JPH0631921Y2

JPH0631921Y2 - ペーパーシューズ

Info

Publication number: JPH0631921Y2
Application number: JP1988170460U
Authority: JP
Inventors: 栄村田
Original assignee: 栄村田
Priority date: 1988-12-29
Filing date: 1988-12-29
Publication date: 1994-08-24
Anticipated expiration: 2003-12-29
Also published as: JPH0289901U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は長距離の乗物、劇場等において長時間座席に座
っている場合に使用する携帯用のペーパーシューズに関
するものである。

（従来の技術）長距離の電車やバス、飛行機に乗ったとき、また劇場等
にで観劇するとき等、長時間座席に座っている場合に、
靴を履いたままでいると足が蒸れたり、足の疲れが取れ
ないため、裸足になることが多い。そのため、足を汚し
たり、または脱いだ靴の上に足を載せて靴を変形させて
しまうことがある。これを防止するためにはスリッパを
持っていけば良いのであるが、かさ張り携帯に不便であ
る。

そこで、折り畳み可能なスリッパが利用されているが、
スリッパの場合、靴のように足首から先が包まれていな
いので、床のゴミ等が足の裏に付き易く、足の汚れを防
止できない。特に、携帯用スリッパでは折り畳み可能と
するため、底を厚くできないため、ゴミ等が足の裏に付
き易く、汚れが激しい。

（本考案が解決しようとする問題点）そこで、本考案は足首から先が包み込むことによって、
使用に際して足の汚れを防止し、しかも携帯に便ならし
めるペーパーシューズが考案されていたが、製造工程が
複雑であったり、製造工程は簡単だが、シューズとして
の利用に難の有るものであり、実用的なものではなかっ
た。本考案は、その足首から先を包み込む部分を吸湿性
のある紙として、足蒸れ、足の疲れを防止するペーパー
シューズとして、利用価値大であるとともに、その製作
が簡単なペーパーシューズを安価に提供することを目的
とするものである。

（問題点を解決するための手段）本考案は、上記目的を解決するため、床に接する外側部
分が防水性のある紙よりなる靴底紙を、吸湿性のある和
紙等を素材とする足包み紙の足裏部外側に貼り合わせて
なるペーパーシューズにおいて、足包み紙に、中央に靴
底紙と同形の足裏部と、足裏部前方に確保され、先端中
央が頂点となるよう上端部左右を切欠してなる爪先覆い
部と、足裏部より後方のスペースで、端部中央より足裏
部に至る切込部を設けてなる踵覆い部と、爪先覆い部よ
り踵覆い部へ至る両側の足側面を覆うに充分なスペース
で、両側辺を内側に緩やかに湾曲させてなる側面覆い部
とを設けたことを特徴とするペーパーシューズを提供せ
んとするものである。

（実施例）第１図は、本考案に係るペーパーシューズの全体を示す
斜視図である。ペーパーシューズは、限定された紙より
なる、靴底紙１と足包み紙２とによりなる。

第２図は、靴底紙１の上面図である。靴底紙１は足形に
裁断されている。靴底紙１の素材は、外側部分すなわ
ち、床と接する部分に防水コーティングされた紙や油紙
等の防水性のある紙を用いる。この靴底紙１の足裏が接
する部分は吸湿性を有することが好ましい。尚、靴底紙
１のサイズはＳ、Ｍ、Ｌの３種の大きさとする。

次に、足包み紙２は、和紙等の吸湿性有る素材の紙を用
いる。

足包み紙２の構成を展開状態の実施例で説明すれば、足
包み紙２は、中央の靴底紙と同形の足裏部と、前方の爪
先覆い部と、後方の踵覆い部と、爪先覆い部より踵覆い
部へ至る両側の立上がり辺部でなる側面覆い部を確保し
た略方形のものである。

爪先覆い部は、足裏部前方に確保され、先端中央が頂点
となるよう上端部左右を切欠してなり、該切欠部分の傾
斜辺が重ね合わせられ、貼り合せられる部分となる。

踵覆い部は、足裏部より後方のスペースで、端部中央よ
り足裏部に至る切込部を設けてある。実施例では、足裏
部に向って直線的に裁断されている。

また、足包み紙２の両側（図中左右）には側面覆い部が
確保され、側面覆い部の両側辺（足入れの開口部３を形
成する辺）を緩く湾曲させ、開口部形成辺４としてい
る。

後述するように、開口部形成辺４は折り返し貼り合わさ
れ、縁を構成することになるので、糊代５が取れる幅に
裁断されている。また、足包み紙２の靴底紙１の部分
は、糊代５部分を残して切欠しても良いし（第３図）、
そのまま切欠せずに靴底紙１を張り付けても良い（第４
図）。

尚、第３図に示す如く、靴底紙１上に足包み紙２を貼り
付ける場合には、足包み紙２を靴底紙１の縁に添って立
ち上がらせるようにして折り曲げて、足包み紙２の爪先
覆い部の両傾斜辺を貼り合わせ、且つ踵覆い部の切込部
左右を貼り合わせると、第１図に示すようなペーパーシ
ューズができる。さらに、足入れ開口部３の上縁部全周
を内側に折り返して、その折り返し部分５に細いゴムを
入れて、この折り返し部分５を糊付けすると良い。

（効果）本考案は叙述のように構成されることにより、以下のよ
うな効果を奏する。

シューズとして足首から先を包み込むことができるの
で、列車等での休息時に足を汚すことを防止できるよう
になった。

紙をその素材としているので、小さく折り畳むことが
でき、しかも軽量化が図れ、携帯に便利である。

足首から先を包み込む部分が吸湿性のある紙からなる
ので、足蒸れ、足の疲れを防止することができる。

靴底紙の床に接する面が防水性のある紙からなるの
で、床から水分を吸収することを防止できるので、水分
吸収による型づれ、破損を防止でき、長持ちする。

紙を素材としているので、生産コストが安く、しか
も、型が簡単で、張り合わせ箇所も少ないため、加工が
容易であり、大量生産に適し、販売価格を安くできる。

紙を素材としているので、色の選定が自由にでき、し
かも安価にその表面に模様や各種キャラクターを描き易
い。

紙を素材としているので、使用後は使い捨てができ、
しかもゴミとして処理する際に燃え易く便利である。

実施例による効果であるが、足入れ開口部３の上縁部
折り返しの中にゴムが入っていれば、伸び縮みして、履
き易く、また脱げにくい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図であり、第２図
は靴底紙の上面図であり、第３図は足包み紙の一実施例
の展開図であり、第４図は足包み紙の他実施例の展開図
である。１……靴底紙、２……足包み紙、３……開口部、４……
開口部形成辺、５……糊代

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献実願昭59−40205号（実開昭60− 153201号）の願書に添付した明細書及び図面の内容を撮影したマイクロフィルム（ＪＰ，Ｕ) 実願昭57−187710号（実開昭59− 91102号）の願書に添付した明細書及び図面の内容を撮影したマイクロフィルム（ＪＰ，Ｕ)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】床に接する外側部分が防水性のある紙より
なる靴底紙を、吸湿性のある和紙等を素材とする足包み
紙の足裏部外側に貼り合わせてなるペーパーシューズに
おいて、足包み紙に、中央に靴底紙と同形の足裏部と、
足裏部前方に確保され、先端中央が頂点となるよう上端
部左右を切欠してなる爪先覆い部と、足裏部より後方の
スペースで、端部中央より足裏部に至る切込部を設けて
なる踵覆い部と、爪先覆い部より踵覆い部へ至る両側の
足側面を覆うに充分なスペースで、両側辺を内側に緩や
かに湾曲させてなる側面覆い部とを設けたことを特徴と
するペーパーシューズ。