JPH0632106U - 双輪型自在車輪 - Google Patents

双輪型自在車輪

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JPH0632106U
JPH0632106U JP7398092U JP7398092U JPH0632106U JP H0632106 U JPH0632106 U JP H0632106U JP 7398092 U JP7398092 U JP 7398092U JP 7398092 U JP7398092 U JP 7398092U JP H0632106 U JPH0632106 U JP H0632106U
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shaft
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rolling
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JP7398092U
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Inventor
恭右 飯村
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株式会社東京巧作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車輪軸41上での各転動車輪51,51の枢
支摺動部に発生する摩擦熱を効果的に熱放散させて、車
輪軸41に対する各転動車輪51,51の枢支性能,ひ
いては、全体の転動性,旋回性を良好に保持させる。 【構成】 金属板材料による支持殻体部材11と、支持
殻体部材11上に垂直方向の支持軸線a10上で植立させ
た支持軸21,および対象物品Aに固定されて当該支持
軸21を回動自在に枢支する軸受け部材31と、支持軸
線a10から中心間隔l10を隔てた水平方向の枢支軸線b
10上で、支持殻体部材11に固定された金属材料による
車輪軸41と、当該車輪軸41上に中心間隔l11を隔て
ゝ回動自在に枢支された2個1組の各転動車輪51,5
1とを備えて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、キャスターと呼ばれる自在車輪,特に、共通軸上に2個1組の転 動車輪を軸装した双輪型自在車輪の改良構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の自在車輪については、キャビネット,冷蔵庫,テレビ台な どのように比較的重量があって、人手によっては移動,搬送の困難な物品の脚部 などに対し、その移動,搬送を容易にするために装備される転動車輪として知ら れており、当該自在車輪の形態は、一般的に、図6および図7の模式説明図に示 されているように、1個の転動車輪を用いた,いわゆる、1輪型の構成のものが 多い。
【0003】 すなわち、これらの図6および図7に示す構成において、従来の1輪型自在車 輪60は、軸線a60による垂直方向の支持軸62を一方に偏って植立させた支持 殻体部材61を有しており、対象物品Aの下面などに埋め込まれた軸受け部材6 3に対して、前記支持軸62を枢支させることで、この支持軸62を中心に前記 支持殻体部材61を旋回可能に支持させると共に、当該支持殻体部材61には、 移動時の追従性をよくするために、支持軸62の軸線a60から中心間隔l60を隔 てた軸線b30による水平方向に車輪軸65を固定させ、当該車輪軸65上にあっ て、車輪外径r60,車輪幅w60による1個の転動車輪64を回動可能に枢支させ たものであり、この1輪型自在車輪60は、一般的に、対象物品Aでの下面の複 数箇所に設置して利用される。 従って、この構成の1輪型自在車輪60では、対象物品Aの全重量が、設置さ れたそれぞれの各1輪型自在車輪60に対して均等に負荷される,つまり、それ ぞれに支持軸62,支持殻体部材61,および垂直方向に働く荷重点(軸線a60 に該当)から中心間隔l60を隔てた水平方向の車輪軸65を順次に介して、個々 の各転動車輪64に対して均等に負荷されており、こゝでの負荷荷重に耐えるた めには、個々の各転動車輪64のそれ自体に関して、この場合は、対象物品Aの 配置対象面,例えば、床面Bとの接触幅である車輪幅w60を増加させると共に、 当該増加させた幅相当に車輪外径r60を大きくする必要がある。
【0004】 そして、上記構成による従来の1輪型自在車輪60においては、対象物品Aを 特定の方向に移動させようとすると、これらの各1輪型自在車輪60の支持殻体 部材61が、当該移動方向に向け支持軸62を中心に追従して旋回されながら、 かつ車輪軸65上で転動車輪64が転動され、対象設置面,例えば、床面Bでの 該当方向への移動が可能になる。
【0005】 こゝで、上記のように耐負荷荷重性を高める目的で車輪幅w60,および車輪外 径r60をそれぞれに大きく設定した1輪型自在車輪60にあっては、対象物品A の移動が比較的小さい半径による曲線状の移動である場合、転動車輪64に注目 すると、理論的立場から、対象床面Bでの車輪幅w60相当の接触面における左右 の各端縁(周面)部の回転角速度が相互に異なることになる,つまり、曲線状移 動の内側に該当する内端縁側周面部ie60では、その回転角速度が相対的に小さ く、かつ外側に該当する外端縁側周面部oe60では、これに対応して、その回転 角速度が相対的に大きくなり、しかも、これらの両者間の回転角速度差は、その 車輪幅w60,および車輪外径r60に比例して大きくなるもので、対象床面Bとの 間の一部で転動によらない摩擦スリップ状態,換言すると、引きずった状態を生 じ、この結果,車輪幅w60が大きくて、接触圧が高いほど,ひいては、対象物品 Aの重量が大きいほど、こゝでの曲線状による移動性が悪くなるという欠点があ り、一方,このように車輪外径r60が大きくされると、その移動時の転動性こそ 増すものゝ、全体が不必要に嵩張るという不利もある。
【0006】 そこで、上記1輪型自在車輪60の欠点を是正するために、従来においては、 図8ないし図10の模式説明図に示されているように、相互に離間された2個1 組の転動車輪を用いて構成される,いわゆる、双輪型自在車輪70が提案実施さ れている。
【0007】 すなわち、これらの図8ないし図10に示す構成において、従来の双輪型自在 車輪70は、上記1輪型自在車輪60の場合と構成的には同様に、軸線a70によ る垂直方向の支持軸72を一方に偏って植立させた支持殻体部材,こゝでは、双 輪軸装のために相対的に幅方向寸法を大きくさせた支持殻体部材71を有し、か つ対象物品Aの下面などに埋め込まれた軸受け部材73に対して、前記支持軸7 2を枢支させることで、この支持軸72を中心に前記支持殻体部材71を旋回可 能に支持させてあり、また、前記支持殻体部材71に対しては、こゝでも移動時 の追従性をよくするために、前記支持軸72の軸線a70から中心間隔l70を隔て た軸線b70による水平方向に十分な長さ寸法の車輪軸75を固定させると共に、 当該車輪軸75上にあって、相互に中心間隔l71を隔てゝ離間された2個1組か らなる各転動車輪,こゝでは、それぞれに比較的小さく設定された車輪外径r70 ,および車輪幅w70による各転動車輪74,74を回動可能に枢支させたもので あり、この双輪型自在車輪70においても、対象物品Aでの下面の複数箇所に設 置して利用される。 従って、この構成の双輪型自在車輪70の場合にも、対象物品Aの全重量は、 設置される個々の各双輪型自在車輪70に対し、それぞれに支持軸72,支持殻 体部材71,および垂直方向に働く荷重点(軸線a70に該当)から中心間隔l70 を隔てた水平方向の車輪軸75を順次に介して、中心間隔l71を隔てた2個1組 からなる各転動車輪74,74に対して均等に負荷されるが、こゝでは、個々の 各双輪型自在車輪70での対向する2個1組の転動車輪74,74によって負荷 荷重をそれぞれ分担するために、先の1輪型自在車輪60に比較するとき、当該 各転動車輪74での対象床面Bとの接触幅である相対的な車輪幅w70,および当 該車輪幅w70に対応する車輪外径r70をさほど大きくしないで済ませることがで きる。
【0008】 そして、上記構成による従来の双輪型自在車輪70においても、対象物品Aを 特定の方向に移動させようとすると、これらの各双輪型自在車輪70の支持殻体 部材71が、当該移動方向に向け支持軸72を中心に追従して旋回されながら、 かつ車輪軸75上で2個1組の各転動車輪74,74がそれぞれに転動され、対 象床面Bでの該当方向への移動が可能になる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように従来の双輪型自在車輪70の場合には、個々の各双輪型自在車輪 70毎に、それぞれ2個1組の各転動車輪74,74により、加えられる負荷荷 重を分担して支えるために、これらの各転動車輪74の車輪幅w70,および車輪 外径r70を大きくせず済み、併せて、車輪幅w70を相対的に小さく設定し得るこ とから、比較的小さな半径による曲線状の移動に際しても、接触面における左右 の各端縁(周面)部間の回転角速度差を小さく抑制できて円滑な移動を行えるの であるが、この構成の双輪型自在車輪70においても、次のような問題点が派生 することになる。
【0010】 すなわち、上記構成の双輪型自在車輪70では、対象物品Aの全重量が、個々 の各双輪型自在車輪70に対して、それぞれに支持軸72上での垂直方向に働く 荷重点(軸線a70に該当)から、支持殻体部材71,および当該荷重点との間に 中心間隔l70を隔てた水平方向の車輪軸75を順次に介した上で、さらに、相互 に中心間隔l71を隔てた2個1組からなる各転動車輪74,74に均分化して負 荷され、支持軸72上での垂直方向に働く荷重点に対する支承点としての各転動 車輪74,74のそれぞれが、この種の支承点として最も理想的な荷重点の直下 にはなく、それぞれ中心間隔l70,l71だけ隔てられて位置するために、車輪軸 75と各転動車輪74,74との間の枢支摺動部に常時,偏荷重が作用されるこ とになり、併せて、これらの各転動車輪74,74の車輪外径r70が比較的小さ く設定されていて、その転動速度が比較的速いことゝも相俟ち、移動,転動時に おける車輪軸75上での各転動車輪74,74の摺動摩擦抵抗が高く、かつ発生 する摩擦熱も予想以上に増加し、しかも、あらためて摩擦熱を熱放散する手段が 講じられていないことから、当該各転動車輪74,74の軸ボス部が、この摺動 摩擦によって発生する摩擦熱のために変形し易くなり、結果的には、車輪軸75 に対する枢支性能が阻害されて変調をきたし、転動性,旋回性が損なわれるもの であった。
【0011】 この考案は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、その 目的とするところは、車輪軸上での各転動車輪の枢支摺動部に発生する摩擦熱を 効果的に熱放散させ得るようにし、これによって車輪軸に対する各転動車輪の枢 支性能,ひいては、装置自体の転動性,旋回性を良好に保持させるようにした, この種の双輪型自在車輪を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この考案に係る双輪型自在車輪は、支持殻体部材 と、これに固定される車輪軸とを共に熱伝導性の良好な金属製とし、当該車輪軸 に枢支される各転動車輪での転動時の摺動摩擦によって発生する摩擦熱を、これ らの車輪軸,および支持殻体部材を通して効果的に熱放散させ得るようにしたも のである。
【0013】 すなわち、この考案は、金属板材料による支持殻体部材と、当該支持殻体部材 上に垂直方向の支持軸線上で植立させた支持軸,および対象物品に固定されて当 該支持軸を回動自在に枢支する軸受け部材と、前記支持軸線から所要の中心間隔 を隔てた水平方向の枢支軸線上で、前記支持殻体部材に固定された金属材料によ る車輪軸と、当該車輪軸上に所要の中心間隔を隔てゝ回動自在に枢支された2個 1組の各転動車輪とを少なくとも備えて構成したことを特徴とする双輪型自在車 輪である。
【0014】
【作用】
従って、この考案においては、支持殻体部材と、これに固定される車輪軸とを 共に熱伝導性の良好な金属材料によって形成させたので、車輪軸に枢支される各 転動車輪での転動時の摺動摩擦によって発生する摩擦熱を、これらの車輪軸,お よび支持殻体部材を通して効果的かつ容易に熱放散させ得る。
【0015】
【実施例】
以下,この考案に係る双輪型自在車輪の実施例につき、図1ないし図5を参照 して詳細に説明する。
【0016】 図1は、この考案の一実施例を適用した双輪型自在車輪の部品分離斜視図、図 2は概要構成を示す正面図、図3は、同上平面図であり、図4は、図3における X−X線部の縦断面位置で取付けた状態の断面図、図5は、同上Y−Y線部の横 断面位置で取付けた状態の断面図である。
【0017】 すなわち、これらの図1ないし図5に示す構成において、この実施例による双 輪型自在車輪10は、強度保持,ならびに熱放散性を高めるために、特に、所要 厚さの金属板材料をプレス成形してなる支持殻体部材11と、それぞれに同効質 材料などによる支持軸21,および当該支持軸21を回動自在に枢支する軸受け 部材31の1組と、同様に強度保持,ならびに熱放散性を高めるために、特に、 所要軸径の金属棒を加工成形してなる車輪軸41と、負荷荷重に耐えるための所 要の強度性,ならびに円滑な転動をなすための所要の潤滑性をそれぞれに備えた 材料,例えば、ポリアミド系合成高分子材料(商品名;ナイロン)などで成形さ れた2個1組の各転動車輪51,51とによって構成される。
【0018】 しかして、前記支持殻体部材11には、上面板部12での後方に偏った中央部 分から幾分か凹ませた固定板部13,および当該固定板部13の前方に延びる舌 片板部14と、同様に上面板部12での両側にあって、それぞれに垂下されて前 方に延びる左右の各軸支板部15,15とを形成すると共に、前記固定板部13 の中心部に支持軸線a10に該当して穿孔した固定孔13aに対し、前記支持軸2 1での枢軸部22の下方に形成された支承鍔部23の下部を、支持軸線a10上で 垂直方向にカシメ付け固定させてあり、かつ当該支持軸21については、上方に 脱落防止のための凹溝24を周設させてある。 一方、前記軸受け部材31には、軸孔部32の下端部に支承鍔33を、外周囲 に戻り止め突条34をそれぞれに形成させ、かつ当該戻り止め突条34の一部に あって、前記凹溝24の位置に対応して軸孔部32内に僅かに突出する係止凸部 35を打ち出してあり、この軸受け部材31については、先にも述べたように、 これを対象物品Aの下面などに打ち込み固定させておき、その軸孔部32内に前 記支持軸21の枢軸部22を強めに嵌挿して枢支させることにより、係止凸部3 5に凹溝24を係止させると共に、両者の各支承鍔部23,33が当接された状 態で任意に回動可能にされる。つまり、軸受け部材31に対して、支持軸21, ひいては支持殻体部材11が支持軸線a10上で任意に回動可能にされる。
【0019】 また、前記車輪軸41は、一端部側から他端部側にかけて、やゝ径大の頭部4 2,所定の外径および長さの枢軸部43,これよりも小径の固定部44を形成し てあり、さらに、前記2個1組の各転動車輪51,51は、共に軸孔部52の片 側にあって、比較的小さい車輪外径r10,車輪幅w10による軸ボスを兼ねた車輪 部53を、他の片側にあって、これよりも小径で所定長さの軸ボス部54をそれ ぞれに形成させると共に、これらの各軸ボス部54,54の端面相互を突き合わ せることで、両者の各車輪部53,53を中心間隔l11に組み合わせ保持して用 いる。 そして、前記支持殻体部材11での左右の各軸支板部15,15には、前記支 持軸線a10から中心間隔l10を隔てた前部下方の枢支軸線b10による水平方向に あって、この場合,右方の軸支板部15に前記枢軸部43を受け入れる固定孔1 5a,左方の軸支板部15に前記固定部44を受け入れる固定孔15bがそれぞ れに穿孔されており、前者の右方固定孔15aを通して挿入される車輪軸41の 枢軸部43に対し、前記組み合わせた各転動車輪51,51を回動自在に枢支さ せた上で、後者の左方固定孔15bに固定部44を挿入させ、かつこれをカシメ 付け固定させるのである。
【0020】 このため、上記構成によるこの実施例での双輪型自在車輪10の場合には、対 象物品Aの下面などに打ち込み固定された軸受け部材31に対し、支持軸21を 枢支させることで、この支持軸21を中心にした支持軸線a10上で支持殻体部材 11が旋回かつ回動可能に支持されると共に、当該支持殻体部材31には、移動 時の追従性をよくするために、支持軸線a10から中心間隔l10を隔てた枢支軸線 b10による水平方向に車輪軸41が固定されていて、当該車輪軸41上に、中心 間隔l11で対向して組み合わせた比較的小さい車輪外径r10,車輪幅w10による 2個1組の左右の各転動車輪51,51が回動自在に枢支されることになり、こ ゝでもまた、対象物品Aを特定の方向に移動させようとすると、これらの各双輪 型自在車輪10の支持殻体部材11が、当該移動方向に向け支持軸21を中心に 追従して旋回されながら、かつ車輪軸41上で2個1組の各転動車輪51,51 がそれぞれに転動され、対象床面Bでの該当方向への移動が可能になる。
【0021】 従って、この実施例による双輪型自在車輪10の構成においても、対象物品A の全重量は、設置される個々の各双輪型自在車輪10に対して均等に負荷される ことになる,つまり、それぞれに支持軸21,支持殻体部材11,および垂直方 向に働く荷重点(軸線a10に該当)から中心間隔l10を隔てた水平方向の車輪軸 41を順次に介して、中心間隔l11で対向させた個々の各転動車輪51に対して 均等に負荷されることになり、こゝでもまた、先に述べたのと同様に、移動,転 動時における車輪軸41上での各転動車輪51,51の転動に伴う摺動摩擦によ って、車輪軸41と各転動車輪51,51間に摩擦熱が発生することになるが、 この実施例では、各転動車輪51,51を枢支する車輪軸41と、当該車輪軸4 1を固定する支持殻体部材11とのそれぞれを熱放散性の良好な金属材料によっ て形成させてあるために、車輪軸41と各転動車輪51,51との間に発生する 摩擦熱が、こゝでの熱伝導性に優れた車輪軸41を通して同効質の支持殻体部材 11へ迅速に伝熱して逃逸され、当該支持殻体部材11の表面から容易に熱放散 されることになり、この結果,各転動車輪51,51の軸ボスを兼ねた車輪部5 3,および軸ボス部54が、発生する摩擦熱によって変形したりせず、常に良好 な枢支状態を維持できるもので、従来のように、装置構成全体の転動性,旋回性 などが損なわれる惧れがない。
【0022】
【考案の効果】
以上、実施例によって詳述したように、この考案によれば、双輪型自在車輪に おいて、支持殻体部材と、この支持殻体部材に固定される車輪軸とを共に熱伝導 性の良好な金属材料によって形成させたので、対象物品の移動に伴って、車輪軸 に枢支して転動される各転動車輪の摺動摩擦によって発生する摩擦熱が、これら の車輪軸,および支持殻体部材を通して効果的かつ容易に熱放散されることにな り、結果的に、車輪軸に対する各転動車輪の枢支性能,ひいては、装置全体の転 動性,旋回性を良好に保持させ得るもので、しかも、構造的にも比較的簡単で容 易に実施できるなどの実用上優れた種々の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を適用した双輪型自在車輪
の部品を分離して示した斜視図である。
【図2】同上実施例による双輪型自在車輪の概要構成を
示す全体正面図である。
【図3】同上実施例による双輪型自在車輪の概要構成を
示す全体平面図である。
【図4】同上実施例による双輪型自在車輪での図3にお
けるX−X線部の縦断面位置で取付けた使用状態を示す
断面図である。
【図5】同上実施例による双輪型自在車輪での図3にお
けるY−Y線部の横断面位置で取付けた使用状態を示す
断面図である。
【図6】従来の1輪型自在車輪の概要を示す側面構成図
である。
【図7】同上従来の1輪型自在車輪の概要を示す正面構
成図である。
【図8】従来の双輪型自在車輪の概要を示す側面構成図
である。
【図9】同上従来の双輪型自在車輪の概要を示す正面構
成図である。
【図10】同上従来の双輪型自在車輪の概要を示す平面
構成図である。
【符号の説明】
11 支持殻体部材 12 上面板部 13 固定板部 13a 固定孔 14 舌片板部 15 左右の各軸支板部 15a,15b 固定孔 21 支持軸 22 枢軸部 23 支承鍔部 24 凹溝 31 軸受け部材 32 軸孔部 33 支承鍔部 34 戻り止め突条 35 係止凸部 41 車輪軸 42 頭部 43 枢軸部 44 固定部 51 転動車輪 52 軸孔部 53 車輪部 54 軸ボス部 a10 支持軸線 b10 枢支軸線 l10,l11 中心間隔 r10 車輪外径 w10 車輪幅 A 対象物品 B 対象床面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板材料による支持殻体部材と、 当該支持殻体部材上に垂直方向の支持軸線上で植立させ
    た支持軸,および対象物品に固定されて当該支持軸を回
    動自在に枢支する軸受け部材と、 前記支持軸線から所要の中心間隔を隔てた水平方向の枢
    支軸線上で、前記支持殻体部材に固定された金属材料に
    よる車輪軸と、 当該車輪軸上に所要の中心間隔を隔てゝ回動自在に枢支
    された2個1組の各転動車輪とを、 少なくとも備えて構成したことを特徴とする双輪型自在
    車輪。
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