JPS5938077Y2 - 把手取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は音響機器、通信機器等、各種の携帯用機器にお
ける把手の取付けを至って簡単に行なうことができる把
手取付装置を提供するものである。

従来の把手取付装置は把手の回動に適度のフリクション
を持たせるため、把手とその支持部との間にばね材を配
し、このばね材の弾性力でもって上記フリクションを得
るように構成されているものであった。

しかしながら、この種の装置では、ばね材を別個に準備
する必要があること、ばね材の取付けに時間がかかり面
倒であること等から、コスト作業性いずれの面からも更
なる改善が要望されていた。

本考案はこのような要望を満足するものであシ、以下に
その一実施例について図面と共に説明する。

図において１は機器本体（本実施例ではテープデツキ）
、２はこの機器本体１に対してその両端が回動可能に取
付けられたコ字状の把手である。

第１図に示すように把手２を機器本体１の上面に対して
直立させるとこの把手２を利用して機器の持運びが行な
える。

上記把手２を機器本体１の裏面に向けて押倒すと、この
把手２は機器の上面後方の段差面３に当接収納され、機
器の見栄えを悪くすることがないよう考慮されている。

次に上記把手２の取付部分についｆ詳細に説明する。

第２図、第３図に示すように機器本体１内のボス４には
把手支持部材５がビス６で取付けられている。

なお第２図、第３図には機器本体１の右側の支持部材し
か示していないが、機器本体１の左側にも上記支持部材
５と左右対称の関係で別個の支持部材が設けられている
。

上記支持部材５の上端側面には円柱の左右両側を切欠い
たような形状の軸部５ａが設けられている。

この軸部５ａの上側は１対の弾性片５ｂとなっており、
これら１対の弾性片５ｂの先端間には隙間が設けられて
、弾性片５ｂが撓み得るようになっている。

上記軸部５ａが係合されるように把手２の先端側面には
円形凹部２ａが設けられている。

この凹部２ａと上記軸部５ａとの寸法関係を第５図、第
６図を用いて説明する。

い唸、上記凹部の直径をＤｌ とし、軸部５ａの最大径
（軸部５ａの外周に沿つ゛た仮想円の直径）をＤ２とす
ると、Ｄｌ＜Ｄ２でＤ２の方がＤ２ より僅かに大きく
設定されている。

したがって軸部５ａの１対の弾性片５ｂをその先端が互
に近接するように撓１せて、これを把手２の凹部２ａに
挿入すると、上記弾性片５ｂの弾発力で、軸部５ａの外
周は凹部２ａの内周壁に圧接され、把手２の取付けが行
なわれる。

なお第６図でｂは切欠間の寸法を示している。

また図からも明らかなように、把手２を第１図の如く持
ち運び状態に起立させた時には、把手２を持上げても、
弾性片５ｂに機器本体１の荷重が直接加わらないように
なっている。

したがって弾性片５ｂが永久変形を起こし難く、把手を
回動する際の円滑性を長期に渡って維持することができ
る。

なお、軸部５ａを把手側に、凹部２ａを支持部材５側に
設けてもよく、凹部２ａは孔であってもよいことは言う
１でもない。

以上説明したように本考案の把手取付装置は、把手の回
動を支持する軸部に弾性部を設けているので、従来のよ
うにばね材を別個に準備したり、取付けたりという面倒
さがなくなうコストの削減も合わせて図ることができ、
かつ、機器本体を持ち運ぶ際、上記弾性部に直接、機器
本体の荷重が加わらないようにしているので、弾性部の
永久変形が起こり難く、把手の円滑な回動性能を長期に
渡って維持することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における把手取付装置を用い
たテープデツキの外観斜視図、第２図は同装置の正面断
面図、第３図は同側面断面図、第４図は同装置を構成す
る支持部材の斜視図、第５図、第６図は把手の凹部と支
持部材の軸部との寸法関係を説明するための図である。 １・・・機器本体、２・・・把手、２ａ・・・凹部、５
・・・支持部材、５ａ・・・軸部、５ｂ・・・弾性片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機器本体の把手支持部とこの支持部に取付けられる把手
   のいずれか一方に軸部を、他方に上記軸部を受ける軸受
   部を設け、かつ、上記軸部の外周の一部に弾性部を設け
   てこの弾性部の弾性力によって、上記軸部の外周を上記
   軸受部に圧接保谷させると共に、上記弾性部は、把手を
   持ち運ぶ状態に起立させた時に機器本体の荷重が直接加
   わらない位置に設けたことを特徴とする把手取付装置。