JPH06321864A - 新規な(メタ)アクリレートおよびその製造法 - Google Patents

新規な(メタ)アクリレートおよびその製造法

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JPH06321864A
JPH06321864A JP5130992A JP13099293A JPH06321864A JP H06321864 A JPH06321864 A JP H06321864A JP 5130992 A JP5130992 A JP 5130992A JP 13099293 A JP13099293 A JP 13099293A JP H06321864 A JPH06321864 A JP H06321864A
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JP
Japan
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compound
meth
formula
acrylate
paint
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Pending
Application number
JP5130992A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takeuchi
浩史 竹内
Yukishige Takamatsu
幸茂 高松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06321864A publication Critical patent/JPH06321864A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低揮発性、低臭、低刺激性で重合効率が高い
塗料構成成分として有用に活用しうる新規なアクリレー
トモノマーを得ること。 【構成】 上記目的を達成しうるモノマーとして、ベン
ジルアルコールのアルキレンオキシド変性アルコールと
(メタ)アクリル酸とを反応させて、新規な化学構造の
(メタ)アクリレートを得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化学式[4]で表される
新規な(メタ)アクリレート化合物およびその製造法に
関するものである。
【化4】
【0002】
【従来の技術】従来より各種の(メタ)アクリル酸エス
テル類が知られている。例えば、メタクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、メタクリル酸フェノキシエチルなど
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した(メタ)アク
リル酸エステルのうち、単官能アクリルモノマーは、そ
の光重合に際して空乾性、硬化性に優れており、光硬化
型塗料原料などとして幅広く用いられている。しかしな
がら、一般にこのモノマーは臭気、刺激性が強く、塗装
作業環境を損なうという問題点を有している。また、ア
クリルモノマーを主体とする硬化型塗料は、その塗工開
始から硬化終了までモノマー臭がするため、食品工場床
や冷凍倉庫床など、塗装場所によっては施工には不適な
場合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は鋭
意研究の結果、低粘度かつ低臭気で広範囲にわたる樹脂
への溶解性を有する新規(メタ)アクリルエステルを得
るに至った。この化合物は重合開始剤などの存在下で、
熱、紫外線、電子線などの作用により容易に単独重合ま
たは他の不飽和二重結合を有する化合物と共重合を行う
ことができ、インキ、塗料、接着剤、被覆剤、成形用樹
脂原料として有用である。すなわち、本発明は化学式
[5]で表される新規な(メタ)アクリレートおよびそ
の製造法に関するものである。
【化5】
【0005】本発明の新規な(メタ)アクリレートは化
合物[6]と(メタ)アクリル酸を、酸触媒存在下脱水
縮合させることにより製造できる。ここで使用する酸触
媒は、硫酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸
等公知のものから任意に選択でき、その使用量は(メ
タ)アクリル酸に対して 0.1〜10モル%、望ましくは1
〜5モル%である。
【化6】
【0006】反応により生成した水を留去するのには、
水の共沸溶剤を用いるのが有利である。ここでいう共沸
溶剤とは60〜120 ℃の沸点を有し、水と容易に分離でき
るものなら使用でき、とくにn-ヘキサン、n-ヘプタン等
の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化
水素、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素が適してい
る。その使用量は反応混合物の10〜80重量%である。ま
た、反応系中の(メタ)アクリル酸の熱重合を防止する
ため、反応系に重合防止剤を添加する。使用する重合防
止剤としては、ハイドロキノン、p-メトキシフェノー
ル、2,4-ジメチル−6-t-ブチルフェノール、3-ヒドロキ
シチオフェノール、p-ベンゾキノン、2,5-ジヒドロキシ
−p-ベンゾキノン、フェノチアジン、銅塩等が挙げられ
る。その使用量は(メタ)アクリル酸に対し0.01〜1重
量%である。
【0007】また、本発明の化合物は、化合物[7]と
(メタ)アクリル酸アルキルとのエステル交換反応によ
っても得られる。
【化7】 化合物[7]と(メタ)アクリル酸アルキルとはモル比
1〜20で反応せしめるのがよく、より好ましくは5〜10
のモル比である。触媒としては、アルカリ金属アルコラ
ート、マグネシウムアルコラート、アルミニウムアルコ
ラート、チタンアルコラート、ジブチルスズオキシド等
公知のものから任意に選択し使用でき、その使用量は化
合物[7]に対し0.01〜10モル%の範囲とするのがよ
い。反応によって生成するアルキルアルコールは、(メ
タ)アクリル酸アルキルと共沸させ、系外に留去するの
が有利である。反応系に添加する重合防止剤は、前述し
た公知のものから任意に選択して使用でき、その使用量
は(メタ)アクリル酸アルキルに対し0.01〜1重量%の
範囲とするのがよい。
【0008】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。
【0009】
【実施例1】攪拌機、温度計、温度調節装置、還流冷却
器および水分離器を備えた反応器にベンジルグリコール
304g(2モル)、アクリル酸216g(3モル)、p-トルエ
ンスルホン酸10.4g ( 0.055モル)、ハイドロキノン0.
432g(0.004モル)、トルエン223gを仕込み、反応温度 1
10〜120 ℃で反応させ、生成水が35gに達した時点で反
応系を冷却した。反応混合物をヘキサン400gに溶解し、
10%水酸化ナトリウムの水溶液で中和した後、純水で洗
浄した。硫酸マグネシウムを加えて反応生成物を乾燥後
濾過し、溶剤を減圧留去して無色液体よりなる化合物
[A]を得た。このものは次の特性を有する。 比重(g/cm3 、20℃): 1.071 粘度(cps/20℃): 4.6 酸価(mgKOH/g ): 0.11 屈折率: 1.5060
【0010】
【実施例2】攪拌機、温度計、温度調節装置、還流冷却
器、分留器を装着した充填型精留塔を備えた4口フラス
コに、ベンジルグリコール152g(1モル)、メタクリル
酸メチル700g(7モル)およびハイドロキノン 1.4g
(0.01モル)を仕込み、釜温を100〜110 ℃に保持し、
反応系内に存在する水分をメタクリル酸メチルと共沸留
去した。水の留出が止まったところで反応系を冷却し、
テトラブトキシチタネート1.7gを加え、再び釜温を 100
〜110 ℃に保持して4時間反応させた。反応終了後、反
応系に純水9gを加え、50℃で1時間保持し、触媒を失
活させた後、80℃に昇温してメタクリル酸メチルを減圧
留去した。釜残にヘキサン200gを加え、10%水酸化ナト
リウム水溶液、次いで純水で有機層を洗浄し、洗浄物に
無水硫酸マグネシウムで乾燥後濾過し、ヘキサンを減圧
留去して無色液体よりなる化合物[B]198gを得た。こ
のものは低臭であり、下記の特性を有する。 比重(g/cm3 、20℃): 1.055 粘度(cps/20℃): 4.6 酸価(mgKOH/g ): 0.23 屈折率: 1.5015
【0011】(目的物の同定)実施例によって得られた
化合物[A]および化合物[B]の同定は、下記の要領
で実施した。 [核磁気共鳴スペクトル測定]化合物[A]および化合
物[B]の核磁気共鳴スペクトルを、重クロロホルムを
溶媒として、日本電子製JNM-GSX-270(270MHz) で測定
し、図1および図2のスペクトルを得た。
【図1】
【図2】
【0012】[赤外吸収スペクトル測定]化合物[A]
および化合物[B]を2枚の塩化ナトリウム板の間には
さみ込んで液膜とし、日本バイオラッド社製FTS-7 を用
いて赤外吸収スペクトルを測定した。
【図3】
【図4】核磁気共鳴スペクトル、赤外吸収スペクトルの
測定結果より、化合物[A]は2-ベンジルオキシエチル
アクリレート、化合物[B]は2-ベンジルオキシメチル
アクリレートであることを確かめた。
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物[A]の核磁気共鳴スペクトル図。
【図2】化合物[B]の核磁気共鳴スペクトル図。
【図3】化合物[A]の赤外吸収スペクトル図。
【図4】化合物[B]の赤外吸収スペクトル図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】化学式[1]および化学式[2]のアレキ
レンオキシドの付加数は、好ましくは1〜5の範囲であ
り、これを越えるとモノマーの空乾性、硬化性が損なわ
れる。以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】(目的物の同定)実施例によって得られた
化合物[A]および化合物[B]の同定は、下記の要領
で実施した。 [核磁気共鳴スペクトル測定]化合物[A]および化合
物[B]の核磁気共鳴スペクトルを、重クロロホルムを
溶媒として、日本電子製JNM−GSX−270(27
0MHz)で測定し、図1および図2のスペクトルを得
た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】[赤外吸収スペクトル測定]化合物[A]
および化合物[B]を2枚の塩化ナトリウム板の間には
さみ込んで液膜とし、日本バイオラッド社製FTS−7
を用いて赤外吸収スペクトルを測定し、図3および図4
に示した。核磁気共鳴スペクトル、赤外吸収スペクトル
の測定結果より、化合物[A]は2−ベンジルオキシエ
チルアクリレート、化合物[B]は2−ベンジルオキシ
エチルアクリレートであることを確かめた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の化学式[1]で表される新規な
    (メタ)アクリレート化合物。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記の化学式[2]で表されるベンジル
    アルコールのアルキレンオキシド変性アルコールと(メ
    タ)アクリル酸またはその誘導体とを反応させることを
    特徴とする化学式[3]で表される新規な(メタ)アク
    リレート化合物の製造法。 【化2】 【化3】
JP5130992A 1993-05-10 1993-05-10 新規な(メタ)アクリレートおよびその製造法 Pending JPH06321864A (ja)

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ID=15047402

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JP (1) JPH06321864A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010113600A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 Dic株式会社 (メタ)アクリル酸エステル誘導体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010113600A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 Dic株式会社 (メタ)アクリル酸エステル誘導体

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