JPH06320873A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH06320873A
JPH06320873A JP5112720A JP11272093A JPH06320873A JP H06320873 A JPH06320873 A JP H06320873A JP 5112720 A JP5112720 A JP 5112720A JP 11272093 A JP11272093 A JP 11272093A JP H06320873 A JPH06320873 A JP H06320873A
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JP
Japan
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heat
dye precursor
thermal recording
sensitive recording
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JP5112720A
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English (en)
Inventor
Masahiro Higuchi
正弘 樋口
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像の熱安定性および記録品質に優れ、しか
も粉吹き、発色性、白地部着色等の特性に関しても満足
すべき水準にある感熱記録材料を得る。 【構成】 通常無色ないし淡色の染料前駆体と、加熱時
反応して該染料前駆体を発色せしめる電子受容性化合物
とを含有する感熱記録材料において、該電子受容性化合
物として、下記繰り返し単位(1)で表されるフェノー
ル成分と繰り返し単位(2)で表されるスチレン成分と
を含み、かつ該フェノール成分の組成比が、共重合体を
構成する全繰り返し単位に対し、10〜90モル%の範
囲にあるフェノール系スチレン共重合体を含有すること
を特徴とする感熱記録材料。 【化1】 (上記式中Rは水素原子、ハロゲン原子、または置換基
を有していてもよいアルキル基、アルコキシ基を表
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関し、特
に画像の安定性に優れた感熱記録材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は一般に支持体上に電子供
与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体と電子受容性化
合物(通常、顕色剤と呼ばれる)を主成分とする感熱記
録層を設けたものであり、熱ヘッド、熱ペン、レーザー
光等で加熱することにより、染料前駆体と顕色剤とが瞬
時反応し記録画像が得られるもので、特公昭43−41
60号、特公昭45−14039号公報等に開示されて
いる。このような感熱記録材料は比較的簡単な装置で記
録が得られ、保守が容易なこと、騒音の発生がないこと
などの利点があり、各種の計測用記録計、ファクシミ
リ、プリンター、コンピューターの端末機、ラベル、乗
車券の自動販売機など広範な分野で利用されている。
【0003】しかしながら近年感熱記録材料の需要が大
幅に伸びるに従い、他の記録方式と比較して画像安定性
の面で著しく劣ることが問題視されるようになってき
た。上記顕色剤としては一般にビスフェノールA〔2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〕が品質
的に安定していること、低コストであること、発色性が
良好であること等の理由により使用されているが、この
顕色剤を用いた感熱記録材料の画像は、通常の環境条件
下で保存した場合でも経時的に退色が進行していく。ま
た、退色と並行して画像表面に白色の粉体が析出してく
ることが多いが(通常、粉吹きと呼ばれる)、この現象
も画像品質を著しく損なうものである。このため現行の
感熱記録は、長期間保存すると画像が判別しにくくなっ
たり、極端な場合全く消失してしまうこともあり、記録
材料として重大な欠陥を持っている。感熱記録材料の標
準的な評価試験項目のなかに60℃条件下での保存試験
(耐熱試験)があるが、この条件下におくと退色が著し
く加速されることから、発色体の熱安定性の低さがその
原因であると考えられる。
【0004】以上のような理由から、今後感熱記録材料
を市場に定着させ、より一層の利用拡大を図るために
は、画像の熱安定性および記録品質の向上等、記録材料
としての信頼性を高めることが不可避の技術的課題にな
っている。
【0005】この目的達成の為には、従来から種々の検
討が行われており、なかでもビスフェノールAに替わる
新規な顕色剤を用いた感熱記録材料に関しては、非常に
多くの提案がなされている。例えば、特開昭57−21
0866号、同58−82788号、同58−1325
93号、同59−118491号、同59−18788
9号、同60−13852号公報にはアリールスルホニ
ルフェノール誘導体が、また特開昭58−119893
号、同59−169884号公報にはビス(4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン誘導体が提案されている。また
特開平4−62091号公報には顕色剤としてフェノー
ル樹脂(ノボラック型樹脂)の提案もされている。更に
特開昭63ー141785号公報には高分子発色剤と高
分子顕色剤とを組合わせて使用する感熱記録材料の提案
がなされており、特開昭64ー53892号公報には微
粒子状の高分子化合物を顕色剤に使用する提案がなされ
ているが、具体的化合物として本発明にみられる高分子
化合物群は何ら例示されていない。これらの種々の提案
に基づいて作成された感熱記録材料は、画像の熱安定性
および前記の記録品質向上の面では一定の改善が見られ
るものの未だ不充分なレベルにあり、実用的に満足すべ
きものは得られていないのが実状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
受容性化合物として特定のフェノール系高分子化合物を
使用することにより、画像の熱安定性および記録品質に
優れ、しかも粉吹き、発色性、白地部着色等の特性に関
しても満足すべき水準にある感熱記録材料を得ることに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】通常無色ないし淡色の染
料前駆体と加熱時反応して該染料前駆体を発色せしめる
電子受容性化合物とを含有する感熱記録材料において、
該電子受容性化合物として、下記繰り返し単位(1)で
表されるフェノール成分と繰り返し単位(2)で表され
るスチレン成分とを含み、かつ該フェノール成分の組成
比が、共重合体を構成する全繰り返し単位に対し、10
〜90モル%の範囲にあるフェノール系スチレン共重合
体を含有させることにより、画像の熱安定性および記録
品質に優れ、しかも粉吹き、発色性、白地部着色等の特
性に関しても満足すべき水準にある感熱記録材料を得る
ことができた。
【0008】
【化2】 (上記式中Rは水素原子、ハロゲン原子、または置換基
を有していてもよいアルキル基、アルコキシ基を表
す。)
【0009】化2においてRが置換基を有する場合の置
換基としては、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基等
が挙げられる。Rの具体例としては、水素原子、塩素原
子、メチル基、クロロメチル基、ヒドロキシメチル基、
メトキシ基等を挙げることができる。また異なるRを持
つ繰り返し単位(2)が高分子鎖中に共存していても構
わない。フェノール成分の組成比に関しては、10モル
%より小さいか、90モル%より大きくなると、どちら
の場合も発色性が低下するので好ましくない。10〜9
0モル%の範囲にあれば特に制限はないが、通常は30
〜80モル%の範囲のものが好ましい。
【0010】本発明の高分子化合物は単独で使用しても
良いし、その2種以上を併用してもよい。
【0011】本発明の高分子化合物は、当業界ではよく
知られた方法により、対応するフェノール系モノマーと
各種のスチレンとを共重合させることで製造することも
できるが、より簡便には市販のクロロメチル化ポリスチ
レンを原料として、これにp−ヒドロキシチオフェノー
ルを反応させる高分子反応により容易に得ることが可能
である。即ち、本発明の共重合体を製造するには特殊な
ビニルモノマーを合成する必要はなく、安価な市販の重
合体から誘導すればよいので、製造コスト面からも極め
て有利である。
【0012】次に本発明に係る感熱記録材料の具体的製
造法についてのべる。本発明に係わる感熱記録材料は一
般に支持体上に電子供与性の通常無色ないし淡色の染料
前駆体と電子受容性化合物とを主成分とし、これらをバ
インダーに分散、塗布して感熱記録層を設け、熱ヘッ
ド、熱ペン、レーザー光等で加熱することにより、染料
前駆体と電子受容性化合物とが瞬時反応し記録画像が得
られるもので、特公昭43−4160号、特公昭45−
14039号公報等に開示されている。また感熱記録層
には顔料、増感剤、酸化防止剤、スティッキング防止剤
などが必要に応じて添加される。
【0013】本発明に示す感熱記録材料に用いられる染
料前駆体としては一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用い
られているものであれば特に制限されない。
【0014】具体的な例をあげれば (1)トリアリールメタン系化合物:3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタ
リド(クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−ビ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p
−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチル
アミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3−
イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)
−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバ
ゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、
3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−
5−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノ
フェニル−3−(1−メチルピロール−2−イル)−6
−ジメチルアミノフタリド等、
【0015】(2)ジフェニルメタン系化合物:4,
4′−ビス(ジメチルアミノフェニル)ベンズヒドリル
ベンジルエーテル、N−クロロフェニルロイコオーラミ
ン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラ
ミン等、
【0016】(3)キサンテン系化合物:ローダミンB
アニリノラクタム、ローダミンB−p−クロロアニリノ
ラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フェニルフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジクロロアニ
リノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−ク
ロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−
N−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−(N−エチル−N−トリル)アミノ−6−
メチル−7−フェネチルフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(4−ニトロアニリノ)フルオラン、3−ジブ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−メチル−N−プロピル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソ
アミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−テトラヒドロフリル)アミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン等、
【0017】(4)チアジン系化合物:ベンゾイルロイ
コメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレ
ンブルー等、
【0018】(5)スピロ系化合物:3−メチルスピロ
ジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、
3,3′−ジクロロスピロジナフトピラン、3−ベンジ
ルスピロジナフトピラン、3−メチルナフト−(3−メ
トキシベンゾ)スピロピラン、3−プロピルスピロベン
ゾピラン等、を挙げることができ、これらは単独もしく
は2種以上混合して使うことができる。
【0019】また本発明の化合物は他の電子受容性化合
物と併用することもできる。この場合の電子受容性化合
物としては、一般に感熱記録材料に用いられる酸性物質
であればよく、例えばフェノール誘導体、芳香族カルボ
ン酸誘導体、アリール置換チオ尿素誘導体、有機化合物
の亜鉛塩などの多価金属塩を用いることができる。
【0020】感熱記録材料に用いられるバインダーとし
ては、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチ
ン、カゼイン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニル
アルコール、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸アミド
/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/ア
クリル酸エステル/メタクリル酸3元共重合体、スチレ
ン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、エチレン/
無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性接着
剤、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エ
ステル、スチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニト
リル/ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル/ブタジ
エン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のラテ
ックスなどがあげられる。
【0021】また、感度を更に向上させるための増感剤
として、N−ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、ス
テアリン酸アミド、パルミチン酸アミドなどのワックス
類、2−ベンジルオキシナフタレン等のナフトール誘導
体、p−ベンジルビフェニル、4−アリルオキシビフェ
ニル等のビフェニル誘導体、1,2−ビス(3−メチル
フェノキシ)エタン、2,2′−ビス(4−メトキシフ
ェノキシ)ジエチルエーテル、ビス(4−メトキシフェ
ニル)エーテル等のポリエーテル化合物、炭酸ジフェニ
ル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ビス(p−メチルベ
ンジル)エステル等の炭酸またはシュウ酸ジエステル誘
導体等を併用して添加することができる。
【0022】顔料としては、ケイソウ土、タルク、カオ
リン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、水酸化アルミ
ニウム、尿素−ホルマリン樹脂等が挙げられる。
【0023】その他にヘッド摩耗防止、スティッキング
防止などの目的でステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カル
シウム等の高級脂肪酸金属塩、パラフィン、酸化パラフ
ィン、ポリエチレン、酸化ポリエチレン、ステアリン酸
アミド、カスターワックス等のワックス類、また、ジオ
クチルスルホコハク酸ナトリウム等の分散剤、ベンゾフ
ェノン系、ベンゾトリアゾール系などの紫外線吸収剤、
さらに界面活性剤、蛍光染料などが必要に応じて添加さ
れる。
【0024】本発明に使用される支持体としては紙が主
として用いられるが不織布、プラスチックフィルム、合
成紙、金属箔等あるいはこれらを組み合わせた複合シー
トを任意に用いることができる。また、感熱記録層を保
護するためにオーバーコート層を設けたり、感熱記録層
と支持体との間に単層あるいは複数層の顔料あるいは樹
脂からなるアンダーコート層を設けるなど、感熱記録材
料製造に於ける種々の公知技術を用いることができる。
【0025】感熱記録層の塗抹量は発色成分である染料
前駆体と顕色剤の量で決められ、通常、染料塗抹量0.
1〜1.0g/m2が適当である。本発明の高分子化合
物は染料前駆体に対し、5〜400重量%添加される
が、通常は20〜300重量%が好ましい。
【0026】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明する。なお以下に示す部及び%はいずれも重量基準
である。
【0027】〈合成例〉クロロメチル化ポリスチレン
(CMPS:クロロメチル化率65%,p−置換100
%,30%1,2−ジクロロエタン溶液,ダイソー
(株)製)50gにDMF150mlを加えた後、減圧
留去により1,2−ジクロロエタンを完全に除いた。一
方、p−ヒドロキシチオフェノール10gのメタノール
60ml溶液に、ナトリウムメチラートの28%メタノ
ール溶液14.5gを少しずつ添加した。添加終了後1
時間加熱還流させた。次いでこの溶液を室温雰囲気下、
上記のクロロメチル化ポリスチレン溶液に約1時間かけ
て滴下した。滴下終了後8時間加熱還流を行った。メタ
ノールを減圧留去した後、残留物を大量の水にあけ、粗
重合体を析出させた。得られた粗重合体は再沈澱を2回
繰り返して精製し、本発明のフェノール系スチレン共重
合体を得た。収量14.2g。
【0028】実施例1 (A)感熱塗液の作成 染料前駆体である3−ジブチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン35部を、2.5%ポリビニルア
ルコール水溶液70部と共にボールミルで24時間粉砕
し、染料分散液を得た。次いで上記合成例で得た化合物
50部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液120部
と共にボールミルで24時間粉砕し、本発明化合物の分
散液を得た。さらに、2−ベンジルオキシナフタレン6
0部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液140部と
共にボールミルで24時間粉砕し、増感剤分散液を得
た。これら3種の分散液を混合した後、攪拌下に下記の
ものを添加、よく混合し、感熱塗液を作成した。 炭酸カルシウム40%水分散液 200部 ポリビニルアルコール10%水溶液 250部 ステアリン酸亜鉛40%水分散液 50部 水 520部
【0029】(B)感熱塗工用紙の作成 下記の配合により成る塗液を坪量40g/m2の原紙
に、固形分塗抹量として9g/m2になる様に塗抹、乾
燥し、感熱塗工用紙を作成した。 焼成カオリン 100部 スチレンブタジエン系ラテックス50%水分散液 24部 水 200部
【0030】(C)感熱記録材料の作成 (A)で調製した感熱塗液を(B)で作成した感熱塗工
用紙面上に、固形分塗抹量5.4g/m2となる様に塗
抹し、乾燥して感熱記録材料を作成した。
【0031】比較例1 実施例1に於ける合成例1の化合物の代わりに、ビスフ
ェノールAを用いること以外は実施例1と全く同様にし
て感熱記録材料を作成した。
【0032】「評価」実施例1および比較例1により得
られた感熱記録材料を感熱塗工面のベック平滑度が40
0〜500秒になるようにカレンダー処理した後、東洋
精機製作所製熱傾斜試験機を用いて印字テストを行っ
た。加熱温度150℃、加熱時間1秒、圧力1Kg/cm2
条件で印字し、発色濃度をマクベスRD−918型反射
濃度計で測定した。
【0033】次に熱安定性の評価を行うため、上記で得
られた印字サンプルを60℃にコントロールされた恒温
器中で3日間保存する加速試験を実施した。そして保存
後の発色濃度及び白地部着色濃度を初期の値と比較する
ことで、熱安定性の評価を行った。また、粉吹きの評価
に関しては上記試験後のサンプルについて、白色粉体の
析出による画像部の白化程度を目視で観察し、判定する
ことにより行った(○:白化見られず、×:白化大)。
【0034】これらの結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】実施例から明らかなように、電子受容性
化合物として特定のフェノール系スチレン共重合体を使
用する本発明の感熱記録材料は、画像の熱安定性および
記録品質に優れ、しかも粉吹き、発色性、白地部着色等
の特性に関しても満足すべき水準にある利用価値の極め
て高い感熱記録材料であることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常無色ないし淡色の染料前駆体と加熱
    時反応して該染料前駆体を発色せしめる電子受容性化合
    物とを含有する感熱記録材料において、該電子受容性化
    合物として、下記繰り返し単位(1)で表されるフェノ
    ール成分と繰り返し単位(2)で表されるスチレン成分
    とを含み、かつ該フェノール成分の組成比が、共重合体
    を構成する全繰り返し単位に対し、10〜90モル%の
    範囲にあるフエノール系スチレン共重合体を含有するこ
    とを特徴とする感熱記録材料。 【化1】 (上記式中Rは水素原子、ハロゲン原子、または置換基
    を有していてもよいアルキル基、アルコキシ基を表
    す。)
JP5112720A 1993-05-14 1993-05-14 感熱記録材料 Pending JPH06320873A (ja)

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