JPH06321778A - 3−ヒドロキシ酪酸のオリゴマー及びその塩からなる輸液製剤 - Google Patents

3−ヒドロキシ酪酸のオリゴマー及びその塩からなる輸液製剤

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JPH06321778A JP11475793A JP11475793A JPH06321778A JP H06321778 A JPH06321778 A JP H06321778A JP 11475793 A JP11475793 A JP 11475793A JP 11475793 A JP11475793 A JP 11475793A JP H06321778 A JPH06321778 A JP H06321778A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 3−ヒドロキシ酪酸のオリゴマーもしくはそ
の塩をエネルギー源として含有する輸液製剤。 【効果】 通常の糖質によるエネルギーの補給が困難な
状態な患者に対して,糖質に代わる有効なエネルギーの
補給と蛋白異化の抑制を可能とする。しかも3−ヒドロ
キシ酪酸のモノマーを用いる従来の輸液製剤に比べて投
与中止後もエネルギーの補給が維持できるとともに,輸
液製剤の浸透圧が高くなく,酸・塩基平衡に急激な変動
を与えずかつ電解質やアミノ酸の負荷が過大でない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特に糖代謝異常により通
常の糖質によるエネルギーの補給が困難な状態にある患
者に対して,糖質に代わる有効なエネルギーの補給と蛋
白異化の抑制を目的とする製剤に関するものである。そ
の対象は(1)外傷,熱傷,外科的手術後,重症感染症
等の侵襲が加わった患者,(2)肝機能が低下して肝臓
のケトン体合成機能が低下した患者,(3)栄養障害の
ある患者に対して有効である。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】本発
明の輸液組成物の対象となるオリゴマーを構成するとこ
ろの単位モノマー3−ヒドロキシ酪酸,アセト酢酸及び
アセトンはあわせてケトン体と呼ばれる脂質由来のエネ
ルギー基質である。このうち,3−ヒドロキシ酪酸とア
セト酢酸は生理的に重要である。ケトン体は当初糖尿病
患者の尿より発見され,病的状態で生体内に見いだされ
る無用の代謝産物と考えられていた。さらに,脂肪由来
のエネルギー基質としては長鎖脂肪酸に関心が集まった
ために,ケトン体の生理的意義については長く注意がは
らわれなかった。
【0003】その生理的重要性が認識されるようになっ
たの1970年代からであり,グルコースにかわる相補
的基質として,また生体における熱量の恒常性維持(カ
ロリックホメオスタシス,caloric homeostasis )を担
う物質であるという意味で注目すべき意義が解明されて
きた(H. A. Krebs et al., Adv. Enzyme Regul. 9 :38
7-392, 65, 1971, A. M. Robinson et al., Physiologi
cal Reviews, 60(1),143-187, 1980)。さらに,ケトン
体は脂肪由来のエネルギー物質であり,かつ親水性の極
めて組織移行性の良い物質である。肥満患者のダイエッ
ト施行中に経静脈的に投与されたケトン体が蛋白異化を
抑制すること(G. L. S. Pawan et al., Lancet, i, 15
-17, 1983 ),3−ヒドロキシ酪酸は心筋代謝保護作用
のあること(特開昭58−201746号),さらに3
−ヒドロキシ酪酸が糖代謝異常により通常の糖質による
エネルギーの補給が困難な状態の患者,生体内蛋白質異
化亢進状態の患者,肝機能が低下した患者もしくは栄養
障害のある患者に与えうる輸液製剤として有効であるこ
とが知られている(特開平2−191212号)。
【0004】外傷,熱傷,外科手術後などの外科的侵襲
を受けた患者では,エネルギー消費量が増加するととも
に,異化が亢進し体蛋白の崩壊が生ずる。しかし,こう
した患者では平時最も有力なエネルギー基質であるグル
コースの代謝は変化し,耐糖能は障害される。このた
め,通常栄養投与は行われず,急性期には乳酸リンゲル
などの電解質液の輸液のみが行われている。この時期に
エネルギー補給物質として3−ヒドロキシ酪酸を用いる
と,体蛋白の異化亢進が抑制されることが知られている
(平出敦ら,日本外科学会雑誌,89(5),786,
1988)。しかしながら,3−ヒドロキシ酪酸は酸で
あり,この負荷は相当量のエネルギーを負荷しようとす
ると,高張液の大量負荷になること,酸塩基平衡に急激
な変動が生ずるという欠点が生ずる。このためナトリウ
ム塩の形で投与すると,酸塩基平衡の変動はやや緩和さ
れるが,今度はナトリウムイオンの負荷が無視できなく
なり,電解質代謝に重大な影響が生ずる。また塩基性ア
ミノ酸の塩の形では,アミノ分画に影響が生じ,患者の
アミノ酸代謝に重大な障害が生ずる。従って,輸液製剤
の浸透圧が高くなく酸塩基平衡に急激な変動を与えない
3−ヒドロキシ酪酸の製剤が求められる。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用】本発明者らは上述
のごとき事情に鑑み,輸液製剤の浸透圧が高くなく酸塩
基平衡に急激な変動を与えず,かつ電解質やアミノ酸の
負荷が過大でない3−ヒドロキシ酪酸の輸液剤について
鋭意研究した結果,3−ヒドロキシ酪酸のオリゴマーも
しくはその塩を少なくとも1つ含有する輸液製剤を見い
だし本発明を完遂させた。
【0006】3−ヒドロキシ酪酸のポリマーは通常,水
に難溶であるが発明者らのオリゴマーは水に可溶であ
り,栄養輸液剤として使用できるものである。すなわ
ち,本発明の第1は3−ヒドロキシ酪酸のオリゴマーも
しくはその塩を少なくとも1つ含有してなり,糖代謝異
常により通常の糖質によるエネルギーの補給が困難な状
態にある患者に対して糖質に代わる有効なエネルギーの
補給と蛋白異化の抑制を目的とする輸液製剤に関するも
のである。また,その対象は(1)外傷,熱傷,外科的
手術後,重症感染症等に侵襲が加わった患者,(2)肝
機能が低下して肝臓のケトン体合成機能が低下した患
者,(3)栄養障害のある患者に対して有効であり,電
解質の含有を低濃度まで可変でき,かつエネルギ−の補
給が持続的であるという特徴を有する輸液製剤に関す
る。
【0007】本発明の第2は,上記輸液製剤に含有され
るオリゴマーにおいて,オリゴマーを構成するモノマー
であるところの3−ヒドロキシ酪酸の立体配置が(R)
型,(S)型もしくはその任意な混合体であることに関
する。本発明の第3は,上記輸液製剤に含有されるオリ
ゴマーにおいて,3−ヒドロキシ酪酸の量体数が2量体
から10量体までであることに関する。本発明の第4
は,上記輸液製剤に含有されるオリゴマーの塩がカリウ
ム塩,ナトリウム塩,L−リジン塩,L−ヒスチジン塩
もしくはL−アルギニン塩であることに関する。本発明
の第5は,上記輸液製剤がアミノ酸を含有することに関
する。
【0008】本発明に使用される3−ヒドロキシ酪酸の
オリゴマーは純粋なものあるいは混合物として公知の方
法によって製造することができる。例えば,加藤等はポ
リ(3−ヒドロキシ酪酸)を生産するある種の細菌がそ
の培養液中へ3量体を主に放出することを見いだしてい
る(N. Kato et al., J. Ferment. Bioeng., 73(3),246
-247, 1992)。一方,田中等は3−ヒドロキシ酪酸モノ
マーのエタンスルホン酸を触媒とした縮合によって2量
体から5量体までのオリゴマーの生成について報告して
いる(Y. Tanaka et al., Eur. J. Biochem., 118, 177
-182, 1981)。また,ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)をエ
タンスルホン酸/水または三フッソ化ほう素/メタノー
ルで処理することによってオリゴマーまたはそのメチル
エステルが得られることを報告している(ノエルヴァン
トロウト等,特開昭57−45131号,欧州特許第
0,043,620号,B. Hauttecoeur et al., C. R.
Hebd. Seances Acad. Sci. Ser. D. Nat., 280, 2899-
2902, 1975)。さらに,モノマーを用いた段階的な有機
合成法によるオリゴマーの製造についても知られている
(I. Olsen et al., Biochemistry., 3, 453-456, 196
5, T. Tanio et al.,Eur. J. Biochem., 124, 71-77, 1
982,及び,D. Seebach et al., Helv. chim.Acta, 71,
155-167, 1988)。
【0009】上記のオリゴマーのうち微生物に由来する
ものは,その不斉炭素の立体配置が(R)となるが,合
成品においてはその用いる原料モノマーの立体配置によ
って随意規定される。例えば,その2量体においては合
成法を駆使することによって全ての可能なジアステレオ
マー,RR体,RS体,SR体およびSS体が合成され
ている。当然のことながら,ラセミ体モノマーを原料と
することによってジアステレオマーの混合物からなる2
量体を合成することができる。なお,3−ヒドロキシ酪
酸のオリゴマーとしては血液精製用薬剤の用途しか見い
だされていない(特開平1−160917号)。
【0010】本発明の3−ヒドロキシ酪酸のオリゴマー
としては2量体から10量体のものを用いることがで
き,それらの純粋なもの或いはその混合物として用いる
ことができる。例えば,経静脈注入においては水溶性の
オリゴマーが必要となり2量体から4量体を用いること
が好ましい。また,経腸栄養剤としては腸管からの吸収
性と腸管に対する浸透圧の影響より3量体から10量体
のものを用いるのが好ましい。
【0011】本発明の3−ヒドロキシ酪酸のオリゴマー
の塩としてはナトリウム塩,カリウム塩等の無機塩の他
にL−リジン塩,L−ヒスチジン塩,L−アデニン塩な
どの塩基性アミノ酸塩としても使用できる。特に,後者
のアミノ酸塩は,アミノ酸配合輸液製剤等の他の栄養剤
と併用してエネルギー補給を行う場合には有用である。
【0012】3−ヒドロキシ酪酸のオリゴマーもしくは
その塩の輸液製剤中の濃度は,その用いる量体ないしは
それらの混合比によって大きく変わるが,モノマーの濃
度に換算して0.2〜3モル/Lの濃度となるように蒸
留水に溶解せしめて用いることができ,その下限はエネ
ルギ−源として投与して有効な血中濃度や浸透圧比の調
節面から,また,その上限は浸透圧比,pH,栄養バラ
ンス,溶解度の面から適宜決められる。
【0013】
【実施例】以下,本発明に関する実施例を挙げて更に詳
細に説明するが,本発明はそれらによって限定されるも
のではない。実施例1 (R)−3−ヒドロキシ酪酸オリゴマーの血
清による分解 ウィスタ−ラット9週齢をペントバルビタール(50mg/k
g i.p.)によって麻酔後開腹し大動脈より採血した。こ
の血清と(R)−3−ヒドロキシ酪酸オリゴマー(モノ
マーを含まない2から4量体からなる平均2.3量体の
もの)を0.125〜4μmol/mlの濃度で反応さ
せ,アセト酢酸および3−ヒドロキシ酪酸モノマーの濃
度を測定した(ケトン体の濃度はケトンテスト三和[三
和化学研究所]を用いた)。結果を図1に示したが,オ
リゴマーが血清によって生理的に活性なモノマーへ変換
されることが示された。図中,3−HBは3−ヒドロキ
シ酪酸を,また,Ac−Acはアセト酢酸を意味する。
この略号の意味は図2,3においても同様である。
【0014】実施例2 (R)−3−ヒドロキシ酪酸オ
リゴマーのラット肝ホモジェネートによる分解 (R)−3−ヒドロキシ酪酸オリゴマー(モノマーを含
まない2から4量体からなる平均2.3量体のもの)を
0.125〜4μmol/mlの濃度でラット肝ホモジ
ュネートと反応させ,アセト酢酸および3−ヒドロキシ
酪酸モノマーの濃度を測定した(ケトン体の濃度はケト
ンテスト三和[三和化学研究所]を用いた)。結果を図
2に示したが,オリゴマーが肝ホモジェネートによって
生理的に活性なモノマーへ変換されることが示された。
オリゴマーが経腸内投与されも肝臓を経由してモノマー
へ変換されエネルギー補給しうることを示唆している。
【0015】実施例3 ラットに対する(R)−3−ヒ
ドロキシ酪酸オリゴマーの経静脈投与試験 ウィスターラット9週齢(300g)をペントバルビタ
ール(50mg/kg i.p.)麻酔下に右外頸静脈と左総頸動脈
にカニュルを挿入した。外頸静脈ルートより蒸留水に溶
解した(R)−3−ヒドロキシ酪酸オリゴマー(モノマ
ーを含ない2から4量体からなる平均2.3量体のも
の)サンプルを10μmol/kg/min(モノマー
換算で25μmol/kg/min)の速度で1時間注
入した。投与前と投与後15ないし30分おきに180
分後まで,アセト酢酸および3−ヒドロキシ酪酸モノマ
ーの濃度を測定した(ケトン体の濃度はケトンテスト三
和[三和化学研究所]を用いた)。結果を図3に示し
た。モノマーの投与においては投与中止によって速やか
に通常の血中濃度(0.1〜0.2mmol/L)に減
少することが知られているが,オリゴマーの投与では中
止後やや濃度は減少するものの約3時間に渡って0.5
mmol程度のモノマー濃度が維持された。
【0016】輸液製剤例 1 (R)−3−ヒドロキシ酪酸オリゴマー(2量体)4
7.5g(0.25モル)を800mlの注射用蒸留水
に懸濁させ,これを水酸化ナトリウム水溶液にてpH
7.0になるまで中和し溶解させた後,さらに蒸留水を
加えて1Lとした。これを1L容量のプラスチック容器
に充填後,充填口密封し,蒸気により110℃,2時間
加熱滅菌し,輸液を調製した。
【0017】輸液製剤例 2 下記の如く(R)−3−ヒドロキシ酪酸オリゴマー(2
量体)ナトリウム塩と無機電解質を含有する細胞外液補
充液組成をもつ輸液を調製した。 (R)−3−ヒドロキシ酪酸オリゴマー(2量体)ナトリウム塩 7.4g 塩化ナトリウム 4.1g 塩化カリウム 3.0g 塩化カルシウム 2.0g 上記成分を注射用蒸留水に希釈溶解し全量を1Lとし
た。得られた組成液のpHは7.1であった。なお,電
解質組成は次の通りであった。 Na+ 105ミリ当量/L K+ 4ミリ当量/L Ca++ 3ミリ当量/L Cl- 77ミリ当量/L [オリゴマー]+ 35ミリ当量/L 上記組成液を1L容量のプラスチック容器に充填後,充
填口を密封し,製剤例1と同様の操作により滅菌した。
【0018】輸液製剤例 3 下記の如く(R)−3−ヒドロキシ酪酸オリゴマー(2
量体)ナトリウム,ブドウ糖及び無機電解質を含有する
維持輸液を調製した。 ブドウ糖 43g (R)−3−ヒドロキシ酪酸オリゴマー(2量体)ナトリウム塩 6.3g 塩化ナトリウム 0.9g 塩化カリウム 1.5g 上記成分を注射用蒸留水に希釈溶解し全量を1Lとし
た。得られた組成液のpHは7.1であった。なお,電
解質組成は次の通りであった。 Na+ 45ミリ当量/L K+ 20ミリ当量/L Cl- 35ミリ当量/L [オリゴマー]+ 30ミリ当量/L 上記組成液を1L容量のプラスチック容器に充填後,充
填口を密封し,製剤例1と同様の操作により滅菌した。
【0019】輸液製剤例 4 下記の如く(R)−3−ヒドロキシ酪酸オリゴマー(2
量体)と無機電解質を含有する細胞外液補充液組成をも
つ輸液を調製した。 (R)−3−ヒドロキシ酪酸オリゴマー(2量体) 5.7g 塩化ナトリウム 6.0g 塩化カリウム 3.0g 塩化カルシウム 2.0g 水酸化ナトリウム pH7.0に調節 上記成分を注射用蒸留水に希釈溶解し全量を1Lとし
た。なお,電解質組成は次の通りであった。 Na+ 130ミリ当量/L K+ 4ミリ当量/L Ca++ 3ミリ当量/L Cl- 77ミリ当量/L [オリゴマー]+ 30ミリ当量/L 上記組成液を1L容量のプラスチック容器に充填後,充
填口を密封し,製剤例1と同様の操作により滅菌した。
【0020】
【発明の効果】本発明の輸液製剤は3−ヒドロキシ酪酸
のオリゴマーを主成分として用いるものであり,生体内
においてモノマーへ変換されエネルギ−補給を行う。モ
ノマーを直接用いる場合に比べて,電解質の濃度を広範
囲に可変でき,かつ投与中止後もエネルギー補給が維持
できる特徴を有する新しい輸液製剤である。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】 3−ヒドロキシ酪酸のオリゴマーが血清によ
って生理的に活性なケトン体(3−ヒドロキシ酪酸およ
びアセト酢酸)に変換される経過を示す図。
【図2】 3−ヒドロキシ酪酸のオリゴマーがラット肝
ホモジェネートによって生理的に活性なケトン体(3−
ヒドロキシ酪酸およびアセト酢酸)に変換される経過を
示す図。
【図3】 ウィスターラットへの静脈投与による3−ヒ
ドロキシ酪酸オリゴマーのケトン体への変換の経過を示
す図。
【符号の説明】
3−HB: 3−ヒドロキシ酪酸 Ac−Ac: アセト酢酸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田 晃規 新潟県新潟市太夫浜字新割182番地 三菱 瓦斯化学株式会社新潟研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3−ヒドロキシ酪酸のオリゴマーもしく
    はその塩を少なくとも1つ含有することを特徴とする輸
    液製剤。
  2. 【請求項2】 オリゴマーを構成するモノマーであると
    ころの3−ヒドロキシ酪酸の立体配置が(R)型,
    (S)型もしくはその任意の混合体である請求項1記載
    の輸液製剤。
  3. 【請求項3】 3−ヒドロキシ酪酸のオリゴマーが2量
    体から10量体までである請求項1記載の輸液製剤。
  4. 【請求項4】 3−ヒドロキシ酪酸オリゴマーの塩がカ
    リウム塩,ナトリウム塩,L−リジン塩,L−ヒスチジ
    ン塩もしくはL−アルギニン塩である請求項1記載の輸
    液製剤。
  5. 【請求項5】 アミノ酸を含有する請求項1記載の輸液
    製剤。
  6. 【請求項6】 糖代謝異常により通常の糖質によるエネ
    ルギーの補給が困難な状態の患者,生体内蛋白質異化亢
    進状態の患者,肝機能が低下した患者もしくは栄養障害
    のある患者に与えうる請求項1記載の輸液製剤。
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