JPH0653206U - キャスター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】サイズが小さく、且つ段差部を円滑に通過可能
なキャスターを提供する。 【構成】ローラ軸、該ローラ軸に設けられたローラ及び
ローラ軸を保持するフレームとからなるキャスターにお
いて、前記フレームの下部の側端部にアールを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、椅子、オーディオ機器等に用いられるキャスターに関する。

【０００２】

【従来の技術】

椅子、オーディオ機器等に用いられるキャスターは、一般にローラとその軸（ ローラ軸）を支持するフレームとから構成されており、従来各種のものが考案さ れているが、２つのローラを持つ双輪キャスターは、転回時に各ローラが別個に 回転することにより転回が円滑に行えるという特徴があるため広く用いられてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

図４で示す通り、従来のキャスターは、サイズを小さくすると段差を上る際、 フレームの下部の側端１０１’（ローラからはみ出した部分）が段差に引っかか り、円滑な運動が行えないという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記課題を解決するため、ローラ軸３、該ローラ軸に設けられたロー ラ１０、１０及び前記ローラ軸を保持するフレーム１とからなるキャスターにお いて、前記フレームの下部の側端部にアール部１０１を設けるようにしたもので ある。

【０００５】

【作用】

アール部１０１の存在により、段差を上る際にフレームが段差の角と接触せず 、移動が容易となる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の１実施例を図を用いて説明する。 図１は、本考案に係るキャスターの側面図であり、手前側のローラを外した状 態が表わされている。フレーム１の下部中央やや上にローラ軸３が紙面に垂直方 向に貫通しており、フレーム１の向こう側にはローラ１０（本実施例では直径が ３０ｍｍ）が前記ローラ軸３に回転可能に取りつけられている。

【０００７】 また、フレーム１の上部には、ローラ軸３の位置から偏心した位置に旋回軸６ がフレーム１に対して回転可能に取りつけられている。旋回軸６には、ソケット ２０が取りつけられるようになっている。旋回軸６は凹部６１を有し、当該凹部 とソケット２０の中央の穴の中にある凸部２３が係合してソケット２０は旋回軸 ６に固定される。

【０００８】 ソケット２０は、螺子部２２と底板２１を有し、螺子部２２は、家具等１００ に開けられた穴にねじ込んで固定され、底板２１によってキャスターに前後左右 方向の力が加わってもぐらつかないように固定される。

【０００９】 フレームの下部の側端部にアール部１０１（ローラの直径が３０ｍｍの場合に は、半径２．５ｍｍのアールを付すと好適である。）が設けられている。

【００１０】 以上は、本件考案の１実施例を説明したものであり、本件考案の実施例はこれ に限られない。キャスターのサイズは上記例のものに限られず任意で良く、また 例えば、アール部の形状は、円弧状でなくとも良く、例えば図４に示すようにフ レームの角部が直線状にカットされていてもよい。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、キャスターのサイズを小さくしても、段差部を容易に乗り越 えることができ、キャスター付き家具等の運動が円滑に行えるという優れた効果 を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本件考案の１実施例を示す側面図である。

【図２】同正面図である。

【図３】同家具等に取りつけた状態の断面図である。

【図４】本件考案の他の実施例のフレームの形状を示す
側面図である。

【図５】従来のキャスターのフレーム部の側面図であ
る。

【符号の説明】

１ フレーム ３ ローラ軸 ６ 旋回軸 １０ ローラ ２０ ソケット ２１ 底板 ２２ 螺子部 ２３ 凸部 ６１ 凹部 １００ 家具等 １０１ アール部 １０１’ 従来のキャスターのフレームの下部側端

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ローラ軸（３）、該ローラ軸に設けられ
   たローラ（１０、１０）及び前記ローラ軸を保持するフ
   レーム（１）とからなるキャスターにおいて、前記フレ
   ームの下部の側端部にアール部（１０１）を設けたこと
   を特徴とするキャスター。