JPH06319488A - 乾燥魚畜肉製品及びその製造法 - Google Patents

乾燥魚畜肉製品及びその製造法

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JPH06319488A
JPH06319488A JP5106508A JP10650893A JPH06319488A JP H06319488 A JPH06319488 A JP H06319488A JP 5106508 A JP5106508 A JP 5106508A JP 10650893 A JP10650893 A JP 10650893A JP H06319488 A JPH06319488 A JP H06319488A
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meat product
weight
dried
starch
dried fish
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Takahiro Funemi
孝博 船見
Yukihiro Nakao
行宏 中尾
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】湯で戻した場合に湯戻りが速く、外観および食
感が良好な乾燥魚畜肉製品及びその製造法を提供する。 【構成】加熱凝固性β−1,3−グルカン,糖類および
でん粉処理物を含んでなる乾燥魚畜肉製品およびその製
造法。 【効果】本発明の乾燥魚畜肉製品は、湯で戻した場合に
湯戻りが速く、外観および食感が良好である。本発明の
乾燥魚畜肉製品は、保存性に優れ、インスタント食品な
どに用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥魚畜肉製品及びそ
の製造法に関する。本発明の乾燥魚畜肉製品は、湯戻り
に優れ、インスタント食品等に用いられる。
【0002】
【従来の技術】特公昭48−15620号公報には、食
品類の製造に際し、水不溶性の加熱凝固性多糖類を添加
して得られる一次加工食品類,二次加工食品類等の食品
が記載されている。また、特開平5−41962号公報
には、畜肉塊に、食塩,発色剤,発色助剤,調味料及び
コーンシラップ,糖アルコール及び粉末水飴よりなる群
から選択される少なくとも一種の糖類を加えたピックル
を注射して得られる乾燥畜肉製品が記載されている。特
開平4−166068号公報には、凍結乾燥食品用原材
料にゲル化粒子を配合して得られる易復元性凍結乾燥食
品が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】凍結乾燥食品用原材料
にゲル化粒子を配合する場合には、ゲル化粒子の大きさ
により凍結乾燥食品の復元性が左右されるために常に安
定した湯もどり効果が得られないという問題がある。ま
た、該凍結乾燥食品を湯で戻した場合、短時間で満足な
湯戻り効果が得られない。したがって、湯で戻した場合
に湯戻りが速く、外観および食感が良好な乾燥魚畜肉製
品の開発が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、乾燥魚畜肉製品に、加熱凝固性β−1,3−
グルカン,糖類およびでん粉処理物を含有させることに
より、湯戻りの優れた乾燥魚畜肉製品が得られることを
見いだした。すなわち、本発明は、(1)加熱凝固性β
−1,3−グルカン,糖類およびでん粉処理物を含んで
なる乾燥魚畜肉製品、(2)加熱凝固性β−1,3−グ
ルカンがカードランである請求項1記載の乾燥魚畜肉製
品、(3)糖類が少糖類である請求項1記載の乾燥魚畜
肉製品、(4)糖類が糖アルコールである請求項1記載
の乾燥魚畜肉製品、(5)でん粉処理物がでん粉分解物
である請求項1記載の乾燥魚畜肉製品、(6)加熱凝固
性β−1,3−グルカンが、乾燥魚畜肉製品100重量
部に対して、約0.2〜15重量部含まれる請求項1記
載の乾燥魚畜肉製品。(7)糖類が、乾燥魚畜肉製品1
00重量部に対して、約5〜35重量部含まれる請求項
1記載の乾燥魚畜肉製品、(8)でん粉処理物が、乾燥
魚畜肉製品100重量部に対して、約0.2〜35重量
部含まれる請求項1記載の乾燥魚畜肉製品および(9)
加熱凝固性β−1,3−グルカン,糖類およびでん粉処
理物を乾燥魚畜肉製品の製造に際し、加熱工程前に、原
料魚畜肉に添加することを特徴とする乾燥魚畜肉製品の
製造法に関する。
【0005】本発明において、加熱凝固性β−1,3−
グルカンは、D−グルコースを構成糖とし、β−1,3
−グルコシド結合してなり、加熱凝固性を有する多糖類
であり、その起源は微生物,動物あるいは植物など特に
限定されない。その好ましい例として、例えばニュー・
フード・インダストリー(New Food Industry)第20
巻,第49〜57頁に記載されたカードラン,パラミロ
ン,パキマンなどが挙げられる。カードランは、微生物
により生産されるβ−1,3−グルコシド結合を主体と
する加熱凝固性多糖類であり、例えばアルカリゲネス属
またはアグロバクテリウム属の微生物によって生産され
る多糖類が挙げられる。具体的にはアルカリゲネス・フ
ェカリス・バール・ミクソゲネス菌株10C3Kにより
生産される多糖類〔アグリカルチュラル・バイオロジカ
ル・ケミストリー(Agricultural Biological Chemistr
y),30巻,196頁(1966年)〕,アルカリゲ
ネス・フェカリス・バール・ミクソゲネス菌株10C3
Kの変異株NTK−u(IFO 13140)により生
産される多糖類(特公昭48−32673号),アグロ
バクテリウム・ラジオバクター(IFO 13127)
およびその変異株U−19(IFO 13126)によ
り生産される多糖類(特公昭48−32674号)など
が使用し得る。
【0006】パラミロンは、微生物により生産される多
糖類である。該多糖類としては、例えばユーグレナ属の
微生物によって生産されるもので、具体的にはユーグレ
ナ・グラシリス・クレブス(Euglena gracilis Klebs)
NIES−47,ユーグレナ・グラシリス・クレブスN
IES−48あるいはユーグレナ・グラシリス・バラエ
ティ・バチラリス・プリンシェイン(Euglena gracilis
var. bacillaris pringsheim)NIES−49により
生産される多糖類が挙げられる。これらの菌株は、
(財)地球人間環境フォーラムに保管されている公知株
である。本発明では、該多糖類に加熱凝固性を持たせた
ものが使用され得る。例えば、上記多糖類をアルカリで
溶解後、不溶物を除去し、pH10以下に調整して析出
させたものが用いられる。パキマンは、ポリア・コカス
(Poria cocas)の菌核グルカンである。上記した加熱
凝固性β−1,3−グルカンのうち、特に好ましくはカ
ードランである。
【0007】本発明で用いる糖類は、可食性の糖類であ
ればよい。該糖類として、好ましくは単糖類,少糖類ま
たは糖アルコールなどである。単糖類は、加水分解によ
ってさらに簡単な糖類に分けられないものであればよ
い。該単糖類としては、例えば3〜10個の炭素原子を
有する単糖類が挙げられる。さらに好ましくは4〜8個
の炭素原子を有する単糖類が挙げられる。とくに、単糖
類は、5または6個の炭素原子を有する単糖類であるこ
とが好ましい。5個の炭素原子を有する単糖類として
は、例えばD−キシロース,L−アラビノース,D−リ
ブロース,D−キシルロース,L−リキソース,D−リ
ボースなどが挙げられる。6個の炭素原子を有する単糖
類としては、例えばD−グルコース,D−フルクトー
ス,D−マンノース,D−またはL−ガラクトース,D
−タガトース,L−ソルボースなどが挙げられる。単糖
類として特に好ましくはD−グルコース,D−フルクト
ースなどである。
【0008】少糖類は、2〜6分子の単糖類からなる糖
類であることが好ましい。さらに好ましくは2〜4分子
の単糖類からなる糖類である。特に好ましくは2または
3分子の単糖類からなる糖類である。2分子の単糖類か
らなる糖類すなわち二糖類としては、例えば麦芽糖,セ
ロビオース,ゲンチオビオース,メリビオース,ラクト
ース,ツラノース,ソホロース,トレハロース,イソト
レハロース,ショ糖,イソサッカロースなどが挙げられ
る。3分子の単糖類からなる糖類すなわち三糖類として
は、例えばマルトトリオース,セロトリオース,マンニ
ノトリオース,パノース,ゲンチアノース,ラフィノー
ス,メレチトース,プランテオースなどが挙げられる。
少糖類として特に好ましくは麦芽糖,ラクトース,ショ
糖,トレハロースなどである。糖アルコールは、前記し
た単糖類または少糖類を還元して得られる糖アルコール
であることが好ましい。さらに好ましくは糖アルコール
は、単糖類または二糖類を還元して得られる糖アルコー
ルである。糖アルコールは、特に好ましくはソルビトー
ル,マンニトール,マルチトールなどである。本発明に
おいて、糖類として特に好ましくはD−グルコース,D
−フルクトース,麦芽糖,ラクトース,ショ糖,ソルビ
トールなどである。これらの糖類は、適宜の割合で混合
して用いてもよい。
【0009】本発明で用いるでん粉処理物としては、で
ん粉を酵素的,化学的または物理的処理に付すことによ
り得られたものであればよい。でん粉としては、例えば
とうもろこし,ばれいしょ,さつまいも,小麦,タピオ
カなどのでん粉が挙げられる。でん粉は、好ましくはと
うもろこし,ばれいしょ,さつまいもなどのでん粉であ
る。酵素的処理は、例えば植物,動物,微生物などによ
り産生されるでん粉分解酵素を用いて行われる。該でん
粉分解酵素としては、例えばアミラーゼなどが挙げられ
る。アミラーゼとしては、例えばα−アミラーゼ,β−
アミラーゼ,糖化型アミラーゼなどが挙げられる。ま
た、化学的処理としては、例えば酸(塩酸,硫酸など)
またはアルカリ(水酸化ナトリウムなど)による加水分
解処理などが挙げられる。物理的処理としては、例えば
加熱処理などが挙げられる。これらの化学的または物理
的処理は、自体公知の方法によって行われる。本発明に
おいて、でん粉処理物としては、好ましくはでん粉分解
物,α化でん粉などが挙げられる。でん粉分解物として
は、例えばデキストリン,コーンシラップ,粉末水あめ
などが挙げられる。α化でん粉としては、例えば上記し
たでん粉を水に分散し、約55〜60℃に加熱すること
により得られる糊化されたでん粉,このような糊化され
たでん粉を乾燥して得られるでん粉等が挙げられる。で
ん粉処理物は、特に好ましくはでん粉分解物である。
【0010】本発明で用いる乾燥魚畜肉製品における魚
畜肉製品としては、例えば魚肉練製品,畜肉加工品など
が挙げられる。魚肉練製品としては、例えばかまぼこ,
ちくわ,かにあしかまぼこ,はんぺん,なると,さつま
揚げなどが挙げられる。畜肉加工品としては、例えばハ
ム(プレスハム,巻ハム,ロースハムなど),ソーセー
ジ,ベーコン,焼豚,ハンバーグ,ミートボールなどが
挙げられる。魚畜肉製品として、特に好ましくはかにあ
しかまぼこ,焼豚などである。
【0011】本発明の乾燥魚畜肉製品における加熱凝固
性β−1,3−グルカンの含量は、乾燥魚畜肉製品10
0重量部に対し、乾燥物として、好ましくは約0.2〜
15重量部,さらに好ましくは約0.3〜7重量部,特
に好ましくは約0.5〜3.5重量部である。本発明の
乾燥魚畜肉製品における糖類の含量は、乾燥魚畜肉製品
100重量部に対し、乾燥物として、好ましくは約5〜
35重量部,さらに好ましくは約6〜30重量部,特に
好ましくは約7.5〜25重量部である。本発明の乾燥
魚畜肉製品におけるでん粉処理物の含量は、乾燥魚畜肉
製品100重量部に対し、乾燥物として、好ましくは約
0.2〜35重量部,さらに好ましくは約0.3〜32
重量部,特に好ましくは約0.5〜30重量部である。
また、特にでん粉処理物としてでん粉分解物を用いる場
合、乾燥魚畜肉製品におけるでん粉分解物の含量は、乾
燥魚畜肉製品100重量部に対し、乾燥物として、好ま
しくは約5〜35重量部,さらに好ましくは約7〜32
重量部,特に好ましくは約10〜30重量部である。さ
らに、でん粉処理物としてα化でん粉分解物を用いる場
合、乾燥魚畜肉製品におけるα化でん粉の含量は、乾燥
魚畜肉製品100重量部に対し、乾燥物として、好まし
くは約0.2〜7重量部,さらに好ましくは約0.3〜
5重量部,特に好ましくは約0.5〜3.5重量部であ
る。
【0012】次に本発明の乾燥魚畜肉製品の製造法につ
いて説明する。本発明の乾燥魚畜肉製品は、例えば加熱
凝固性β−1,3−グルカン,糖類およびでん粉処理物
を、加熱工程前に、原料魚畜肉に添加することによって
製造することができる。ここにおいて、原料魚畜肉とし
ては、例えばスケトウタラ,ホッケ,ワラズカ,イワ
シ,ホキ,サバ,グチ,タチ,ハモ,エソ,トビウオ,
キンキコマイ,イトヨリ,ホワイティング,サメ,マグ
ロ,カジキ,クジラ,豚,牛,鶏,羊,馬などが挙げら
れる。原料魚畜肉は、好ましくはスケトウタラ,豚など
である。本発明の乾燥魚畜肉製品を製造するに際して、
まず、加熱凝固性β−1,3−グルカン,糖類およびで
ん粉処理物を上記した原料魚畜肉に添加する。この際、
加熱凝固性β−1,3−グルカン,糖類およびでん粉処
理物は、原料魚畜肉に均一に添加されることが好まし
い。これらの各成分は、通常使用される他の原料の添加
時に任意の順で添加すればよい。この際、でん粉類
(例、とうもろこし,ばれいしょ,さつまいも,小麦,
タピオカ等),乳化安定剤(例、カゼイン,キサンタン
ガム等),脱脂粉乳,卵白,保存剤(例,ソルビン酸お
よびその塩類等),発色剤(例、L−アスコルビン酸お
よびその塩類,ニコチン酸アミド、亜硝酸ナトリウム、
合成タール系色素等),重合リン酸塩(例、ポリリン酸
塩,メタリン酸塩,ピロリン酸塩等)などを適宜の割合
で併用してもよい。
【0013】糖類の添加量は、乾燥前の魚畜肉製品10
0重量部に対し、乾燥物として、約2〜10重量部,好
ましくは約2〜8重量部,さらに好ましくは約3〜7重
量部である。でん粉処理物の添加量は、乾燥前の魚畜肉
製品100重量部に対し、乾燥物として、約0.1〜1
0重量部,好ましくは約0.1〜8重量部,さらに好ま
しくは約0.2〜7重量部である。でん粉処理物として
でん粉分解物を用いる場合、でん粉分解物の添加量は、
乾燥前の魚畜肉製品100重量部に対し、乾燥物として
約2〜10重量部,好ましくは約3〜8重量部,さらに
好ましくは約4〜7重量部である。でん粉処理物として
α化でん粉を用いる場合、α化でん粉の添加量は、乾燥
前の魚畜肉製品100重量部に対し、乾燥物として、約
0.1〜2重量部,好ましくは約0.1〜1.5重量
部,さらに好ましくは約0.2〜1重量部である。加熱
凝固性β−1,3−グルカンの添加量は、乾燥前の魚畜
肉製品100重量部に対し、乾燥物として、約0.1〜
4重量部,好ましくは約0.1〜2重量部,さらに好ま
しくは約0.2〜1重量部である。
【0014】本発明の製造方法において、例えば乾燥魚
肉練製品,乾燥ソーセージなどを製造する場合は、加熱
凝固性β−1,3−グルカン,糖類およびでん粉処理物
を原料魚畜肉の混合時に添加する。混合操作は、自体公
知の方法で行えばよい。該方法としては、例えばサイレ
ントカッター,らいかい機などを用いる方法が挙げられ
る。また、乾燥ハム,乾燥ベーコンなどを製造する場合
は、加熱凝固性β−1,3−グルカン,糖類およびでん
粉処理物をピックル液に添加して原料魚畜肉に注入すれ
ばよい。
【0015】このようにして得られる加熱凝固性β−
1,3−グルカン,糖類およびでん粉処理物を含む魚畜
肉製品を、常法に従い加熱する。加熱方法としては、例
えば蒸気加熱,湯浴中加熱,マイクロ波加熱,ローラー
加熱または高温高圧加熱などが採用される。加熱温度
は、好ましくは約60〜100℃である。加熱温度は、
さらに好ましくは約70〜98℃である。加熱温度は、
特に好ましくは約75〜95℃である。ついで、得られ
る魚畜肉製品を乾燥させる。乾燥は通常の方法で行えば
よい。乾燥方法としては、例えば凍結乾燥法,熱風乾燥
法,マイクロ波乾燥法などが挙げられる。乾燥方法は、
特に好ましくは凍結乾燥法である。凍結乾燥を行う場
合、予備凍結を行うことが好ましい。これらの処理は自
体公知の方法によって行われる。本発明の乾燥魚畜肉製
品は、インスタントラーメン(例えばカップラーメン
等),インスタントみそ汁,インスタントスープなどの
具材料等または携帯用食品(例、乾燥ハム,乾燥かまぼ
こ等)などのインスタント食品に用いられる。該乾燥魚
畜肉製品は、短時間(例えば約1〜3分)沸騰水中に浸
漬させることにより、外観および食感の良好な魚畜肉製
品とすることができる。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明する。 実施例1 スケトウダラすり身(SA級)1000gに食塩30g
を加えて常法により塩ずり後、ばれいしょでん粉100
g,蔗糖100g,みりん100g,グルタミン酸ナト
リウム25g,分離大豆タンパク(フジプロR,不二製
油(株)製)10g,でん粉分解物(SR−25,武田
薬品工業(株)販売)100g,カードラン10g,水
500gを加えて混合した。ついで得られたすり身を直
径30mmの塩化ビニリデン系チューブに充填後、湯浴中
で90℃,40分間加熱した。冷却後1.5mm厚にスラ
イスし、−35℃,30分間予備凍結した。これを温度
45℃,真空圧0.1トール(torr)で24時間凍結乾
燥した。このようにして得られた凍結乾燥かまぼこは、
乾燥物換算で、カードラン約1.5重量%,蔗糖約15
重量%,でん粉分解物約15重量%を含有していた。ま
た、得られた凍結乾燥かまぼこは、沸騰水中で湯戻しし
た場合、約1分で全体が均一に柔らかくなり、弾力性の
ある食感であった。
【0017】実施例2 スケトウダラすり身(SA級)1000gに食塩30g
を加えて常法により塩ずり後、ばれいしょでん粉100
g,ぶどう糖果糖液糖(ダイヤフラクトP−O,武田薬
品工業(株)販売)50g,蔗糖50g,みりん100
g,グルタミン酸ナトリウム25g,分離大豆タンパク
(フジプロR,不二製油(株)製)10g,α化ばれい
しょでん粉10g,カードラン10g,水500gを加
えて混合し、得られたすり身を実施例1と同様に処理し
て凍結乾燥かまぼこを得た。このようにして得られた凍
結乾燥かまぼこは、乾燥物換算で、カードラン約1.5
重量%,ぶどう糖約3重量%,果糖約3重量%,蔗糖約
8重量%,α化ばれいしょでん粉約1.5重量%を含有
していた。また、得られた凍結乾燥かまぼこは、沸騰水
中で湯戻しした場合、約1分で全体が均一に柔らかくな
り、弾力性のある食感であった。
【0018】実施例3 水425gに塩漬剤(キュアリング205 FOS,オ
ルガノ(株)製)35g,食塩90g,グルタミン酸ソ
ーダ10g,ソルビトール100g,蔗糖100g,で
ん粉分解物(SR−25,武田薬品工業(株)販売)2
20g,カードラン20gを混合し、溶解・分散させ、
ハム用ピックル液をつくった。豚背ロース肉2kgにピッ
クル液600gを注射し、冷蔵室で16時間タンブリン
グし、ケーシング後、75℃,1時間乾燥,75℃,3
0分スモーク,80℃で蒸気加熱後、冷却して常法通り
ロースハムをつくった。本ロースハムを厚み約1.5mm
にスライスし、常法通り凍結乾燥をおこなった。このよ
うにして得られた凍結乾燥ハムは、乾燥物換算で、カー
ドラン約1.5重量%,ソルビトール約8.5重量%,
蔗糖約8.5重量%,でん粉分解物約20重量%を含有
していた。得られた乾燥ハムは、沸とう水中で湯戻しし
た場合、約1分間で全体が柔らかくなり、ハム様の良好
な食感であった。
【0019】
【発明の効果】本発明の乾燥魚畜肉製品は、湯で戻した
場合に湯戻りが速く、外観および食感が良好である。本
発明の乾燥魚畜肉製品は、保存性に優れ、インスタント
食品などに用いられる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱凝固性β−1,3−グルカン,糖類お
    よびでん粉処理物を含んでなる乾燥魚畜肉製品。
  2. 【請求項2】加熱凝固性β−1,3−グルカンがカード
    ランである請求項1記載の乾燥魚畜肉製品。
  3. 【請求項3】糖類が少糖類である請求項1記載の乾燥魚
    畜肉製品。
  4. 【請求項4】糖類が糖アルコールである請求項1記載の
    乾燥魚畜肉製品。
  5. 【請求項5】でん粉処理物がでん粉分解物である請求項
    1記載の乾燥魚畜肉製品。
  6. 【請求項6】加熱凝固性β−1,3−グルカンが、乾燥
    魚畜肉製品100重量部に対して、約0.2〜15重量
    部含まれる請求項1記載の乾燥魚畜肉製品。
  7. 【請求項7】糖類が、乾燥魚畜肉製品100重量部に対
    して、約5〜35重量部含まれる請求項1記載の乾燥魚
    畜肉製品。
  8. 【請求項8】でん粉処理物が、乾燥魚畜肉製品100重
    量部に対して、約0.2〜35重量部含まれる請求項1
    記載の乾燥魚畜肉製品。
  9. 【請求項9】加熱凝固性β−1,3−グルカン,糖類お
    よびでん粉処理物を乾燥魚畜肉製品の製造に際し、加熱
    工程前に、原料魚畜肉に添加することを特徴とする乾燥
    魚畜肉製品の製造法。
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