノリノン−3−カルボン酸 工程3で得られた化合物(1.0g)、酢酸(15ml)
および濃塩酸(30ml)の混合物に、亜硝酸ナトリウム
(6.2g)を室温で少量ずつ加えて5時間かきまぜ
た。反応液に水を加えて析出結晶を濾取した。それを
水、アセトンさらにエチルエーテルで洗浄すると標題化
合物が無色結晶(0.97g)として得られた。 融点 291−292.5℃(酢酸エチルから再結晶) 参考例9,工程1の4,5−ジメチル−2−(2−メチ
ルベンゾイル)安息香酸の代わりに、対応する置換基を
有する2−ベンゾイル安息香酸を用いて、工程2から4
と同様に反応、処理すると参考例10から15の化合物
が無色結晶として得られた。 参考例10 4−(2,6−ジメチルフェニル)−2−メチル−1
(2H)−イソキノリン−3−カルボン酸 融点 284−285.5℃(メタノール−エタノール
から再結晶)
【0058】参考例11 4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−メチ
ル−1(2H)−イソキノリノン−3−カルボン酸 融点 257.5−260℃(酢酸エチル−エタノール
から再結晶) 参考例12 2−メチル−4−(2−メチルフェニル)−1(2H)
−イソキノリノン−3−カルボン酸 融点 225−227℃(酢酸エチル−エタノールから
再結晶) 参考例13 4−(2−エチルフェニル)−2−メチル−1(2H)
−イソキノリノン−3−カルボン酸 融点 100−102℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) 参考例14 4−(2−エチルフェニル)−2,6,7−トリメチル
−1(2H)−イソキノリノン−3−カルボン酸 融点 214−215℃(酢酸エチル−エタノールから
再結晶) 参考例15 4−(2,6−ジメチルフェニル)−2,6,7−トリメ
チル−1(2H)−イソキノリノン−3−カルボン酸 融点 >300℃(酢酸エチル−エタノールから再結
晶)
【0059】実施例1 N−ベンジル−N'−(1,2−ジヒドロ−2,6,7
−トリメチル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン
−3−イル)−N−メチルウレア 4−フェニル−2,6,7−トリメチル−1(2H)−イ
ソキノリノン−3−カルボン酸(307mg),ジフェニ
ルホスホリルアジド(DPPA)(0.290ml)およ
びベンゼン(20ml)の混合物に室温でかきまぜながら
トリエチルアミン(0.142ml)を滴加した。この混
合物を室温で1時間,還流下に30分間かきまぜた後、
N−メチルベンジルアミン(0.154ml)を加えて3
0分間加熱還流した。反応液に酢酸エチルを加えて、
水,希塩酸,炭酸水素ナトリウム水,および水で順次洗
浄し、乾燥(Na2SO4)後、溶媒を留去すると標題化
合物が無色結晶(250mg)として得られた。 融点 174−176℃(アセトン−エチルエーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.23(3H,s), 2.37(3H,s),
2.65(3H,s), 3.65(3H,s), 4.39(2H,b), 5.70(1H,s),
6.85(1H,s), 7.0-7.5(10H,m), 8.23(1H,s) 元素分析値 C272732として 計算値 C,76.21; H,6.40; N,9.87 実測値 C,75.88; H,6.53; N,9.66
【0060】実施例2−75 実施例1と同様の方法を用いて、各々対応する置換基を
有する1(2H)−イソキノリノン−3−カルボン酸類
をベンゼン中でDPPAおよびトリエチルアミンと処理
後、対応する置換基を有するアミン類と反応させると実
施例2−75の化合物が得られた。 実施例2 N−ベンジル−N'−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−
トリメチル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−
3−イル)−N'−ベンジルウレア 融点 234−236℃(テトラヒドロフランから再結
晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.21(3H,s), 2.33(3H,s),
3.61(3H,s), 4.33(2H,bs), 5.1(1H,b), 5.89(1H,s),
6.86(1H,s), 7.1-7.4(10H,m), 8.14(1H,s) 元素分析値 C262532として 計算値 C,75.89; H,6.12; N,10.21 実測値 C,75.76; H,6.12; N,10.13 実施例3 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−(2−メトキシベンジル)−N'−メチルウレア 融点 270−272℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.23(3H,s), 2.37(3H,s),
2.81(3H,s), 3.62(3H,s), 3.74(3H,s), 4.28(2H,s),
6.07(1H,s), 6.80-7.41(10H,m), 8.23(1H,s) 元素分析値 C282933として 計算値 C,73.82; H,6.42; N,9.22 実測値 C,73.57; H,6.43; N,9.13
【0061】実施例4 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−(2−メトキシベンジル)ウレア 融点 225(一部分解)−270℃(テトラヒドロフ
ラン−メタノールから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.23(3H,s), 2.37(3H,s),
3.54(3H,s), 3.68(3H,s), 4.30(2H,s), 5.27(1H,b),
5.95(1H,s), 6.8-7.4(10H,m), 8.21(1H,s) 元素分析値 C272733・0.2H2Oとして 計算値 C,72.85; H,6.21; N,9.48 実測値 C,72.75; H,6.14; N,9.38 実施例5 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−メチル−N'−フェネチルウレア 融点 184−188℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.23(3H,s), 2.37(3H,s),
2.59(3H,s), 2.6(2H,m), 3.56(2H,m), 3.54(3H,s), 5.
58(1H,s), 6.85(1H,s), 7.1-7.5(10H,m), 8.23(1H,s) 元素分析値 C282932として 計算値 C,76.51; H,6.65; N,9.56 実測値 C,76.67; H,6.69; N,9.42
【0062】実施例6 2,6,7−トリメチル−4−フェニル−3−(4−フェ
ニルピペリジノカルボニル)アミノ−1(2H)−イソ
キノリノン 融点 240−242℃(アセトンから再結晶) 元素分析値 C303132として 計算値 C,77.39; H,6.71; N,9.03 実測値 C,77.10; H,6.70; N,9.00 実施例7 2,6,7−トリメチル−4−フェニル−3−(4−フェ
ニルピペラジノカルボニル)アミノ−1(2H)−イソ
キノリノン 融点 238−241℃(アセトン−酢酸エチルから再
結晶) 元素分析値 C293042・0.2H2Oとして 計算値 C,74.08; H,6.52; N,11.92 実測値 C,74.05; H,6.44; N,11.92
【0063】実施例8 3−(4−ベンジルピペラジノカルボニル)アミノ−
2,6,7−トリメチル−−4−フェニル−1(2H)−
イソキノリノン 融点 233−236℃(メタノールから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.23(3H,s), 2.26(4H,b),
2.37(3H,s), 3.22(4H,b), 3.46(2H,s), 3.60(3H,s),
5.72(1H,s), 6.86(1H,s), 7.30-7.48(10H,m), 8.22(1H,
s) 元素分析値 C303242として 計算値 C,74.97; H,6.71; N,11.66 実測値 C,75.18; H,6.69; N,11.66 実施例9 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−メチル−N'−フェニルウレア 融点 168−170℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) 元素分析値 C262532として 計算値 C,75.89; H,6.12; N,10.21 実測値 C,75.54; H,6.21; N,10.00
【0064】実施例10 N−ベンジル−N’−〔4−(4−フルオロフェニル)
−1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−オキ
ソ−イソキノリン−3−イル〕ウレア 融点 250−253℃(酢酸エチル−メタノールから
再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO-d6)ppm:2.25(3H,s), 2.
37(3H,s), 3.64(3H,s),4.33(2H,bs), 6.86(1H,s), 7.03
-7.35(9H,m), 8.20(1H,s) 元素分析値 C262432F・0.25H2Oとして 計算値 C,71.96; H,5.69; N,9.68 実測値 C,71.90; H,5.64; N,9.66 実施例11 N−〔4−(4−フルオロフェニル)−1,2−ジヒド
ロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−イソキノリン
−3−イル〕−N′−(2−メトキシベンジル)ウレア 融点 190−191℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.23(3H,s), 2.37(3H,s),
2.90(3H,s), 3.60(3H,s), 3.76(3H,s), 4.31(2H,s),
6.06(1H,s), 6.81(1H,s), 6.85-7.30(9H,m), 8.22(1H,
s) 元素分析値 C282833Fとして 計算値 C,71.02; H,5.96; N,8.87 実測値 C,70.90; H,6.01; N,8.67
【0065】実施例12 N−(2−フルフリル)−N'−(1,2−ジヒドロ−
2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−フェニルイソ
キノリン−3−イル)ウレア 融点 240°(着色),257−258℃(テトラヒ
ドロフラン−メタノールから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.24(3H,s), 2.37(3H,s),
3.61(3H,s), 4.31(2H,s), 6.14(1H,d,J=2.4Hz), 6.3(1
H,b), 6.33(1H,m), 6.91(1H,s), 7.24-7.42(6H,m), 8.1
9(1H,s) 元素分析値 C242333として 計算値 C,71.80; H,5.77; N,10.47 実測値 C,71.61; H,5.78; N,10.29 実施例13 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−(2−ピリジンメチル)ウレア 融点 221−222℃(テトラヒドロフランから再結
晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.23(3H,s), 2.37(3H,s),
3.60(3H,s), 4.50(2H,d,J=5.8Hz), 6.35(1H,b), 6.88
(1H,s), 7.2-7.4(7H,m), 7.90(1H,m), 8.23(1H,s), 8.4
6(1H,m) 元素分析値 C252442・0.3H2Oとして 計算値 C,71.85; H,5.93; N,13.41 実測値 C,71.89; H,5.80; N,13.13
【0066】実施例14 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−(2−チオフェンメチル)ウレア 融点 236−239℃(テトラヒドロフランから再結
晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.24(3H,s), 2.37(3H,s),
3.63(3H,s), 4.49(2H,bs), 6.35(1H,b), 6.89-7.42(9
H,m), 8.19(1H,s) 元素分析値 C242332Sとして 計算値 C,69.04; H,5.55; N,10.06 実測値 C,68.83; H,5.49; N,10.04 実施例15 N−シクロヘキシルメチル−N'−(1,2−ジヒドロ
−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−フェニルイ
ソキノリン−3−イル)ウレア 融点 224−227℃(テトラヒドロフラン−酢酸エ
チルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.70-0.95(2H,m), 1.05-
1.40(4H,m), 1.50-1.80(5H,m), 2.23(3H,s), 2.34(3H,
s), 2.94(2H,t,J=6Hz), 3.58(3H,s), 4.96(1H,t,J=6H
z), 6.17(1H,s), 6.89(1H,s), 7.20-7.35(2H,m), 7.35-
7.55(3H,m), 8.14(1H,s) 元素分析値 C263132として 計算値 C,74.79; H,7.48; N,10.06 実測値 C,74.61; H,7.44; N, 9.99
【0067】実施例16 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−(4−メチルベンジル)ウレア 融点 214−216℃(テトラヒドロフラン−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz,DMSO-d6)ppm:2.21(3H,s), 2.29(3H,
s), 2.35(3H,s), 3.45(3H,s), 4.14(2H,bs), 6.73(1H,
m), 6.85(1H,s), 6.99(2H,d,J=8Hz), 7.11(2H,d,J=8H
z), 7.25(2H,m), 7.45(3H,m), 7.84(1H,s), 8.07(1H,s) 元素分析値 C272732として 計算値 C,76.21; H,6.40; N,9.87 実測値 C,76.40; H,6.52; N,9.75 実施例17 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−(3−メチルベンジル)ウレア 融点 230−233℃(テトラヒドロフラン−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz,DMSO-d6)ppm:2.21(3H,s), 2.29(3H,
s), 2.35(3H,s), 3.46(3H,s), 4.15(2H,bs), 6.76(1H,
m), 6.85(1H,s), 6.80-7.55(9H,m), 7.85(1H,s), 8.07
(1H,s) 元素分析値 C272732として 計算値 C,76.21; H,6.40; N,9.87 実測値 C,76.00; H,6.50; N,9.61
【0068】実施例18 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1
−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−
N'−(2−メチルベンジル)ウレア 融点 238−241℃(クロロホルム−メタノールか
ら再結晶) NMR(200MHz,DMSO-d6)ppm:2.14(6H,s), 2.35(3H,
s), 3.46(3H,s), 4.15(2H,bs), 6.64(1H,m), 6.85(1H,
s), 6.99(1H,m), 7.12(3H,m), 7.25(2H,m), 7.45(3H,
m), 7.82(1H,s), 8.07(1H,s) 元素分析値 C272732として 計算値 C,76.21; H,6.40; N,9.87 実測値 C,76.01; H,6.65; N,9.65 実施例19 N−ベンジル−N'−(2−エチル−1,2−ジヒドロ
−6,7−ジメチル−1−オキソ−4−フェニルイソキ
ノリン−3−イル)ウレア 融点 162.5−164.5℃(酢酸エチル−メタノ
ールから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO-d6)ppm:1.33(3H,t,J=7H
z), 2.23(3H,s), 2.37(3H,s), 4.03-4.40(2H,m), 4.30
(2H,bs), 6.89(1H,s), 7.03-7.46(10H,m), 8.22(1H,s) 元素分析値 C272732として 計算値 C,76.21; H,6.40; N,9.87 実測値 C,75.93; H,6.41; N,9.75
【0069】実施例20 N−ベンジル−N'−(1,2−ジヒドロ−6,7−ジ
メチル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−
イル)ウレア 融点 235−237℃(アセトン−エチルエーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.21(3H,s), 2.33(3H,s),
4.28(2H,s), 5.50(1H,b), 6.65(1H,b), 6.74(1H,s),
7.20-7.55(10H,m), 8.10(1H,s) 元素分析値 C252332として 計算値 C,75.55; H,5.83; N,10.57 実測値 C,75.23; H,5.81; N,10.47 実施例21 N−ベンジル−N'−(1,2−ジヒドロ−6,7−ジ
メチル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−
イル)−N−メチルウレア 融点 176−177℃(アセトン−エチルエーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.22(3H,s), 2.34(3H,s),
2.75(3H,s), 4.33(2H,s), 6.52(1H,s), 6.76(1H,s),
7.01-7.47(10H,m), 8.15(1H,s) 元素分析値 C262532として 計算値 C,75.89; H,6.12; N,10.21 実測値 C,75.71; H,6.12; N,10.19
【0070】実施例22 N−ベンジル−N'−〔4−(4−フルオロフェニル)
−1,2−ジヒドロ−2−メチル−1−オキソイソキノ
リン−3−イル〕ウレア 融点 219−220℃(酢酸エチル−メタノールから
再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO-d6)ppm:3.66(3H,s), 4.
33(2H,bs), 7.03-7.39(9H,m), 7.39-7.57(3H,m), 8.45
(1H,d,J=7.8Hz) 元素分析値 C242032Fとして 計算値 C,71.81; H,5.02; N,10.47 実測値 C,71.57; H,5.04; N,10.48 実施例23 N−ベンジル−N'−(6−クロロ−1,2−ジヒドロ
−2−メチル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン
−3−イル)ウレア 融点 219−220℃(酢酸エチル−メタノールから
再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO-d6)ppm:3.65(3H,s), 4.
33(2H,bs), 7.08-7.48(12H,m), 8.38(1H,d,J=8.6Hz) 元素分析値 C242032Clとして 計算値 C,68.98; H,4.82; N,10.06 実測値 C,68.64; H,4.86; N, 9.98
【0071】実施例24 N−ベンジル−N'−〔1,2−ジヒドロ−4−(2−
メトキシフェニル)−2−メチル−1−オキソイソキノ
リン−3−イル〕ウレア 融点 219−221℃(酢酸エチル−メタノールから
再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO-d6)ppm:3.60(3H,s), 3.
67(3H,s), 4.30(2H,dd,J=15.4,31.6Hz), 6.82-7.55(12
H,m), 8.45(1H,d,J=7.2Hz) 元素分析値 C252333として 計算値 C,72.62; H,5.61; N,10.16 実測値 C,72.39; H,5.66; N,10.16 実施例25 N−ベンジル−N'−〔5−フルオロ−4−(4−フル
オロフェニル)−1,2−ジヒドロ−−2−メチル−1
−オキソイソキノリン−3−イル〕ウレア 融点 214−216℃(酢酸エチル−メタノールから
再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO-d6)ppm:3.64(3H,s), 4.
32(2H,bs), 6.97-7.44(1H,m), 8.29(1H,d,J=8.0Hz) 元素分析値 C2419322として 計算値 C,68.73; H,4.57; N,10.02 実測値 C,68.60; H,4.56; N, 9.99
【0072】実施例26 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−(3−メチルフェニル)ウレア 融点 >300℃(エタノールから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO-d6)ppm:2.24(3H,s), 2.
30(3H,s), 2.37(3H,s),3.65(3H,s), 6.82(1H,d,J=6.8H
z), 6.91(1H,s), 7.00-7.17(2H,m),7.21(1H,bs),7.26-
7.53(6H,m), 8.07(1H,bs), 8.20(1H,s) 元素分析値 C262532として 計算値 C,75.89; H,6.12; N,10.21 実測値 C,75.65; H,6.28; N,10.13 実施例27 N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N'−(1,2
−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−
フェニルイソキノリン−3−イル)ウレア 融点 >300℃(エタノールから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3+DMSO-d6)ppm:2.24(3H,s), 2.
38(3H,s), 3.66(3H,s),6.72-6.89(2H,m), 6.91(1H,s),
7.27-7.55(5H,m), 7.89(1H,bs), 8.05-8.30(2H,m), 8.2
2(1H,s) 元素分析値 C2521322として 計算値 C,69.27; H,4.88; N,9.69 実測値 C,69.36; H,4.92; N,9.34
【0073】実施例28 N−(2−エチル−1,2−ジヒドロ−6,7−ジメチ
ル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イ
ル)−N'−(3−メチルフェニル)ウレア 融点 237−240℃(アセトン−テトラヒドロフラ
ンから再結晶) 元素分析値 C272732として 計算値 C,76.21; H,6.40; N,9.87 実測値 C,75.95; H,6.47; N,9.57 実施例29 N−(2−n−ブチル−1,2−ジヒドロ−6,7−ジ
メチル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−
イル)−N'−(3−メチルフェニル)ウレア 融点 222−223℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.85(3H,t,J=7.2Hz), 1.2
2-1.45(2H,m), 1.53-1.80(2H,m), 2.22(3H,s), 2.25(3
H,s), 2.30(3H,s), 3.95-4.40(2H,m), 6.67(1H,bs), 6.
77-6.97(4H,m), 7.02-7.18(2H,m), 7.20-7.55(5H,m),
8.11(1H,s) 元素分析値 C293132・0.3H2Oとして 計算値 C,75.89; H,6.94; N,9.15 実測値 C,75.87; H,6.92; N,8.86
【0074】実施例30 N−〔2−(2−ジエチルアミノエチル)−1,2−ジ
ヒドロ−6,7−ジメチル−1−オキソ−4−フェニル
イソキノリン−3−イル〕−N'−(3−メチルフェニ
ル)ウレア 融点 220−222℃(クロロホルム−メタノールか
ら再結晶) 実施例31 N−〔4−(4−フルオロフェニル)−1,2−ジヒド
ロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソイソキノリン−
3−イル〕−N'−(3−メチルフェニル)ウレア 融点 320−325℃(分解)(アセトンから再結
晶) 元素分析値 C262432Fとして 計算値 C,72.71; H,5.63; N,9.78 実測値 C,72.34; H,5.62; N,9.58
【0075】実施例32 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−(3−イソプロポキシフェニル)ウレア 融点 >300℃(エタノールから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.31(6H,d,J=6Hz), 2.24
(3H,s), 2.37(3H,s), 3.65(3H,s), 4.56(1H,q,J=6Hz),
6.53(1H,dd,J=8.0,1.8Hz), 6.73(1H,dd,J=8.0,1.4Hz),
6.91(1H,s), 7.02-7.65(8H,m), 8.20(2H,s) 元素分析値 C282933として 計算値 C,73.82; H,6.42; N,9.22 実測値 C,73.77; H,6.47; N,9.47 実施例33 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−(2−チアゾリル)ウレア 融点 >300℃(エタノールから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.25(3H,s), 2.38(3H,s),
3.65(3H,s), 6.75-6.93(1H,m), 6.90(1H,s), 7.13-7.6
0(6H,m), 8.22(1H,s) 元素分析値 C222042S・0.5EtOHとして 計算値 C,64.62; H,5.42; N,13.10 実測値 C,64.94; H,5.29; N,12.92
【0076】実施例34 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−〔2−(4−メチルチ)アゾリル〕ウレア 融点 268−271℃(テトラヒドロフランから再結
晶) 元素分析値 C232242Sとして 計算値 C,66.01; H,5.30; N,13.39 実測値 C,65.82; H,5.29; N,13.34 実施例35 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−〔2−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾリル)〕
ウレア 融点 310−315℃(メタノール−クロロホルムか
ら再結晶) 元素分析値 C222152S・0.25H2Oとして 計算値 C,62.32; H,5.11; N,16.52 実測値 C,62.27; H,4.96; N,16.52
【0077】実施例36 N−〔2−(5−シクロプロピル−1,3,4−チアジ
アゾリル)〕−N'−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−
トリメチル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−
3−イル)ウレア 融点 183−188℃(テトラヒドロフランから再結
晶) 元素分析値 C242352S・0.5H2Oとして 計算値 C,63.41; H,5.32; N,15.40 実測値 C,63.52; H,5.09; N,15.40 実施例37 N−(6,7−ジクロロ−1,2−ジヒドロ−2−メチ
ル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イ
ル)−N'−(3−メチルフェニル)ウレア 融点 >300℃(クロロホルム−メタノールから再結
晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.31(3H,s), 3.67(3H,s),
6.84(1H,d,J=7.6Hz), 7.00-7.64(10H,m), 8.19(1H,b
s), 8.53(1H,s) 元素分析値 C241932Cl2・H2Oとして 計算値 C,61.29; H,4.50; N,8.93 実測値 C,61.46; H,4.29; N,8.77
【0078】実施例38 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−(4−メトキシベンジル)ウレア 融点 210〜211℃(テトラヒドロフラン−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.17(3H,s),2.24(3H,s),
3.50(3H,s),3.77(3H,s),4.17(2H,bs),5.57(1H,bs),6.37
(1H,s),6.78(2H,d,J=8.8Hz),6.80(1H,s),7.04(2H,d,J=
8.8Hz),7.05-7.20(2H,m),7.30-7.40(2H,m),7.96(1H,s) 元素分析値 C272733 として 計算値 C,73.45; H,6.16; N,9.52 実測値 C,73.11; H,6.09; N,9.45 実施例39 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−(3−メトキシベンジル)ウレア 融点 221.5〜222.5℃(テトラヒドロフラン−
イソプロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 2.22(3H,s),2.35(3H,s),
3.62(3H,s),3.79(3H,s),4.29(2H,bs),6.10(1H,bm),6.70
-6.85(3H,m),6.89(1H,s),7.05(1H,s),7.15-7.45(6H,m),
8.17(1H,s) 元素分析値 C272733 として 計算値 C,73.45; H,6.16; N,9.52 実測値 C,73.32; H,6.12; N,9.35
【0079】実施例40 N−(4−クロロベンジル)−N'−(1,2−ジヒド
ロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−フェニル
イソキノリン−3−イル)ウレア 融点 245℃付近(分解)(テトラヒドロフラン−イ
ソプロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.22(3H,s),2.34(3H,s),
3.60(3H,s),4.26(2H,bs),6.18(1H,bm),6.87(1H,s),7.00
-7.45(10H,m),8.14(1H,s) 元素分析値 C262432Cl として 計算値 C,70.03; H,5.42; N,9.42 実測値 C,69.77; H,5.39; N,9.25 実施例41 N−(3−クロロベンジル)−N'−(1,2−ジヒド
ロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−フェニル
イソキノリン−3−イル)ウレア 融点 208〜210.5℃(テトラヒドロフラン−イ
ソプロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 2.13(3H,s),2.16(3H,s),
3.47(3H,s),4.19(2H,d,J=5.0Hz),6.15(1H,m),6.69(1H,
s),6.77(1H,s),6.85-7.00(1H,m),7.05-7.20(5H,m),7.25
-7.40(3H,m),7.81(1H,s) 元素分析値 C262432Cl として 計算値 C,70.03; H,5.42; N,9.42 実測値 C,69.91; H,5.38; N,9.32
【0080】実施例42 N−(2−クロロベンジル)−N'−(1,2−ジヒド
ロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−フェニル
イソキノリン−3−イル)ウレア 融点 230℃付近(分解)(テトラヒドロフラン−イソ
プロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.22(3H,s),2.34(3H,s),
3.59(3H,s),4.38(2H,bs),6.20(1H,bm),6.88(1H,s),7.10
-7.45(10H,m),8.15(1H,s) 元素分析値 C262432Cl として 計算値 C,70.03; H,5.42; N,9.42 実測値 C,69.73; H,5.34; N,9.13 実施例43 N−ベンジルオキシカルボニルメチル−N'−(1,2
−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−
フェニルイソキノリン−3−イル)ウレア 融点 200.5〜201℃(テトラヒドロフラン−イ
ソプロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.17(3H,s),2.26(3H,s),
3.57(3H,s),4.00(2H,d,J=5.6Hz),5.14(2H,s),5.96(1H,
m),6.48(1H,s),6.84(1H,s),7.20-7.50(10H,m),8.01(1H,
s) 元素分析値 C282734・0.1H2O として 計算値 C,71.35; H,5.82; N,8.92 実測値 C,71.13; H,5.85; N,9.03
【0081】実施例44 N−(2−クロロベンジル)−N'−〔4−(2−エチ
ルフェニル)−1,2−ジヒドロ−2−メチル−1−オ
キソイソキノリン−3−〕−N−メチルウレア融点 1
58−161℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.94(3H,t,J=7.6Hz),2.3
4(2H,m),2.70(3H,s),3.67(3H,s),4.58(2H,s),5.17(1H,b
s,NH),6.83(1H,dd,J=7.2,2.0Hz),6.93(1H,dd,J=7.0,2.2
Hz),7.17-7.52(9H,m),8.48(1H,dd,J=7.0,2.6Hz) 元素分析値 C272632Cl として 計算値 C,70.50; H,5.70; N,9.14 実測値 C,70.11; H,5.78; N,8.83 実施例45 N−〔2−(1,1−ジメチルエチル)オキシカルボニ
ルエチル〕−N'−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−ト
リメチル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3
−イル)ウレア 融点 175〜176℃(テトラヒドロフラン−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.40(9H,s),2.22(3H,s),
2.35(3H,s),2.35(2H,t?),3.30-3.40(2H,m),3.58(3H,s),
5.39(1H,m),6.24(1H,s),6.88(1H,s),7.20-7.30(2H,m),
7.35-7.50(3H,m),8.17(1H,s) 元素分析値 C263134 として 計算値 C,69.47; H,6.95; N,9.35 実測値 C,69.44; H,6.96; N,9.47
【0082】実施例46 N−(2−ブロモベンジル)−N'−(1,2−ジヒド
ロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−フェニル
イソキノリン−3−イル)ウレア 融点 239〜241℃(テトラヒドロフラン−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.23(3H,s),2.36(3H,s),
3.62(3H,s),4.39(2H,bs),6.34(1H,m),6.90(1H,s),7.10-
7.60(10H,m),8.18(1H,s) 元素分析値 C262432Br・0.2H2O として 計算値 C,63.22; H,4.98; N,8.51 実測値 C,63.11; H,4.95; N,8.53 実施例47 N−(2,6−ジクロロベンジル)−N'−(1,2−
ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−フ
ェニルイソキノリン−3−イル)ウレア 融点 237℃付近(分解)(テトラヒドロフラン−イ
ソプロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.23(3H,s),2.36(3H,s),
3.61(3H,s),4.65(2H,bs),6.18(1H,m),6.91(1H,s),7.15-
7.45(9H,m),8.17(1H,s) 元素分析値 C262332Cl2 として 計算値 C,65.01; H,4.83; N,8.75 実測値 C,64.68; H,4.91; N,8.43
【0083】実施例48 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−(2−ニトロベンジル)ウレア 融点 216〜216.5℃(テトラヒドロフラン−イ
ソプロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.22(3H,s),2.35(3H,s),
3.58(3H,s),4.58(2H,d,J=6.6Hz),6.57(1H,m),6.88(1H,
s),7.10-7.70(9H,m),8.06(1H,dd,J=8.2,1.2Hz),8.17(1
H,s) 元素分析値 C262444 として 計算値 C,68.41; H,5.30; N,12.27 実測値 C,68.34; H,5.45; N,12.18 実施例49 N−シクロヘキシルメチル−N'−〔4−(2−エチル
フェニル)−1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル
−1−オキソイソキノリン−3−イル〕−N−メチルウ
レア 無色油状物 NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.13(3H,t,J=7.6Hz),1.4
0-1.80(9H,m),2.23(3H,s),2.32(2H,m),2.39(3H,s),2.89
(3H,s),3.45(3H,s),3.86(2H,bs),6.70(1H,s),7.10-7.34
(4H,m),8.26(1H,s)
【0084】実施例50 N−(2,4−ジクロロベンジル)−N'−(1,2−
ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−フ
ェニルイソキノリン−3−イル)ウレア 融点 212.5〜214℃(テトラヒドロフラン−イ
ソプロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.22(3H,s),2.34(3H,s),
3.58(3H,s),4.32(2H,ds),6.31(1H,m),6.88(1H,s),7.05-
7.45(9H,m),8.14(1H,s) 元素分析値 C262332Cl2 として 計算値 C,65.01; H,4.83; N,8.75 実測値 C,65.01; H,4.96; N,8.72 実施例51 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−
オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N'
−[(4−ジメチルアミノ)ベンジル]ウレア 融点 215〜215.5℃(テトラヒドロフラン−イ
ソプロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.20(3H,s),2.30(3H,s),
2.92(6H,s),3.54(3H,s),4.16(2H,d,J=5.4Hz),5.17(1H,
t,J=5.4Hz),6.12(1H,s),6.64(1H,d,J=8.8Hz),6.85(1H,
s),7.04(1H,d,J=8.8Hz),7.18(2H,m),7.37(3H,m),8.09(1
H,s) 元素分析値 C283042 として 計算値 C,73.98; H,6.65; N,12.33 実測値 C,73.80; H,6.54; N,12.49
【0085】実施例52 N−(2−クロロベンジル)−N'−(1,2−ジヒド
ロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−フェニル
イソキノリン−3−イル)−N−メチルウレア融点 2
07℃付近(分解)(テトラヒドロフラン−イソプロピ
ルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.23(3H,s),2.36(3H,s),
2.72(3H,s),3.62(3H,s),4.49(2H,s),5.81(1H,s),6.84(1
H,s),6.94(1H,m),7.15-7.50(8H,m),8.21(1H,s) 元素分析値 C272632Cl として 計算値 C,70.50; H,5.70; N,9.14 実測値 C,70.69; H,5.80; N,8.98 実施例53 N−ベンジル−N−エチル−N'−(1,2−ジヒドロ
−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−フェニルイ
ソキノリン−3−イル)ウレア 融点 153〜155℃(テトラヒドロフラン−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.88(3H,t,J=7.1Hz),2.2
3(3H,s),2.36(3H,s),3.14(2H,m),3.61(3H,s),4.32(2H,
s),5.69(1H,s),6.84(1H,s),7.00-7.10(2H,m),7.26(5H,
m),7.42(3H,m,),8.22(1H,s) 元素分析値 C282932・0.4H2O として 計算値 C,75.28; H,6.72; N,9.41 実測値 C,75.18; H,6.79; N,9.15
【0086】実施例54 N−ベンジル−N'−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−
トリメチル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−
3−イル)−N−(1−メチルエチル)ウレア 融点 161〜164℃(テトラヒドロフラン−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.06(6H,d,J=6.6Hz),2.2
1(3H,s),2.35(3H,s),3.53(3H,s),3.89(1H,m),4.18(1H,
m),4.47(1H,m),5.53(1H,s),6.80(1H,s),6.98(2H,m),7.1
5-7.35(5H,m),7.46(3H,m),8.19(1H,s) 元素分析値 C293132 として 計算値 C,76.79; H,6.89; N,9.26 実測値 C,76.39; H,6.88; N,9.40 実施例55 N,N−ジベンジル−N'−(1,2−ジヒドロ−2,6,
7−トリメチル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリ
ン−3−イル)ウレア 融点 192〜193.5℃(テトラヒドロフラン−イ
ソプロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.22(3H,s),2.35(3H,s),
3.56(3H,s),4.31(4H,bs),5.76(1H,s),6.81(1H,s),7.04
(4H,m),7.20-7.55(11H,m),8.20(1H,s) 元素分析値 C333132・0.2H2O として 計算値 C,78.45; H,6.26; N,8.32 実測値 C,78.49; H,6.46; N,8.60
【0087】実施例56 N−ベンジル−N'−〔1,2−ジヒドロ−2,6,7−
トリメチル−4−(2−メチルフェニル)−1−オキソ
イソキノリン−3−イル〕−N−メチルウレア 融点 170〜174℃(分解)(酢酸エチルから再結
晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.02(3H,s),2.22(3H,s),
2.37(3H,s),2.61(3H,s),3.66(3H,s),4.34(2H,bs),5.66
(1H,bs,NH),6.66(1H,s),6.98(2H,m),7.12-7.39(7H,m),
8.24(1H,s) 元素分析値 C282932・0.2H2O として 計算値 C,75.89; H,6.69; N,9.48 実測値 C,75.89; H,6.57; N,9.32 実施例57 N−ベンジル−N'−〔1,2−ジヒドロ−2,6,7−
トリメチル−4−(2−メチルフェニル)−1−オキソ
イソキノリン−3−イル〕ウレア 融点 198〜200.5℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.97(3H,s),2.21(3H,s),
2.35(3H,s),3.62(3H,s),4.30(2H,bt,J=5.8Hz),4.49(1H,
bt,J=4.4Hz,NH),5.79(1H,s,NH),6.65(1H,s),7.03-7.36
(9H,m),8.18(1H,s) 元素分析値 C272732 として 計算値 C,76.21; H,6.40; N,9.87 実測値 C,75.87; H,6.62; N,9.73
【0088】実施例58 N−(2−クロロベンジル)−N'−〔1,2−ジヒド
ロ−2,6,7−トリメチル−4−(2−メチルフェニ
ル)−1−オキソイソキノリン−3−イル〕ウレア 融点 219〜221℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.92(3H,s),2.20(3H,s),
2.32(3H,s),3.56(3H,s),4.36(2H,d,J=5.6Hz),5.50(1H,b
t,NH),6.39(1H,s,NH),6.65(1H,s),7.02-7.32(8H,m),8.1
0(1H,s) 元素分析値 C272632Cl・0.1H2O として 計算値 C,70.22; H,5.72; N,9.10 実測値 C,70.08; H,5.80; N,8.80 実施例59 N−ベンジル−N'−〔4−(2−エチルフェニル)−
1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ
イソキノリン−3−イル〕−N−メチルウレア 融点 180〜182℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.96(3H,t,J=7.6Hz),2.2
1(3H,s),2.32(2H,m),2.36(3H,s),2.61(3H,s),3.65(3H,
s),4.33(2H,bs),5.67(1H,bs,NH),6.66(1H,s),6.96(2H,b
t,J=3.6Hz),7.12-7.41(7H,m),8.22(1H,s) 元素分析値 C293132 として 計算値 C,76.79; H,6.89; N,9.26 実測値 C,76.43; H,6.92; N,9.39
【0089】実施例60 N−(2−クロロベンジル)−N'−〔4−(2−エチ
ルフェニル)−1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチ
ル−1−オキソイソキノリン−3−イル〕ウレア 融点 204〜207℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.95(3H,t,J=7.4Hz),2.2
1(3H,s),2.28(2H,m),2.36(3H,s),3.61(3H,s),4.39(1H,b
d,J=4.0Hz),5.07(1H,bt,NH),5.75(1H,s,NH),6.6(1H,s),
7.01(1H,d,J=7.0Hz),7.12-7.38(7H,m),8.20(1H,s) 元素分析値 C282832Cl・0.2H2O として 計算値 C,70.42; H,5.99; N,8.80 実測値 C,70.15; H,5.77; N,8.72 実施例61 N−ベンジル−N'−〔1,2−ジヒドロ−2,6,7−
トリメチル−4−(2,6−ジメチルフェニル)−1−
オキソイソキノリン−3−イル〕−N−メチルウレア 融点 212〜214℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.97(6H,s),2.22(3H,s),
2.38(3H,s),2.60(3H,s),3.67(3H,s),4.32(2H,bs),5.53
(1H,s,NH),6.61(1H,s),6.94-6.99(2H,m),7.12-7.31(6H,
m),8.26(1H,s) 元素分析値 C293132・0.3H2O として 計算値 C,75.89; H,6.93; N,9.15 実測値 C,75.75; H,6.85; N,9.22
【0090】実施例62 N−(2−クロロベンジル)−N'−〔1,2−ジヒド
ロ−2,6,7−トリメチル−4−(2,6−ジメチルフ
ェニル)−1−オキソイソキノリン−3−イル〕ウレア 融点 258〜261.5℃(酢酸エチル−メタノール
から再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.89(6H,s),2.21(3H,s),
2.37(3H,s),3.63(3H,s),4.38(2H,d,J=5.8Hz),5.11(1H,b
s,NH),5.61(1H,s,NH),6.59(1H,s),7.08-7.36(7H,m),8.2
2(1H,s) 元素分析値 C282832Cl・0.2H2O として 計算値 C,70.42; H,5.99; N,8.80 実測値 C,70.29; H,6.05; N,8.48 実施例63 N−ベンジル−N'−〔1,2−ジヒドロ−2−メチル
−4−(2−メチルフェニル)−1−オキソイソキノリ
ン−3−イル〕−N−メチルウレア 融点 166〜168℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.02(3H,s),2.63(3H,s),
3.68(3H,s),4.35(2H,bs),5.71(1H,bs,NH),6.89-7.00(3
H,m),7.17-7.50(9H,m),8.49(1H,dd,J=7.0,2.4Hz) 元素分析値 C262532・0.2H2O として 計算値 C,75.23; H,6.17; N,10.12 実測値 C,75.33; H,6.04; N,10.18
【0091】実施例64 N−(2−クロロベンジル)−N'−〔1,2−ジヒド
ロ−2−メチル−4−(2−メチルフェニル)−1−オ
キソイソキノリン−3−イル〕ウレア 融点 208.5〜210.5℃(酢酸エチルから再結
晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.93(3H,s),3.60(3H,s),
4.38(2H,d,J=5.8Hz),5.28(1H,bt,J=5.8Hz,NH),6.12(1H,
s,NH),6.91(1H,dd,J=7.2,1.6Hz),7.03-7.49(10H,m),8.3
9(1H,dd,J=7.4,1.6Hz) 元素分析値 C252232Cl として 計算値 C,69.52; H,5.13; N,9.73 実測値 C,69.71; H,5.06; N,9.98 実施例65 N−ベンジル−N'−〔4−(2−エチルフェニル)−
1,2−ジヒドロ−2−メチル−1−オキソイソキノリ
ン−3−イル〕−N−メチルウレア 融点 179〜180℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.95(3H,t,J=7.4Hz),2.3
4(2H,m),2.63(3H,s),3.68(3H,s),5.68(1H,bs,NH),6.90-
7.48(12H,m),8.48(1H,dd,J=7.2,2.2Hz) 元素分析値 C272732・0.2H2O として 計算値 C,75.57; H,6.44; N, 9.79 実測値 C,75.63; H,6.44; N,10.03
【0092】実施例66 N−(2−クロロベンジル)−N'−〔4−(2−エチ
ルフェニル)−1,2−ジヒドロ−2−メチル−1−オ
キソイソキノリン−3−イル〕ウレア 融点 189.5〜191.5℃(酢酸エチルから再結
晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.93(3H,t,J=7.6Hz),2.2
7(2H,m),3.61(3H,s),4.39(2H,d,J=6.2Hz),5.21(1H,bt,J
=6.2Hz,NH),5.93(1H,s,NH),6.93(1H,dd,J=7.2,2.4Hz),
7.03(1H,d,J=7.2Hz),7.11-7.45(9H,m),8.39(1H,dd,J=7.
2,2.2Hz) 元素分析値 C262432Cl として 計算値 C,70.03; H,5.42; N,9.42 実測値 C,75.00; H,5.58; N,9.53 実施例67 N−ベンジル−N'−〔1,2−ジヒドロ−2−メチル
−4−(2,6−ジメチルフェニル)−1−オキソイソ
キノリン−3−イル〕−N−メチルウレア 融点 200〜202.5℃(酢酸エチル−メタノール
から再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.97(6H,s),2.62(3H,s),
3.69(3H,s),4.34(2H,bs),5.58(1H,s,NH),6.88(1H,dd,J=
6.6,2.4Hz),6.94-7.49(10H,m),8.51(1H,dd,J=6.4,2.4H
z) 元素分析値 C272732 として 計算値 C,76.21; H,6.40; N, 9.87 実測値 C,75.13; H,6.54; N,10.07
【0093】実施例68 N−(2−クロロベンジル)−N'−〔1,2−ジヒド
ロ−2−メチル−4−(2,6−ジメチルフェニル)−
1−オキソイソキノリン−3−イル〕ウレア 融点 185〜187.5℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.88(6H,s),3.61(3H,s),
4.38(2H,d,J=6.0Hz),5.55(1H,bt,J=7.6Hz,NH),6.20(1H,
s,NH),6.84(1H,d,J=7.6Hz),7.04-7.49(9H,m),8.36(1H,d
d,J=7.2,1.8Hz) 元素分析値 C262432Cl・0.2H2O として 計算値 C,69.46; H,5.86; N,9.34 実測値 C,69.17; H,5.60; N,9.24 実施例69 N−ベンジル−N'−〔4−(4−フルオロ−2−メチ
ルフェニル)−1,2−ジヒドロ−2−メチル−1−オ
キソイソキノリン−3−イル〕−N−メチルウレア 融点 100〜102℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.96(3H,s),2.76(3H,s),
3.65(3H,s),4.39(2H,bs),5.68(1H,bs,NH),6.87(1H,dd,J
=7.0,2.4Hz),6.92-7.52(10H,m),8.47(1H,dd,J=7.2,2.4H
z) 元素分析値 C262432F・0.3H2O として 計算値 C,71.81; H,5.70; N,9.66 実測値 C,71.76; H,5.70; N,9.60
【0094】実施例70 N−(2−クロロベンジル)−N'−〔4−(4−フル
オロ−2−メチルフェニル)−1,2−ジヒドロ−2−
メチル−1−オキソイソキノリン−3−イル〕ウレア 融点 220.5〜222℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.91(3H,s),3.61(3H,s),
4.40(2H,d,J=6.6Hz),5.32(1H,bt,J=6.6Hz,NH),6.11(1H,
s,NH),6.75-7.55(10Hm),8.40(1H,dd,J=7.9,0.9Hz) 元素分析値 C252132ClF として 計算値 C,66.74; H,4.70; N,9.34 実測値 C,66.44; H,4.81; N,9.16 実施例71 N−ベンジル−N'−(6−クロロ−1,2−ジヒドロ−
2−メチル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−
3−イル)−N−メチルウレア 融点 123〜125℃(分解)(酢酸エチル−メタノ
ールから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.67(3H,s),3.64(3H,s),
4.39(2H,brs),5.73(1H,s,NH),7.04(2H,m),7.22-7.44(10
H,m),8.40(1H,d,J=8.6Hz) 元素分析値 C252232Cl・0.5H2O として 計算値 C,68.10; H,5.26; N,9.53 実測値 C,68.25; H,4.97; N,9.83
【0095】実施例72 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1
−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−
N′−(3,5−ジメチルベンジル)ウレア 融点 230℃付近(分解)(テトラヒドロフラン−イ
ソプロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm:2.22(3H,s), 2.29(6H,
s), 2.33(3H,s), 3.60(3H,s), 4.24(2H,bd,J=4.8Hz),
5.96(1H,m), 6.81(2H,s), 6.88(2H,s), 6.95(1H,s),7.2
0-7.45(5H,s), 8.14(1H,s) 元素分析値 C282932・0.2H2Oとして 計算値 C,75.89; H,6.69; N,9.48 実測値 C,76.01; H,6.79; N,9.31
【0096】実施例73 N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1
−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−
N′−(3,5−ジメチルベンジル)−N′−メチルウ
レア 融点 184〜185℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm:2.23(3H,s), 2.30(6H,
s), 2.37(3H,s), 2.65(3H,s), 3.64(3H,s), 4.29(2H,b
s), 5.71(1H,s), 6.74(2H,s), 6.86(1H,s), 6.92(1H,
s), 7.20-7.45(5H,m), 8.23(1H,s) 元素分析値 C293132・0.1H2Oとして 計算値 C,76.49; H,6.91; N,9.23 実測値 C,76.30; H,6.93; N,9.30
【0097】実施例74 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−N′−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル
−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)
ウレア 融点 230℃付近(分解)(テトラヒドロフラン−イ
ソプロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm:2.23(3H,s), 2.35(3H,
s), 3.63(3H,s), 4.45(2H,bs), 6.58(1H,m), 6.89(1H,
s), 7.15-7.50(6H,m), 7.71(2H,s), 7.78(1H,s), 8.17
(1H,s) 元素分析値 C2823326として 計算値 C,64.43; H,4.23; N,7.67 実測値 C,64.47; H,4.54; N,7.84 実施例75 N−〔3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル〕
−N′−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル
−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)
−メチルウレア 融点 230℃付近(分解)(酢酸エチル−イソプロピ
ルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm:2.24(3H,s), 2.37(3H,
s), 2.57(3H,s), 3.65(3H,s), 4.55(2H,bs), 5.91(1H,
s), 6.87(1H,s), 7.20-7.45(5H,m), 7.66(2H,s), 7.83
(1H,s), 8.22(1H,s) 元素分析値 C2925326として 計算値 C,62.03; H,4.49; N,7.48 実測値 C,61.81; H,4.60; N,7.20
【0098】実施例76 N−(2−アミノベンジル)−N'−(1,2−ジヒドロ
−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−フェニルイ
ソキノリン−3−イル〕ウレア 実施例48で得た化合物を用いてテトラヒドロフランと
エタノールの混合溶媒中でパラジウム−炭素を触媒とす
る接触還元反応に付すと標題化合物が無色結晶として得
られた。 融点 217.5〜218.3(テトラヒドロフラン−イ
ソプロピルエーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 2.23(3H,s),2.37(3H,s),
3.61(3H,s),4.24(2H,m),4.42(2H,bs),6.34(1H,m),6.55-
6.75(2H,m),6.85-7.15(3H,m),7.20-7.45(6H,m),8.17(1
H,s) 元素分析値 C262642・0.2H2O として 計算値 C,72.60; H,6.19; N,13.03 実測値 C,72.71; H,6.22; N,12.85
【0099】製剤例 錠剤 実施例1の化合物 50mg 乳糖 100mg コーンスターチ 43.4mg ハイドロキシプロピルセルロース 6mg ステアリン酸マグネシウム 0.6mg 200mg/錠 上記組成に従い、実施例1の化合物、コーンスターチお
よび乳糖をあらかじめ混合したものに、ハイドロキシプ
ロピルセルロース水溶液を加え、練合後、乾燥および粉
砕することにより整粒した。この整粒末に、あらかじめ
コーンスターチで倍散したステアリン酸マグネシウムを
添加、混合し、打錠機で打錠して、錠剤を得た。
【0100】
【発明の効果】本発明は、新規な優れたタキキニン受容
体拮抗剤を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/47 AED C07D 401/12 213 7602−4C 405/12 217 7602−4C 409/12 217 7602−4C 413/12 217 7602−4C 417/12 217 9051−4C //(C07D 417/12 217:00 277:00) (C07D 417/12 217:00 285:00)

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、A環およびB環は置換基を有していてもよいベ
    ンゼン環を、Rは水素原子または置換基を有していても
    よいアルキル基を、R1は水素原子または置換基を有し
    ていてもよいアルキル基を、R2は置換基を有していて
    もよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
    環基を示し、R1とR2は結合して隣接する窒素原子と共
    に置換基を有していてもよい環を形成してもよい。〕で
    表わされる化合物またはその塩を含有することを特徴と
    するタキキニン受容体拮抗剤。
  2. 【請求項2】A環が、式 【化2】 〔式中、A4およびA5は同一または相異なって炭素数1
    ないし4のアルキル基を示す。〕で表される基である請
    求項1記載の拮抗剤。
  3. 【請求項3】A4およびA5がメチル基である請求項1記
    載の拮抗剤。
  4. 【請求項4】B環が、式 【化3】 〔式中、B1はハロゲン原子、炭素数1ないし4のアル
    キル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基を示し、
    7およびB8は同一または相異なってハロゲン原子、ま
    たは炭素数1ないし4のアルキル基を示す。〕で表され
    る基である請求項1記載の拮抗剤。
  5. 【請求項5】R2が、(i)ハロゲン原子、 (ii)ニトロ基、(iii)シアノ基、(iv)ヒドロキシル基、
    (v)C1-4アルコキシ基、(vi)C1-4アルキルチオ基、(vi
    i)アミノ基、(viii)モノ−またはジ−C1-4アルキルア
    ミノ基、(ix)ピロリジノ基、(x)ピペリジノ基、(xi)モ
    ルホリノ基、(xii)C1-4アルキル−カルボニルアミノ
    基、(xiii)アミノカルボニルオキシ基、(xiv)モノ−ま
    たはジ−C1-4アルキルアミノカルボニルオキシ基、(x
    v)C1-4アルキルスルホニルアミノ基、(xvi)C1-4アル
    コキシ−カルボニル基、(xvii)ベンジルオキシカルボニ
    ル基、(xviii)カルボキシル基、(xix)C1-6アルキル−
    カルボニル基、(xx)C3-6シクロアルキル−カルボニル
    基、(xxi)カルバモイル基、(xxii)モノ−またはジ−C
    1-4アルキルカルバモイル基、(xxiii)C1-6アルキルス
    ルホニル基、(xxiv)C1-4アルキル基、C3-6シクロアル
    キル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1-4アルコ
    キシ基、C1-4アルキルチオ基、アミノ基、モノ−また
    はジ−C1-4アルキルアミノ基、C1-4アルコキシ−カル
    ボニル基、カルボキシル基およびC1-6アルキル−カル
    ボニル基から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい
    てもよいフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、
    イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミ
    ダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、
    1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾ
    リル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,
    4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,
    2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テト
    ラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピ
    ラジニルまたはトリアジニル基、および(xxv)1ないし
    3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1-4アル
    キル基から選ばれる1ないし3個の置換基を有していて
    もよい炭素数6ないし8のアリール基または炭素数7な
    いし13のアラルキル基である請求項1記載の拮抗剤。
  6. 【請求項6】タキキニン受容体がサブスタンスP受容体
    である請求項1記載の拮抗剤。
  7. 【請求項7】式 【化4】 〔式中、A環およびB環は置換基を有していてもよいベ
    ンゼン環を、Rは水素原子または置換基を有していても
    よいアルキル基を、R1は水素原子または置換基を有し
    ていてもよいアルキル基を、R2は置換基を有していて
    もよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
    環基を示し、R1とR2は結合して隣接する窒素原子と共
    に置換基を有していてもよい環を形成してもよい。ただ
    し、R1が水素原子で、R2がアルキルまたはハロゲンで
    置換されたフェニル基のとき、A環は2個のアルキルま
    たはハロゲンで置換され、かつB環は無置換またはハロ
    ゲンで置換されている。〕で表わされる化合物またはそ
    の塩。
  8. 【請求項8】A環およびB環が、(i)ハロゲン原子、(i
    i)1ないし5個のハロゲンで置換されていてもよいC
    1-6アルキル、C1-6アルコキシまたはC1-6アルキルチ
    オ基、(iii)C1-7アシルアミノ基、(iv)C1-3アシルオ
    キシ基、(v)ヒドロキシル基、(vi)ニトロ基、(vii)シア
    ノ基、(viii)アミノ基、(ix)モノ−またはジ−C1-4
    ルキルアミノ基、(x)ピロリジノ基、(xi)ピペリジノ
    基、(xii)モルホリノ基、(xiii)C1-4アルキル−カルボ
    ニルアミノ基、(xiv)C1-4アルキルスルホニルアミノ
    基、(xv)C1-4アルコキシ−カルボニル基、(xvi)カルボ
    キシル基、(xvii)C1-6アルキル−カルボニル基、(xvii
    i)カルバモイル基、(xix)モノ−またはジ−C1-4アルキ
    ルカルバモイル基、および(xx)C1-6アルキルスルホニ
    ル基から選ばれる1ないし4個の置換基で置換されてい
    てもよいベンゼン環である請求項7記載の化合物。
  9. 【請求項9】A環が、式 【化5】 〔式中、A1、A2およびA3はそれぞれ、ハロゲン原
    子、C1-4アルキル基またはC1-4アルコキシ基を示
    す。〕で表される基である請求項7記載の化合物。
  10. 【請求項10】A環が、式 【化6】 〔式中、A4およびA5はそれぞれ、炭素数1ないし4の
    アルキル基を示す。〕で表される基である請求項7記載
    の化合物。
  11. 【請求項11】B環が、式 【化7】 〔式中、B1、B2、B3、B4、B5およびB6はそれぞ
    れ、ハロゲン原子、炭素数1ないし4のアルキル基また
    は炭素数1ないし4のアルコキシ基を示す。〕で表され
    る基である請求項7記載の化合物。
  12. 【請求項12】B環が、式 【化8】 〔式中、B1は、ハロゲン原子、炭素数1ないし4のア
    ルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基を示
    し、B7およびB8はそれぞれ、ハロゲンまたはC1-4
    ルキル基を示す。〕で表される基である請求項7記載の
    化合物。
  13. 【請求項13】Rが水素原子または1個のジメチルアミ
    ノで置換されていてもよい炭素数1ないし4のアルキル
    基である請求項7記載の化合物。
  14. 【請求項14】Rが炭素数1ないし4のアルキル基であ
    る請求項7記載の化合物。
  15. 【請求項15】R1が水素原子または1個のフェニルで
    置換されていてもよい炭素数1ないし4のアルキル基で
    ある請求項7記載の化合物。
  16. 【請求項16】R1が炭素数1ないし4のアルキル基で
    ある請求項7記載の化合物。
  17. 【請求項17】R2がハロゲン原子、炭素数1ないし4
    のアルキル基および炭素数1ないし4のアルコキシ基か
    ら選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよ
    いフェニルまたはC7-8アラルキル基である請求項7記
    載の化合物。
  18. 【請求項18】R2が窒素原子、酸素原子および硫黄原
    子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含んでいて
    もよい5または6員の複素環基である請求項7記載の化
    合物。
  19. 【請求項19】R2が1個のC1-4アルキルまたはC3-6
    シクロアルキルで置換されていてもよいフリル、ピリジ
    ル、チエニル、チアゾリルまたはチアジアゾリル基であ
    る請求項7記載の化合物。
  20. 【請求項20】R2が1個のC1-4アルキルまたはC3-6
    シクロアルキルで置換されていてもよいチアゾリルまた
    はチアジアゾリル基である請求項7記載の化合物。
  21. 【請求項21】R2がC3-7シクロアルキルメチルである
    請求項7記載の化合物。
  22. 【請求項22】R1とR2が結合して隣接する窒素原子と
    一緒になって、式 【化9】 〔式中、R5およびR6は置換基を有していてもよい炭化
    水素基または置換基を有していてもよい複素環基を示
    す。〕で表される基である請求項7記載の化合物。
  23. 【請求項23】A環およびB環が、ハロゲン原子、炭素
    数1ないし4のアルキル基および炭素数1ないし4のア
    ルコキシ基から選ばれる1または2個の置換基を有して
    いてもよいベンゼン環、Rが水素原子または炭素数1な
    いし4のアルキル基、R1が水素原子または1個のフェ
    ニルで置換されていてもよい炭素数1ないし4のアルキ
    ル基、R2が(i)1または2個のC1-4アルキル、C1-4
    アルコキシ、ニトロ、アミノまたはジメチルアミノで置
    換されていてもよい炭素数7または8のアラルキル基、
    (ii)1個のC1-4アルキルまたはC3-7シクロアルキル
    で置換されていてもよいチアゾリルまたはチアジアゾリ
    ル、(iii)C3-7シクロアルキルメチル、(iv)1個の
    1-4アルコキシ−カルボニルまたはベンジルオキシカ
    ルボニルで置換されている炭素数1ないし6のアルキル
    基または(v)1個のフリル、ピリジルまたはチエニル
    で置換されていてもよい炭素数1ないし6のアルキル
    基、あるいはR1とR2が結合して隣接する窒素原子と一
    緒になって、式 【化10】 〔式中、R5およびR6は置換基を有していてもよい炭化
    水素基または置換基を有していてもよい複素環基を示
    す。〕で表される基である請求項7記載の化合物。
  24. 【請求項24】A環が、1個のハロゲン原子または2個
    の炭素数1ないし4のアルキル基で置換されているベン
    ゼン環、B環がハロゲン原子、炭素数1ないし4のアル
    キル基および炭素数1ないし4のアルコキシ基から選ば
    れる1または2個の置換基で置換されていてもよいベン
    ゼン環、Rが水素原子または炭素数1ないし4のアルキ
    ル基、R1が、水素原子または1個のフェニルで置換さ
    れていてもよい炭素数1ないし4のアルキル基およびR
    2が1または2個のハロゲン原子、C1-4アルキル、ニト
    ロ、アミノ、C1-4アルコキシまたはジメチルアミノで
    置換されていてもよい炭素数7または8のアラルキル基
    である請求項7記載の化合物。
  25. 【請求項25】A環が1個のハロゲン原子または2個の
    炭素数1ないし4のアルキル基で置換されていてもよい
    ベンゼン環、B環がハロゲン原子および炭素数1ないし
    4のアルキル基から選ばれる1または2個の置換基を有
    していてもよいベンゼン環、Rが水素原子または炭素数
    1ないし4のアルキル基、R1が炭素数1ないし4のア
    ルキル基、およびR2が1または2個のハロゲン原子、
    1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されていて
    もよいベンジル基である請求項7記載の化合物。
  26. 【請求項26】A環が1個のハロゲン原子または2個の
    炭素数1ないし4のアルキル基で置換されていてもよい
    ベンゼン環、B環がハロゲンで置換されていてもよいベ
    ンゼン環、Rが水素原子またはジメチルアミノメチルで
    置換されていてもよい炭素数1ないし6のアルキル基、
    1が水素原子または炭素数1ないし4のアルキル基、
    およびR2が2個のハロゲンまたはC1-4アルキルで置換
    されていてもよいフェニル基である請求項7記載の化合
    物。
  27. 【請求項27】A環が2個のアルキルで置換されている
    ベンゼン環、B環が無置換のベンゼン環、Rが1ないし
    4のアルキル基およびR1とR2が結合して隣接する窒素
    原子と一緒になって、式 【化11】 〔式中、R5およびR6は、置換基を有していてもよい炭
    化水素基または置換基を有していてもよい複素環基を示
    す。〕で表される基である請求項7記載の化合物。
  28. 【請求項28】A環が2個の炭素数1ないし4のアルキ
    ル基で置換されているベンゼン環、B環が無置換のベン
    ゼン環、Rが炭素数1ないし4のアルキル基、R1が水
    素原子およびR2がC1-4アルキルまたはC3-7シクロア
    ルキルで置換されていてもよいチアゾリルまたはチアジ
    アゾリル基である請求項7記載の化合物。
  29. 【請求項29】A環が2個の炭素数1ないし4のアルキ
    ル基で置換されているベンゼン環、B環が炭素数1ない
    し4のアルキル基で置換されていてもよいベンゼン環、
    Rが炭素数1ないし4のアルキル基、R1が水素原子ま
    たは炭素数1ないし4のアルキル基およびR2がC3-7
    クロアルキルメチルである請求項7記載の化合物。
  30. 【請求項30】A環が2個の炭素数1ないし4のアルキ
    ル基で置換されているベンゼン環、B環が無置換のベン
    ゼン環、Rが炭素数1ないし4のアルキル基、R1が水
    素原子およびR2が1個のC1-6アルコキシ−カルボニル
    またはベンジルオキシカルボニルで置換されていてもよ
    い炭素数1ないし4のアルキル基である請求項7記載の
    化合物。
  31. 【請求項31】A環が2個のアルキルで置換されていて
    いるベンゼン環、B環が無置換のベンゼン環、Rが炭素
    数1ないし4のアルキル基、R1が水素原子およびR2
    1個のフリル、ピリジルまたはチエニルで置換されてい
    てもよい炭素数1ないし4のアルキル基である請求項7
    記載の化合物。
  32. 【請求項32】(i)N−ベンジル−N'−(1,2−ジ
    ヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−4−フ
    ェニルイソキノリン−3−イル)−N−メチルウレア、
    (ii)N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチ
    ル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イ
    ル)−N'−(2−メトキシベンジル)−N'−メチルウ
    レア、(iii)N−(2−クロロベンジル)−N'−
    (1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−オ
    キソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)−N−メ
    チルウレア、(iv)N−ベンジル−N−エチル−N'−
    (1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメチル−1−オ
    キソ−4−フェニルイソキノリン−3−イル)ウレアま
    たは(v)N−(1,2−ジヒドロ−2,6,7−トリメ
    チル−1−オキソ−4−フェニルイソキノリン−3−イ
    ル)−N'−(3,5−ジメチルベンジル)−N'−メチ
    ルウレアである請求項7記載の化合物。
  33. 【請求項33】式 【化12】 〔式中の各記号は請求項7記載と同意義を示す。〕で表
    わされる化合物またはその塩と、式 【化13】 〔式中の各記号は請求項7記載と同意義を示す。〕で表
    わされる化合物またはその塩とを反応させることからな
    る請求項7記載の化合物の製造法。
  34. 【請求項34】式 【化14】 〔式中の各記号は請求項7記載と同意義を示す。〕で表
    わされる化合物またはその塩と、式 【化15】 〔式中の各記号は請求項7記載と同意義を示す。〕で表
    わされる化合物またはその塩あるいは反応性誘導体とを
    反応させることからなる請求項7記載の化合物の製造
    法。
  35. 【請求項35】請求項7記載の化合物を含有することを
    特徴とするタキキニン受容体拮抗剤。
  36. 【請求項36】請求項7記載の化合物を含有することを
    特徴とするサブスタンスP受容体拮抗剤。
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