JPH06319279A - 超音波リニアアクチュエータ - Google Patents

超音波リニアアクチュエータ

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JPH06319279A
JPH06319279A JP5125304A JP12530493A JPH06319279A JP H06319279 A JPH06319279 A JP H06319279A JP 5125304 A JP5125304 A JP 5125304A JP 12530493 A JP12530493 A JP 12530493A JP H06319279 A JPH06319279 A JP H06319279A
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resonator
contact surface
sliding member
linear actuator
ultrasonic linear
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Takenao Fujimura
毅直 藤村
Toshiharu Tsubata
敏晴 津幡
Yoshihisa Taniguchi
芳久 谷口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共振器と接触する被駆動部材に固定される摺
動部材を共振器の駆動面の硬さより硬くすることによ
り、効率の良い駆動を行う。 【構成】 焼き入れされたステンレスの共振器5には積
層圧電素子4が設けられている。被駆動体12の共振器
5との接触面13にはセラミック製の摺動部材17が接
着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電素子や電歪素子等
の電気−機械エネルギー変換素子により超音波振動を発
生させ、それを用いて被駆動体を駆動する超音波リニア
アクチュエータの摺動部分に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より超音波リニアアクチュエータの
摺動部は様々な形状の物が提案されており、例えば特公
平4−480632号公報に記載のものの如き形状のも
のがある。図6に特公平4−80632号公報に記載の
超音波アクチュエータの摺動部分を示す。円環状のステ
ータ91のロータとの当接面92に溝93が配置されて
いる。ステータ91と同一形状のロータがステータ91
上に起こる進行波により円周方向に回転する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記特公平
4−80632号公報に記載の超音波アクチュエータ
は、回転型アクチュエータであり、ロータの摺動部分は
ステータに対して全面で常に当たっている。この場合、
摺動部分に段差等は発生しないため、ステータとロータ
の摺動部分との硬度は問題にならない。
【0004】しかしながら、リニアアクチュエータの場
合、被駆動部材の摺動面の全面は常に共振器に当たって
おらず、被駆動体の移動に従いその一部が共振器と当接
する。このため、従来例の方法では、共振器が被駆動体
の摺動材よりも硬い場合、摺動材に圧痕が発生して停止
する欠点があった。
【0005】因って、本発明は前記従来技術における欠
点に鑑みて開発されたもので、小型で出力が大きく、可
逆の楕円振動が励起可能な超音波リニアアクチュエータ
の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、共振器に固定
された一組の電気機械変換素子に位相の異なる高周波電
圧を印加して前記共振器に楕円振動を発生させ、前記共
振器の当接面へ該当接面よりも移動方向に長い被駆動部
材を押し当てて駆動する超音波リニアアクチュエータに
おいて、前記被駆動部材の共振器との当接面に摺動部材
を固定し、該摺動部材は共振器の当接面の硬さよりも硬
いことを特徴とするものである。
【0007】また、共振器に固定された一組の電気機械
変換素子に位相の異なる高周波電圧を印加して前記共振
器に楕円振動を発生させ、前記共振器の当接面へ該当接
面よりも移動方向に長い被駆動部材を押し当てて駆動す
る超音波リニアアクチュエータにおいて、前記共振器の
被駆動部材との当接面における屈曲運動の腹位置に突起
を形成するとともに、前記被駆動部材の共振器との当接
面に凹部を形成した摺動部材を固定し、該摺動部材は共
振器の突起の硬さよりも硬いことを特徴とするものであ
る。
【0008】さらに、前記突起は焼入されたステンレス
製で形成されるとともに、前記摺動部材はジルコニアセ
ラミックで形成されたことを特徴とするものである。
【0009】また、共振器に固定された一組の電気機械
変換素子に位相の異なる高周波電圧を印加して前記共振
器に楕円振動を発生させ、前記共振器の当接面へ該当接
面よりも移動方向に長い被駆動部材を押し当てて駆動す
る超音波リニアアクチュエータにおいて、前記被駆動部
材の共振器との当接面に樹脂をコーティングしたステン
レス製の摺動部材を固定するとともに、前記共振器の摺
動部材との当接面にグラファイト製の突起を形成したこ
とを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明では、被駆動部材に固定した摺動部材の
硬さを、摺動部材と当接する共振器の当接面よりも硬く
構成したことにより、摺動部材に発生する圧痕を阻止で
きる。
【0011】
【実施例1】図1および図2a,bは本実施例を示し、
図1は斜視図、図2a,bは駆動原理の説明図である。
焼き入れされたステンレスの共振器5には、積層圧電素
子4が移動方向(図1中A方向)と平行に直列に押圧し
た状態でビス6と保持部材7と接着剤とにより共振器5
へ強固に固定されている。共振器5の振動節位置には焼
入鋼製のピン25が共振器5を貫通して強固に打ち込ま
れている。
【0012】ピン25には、共振器5に対称に2個の引
っ張りバネ8が引っかけられ、バネ8の他端はフック9
によりベース10に固定されており、超音波振動子11
を被駆動体12に押圧固定している。被駆動体12の共
振器5との当接面13には、表面が1μm以下に研磨加
工されたセラミック製の摺動部材17が接着されてお
り、被駆動体12はベース10に固定されたシャフト1
4により移動方向Aに移動自在に支持されている。
【0013】超音波振動子11の駆動原理を図2a,b
を用いて説明する。図2aは超音波振動子11の縦共振
状態を示し、図2bは屈曲共振状態を示す。この2つの
共振の周波数を一致させるような形状に超音波振動子1
1を作成し、積層圧電素子4にそれぞれ位相の90度ず
れた2つの共振周波数の電圧を印加することによりB点
15に楕円振動を合成する。これにより被駆動体を駆動
する。
【0014】以上の構成から成る超音波リニアアクチュ
エータは、共振器5の摺動部材17との当接面16が被
駆動体12の共振器5との当接面13に設けた摺動部材
17より小さく、かつ共振器5の摺動部材17との当接
面16の硬度が、摺動部材17の硬度より柔らかいた
め、磨耗する主体が共振器5側となる。この時、磨耗し
ても共振器5側は常に摺動部材17に当接する。
【0015】本実施例によれば、共振器と摺動部材の当
接状態が常に一定となるため、安定した駆動状態が得ら
れる。
【0016】
【実施例2】図3および図4は本実施例を示し、図3は
斜視図、図4は要部拡大斜視図である。本実施例では、
前記実施例1と同様な構成部分には同一番号を付してそ
の説明を省略する。真鍮製の共振器5の屈曲振動の腹位
置に焼き入れされたステンレス製の突起18が共振器5
の摺動部材17との当接面16に接着固定されている。
【0017】被駆動体12の共振器5との当接面13に
は、HIP処理されて表面が1μm以下に研磨加工され
た厚み1mmのジルコニア製の摺動部材17が接着され
ている。この摺動部材17の表面には、幅0.2mm,
深さ0.05mmおよび溝間ピッチ0.2mmの溝19
が移動方向Aと直角に加工されている。
【0018】上記構成の超音波リニアアクチュエータ
は、摺動部材17が突起18より硬く、かつ溝19のエ
ッジにより、常時、突起18の摺動部材17との当接面
18aをかき削り新しい面を露出させる。
【0019】本実施例によれば、摺動部材と突起の当接
面が常に同一な安定した状態に保たれるため、より動作
が安定する。
【0020】
【実施例3】図5a〜dは本実施例を示す平面図であ
る。本実施例では、前記実施例2と同様な構成部分には
同一番号を付してその説明を省略する。図5aにおいて
は、摺動部材17の当接面20に斜めに溝21を入れた
例である。また、図5bにおいては、溝22を斜めに交
叉状に入れた例を示す。図5cにおいては、溝23のピ
ッチをランダムに設定した例を示す。図5dにおいて
は、セラミック摺動部材17の当接面20にレーザによ
り直径0.2mmのスポット穴24を開けた例を示す。
この場合、穴24の加工後に表面を研磨して表面粗さを
1μm以下に仕上げてある。他は、前記実施例2と同様
である。
【0021】上記構成の超音波リニアアクチュエータ
は、摺動部材17が突起18より硬く、かつ溝21,2
2,23および穴24のエッジにより、常時、突起18
の摺動部材17との当接面20をかき削り新しい面を露
出させる。
【0022】本実施例によれば、溝を斜めに加工したこ
とで、突起と溝との当接が徐々に行われるため、周期的
な振動方向に直角な溝の場合に生じる溝による振動の発
生が抑えられる。また、溝を交叉に配することにより、
1方向の斜めの溝に比べて移動方向に直角な方向の力の
発生を防ぐ。さらに、溝の幅をランダムに配することに
より、周期的な溝に起因する振動の発生を防ぐ効果があ
る。また、レーザにより加工された穴でも同様な効果が
ある。
【0023】
【実施例4】本実施例においては、前記実施例2の突起
18にグラファイトを用いた。また、摺動部材17は、
溝をなくし、材質を焼入したステンレスに樹脂をコーテ
ィングしたものを用いた。
【0024】上記構成の超音波リニアアクチュエータ
は、グラファイトの突起18により、樹脂面をこすり力
を伝達する。
【0025】本実施例によれば、グラファイトには耐磨
耗性があり、かつ摺動部材の表面が樹脂により覆われて
いるために、摺動部材の磨耗が起こらず安定した当接状
態が継続できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る超音波
リニアアクチュエータによれば、共振器と当接する被駆
動部材に固定された摺動部材が共振器の駆動面の硬さよ
り硬いことにより、効率のよい駆動を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す斜視図である。
【図2】aおよびbは実施例1を示す説明図である。
【図3】実施例2を示す斜視図である。
【図4】実施例2を示す要部拡大斜視図である。
【図5】a〜dは実施例3を示す平面図である。
【図6】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
4 積層圧電素子 5 共振器 8 バネ 10 ベース 11 超音波振動子 12 被駆動体 13 当接面 14 シャフト 17 摺動部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振器に固定された一組の電気機械変換
    素子に位相の異なる高周波電圧を印加して前記共振器に
    楕円振動を発生させ、前記共振器の当接面へ該当接面よ
    りも移動方向に長い被駆動部材を押し当てて駆動する超
    音波リニアアクチュエータにおいて、前記被駆動部材の
    共振器との当接面に摺動部材を固定し、該摺動部材は共
    振器の当接面の硬さよりも硬いことを特徴とする超音波
    リニアアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 共振器に固定された一組の電気機械変換
    素子に位相の異なる高周波電圧を印加して前記共振器に
    楕円振動を発生させ、前記共振器の当接面へ該当接面よ
    りも移動方向に長い被駆動部材を押し当てて駆動する超
    音波リニアアクチュエータにおいて、前記共振器の被駆
    動部材との当接面における屈曲運動の腹位置に突起を形
    成するとともに、前記被駆動部材の共振器との当接面に
    凹部を形成した摺動部材を固定し、該摺動部材は共振器
    の突起の硬さよりも硬いことを特徴とする超音波リニア
    アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記突起は焼入されたステンレス製で形
    成されるとともに、前記摺動部材はジルコニアセラミッ
    クで形成されたことを特徴とする請求項2記載の超音波
    リニアアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 共振器に固定された一組の電気機械変換
    素子に位相の異なる高周波電圧を印加して前記共振器に
    楕円振動を発生させ、前記共振器の当接面へ該当接面よ
    りも移動方向に長い被駆動部材を押し当てて駆動する超
    音波リニアアクチュエータにおいて、前記被駆動部材の
    共振器との当接面に樹脂をコーティングしたステンレス
    製の摺動部材を固定するとともに、前記共振器の摺動部
    材との当接面にグラファイト製の突起を形成したことを
    特徴とする超音波リニアアクチュエータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006254603A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Taiheiyo Cement Corp ガイドプレート
US7253552B2 (en) 1998-12-21 2007-08-07 Seiko Epson Corporation Piezoelectric actuator, timepiece, and portable device
JP2012055152A (ja) * 2010-08-04 2012-03-15 Panasonic Corp 駆動装置

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US7253552B2 (en) 1998-12-21 2007-08-07 Seiko Epson Corporation Piezoelectric actuator, timepiece, and portable device
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