JP2000281654A - イソキノリン誘導体 - Google Patents

イソキノリン誘導体

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JP2000281654A
JP2000281654A JP11083022A JP8302299A JP2000281654A JP 2000281654 A JP2000281654 A JP 2000281654A JP 11083022 A JP11083022 A JP 11083022A JP 8302299 A JP8302299 A JP 8302299A JP 2000281654 A JP2000281654 A JP 2000281654A
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amino
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JP11083022A
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English (en)
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Tatsuzo Ukita
辰三 浮田
Koichiro Yamada
幸一郎 山田
Kenji Omori
謙司 大森
Kohei Yoshikawa
公平 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 優れたPDE V阻害作用に基づく循環器系
疾患の予防・治療剤として有用であるイソキノリノン誘
導体を提供する。 【解決手段】 一般式〔I〕 (式中、環Aは、置換されたベンゼン環、環Bは、置換
もしくは非置換ベンゼン環、R1は、置換もしくは非置
換の低級アルコキシ基、シクロ低級アルキルオキシ基、
アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、アリー
ルオキシ基、複素環式基置換オキシ基、低級アルキルチ
オ基、アリールチオ基、低級アルキル基、アミノ基、複
素環式基、アリール基、及びシアノ基又はハロゲン原
子、R2は、式:−COOR3又は式:−CON(R4
(R5)で示される基、R3が水素原子またはエステル残
基、−N(R4)(R5)で示される基が置換もしくは非
置換含窒素複素環式基または置換もしくは非置換アミノ
基を表わす。)で示されるイソキノリン誘導体またはそ
の薬理的に許容しうる塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬として有用なc
GMP特異的ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害作用
〔PDE V阻害作用〕を有する新規イソキノリン誘導
体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、細胞内セカンドメッセンジャー
であるcGMPは、生体内の組織に広く分布するホスホ
ジエステラーゼ(PDE)により分解され不活性化され
るが、該PDE活性を阻害すると、細胞内のcGMPの
濃度が上昇し、その結果、種々の薬理作用、例えば、血
管平滑筋弛緩作用、気管支平滑筋弛緩作用等が発現する
ことが知られている。また、このようなcGMP特異的
PDE阻害薬(即ち、PDE V阻害薬)は、血小板凝
集抑制作用、血管拡張作用等を示す〔C.D.Nich
olsonら,トレンズ・イン・ファーマコロジカル・
サイエンシーズ,第12巻,第19頁(1991年)
(Trends in Pharmacologica
l Sciences)〕ことが知られている。
【0003】したがって、PDE V阻害薬は、気管支
喘息、血栓症、うつ病、脳血管閉塞後の中枢機能低下
症、脳血管痴呆症及び心不全などの治療薬として有用で
あると考えられている。
【0004】また、近年上記のようなPDE V阻害作
用を有する縮合ピリダジン系化合物等が、高血圧症、狭
心症、心筋梗塞、慢性及び急性心不全、肺高血圧症等の
予防・治療に有用であること(特開平8−225541
号等)及びPDE V阻害作用を有するイソキノリノン
誘導体が、慢性心不全、狭心症、肺高血圧症、陰茎勃起
不全等の予防・治療に有用であること(WO98/38
168)が知られている。
【0005】更に、PDE V阻害作用を有する1−
〔4−エトキシ−3−(6,7−ジヒドロ−1−メチル
−7−オキソ−3−プロピル−1H−ピラゾロ〔4,3
−d〕ピリミジン−5−イル)フェニルスルホニル〕−
4−メチルピペラジン〔一般名;シルデナフィル(SI
LDENAFIL)〕が陰茎勃起不全等の疾患の治療に
有用であることも報告されている〔Boolell M
ら,ザ・ジャーナル・オブ・ウロロジー サプリメン
ト,第155巻,第5号,第495A頁739(199
6年)(The Journal of Urolog
y,Supplyment),Terrett N K
ら,バイオオルガニック・アンド・メディシナル・ケミ
ストリー・レターズ,第6巻,第15号,第1819頁
(1996年)(Bioorganic & Medi
cinal Chemistry Letters)及
びBallard S Aら,ブリティシュ・ジャーナ
ル・オブ・ファーマコロジー プロシーディング・サプ
リメント,第118巻,153P(1996年)(Br
itish Journal of Pharmaco
logy,Proceeding Supplymen
t)〕。しかしながら、シルデナフィルには、頭痛、顔
面紅潮、消化管障害、鼻炎、色覚異常〔Irwin G
ら,ザ・ニュー・イングラド・ジャーナル・オブ・メデ
ィシン,第338巻,第20号,第1397−1404
頁(1998年)(The New England
Journal of Medicine),A Mo
ralesら,インターナショナル・ジャーナル・オブ
・インポテンス・リサーチ,第10巻,第2号,第69
−73頁(1998年)(International
Journal of Impotence Res
earch)及びGoldenberg M M,クリ
ニカル・セラピューティクス,第20巻,第6号,第1
033−1048頁(1998年)(Clinical
Therapeutics)〕及び勃起持続症〔ht
tp://www.fda.gov/bbs/topi
cs/ANSWERS/ANS00926.html〕
等の副作用があることも報告されている。また、イヌの
実験において、シルデナフィルは網膜組織の光応答の影
響に関してPDE VI阻害作用と相関していることが
報告〔AMoralesら,インターナショナル・ジャ
ーナル・オブ・インポテンス・リサーチ,第10巻,第
2号,第69−73頁(1998年)(Interna
tional Journal of Impoten
ce Research)〕されており、一方、網膜の
PDE VIが視覚機能において重要な役割を奏してい
ることも報告〔A Moralesら,インターナショ
ナル・ジャーナル・オブ・インポテンス・リサーチ,第
10巻,第2号,第69−73頁(1998年)(In
ternational Journal of Im
potence Research)及びM Estr
adeら,ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマ
コロジー,第352巻,第157−163頁(1998
年)(European Journal of Ph
armacology)〕されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れたホス
ホジエステラーゼV(PDE V)阻害作用を有する新
規イソキノリン誘導体を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式〔I〕
【0008】
【化6】
【0009】(式中、環Aは、置換されたベンゼン環、
環Bは、置換もしくは非置換ベンゼン環、R1は、置換
もしくは非置換低級アルコキシ基、置換もしくは非置換
シクロ低級アルキルオキシ基、置換もしくは非置換低級
アルケニルオキシ基、置換もしくは非置換低級アルキニ
ルオキシ基、置換もしくは非置換アリールオキシ基、置
換もしくは非置換複素環式基置換オキシ基、置換もしく
は非置換低級アルキルチオ基、置換もしくは非置換アリ
ールチオ基、置換もしくは非置換低級アルキル基、置換
もしくは非置換アミノ基、置換もしくは非置換複素環式
基、置換もしくは非置換アリール基、シアノ基又はハロ
ゲン原子、R2は、式:−COOR3又は式:−CON
(R4)(R5)で示される基、R3が水素原子またはエ
ステル残基、−N(R4)(R5)で示される基が置換も
しくは非置換含窒素複素環式基または置換もしくは非置
換アミノ基を表わす。)で示されるイソキノリン誘導体
またはその薬理的に許容しうる塩に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の目的化合物〔I〕におけ
るR2が式:−COOR3で示される基の場合、R3とし
ては水素原子またはベンジル基、ニトロベンジル基、保
護されていてもよいアミノベンジル基、低級アルコキシ
ベンジル基等のアリール低級アルキル基、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基等の低級アルキル基、シ
クロペンチル基等のシクロ低級アルキル基、あるいはト
リメチルシリルメチル基、tert−ブチルジメチルシ
リルメチル基等のトリ低級アルキルシリル低級アルキル
基の如きエステル残基が挙げられる。このうち、R3
低級アルキル基、即ち、R2が低級アルコキシカルボニ
ル基であるものが好ましい。また、R2が式:−CON
(R4)(R5)で示される基である場合、−N(R4
(R5)で示される基としては、例えば、ヒドロキシ低
級アルキル基置換ピペラジノ基、モルホリノ基、ピロリ
ジノ基、ピペリジノ基の如き置換もしくは非置換含窒素
5〜6員脂肪族複素環式基、または低級アルキル基部分
がイミダゾリル基、シクロ低級アルキル基、低級アルキ
ルピリジル基及び水酸基から選ばれる基で置換されてい
てもよい低級アルキルアミノ基、低級アルキル基部分が
水酸基で置換されていてもよいジ低級アルキルアミノ
基、アミノ基の如き置換もしくは非置換アミノ基が挙げ
られる。
【0011】本発明の化合物〔I〕の環Aとしては、同
一または異なる1〜4個の置換基を有しているベンゼン
環が挙げられ、当該置換基としては、保護されていても
よい水酸基、低級アルキレンジオキシ基、ハロゲン原
子、置換もしくは非置換低級アルキル基、置換もしくは
非置換低級アルケニル基、低級アルキルカルバモイルオ
キシ基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基または
式:R6−(CO)n−O−で示される基(R6は置換も
しくは非置換低級アルキル基、置換もしくは非置換低級
アルケニル基、置換もしくは非置換シクロ低級アルキル
基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置
換アリールスルホニル基または置換もしくは非置換複素
環式基であり、nは0または1)が挙げられる。
【0012】本発明の化合物〔I〕の環Bとしては、同
一または異なる1〜4個の置換基を有していてもよいベ
ンゼン環が挙げられ、当該置換基としては、保護されて
いてもよい水酸基、低級アルキレンジオキシ基、ハロゲ
ン原子、置換もしくは非置換低級アルキル基、置換もし
くは非置換低級アルケニル基、低級アルキルカルバモイ
ルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基また
は式:R6−(CO)n−O−で示される基(R6は置換
もしくは非置換低級アルキル基、置換もしくは非置換低
級アルケニル基、置換もしくは非置換シクロ低級アルキ
ル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非
置換アリールスルホニル基または置換もしくは非置換複
素環式基であり、nは0または1)が挙げられる。環B
のより好ましい例としては、同一または異なる1〜4個
の置換基を有していてもよいベンゼン環が挙げられ、当
該置換基としては、保護されていてもよい水酸基、低級
アルコキシ基、低級アルキル基、ハロゲン原子または低
級アルキレンジオキシ基が挙げられる。
【0013】本発明の目的化合物〔I〕の環A及び/又
は環Bが置換低級アルキル基を有する場合、低級アルキ
ル基上の置換基としては、例えば、ピペリジニル基;ピ
リジル基;イミダゾリル基;低級アルキル基置換ピペリ
ジニル基;フリル基;モルホリニル基;テトラヒドロフ
リル基;低級アルキル基及びオキソ基で置換されたジヒ
ドロピリジル基;ピペラジニル基;低級アルコキシカル
ボニル基置換ピペラジニル基;シクロ低級アルキル基;
フェニル基;低級アルキレンジオキシフェニル基;低級
アルコキシカルボニル基;水酸基;水酸基置換低級アル
コキシ基;カルボキシル基;低級アルコキシ基;保護さ
れていてもよいアミノ基;カルバモイル基;ジ低級アル
キルアミノ基;ピリジルカルボニルオキシ基;ピリジン
環部分が低級アルキル基で置換されていてもよいピリジ
ルカルボニルアミノ基;低級アルキル基部分がピリジル
基、低級アルケニルオキシ基もしくはハロゲン原子で置
換されていてもよい低級アルキルカルボニルアミノ基;
低級アルコキシカルボニルアミノ基;フェニル基部分が
保護されていてもよいアミノ基で置換されていてもよい
フェニルカルボニルアミノ基等が挙げられる。これら置
換基は低級アルキル基上に、同一または異なって1〜2
個置換していてもよい。
【0014】本発明の目的化合物〔I〕の環A及び/又
は環Bが置換低級アルケニル基を有する場合、低級アル
ケニル基上の置換基としては、例えば、ピペリジニル
基;ピリジル基;イミダゾリル基;低級アルキル基置換
ピペリジニル基;フリル基;モルホリニル基;テトラヒ
ドロフリル基;低級アルキル基及びオキソ基で置換され
たジヒドロピリジル基;ピペラジニル基;低級アルコキ
シカルボニル基置換ピペラジニル基;シクロ低級アルキ
ル基;フェニル基;低級アルキレンジオキシフェニル
基;低級アルコキシカルボニル基;水酸基;水酸基置換
低級アルコキシ基;カルボキシル基;低級アルコキシ
基;保護されていてもよいアミノ基;カルバモイル基;
ジ低級アルキルアミノ基;ピリジルカルボニルオキシ
基;ピリジン環部分が低級アルキル基で置換されていて
もよいピリジルカルボニルアミノ基;低級アルキル基部
分がピリジル基、低級アルケニルオキシ基もしくはハロ
ゲン原子で置換されていてもよい低級アルキルカルボニ
ルアミノ基;低級アルコキシカルボニルアミノ基;フェ
ニル基部分が保護されていてもよいアミノ基で置換され
ていてもよいフェニルカルボニルアミノ基等が挙げられ
る。これら置換基は低級アルケニル基上に、同一または
異なって1〜2個置換していてもよい。
【0015】環A及び/または環Bが、式:R6−(C
O)n−O−で示される置換基を有する場合、かかる基
6の具体例としては、(1)ヒドロキシ低級アルキル
基、低級アルキル基、オキソ基及び低級アルコキシカル
ボニル基から選ばれる同一または異なる1〜4個の基で
置換されていてもよい5〜10員単環もしくは二環式複
素環式基;低級アルキレンジオキシ基、カルボキシル
基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシ基、
スルファモイル基、カルバモイル基、ニトロ基、保護さ
れていてもよいアミノ基、フェニル基、ハロゲン原子、
低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級
アルキルピペラジノカルボニル基、ヒドロキシ低級アル
キル基及び低級アルキル基から選ばれる同一または異な
る1〜4個の基で置換されていてもよい6〜10員単環
式もしくは二環式アリール基;シアノ基;カルボキシル
基;低級アルキルアミノ基;ジ低級アルキルアミノ基;
低級アルコキシ基置換低級アルコキシ基;低級アルコキ
シ基;水酸基;カルバモイル基;低級アルコキシカルボ
ニル基;シクロ低級アルキル基;及びベンゾイル基から
選ばれる同一または異なる1〜2個の基で置換されてい
てもよい低級アルキル基、または(2)低級アルキル
基、シアノ基、カルボキシル基、低級アルキルアミノ
基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルコキシ基置換低
級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ基、カルバモイ
ル基、低級アルコキシカルボニル基及びニトロ基から選
ばれる同一または異なる1〜4個の基で置換されていて
もよい5〜10員単環もしくは二環式複素環式基が挙げ
られる。
【0016】また当該6〜10員単環式もしくは二環式
アリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基
等が挙げられ、5〜10員単環もしくは二環式複素環式
基としては、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル
基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、ピロリジニル
基、イソキノリル基、キノリル基、テトラゾリル基、チ
エニル基、フリル基、モルホリニル基、ピロリル基、ベ
ンズイミダゾリル基、イミダゾリル基、キナゾリル基、
フタラジニル基等が挙げられる。
【0017】本発明の化合物における環A及び環Bの好
ましい例としては、例えば、環Aが式:
【0018】
【化7】
【0019】で示されるベンゼン環であり、環Bが、
式:
【0020】
【化8】
【0021】で示されるベンゼン環であり、A1が保護
されていてもよい水酸基、ハロゲン原子、置換もしくは
非置換低級アルキル基、置換もしくは非置換低級アルケ
ニル基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級ア
ルキルカルバモイルオキシ基及び式:R6−(CO)n
O−で示される基から選ばれる基、A2が保護されてい
てもよい水酸基、ハロゲン原子、置換もしくは非置換低
級アルキル基、置換もしくは非置換低級アルケニル基、
低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカ
ルバモイルオキシ基及び式:R6−(CO)n−O−で示
される基から選ばれる基であるか、またはA1及びA2
互いに末端で結合して低級アルキレンジオキシ基を形成
し、B1、B2及びB3が、同一または異なって、保護さ
れていてもよい水酸基、低級アルコキシ基、低級アルキ
ル基またはハロゲン原子であるか、あるいは、いずれか
2つが互いに末端で結合して低級アルキレンジオキシ基
を形成するものが挙げられる。
【0022】上記の環A及び環Bのうち、より好ましい
例としては、例えば、環Aが式:
【0023】
【化9】
【0024】で示されるベンゼン環、環Bが、式:
【0025】
【化10】
【0026】で示されるベンゼン環であるものが挙げら
れる。
【0027】また、環A及び環Bのうち、更に好ましい
例としては、例えば、環Aが式:
【0028】
【化11】
【0029】で示されるベンゼン環、環Bが、式:
【0030】
【化12】
【0031】で示されるベンゼン環であるものが挙げら
れる。
【0032】一方、環A及び環Bのうち、他に好ましい
例としては、例えば、環Aが式:
【0033】
【化13】
【0034】で示されるベンゼン環、環Bが、式:
【0035】
【化14】
【0036】で示されるベンゼン環であるものが挙げら
れる。
【0037】上記の環A上の置換基(A1及びA2)の具
体例としては、保護されていてもよい水酸基;低級アル
キレンジオキシフェニル基、ベンズイミダゾリル基、低
級アルキル基置換イミダゾリル基、シアノ基、カルボキ
シル基、ピリジル基、N−オキソピリジル基、ヒドロキ
シ低級アルキル基置換ピリジル基、低級アルキル基置換
ピロリジニル基、ピロリジニル基、イソキノリル基、低
級アルキル基置換ピリミジニル基、ピリミジニル基、ピ
ラジニル基、キナゾリル基、フタラジニル基、低級アル
コキシカルボニル基置換ピペリジニル基、ピペリジニル
基、キノリル基、ピペラジニル基、テトラゾリル基、モ
ルホリニル基、チエニル基、フリル基、低級アルキル基
及び低級アルコキシカルボニル基で置換されたピロリル
基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、
低級アルコキシ基置換低級アルコキシ基、低級アルコキ
シ基、水酸基、カルバモイル基、低級アルコキシカルボ
ニル基、シクロ低級アルキル基、フェニル基、ヒドロキ
シ低級アルキル基で置換されたフェニル基、カルボキシ
ル基置換フェニル基、低級アルコキシカルボニル基置換
フェニル基、ベンゾイル基、低級アルキルアミノ基、ジ
低級アルコキシ基置換フェニル基、ニトロ基置換フェニ
ル基、ナフチル基、モノもしくはジハロゲノフェニル
基、カルバモイル基置換フェニル基、スルファモイル基
置換フェニル基、保護されていてもよいアミノ基でモノ
もしくはジ置換されたフェニル基、ビフェニル基、ハロ
ゲン原子及びニトロ基でジ置換されたフェニル基、ジ低
級アルキルアミノ基置換フェニル基及び低級アルキル基
置換フェニル基から選ばれる基で置換されていてもよい
低級アルコキシ基;低級アルキレンジオキシ基;ハロゲ
ン原子;ピリジル基で置換された低級アルキル基;ピリ
ジル基で置換された低級アルケニル基;シクロ低級アル
キルオキシ基;ピリジルオキシ基;低級アルケニルオキ
シ基;モルホリノカルボニルオキシ基;低級アルキル基
置換ピペラジニルカルボニルオキシ基;低級アルキル基
及びニトロ基で置換されたピロリルカルボニルオキシ
基;ピロリルカルボニルオキシ基;低級アルキルカルバ
モイルオキシ基;ジ低級アルキルカルバモイルオキシ
基;低級アルキル基置換フェニルスルホニルオキシ基;
またはベンゾイルオキシ基等が挙げられる。
【0038】本発明化合物〔I〕のR1が置換もしくは
非置換アリール基、置換もしくは非置換アリールオキシ
基または置換もしくは非置換アリールチオ基である場
合、当該アリール基としては、一部が飽和していてもよ
い単環、二環もしくは三環式の6〜14員アリール基が
挙げられる。単環式アリール基としてはフェニル基、シ
クロヘキサジエニル基、シクロヘキセニル基等が挙げら
れる。二環式アリール基としてはナフチル基、インデニ
ル基、インダニル基、アズレニル基等が挙げられる。ま
た、三環式アリール基としてはフルオレニル基、フェナ
ントレニル基、アントラセニル基等が挙げられる。
【0039】本発明の目的化合物〔I〕におけるR1
置換もしくは非置換複素環式基または置換もしくは非置
換複素環式基オキシ基である場合、当該複素環式基とし
ては、一部が飽和していてもよい単環式または二環式の
5〜12員の複素環式基が挙げられ、具体的には、単環
式または二環式の5〜12員芳香族複素環式基あるいは
単環もしくは二環式の5〜12員脂肪族複素環式基が挙
げられる。
【0040】単環式または二環式の5〜12員芳香族複
素環式基としては、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子か
ら選ばれる1〜4個の異項原子を含む単環もしくは二環
式の5〜10員芳香族複素環式基であるものが好まし
く、例えば、ピラニル基、インダゾリル基、ベンゾトリ
アゾリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、フリル基、
チエニル基、チアゾリル基、イソオキサゾリル基、オキ
サゾリル基、オキサゾリニル基、オキサゼピニル基、ピ
ラゾリル基、フタラジニル基、キナゾリニル基、チエノ
ピリミジニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダ
ジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基、テトラゾリ
ル基、キノリル基、イソキノリル基、キノキサリニル
基、インドリル基、ベンゾチエニル基、ベンゾチアゾリ
ル基、ベンゾオキサゾリル基またはベンズイミダゾリル
基等が挙げられる。
【0041】単環もしくは二環式の5〜12員の脂肪族
複素環式基としては、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子
から選ばれる1〜4個の異項原子を含む単環式5〜10
員脂肪族複素環式基であるものが好ましく、例えばピペ
ラジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピラゾ
リジニル基、キヌクリジニル基、チオモルホリニル基、
モルホリニル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、テトラ
ヒドロフラニル基、テトラヒドロピラジニル基またはジ
オキサニル基等が挙げられる。
【0042】これら複素環式基のうち、異項原子として
窒素原子を少なくとも1つ含む含窒素複素環式基が好ま
しい。
【0043】本発明の目的化合物〔I〕におけるR1
置換低級アルコキシ基である場合、低級アルコキシ基上
の置換基としては、例えば、ピペリジニル基;低級アル
キル基で置換されていてもよいピリジル基;イミダゾリ
ル基;ピリミジニル基;低級アルキル基置換ピペリジニ
ル基;フリル基;モルホリニル基;テトラヒドロフリル
基;低級アルキル基及びオキソ基で置換されたジヒドロ
ピリジル基;ピペラジニル基;低級アルコキシカルボニ
ル基置換ピペラジニル基;シクロ低級アルキル基;フェ
ニル基;低級アルキレンジオキシフェニル基;低級アル
キル基で1〜2個置換されたフェニル基;低級アルコキ
シカルボニル基;水酸基;水酸基置換低級アルコキシ
基;カルボキシル基;低級アルコキシ基;保護されてい
てもよいアミノ基;ピリジルカルボニルオキシ基;シア
ノ基;カルバモイル基;ジ低級アルキルカルバモイル
基;低級アルキル基置換ピリジル低級アルキルカルバモ
イル基;モルホリニルカルボニル基;アミノ基;ジ低級
アルキルアミノ基;またはカルボキシルアミノ基等が挙
げられる。これら置換基は、低級アルコキシ基上に同一
または異なって1〜3個置換していてもよい。
【0044】本発明の目的化合物〔I〕におけるR1
置換シクロ低級アルキルオキシ基である場合、シクロ低
級アルキルオキシ基上の置換基としては、低級アルコキ
シカルボニル基、水酸基、カルボキシル基、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、
保護されていてもよいアミノ基等が挙げられる。これら
置換基はシクロ低級アルキル基上に、同一または異なっ
て1〜3個置換していてもよい。
【0045】本発明の目的化合物〔I〕におけるR1
置換低級アルケニルオキシ基である場合、低級アルケニ
ルオキシ基上の置換基としては、例えば、ピペリジニル
基;ピリジル基;イミダゾリル基;低級アルキル基置換
ピペリジニル基;フリル基;モルホリニル基;テトラヒ
ドロフリル基;低級アルキル基及びオキソ基で置換され
たジヒドロピリジル基;ピペラジニル基;低級アルコキ
シカルボニル基置換ピペラジニル基;シクロ低級アルキ
ル基;フェニル基;低級アルキレンジオキシフェニル
基;低級アルコキシカルボニル基;水酸基;水酸基置換
低級アルコキシ基;カルボキシル基;低級アルコキシ
基;保護されていてもよいアミノ基;カルバモイル基;
ジ低級アルキルアミノ基;ピリジルカルボニルオキシ
基;ピリジン環部分が低級アルキル基で置換されていて
もよいピリジルカルボニルアミノ基;低級アルキル基部
分がピリジル基、低級アルケニルオキシ基もしくはハロ
ゲン原子で置換されていてもよい低級アルキルカルボニ
ルアミノ基;低級アルコキシカルボニルアミノ基;フェ
ニル基部分が保護されていてもよいアミノ基で置換され
ていてもよいフェニルカルボニルアミノ基等が挙げられ
る。これら置換基は低級アルケニルオキシ基上に、同一
または異なって1〜2個置換していてもよい。
【0046】本発明の目的化合物〔I〕におけるR1
置換低級アルキニルオキシ基である場合、低級アルキニ
ルオキシ基上の置換基としては、例えば、ピペリジニル
基;ピリジル基;イミダゾリル基;低級アルキル基置換
ピペリジニル基;フリル基;モルホリニル基;テトラヒ
ドロフリル基;低級アルキル基及びオキソ基で置換され
たジヒドロピリジル基;ピペラジニル基;低級アルコキ
シカルボニル基置換ピペラジニル基;シクロ低級アルキ
ル基;フェニル基;低級アルキレンジオキシフェニル
基;低級アルコキシカルボニル基;水酸基;水酸基置換
低級アルコキシ基;カルボキシル基;低級アルコキシ
基;保護されていてもよいアミノ基;カルバモイル基;
ジ低級アルキルアミノ基;ピリジルカルボニルオキシ
基;ピリジン環部分が低級アルキル基で置換されていて
もよいピリジルカルボニルアミノ基;低級アルキル基部
分がピリジル基、低級アルケニルオキシ基もしくはハロ
ゲン原子で置換されていてもよい低級アルキルカルボニ
ルアミノ基;低級アルコキシカルボニルアミノ基;フェ
ニル基部分が保護されていてもよいアミノ基で置換され
ていてもよいフェニルカルボニルアミノ基等が挙げられ
る。これら置換基は低級アルキニルオキシ基上に同一ま
たは異なって1〜2個置換していてもよい。
【0047】本発明の目的化合物〔I〕におけるR1
置換アリールオキシ基である場合、アリールオキシ基上
の置換基としては、例えば、ハロゲン原子、低級アルキ
ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、モルホリノ基、
低級アルキル基置換ピリミジニル基、低級アルキル基置
換ピラゾリル基、ヒドロキシ低級アルキル基、保護され
ていてもよいアミノ基、低級アルカノイル基置換アミノ
基、低級アルコキシ基、低級アルキル基、保護されてい
てもよい水酸基、カルボキシル基置換低級アルキル基、
低級アルコキシカルボニル基置換低級アルキル基、低級
アルコキシカルボニル基置換低級アルコキシ基、カルバ
モイル基、カルボキシル基、低級アルキルチオ基、低級
アルコキシカルボニル基、ニトロ基、トリハロゲノ低級
アルキル基、モルホリノカルボニル基、カルボキシル基
置換低級アルコキシ基、ジ(低級アルキルスルホニル)
アミノ基、モルホリノ低級アルキルカルバモイル基置換
低級アルコキシ基、スルファモイル基、保護されていて
もよいアミノ基で置換された低級アルキル基、低級アル
キル基及びアミノ基の保護基で置換されたアミノ基、低
級アルキレンジオキシ基、保護されていてもよいアミノ
基で置換されたカルバモイル基、低級アルキルスルフィ
ニル基、低級アルキルスルホニル基等が挙げられる。こ
れら置換基はアリールオキシ基上に同一または異なって
1〜4個置換していてもよい。
【0048】本発明の目的化合物〔I〕におけるR1
置換複素環式基置換オキシ基である場合、複素環式基置
換オキシ基上の置換基としては、水酸基、ハロゲン原
子、低級アルキル基、フェニル基置換低級アルキル基、
低級アルコキシ基置換低級アルキル基、ヒドロキシ低級
アルキル基、テトラヒドロピリミジニル基、ピリミジニ
ル基、オキソ基、低級アルコキシ基、保護されていても
よいアミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキル
アミノ基、フェニル低級アルコキシカルボニル基、低級
アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、カルバモイ
ル基、オキソ基等が挙げられる。これら置換基は複素環
式基置換オキシ基上に同一または異なって1〜4個置換
していてもよい。
【0049】本発明の目的化合物〔I〕におけるR1
置換低級アルキルチオ基である場合、低級アルキルチオ
基上の置換基としては、例えば、ピペリジニル基;低級
アルキル基で置換されていてもよいピリジル基;イミダ
ゾリル基;ピリミジニル基;低級アルキル基置換ピペリ
ジニル基;フリル基;モルホリニル基;テトラヒドロフ
リル基;低級アルキル基及びオキソ基で置換されたジヒ
ドロピリジル基;ピペラジニル基;低級アルコキシカル
ボニル基置換ピペラジニル基;シクロ低級アルキル基;
フェニル基;低級アルキレンジオキシフェニル基;低級
アルキル基で1〜2個置換されたフェニル基;低級アル
コキシカルボニル基;水酸基;水酸基置換低級アルコキ
シ基;カルボキシル基;低級アルコキシ基;保護されて
いてもよいアミノ基;ピリジルカルボニルオキシ基;シ
アノ基;カルバモイル基;ジ低級アルキルカルバモイル
基;低級アルキル基置換ピリジル低級アルキルカルバモ
イル基;モルホリニルカルボニル基;アミノ基;ジ低級
アルキルアミノ基;またはカルボキシルアミノ基等が挙
げられる。これら置換基は低級アルキルチオ基上に同一
または異なって1〜3個置換していてもよい。
【0050】本発明の目的化合物〔I〕におけるR1
置換アリールチオ基である場合、アリールチオ基上の置
換基としては、例えば、ハロゲン原子、低級アルキルア
ミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、モルホリノ基、低級
アルキル基置換ピリミジニル基、低級アルキル基置換ピ
ラゾリル基、ヒドロキシ低級アルキル基、保護されてい
てもよいアミノ基、低級アルカノイル基置換アミノ基、
低級アルコキシ基、低級アルキル基、保護されていても
よい水酸基、カルボキシル基置換低級アルキル基、低級
アルコキシカルボニル基置換低級アルキル基、低級アル
コキシカルボニル基置換低級アルコキシ基、カルバモイ
ル基、カルボキシル基、低級アルキルチオ基、低級アル
コキシカルボニル基、ニトロ基、トリハロゲノ低級アル
キル基、モルホリノカルボニル基、カルボキシル基置換
低級アルコキシ基、ジ(低級アルキルスルホニル)アミ
ノ基、モルホリノ低級アルキルカルバモイル基置換低級
アルコキシ基、スルファモイル基、保護されていてもよ
いアミノ基で置換された低級アルキル基、低級アルキル
基及びアミノ基の保護基で置換されたアミノ基、低級ア
ルキレンジオキシ基、保護されていてもよいアミノ基で
置換されたカルバモイル基、低級アルキルスルフィニル
基、低級アルキルスルホニル基等が挙げられる。これら
置換基はアリールチオ基上に同一または異なって1〜4
個置換していてもよい。
【0051】本発明の目的化合物〔I〕におけるR1
置換低級アルキル基である場合、低級アルキル基上の置
換基としては、例えば、ピペリジニル基;ピリジル基;
イミダゾリル基;低級アルキル基置換ピペリジニル基;
フリル基;モルホリニル基;テトラヒドロフリル基;低
級アルキル基及びオキソ基で置換されたジヒドロピリジ
ル基;ピペラジニル基;低級アルコキシカルボニル基置
換ピペラジニル基;シクロ低級アルキル基;フェニル
基;低級アルキレンジオキシフェニル基;低級アルコキ
シカルボニル基;水酸基;水酸基置換低級アルコキシ
基;カルボキシル基;低級アルコキシ基;保護されてい
てもよいアミノ基;カルバモイル基;ジ低級アルキルア
ミノ基;ピリジルカルボニルオキシ基;ピリジン環部分
が低級アルキル基で置換されていてもよいピリジルカル
ボニルアミノ基;低級アルキル基部分がピリジル基、低
級アルケニルオキシ基もしくはハロゲン原子で置換され
ていてもよい低級アルキルカルボニルアミノ基;低級ア
ルコキシカルボニルアミノ基;フェニル基部分が保護さ
れていてもよいアミノ基で置換されていてもよいフェニ
ルカルボニルアミノ基等が挙げられる。これら置換基は
低級アルキル基上に、同一または異なって1〜3個置換
していてもよい。
【0052】本発明の目的化合物〔I〕におけるR1
置換アミノ基である場合、アミノ基上の置換基として
は、アミノ基の保護基;ピリジル基;低級アルカノイル
基;低級アルキル基;ヒドロキシ低級アルキル基;フェ
ニル基;低級アルカノイルオキシ基置換低級アルキル
基;トリハロゲノ低級アルカノイル基;低級アルコキシ
基で1〜3個置換されていてもよいフェニル基;アミノ
基部分が低級アルコキシカルボニル基で置換されていて
もよいアミノフェニル基;ジフルオロフェニル基;フェ
ニル基部分がハロゲン原子及び低級アルコキシ基で置換
されたフェニル基置換低級アルキル基;ジ低級アルキル
アミノ基置換低級アルキル基;ピリジル基部分が低級ア
ルキル基で置換されていてもよいピリジル基置換低級ア
ルキル基;テトラヒドロフラニル基置換低級アルキル
基;低級アルコキシ基置換低級アルキル基;モルホリニ
ル基置換低級アルキル基;ピリミジニルアミノ基置換低
級アルキル基;ジ低級アルキルカルバモイル基置換低級
アルキル基;シクロ低級アルキル基;ジ低級アルキルア
ミノ基置換低級アルキル基;低級アルコキシフェニル
基;低級アルコキシカルボニルアミノ基;ピリジルカル
ボニルアミノ基;ピリジルカルボニル基;モルホリニル
基;または低級アルキルピペラジニル基等が挙げられ
る。これら置換基はアミノ基上に、同一または異なっ
て、1〜2個置換していてもよい。
【0053】本発明の目的化合物〔I〕におけるR1
置換複素環式基である場合、複素環式基上の置換基とし
ては、水酸基、ハロゲン原子、低級アルキル基、フェニ
ル基置換低級アルキル基、低級アルコキシ基置換低級ア
ルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、テトラヒドロピ
リミジニル基、ピリミジニル基、オキソ基、低級アルコ
キシ基、保護されていてもよいアミノ基、低級アルキル
アミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、フェニル低級アル
コキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、カ
ルボキシル基、カルバモイル基またはオキソ基等が挙げ
られる。これら置換基は複素環式基上に、同一または異
なって1〜4個置換していてもよい。
【0054】本発明の目的化合物〔I〕におけるR1
置換アリール基である場合、アリール基上の置換基とし
ては、例えば、ハロゲン原子、低級アルキルアミノ基、
ジ低級アルキルアミノ基、モルホリノ基、低級アルキル
基置換ピリミジニル基、低級アルキル基置換ピラゾリル
基、ヒドロキシ低級アルキル基、保護されていてもよい
アミノ基、低級アルカノイル基置換アミノ基、低級アル
コキシ基、低級アルキル基、保護されていてもよい水酸
基、カルボキシル基置換低級アルキル基、低級アルコキ
シカルボニル基置換低級アルキル基、低級アルコキシカ
ルボニル基置換低級アルコキシ基、カルバモイル基、カ
ルボキシル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシカ
ルボニル基、ニトロ基、トリハロゲノ低級アルキル基、
モルホリノカルボニル基、カルボキシル基置換低級アル
コキシ基、ジ(低級アルキルスルホニル)アミノ基、モ
ルホリノ低級アルキルカルバモイル基置換低級アルコキ
シ基、スルファモイル基、保護されていてもよいアミノ
基で置換された低級アルキル基、低級アルキル基及びア
ミノ基の保護基で置換されたアミノ基、低級アルキレン
ジオキシ基、保護されていてもよいアミノ基で置換され
たカルバモイル基、低級アルキルスルフィニル基、低級
アルキルスルホニル基等が挙げられる。これら置換基は
アリール基上に同一または異なって1〜4個置換してい
てもよい。
【0055】上記本発明の目的化合物〔I〕が保護され
たアミノ基を有する場合は、当該アミノ基の保護基とし
ては、例えば、置換もしくは非置換低級アルコキシカル
ボニル基、低級アルカノイル基等が挙げられ、具体的に
は、ベンジルオキシカルボニル基、4−メトキシベンジ
ルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメトキシカル
ボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、2,2,
2−トリクロロエチルオキシカルボニル基、ホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等が挙げ
られる。このうち好ましいものとしては、置換もしくは
非置換低級アルコキシカルボニル基が挙げられ、具体的
には、ベンジルオキシカルボニル基及びtert−ブト
キシカルボニル基が挙げられる。
【0056】更に本発明の目的化合物〔I〕が保護され
た水酸基を有する場合は、当該水酸基の保護基として
は、置換もしくは非置換アリール低級アルキル基、アシ
ル基等の慣用の保護基を挙げることができる。このうち
好ましいものとしては、例えば、ベンジル基、フェネチ
ル基等の如き非置換アリール低級アルキル基、ホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基、マロニル基、アクリ
ロイル基、ベンゾイル基等のアシル基が挙げられる。
【0057】本発明の目的化合物のうち、より好ましい
化合物としては、環Aが式:
【0058】
【化15】
【0059】で示されるベンゼン環であり、環Bが式:
【0060】
【化16】
【0061】で示されるベンゼン環であり、A1及びA2
が、同一または異なって、(1)保護された水酸基、
(2)ヒドロキシ低級アルキル基置換ピリジル基、ピリ
ジル基、N−オキソピリジル基、ピラジニル基、ピリミ
ジニル基、低級アルキル基置換ピリミジニル基、モルホ
リニル基、ピペリジニル基、低級アルキル基置換ピロリ
ジニル基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、キノリ
ル、イソキノリル、アミノ基置換フェニル基、低級アル
キルアミノ基置換フェニル基、ジ低級アルキルアミノ基
置換フェニル基、低級アルコキシ基置換フェニル基、ヒ
ドロキシ低級アルキル基置換フェニル基、カルボキシル
基置換フェニル基、低級アルコキシ基及びジ低級アルキ
ルアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよい低級
アルコキシ基、(3)ピリジル基置換低級アルケニル基
または(4)ピリジル基置換低級アルキル基であり、B
1、B2及びB3が、同一または異なって、保護されてい
てもよい水酸基、低級アルコキシ基、低級アルキル基ま
たはハロゲン原子であり、R1が、(1)水酸基;カル
ボキシル基;低級アルコキシ基;シクロ低級アルキル
基;低級アルキル基で置換されていてもよいピリジル
基;ピリミジニル基;ピペラジニル基;ピペリジニル
基;モルホリニル基;シアノ基;低級アルコキシ基で1
〜2個置換されていてもよいフェニル基;低級アルコキ
シカルボニル基;カルバモイル基;ジ低級アルキルカル
バモイル基;低級アルキルピリジル基置換低級アルキル
カルバモイル基;モルホリニルカルボニル基;アミノ
基;及びジ低級アルキルアミノ基から選ばれる基で置換
されていてもよい低級アルコキシ基、(2)シクロ低級
アルキルオキシ基、(3)低級アルケニルオキシ基、
(4)低級アルキニルオキシ基、(5)ジ低級アルコキ
シフェノキシ基、(6)低級アルコキシカルボニル基で
置換されていてもよいピペリジニルオキシ基、(7)フ
ェニル基置換低級アルキルチオ基、(8)フェニルチオ
基、(9)ピリジン環部分が低級アルキル基で置換され
ていてもよいピリジルカルボニルアミノ基;低級アルキ
ル基部分がピリジル基、低級アルケニルオキシ基もしく
はハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキルカ
ルボニルアミノ基;低級アルコキシカルボニルアミノ
基;フェニル基部分が保護されていてもよいアミノ基で
置換されていてもよいフェニルカルボニルアミノ基;及
びアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよい低級
アルキル基、(10)低級アルコキシ基で1〜3個置換
されていてもよいフェニル基;アミノ基部分が低級アル
コキシカルボニル基で置換されていてもよいアミノフェ
ニル基:ジフルオロフェニル基;低級アルキル基;ヒド
ロキシ低級アルキル基;フェニル基部分がハロゲン原子
及び低級アルコキシ基で置換されたフェニル基置換低級
アルキル基;ピリジル基部分が低級アルキル基で置換さ
れていてもよいピリジル基置換低級アルキル基;テトラ
ヒドロフラニル基置換低級アルキル基;低級アルコキシ
基置換低級アルキル基;モルホリニル基置換低級アルキ
ル基;ピリミジニルアミノ基置換低級アルキル基;ジ低
級アルキルカルバモイル基置換低級アルキル基;低級ア
ルコキシカルボニルアミノ基;低級アルコキシカルボニ
ル基;ピリジルカルボニル基;モルホリニル基;及び低
級アルキルピペラジニル基から選ばれる基で1〜2個置
換されていてもよいアミノ基、(11)ピリジル基、
(12)N−オキソピリジル基、(13)ピリミジニル
基、(14)水酸基で置換されていてもよい低級アルキ
ル基;テトラヒドロピリミジニル基;及びピリミジニル
基から選ばれる基で置換されていてもよいピペラジニル
基、(15)低級アルコキシ基置換低級アルキル基もし
くはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい
モルホリニル基、(16)イミダゾリル基、(17)テ
トラゾリル基、(18)水酸基、ヒドロキシ低級アルキ
ル基及び低級アルコキシカルボニル基から選ばれる基で
置換されていてもよいピペリジニル基、(19)水酸基
置換オキサゼピニル基、(20)水酸基もしくは低級ア
ルキルアミノ基で置換されていてもよいピロリジニル
基、(21)ピリドニル基、(22)トリ低級アルコキ
シ基置換フェニル基、(23)シアノ基または(24)
ハロゲン原子であり、R2が式:−COOR3または式:
−CON(R4)(R5)で示される基であり、R3が水
素原子または低級アルキル基、−N(R4)(R5)で示
される基が、水酸基、ヒドロキシ低級アルキル基置換ピ
ペラジニル基、低級アルキル置換ピリジル基、モルホリ
ノ基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、イミダゾリル
基、シクロ低級アルキル基で置換された低級アルキルア
ミノ基または低級アルキル基部分が水酸基で1〜2個置
換されていてもよいジ低級アルキルアミノ基である化合
物が挙げられる。
【0062】本発明の目的化合物〔I〕のうち、さらに
好ましい化合物としては、環Aが式:
【0063】
【化17】
【0064】で示されるベンゼン環であり、環Bが式:
【0065】
【化18】
【0066】で示されるベンゼン環であり、A1
(1)ヒドロキシ低級アルキル基置換ピリジル基、ピリ
ジル基、N−オキソピリジル基、ピラジニル基、ピリミ
ジニル基、モルホリニル基、ピペリジニル基、低級アル
キル基置換ピロリジニル基、ピロリジニル基、ピペラジ
ニル基、低級アルコキシ基、ジ低級アルキルアミノ基及
びフェニル基から選ばれる基で置換されていてもよい低
級アルコキシ基、(2)ピリジル基置換低級アルケニル
基または(3)ピリジル基置換低級アルキル基であり、
1、B2及びB3が、同一または異なって、低級アルコ
キシ基であり、R1が(1)水酸基;カルボキシル基;
低級アルコキシ基;シクロ低級アルキル基;低級アルキ
ル基で置換されていてもよいピリジル基;ピリミジニル
基;ピペラジニル基;ピペリジニル基;モルホリニル
基;シアノ基;低級アルコキシ基で1〜2個置換されて
いてもよいフェニル基;低級アルコキシカルボニル基;
カルバモイル基;ジ低級アルキルカルバモイル基;低級
アルキルピリジル基置換低級アルキルカルバモイル基;
モルホリニルカルボニル基;アミノ基;及びジ低級アル
キルアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよい低
級アルコキシ基、(2)シクロ低級アルキルオキシ基、
(3)低級アルケニルオキシ基、(4)低級アルキニル
オキシ基、(5)ジ低級アルコキシフェノキシ基、
(6)低級アルコキシカルボニル基で置換されていても
よいピペリジニルオキシ基、(7)フェニル基置換低級
アルキルチオ基、(8)フェニルチオ基、(9)ピリジ
ン環部分が低級アルキル基で置換されていてもよいピリ
ジルカルボニルアミノ基;低級アルキル基部分がピリジ
ル基、低級アルケニルオキシ基もしくはハロゲン原子で
置換されていてもよい低級アルキルカルボニルアミノ
基;低級アルコキシカルボニルアミノ基;フェニル基部
分が保護されていてもよいアミノ基で置換されていても
よいフェニルカルボニルアミノ基;及びアミノ基から選
ばれる基で置換されていてもよい低級アルキル基、(1
0)低級アルコキシ基で1〜3個置換されていてもよい
フェニル基;アミノ基部分が低級アルコキシカルボニル
基で置換されていてもよいアミノフェニル基:ジフルオ
ロフェニル基;低級アルキル基;ヒドロキシ低級アルキ
ル基;フェニル基部分がハロゲン原子及び低級アルコキ
シ基で置換されたフェニル基置換低級アルキル基;ピリ
ジル基部分が低級アルキル基で置換されていてもよいピ
リジル基置換低級アルキル基;テトラヒドロフラニル基
置換低級アルキル基;低級アルコキシ基置換低級アルキ
ル基;モルホリニル基置換低級アルキル基;ピリミジニ
ルアミノ基置換低級アルキル基;ジ低級アルキルカルバ
モイル基置換低級アルキル基;低級アルコキシカルボニ
ルアミノ基;低級アルコキシカルボニル基;ピリジルカ
ルボニル基;モルホリニル基;及び低級アルキルピペラ
ジニル基から選ばれる基で1〜2個置換されていてもよ
いアミノ基、(11)ピリジル基、(12)N−オキソ
ピリジル基、(13)ピリミジニル基、(14)水酸基
で置換されていてもよい低級アルキル基;テトラヒドロ
ピリミジニル基;及びピリミジニル基から選ばれる基で
置換されていてもよいピペラジニル基、(15)低級ア
ルコキシ基置換低級アルキル基もしくはヒドロキシ低級
アルキル基で置換されていてもよいモルホリニル基、
(16)イミダゾリル基、(17)テトラゾリル基、
(18)水酸基、ヒドロキシ低級アルキル基及び低級ア
ルコキシカルボニル基から選ばれる基で置換されていて
もよいピペリジニル基、(19)水酸基置換オキサゼピ
ニル基、(20)水酸基もしくは低級アルキルアミノ基
で置換されていてもよいピロリジニル基、(21)ピリ
ドニル基、(22)トリ低級アルコキシ基置換フェニル
基、(23)シアノ基または(24)ハロゲン原子であ
り、R2が低級アルコキシカルボニル基である化合物が
挙げられる。
【0067】本発明の目的化合物〔I〕のうち、薬効上
好ましい化合物としては、環Aが式:
【0068】
【化19】
【0069】で示されるベンゼン環であり、環Bが式:
【0070】
【化20】
【0071】で示されるベンゼン環であり、A1がピリ
ジル基、N−オキソピリジル基、ピリミジニル基及びフ
ェニル基から選ばれる基で置換された低級アルコキシ基
であり、B1、B2及びB3が、同一または異なって低級
アルコキシ基であり、R1が(1)低級アルキルピリジ
ル基又はカルバモイル基で置換された低級アルコキシ
基、(2)低級アルキルピリジルカルボニルアミノ基置
換低級アルキル基、(3)フェニル基部分がハロゲン原
子及び低級アルコキシ基で置換されたフェニル基置換低
級アルキル基;及びジ低級アルキルアミノ基置換低級ア
ルキル基から選ばれる基で置換されたアミノ基、(4)
ピリジル基、(5)N−オキソピリジル基、(6)ピリ
ミジニル基、(7)テトラヒドロピリミジニル基置換ピ
ペラジニル基、(8)フェニル基置換低級アルキルチオ
基または(9)トリ低級アルコキシフェニル基であり、
2が低級アルコキシカルボニル基である化合物が挙げ
られ、これらのうち、より薬効上好ましい化合物として
は、A1がピリジル基またはフェニル基で置換された低
級アルコキシ基であり、R1が、(1)フェニル基部分
がハロゲン原子及び低級アルコキシ基で置換されたフェ
ニル基置換低級アルキル基;及びジ低級アルキルアミノ
基置換低級アルキル基から選ばれる基で置換されたアミ
ノ基、(2)ピリジル基、(3)N−オキソピリジル基
または(4)ピリミジニル基、R2が低級アルコキシカ
ルボニル基である化合物が挙げられる。
【0072】本発明の目的化合物〔I〕は、環A及び環
B上の置換基及び/またはR1が不斉原子を有する場
合、当該不斉原子に基づく光学異性体として存在しうる
が、本発明はこれらの光学異性体及びその混合物のいず
れをも含むものである。
【0073】本発明の目的化合物〔I〕またはその薬理
的に許容しうる塩は、cGMP特異的PDE阻害作用、
特に優れた選択的ホスホジエステラーゼV(PDE
V)阻害作用を有し、PDE V阻害作用に基づき、優
れた血管拡張作用、肺動脈圧低下作用、陰茎内圧上昇作
用、摘出血管弛緩作用、海綿体弛緩作用、血管平滑筋増
殖抑制作用、心肥大抑制作用、血小板凝集抑制作用等を
示す。
【0074】従って、本発明の目的化合物〔I〕または
その薬理的に許容し得る塩は、慢性心不全、狭心症、陰
茎勃起不全、高血圧症、肺高血圧症、動脈硬化、PTC
A後再狭窄等の予防・治療剤として有用な医薬化合物で
あり、かつ、副作用をほとんど示さず、低毒性であると
いう特長を有するため、医薬として安全性が高いという
特長をも有する。
【0075】本発明の目的化合物〔I〕は、遊離の形で
も、また、薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に使
用することができる。化合物〔I〕の薬理的に許容しう
る塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩又は臭化水素酸塩
の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、ク
エン酸塩、メタンスルホン酸塩、トシル酸塩またはマレ
イン酸塩の如き有機酸塩等が挙げられる。また、カルボ
キシル基等の置換基を有する場合には塩基との塩(例え
ばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩又はカ
ルシウム塩の如きアルカリ土類金属塩)が挙げられる。
【0076】本発明の目的化合物〔I〕またはその塩
は、その分子内塩や付加物、それらの溶媒和物あるいは
水和物等をいずれも含むものである。
【0077】本発明の目的化合物〔I〕またはその薬理
的に許容しうる塩は、経口的にも非経口的にも投与する
ことができ、また、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、
注射剤、吸入剤等の慣用の医薬製剤として用いることが
できる。
【0078】本発明の目的化合物〔I〕またはその薬理
的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、患者の年令、
体重、状態によっても異なるが、注射剤とすれば、通
常、1日当り約0.0001〜1.0mg/kg、とり
わけ約0.0005〜0.5mg/kg程度、経口剤と
すれば、通常、1日当り約0.001〜30mg/k
g、とりわけ約0.05〜10mg/kg程度とするの
が好ましい。
【0079】本発明の目的化合物〔I〕は、下記〔A
法〕、〔B法〕、または〔C法〕によって製造すること
ができる。
【0080】〔A法〕本発明の目的化合物〔I〕のうち
一般式〔I−a〕
【0081】
【化21】
【0082】(但し、R11はハロゲン原子を表わし、他
の記号は前記と同一意味を有する。)で示されるイソキ
ノリン誘導体は、一般式〔II〕
【0083】
【化22】
【0084】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるイソキノリノン誘導体またはその塩を
ハロゲン化することにより製造することができる。
【0085】〔B法〕本発明の目的化合物〔I〕のうち
一般式〔I−b〕
【0086】
【化23】
【0087】(但し、R12は置換もしくは非置換低級ア
ルコキシ基、置換もしくは非置換シクロ低級アルキルオ
キシ基、置換もしくは非置換低級アルケニルオキシ基、
置換もしくは非置換低級アルキニルオキシ基、置換もし
くは非置換低級アリールオキシ基または置換もしくは非
置換複素環式基置換オキシ基を表わし、他の記号は前記
と同一意味を有する。)で示されるイソキノリン誘導体
は、化合物〔II〕またはその塩と一般式〔III〕
【0088】
【化24】
【0089】(但し、Wは脱離基を表わし、他の記号は
前記と同一意味を有する。)で示される化合物またはそ
の塩を反応させることにより製造することができる。
【0090】〔C法〕本発明の目的化合物〔I〕のうち
一般式〔I−c〕
【0091】
【化25】
【0092】(但し、R13は置換もしくは非置換低級ア
ルコキシ基、置換もしくは非置換シクロ低級アルキルオ
キシ基、置換もしくは非置換低級アルケニルオキシ基、
置換もしくは非置換低級アルキニルオキシ基、置換もし
くは非置換アリールオキシ基、置換もしくは非置換複素
環式基置換オキシ基、置換もしくは非置換低級アルキル
チオ基、置換もしくは非置換アリールチオ基、置換もし
くは非置換低級アルキル基、置換もしくは非置換アミノ
基、置換もしくは非置換複素環式基、置換もしくは非置
換アリール基又はシアノ基を表わし、他の記号は前記と
同一意味を有する。)で示されるイソキノリン誘導体
は、化合物〔I−a〕またはその塩と一般式〔IV〕
【0093】
【化26】
【0094】(但し、Yは脱離基を表わし、他の記号は
前記と同一意味を有する。)で示される化合物を反応さ
せることにより製造することができる。
【0095】これら〔A法〕、〔B法〕及び〔C法〕で
得られる化合物〔I−a〕、〔I−b〕及び〔I−c〕
は、所望により、その薬理的に許容しうる塩とすること
ができる。
【0096】上記〔A法〕、〔B法〕及び〔C法〕は以
下のようにして実施することができる。
【0097】〔A法〕イソキノリノン誘導体〔II〕の
ハロゲン化反応は、ハロゲン化剤の存在下、溶媒中また
は無溶媒で実施することができる。ハロゲン化剤として
は、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、五塩化リン等を
用いることができる。溶媒としては、クロロホルム、塩
化メチレン、ジクロロエタン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の溶媒を用いることができる。本反応は、30
〜150℃、とりわけ、50〜100℃で好適に進行す
る。
【0098】〔B法〕イソキノリノン誘導体〔II〕と
化合物〔III〕との反応は、塩基の存在下、溶媒中で
実施することができる。
【0099】化合物〔III〕における脱離基(W)と
しては、水酸基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ
基、p−トシルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基あ
るいは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原
子等が挙げられる。
【0100】即ち、化合物〔II〕と化合物〔III〕
との反応は、脱離基が水酸基である場合、例えば、光延
等の方法(シンセシス(Synthesis),第1〜
28頁,1981年)に準じて行うことができる。具体
的には、ジエチルアゾジカルボキシレート及びトリフェ
ニルホスフィンの存在下、化合物〔II〕と化合物〔I
II〕をテトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチ
ル、ジメチルホルムアミド、クロロホルム、塩化メチレ
ン、ベンゼン、トルエン、ジメトキシエタン等の溶媒中
反応させることにより製することができる。本反応は、
例えば、0〜60℃、とりわけ、5〜40℃で好適に進
行する。
【0101】また、化合物〔II〕と化合物〔III〕
との反応は、化合物〔III〕の脱離基が、トリフルオ
ロメタンスルホニルオキシ基、p−トシルオキシ基、メ
タンスルホニルオキシ基、或いは塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子等のハロゲン原子である場合には、塩基の存
在下に実施することができる。塩基としては、例えば、
炭酸銀、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、水素化ナトリウム、トリエチルアミン、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等を
挙げることができる。また、塩基の使用量としては、化
合物〔II〕に対して、通常1〜5当量、好ましくは、
1〜2当量用いることができる。なお、炭酸銀を用いた
場合、反応を遮光下で行うのが好ましい。
【0102】〔C法〕化合物〔I−a〕と化合物〔I
V〕との反応は、塩基の存在下もしくは非存在下、溶媒
中または無溶媒で実施することができる。
【0103】また、反応を容易に進行させるために触媒
を添加することもできる。
【0104】化合物〔IV〕における脱離基(Y)とし
ては、水素原子、リチウム、ナトリウム、カリウム、塩
化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウ
ム、トリメチルスズ、トリブチルスズ、ほう酸(または
その無水物もしくはエステル)、ジメチルホウ素、ジエ
チルホウ素等が挙げられる。
【0105】溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、クロロホ
ルム、塩化メチレン、ベンゼン、トルエン、ジメトキシ
エタン等を用いることができる。塩基としては、水素化
ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシ
ウム、炭酸水素ナトリウム、トリエチルアミン、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等を
用いることができる。本反応は、例えば、0〜200
℃、とりわけ、5〜130℃で好適に進行する。
【0106】具体的には、例えば、R13が、置換もしく
は非置換低級アルコキシ基、置換もしくは非置換シクロ
低級アルキルオキシ基、置換もしくは非置換低級アルケ
ニルオキシ基、置換もしくは非置換アリールオキシ基、
置換もしくは非置換複素環式基置換オキシ基、置換もし
くは非置換低級アルキルチオ基、置換もしくは非置換ア
リールチオ基である場合、Yとしては水素原子、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム等、溶媒としてはジメチルホ
ルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、塩化メ
チレン、ベンゼン、トルエン、ジメトキシエタン等、塩
基としては水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、トリエチ
ルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7
−ウンデセン等、反応温度は5℃〜130℃が好まし
い。
【0107】R13が、置換もしくは非置換低級アルキル
基、置換もしくは非置換含窒素複素環式基(イソキノリ
ン環部分と炭素−炭素結合の場合)、置換もしくは非置
換アリール基である場合、Yとしてはトリメチルスズ、
トリブチルスズ、ほう酸(またはその無水物もしくはエ
ステル)、ジメチルホウ素、ジエチルホウ素、リチウ
ム、マグネシウム化合物(塩化マグネシウム、臭化マグ
ネシウム、ヨウ化マグネシウム等)等が好ましい。溶媒
としてはジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、塩化メチレン、ベンゼン、トルエン、ジメ
トキシエタン等が好ましく、特にジメチルホルムアミド
が好ましい。塩基としては炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム等のアルカリ金属炭酸塩、ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸
化物等の無機塩基、トリエチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
−7−ウンデセン等の有機塩基が好ましく、特に炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩が好ま
しい。反応温度は5℃〜130℃が好ましい。また、当
該反応は、適当な触媒存在下で実施することが好まし
い。触媒としては、パラジウムまたはニッケル触媒が挙
げられ、このうちパラジウム触媒、具体的には、塩化ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、塩
化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、酸化
パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセ
トン)ジパラジウム(0)等が好ましい。なお、触媒は
反応系で作成することも可能で、酢酸パラジウムとトリ
オルソトルイルホスフィンを用いることもできる。反応
温度は20℃〜120℃が好ましい。
【0108】R13が、置換もしくは非置換含窒素複素環
式基(イソキノリン環部分と炭素−窒素結合の場合)、
置換もしくは非置換アミノ基である場合、Yとしては水
素原子等、溶媒としてはジメチルホルムアミド、イソプ
ロピルアルコール、ジメチルスルホキシド、トルエン、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、塩化メチレン等、塩
基としては炭酸セシウム、炭酸カリウム、トリエチルア
ミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]−7−ウンデセン等、反応温度は、反応溶媒の還流
温度が好ましい。なお、当該反応は、触媒を添加しても
よく、触媒としては、ヨウ化銅(I)、塩化銅(I)、
臭化銅(I)、酸化銅(II)等の銅触媒、酢酸パラジ
ウム(II)等のパラジウム触媒、酢酸ニッケル等のニ
ッケル触媒を用いることができ、ヨウ化銅(I)、酸化
銅(II)、酢酸パラジウム(II)が好ましい。さら
に、必要に応じ、配位子を添加してもよく、配位子とし
ては、ジフェニルホスフィノエタン、ジフェニルホスフ
ィノプロパン、ジフェニルホスフィノフェロセン、2,
2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフ
チル等があげられ、ジフェニルホスフィノフェロセンが
好ましい。また、触媒として酢酸パラジウム、配位子と
してジフェニルホスフィノフェロセンの組み合わせが好
ましい。反応温度は20℃〜140℃が好ましい。
【0109】R13が、シアノ基である場合、Yとしては
ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属等、溶媒として
はジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が好
ましい。反応温度は100℃〜160℃が好ましい。ま
た、反応はトルエンスルホン酸ナトリウムの存在下行う
ことが好ましい。
【0110】また上記〔A法〕、〔B法〕及び〔C法〕
で用いられる化合物〔III〕及び〔IV〕のR12、R
13がアミノ基或いはアミノ基を含む置換基である場合
は、当該アミノ基に保護基(例えば、tert−ブトキ
シカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等の如き
置換もしくは非置換低級アルコキシカルボニル基、ホル
ミル、アセチル基、プロピオニル基等の如き低級アルカ
ノイル基等)を導入してから本反応を実施するのが望ま
しい。
【0111】上記〔A法〕、〔B法〕及び〔C法〕で得
られる化合物〔I〕の基R2がカルボキシル基である目
的化合物〔I〕、即ち、一般式〔I−d〕
【0112】
【化27】
【0113】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物は常法でエステル化することに
より、一般式〔I−e〕
【0114】
【化28】
【0115】(式中、R31はエステル残基を表し、他の
記号は前記と同一意味を有する。)で示される目的化合
物に変換することができる。例えば、化合物〔I−e〕
は、化合物〔I−d〕とアルキル化剤とを、脱酸剤の存
在下または非存在下、溶媒中で反応させることにより製
することができる。脱酸剤としては、水酸化アルカリ金
属、炭酸アルカリ金属等の無機塩基、N−メチルモルホ
リン、トリエチルアミン、ピリジン、1,5−ジアザビ
シクロ[4.3.0]−5−ノネン、1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基を
好適に用いることができる。アルキル化剤としては、ジ
アゾメタン、ジアゾエタン等のジアゾアルカン、硫酸ジ
メチル、硫酸ジエチル等の硫酸ジアルキル、ヨウ化メチ
ル、臭化メチル、臭化エチル等のアルキルハライド、ト
リメチルシリルジアゾメタン等のトリ低級アルキルシリ
ルジアゾアルカン、ベンジルクロリド、ベンジルブロミ
ド等のアリール低級アルキルハライド等が挙げられる。
アルキル化剤として硫酸ジアルキル、アルキルハライド
またはアリール低級アルキルハライドを使用する場合
は、脱酸剤を化合物〔I−d〕に対して、通常1〜5当
量、好ましくは1〜2当量用いることができる。本反応
は、0〜60℃、とりわけ5〜40℃で好適に進行す
る。また、アルキル化剤としてジアゾアルカンを使用す
る場合、化合物〔I−d〕に対して、通常1〜5当量、
好ましくは、1〜2当量用いることができる。本反応
は、0〜50℃、とりわけ5〜30℃で好適に進行す
る。なお、−COOR3がメトキシカルボニル基である
化合物〔I−e〕は、前記の方法において、アルキル化
剤としてトリメチルシリルジアゾメタンを用いれば、緩
和な条件下で製造することができる。溶媒としては、水
の他、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル等のアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類、アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等
のエステル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素
類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水
素類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等
のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド、
あるいはこれらの混合溶媒を用いることができる。
【0116】また化合物〔I−e〕は、化合物〔I−
d〕と酸性条件下、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール等の低級アルコールや、ベンジルアル
コール、フェネチルアルコール等のアリール低級アルコ
ールと反応させることにより製することもできる。酸と
しては、硫酸、塩化水素、p−トルエンスルホン酸等を
化合物〔I−d〕に対して、通常、0.01〜20当
量、好ましくは、0.1〜10当量用いることができ
る。本反応は、該アルコール中、加熱還流下で好適に進
行する。
【0117】ここで、上記化合物〔I−d〕が、3位カ
ルボキシル基以外に、1個以上のカルボキシル基または
モノ置換もしくは非置換アミノ基を有する化合物である
場合には、同化合物を上記アルキル化剤と反応させるこ
とにより、該カルボキシル基がアルキル化された対応化
合物或いは該アミノ基が低級アルキルアミノ基もしくは
ジ低級アルキルアミノ基に変換された化合物に変換する
こともできる。
【0118】また、基R2が、式:−CON(R4)(R
5)で示される基である目的化合物〔I〕、即ち、一般
式〔I−f〕
【0119】
【化29】
【0120】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物は、化合物〔I−d〕と一般式
〔V〕
【0121】
【化30】
【0122】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるアミン化合物とを縮合剤の存在下反応
させるか、或いは、化合物〔I−d〕の誘導体(酸ハラ
イド、酸無水物、活性アミド、活性エステル、混合酸無
水物、エステル等)とアミン化合物〔V〕とを、塩基の
存在下または非存在下、溶媒中で反応させることにより
製することもできる。塩基としては、ピリジン、4−ジ
メチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン、トリエ
チルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエ
チルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
−7−ウンデセン等の有機塩基、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム等の無機塩基等を好
適に用いることができる。縮合剤としては、1,3−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、プ
ロパンホスホン酸無水物等を好適に用いることができ
る。溶媒としては、ジメチルホルムアミド、塩化メチレ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチル、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等を用いるこ
とができる。本反応は、−20〜60℃、とりわけ5〜
40℃で好適に進行する。
【0123】化合物〔I−d〕の活性エステルとして
は、N−ヒドロキシコハク酸イミド、N−ヒドロキシフ
タル酸イミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールまた
はp−ニトロフェノールとのエステル等を好適に用いる
ことができる。
【0124】化合物〔I−d〕の酸ハライドとしては、
酸塩化物、酸臭化物等を好適に用いることができる。
【0125】また化合物〔I−d〕の活性アミドとして
は、イミダゾール等とのアミドを好適に用いることがで
きる。
【0126】本発明の目的化合物〔I〕は、上記の如く
して得られる化合物の環A上の置換基及び/または基R
1を目的とする他の置換基へ変換することによっても製
造することができる。このような置換基の変換方法は、
目的とする置換基の種類に応じて適宜選択すればよい
が、例えば次の(a法)〜(l法)の如く実施すること
ができる。
【0127】(a法):一般式〔I〕において基R1
遊離カルボキシル基を含有する置換基(例えば、カルボ
キシ低級アルキル基、カルボキシル基置換フェニル基
等)である目的化合物〔I〕は、基R1がエステル化さ
れたカルボキシル基を含有する置換基である対応化合物
〔I〕を常法により脱エステル化(例えば、エステル残
基の種類に応じて水酸化ナトリウム等の塩基による加水
分解、トリフルオロ酢酸、塩化水素、臭化水素等による
酸処理、水素雰囲気下、パラジウム(黒)、パラジウム
炭素等を用いた還元等)することにより製することがで
きる。本脱エステル反応のうち、塩基による加水分解反
応は、例えば、5〜70℃、酸処理は、5〜80℃、還
元は、10〜40℃で実施することができる。
【0128】(b法):一般式〔I〕において基R1
カルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモイル基及び低
級アルキル基置換ピリジル低級アルキルカルバモイル基
から選ばれる基で置換された低級アルコキシ基またはモ
ルホリノカルボニル基で置換された低級アルコキシ基で
ある目的化合物〔I〕は、基R1がカルボキシル基置換
低級アルキル基である対応化合物〔I〕と一般式:
【0129】
【化31】
【0130】(式中、Ra及びRbは一方が水素原子
で、他方がアミノ基の保護基または低級アルキル基置換
ピリジル低級アルキル基であるか、Ra及びRbが、同
一または異なって、低級アルキル基であるか、或いは両
者が互いに末端で結合して隣接する窒素原子と共にモル
ホリノ基を形成していることを表す。)で示されるアミ
ン化合物とを縮合剤の存在下反応させることにより製す
ることができる。縮合剤としては、カルボン酸とアミン
からアミド結合形成反応に通常用いられる、1,1−カ
ルボニルジイミダゾール、1,3−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド塩酸塩、クロロギ酸イソブチ
ル又はN−メチルモルホリン等を用いることができる。
本反応は、例えば、0〜50℃で実施することができ
る。また当該生成物の基RaまたはRbがアミノ基の保
護基である場合には、所望により、当該保護基を慣用の
方法により除去することができる。
【0131】(c法):一般式〔I〕において基R
1が、ハロゲン原子、ピリジル基もしくは低級アルケニ
ル基で置換されていてもよい低級アルキル基;低級アル
キル基で置換されていてもよいピリジル基;及び保護さ
れていてもよいアミノ基で置換されたフェニル基から選
ばれる基で置換されたカルボニルアミノ基低級アルキル
基である目的化合物〔I〕は、基R1がアミノ基置換低
級アルキル基である対応化合物〔I〕と一般式:
【0132】
【化32】
【0133】(式中、Rcは、ハロゲン原子、ピリジル
基もしくは低級アルケニル基で置換されていてもよい低
級アルキル基;低級アルキル基で置換されていてもよい
ピリジル基;または保護されていてもよいアミノ基で置
換されたフェニル基を表す。)で示される化合物または
その誘導体(酸ハライド、酸無水物、活性アミド、活性
エステル、混合酸無水物、エステル等)とを縮合剤の存
在下または非存在下反応させることにより製することが
できる。縮合剤としては、カルボン酸とアミンからアミ
ド結合形成反応に通常用いられる、1,1−カルボニル
ジイミダゾール、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド塩酸塩、クロロギ酸イソブチル又は
N−メチルモルホリン等を用いることができる。本反応
は、例えば、−20〜50℃で実施することができる。
また当該生成物の基Rcが保護されたアミノ基を含んだ
基である場合には、所望により、当該保護基を慣用の方
法により除去することができる。
【0134】(d法):一般式〔I〕において環A上の
置換基が水酸基である目的化合物〔I〕は、環A上の置
換基が保護された水酸基である対応化合物〔I〕から当
該保護基を除去することにより製することができる。当
該保護基の除去は、保護基の種類に応じて酸処理、塩基
処理、接触還元等の常法によって実施することができ
る。本反応は、例えば、0〜80℃、とりわけ、5〜5
0℃で好適に進行する。基R1がアミノ基または低級ア
ルキルアミノ基或いはアミノ基または低級アルキルアミ
ノ基を含む置換基である場合は、当該アミノ基に保護基
(例えば、tert−ブトキシカルボニル基の如き低級
アルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基
等の如きアリール低級アルコキシカルボニル基、ホルミ
ル、アセチル基、プロピオニル基等の如き低級アルカノ
イル基等)を導入してから本反応を実施するのが望まし
い。
【0135】(e法):一般式〔I−g〕
【0136】
【化33】
【0137】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される目的化合物のうち、n=1の化合物
は、一般式〔I−h〕
【0138】
【化34】
【0139】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物またはその塩と、一般式〔VI
−a〕
【0140】
【化35】
【0141】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物またはその誘導体と反応させる
ことにより、製造することができる。
【0142】また、化合物〔I−g〕のうち、n=0の
化合物は、化合物〔I−h〕またはその塩と、一般式
〔VI−b〕
【0143】
【化36】
【0144】(式中、Zは脱離基を表し、他の記号は前
記と同一意味を有する。)で示される化合物を反応させ
ることにより製造することができる。
【0145】化合物〔VI−b〕における脱離基(Z)
としては、水酸基、トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ基、p−トシルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基
あるいは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン
原子等が挙げられる。
【0146】化合物〔I−h〕と化合物〔VI−a〕と
の反応は、カルボン酸とアルコールからエステルを製す
るのに通常用いられる縮合剤(例えば、1,3−ジシク
ロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、ジエチ
ルリン酸シアニド、ジフェニルリン酸アジド等)の存在
下に実施することができる。化合物〔VI−a〕の誘導
体(例えば、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル、
N−ヒドロキシフタルイミドエステル、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾールエステル等の活性エステル、酸塩化
物、酸臭化物等の酸ハライド)と化合物〔I−h〕との
反応は、脱酸剤(例えば、水酸化ナトリウム等の水酸化
アルカリ金属、炭酸水素ナトリウム等の炭酸水素アルカ
リ金属、炭酸ナトリウム等の炭酸アルカリ金属、トリエ
チルアミン、ピリジン等の有機塩基の存在下に実施する
ことができ、所望により、4−ジメチルアミノピリジン
等を触媒量加えてもよい。本反応は、例えば、0〜80
℃、とりわけ、5〜60℃で好適に進行する。
【0147】また、化合物〔I−h〕と化合物〔VI−
b〕との反応は、脱離基Zが水酸基である場合、例え
ば、光延等の方法(シンセシス(Synthesi
s),第1〜28頁,1981年)に準じて行うことが
できる。具体的には、ジエチルアゾジカルボキシレート
及びトリフェニルホスフィンの存在下、化合物〔I−
h〕と化合物〔VII−b〕をテトラヒドロフラン、ジ
オキサン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、クロロ
ホルム、塩化メチレン、ベンゼン、トルエン、ジメトキ
シエタン等の溶媒中反応させることにより製することが
できる。本反応は、例えば、0〜60℃、とりわけ、5
〜40℃で好適に進行する。
【0148】さらに、化合物〔I−h〕と化合物〔VI
−b〕との反応は、化合物〔VI−b〕の脱離基が、ト
リフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トシルオキ
シ基、メタンスルホニルオキシ基、或いは塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子である場合には、
塩基の存在下に実施することができる。本反応は、上記
塩基と銅触媒の存在下或いは非存在下で実施することも
可能である。塩基としては、例えば、水素化ナトリウム
等の如き水素化アルカリ金属、ナトリウムアミド等の如
きアルカリ金属アミド、ナトリウムメトキシド、カリウ
ムtert−ブトキシド等の如きアルカリ金属アルコキ
シド、水酸化ナトリウム等の如き水酸化アルカリ金属、
炭酸ナトリウム等の如き炭酸アルカリ金属等の無機塩基
や、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、ピリジ
ン等の有機塩基を挙げることができる。また、塩基の使
用量としては、化合物〔I−h〕に対して、通常1〜5
当量、好ましくは、1〜2当量用いることができるが、
基R1がモノ置換されていてもよいアミノ基或いはモノ
置換されていてもよいアミノ基を含む置換基である場合
は、当該アミノ基に保護基(例えば、tert−ブトキ
シカルボニル基の如き低級アルコキシカルボニル基、ベ
ンジルオキシカルボニル基等の如きアリール低級アルコ
キシカルボニル基、ホルミル、アセチル基、プロピオニ
ル基等の如き低級アルカノイル基等)を導入してから本
反応を実施するのが望ましい。
【0149】銅触媒としては、ヨウ化銅(I)、臭化銅
(I)、銅粉(0)、酸化銅(I)、臭化銅(II)等
が挙げられる。本反応は、例えば、10〜160℃、と
りわけ、20〜120℃で好適に進行する。
【0150】(f法):一般式〔I〕において基R1
アミノ基を含有する置換基(例えば、アミノ低級アルキ
ル基等)である目的化合物〔I〕は、基R1が保護され
たアミノ基を含有する置換基である対応化合物〔I〕か
ら、アミノ基の保護基を除去することにより製すること
ができる。当該保護基または低級アルカノイル基の除去
は常法(例えば、酸処理、塩基処理、接触還元等)によ
って実施することができる。本反応のうち、酸処理によ
る反応は、例えば、5〜120℃、塩基処理による反応
は、5〜40℃、接触還元による反応は、10〜40℃
で実施することができる。
【0151】(g法):一般式〔I〕において基R1
テトラゾリル基である目的化合物〔I〕は、基R1がシ
アノ基である対応化合物〔I〕と例えば、アジ化ナトリ
ウム、アジ化トリブチルスズ等のアジ化金属を反応させ
ることにより製造することができる。本反応は、例え
ば、30〜120℃、とりわけ、50〜100℃で好適
に進行する。
【0152】(h法):一般式〔I〕において基R1
アミノメチル基である目的化合物〔I〕は、基R1がシ
アノ基である対応化合物〔I〕と例えば、適当な触媒及
び酸の存在下、溶媒中で水素添加することにより製造す
ることができる。触媒としては、パラジウム、ニッケル
等、酸としては、塩化水素、酢酸アンモニウム等が挙げ
られる。本反応は、例えば、30〜120℃、とりわ
け、50〜100℃で好適に進行する。
【0153】(i法):一般式〔I〕において基R1
ヨウ素である目的化合物〔I〕は、基R1が塩素もしく
は臭素である対応化合物〔I〕と例えば、ヨウ化ナトリ
ウム等をハロゲン交換反応させることにより製造するこ
とができる。本反応は、例えば、40〜100℃で好適
に進行する。
【0154】(j法):一般式〔I〕において環Aの置
換基がピリジル低級アルケニル基である目的化合物
〔I〕は、まず、環Aの置換基が水酸基である対応化合
物〔I〕と例えば、トリフルオロメタンスルホン酸無水
物、トリフルオロメタンスルホン酸クロリド等を塩基の
存在下、反応してトリフレート体とし、次いで、該トリ
フレート体とピリジル低級アルケニル化合物とを塩基及
び触媒の存在下、反応することにより製造することがで
きる。トリフレート体生成反応における塩基としては、
例えば、ピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモル
ホリン等が好ましい。該反応は、例えば、−20〜20
℃で好適に進行する。また、トリフレート体とピリジル
低級アルケニル化合物との反応における塩基としては、
例えば、トリエチルアミン、炭酸カリウム、酢酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム等が好ましい。触媒として
は、酢酸パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム等が好ましい。なお、本反応は、添加
物を添加してもよく、該添加物としては、1,1'−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、トリオルソホ
スフィン、トリフェニルホスフィン等が挙げられる。本
反応は、例えば、60〜150℃で好適に進行する。
【0155】(k法):一般式〔I〕において環Aの置
換基がピリジル低級アルキル基である目的化合物〔I〕
は、環Aの置換基がピリジル低級アルケニル基である対
応化合物〔I〕を触媒の存在下、水素添加することによ
り製造することができる。触媒としては、例えば、パラ
ジウム−炭素、パラジウム(黒)等が好ましい。本反応
は、例えば、5〜50℃で好適に進行する。
【0156】(l法):一般式〔I〕において基R1
オキソ基で置換された複素環式基を含有する基(例え
ば、N−オキソピリジル基等)である目的化合物〔I〕
は、基R1が複素環式基を含有する基である対応化合物
〔I〕を酸化剤(例えば、3−クロロ安息香酸、過酸化
水素、過酢酸等)で処理することにより製造することが
できる。本反応は、例えば、5〜50℃で好適に進行す
る。
【0157】上記(a法)〜(l法)に記載の反応に用
いる溶媒は、反応を阻害しない溶媒であれば、特に限定
されず、例えばジオキサン、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムア
ミド、ヘキサメチルホスホラミド、ベンゼン、テトラヒ
ドロフラン、トルエン、酢酸エチル、低級アルコール、
塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,3−ジ
メチル−2−イミダゾリジノン、酢酸、ジエチルエーテ
ル、ジメトキシエタン、ジメチルスルホキシド、水また
はそれらの混合溶媒を適宜選択して用いることができ
る。
【0158】前記本発明に係る目的化合物〔I〕の製造
に際しては、化合物〔I−d〕、〔I−h〕、〔I
I〕、〔III〕、〔IV〕、〔VII−a〕及び〔V
II−b〕は塩の形でも使用することができ、このよう
な塩としては、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウ
ムの如きアルカリ金属塩、ピリジン、トリエチルアミ
ン、N−メチルモルホリン等の有機塩基との塩、塩化水
素、臭化水素、硫酸等の無機酸との塩、酢酸、ギ酸、シ
ュウ酸、クエン酸、マロン酸等の有機酸との塩等が挙げ
られる。
【0159】原料化合物〔II〕は、例えば、一般式
〔i〕
【0160】
【化37】
【0161】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるイソクマリン化合物とアンモニアとを
慣用の方法で反応することにより製することができる。
【0162】また、原料化合物〔II〕のうち、一般式
〔II−a〕
【0163】
【化38】
【0164】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるイソキノリノン化合物は、一般式〔I
I−b〕
【0165】
【化39】
【0166】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるイソキノリノン化合物と化合物〔VI
I−a〕または化合物〔VII−b〕とを上記(e法)
と同様に反応することにより製することができる。な
お、化合物〔II−b〕は、対応する環A上の水酸基を
保護基した化合物から、慣用の方法で保護基を除去する
ことにより製することができる。
【0167】なお、イソクマリン化合物〔i〕は、WO
98/38168号記載の方法に準じて製することがで
きる。
【0168】なお、本発明において、アルキル基とは、
炭素数1〜16のアルキル基を表わし、このうち、とり
わけ炭素数1〜8の直鎖状又は分岐鎖状のものが好まし
い。低級アルキル基、低級アルコキシ基及び低級アルキ
レン基とは、炭素数1〜6のアルキル基、アルコキシ基
及びアルキレン基を表わし、このうち、とりわけ炭素数
1〜4のものが好ましい。ハロゲン原子とは、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素等を表わす。また、低級アルケニル
基、低級アルキニル基及び低級アルコキシカルボニル基
とは、炭素数2〜7のアルケニル基、アルキニル基及び
アルコキシカルボニル基を表し、このうち、とりわけ炭
素数2〜5の直鎖状又は分岐鎖状のものが好ましい。低
級アルキレンジオキシ基、低級アルカノイル基とは、炭
素数1〜7のアルキレンジオキシ基及びアルカノイル基
を表し、このうち、とりわけ、炭素数1〜5の直鎖状ま
たは分岐鎖状のものが好ましい。更に、シクロ低級アル
キル基とは、炭素数3〜8のシクロアルキル基を表し、
このうち、とりわけ炭素数3〜6のものが好ましい。
【0169】
【実施例】上記例示の各方法で合成される本発明の目的
化合物〔I〕の具体例(実施例)を以下に示すが、これ
により本発明が限定されるものではない。
【0170】実施例1 7−ベンジルオキシ−1,2−ジヒドロ−3−メトキシ
カルボニル−1−オキソ−4−(3,4,5−トリメト
キシフェニル)イソキノリン1gに、クロロホルム4m
l及びオキシ塩化リン4mlを加え30分間加熱還流す
る。反応液を濃縮した後、残渣に酢酸エチル及びジエチ
ルエーテルを加え、ろ取することにより、7−ベンジル
オキシ−1−クロロ−3−メトキシカルボニル−4−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン7
50mgを得る。
【0171】m.p.:159−161℃ 実施例2〜3 対応原料化合物を実施例1と同様に処理することによ
り、下記第1表記載の化合物を得る。
【0172】
【表1】
【0173】実施例4 実施例1で得られた化合物500mg及びヨウ化ナトリ
ウム3gをアセトニトリル10mlに溶解し、4M塩化
水素−酢酸エチル溶液0.2mlを加え、13時間加熱
還流する。反応液に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及
びクロロホルムを加えて抽出し、抽出液を洗浄、乾燥
後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー(溶媒;クロロホルム:アセトン=50:1)で精製
することにより、7−ベンジルオキシ−1−ヨード−3
−メトキシカルボニル−4−(3,4,5−トリメトキ
シフェニル)イソキノリン264mgを得る。
【0174】m.p.:155−157℃ 実施例5 実施例2で得られた化合物を実施例4と同様に処理する
ことにより、1−ヨード−3−メトキシカルボニル−7
−(2−ピリジルメトキシ)−4−(3,4,5−トリ
メトキシフェニル)イソキノリンを得る。
【0175】m.p.:156−158℃ 実施例6 7−ベンジルオキシ−1,2−ジヒドロ−3−メトキシ
カルボニル−1−オキソ−4−(3,4,5−トリメト
キシフェニル)イソキノリン1.5gをクロロホルム−
トルエン(1:1)の混合溶媒60mlに溶解し、3−
ヨードプロピオン酸−tert−ブチルエステル4.1
6g及び炭酸銀3.6gを加え、遮光下、70℃で終夜
撹拌する。反応液から不溶物をろ去した後、ろ液を濃縮
する。残渣に酢酸エチル及び水を加えて抽出し、抽出液
を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィー(溶媒;クロロホルム:ヘキサン:酢酸
エチル=2:2:1)で精製することにより、7−ベン
ジルオキシ−1−〔2−(tert−ブトキシカルボニ
ル)エトキシ〕−3−メトキシカルボニル−4−(3,
4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン1.68
gを得る。
【0176】m.p.:119−121℃ 実施例7 (1)1,2−ジヒドロ−3−メトキシカルボニル−1
−オキソ−7−(2−ピリジルオキシ)−4−(3,
4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン220m
gと2−ヨードエチルメチルエーテル857mgとを実
施例6と同様に処理することにより、3−メトキシカル
ボニル−1−メトキシエトキシ−7−(2−ピリジルオ
キシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イ
ソキノリン152mgを得る。
【0177】(2)上記(1)で得られた化合物150
mgのクロロホルム5ml溶液に4M塩化水素−ジオキ
サン溶液0.36mlを加え、氷冷下5分間撹拌する。
反応液を濃縮し、残渣にメタノールおよびエーテルを加
えて結晶化する。結晶をろ取することにより、3−メト
キシカルボニル−1−メトキシエトキシ−7−(2−ピ
リジルオキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェ
ニル)イソキノリン・塩酸塩124mgを得る。
【0178】m.p.:179−181℃(分解) 実施例8〜22 対応原料化合物を実施例6、または実施例6及び実施例
7(2)と同様に処理することにより、下記第2表及び
第3表記載の化合物を得る。
【0179】
【表2】
【0180】
【表3】
【0181】実施例23 7−ベンジルオキシ−1,2−ジヒドロ−3−メトキシ
カルボニル−1−オキソ−4−(3,4,5−トリメト
キシフェニル)イソキノリン290mg、3,5-ジメ
トキシベンジルアルコール159mg及びトリフェニル
ホスフィン496mgをテトラヒドロフラン40mlに
溶解した後、アゾジカルボン酸ジエチル298μlを加
えて、室温で10分間撹拌する。反応液から溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロ
ロホルム:ヘキサン:酢酸エチル=5:5:1)で精製
することにより、7−ベンジルオキシ−1−(3,5−
ジメトキシベンジルオキシ)−3−メトキシカルボニル
−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノ
リン44mgを得る。 m.p.:165−168℃ 実施例24〜31 対応原料化合物を実施例23、または実施例23及び実
施例2(2)と同様に処理することにより、下記第4表
記載の化合物を得る。
【0182】
【表4】
【0183】実施例32 (1)7−ベンジルオキシ−1−クロロ−3−メトキシ
カルボニル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)イソキノリン150mg及び2−(ジメチルアミ
ノ)エタノール29.8mgをジメチルホルムアミド6
mlに溶解し、水素化ナトリウム12.8mgを加え、
室温で3時間撹拌する。さらに反応液に2−(ジメチル
アミノ)エタノール59.6mg及び水素化ナトリウム
25.6mgを加え、室温で3時間撹拌後、トリエチル
アミン塩酸塩334mg、メタノール3ml及びトリメ
チルシリルジアゾメタン(2Mヘキサン溶液)2.04
mlを加え、室温で1時間撹拌する。反応液に酢酸エチ
ル及び水を加えて抽出し、抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒
を留去する。残渣をNH−シリカゲルクロマトグラフィ
ー(溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製する
ことにより、7−ベンジルオキシ−1−〔2−(ジメチ
ルアミノ)エトキシ〕−3−メトキシカルボニル−4−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリンを
得る。
【0184】(2)上記(1)で得られた化合物のクロ
ロホルム2ml溶液に4M塩化水素−酢酸エチル溶液2
28μlを加え、室温で5分間撹拌する。反応液を濃縮
し、残渣にジエチルエーテルを加え、ろ取することによ
り、7−ベンジルオキシ−1−〔2−(ジメチルアミ
ノ)エトキシ〕−3−メトキシカルボニル−4−(3,
4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン・塩酸塩
41.7mgを得る。
【0185】m.p.:221−224℃(分解) 実施例33〜46 対応原料化合物を実施例32(1)、または実施例32
(1)及び(2)と同様に処理することにより、下記第
5表及び第6表記載の化合物を得る。
【0186】
【表5】
【0187】
【表6】
【0188】実施例47 α−トルエンチオール120μlをジメチルホルムアミ
ド5mlに溶解し、水素化ナトリウム40mgを加え、
室温で30分間撹拌する。反応液に、7−ベンジルオキ
シ−1−クロロ−3−メトキシカルボニル−4−(3,
4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン250m
gのジメチルホルムアミド5ml溶液を加え、室温で1
時間撹拌する。反応液に、水を加え酢酸エチルで抽出
し、抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去する。残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チル=3:1)で精製することにより、7−ベンジルオ
キシ−1−ベンジルチオ−3−メトキシカルボニル−4
−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン
233mgを得る。
【0189】m.p.:143−145℃ 実施例48 チオフェノールと7−ベンジルオキシ−1−クロロ−3
−メトキシカルボニル−4−(3,4,5−トリメトキ
シフェニル)イソキノリンとを実施例47と同様に処理
することにより、7−ベンジルオキシ−3−メトキシカ
ルボニル−1−フェニルチオ−4−(3,4,5−トリ
メトキシフェニル)イソキノリンを得る。
【0190】m.p.:134−136℃ 実施例49 (1)1−クロロ−3−メトキシカルボニル−7−(2
−ピリジルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキ
シフェニル)イソキノリン150mgと3,5−ジメト
キシアニリン348mgを130℃で2時間撹拌する。
反応液を室温まで冷却した後、酢酸エチルを加えて、洗
浄、乾燥後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
で精製することにより、1−(3,5−ジメトキシフェ
ニルアミノ)−3−メトキシカルボニル−7−(2−ピ
リジルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)イソキノリン111mgを得る。
【0191】m.p.:164−166℃ (2)上記(1)で得られた化合物100mgの塩化メ
チレン1.5ml溶液に、氷冷下、4M塩化水素−酢酸
エチル溶液120μlを加える。析出した結晶を酢酸エ
チルで洗浄することにより、1−(3,5−ジメトキシ
フェニルアミノ)−3−メトキシカルボニル−7−(2
−ピリジルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキ
シフェニル)イソキノリン・2塩酸塩100mgを得
る。
【0192】m.p.:172−176℃ 実施例50〜57 対応原料化合物を実施例49(1)、または実施例49
(1)及び(2)と同様に処理することにより、下記第
7表及び第8表記載の化合物を得る。
【0193】
【表7】
【0194】
【表8】
【0195】実施例58 (1)7−ベンジルオキシ−1−クロロ−3−メトキシ
カルボニル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)イソキノリン1gのジメチルホルムアミド10ml
溶液に、ジエチル−3−ピリジルボラン343mg、酢
酸パラジウム45mg、トリ−ortho−トルイルホ
スフィン122mg及び3M炭酸ナトリウム水溶液1m
lを加え、アルゴン雰囲気下、90℃で1時間撹拌す
る。反応液を室温まで冷却し、不溶物をろ去後、ろ液に
酢酸エチル及び水を加え抽出する。抽出液を洗浄、乾燥
後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー(溶媒;クロロホルム:ヘキサン:酢酸エチル=5:
5:2からクロロホルム:アセトン=10:1)で精製
することにより、粉末状の(a)7−ベンジルオキシ−
1−エチル−3−メトキシカルボニル−4−(3,4,
5−トリメトキシフェニル)イソキノリン86mg及び
粉末状の(b)7−ベンジルオキシ−3−メトキシカル
ボニル−1−(3−ピリジル)−4−(3,4,5−ト
リメトキシフェニル)イソキノリン959mgを得る。
【0196】(2)上記(1)で得られた化合物(b)
70mgのクロロホルム1ml溶液に、4M塩化水素−
ジオキサン溶液32.6μlを加え、室温で5分間撹拌
する。反応液を濃縮し、残渣にアセトンを加え、ろ取す
ることにより、7−ベンジルオキシ−3−メトキシカル
ボニル−1−(3−ピリジル)−4−(3,4,5−ト
リメトキシフェニル)イソキノリン・塩酸塩56mgを
得る。
【0197】m.p.:188−192℃(分解) 実施例59〜67 対応原料化合物を実施例58(1)、または実施例58
(1)及び(2)と同様に処理することにより、下記第
9表及び第10表記載の化合物を得る。
【0198】
【表9】
【0199】
【表10】
【0200】実施例68 7−ベンジルオキシ−1−クロロ−3−メトキシカルボ
ニル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソ
キノリン20gのジメチルホルムアミド200ml溶液
に、トルエンスルホン酸ナトリウム15.5g及びシア
ン化カリウム17gを加え、140℃で9時間撹拌す
る。反応液を室温まで冷却後、ヨードメタン22ml及
び炭酸カリウム9gを加え、終夜撹拌する。反応液から
溶媒を留去後、水、酢酸エチル及びヘキサンを加え抽出
し、抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去する。残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム:酢
酸エチル=50:1)で精製することにより、7−ベン
ジルオキシ−1−シアノ−3−メトキシカルボニル−4
−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン
17.8gを得る。
【0201】m.p.:186−187℃ 実施例69 1−クロロ−3−メトキシカルボニル−7−(2−ピリ
ジルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェ
ニル)イソキノリンとシアン化カリウムとを実施例68
と同様に処理することにより、1−シアノ−3−メトキ
シカルボニル−7−(2−ピリジルメトキシ)−4−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリンを
得る。
【0202】m.p.:214−215℃ 実施例70 (1)実施例4で得られた化合物250mg、1−アミ
ノ−4−メチルピペラジン147μl、酢酸パラジウム
30mg、炭酸セシウム627mg及び1,1'−ビス
(ジフェニルホスフィノ)フェロセン69mgをトルエ
ン2.5mlに溶解し、100℃で2時間撹拌する。反
応液をろ過し、不溶物を除去後、溶媒を留去し、残渣を
NH−シリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホ
ルム)で精製することにより、7−ベンジルオキシ−3
−メトキシカルボニル−1−(4−メチルピペラジン−
1−イルアミノ)−4−(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)イソキノリン120mgを得る。
【0203】(2)上記(1)で得られた化合物120
mgの酢酸エチル2ml溶液に、4M塩化水素−酢酸エ
チル溶液52μlを加え、室温で5分間撹拌する。反応
液を濃縮し、残渣にジエチルエーテルを加え、ろ取する
ことにより、7−ベンジルオキシ−3−メトキシカルボ
ニル−1−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)
−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノ
リン・塩酸塩95mgを得る。
【0204】m.p.:160−162℃(分解) 実施例71 1−ヨード−3−メトキシカルボニル−7−(2−ピリ
ジルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェ
ニル)イソキノリンとモルホリノアミンとを実施例70
(1)及び(2)と同様に処理することにより、3−メ
トキシカルボニル−1−モルホリノアミノ−7−(2−
ピリジルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシ
フェニル)イソキノリンを得る。
【0205】m.p.:234−237℃(分解) 実施例72 (1)実施例5で得られた化合物178mg、2−ヒド
ロキシピリジン57mg、炭酸カリウム84mg、ヨウ
化銅116mgをジメチルホルムアミド4mlに溶解
し、120℃で1時間撹拌する。反応液に飽和アンモニ
ア水溶液および酢酸エチルを加え抽出し、抽出液を洗
浄、乾燥後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(溶媒;クロロホルム:アセトン=50:
1)で精製することにより、3−メトキシカルボニル−
1−(2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル)−7−
(2−ピリジルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメ
トキシフェニル)イソキノリン178mgを得る。
【0206】(2)上記(1)で得られた化合物178
mgを実施例70(2)と同様に処理することにより、
3−メトキシカルボニル−1−(2−オキソ−2H−ピ
リジン−1−イル)−7−(2−ピリジルメトキシ)−
4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリ
ン・2塩酸塩116mgを得る。
【0207】m.p.:190−194℃(分解) 実施例73 7−ベンジルオキシ−1−クロロ−3−メトキシカルボ
ニル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソ
キノリン50mgのイソプロパノール5ml溶液に、4
−ヒドロキシピペリジン100mgを加え、2時間加熱
還流する。反応液から溶媒を留去後、水及びクロロホル
ムを加え抽出し、抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去す
る。残渣をNH−シリカゲルクロマトグラフィー(溶
媒;ヘキサン:クロロホルム=1:1)で精製すること
により、無色油状の7−ベンジルオキシ−1−(4−ヒ
ドロキシピペリジン−1−イル)−3−メトキシカルボ
ニル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソ
キノリン35mgを得る。
【0208】実施例74〜92 7−ベンジルオキシ−1−クロロ−3−メトキシカルボ
ニル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソ
キノリンと対応原料化合物とを実施例73と同様に処理
することにより、下記第11〜13表記載の化合物を得
る。
【0209】
【表11】
【0210】
【表12】
【0211】
【表13】
【0212】実施例93 7−ベンジルオキシ−1−クロロ−3−メトキシカルボ
ニル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソ
キノリン100mg、2−アミノエチルメチルエーテル
2ml及び酸化銅(I)50mgを3時間加熱還流す
る。反応液を水にあけ、酢酸エチルを加え抽出し、抽出
液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム:酢酸エチル
=19:1)で精製することにより、無色油状の7−ベ
ンジルオキシ−3−メトキシカルボニル−1−(2−メ
トキシエチルアミノ)−4−(3,4,5−トリメトキ
シフェニル)イソキノリン50mgを得る。
【0213】m.p.:200−202℃(分解) 実施例94〜101 7−ベンジルオキシ−1−クロロ−3−メトキシカルボ
ニル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソ
キノリンと対応原料化合物とを実施例93と同様に処理
することにより、下記第14表記載の化合物を得る。
【0214】
【表14】
【0215】実施例102 (1)7−ベンジルオキシ−1−クロロ−3−メトキシ
カルボニル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)イソキノリン300mg、tert−ブトキシカル
ボニルヒドラジン201mg、酢酸パラジウム27m
g、炭酸セシウム594mg及び1,1'−ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)フェロセン65mgをトルエン3m
lに溶解し、100℃で30分間撹拌する。反応液をろ
過し、不溶物を除去後、溶媒を留去し、残渣をNH−シ
リカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チル=1:1)で精製することにより、7−ベンジルオ
キシ−1−(N'−tert−ブトキシカルボニルヒド
ラジノ)−3−メトキシカルボニル−4−(3,4,5
−トリメトキシフェニル)イソキノリン189mgを得
る。
【0216】(2)上記(1)で得られた化合物189
mgの酢酸エチル2ml溶液に、4M塩化水素−酢酸エ
チル溶液80μlを加え、室温で5分間撹拌する。反応
液を濃縮し、残渣にジエチルエーテルを加え、ろ取する
ことにより、7−ベンジルオキシ−1−(N'−ter
t−ブトキシカルボニルヒドラジノ)−3−メトキシカ
ルボニル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)
イソキノリン・塩酸塩157mgを得る。
【0217】m.p.:190−193℃(分解) 実施例103 実施例6で得られた化合物1.6gをクロロホルム15
mlに溶解し、4M塩化水素−ジオキサン溶液10ml
を加えて、室温で4時間撹拌する。反応液に飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加え、アルカリ性にした後、酢酸
エチルを加え、水層と有機層に分ける。該有機層に飽和
炭酸ナトリウム水溶液を加えて洗浄し、当該水層を先に
得られた水層と合する。該水層に、クエン酸水溶液を加
えて酸性とした後、酢酸エチルを加え抽出する。抽出液
を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残渣にジエチルエーテ
ル及びヘキサンを加え、ろ取することにより、7−ベン
ジルオキシ−1−(2−カルボキシエトキシ)−3−メ
トキシカルボニル−4−(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)イソキノリン740mgを得る。
【0218】m.p.:133−134℃ 実施例104 実施例31で得られた化合物を実施例103と同様に処
理することにより、粉末状の1−(2−カルボキシエト
キシ)−3−メトキシカルボニル−7−(2−ピリジル
メトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)イソキノリンを得る。
【0219】実施例105 実施例103で得られた化合物100mgのジメチルホ
ルムアミド1ml溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール・1水和物31mg及び1−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩38
mgを加え、15分間撹拌する。モルホリン17μlを
加え、30分間撹拌した後、酢酸エチル及び飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加えて抽出する。抽出液を洗浄、
乾燥後、溶媒を留去し、残渣にジイソプロピルエーテル
及びヘキサンを加え、ろ取することにより、7−ベンジ
ルオキシ−1−{〔2−(4−モルホリノ)カルボニ
ル〕エトキシ}−3−メトキシカルボニル−4−(3,
4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン85mg
を得る。
【0220】m.p.:179−181℃ 実施例106〜109 対応原料化合物を実施例105と同様に処理することに
より、下記第15表記載の化合物を得る。
【0221】
【表15】
【0222】実施例110 実施例58(1)で得られた化合物(b)889mgの
テトラヒドロフラン−メタノール(1:1)混合溶液2
0mlに10%パラジウム−炭素60mgを加え、水素
雰囲気下(1気圧)、室温で3時間撹拌する。パラジウ
ム−炭素をろ去した後、ろ液を濃縮し、残渣にジイソプ
ロピルエーテルを加え、ろ取することにより、7−ヒド
ロキシ−3−メトキシカルボニル−1−(3−ピリジ
ル)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソ
キノリン666mgを得る。
【0223】m.p.:201−203℃ 実施例111〜114 対応原料化合物を実施例110と同様に処理することに
より、下記第16表記載の化合物を得る。
【0224】
【表16】
【0225】実施例115 実施例110で得られた化合物150mg、ピラジンメ
タノール56mg及びトリフェニルホスフィン133m
gをテトラヒドロフラン2mlに溶解した後、アゾジカ
ルボン酸ジエチル80μlを加えて、室温で10分間撹
拌する。反応液から溶媒を留去し、残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム:アセトン=
2:3)で精製することにより、3−メトキシカルボニ
ル−7−ピラジニルメトキシ1−(3−ピリジル)−4
−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン
を得る。
【0226】(2)上記(1)で得られた化合物を塩化
メチレン1mlに溶解し、4M塩化水素−ジオキサン溶
液75μlを加えて撹拌した後、溶媒を留去する。残渣
にアセトンを加え、ろ取することにより、3−メトキシ
カルボニル−7−ピラジニルメトキシ1−(3−ピリジ
ル)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソ
キノリン・塩酸塩88mgを得る。
【0227】m.p.:179−188℃(分解) 実施例116〜129 対応原料化合物を実施例115(1)および(2)と同
様に処理することにより、下記第17表及び第18表記
載の化合物を得る。
【0228】
【表17】
【0229】
【表18】
【0230】実施例130 (1)実施例111で得られた化合物132mgのジメ
チルホルムアミド溶液10mlに、炭酸カリウム110
mg及び2−ピコリルクロリド・塩酸塩66mgを加え
て、60℃で3時間撹拌する。反応液に水及び酢酸エチ
ルを加え抽出し、抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去す
る。残渣をNH−シリカゲルクロマトグラフィー(溶
媒;クロロホルム)で精製することにより、1−(4−
ヒドロキシピペリジン−1−イル)−3−メトキシカル
ボニル−7−(2−ピリジルメトキシ)−4−(3,
4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリンを得る。
【0231】(2)上記(1)で得られた化合物をメタ
ノール5mlに溶解し、10%塩化水素−メタノール溶
液1mlを加えて撹拌した後、溶媒を留去する。残渣に
ジエチルエーテルを加えてろ取することにより、1−
(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−3−メトキ
シカルボニル−7−(2−ピリジルメトキシ)−4−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン・
2塩酸塩73mgを得る。
【0232】実施例131〜132 対応原料化合物を実施例130(1)、または実施例1
30(1)及び(2)と同様に処理することにより、下
記第19表記載の化合物を得る。
【0233】
【表19】
【0234】実施例133 (1)実施例68で得られた化合物18gのテトラヒド
ロフラン−メタノール(1:1)混合溶液300ml
に、10%パラジウム−炭素18gを加え、水素雰囲気
下(3.5気圧)、室温で1時間撹拌した後、4M塩化
水素−ジオキサン16.2mlを加え、室温で7時間撹
拌する。パラジウム−炭素をろ去した後、ろ液を濃縮す
ることにより、1−アミノメチル−7−ヒドロキシ−3
−メトキシカルボニル−4−(3,4,5−トリメトキ
シフェニル)イソキノリンを得る。
【0235】(2)上記(1)で得られた化合物の塩化
メチレン−ジメチルホルムアミド(5:1)混合溶液2
40mlに、トリエチルアミン15.7ml及びジ−t
ert−ブチル−ジカルボナート10.6gを氷冷下加
えて、室温で終夜撹拌する。反応液から溶媒を留去した
後、残渣に10%クエン酸水溶液及び酢酸エチルを加え
抽出する。抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去する。残
渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホル
ム:酢酸エチル=8:1)で精製することにより、油状
の1−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)
−7−ヒドロキシ−3−メトキシカルボニル−4−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリンを
得る。
【0236】(3)上記(2)で得られた化合物を実施
例133(1)と同様に処理することにより、1−(t
ert−ブトキシカルボニルアミノメチル)−3−メト
キシカルボニル−7−(2−ピリジルメトキシ)−4−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン
9.0gを得る。
【0237】m.p.:176−177℃ 実施例134 実施例133(3)で得られた化合物8.7gのジオキ
サン溶液100mlに、氷冷下、4M塩化水素−ジオキ
サン200mlを加え、10分間撹拌し、次いで室温で
1時間撹拌する。反応液にジエチルエーテル600ml
を加え、析出した結晶をろ取することにより、1−アミ
ノメチル−3−メトキシカルボニル−7−(2−ピリジ
ルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)イソキノリン・3塩酸塩8.0gを得る。
【0238】m.p.:222−224℃(分解) 実施例135〜136 対応原料化合物を実施例134と同様に処理することに
より、下記第20表記載の化合物を得る。
【0239】
【表20】
【0240】実施例137 (1)実施例134で得られた化合物500mgのジメ
チルホルムアミド溶液10mlに、3−ピリジルカルボ
ン酸154mg、ジイソプロピルエチルアミン582μ
l及び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチ
ルカルボジイミド・塩酸塩240mgを加え、室温で3
時間撹拌する。析出した結晶をろ取し、該結晶をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム:メタノ
ール=10:1)で精製することにより、3−メトキシ
カルボニル−1−(3−ピリジルカルボニルアミノメチ
ル)−7−(2−ピリジルメトキシ)−4−(3,4,
5−トリメトキシフェニル)イソキノリン345mgを
得る。
【0241】m.p.:233−234℃ (2)上記(1)で得られた化合物86mgを実施例1
15(2)と同様に処理することにより、3−メトキシ
カルボニル−1−(3−ピリジルカルボニルアミノメチ
ル)−7−(2−ピリジルメトキシ)−4−(3,4,
5−トリメトキシフェニル)イソキノリン・3塩酸塩9
2mgを得る。
【0242】m.p.:155−158℃(分解) 実施例138〜149 対応原料化合物を実施例137(1)、または実施例1
37(1)及び(2)と同様に処理することにより、下
記第21表及び第22表記載の化合物を得る。
【0243】
【表21】
【0244】
【表22】
【0245】実施例150 実施例68で得られた化合物150mgのジメチルホル
ムアミド3ml溶液に、塩化アンモニウム83mg及び
アジ化ナトリウム101mgを加え、70℃で2日間撹
拌する。室温まで冷却した後、酢酸エチル及び水を加え
て抽出する。抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残
渣にジエチルエーテル及び酢酸エチルを加え、ろ取する
ことにより、7−ベンジルオキシ−3−メトキシカルボ
ニル−1−(5−テトラゾリル)−4−(3,4,5−
トリメトキシフェニル)イソキノリン105mgを得
る。
【0246】m.p.:230−237℃(分解) 実施例151 実施例1で得られた化合物200mg、3−メトキシプ
ロピルアミン200mg及び炭酸カリウム60mgのイ
ソプロピルアルコール溶液2mlを20時間、加熱還流
する。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルを加え抽出し、抽
出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=
1:4)で精製することにより、(a)7−ベンジルオ
キシ−1−クロロ−3−イソプロポキシカルボニル−4
−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン
115mg及び(b)7−ベンジルオキシ−3−イソプ
ロポキシカルボニル−1−(3−メトキシプロピルアミ
ノ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソ
キノリン46mgを得る。
【0247】(a)m.p.:159−161℃ (b)m.p.:145−147℃ 実施例152 (1)実施例1で得られた化合物116mg及び水酸化
カリウム52mgの水−メタノール混合溶液(1:9)
10mlを3時間、加熱還流する。反応液に水を加え、
塩酸で反応液をpH2〜3に調整した後、酢酸エチルを
加え抽出する。抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去する
ことにより、7−ベンジルオキシ−1−クロロ−4−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン−
3−カルボン酸102mgを得る。
【0248】m.p.:153−155℃ (2)上記(1)で得られた化合物70mg、2−アミ
ノエタノール1ml及び炭酸カリウム30mgの2−メ
トキシエタノール1ml溶液を130℃で20時間撹拌
する。反応液を水に注ぎ、クエン酸水溶液で中和した
後、酢酸エチルを加え抽出する。抽出液を洗浄、乾燥
後、溶媒を留去することにより、7−ベンジルオキシ−
1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3,4,
5−トリメトキシフェニル)イソキノリン−3−カルボ
ン酸を得る。
【0249】(3)上記(2)で得られた化合物のメタ
ノール−濃硫酸混合溶液(10:1)33mlを20時
間、加熱還流する。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルを加
え抽出し、抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去する。残
渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホル
ム:メタノール=20:1)で精製することにことによ
り、7−ベンジルオキシ−1−(2−ヒドロキシエチル
アミノ)−3−メトキシカルボニル−4−(3,4,5
−トリメトキシフェニル)イソキノリン19.3mgを
得る。
【0250】m.p.:143−146℃ 実施例153〜154 実施例152(1)で得られた化合物と対応原料化合物
とを実施例152(2)及び(3)と同様に処理するこ
とにより、下記第23表記載の化合物を得る。
【0251】
【表23】
【0252】実施例155 実施例1で得られた化合物200mg、2−(メチルア
ミノ)エタノール200mg及び炭酸カリウム69mg
のイソプロピルアルコール溶液2mlを18時間、加熱
還流する。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、
酢酸エチルを加え抽出し、抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒
を留去する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶
媒;クロロホルム:メタノール=50:1)で精製する
ことにより、粉末状の(a)7−ベンジルオキシ−1−
クロロ−3−〔N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メ
チルカルバモイル〕−4−(3,4,5−トリメトキシ
フェニル)イソキノリン96.9mg及び粉末状の
(b)7−ベンジルオキシ−3−〔N−(2−ヒドロキ
シエチル)−N−メチルカルバモイル〕−1−〔N−
(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノ〕−4−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン7
6.3mgを得る。
【0253】実施例156 実施例1で得られた化合物200mg、ジエタノールア
ミン270mg及び炭酸カリウム60mgのイソプロピ
ルアルコール溶液2mlを18時間、加熱還流する。反
応液を炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルを
加え抽出し、抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去する。
残渣をNH−シリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ク
ロロホルム:メタノール=50:1)で精製することに
より、粉末状の7−ベンジルオキシ−1−〔N,N−ジ
(2−ヒドロキシエチル)アミン〕−3−〔N,N−ジ
(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル〕−4−(3,
4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン90.2
mgを得る。
【0254】実施例157 実施例1で得られた化合物65mgとアミノメチルシク
ロヘキサン1mlとを実施例162と同様に処理するこ
とにより、7−ベンジルオキシ−1−(シクロヘキシル
メチルアミン)−3−(シクロヘキシルメチルカルバモ
イル)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イ
ソキノリン22mgを得る。
【0255】m.p.:222−223℃ 実施例158 (1)実施例2で得られた化合物250mg及び4−ア
ミノメチル−2−メチルピリジン309mgを135℃
で、6時間撹拌する。反応液に酢酸エチル及び水を加え
抽出し、抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去する。残渣
をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホル
ム:メタノール=9:1)で精製することにより、アモ
ルファス状の(a)3−メトキシカルボニル−1−
〔(2−メチルピリジン−4−イル)メチルアミノ〕−
7−(2−ピリジルメトキシ)−4−(3,4,5−ト
リメトキシフェニル)イソキノリン62mg及び(b)
1−〔(2−メチルピリジン−4−イル)メチルアミ
ノ〕−3−〔(2−メチルピリジン−4−イル)メチル
カルバモイル〕−7−(2−ピリジルメトキシ)−4−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン7
0mgを得る。
【0256】(b)m.p.:185−186℃ (2)上記(1)で得られた化合物(a)53mgのク
ロロホルム1ml溶液に、氷冷下、4M塩化水素−酢酸
エチル0.1mlを加え、5分間撹拌する。反応液を濃
縮し、残渣に酢酸エチルを加え、ろ取することにより3
−メトキシカルボニル−1−〔(2−メチルピリジン−
4−イル)メチルアミノ〕−7−(2−ピリジルメトキ
シ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソ
キノリン・3塩酸塩48mgを得る。
【0257】m.p.:200−203℃(分解) 実施例159 実施例1で得られた化合物130mg及びイソニペコッ
ト酸エチル2mlを130〜140℃で6時間撹拌す
る。反応液を水に注ぎ、10%クエン酸水溶液を加えた
後、酢酸エチルを加え抽出する。抽出液を洗浄、乾燥
後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(溶媒;クロロホルム:酢酸エチル=2:1)で精
製することにより、(a)7−ベンジルオキシ−1−
(4−エトキシカルボニルピペリジノ)−3−メトキシ
カルボニル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)イソキノリン36.6mg及び(b)7−ベンジル
オキシ−1−(4−エトキシカルボニルピペリジノ)−
4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリ
ン−3−カルボン酸30mgを得る。
【0258】(a)m.p.:151−152℃ (b)m.p.:200−202℃ 実施例160 (1)実施例110で得られた化合物500mgのクロ
ロホルム7ml溶液に、3−クロロ安息香酸290mg
を加え、室温で3時間撹拌する。反応液を濃縮し、残渣
をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホル
ム:メタノール=10:1)で精製することにより、7
−ヒドロキシ−3−メトキシカルボニル−1−(N−オ
キソ−3−ピリジル)−4−(3,4,5−トリメトキ
シフェニル)イソキノリンを得る。
【0259】(2)上記(1)で得られた化合物、2−
ピコリルクロライド・塩酸塩276mg及び炭酸カリウ
ム463mgのジメチルホルムアミド10ml溶液を5
0℃で3時間撹拌する。反応液に水及び酢酸エチルを加
えて抽出し、抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去する。
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホ
ルム:メタノール=20:1)で精製することにより、
3−メトキシカルボニル−1−(N−オキソ−3−ピリ
ジル)−7−(2−ピリジルメトキシ)−4−(3,
4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリンを得る。
【0260】(3)上記(2)で得られた化合物のクロ
ロホルム3ml溶液に、4M塩化水素−酢酸エチル溶液
0.5mlを加え、室温で1分間撹拌する。反応液を濃
縮し、残渣にアセトンを加え、ろ取することにより3−
メトキシカルボニル−1−(N−オキソ−3−ピリジ
ル)−7−(2−ピリジルメトキシ)−4−(3,4,
5−トリメトキシフェニル)イソキノリン・塩酸塩13
6mgを得る。
【0261】m.p.:194−199℃(分解) 実施例161 実施例110で得られた化合物362mgとN−オキソ
−2−ピコリルクロライド140mgとを、実施例16
0(2)及び(3)と同様に処理することにより、3−
メトキシカルボニル−7−(N−オキソ−2−ピリジル
メトキシ)−1−(3−ピリジル)−4−(3,4,5
−トリメトキシフェニル)イソキノリン・塩酸塩323
mgを得る。
【0262】m.p.:216−221℃(分解) 実施例162 (1)実施例110で得られた化合物394mg及びピ
リジン214μlの塩化メチレン5ml溶液に、5℃以
下でトリフルオロメタンスルホン酸無水物178μlを
加え、0℃で30分間撹拌する。反応液に塩化メチレン
及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて抽出する。
抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去することにより、3
−メトキシカルボニル−1−(3−ピリジル)−7−ト
リフルオロメタンスルホニルオキシ−4−(3,4,5
−トリメトキシフェニル)イソキノリンを得る。
【0263】(2)上記(1)で得られた化合物、2−
ピリジルエチレン186mg、酢酸パラジウム40m
g、1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセ
ン195mg及びトリエチルアミン245μlのジメチ
ルホルムアミド5ml溶液を、窒素ガス雰囲気下、10
0℃で一夜撹拌する。反応液に酢酸エチル及び水を加
え、セライトろ過した後、ろ液を抽出する。抽出液を洗
浄、乾燥後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(溶媒;クロロホルム:アセトン=2:
1)で精製し、ジエチルエーテルで結晶化することによ
り、粉末状の3−メトキシカルボニル−1−(3−ピリ
ジル)−7−〔2−(2−ピリジル)エチレニル〕−4
−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン
及び3−メトキシカルボニル−1−(3−ピリジル)−
7−〔1−(2−ピリジル)エチレニル〕−4−(3,
4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリンの混合物
168mgを得る。
【0264】(3)上記(2)で得られた混合化合物1
00mgのテトラヒドロフラン−メタノール混合溶液
(1:1)14mlに10%パラジウム−炭素30mg
を加え、水素雰囲気下(1気圧)、室温で一夜撹拌す
る。反応液からパラジウム−炭素をろ去した後、ろ液を
濃縮し、残渣をNH−シリカゲルクロマトグラフィー
(溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=5:3)で精製するこ
とにより、(a)3−メトキシカルボニル−1−(3−
ピリジル)−7−〔1−(2−ピリジル)エチル〕−4
−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリン
及び(b)3−メトキシカルボニル−1−(3−ピリジ
ル)−7−〔2−(2−ピリジル)エチル〕−4−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソキノリンを
得る。
【0265】(4)上記(3)で得られた化合物(a)
及び(b)をそれぞれ、実施例58(2)と同様に処理
することにより、(a)3−メトキシカルボニル−1−
(3−ピリジル)−7−〔1−(2−ピリジル)エチ
ル〕−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)イソ
キノリン・2塩酸塩40mg及び(b)3−メトキシカ
ルボニル−1−(3−ピリジル)−7−〔2−(2−ピ
リジル)エチル〕−4−(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)イソキノリン・2塩酸塩33mgを得る。
【0266】(a)m.p.:228−232℃(分
解) (b)m.p.:207−210℃(分解) 実施例163〜164 対応原料化合物を実施例137(1)と同様に処理する
ことにより、下記第24表記載の化合物を得る。
【0267】
【表24】
【0268】参考例1 2−クロロピリジン5gとエチレンジアミン26.2g
の2−プロパノール溶液100を室温で8時間撹拌す
る。反応液から溶媒を留去した後、残渣に水及びクロロ
ホルムを加え抽出する。抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を
留去する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶
媒;クロロホルム:メタノール:水酸化アンモニウム=
950:45:5)で精製することにより、油状のN1
−ピリミジン−2−イル−1,2−ジアミノエタン4.
41gを得る。
【0269】参考例2 (1)1−ベンジルオキシカルボニル−3−ヒドロキシ
メチルモルホリン135mgのテトラヒドロフラン溶液
1mlに、ヨウ化メチル140μlを0℃で加え、次い
で水素化ナトリウム24mgのテトラヒドロフラン溶液
3mlを加えて0℃で3時間撹拌する。反応液を氷水に
注ぎ、酢酸エチルを加え抽出し、抽出液を洗浄、乾燥
後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(溶媒;クロロホルム:酢酸エチル=5:1)で精
製することにより、油状の1−ベンジルオキシカルボニ
ル−3−メトキシメチルモルホリン129mgを得る。
【0270】(2)上記(1)で得られた化合物119
mg及び10%パラジウム−炭素30mgのメタノール
懸濁液3mlに、水素雰囲気下(1気圧)、室温で3時
間撹拌する。反応液より、パラジウム−炭素をろ取し、
ろ液を濃縮することにより、油状の3−メトキシメチル
モルホリン34mgを得る。
【0271】参考例3 (1)8−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロ−3−ヒ
ドロキシ−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)
イソクマリン−3−カルボン酸500mgおよび酢酸ア
ンモニウム802mgの酢酸5ml溶液を60℃で2時
間撹拌する。反応液に10%クエン酸水溶液、酢酸エチ
ルおよびテトラヒドロフランを加え抽出する。抽出液を
洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残渣にジエチルエーテル
を加えてろ取することにより、8−ベンジルオキシ−
1,2−ジヒドロ−1−オキソ−4−(3,4,5−ト
リメトキシフェニル)イソキノリン−3−カルボン酸3
60mgを得る。
【0272】m.p.:231−234℃ (2)上記(1)で得られた化合物200mgの塩化メ
チレン5ml溶液に、1,3−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド112mgを加え、室温で30分間撹拌する。
反応液にメタノール1mlを加え、30分間加熱還流す
る。反応液を室温まで冷却した後、濃縮して、残渣に飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液および酢酸エチルを加え抽
出する。抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残渣に
ジエチルエーテルおよびエタノールを加えてろ取するこ
とにより、8−ベンジルオキシ−1,2−ジヒドロ−3
−メトキシカルボニル−1−オキソ−4−(3,4,5
−トリメトキシフェニル)イソキノリン106mgを得
る。
【0273】m.p.:171−173℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 401/04 C07D 401/04 401/12 401/12 401/14 401/14 405/12 405/12 413/04 413/04 // A61K 31/47 604 A61K 31/47 604 605 605 31/495 601 31/495 601 31/505 601 31/505 601 31/535 606 31/535 606 31/55 604 31/55 604 (72)発明者 吉川 公平 埼玉県川口市北原台2丁目22番地4号 Fターム(参考) 4C034 AN01 4C063 AA01 AA03 BB01 BB02 BB08 BB09 CC15 CC25 CC29 CC34 CC54 CC57 CC73 DD03 DD12 DD15 EE01 4C086 AA03 BC30 GA02 GA07 GA08 GA09 MA04 NA14 ZA36 ZA39 ZA45 ZA81 ZC02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 (式中、環Aは、置換されたベンゼン環、環Bは、置換
    もしくは非置換ベンゼン環、R1は、置換もしくは非置
    換低級アルコキシ基、置換もしくは非置換シクロ低級ア
    ルキルオキシ基、置換もしくは非置換低級アルケニルオ
    キシ基、置換もしくは非置換低級アルキニルオキシ基、
    置換もしくは非置換アリールオキシ基、置換もしくは非
    置換複素環式基置換オキシ基、置換もしくは非置換低級
    アルキルチオ基、置換もしくは非置換アリールチオ基、
    置換もしくは非置換低級アルキル基、置換もしくは非置
    換アミノ基、置換もしくは非置換複素環式基、置換もし
    くは非置換アリール基、シアノ基又はハロゲン原子、R
    2は、式:−COOR3又は式:−CON(R4)(R5
    で示される基、R3が水素原子またはエステル残基、−
    N(R4)(R5)で示される基が置換もしくは非置換含
    窒素複素環式基または置換もしくは非置換アミノ基を表
    わす。)で示されるイソキノリン誘導体またはその薬理
    的に許容しうる塩。
  2. 【請求項2】 環Aが、式: 【化2】 で示されるベンゼン環であり、環Bが、式: 【化3】 で示されるベンゼン環であり、A1が保護されていても
    よい水酸基、ハロゲン原子、置換もしくは非置換低級ア
    ルキル基、置換もしくは非置換低級アルケニル基、低級
    アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバ
    モイルオキシ基または式:R6−(CO)n−O−で示さ
    れる基であり、A2が保護されていてもよい水酸基、ハ
    ロゲン原子、置換もしくは非置換低級アルキル基、置換
    もしくは非置換低級アルケニル基、低級アルキルカルバ
    モイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基
    または式:R6−(CO)n−O−で示される基である
    か、またはA1及びA2が互いに末端で結合して低級アル
    キレンジオキシ基を形成し、R6が置換もしくは非置換
    低級アルキル基、置換もしくは非置換低級アルケニル
    基、置換もしくは非置換シクロ低級アルキル基、置換も
    しくは非置換アリール基、置換もしくは非置換アリール
    スルホニル基または置換もしくは非置換複素環式基であ
    り、nは0または1であり、B1、B2及びB3が、同一
    または異なって、保護されていてもよい水酸基、低級ア
    ルコキシ基、低級アルキル基またはハロゲン原子である
    か、あるいは、いずれか2つが互いに末端で結合して低
    級アルキレンジオキシ基を形成し、R2が低級アルコキ
    シカルボニル基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 環Aが、式: 【化4】 で示されるベンゼン環であり、環Bが、式: 【化5】 で示されるベンゼン環である請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 A1が、(1)ヒドロキシ低級アルキル
    基置換ピリジル基、ピリジル基、N−オキソピリジル
    基、ピラジニル基、ピリミジニル基、モルホリニル基、
    ピペリジニル基、低級アルキル基置換ピロリジニル基、
    ピロリジニル基、ピペラジニル基、低級アルコキシ基、
    ジ低級アルキルアミノ基及びフェニル基から選ばれる基
    で置換されていてもよい低級アルコキシ基、(2)ピリ
    ジル基置換低級アルケニル基または(3)ピリジル基置
    換低級アルキル基であり、B1、B2及びB3が、同一ま
    たは異なって、低級アルコキシ基であり、R1が、
    (1)水酸基;カルボキシル基;低級アルコキシ基;シ
    クロ低級アルキル基;低級アルキル基で置換されていて
    もよいピリジル基;ピリミジニル基;ピペラジニル基;
    ピペリジニル基;モルホリニル基;シアノ基;低級アル
    コキシ基で1〜2個置換されていてもよいフェニル基;
    低級アルコキシカルボニル基;カルバモイル基;ジ低級
    アルキルカルバモイル基;低級アルキルピリジル基置換
    低級アルキルカルバモイル基;モルホリニルカルボニル
    基;アミノ基;及びジ低級アルキルアミノ基から選ばれ
    る基で置換されていてもよい低級アルコキシ基、(2)
    シクロ低級アルキルオキシ基、(3)低級アルケニルオ
    キシ基、(4)低級アルキニルオキシ基、(5)ジ低級
    アルコキシフェノキシ基、(6)低級アルコキシカルボ
    ニル基で置換されていてもよいピペリジニルオキシ基、
    (7)フェニル基置換低級アルキルチオ基、(8)フェ
    ニルチオ基、(9)ピリジン環部分が低級アルキル基で
    置換されていてもよいピリジルカルボニルアミノ基;低
    級アルキル基部分がピリジル基、低級アルケニルオキシ
    基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよい低級ア
    ルキルカルボニルアミノ基;低級アルコキシカルボニル
    アミノ基;フェニル基部分が保護されていてもよいアミ
    ノ基で置換されていてもよいフェニルカルボニルアミノ
    基;及びアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよ
    い低級アルキル基、(10)低級アルコキシ基で1〜3
    個置換されていてもよいフェニル基;アミノ基部分が低
    級アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアミ
    ノフェニル基:ジフルオロフェニル基;低級アルキル
    基;ヒドロキシ低級アルキル基;フェニル基部分がハロ
    ゲン原子及び低級アルコキシ基で置換されたフェニル基
    置換低級アルキル基;ピリジル基部分が低級アルキル基
    で置換されていてもよいピリジル基置換低級アルキル
    基;テトラヒドロフラニル基置換低級アルキル基;低級
    アルコキシ基置換低級アルキル基;モルホリニル基置換
    低級アルキル基;ピリミジニルアミノ基置換低級アルキ
    ル基;ジ低級アルキルカルバモイル基置換低級アルキル
    基;低級アルコキシカルボニルアミノ基;低級アルコキ
    シカルボニル基;ピリジルカルボニル基;モルホリニル
    基;及び低級アルキルピペラジニル基から選ばれる基で
    1〜2個置換されていてもよいアミノ基、(11)ピリ
    ジル基、(12)N−オキソピリジル基、(13)ピリ
    ミジニル基、(14)水酸基で置換されていてもよい低
    級アルキル基;テトラヒドロピリミジニル基;及びピリ
    ミジニル基から選ばれる基で置換されていてもよいピペ
    ラジニル基、(15)低級アルコキシ基置換低級アルキ
    ル基もしくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されてい
    てもよいモルホリニル基、(16)イミダゾリル基、
    (17)テトラゾリル基、(18)水酸基、ヒドロキシ
    低級アルキル基及び低級アルコキシカルボニル基から選
    ばれる基で置換されていてもよいピペリジニル基、(1
    9)水酸基置換オキサゼピニル基、(20)水酸基もし
    くは低級アルキルアミノ基で置換されていてもよいピロ
    リジニル基、(21)ピリドニル基、(22)トリ低級
    アルコキシ基置換フェニル基、(23)シアノ基または
    (24)ハロゲン原子である請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 A1が、ピリジル基、N−オキソピリジ
    ル基、ピリミジニル基及びフェニル基から選ばれる基で
    置換された低級アルコキシ基であり、R1が、(1)低
    級アルキルピリジル基又はカルバモイル基で置換された
    低級アルコキシ基、(2)低級アルキルピリジルカルボ
    ニルアミノ基置換低級アルキル基、(3)フェニル基部
    分がハロゲン原子及び低級アルコキシ基で置換されたフ
    ェニル基置換低級アルキル基;及びジ低級アルキルアミ
    ノ基置換低級アルキル基から選ばれる基で置換されたア
    ミノ基、(4)ピリジル基、(5)N−オキソピリジル
    基、(6)ピリミジニル基、(7)テトラヒドロピリミ
    ジニル基置換ピペラジニル基、(8)フェニル基置換低
    級アルキルチオ基または(9)トリ低級アルコキシフェ
    ニル基である請求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】 A1が、ピリジル基またはフェニル基で
    置換された低級アルコキシ基であり、R1が、(1)フ
    ェニル基部分がハロゲン原子及び低級アルコキシ基で置
    換されたフェニル基置換低級アルキル基;及びジ低級ア
    ルキルアミノ基置換低級アルキル基から選ばれる基で置
    換されたアミノ基、(2)ピリジル基、(3)N−オキ
    ソピリジル基または(4)ピリミジニル基である請求項
    5記載の化合物。
  7. 【請求項7】 環Aが、同一または異なる1〜4個の置
    換基を有しているベンゼン環であり、環Bが、同一また
    は異なる1〜4個の置換基を有していてもよいベンゼン
    環であり、当該環A及び環B上の置換基が、(1)ホル
    ミル基で保護されていてもよい水酸基、(2)低級アル
    キレンジオキシ基、(3)ハロゲン原子、(4)ピペリ
    ジニル基;ピリジル基;イミダゾリル基;低級アルキル
    基置換ピペリジニル基;フリル基;モルホリニル基;テ
    トラヒドロフリル基;低級アルキル基及びオキソ基で置
    換されたジヒドロピリジル基;ピペラジニル基;低級ア
    ルコキシカルボニル基置換ピペラジニル基;シクロ低級
    アルキル基;フェニル基;低級アルキレンジオキシフェ
    ニル基;低級アルコキシカルボニル基;水酸基;水酸基
    置換低級アルコキシ基;カルボキシル基;低級アルコキ
    シ基;保護されていてもよいアミノ基;カルバモイル
    基;ジ低級アルキルアミノ基;ピリジルカルボニルオキ
    シ基;ピリジン環部分が低級アルキル基で置換されてい
    てもよいピリジルカルボニルアミノ基;低級アルキル基
    部分がピリジル基、低級アルケニルオキシ基もしくはハ
    ロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキルカルボ
    ニルアミノ基;低級アルコキシカルボニルアミノ基;フ
    ェニル基部分が保護されていてもよいアミノ基で置換さ
    れていてもよいフェニルカルボニルアミノ基から選ばれ
    る同一または異なる1〜2個の基で置換されていてもよ
    い低級アルキル基、(5)ピペリジニル基;ピリジル
    基;イミダゾリル基;低級アルキル基置換ピペリジニル
    基;フリル基;モルホリニル基;テトラヒドロフリル
    基;低級アルキル基及びオキソ基で置換されたジヒドロ
    ピリジル基;ピペラジニル基;低級アルコキシカルボニ
    ル基置換ピペラジニル基;シクロ低級アルキル基;フェ
    ニル基;低級アルキレンジオキシフェニル基;低級アル
    コキシカルボニル基;水酸基;水酸基置換低級アルコキ
    シ基;カルボキシル基;低級アルコキシ基;保護されて
    いてもよいアミノ基;カルバモイル基;ジ低級アルキル
    アミノ基;ピリジルカルボニルオキシ基;ピリジン環部
    分が低級アルキル基で置換されていてもよいピリジルカ
    ルボニルアミノ基;低級アルキル基部分がピリジル基、
    低級アルケニルオキシ基もしくはハロゲン原子で置換さ
    れていてもよい低級アルキルカルボニルアミノ基;低級
    アルコキシカルボニルアミノ基;フェニル基部分が保護
    されていてもよいアミノ基で置換されていてもよいフェ
    ニルカルボニルアミノ基から選ばれる同一または異なる
    1〜2個の基で置換されていてもよい低級アルケニル
    基、(6)低級アルキルカルバモイルオキシ基、(7)
    ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基又は(8)式:R
    6−(CO)n−O−で示される基〔R6が(i)ヒドロ
    キシ低級アルキル基、低級アルキル基、オキソ基及び低
    級アルコキシカルボニル基から選ばれる同一または異な
    る1〜4個の基で置換されていてもよい複素環式基であ
    って、当該複素環部分が、ピリジル基、ピリミジニル
    基、ピラジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、
    ピロリジニル基、イソキノリル基、キノリル基、テトラ
    ゾリル基、チエニル基、フリル基、モルホリニル基、ピ
    ロリル基、ベンズイミダゾリル基、イミダゾリル基、キ
    ナゾリル基及びフタラジニル基から選ばれる基である複
    素環式基;ベンジルオキシカルボニル基、4−メトキシ
    ベンジルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメチル
    オキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル
    基、2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル基
    及び低級アルカノイル基から選ばれる基で保護されてい
    てもよいアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、カルボ
    キシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキ
    シ基、スルファモイル基、カルバモイル基、ニトロ基、
    フェニル基、ハロゲン原子、低級アルキルアミノ基、ジ
    低級アルキルアミノ基、低級アルキルピペラジノカルボ
    ニル基、ヒドロキシ低級アルキル基及び低級アルキル基
    から選ばれる同一または異なる1〜4個の基で置換され
    ていてもよい、フェニル基又はナフチル基;シアノ基;
    カルボキシル基;低級アルキルアミノ基;ジ低級アルキ
    ルアミノ基;低級アルコキシ基置換低級アルコキシ基;
    低級アルコキシ基;水酸基;カルバモイル基;低級アル
    コキシカルボニル基;シクロ低級アルキル基;及びベン
    ゾイル基から選ばれる同一または異なる1〜2個の基で
    置換されていてもよい低級アルキル基、(ii)低級ア
    ルキル基、シアノ基、カルボキシル基、低級アルキルア
    ミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルコキシ基置
    換低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ基、カルバ
    モイル基、低級アルコキシカルボニル基及びニトロ基か
    ら選ばれる同一または異なる1〜4個の基で置換されて
    いてもよい複素環式基であって、当該複素環部分が、ピ
    リジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピペリジニ
    ル基、ピペラジニル基、ピロリジニル基、イソキノリル
    基、キノリル基、テトラゾリル基、チエニル基、フリル
    基、モルホリニル基、ピロリル基、ベンズイミダゾリル
    基、イミダゾリル基、キナゾリル基及びフタラジニル基
    から選ばれる基である複素環式基、nが0または1〕、
    1が、(1)ピペリジニル基;低級アルキル基で置換
    されていてもよいピリジル基;イミダゾリル基;ピリミ
    ジニル基;低級アルキル基置換ピペリジニル基;フリル
    基;モルホリニル基;テトラヒドロフリル基;低級アル
    キル基及びオキソ基で置換されたジヒドロピリジル基;
    ピペラジニル基;低級アルコキシカルボニル基置換ピペ
    ラジニル基;シクロ低級アルキル基;フェニル基;低級
    アルキレンジオキシフェニル基;低級アルキル基で1〜
    2個置換されたフェニル基;低級アルコキシカルボニル
    基;水酸基;水酸基置換低級アルコキシ基;カルボキシ
    ル基;低級アルコキシ基;保護されていてもよいアミノ
    基;ピリジルカルボニルオキシ基;シアノ基;カルバモ
    イル基;ジ低級アルキルカルバモイル基;低級アルキル
    基置換ピリジル低級アルキルカルバモイル基;モルホリ
    ニルカルボニル基;アミノ基;ジ低級アルキルアミノ
    基;及びカルボキシルアミノ基から選ばれる同一または
    異なる1〜3個の基で置換されていてもよい低級アルコ
    キシ基、(2)低級アルコキシカルボニル基、水酸基、
    カルボキシル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
    ヒドロキシ低級アルキル基及び保護されていてもよいア
    ミノ基から選ばれる同一または異なる1〜3個の基で置
    換されていてもよいシクロ低級アルキルオキシ基、
    (3)ピペリジニル基;ピリジル基;イミダゾリル基;
    低級アルキル基置換ピペリジニル基;フリル基;モルホ
    リニル基;テトラヒドロフリル基;低級アルキル基及び
    オキソ基で置換されたジヒドロピリジル基;ピペラジニ
    ル基;低級アルコキシカルボニル基置換ピペラジニル
    基;シクロ低級アルキル基;フェニル基;低級アルキレ
    ンジオキシフェニル基;低級アルコキシカルボニル基;
    水酸基;水酸基置換低級アルコキシ基;カルボキシル
    基;低級アルコキシ基;保護されていてもよいアミノ
    基;カルバモイル基;ジ低級アルキルアミノ基;ピリジ
    ルカルボニルオキシ基;ピリジン環部分が低級アルキル
    基で置換されていてもよいピリジルカルボニルアミノ
    基;低級アルキル基部分がピリジル基、低級アルケニル
    オキシ基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよい
    低級アルキルカルボニルアミノ基;低級アルコキシカル
    ボニルアミノ基;及びフェニル基部分が保護されていて
    もよいアミノ基で置換されていてもよいフェニルカルボ
    ニルアミノ基から選ばれる同一または異なる1〜2個の
    基で置換されていてもよい低級アルケニルオキシ基、
    (4)ピペリジニル基;ピリジル基;イミダゾリル基;
    低級アルキル基置換ピペリジニル基;フリル基;モルホ
    リニル基;テトラヒドロフリル基;低級アルキル基及び
    オキソ基で置換されたジヒドロピリジル基;ピペラジニ
    ル基;低級アルコキシカルボニル基置換ピペラジニル
    基;シクロ低級アルキル基;フェニル基;低級アルキレ
    ンジオキシフェニル基;低級アルコキシカルボニル基;
    水酸基;水酸基置換低級アルコキシ基;カルボキシル
    基;低級アルコキシ基;保護されていてもよいアミノ
    基;カルバモイル基;ジ低級アルキルアミノ基;ピリジ
    ルカルボニルオキシ基;ピリジン環部分が低級アルキル
    基で置換されていてもよいピリジルカルボニルアミノ
    基;低級アルキル基部分がピリジル基、低級アルケニル
    オキシ基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよい
    低級アルキルカルボニルアミノ基;低級アルコキシカル
    ボニルアミノ基;及びフェニル基部分が保護されていて
    もよいアミノ基で置換されていてもよいフェニルカルボ
    ニルアミノ基から選ばれる同一または異なる1〜2個の
    基で置換されていてもよい低級アルキニルオキシ基、
    (5)ハロゲン原子、低級アルキルアミノ基、ジ低級ア
    ルキルアミノ基、モルホリノ基、低級アルキル基置換ピ
    リミジニル基、低級アルキル基置換ピラゾリル基、ヒド
    ロキシ低級アルキル基、保護されていてもよいアミノ
    基、低級アルカノイル基置換アミノ基、低級アルコキシ
    基、低級アルキル基、保護されていてもよい水酸基、カ
    ルボキシル基置換低級アルキル基、低級アルコキシカル
    ボニル基置換低級アルキル基、低級アルコキシカルボニ
    ル基置換低級アルコキシ基、カルバモイル基、カルボキ
    シル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシカルボニ
    ル基、ニトロ基、トリハロゲノ低級アルキル基、モルホ
    リノカルボニル基、カルボキシル基置換低級アルコキシ
    基、ジ(低級アルキルスルホニル)アミノ基、モルホリ
    ノ低級アルキルカルバモイル基置換低級アルコキシ基、
    スルファモイル基、保護されていてもよいアミノ基で置
    換された低級アルキル基、低級アルキル基及びアミノ基
    の保護基で置換されたアミノ基、低級アルキレンジオキ
    シ基、保護されていてもよいアミノ基で置換されたカル
    バモイル基、低級アルキルスルフィニル基及び低級アル
    キルスルホニル基から選ばれる同一または異なる1〜4
    個の基で置換されていてもよいナフチルオキシ基または
    フェニルオキシ基、(6)水酸基、ハロゲン原子、低級
    アルキル基、フェニル基置換低級アルキル基、低級アル
    コキシ基置換低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル
    基、テトラヒドロピリミジニル基、ピリミジニル基、オ
    キソ基、低級アルコキシ基、保護されていてもよいアミ
    ノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ
    基、フェニル低級アルコキシカルボニル基、低級アルコ
    キシカルボニル基、カルボキシル基及びカルバモイル基
    から選ばれる同一または異なる1〜4個の基で置換され
    ていてもよい複素環式基置換オキシ基、(7)ピペリジ
    ニル基;低級アルキル基で置換されていてもよいピリジ
    ル基;イミダゾリル基;ピリミジニル基;低級アルキル
    基置換ピペリジニル基;フリル基;モルホリニル基;テ
    トラヒドロフリル基;低級アルキル基及びオキソ基で置
    換されたジヒドロピリジル基;ピペラジニル基;低級ア
    ルコキシカルボニル基置換ピペラジニル基;シクロ低級
    アルキル基;フェニル基;低級アルキレンジオキシフェ
    ニル基;低級アルキル基で1〜2個置換されたフェニル
    基;低級アルコキシカルボニル基;水酸基;水酸基置換
    低級アルコキシ基;カルボキシル基;低級アルコキシ
    基;保護されていてもよいアミノ基;ピリジルカルボニ
    ルオキシ基;シアノ基;カルバモイル基;ジ低級アルキ
    ルカルバモイル基;低級アルキル基置換ピリジル低級ア
    ルキルカルバモイル基;モルホリニルカルボニル基;ア
    ミノ基;ジ低級アルキルアミノ基;及びカルボキシルア
    ミノ基から選ばれる同一または異なる1〜3個の基で置
    換されていてもよいアルキルチオ基、(8)ハロゲン原
    子、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、
    モルホリノ基、低級アルキル基置換ピリミジニル基、低
    級アルキル基置換ピラゾリル基、ヒドロキシ低級アルキ
    ル基、保護されていてもよいアミノ基、低級アルカノイ
    ル基置換アミノ基、低級アルコキシ基、低級アルキル
    基、保護されていてもよい水酸基、カルボキシル基置換
    低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基置換低級
    アルキル基、低級アルコキシカルボニル基置換低級アル
    コキシ基、カルバモイル基、カルボキシル基、低級アル
    キルチオ基、低級アルコキシカルボニル基、ニトロ基、
    トリハロゲノ低級アルキル基、モルホリノカルボニル
    基、カルボキシル基置換低級アルコキシ基、ジ(低級ア
    ルキルスルホニル)アミノ基、モルホリノ低級アルキル
    カルバモイル基置換低級アルコキシ基、スルファモイル
    基、保護されていてもよいアミノ基で置換された低級ア
    ルキル基、低級アルキル基及びアミノ基の保護基で置換
    されたアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、保護され
    ていてもよいアミノ基で置換されたカルバモイル基、低
    級アルキルスルフィニル基及び低級アルキルスルホニル
    基から選ばれる同一または異なる1〜4個の基で置換さ
    れていてもよいナフチルチオ基またはフェニルチオ基、
    (9)ピペリジニル基;ピリジル基;イミダゾリル基;
    低級アルキル基置換ピペリジニル基;フリル基;モルホ
    リニル基;テトラヒドロフリル基;低級アルキル基及び
    オキソ基で置換されたジヒドロピリジル基;ピペラジニ
    ル基;低級アルコキシカルボニル基置換ピペラジニル
    基;シクロ低級アルキル基;フェニル基;低級アルキレ
    ンジオキシフェニル基;低級アルコキシカルボニル基;
    水酸基;水酸基置換低級アルコキシ基;カルボキシル
    基;低級アルコキシ基;保護されていてもよいアミノ
    基;カルバモイル基;ジ低級アルキルアミノ基;ピリジ
    ルカルボニルオキシ基;ピリジン環部分が低級アルキル
    基で置換されていてもよいピリジルカルボニルアミノ
    基;低級アルキル基部分がピリジル基、低級アルケニル
    オキシ基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよい
    低級アルキルカルボニルアミノ基;低級アルコキシカル
    ボニルアミノ基;及びフェニル基部分が保護されていて
    もよいアミノ基で置換されていてもよいフェニルカルボ
    ニルアミノ基から選ばれる同一または異なる1〜3個の
    基で置換されていてもよい低級アルキル基、(10)ア
    ミノ基の保護基;ピリジル基;低級アルカノイル基;低
    級アルキル基;ヒドロキシ低級アルキル基;フェニル
    基;低級アルカノイルオキシ基置換低級アルキル基;ト
    リハロゲノ低級アルカノイル基;低級アルコキシ基で1
    〜3個置換されていてもよいフェニル基;フェニル基部
    分がハロゲン原子及び低級アルコキシ基で置換されたフ
    ェニル基置換低級アルキル基;ジ低級アルキルアミノ基
    置換低級アルキル基;ピリジル基置換低級アルキル基;
    テトラヒドロフラニル基置換低級アルキル基;低級アル
    コキシ基置換低級アルキル基;モルホリニル基置換低級
    アルキル基;ピリミジニルアミノ基置換低級アルキル
    基;ジ低級アルキルカルバモイル基置換低級アルキル
    基;ジ低級アルキルアミノ基置換低級アルキル基;シク
    ロ低級アルキル基;低級アルコキシフェニル基;低級ア
    ルコキシカルボニルアミノ基;モルホリニル基;及び低
    級アルキルピペラジニル基から選ばれる同一または異な
    る1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基、(1
    1)水酸基、ハロゲン原子、低級アルキル基、フェニル
    基置換低級アルキル基、低級アルコキシ基置換低級アル
    キル基、ヒドロキシ低級アルキル基、テトラヒドロピリ
    ミジニル基、ピリミジニル基、オキソ基、低級アルコキ
    シ基、保護されていてもよいアミノ基、低級アルキルア
    ミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、フェニル低級アルコ
    キシカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、カル
    ボキシル基及びカルバモイル基から選ばれる同一または
    異なる1〜4個の基で置換されていてもよい複素環式基
    であり、当該複素環部分が、ピラニル基、インダゾリル
    基、ベンゾトリアゾリル基、ピロリル基、イミダゾリル
    基、フリル基、チエニル基、チアゾリル基、イソオキサ
    ゾリル基、オキサゾリル基、オキサゾリニル基、オキサ
    ゼピニル基、ピラゾリル基、フタラジニル基、キナゾリ
    ニル基、チエノピリミジニル基、ピリジル基、ピリミジ
    ニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、トリアジニル
    基、テトラゾリル基、キノリル基、イソキノリル基、キ
    ノキサリニル基、インドリル基、ベンゾチエニル基、ベ
    ンゾチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基またはベンズ
    イミダゾリル基、ピペラジニル基、ピロリジニル基、ピ
    ペリジニル基、ピラゾリジニル基、キヌクリジニル基、
    チオモルホリニル基、モルホリニル基、ヘキサヒドロピ
    リミジニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロ
    ピラジニル基及びジオキサニル基から選ばれる複素環式
    基、(12)ハロゲン原子、低級アルキルアミノ基、ジ
    低級アルキルアミノ基、モルホリノ基、低級アルキル基
    置換ピリミジニル基、低級アルキル基置換ピラゾリル
    基、ヒドロキシ低級アルキル基、保護されていてもよい
    アミノ基、低級アルカノイル基置換アミノ基、低級アル
    コキシ基、低級アルキル基、保護されていてもよい水酸
    基、カルボキシル基置換低級アルキル基、低級アルコキ
    シカルボニル基置換低級アルキル基、低級アルコキシカ
    ルボニル基置換低級アルコキシ基、カルバモイル基、カ
    ルボキシル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシカ
    ルボニル基、ニトロ基、トリハロゲノ低級アルキル基、
    モルホリノカルボニル基、カルボキシル基置換低級アル
    コキシ基、ジ(低級アルキルスルホニル)アミノ基、モ
    ルホリノ低級アルキルカルバモイル基置換低級アルコキ
    シ基、スルファモイル基、保護されていてもよいアミノ
    基で置換された低級アルキル基、低級アルキル基及びア
    ミノ基の保護基で置換されたアミノ基、低級アルキレン
    ジオキシ基、保護されていてもよいアミノ基で置換され
    たカルバモイル基、低級アルキルスルフィニル基及び低
    級アルキルスルホニル基から選ばれる同一または異なる
    1〜4個の基で置換されていてもよい、フェニル基また
    はナフチル基、(13)シアノ基又は(14)ハロゲン
    原子、R2が式:−COOR3又は式:−CON(R4
    (R5)で示される基、R3が水素原子、低級アルキル
    基、トリ低級アルキルシリル低級アルキル基またはフェ
    ニル低級アルキル基、−N(R4)(R5)で示される基
    がヒドロキシ低級アルキル基置換ピペラジニル基;モル
    ホリノ基;ピロリジニル基;低級アルキル基部分がイミ
    ダゾリル基、シクロ低級アルキル基、低級アルキルピリ
    ジル基及び水酸基から選ばれる基で置換されていてもよ
    い低級アルキルアミノ基;低級アルキル基部分が水酸基
    で置換されていてもよいジ低級アルキルアミノ基;また
    はアミノ基である請求項1記載の化合物。
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